何らかの理由で編集が行えない場合は、Wikitravel:旅人の居酒屋 を参照してください。

Wikitravel:はじめてのウィキトラベル

提供: ウィキトラベル
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ウィキトラベルには、トラベルガイドを作り上げるというプロジェクトを完成させるために、いくつかのルールやガイドライン(設計書)があります。ウィキトラベラーと呼ばれる、プロジェクトの参画者(あなたを含む)は、ルールやガイドラインに理解を示した上でプロジェクトに参加する事が望まれますが、ただ、一度にそれら全てを把握するというのはなかなか大変な事です。

そこで、ルールについては追々覚えていくという事で、この記事では「ウィキトラベルの存在を知ったので、ぜひとも自分の旅行体験から記事の編集に参加したいと思ってはいるが、どう編集に参加すればよいか解らない」と思っているであろう人々に対する編集の入門ガイドとなるように、ルールやガイドラインを掻い摘みながら、最低限「覚えておいてほしい」事を中心に解説していきたいと思います。もし、はじめての編集を行なう上で間違いやすい事、または勘違いしやすい事が、この記事で述べられている事に留まらず存在するようであれば、その都度追加していきたいと思います。

注釈: このガイドラインで述べる事は、決して「あれはしてはいけません」「これはダメです」といったような制約を課す事が目的ではありません。ページの編集は大胆にとある通り、ルールとかマニュアルとか、ひとまず置いといて、「まずはやってみる」が大事です。あなたの編集に間違いがあったとしても、熟練の編集者(ウィキトラベラー)達が、正しい形にきっと直してくれる(はず)でしょう。

ただし、いつまでも初心者のままフォローアップが必要という状態では心もとないです。添削作業は機械が自動で行っているのではなく、人の手が関わっているという事を理解してください。人間である以上は感情があり、あまりにもフォローの頻度が多くなってしまうと、その対応者の編集機会を損なってしまう事にもつながり、何より添削作業をし続ける事で「なぜこんなことを続けてるんだろう?」とネガティブな思いを抱かせる事にもなりかねません。

そのために、この記事では「編集者としてどのように記事の編集を行なうべきか?」初心者向けに編集のノウハウを示すことを目的としています。


編集の基本原則

文章は「自分の言葉」で記す

ウィキトラベルにて記事を編集するに当たり、最低限、覚えておかなくてはならない事の一つとして「自分の言葉で書く」という事が大事です。

これは「ウィキトラベルの基本精神」として旅行者で情報を共有するという面から、あくまでも「自身が旅行を通じて体験したことを率直に伝えるのだから、わざわざ他から情報を借りてくる必要もないでしょう」という意味が挙げられます。

もう一つ、他の媒体から転記を行う事で「著作権を侵害してはならない」という事での意味として挙げられます。自身が旅行を通じて体験した事を整理して文章に起こすのに際し、「そう言えば、あれっていくらだったっけ?」と情報を思い返すのに他のガイドブックを参考にしたり、「自分はこう思ったけど、他の人の意見はどうなんだろう?」と口コミの情報を参考にするのは問題ないですが、それをそのまま書き写すというのは著作権侵害に該当します。

ポイント
  • ウィキトラベルで記事の編集を行なうには、自分の言葉で書き起こす事が大事である。
  • 他の資料の文言をそのままコピペをすると著作権侵害に当たる

ウィキペディアとの相違(編集方針)

ウィキペディアからの参加者の方は、ウィキペディアとは編集方針に相違があるという事を押さえておいてください。ウィキペディアでは、情報の正確性を保証するために「検証の可用性(出典の明記)」や「独自研究の禁止」が編集の方針として挙げられていたかと思います。

ウィキトラベルにおいての編集方針は、もちろん嘘の記述はダメにせよ、自分が体験した事を元に情報を記す事(ウィキペディアの「独自研究」に該当する)が求められる以上、「検証の可用性」や「独自研究の禁止」といった方針を設定するのは、意味を成さない事が解るかと思います。

ポイント
  • ウィキトラベルはウィキペディアとは異なるものである。
  • 編集方法など他のサイトとルールが異なる事に留意が必要。ウィキペディアで「そうだった」としてもウィキトラベルのルールには当てはまらない事の方が多い。

読者は「ごく一般的な日本人」を想定

このサイトは日本語版のウィキトラベル(英語版Wikitravelの日本版・日本語訳ではない)であるので、その読者は「日本語を母国語にする人(すなわち“ごく一般的な日本人”)」という事を想定して記事を編集するのが妥当です。ですので、日本人であれば誰でも知っているであろう(例えば「警察を呼ぶときには110番に電話する」などのような)当たり前の一般常識であったり、そもそも日本人では利用する事の出来ないサービスの類(例えばJRグループで外国人向けサービスとして提供される「JAPAN RAIL PASS」のような)を敢えて記事の中で述べる必要はありません。

もっとも、外国人向けのサービスに関する情報については他言語版ウィキトラベルにて、その情報を提供するのが良いでしょう。

ただし、日本国内の情報であっても「その地域独特な慣習」であるとか、社寺参拝の作法のように「きっと知らない人が結構いるのではなかろうか?」というような情報については、提供するに値する情報となります。

ポイント
  • 日本語版のウィキトラベルの主な利用者は、ごく一般的な日本人である
  • 日本人にとっては当たり前の常識を冗長に述べない
  • 他国の人間に有益になるような情報は、他言語版ウィキトラベルにて情報提供を行う

文章は第三者視点で

ウィキトラベルの基本原則の一つとして「売り込み禁止」で「中立的な観点」に基づく編集ルールがあります。ウィキトラベルでは、そのスポットのスタッフや旅行代理店など、当事者に該当するような人物であっても編集を制限する事はありませんが、だとえご自身で運営される店の紹介であっても中立的な観点に基づいて編集を行う必要があります。

中立的な観点で編集するとは、どういう事か?」と言うと、なかなか理解しがたいものかと思いますが、例えば「ミシュランガイドの審査員にでもなったつもりで、そのスポットの情報を整理する」という様に捉えてみるとよいでしょう。審査員という立場なら、そのスポットの良し悪しを俯瞰して捉えて、第三者の視点に立って情報を読者に伝えねばなりません。その精査された情報には、主観的な「店の宣伝文句」や「ネガティブキャンペーン」が入るような余地は無くなるはずです。

中立的でない記述例1)
東京ディズニーリゾート  
日本で最も有名かつ最大のテーマパークであり、一日中ここで遊んでいたとしても全く退屈する事がないくらい豊富なアトラクションがあります。せっかく東京に訪れたのであるならば、TDRに行かないなんて損をしているようなもの。絶対に行くべきです。
 所在  浦安市舞浜
中立的でない記述例2)
東京ディズニーリゾート  
日本で最も有名かつ最大のテーマパーク。入園料や飲食料が高く、大勢の人が大挙して押し寄せているので、お金を払って長蛇の列に並び、わざわざ疲れに行っているようなもの。園内はファミリーやカップルばっかりの所謂「リア充」ばかりが集まるこの雰囲気は、一人で行くにはとてもうんざりするのでおすすめしない。
 所在  浦安市舞浜
第三者視点での記述例)
東京ディズニーリゾート (TDR)  
浦安市にある、世界中に展開されているディズニーパークの内の一つ。メイン施設は東京ディズニーランド(TDL)と海をテーマにした東京ディズニーシー(TDS)。それぞれの施設には多くのアトラクションがあるので、両方巡るとするならば2日は必要になる。TDRにはリゾートホテルが併設されているので、ディズニーの世界を満喫したいのであれば、値段はそれなりに高くついてしまうが、リゾート内のホテルに宿泊するのがおすすめである。

日本国内でもメジャーな観光スポットなので、GWや夏休み期間中などの繁忙期には観光客が大勢集まり、一つのアトラクションに乗るにも待ち時間が長くなってしまうので、繁忙期を外した平日に行くと比較的待ち時間が短くて済む。

 所在  浦安市舞浜

「中立的な観点」と言って、よく誤解されるのは「悪いところがあるならば、良いところも合わせて均等に記さなければならない」と捉えられる事です。端から「取り上げられるべき価値の無い」物事を敢えて取り上げるべきではありませんが、例えば別の媒体で、価値の無いことを必要以上に褒め称えられていて、読者がその媒体を見た時に不利益を被る事も想定されます。

客観的にみてダメと判断されるべきであれば、読者の利益を考慮して適切に情報を伝えるという意思に基づき、批判的になってしまっても「ダメである」と述べるべきです。(「否定的なコメントに終始しない」を参照)

ポイント
  • ウィキトラベルでは売り込みやネガティブキャンペーンといった、客観性に基づかない編集は禁止である。
  • たとえ自身が運営する施設であっても、売り込みを行うのはダメである。
  • 中立的な観点とは、良しも悪しも平等にするという事ではない
  • 「第三者視点」という概念が良く分からなければ、審査員になったつもりで編集してみるのも一つの手である。

スタブから育てる

例1:スタブの状態

ウィキトラベルにおいて、「情報がカラッポ」または「情報が貧相」な状態をスタブと呼んでいます。次のスポットの記述例1を見てください。

記述例1)
ハイアットリージェンシー東京  
都庁隣に立つシティホテル。
 所在  西新宿2-7-2  電話  (03) 3348-1234
 FAX  (03) 3344-5575
 WEB  [1]
 時間    料金  

住所や連絡先などの必要最低限の情報が書かれていますが、これでもまだスタブの状態と言えます。言ってしまうと「何もないよりマシな状態」とも言えます。

さて、この情報から得られる事というのはどのようなものでしょうか?せいぜい「新宿区にあるホテルの一つ」という認識ができるくらいでしょう。この情報を見知った後の読者の取りうる行動は「このスポットは自分の欲求を満足させるに値するところか?」と、他の口コミサイトや市販のガイドブックなど、別な情報源を使ってさらに調べる事になるのが容易に想像つくでしょう。

例2:スタブから改善を図る

最初の書き出しの段階では、スタブの状態であっても仕方がありません。記事の成長の為には「とりあえず挙げておく」と言ったところです。しかしながら、トラベルガイドとして読者に有益な情報を提供することを目指すのであれば、スタブの状態から更なる情報の充実を図るためにも加筆が必要でしょう。

その上で、記述例1をもう少し情報の加筆を試みた記述例2を見てください。

記述例2)
ハイアットリージェンシー東京  
都庁隣に立つシティホテル。全室インターネット接続(LAN)無料。和・洋・中レストランおよびバーは全7店舗ある。羽田空港・成田空港行きリムジンバス発着あり。
 所在  西新宿2-7-2(都営大江戸線都庁前駅が最寄駅)  電話  (03) 3348-1234
 FAX  (03) 3344-5575
 WEB  [2]
 時間    料金  シングル¥30,030~、ダブル¥40,425~、ツイン¥40,425~、スイート¥80,850~。
ハイアットリージェンシー東京

ホテルの施設が掲載されるなどして、記述例1よりかは情報が充実してきた感があります。ただ、この時点でもまだ情報不足であり、読者がスポットの良否判断する材料として充分とは言い切れないでしょう。この状態では、読者に対して「良いか/悪いか」取捨選択を行う情報を提供するには至らず、完成度としては電話帳やタウンガイドのような一覧表に該当する状態と言えます。ウィキトラベルが目指す有用な情報を提供するトラベルガイドというには、まだ道半ばというところです。

公式のホームページや観光協会が提供する情報の方が、正確かつ最新の情報に随時更新して提供されていることを考えると、明らかに有用性で劣っていると言えます。

例3:トラベルガイドとしての情報

マジックナンバー7(7プラスマイナス2の法則)

米国の心理学者“ジョージ・ミラー博士”が提唱する理論で、「人が記憶できる項目は7つまでで、個人差を考慮しても5個~9個に収まる」というもの。ウィキトラベルにも通ずる概念であり「(地理的階層で構成されている記事において)その町でおすすめの観光スポットを教えてよ」と問われた時に、概ね7箇前後のスポットについて紹介を行なえば相手の記憶に残る事になり、それ以上の情報を多数並べても記憶に留まらないという事である。

ウィキトラベルの編集初心者に見られがちな行動の一つとして、例えばその町にある宿泊施設やショッピングセンターを全部掲載しようとする事が挙げられる。さて、その上で自分が編集を行った記事を、改めて俯瞰して見てみよう。読者が欲する情報と言うのは「自分にとってメリットがありそうな情報、2つか3つ程度の選択肢(すなわち、おすすめ)」である。

記事の見栄えを良くしようとして情報過多になっていないだろうか?

「記事の充実化を図る」という事に関して、ついやってしまいがちな行動として「玉石混合、些末な情報でもなんでも、とりあえず何でも入れてしまおう」と考えてしまう事が挙げられます。

まだ書き手が無く、記事の情報量が乏しい状態であれば「まずはスタブでもいいから挙げてしまおう」というのも決して間違いではありません。ただし、これからトラベルガイドとして記事の成熟を図る為には、情報を整理して読者に伝える事も念頭に置かなくてはなりません。

ウィキトラベル内で提唱されている考え方の一つに「7プラスマイナス2の法則」と言うものがあります。人に有益な情報を提供する際、5個から9個くらいに情報量をとどめておくのが相手の記憶に残るというもので、これが20、30個とあっても覚えきれないというものです。「読者に対して、如何にお薦めな情報を提供するか?」スタブ状態の情報をつらつらと並べて一覧表にするよりも、読者に知っておいてほしい情報だけを充実させた方が、きっと有益な情報になるはずです。

トラベルガイドに該当する情報とは、このスポットで「できる事/できない事」や「得する事/損する事」などを示すことが重要なポイントとなってきます。それを踏まえて、記述例2を加筆して充実化を図った記述例3を見てください。

記述例3)
ハイアットリージェンシー東京  
都庁隣に立つシティホテル。全室インターネット接続(LAN)無料で使える。エグゼクティブフロア「リージェンシークラブ」宿泊者はコンシェルジュサービスや無料朝食などの特典が付く。和・洋・中レストランおよびバーは全7店舗ある。2階のコーヒーハウス「ブーローニュ」は朝6:00から朝食営業をしており、駅や高速バスなどの交通機関が最寄にある事から早出するには最適である。羽田空港・成田空港行きリムジンバスの発着あり。新宿駅西口小田急ハルク前よりシャトルバスが20分置きに運行しているので、JR新宿駅からのアクセスの便が良い。
 所在  西新宿2-7-2(新宿駅西口徒歩9分またはシャトルバス 都営大江戸線都庁前駅A7出口すぐ)  電話  (03) 3348-1234
 FAX  (03) 3344-5575
 WEB  [3]
 時間    料金  シングル¥30,030~、ダブル¥40,425~、ツイン¥40,425~、スイート¥80,850~。
ハイアットリージェンシー東京

ここまで至ると確実にスタブの域は抜けていて、ようやく読者に対して有益な情報が提供できていると言えるのではないでしょうか。

もうワンランク上を目指すうえで、情報提供者として意識しておきたいのは「なぜ、そのスポットの情報を提供するか?」という事です。「そのスポットの情報を提供する」すなわち「他の人(読者)にぜひとも薦めたい」という意思を示す事であり、人に薦めるからには、そのスポットには他と違う何らかしらの特色があるからではないでしょうか?

記述例3の事例で述べると「インターネット接続(LAN)の無料使用」や「レストランの数」については、今更どこのホテルでもあるような当たり前な設備情報とも言えるので、敢えて述べる必要があるか?とも考えられます。

例4:編集者の「声」を反映させる

ウィキトラベルの長所として「誰でもが編集できる」すなわち「編集者の生の声を情報に反映させる」ことが挙げられます。生の声を情報として提供できるという事は、自分が体験したことを客観的に述べて、読者にアピールできるとも捉えることができます。

そこで、もう少し読者を意識して情報を精査してみるとどうなるか?記述例4を挙げます。

記述例4)
ハイアットリージェンシー東京  
都庁隣に立つシティホテルで、最寄にJR新宿駅がある(20分置きにシャトルバスが運航)他、空港リムジンバスが発着しているので、アクセス面においても利便性が高い。宿泊部屋はとても広く清潔であって高級感があるので寝泊りの面での不自由はなく、またスタッフの心配りも行き届いているので、東京観光でお年寄りがグループにいる場合でも安心して宿泊ができる。全室無線LANの使用が無料でできるので、観光だけでなく出張などビジネスで利用するのにも良いだろう。繁華街歌舞伎町が最寄にあるので、外で飲食をしても別段困らないだろうが、施設内にレストランが7店舗あるので敢えて出歩かなくても良いだろう。
 所在  西新宿2-7-2(新宿駅西口徒歩9分またはシャトルバス 都営大江戸線都庁前駅A7出口すぐ)  電話  (03) 3348-1234
 FAX  (03) 3344-5575
 WEB  [4]
 時間    料金  シングル¥30,030~、ダブル¥40,425~、ツイン¥40,425~、スイート¥80,850~。
ハイアットリージェンシー東京

ここまで完成すると、このスポットでできる事/できない事の特色が示せて、且つ、情報提供を行なおうとした意思が読者に伝わるようになったのではないでしょうか?


ポイント

  • ウィキトラベルの記事編集とは、編集者の生の声を情報に反映させる事である。
  • 読み手に対して、有益な情報を提供する事ができればスタブから脱却したと言える。
    • 有益な情報とは、読み手にとって「得する/損する」「できる/できない」を示す事である。
  • 読み手に意識して伝わる情報の限度は、7プラスマイナス2の法則が当てはまる。情報の数が多ければすばらしいというものでもない。

情報の更新は「削除」ではなく「追記」や「上書き」と捉える

「情報の変化」を捉える(閉店や合併情報など)

明らかに間違っている嘘の情報やいたずらなど、即時削除の対象になるような類の記述は別として、例えばあるスポットが閉店した場合などの場合「閉店したのだから、その店の情報を消してしまおう」とするのは早計です。

あなた自身はそのスポットを身近にしているので、店がなくなってしまったという事実を実感しているかもしれません。しかし、読者の大勢は「そんな事になっているとは知りもしなかった」という状態にあるでしょう。もし、ウィキトラベルの記事を読んで「いずれこの町を訪れた時には、この店に寄ってみよう」と思っているかもしれません。その際、気になっていたスポットの情報が突然、綺麗さっぱりなくなっていたら不思議に思うのではないでしょうか。また、他の情報源からそのスポットの情報を知り「せっかくその町に行くから、ウィキトラベルに反映するためにも取材してこよう(「閉店した」ことで情報が記事から消されているというのも知らずに)」というケースもあるかもしれません。

そのような読者の事を意識するならば無くなったから消すのではなく、「このお店は○年×月に閉店しました」とか「△△市に移転しました」など、変化があったという事を追記する、または上書きする事が望まれます。ある程度、時間が経過して情報が風化してきたり、そのスポットに置き換わる新しいスポットが現れたタイミングで情報の削除を行っても決して遅くはありません。

記事(市町村記事)についても同じく、「町が合併して消滅した」とか「政令指定都市に指定されて区が成立した」などで、市町村記事の中身を合併先の記事に全コピペしたり、記事の分割を早々に行おうとするケースも見られますが、地理的階層は市町村の境界に沿った厳密な基準ではなく、あくまでも目安です。ニュース速報ではないので、早急に対応する必要性も無く、一般に周知されて認識され始めた時点で対応しても何ら遅くはありません。

記事の分割に関する考え方については「特定施設を独立した記事にする」のガイドラインが参考になります。

ポイント
  • 施設がなくなったからと、すぐに消去するのは早計である
  • 閉店情報や移転情報などを提供する事も、そのことを知らない読者に伝えるという意味で非常に有益になりうる。
  • 施設情報の削除は、あまりにも古くて情報が風化してからとか、より新鮮な情報が入ってきたところで行っても遅くは無い
  • 子記事への分割は特定施設を独立した記事にするを参考にする事。

既存の情報と異なった場合は「別の視点」として追記する

自分が書こうと思っていたスポットの情報がすでに書かれていて、そこには自分が思った事と正反対の事が書かれていたとしたら、どう考えるべきでしょうか。「もう、すでに書かれていることだし、自分が編集するのはあきらめよう」と思うのが良いでしょうか、それとも「この文章を書いた編集者は何を思い違いをしているのだろうか?よし、書き直してやろう」と思うのが良いでしょうか?

物事の捉え方と言うのは、趣味や嗜好、その人の立場によってそれぞれであり、必ずしも意見が一致するという事はあり得ません。なので、ある人にとっては「楽しかった」「おいしかった」と思ったとしても、ある人には「つまらなかった」「不味かった」と思うやもしれません。また、同じスポットであったとしても、子供の頃は面白くても年を重ねたらつまらなくなったり、結婚して家族ができれば、個人として楽しめたことでも、家族で楽しめなくなるという事も十分あり得る事です。

なので、自分の捉え方と異なるからと言って既存の内容に気兼ねする必要はなく、かといって自分の意見を押し通すのも妥当とは言えません。「○○は面白い」という記述があったとして、それに対して「○○は面白いという意見もあれば、楽しめないと捉える人もいる」と率直に述べてしまうのが妥当な方法です。それでも意見の食い違いがあるとするのであれば、その記事のノートページや「旅人の居酒屋」で議題として挙げて、意見集約を執り行うのが良いでしょう。

その上で「なぜ、意見が異なるんだろう?」と疑問を持った上で、それは独身者と家族持ちで異なるとか、年齢や性別などによって差が出るとか、プロファイルをして情報を精査してみると、より情報の練度が増してくるはずです。

ポイント
  • 同じ物事であっても、その人の立場によって感じ方が変わるのは至極当然のことである。
  • すでに書かれている情報であっても、編集を諦める必要は無く、どんどん追加していくのが良い事である。
  • 意見の食い違いで編集合戦になったら、ノートページなどで第三者の意見を募るのがベスト。

装飾にこだわり過ぎない

記事のフォーマットは変えないで!

ウィキトラベルの記事では、「動く」とか「観る」などのような独特なフォーマットで構成されているのが目につくかと思います。これら独特なフォーマットは、すべての記事において統一する事によって、「必要な情報はこの項にある」と認識しやすくするような意味合いを持って、統一化されています。これは異なる言語版でおいても共通であり、例えば英語版の場合、「観る」だったら「See」、「動く」だったら「Get around」と言語間でも相対的に情報が得られるようになっています。ですので、「この町には別に飲食店が無いから“飲む”と“食べる”の項目は要らないねー」と判断して、フォーマットを変えてしまうような削除を行うのは止めてください

ウィキトラベルの記事は、便宜上、「地理的階層」のルールに従い、国や地域、市町村を括りに記事が成立しています。ただし、地理的階層で記事が区切られているとは言え、これは記事単位の目安であり、「○○市の記事には○○市に所属している施設以外は記述してはいけない」といった、住所単位で厳密な区分けをしている訳ではありません

例えば、「着く」の項の中に「飛行機で」と言うのがありますが、これは「その町に空港があった時だけ空港の情報を記述する」という事ではなく、「最寄の空港からその町にアクセスするにはどうしたらよいか」という情報提供を行う場としても活用ができます。

事例1)
木更津市の場合、「最寄りの空港は羽田空港であり、空港から東京湾アクアラインを経由する空港リムジンバスが約30分置きに発着している」というのが「着く」の「飛行機で」に記述する情報となる。

また、もしその町にその項に該当するスポットがなかったとしても、最寄の町におすすめするようなスポットがあるのであれば、率直にその事を記載してしまう方が、その町を訪問する読者に対して取って然るべき行動を示すという意味で有益な情報となりえます。

事例2)
台湾にある猫村、侯トンでの「泊まる」に関する記述、「侯トンは小さな寒村であり、九フン観光の際にちょっと足を延ばす程度のスポットである。宿泊地に設定するほどの街ではなく、宿泊できるような施設も無いので別の場所にて宿を探すことになる。 近隣のスポットであれば九フンのゲストハウスに宿泊するか、台北や基隆といった大都市へのアクセスも1本/時の本数とは言え、1時間で行くことができる圏内なので、これらの街で探すのが無難。 」
ポイント
  • 記事のフォーマットは各国語版と共通である。勝手に変えないで!!
  • 記事は行政区画に基づいた階層で区切られているが、厳密な住所区分けに基づいているのではない
  • 記事が示す街に着いたときに、「(読者は)どうしたらよいのか?」を考えながら編集を行なうと、より良い情報提供ができる

安易な表の使用は、編集の阻害になる

ウィキペディアンの方にはウィキ構文に慣れており、記事の可視性を良くする手段として表を活用するという方法をご存じであるかと思います。確かに、リストを表形式で出力すれば、読者にとって読みやすい記事として認識されるかもしれません。ただし安易に表にしてしまうと、ウィキ構文やHTMLを理解していない他の編集者に対して、得体のしれない構文によって情報の加筆や追記する機会を奪ってしまう事にもなりかねません。

例えば四国八十八箇所霊場の一覧のように情報がほぼ確定しており、将来的に内容が変化する可能性が低いという前提であれば、表にまとめてしまうのがよいでしょう。時刻表などのように情報が変化する可能性が高いものであれば、表ではなくウィキ構文の「リスト」を使う事が望まれます

ポイント
  • 変に凝ったウィキマークアップの使用は、後発の編集者の作業の阻害になる
  • ウィキ構文で表にするのであれば、今後の編集頻度を考慮したうえで、表で示すべきことなのかを考えるべし。

画像の貼り過ぎは、記事に余分なスペースを生む

「百聞は一見に如かず」というように、文章でなかなか難しい情報も、写真を見せることにによってすぐに理解できるように、ウィキトラベルのおいても、画像は情報提供の為の有益な情報の一つとして考えられます。

しかし、例えば記事内のスポット全部に対して画像を貼り付けるといった様に、むやみやたらと画像を貼り付けると、却って記事の可読性を弱めてしまう結果になります。画像を情報として認識してもらうには、それなりのピクセルサイズに設定して表示させることになりますが、その画像の周辺領域には空白が生じてしまいます。

ウィキトラベルを印刷して使う事を想像してください。余分な空白はそれだけ印刷スペースの無駄となり、無駄に印刷用紙を消費する事にもつながります。また、画像データをサーバーから読み込みを行うため、一つの記事に大量の画像があれば、それだけページの読み込み時間もかかる事になります。インターネットからの使用(特にスマホから閲覧する場合)においても、表示遅延により可読性を失う事にもなりかねません。

ウィキトラベルの目的は画像ギャラリーを作る事ではないので、画像を使用する際は、その画像がもたらす情報の有用性について考慮する必要があります。

画像で生じる余白の事例)
サンプル
この事例では、右の図をサムネイルで表記を行っている。PCでこの記事の表示を行っている人には画像の左側の領域において、空白が生じている事が認識できていると思う。これが記事内でいくつも存在していると、それだけ余分な空スペースが生じてしまう事が分かるかと思う。


ポイント
  • 画像は文章で表し難い説明も容易にできてしまうが、画像の多用は逆に可読性を弱めてしまう
  • ウィキトラベルの目的は画像集を作る事ではない
  • 印刷して使う事も考えて、貼り付けようと考えている画像の必要性を考慮する事が大事である。

画像やテンプレートの貼り過ぎはページの読み込み時間が膨大になる

記事の見栄えを良くするという事で、画像を使用したり、MiruItemといったテンプレートを使用すると、インターフェースの面で綺麗な表示になるかと思います。ただし、記事内で画像やテンプレートを多用していると都度サーバーから読み込みを行い、表示されるまでの時間が長くなるという事に注意を置かなくてはなりません。

Wikiの技術として、その記事で使われるテンプレートは1回読み込めば良いというものではなく、使われている個数によって都度読み込みを行っています。スポットの情報をMiruやAsobuなどのテンプレートを用いて情報を記述する事が推奨されるウィキトラベルにおいて「7プラスマイナス2の法則」というのは、読者に提供する情報を必要な分だけに絞るという意味がありますが、技術的な面においてもテンプレートの読み込み頻度を制御するという点において有効になっています。

例えばItemのテンプレートは、一覧のリスト形式で編集するのに有用ですが、一覧情報がどのくらいの文量になるか見定めて使用しないと、却って読み込み遅延が発生して閲覧の際に不便になる可能性があります。予め莫大な量になると見込んでいるのであれば、テンプレートを使用したリスト形式にするのではなく、普通のWiki構文によるリスト(「*~~」や「#~~」)で記述する方が妥当です。

ポイント
  • テンプレートや画像はサーバーから逐一読み込みを行うので、あまりにも記事内で貼り付けしすぎると読み込み時間が長くなる
  • テンプレートの使用や画像の使用目的が、単なる見栄えだけであれば、使わない工夫も考慮する事

情報の「鮮度」や「精度」は保証できない

ウィキトラベルの特徴であり、利点の一つとして挙げられることとして「常に新しい情報を、インターネットが繋がる環境にある限り、どこからでも提供できる」事が挙げられます。旅先でインターネットに接続し、ウィキトラベルにアクセスできる環境にあれば、その場で、その時に感じた事やあった出来事を新鮮な内に情報提供する事ができるというのが、ウィキという技術の最たる特徴と言えます。但し、これは「もっとも最新の情報を提供する事が可能である」が、常にその情報の鮮度や精度を保証している訳ではありません。

旅行において、もっとも欲する情報の一つに時刻表や路線図などが挙げられます。これらの情報はその公共交通機関から発表されている時刻表や路線図が、当然ながらもっとも正確かつ最新の情報となります。仮に、公式サイトから労をかけてこれらの情報を仕入れてきてウィキトラベルの中に反映したとしても、すぐに改定される性質の情報である事から、かけた労力に対して有効に使える期間というのが限定されます

もし、一所懸命に時刻表を作成する労力をかけるなら、その交通機関の公式サイトにリンクを貼り、読者に「公式ページを見てね」と促した方がパフォーマンスは非常に高いものになります。もし時刻表を有益な情報として保持し続ける事を考えるのであれば、常に交通機関の時刻表情報をウォッチしなくてはなりません。また、他のウィキトラベラーが追随して手伝ってくれるとは限らず、あなた以外に編集できる人がいないという事もありえます。

読者の立場になって考えた時、時刻表の正確な情報も必要ではあるが、目安となる情報を提供するというのも有益な情報となります。例えば「一時間毎の本数(頻度)」や「遅延の頻度」「最終便の情報」「代替の交通機関」などが該当し、これらの情報が分かるだけでも「その交通機関を利用するか?レンタカーを使うか?」とか「滞在できる時間は何時まで」という旅のプランを考える材料として有効になります。

ポイント
  • ウィキトラベルは、情報の鮮度まで保証はできない
  • 時刻表などの情報は半年程度で変わってしまうので、使える期間が非常に短い
  • すぐに変わるような類の情報はオフィシャルサイトの方が正確であり、そのリンク先を情報提供する方が有効である。

読者も利用者である(置いてけぼりにしない)

知識の披露に固執しない

ウィキトラベルの記事のフォーマットを国用、地方用、市町村用と見ると、「分かる」という項目が存在する事に気が付くと思います。この項では、旅行者がその場所を訪れるのに際して押さえておきたい情報を、概説として紹介するスペースとして設けられています。例えば、「その場所は何が有名なのか(訪れる意義)」「訪れるのに適した装備は(気候情報)」「現地の事を詳細に知る方法は(観光案内・インフォメーション)」などが記載する内容となります。

ここで注意しておきたいのは、余りにもその町のすべての情報を出し切ろうとするあまり、例えば「町の歴史(沿革)」であったり「地勢情報や人口情報」など、旅行とは関連の無い情報まで延々と掲載してしまいがちになる事です。そこでもう一度、ウィキトラベルの目標とそうでない事を読み返して、百科事典的な編集を行なおうとしてないか?振り返る必要があります。

もし自分が旅行者という立場にあって情報の受け手側に立つ事を想像してください。これから旅行に行く街の事を知るのに「この町は19xx年に市制が開始されて、20xx年には人口が10万人を超えて、○○市のベットタウンとして町が発展して、主力産業が××で…」というスペック情報を知りたいと思うでしょうか?これらの情報はその街の特徴を把握するための概要程度に留めておくのが妥当です。仮に、その町で「有名な合戦が行われた歴史的な史跡のある場所である」等の特徴があり、以降の「観る」や「遊ぶ」のスポットの情報を読み解くための前提知識となるような情報であれば、ある程度、込み入った説明になってしまうのは致し方ない事です。ただしそのような場合でも、学術用語や専門用語の使用は極力避けて「無関心層の読者でも、興味を持ってもらう参考知識」程度に、素人でも解る文章にまとめるのがポイントになります。

市町村記事の「分かる」だけでなく、テンプレートの「コラム」であったり、独立した記事を作成する場合や、お役立ち情報旅のテーマと主な目的地などの記事を編集する場合も、同様に知識の披露に固執してしまいがちになるので、注意が必要です。

ポイント
  • 街のスペック情報に固執しだすと、百科事典的な編集になりがち。(これはウィキトラベルの目標ではない)
  • 記事全体を読み返して、その情報を知る事でスポット情報の補足になるのであれば、冗長にならない程度に記述する。
  • 読み手はその事象の熟練者とは限らない。専門用語は極力使わず、素人でも解るよう説明は簡潔にする。

固有名詞(用語)には説明を

情報提供を先走るあまりに用語の説明を行わず、唐突に文章を書きつづってしまうというのは、お役立ち情報旅のテーマと主な目的地など、ある特定のテーマを紹介する類の記事を編集する時に良く見られる傾向です。

唐突な文章の具体例として、以下のような記述が挙げられます。

唐突な文章の例)
ガンダムカフェ  
ガンダムをコンセプトにしたカフェ。
 所在  千代田区神田花岡町1-1。  電話  (03) 3251-0078  WEB  [5]
 営業時間  平日 10:00~23:00、土曜 8:30~23:00、日曜・祝日 8:30~21:30  予算  

さて、この事例を見て「何が言いたいのか?」解らないという人は、改めて「自分が唐突な文章を記述していないか」振り返ってみる必要があるかもしれません。ここで何が言いたいのか?答えは非常に簡単です。「ガンダムって何?」

もし、あなたがこのような類の編集を行なっているとした場合「ガンダムというのは“アニメ会社サンライズが製作するSFアニメ『機動戦士ガンダム』の事”ぐらい、一般常識なんだからわかるでしょ!」と思っているのではないでしょうか。しかし、あなたの世界においては一般常識であっても、その他の人間、老若男女すべての読者がその固有名詞について把握しているとは限らないという事を留意する必要があります。

唐突な文章を修正した例)
ガンダムカフェ  
日本のロボットアニメ『機動戦士ガンダム』をコンセプトにしたカフェ。
 所在  千代田区神田花岡町1-1。  電話  (03) 3251-0078  WEB  [6]
 営業時間  平日 10:00~23:00、土曜 8:30~23:00、日曜・祝日 8:30~21:30  予算  

事細かに冗長な説明を書き記す必要はないですが、特定の用語を用いるのであれば、用語の意味を知らない読者が置いてけぼりにならない様、補足説明を加えるように文章編集を心がけると、読みやすい編集が行えるようになると思います。

例えば「《戦国時代に活躍した大名》の織田信長」、「《秋田新幹線》のこまち」、「《世界的に有名なアニメーションキャラクター》のミッキー・マウス」などのように。

ポイント
  • あなた自身はその固有名詞について理解しているかもしれないが、必ずしも老若男女、読者の皆が解っているとは限らない
  • 固有名詞を用いた編集を行なう時は、その用語が属する性質について補足する必要がある。
  • 冗長になり過ぎると、知識の披露になるので注意。読者が置いてけぼりにならない程度の説明が加わるだけで十分である。
  • 一つの記事中に同じ単語が出る度に説明を繰り返す必要はないが、記事内のどこにも用語説明がない状態は不親切である。

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