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「日本」の版間の差分
2009年10月11日 (日) 15:48時点における版
目次分かる歴史伝説上の日本の建国は紀元前660年、神武天皇の即位によるとされているが、実際上の国家としての「日本」が成立したのは7世紀後半から8世紀初頭にかけてである。7世紀後半ころからほぼ一貫して血統を維持してきたとされる天皇家(皇室)は現在もなお続いている。鎌倉時代(12〜13世紀)・室町時代(14〜15世紀)・戦国時代(16世紀)・江戸時代(17〜18世紀)と呼ばれる約700年間は、皇室の裏書きを得た将軍を頂点とする武士による国家運営がなされた。国家としての日本は、13世紀のモンゴル帝国の襲来(元寇)や16世紀大航海時代のヨーロッパのアジア進出、19世紀の欧米列強の進出などに対しても独立を維持した。19世紀の明治維新で日本は天皇を君主とする立憲君主国家となったが、第2次世界大戦における太平洋戦争の敗戦により日本は一時主権を失い、アメリカ合衆国を中心とする連合国に占領された。敗戦直前には広島と長崎に原子爆弾が投下され、人類初・現在まで唯一の被爆国となった。1947年(昭和22年)には戦争の放棄と戦力の不保持を謳う日本国憲法を施行し、1952年(昭和27年)に国家主権を回復すると、高度経済成長と称される成長を遂げ、世界有数の経済大国となった。 国民国民の民族構成は主に約97%が大和民族である。他にアイヌ民族、琉球民族、朝鮮民族、中華民族、漢民族などで構成されている。 気候国土が南北に広がっていることから南では亜熱帯、北では亜寒帯の気候の地域もあるが、主として温帯に属しているので年間を通じ温暖で安定した気候である。モンスーンの影響もあり、四季の変化に富んでいて季節によって寒暖の差がある。6月から7月にかけて北海道を除く日本の全土は梅雨と呼ばれる雨の多い季節で、9月から10月は台風が到来する季節である。台風が日本に近づくか上陸した場合、航空便は欠航が相次ぎ、鉄道も正常運行されない可能性がある。 気象庁では週間天気予報を出しているので、数日間先の天候を旅行前に確認しておくこともできる。[1]
祝日
観光案内所
地方
都市人口の多い都市(東京特別区と政令指定都市)、または特に観光地として知られる都市は次の通り。 東京23区と五大都市 東京(東京都)、横浜市(神奈川県)、大阪市(大阪府)、 名古屋市(愛知県)、京都市(京都府)、神戸市(兵庫県) … ※ 他、札幌市と福岡市を含めて7大都市とする場合がある。 その他の政令指定都市 札幌市(北海道)、仙台市(宮城県)、さいたま市(埼玉県)、千葉市(千葉県)、川崎市(神奈川県)、新潟市(新潟県)、静岡市(静岡県)、浜松市(静岡県)、堺市(大阪府)、岡山市(岡山県)、広島市(広島県)、北九州市(福岡県)、福岡市(福岡県) 主な観光都市
着く飛行機で国際空港日本において、国外との主要玄関口として国際路線が運行されている空港は次の3空港である。
※ 日本においては第一種空港を「国際空港」と定義しており、3空港の他に東京国際空港(通称「羽田空港」・海外へは台湾などからの一部路線やチャーター便のみ)、大阪国際空港(通称「伊丹空港」・国際路線無し)が該当する。 国際定期便就航空港定期国際路線を運航している主な空港として以下が挙げられる。
船で国際フェリー航路のある港は次の通り。
上記のほか、横浜港、長崎港など、全国各地の主要港に国際クルーズ船が寄航することがある。 動く日本国内の移動手段に関する便利な検索ツールとして、どこなびドットコムなどの検索エンジンがある。 飛行機で日本国内には前述の国際空港に加え、国内線発着をメインとした地方空港が全国に計97ヶ所あり、主要都市の発着便を中心に国内線の航空路が発達している。陸路の交通では時間がかかる都市や地方への移動(例:東京から北海道方面もしくは九州方面などをスピーディーに移動したい時)などに最適である。飛行機は鉄道、高速バスなどに比べ、運賃が高いものの遠距離の移動には速達性の優れる飛行機の利用がお勧めである。 列車で日本は鉄道網が非常に発達しており、都市圏から郊外まで、また、通勤から長距離の観光まであらゆる手段で使用されている。なかでも最大なのは、1987年に日本国有鉄道(国鉄)から分割民営化したJRで、沖縄を除く北海道から九州までの6つの旅客鉄道会社(JR北海道・JR東日本・JR東海・JR西日本・JR四国・JR九州)からなっている。 日本の主要都市間の移動に欠かせないのは、JRによる新幹線である。主な路線は次の通り。
このうち、東海道・山陽新幹線に使用される500系「のぞみ」とN700系「のぞみ」の最高時速は300km/hで運転しており、フランスのTGVと並ぶ世界最高速の鉄道列車として知られている。 ※1 北陸新幹線の一部として開通した長野行き新幹線は、通称として長野新幹線と呼ばれている。 ※2 九州新幹線については2006年現在、新八代~鹿児島中央間のみ開通済み。それ以外の区間は在来線特急として運行している。全線開業は2011年3月に予定されている。 このほか、新幹線が通っていない地方では、主要都市を結ぶ幹線路線を中心に在来線の特急列車が運転している。また、区間によっては寝台を備えた夜行列車(寝台特急)が運転しているところもある。なかでも、東京の上野駅から北海道の札幌駅を結ぶ「北斗星」と「カシオペア」、大阪駅と北海道の札幌駅を結ぶ「トワイライトエクスプレス」の3つは内装が豪華な寝台特急として人気が高い。しかし、近年では新幹線のスピードアップや飛行機との競合など様々な事情により、寝台特急はその数を減らしつつあるのが現状である。 また、寝台列車ではないが東京~大垣(岐阜県)間と東京~新潟間にはそれぞれ「ムーンライトながら」と「ムーンライトえちご」と呼ばれる臨時夜行快速が運行しており、「青春18きっぷ」が使いやすい。また正月、春休み、夏休みなどの観光シーズンにはこれら以外の夜行特急が東京や大阪から臨時列車として運行される。 JRの列車の乗車方法や、列車の運行時刻、乗車券や特急券や指定席券の購入方法、運賃料金、拠点から拠点への最も早い移動方法、列車内への忘れ物などの相談は、JR東日本の場合、電話番号050-2016-1603で、年末年始を除く日の午前10時から午後6時まで受け付けている。この電話で通じる言語は英語、中国語、韓国語である。 JRグループのほか、私鉄と呼ばれる民営鉄道がある。私鉄は主に地元の実業家が温泉・寺社仏閣への観光輸送として、あるいは都市間輸送、またはニュータウンへの交通として設立されたものが多い。 都市には地下鉄・路面電車も存在する。地下鉄の経営は東京にある東京地下鉄株式会社以外は東京都および市である。路面電車は少なくなったが、地域の足として公営のもの、民営のものともにある。 また、鉄道として新交通システムと呼ばれる小型の鉄道がある。 山地に観光地や寺院がある場合はケーブルカーがある例が多い。 車で
都市部から離れた土地では、鉄道やバスの便が十分でないことが多く、事実上車でしか行けないような場所も珍しくないため、レンタカーの利用を検討するとよい(逆に、東京のような大都市の都心部では、道路や交通規制が複雑である、交通量が多い、駐車場のない施設が多いなどの理由により、勧められない。首都高速道路は慣れない者にとっては迷路であるし、慢性的な渋滞により時間がかかり過ぎる)。 レンタカーの料金は排気量1000CCぐらいの小型車で1日6000円ほどであり、大型のセダンであれば1日10000円はかかる。 日本はジュネーヴ条約(1949年の「道路交通に関する条約」)締結国のため、他の締結国の住民であれば国際運転免許証が日本入国から1年間有効である(条件付きの場合もある)。なお、ドイツ・スイス・フランス・台湾はジュネーヴ条約に基づく国際免許を交付していないが、日本との二国間の取り決めにより、これらの国の住民は自国の免許とその公式日本語訳を携行することにより日本での運転が可能。 車両は左側通行(道路の中央より左側)と道路交通法で定められている。 近年の日本では飲酒運転の取り締まりが厳しく行われている。もし、酒酔い運転で警察に摘発された場合は100万円以下の罰金か5年以下の懲役刑に処される。また運転免許が取り消され、3年間は免許を再取得出来ない。酒酔い運転で事故を起こし、他人に怪我をさせた場合は15年以下の懲役刑となり、死亡させた場合は20年以下の懲役刑となる。また同乗者も処罰される。飲酒後に自動車の運転の必要がある場合は「運転代行」という業者を利用すること。日本では、運転をしながら携帯電話を使うことは禁止されており(ハンズフリーの装置を使っている場合は除く)警察に摘発された場合は6000円の反則金が科される。 日本の一般道路での速度規制は、原則では60km/h、都市部の主な道路は50km/hから40km/h規制が多く、細い道では30km/h規制、学校付近の通学路に指定されている道路では20km/h規制である。制限速度は道路標識に表示されている。 主要都市間を中心に高速道路が通じている。高速道路の料金は非常に高く、一人旅の場合は同じ区間の鉄道料金よりも高くなってしまう。日本の高速道路はたいてい片側2車線であることが多いが、大都市近郊では片側3車線以上の区間もある。一方、地方の閑散地域では片側1車線で中央分離帯のない高速道路もある。法定速度は規制されている区間を除き、普通車、二輪車は100km/h、大型トラックは80km/hとしている。高速道路にはサービスエリア(SA)もしくはパーキングエリア(PA)と呼ばれる休憩施設があり、前者は施設の規模が比較的大きく、レストランや軽食施設や売店、ガソリンスタンドや道路交通情報案内所を備え概ね50kmに、後者は施設の規模が比較的小さく、トイレと自動販売機程度の施設がある程度で、概ね20kmおきに設置されている。 高速道路は政府の経済政策により、ETCの装置を備えた車に限り、休日の料金が大幅に割り引きされている。そのため、特に連休(日本の祝日参照)は高速道路が混雑する。また、それとは関係無いが、お盆(8月中旬にある仏教的な習慣で、都市居住者が田舎の実家へ帰る集中時期である)、年末年始(12月29日から1月3日の期間)に高速道路は大変混雑し、全長50キロを越える渋滞も発生している。 バスで都市間バスについてはお役立ち情報のバス旅行のコツ (日本編)も参照の事 日本にはその他主要都市間に運行される高速バスもある。日中のバスの他、夜間、眠っている間に移動する夜行バスもあり、その特長は比較的値段が安いこと。時間があり、リーズナブルに移動したいときには良い。 地方などで鈍行列車しか通ってない都市間や山間部を通る都市間では、都市間高速バスのほうが値段が安く早く本数が多い場合も多くある。車社会の発達により高速道路の開通が優先されてきたためである。一般的に新幹線・特急列車と競合していない路線では鈍行より高速バスのほうが速い。 バス会社は都道府県別に会社が異なるので個別に確認する必要があるが、都市間バスでは双方の都市のバス会社が提携している場合が多い。 また東京・大阪・京都を除く政令指定都市規模の都市での街中の移動は地下鉄よりバスのほうが利便性が高い。 喋る国語・公用語共に法的な定めはないが、事実上日本語である。さらに日本では高等教育も日本語で行っているため、高学歴の者であっても日本語以外の言語は通じない事が多いので注意が必要である。 中学、高校、大学の教養課程では英語が教えられるため、英単語を組み合わせることである程度意思の疎通が可能な事もあるが、その場合は出来る限り簡単な表現を心がけるべきである。また、早口では聞き取れない場合があるので、可能な限りはっきりとした発音を行うのが望ましい。 簡単な英単語を紙に書いて示せば、聞き取りに問題があるために理解出来ないという事態を回避出来るので、理解される可能性はより高まる。比較的英語の理解力が高いのは、高校生や大学生の年代の若者で(とはいえ英語理解力は一般的に低く、特に早口の英語や難しい単語、複雑な文は理解されない)、年齢が高くなるにつれて理解される可能性は低くなり、高齢者には(その人物がよほどの知識人でも無い限り)ほとんど通じないと考えて良いであろう。 日本語、英語以外の言語を理解できる日本人はさらに少ない。日本語、英語以外の話者は、トラブルが発生した場合は、素直に自国の大使館、もしくは警察などの公的機関に頼ると良い。ハングル・中国語(繁体字・簡体字とも)が標識や案内板に掲げてある地域(とくに九州北部など)もあるが、実際は空港・港湾など以外では移民でない限り会話はあまり通じない。 日本語は漢字を多用する言語なので、中国人や台湾人と筆談でコミュニケーション出来る場合がある。あなたが中国人や台湾人の場合は、紙とペンは持っておいた方が良いだろう。簡体字より繁体字の方が通じやすい傾向がある。しかし、中国語には存在するが日本語には無い漢字(またはその逆)は少なくなく、また同じ漢字であっても国によって漢字の意味が異なる場合もあるので、誤解の元になる可能性もあり、過信は禁物である。 なお、日本語は各地で様々な方言に分かれ、現地で使用されているが、ラジオ・テレビなどメディアの普及により共通語で意思疎通出来る。逆に方言を理解出来ない若者が増えている。地方独自の方言を保存する取り組みが行われ、方言での昔話読み語りが催されたり、方言を集めた本・絵本なども多く出版されている。 買う通貨日本の通貨単位は円 (¥)。2009年10月現在の為替レートは以下のとおり。
※上記通貨に関して直近のレートを調べたい場合には、Bloomberg.co.jpなどを参照。
外貨両替両替所・銀行・郵便局主要な国際空港には銀行の出張所があり、外貨現金・トラベラーズチェックから日本円への両替が可能である。使い残した日本円の外貨への両替も行われているが、通貨によっては在庫が無く両替出来ない場合がある。トラベラーズチェックは日本円・米ドル・ユーロ以外の物はあまり通用しない。市中の銀行の支店(外貨取り扱い窓口のある所)や郵便局(外貨取り扱いを行う局)でも外貨から日本円への両替を行っている。銀行の支店の場合は、15分から30分ほど待たされる可能性がある。また数は少ないが外貨両替専門の業者の店もある。また、多額の両替の場合はパスポート等の身分証明書の提示が必要になる。 米ドル・ユーロから日本円への両替は手数料率が低くレートが良い。英ポンド、豪ドル・ニュージーランドドル・カナダドル・スイスフランはそれに次ぐ程度の流通力があるが、手数料率は高くなりレートは悪くなる。韓国ウォン・人民元・ニュー台湾ドル・香港ドルも同様かさらに条件が悪くなる。それ以外の通貨はかなり高い手数料率(25%以上)での両替となり悪いレートで両替されるか、両替を拒否される場合がある。 国際キャッシュカード日本ではキャッシュカードの磁気ストライプの規格が諸外国と異なることから「PLUS」などを含めた国際ネットワークが扱われている金融機関の数が限られている。だが、ゆうちょ銀行[5](郵便局)、セブン銀行[6](主にセブンイレブンの店内にATMが設置されている)のATMでは「PLUS」と「Cirrus」と「中国銀聯」の国際ネットワークが利用可能であり、日本円の現金を引き出すことが出来る。ゆうちょ銀行(郵便局)は日本のほとんどの市町村で営業しているので便利である。セブン銀行のATMは全国に約14000台有る。新生銀行のATMは「PLUS」と「Cirrus」に対応しており、同銀行の店舗の他、東京メトロの駅の一部にATMが設置されている。シティバンク銀行[7]のATMは「PLUS」と「Cirrus」と「中国銀聯」カードに対応しており、同銀行の店舗の他、成田・中部・関西の各国際空港にATMが設置されている。 クレジットカードカード日本は現金決済が主流の社会なので、クレジットカードが使える場所は限られている。デパート、シティーホテルやビジネスホテル、一部のスーパーマーケット、大型電器店、大型書店、ガソリンスタンド、JRのみどりの窓口・指定席券売機、JTBなどの旅行代理店、中級以上のレストランの大部分ではクレジットカードでの支払いが出来る。 一方、個人経営の小さな飲食店や、公共交通機関の通常の券売機、個人経営の小さな店、ファーストフードの店、コンビニエンスストア(ローソンを除く)、通常の自動販売機では通常はクレジットカードでの支払いは出来ない。 日本で最も通用するクレジットカードはJCBカードであるが、VISAカード、MasterCardもクレジットカードが使える店のほとんどで通用する。American ExpressはJCBと提携しているのでJCBが使える店ならばほとんどの場合American Expressも使える。その他のカードは使える店が比較的少ない。 商店デパート東京都内であれば、新宿伊勢丹、新宿高島屋、日本橋三越、松屋銀座、東京駅に隣接している大丸が有名である。その他にターミナル駅近くには私鉄会社の系列のデパートが出店している。東京以外の場合、大都市であれば中心駅近くや、繁華街の中心地区にいくつかのデパートが出店しているのが普通である。取り扱い商品は高級衣料、高級雑貨、高級化粧品、高級ブランド品、貴金属のアクセサリーや宝飾品、高級なバッグや靴、贈答用の商品などである。営業時間は通常午前10時から午後8時または9時の間である。 地下食品売り場日本ではデパートの地下食品売り場を省略して「デパ地下」と呼ぶ。和食・洋食・中華・エスニック料理の総菜や弁当、国内外の酒類、和風・洋風の菓子、デザートや甘味類が数多く売られていて、グルメの人々に好評である。これらの売り場では閉店時間が近づくと10%から50%の割引セールが行われる事が多いので、閉店が近い時間帯も狙い目である。 スーパーマーケット日本ではスーパーマーケットを略して「スーパー」と呼ぶ。一般市民の通常の買い物の場所である。都心にはあまり存在せず、郊外に多く出店している。「イトーヨーカ堂」や「イオン」が有名である。取扱商品は食品(肉や魚や野菜などの生鮮食品・一般食品・茶やコーヒー・冷凍食品・インスタント食品・レトルト食品・パン・牛乳・瓶詰めや缶詰など)、生活雑貨、菓子、ソフトドリンク、酒類、弁当や総菜類である。日常生活で必要な物はほとんど購入出来る。大規模な店であれば安価な衣類も販売している。値段は、デパートやコンビニに比べて安価である。営業時間は、大都市の店や大型店舗では24時間営業や午前9時から深夜1時頃までの長時間営業がある。通常の店では午前10時から午後9時か10時の間である。 コンビニエンスストア日本ではコンビニエンスストアを略して「コンビニ」と呼ぶ。利便性の高い商店である。営業時間は通常は24時間営業である。大都市の中心部から田舎、さらにはオフィスビルや鉄道駅や空港まで日本各地のどんな場所にでもある(離島や僻地は除く)。業界最大手の「セブンイレブン」(四国4県・鹿児島県・沖縄県などには存在しない)と業界二位の「ローソン」、「ファミリーマート」などが主要なチェーン店である。コンビニの取扱商品は食品(インスタント食品・菓子パンや総菜パン・缶詰等)、ソフトドリンク、酒類(ビールや酎ハイなど)、医薬品のうち効能が弱いもの(胃腸ドリンクや下痢止めなど)、雑誌・新聞(英字紙の扱いがある店も一部ある)、日用雑貨(石鹸・シャンプー・化粧小物・生理用品・電池・文房具・ビニール傘)、アイスクリーム、弁当やおにぎり・サンドイッチや総菜、たばこ(一部店舗)などである。レジカウンター近くではおでん・中華まん・揚げ物(フライドチキン等)が販売されており、それらの商品が欲しい場合は店員に取ってもらう。アルコール類およびたばこと喫煙具などは20才未満には販売できないので、店員が身分証明書の提示を求めることがある。 切手やプリペイドカード(テレホンカードや国際電話用のプリペイドカードなど)は店員に直接注文する。コピー機は多機能な物が多く、白黒の普通のコピーからカラーコピー、ファクシミリの送受信まで可能である。コンサート、演劇、映画、遊園地(テーマパーク)などのチケット、高速バスや国内航空券の予約・発券も可能である(店内の多機能端末機を利用する必要が有る)。ほとんどのコンビニにはATMが設置されており、24時間現金の引き出しが可能である。(対応する金融機関はコンビニチェーンによって違う。セブンイレブンであれば、「PLUS」と「Cirrus」と「中国銀聯」のネットワークに参加している金融機関から現金を引き出せる。) ほとんどのコンビニでは客がトイレを利用することを認めている(店によっては店員に一言言う必要がある、「すみません、トイレ貸して下さい」で通じる)。トイレに行きたいが、近くに利用出来るトイレが無いという状況の際には便利である。しかしあくまで好意であるため、安い品物を少しだけでも買うのがエチケットだろう。 消費税の還付日本では商品やサービスの代金に対して5%(国税4%+地方税1%)の消費税(付加価値税)が課される。通常値札には内税(税を含んだ価格)で表示されており、外税と記載されている場合はレジでの支払い時に消費税が加算される。 外国居住者が免税店の指定を受けている店(大型デパートや秋葉原の大型電器店など)で日本で消費せず外国に持ち出す物(食品類、飲料類、たばこ、薬品類、化粧品類、フィルム、電池、その他の消耗品は対象外)を1回に10000円以上の買った場合は、消費税の還付が行われる。手続きにはパスポートの提示が必要。レジの係員(大型デパートの場合は専門のカウンターで行う場合がある)が税の還付に必要な書類を作成するので、あなたはそれに氏名や住所などを書かなければならない。税はその場で還付される。書類の一部はパスポートにホッチキスで付けられる。日本出国時に税関でパスポートに付いている書類を提出することによって手続きは完了する。 外国人であっても6ヶ月以上続けて日本に滞在している人や、日本で就業している人にはこの制度は適用されない。 観る
遊ぶ
食べる
飲む
泊まる詳細については宿泊施設の形態(日本編)を参照の事。
大規模な観光地ならば宿泊施設が整備されている場合が多いが、祭りなどの時期はそれでも満室状態のホテルが続出することが多い。そのため、予定が決まっているのならば事前の予約が望ましい。また、日本語が喋れない場合は英語などの使用が可能な従業員がいるかどうか確かめておくと良い。日本では、旅行関係者であっても日本語以外の言語を理解できない者は多い。 また、他国では良くあるチップの習慣は、日本においては存在しないと言って良い。そのため、ボーイやフロントなどにチップを渡す必要はない。高級なホテルや高級なレストランでは「サービス料」の名目で10%程度の料金が加算されている場合がある。 宿泊施設も様々あり、旅行形態に応じて選択が可能である。
学ぶ働く日本国内で外国人が働くためには就労ビザが必要である、短期滞在など就労が許可されないビザで入国して、就労している事が発覚した場合、「不法就労」となり厳重な処罰と強制退去の処分を受ける。 就労ビザを取得するためには、日本の雇用者から保証を受け、日本国外にある日本大使館・領事館で就労ビザを申し込む必要がある。なお就労ビザが許可される職業は、高度な専門知識や専門技術が必要なものに限られており、単純労働については許可されない。就労ビザの有効期間は1年から3年の期間である。 ワーキング・ホリデー制度は日本では、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、中華民国(台湾)の国籍を持つ18歳以上25歳(または30歳)以下の若者を対象とした制度で、通常は1年間の滞在と就労を許可するビザが発給される。この制度が適用されてビザを取る事が出来た人は、日本に渡ってから、仕事を探すということも出来る。職種は一部を除いて、限定されていない。 なおこれらのビザで風俗産業に就労するのは違法行為であるので、注意が必要である。 気を付ける日本は国際的にも治安が良いことで知られており、統計的に犯罪の発生件数も減少傾向にある。殺人や強盗などの凶悪事件については特に減少している。日本では女性が一人で夜間に道を歩いていても普通である。(ただし暗い場所などでは注意を要する)だが、依然として安全と思われる日本でも犯罪被害が発生していることは事実であるので、一定の注意を要する。 また、日本は麻薬犯罪に対する取り締まりが厳しく行われており、欧州諸国で「ソフトドラッグ」と認識されている薬物を所持していただけでも、数年間の懲役刑を受ける可能性がある。 犯罪対策ひったくり対策特に大阪地区を観光する際は、ひったくり犯罪に注意するべきである。 ひったくり犯罪の主要な手口は犯人はバイクに乗り、後方から接近して被害者のバッグを奪う例が多い。
スリ対策列車内などの混雑した場所では注意が必要。
性犯罪対策若い女性は以下の点について注意する必要が有る。
痴漢対策首都圏の混雑する列車では痴漢被害が多発しているので、若い女性は注意が必要である。
ぼったくり対策特に新宿・歌舞伎町や港区・六本木ではぼったくりの被害が多く報告されている。
もし、あなたが犯罪被害に遭った場合は速やかに警察に相談すること。(近くの交番・警察署へ行くか、電話で110番通報を行う) 地震対策日本は地震多発地帯にあるので、常に地震の危険に備えなくてはならない。 1995年に発生した阪神淡路地震では5000人以上の人が死亡するなど、大きな被害があった。東海地方は数十年以内に大きな地震が発生するであろうと予想されており、東京も地震の危険性がある。 日本では緊急地震速報というシステムが気象庁によって整備されており、地震の始めの小さな振動から、大きな揺れが発生するかしないか予測し、大きな揺れが発生する場合は、大きな揺れが始まる前にテレビやラジオで速報が伝えられる。速報が伝えられてから大きな揺れが来るまでの時間は、数秒である。その間に安全を確保しなければならない。 屋内で強い揺れに襲われた際は、机やテーブルの下に身を隠し、落下物に当たらないように注意して、揺れが止まるまで待たなければならない。地震の際に屋外へ飛び出すのは危険である。屋内での危険は、落下物によるものがあるので、家具の上やベッドの上には物を置かないようにすること。固定されてない家具や本棚は倒れる場合があるので気を付ける事。 屋外で地震に遭遇した際には、レンガの壁やコンクリートブロックの壁には近づいてはいけない。倒壊の危険があるからである。ガラスパネルや自動販売機などからも遠ざかった方が良い。 海の近くに居る場合、大きな地震に遭遇したら、無条件で急いで高台へ逃げなければならない。津波の危険があるからである。津波は短時間で到達する。小さな地震を感じた場合は、遠くで大きな地震が起きた可能性があるので、テレビかラジオで「津波警報・津波注意報」が発令されていないか確認する。ラジオのNHK第二チャンネルでは津波の危険がある場合、英語で警告の放送を行っている。「津波警報・津波注意報」が発令された場合は、高台に避難しなければならない。 大地震の場合は、余震による被害や火災による被害を避けるために、避難場所へ逃げなければならない。通常は近隣の学校が避難場所に指定されている。 災害の際には、安否確認などの目的による電話通話が殺到するので、電話はつながらない状態が続く。携帯電話ももちろん、混雑によって使えない状況になる。災害時の連絡方法としては、NTTが災害用伝言ダイヤルサービス[15]を提供している。また、携帯電話の場合、混雑時は、通話よりもデータ通信の方がつながりやすい傾向がある。 その他
健康を保つ衛生状態日本の水道水は一般的に飲用に適する。ほとんどの飲食店の衛生水準は高く、個人経営の小さな店舗であっても食中毒の心配は滅多に無い。魚介類や鶏卵の生食も通常は安全である。(加熱が必要な魚介類も存在するので注意が必要であるが、飲食店で料理を食べる場合は、適切な調理がされているので心配は無い。) 伝染病の状況伝染病の流行状況であるが、デング熱、黄熱、マラリア、日本脳炎は近年の流行例が無い。日本では狂犬病は1956年以来、犬、ヒト、共に発生例が無い。エイズは感染者が増加しているので、不特定の者との性行為の際は、相手が異性であろうと同性であろうと、コンドームを使用するべきである。結核は依然として感染者が発生している。2009年においては新型インフルエンザが流行の兆しを見せているので、急な発熱があった場合は医療機関の診察を受ける必要が有る。 医薬品医薬品の持ち込み日本は薬事法が厳しいため、あなたが普段服用している薬があったとしても、それを合法的に日本に持ち込めるかどうかは、確認が必要である。薬の種類によっては持ち込むことが出来ない場合がある。その場合は代替となる薬を、自国で処方してもらえるか、あるいは日本で入手する方法があるか、確認しなければならない。 あなたが慢性疾患などで、普段何かの薬を服用している場合は、その薬の一般名(商品名ではない)をメモして持参すると良いだろう。緊急事態の際に役に立つ。 医薬品の購入日本では医薬品は、大きく分けて「医師の処方が必要な薬」「医師の処方箋無しで売っても良い薬」に分かれている。医師の処方が必要な薬を入手するためには、病院で診察を受けなければならない。医師の処方箋無しで売っても良い薬は、安全性が比較的高い薬に限られており、一般的な、頭痛薬、風邪薬、胃腸薬、下痢止め、便秘薬、乗り物酔いの薬、目薬、筋肉痛の薬、虫さされの薬などはドラッグストアに行けば購入出来る。特に作用が穏やかで、安全性の高い薬は、コンビニエンスストアなどでも購入出来る。 一般的な注意夏期の日本は高温多湿であり、熱射病予防のため十分な水分補給が必要である。冬期はインフルエンザや風邪の流行があるので、外出から帰った際や人で混雑する場所へ行った際には、うがいと手洗いをすると良いだろう。 日本で救急車による救助を要請する場合は119番に電話する。 英語の通じる医療機関アメリカ大使館のウェブサイトに日本各地の英語の通じる医療機関の案内のページがある。
マナーを守る一般的マナー日本では諸外国で行われるような、親愛の情を示すための強い抱擁は、相手が恋人である場合でも無い限り行わない。また挨拶としてのキスは行わない。(日本人は相手が恋人か配偶者である場合を除きキスをしない)これらの行為は誤解のもとになるので避けるべきである。靴は汚い物であると考えられているので、和式建築の建物や個人の家に入る際は靴を脱ぐ。 日本は島国であるため、大都市以外地域では、外国人は珍しい存在であり、外国人との交流に慣れていない人も多い。彼らは外国人を「外人」と呼び、もし話しかけられたりした場合はパニックを起こす事もあるが、それには人種差別主義の意図があるわけではない。単に慣れていないから困惑しているのだと理解して欲しい。そのような場面ではスマイルで接し、「すみません」または「こんにちわ」と呼びかけてみるのが良い。「すみません」は日本語の中では特に便利な言葉で、本来は謝罪を意味する言葉であるが、呼びかけの言葉・軽い謝罪・軽い感謝・相手に何か依頼する時・何を言って良いのか分からない際にとりあえず言っておけば良い言葉として使われている。 清潔を守る日本人は国際的感覚からすれば、清潔を重んじる傾向が強い。特に外国人が日本を訪問した場合、体臭が強いため日本人に強い不快感を与えるケースが多い。体臭の臭さを香水でカバーする方法は最悪の選択で、強烈な不快感を周囲の日本人に与えるだろう。日本は多湿な気候の土地であるので、普通に活動していれば汗も多く出るので、体臭が強くなってしまう。特に夏期は注意が必要である。日本に滞在している間は、日本人のように毎日シャワーを浴びるか、風呂に入るのが良いであろう。日本ではドラッグストアなどで各種の制汗消臭剤が販売されているので、制汗消臭剤の利用も検討するべきだろう。制汗消臭剤の使い方であるが、入浴した後清潔な状態で、服を着る前に、脇の下を重点的に、胸や首回りに塗布(またはスプレー)して、薬剤が乾いてから服を着る。(そうしないと服に悪影響がある場合がある)ほぼ1日の間は効果が持続する。 公衆浴場のマナー詳細については旅のテーマと主な目的地の温泉も参照の事 日本では各地に銭湯(公衆浴場)があり、また温泉地も多いため温泉では「外湯」と呼ばれる温泉利用の公衆浴場もある。日本以外では同じ浴槽に全裸で入るのはみっともないとされるが、日本では「裸の付き合い」としてこのような入浴方法を大切な文化として重要視する。 公衆浴場・ホテル等の大浴場・温泉に入る際のマナーであるが、
なお日本の公衆浴場等ではタトゥー(入れ墨)が有る人物の入浴は断られる。治安と風紀上の理由である。 寺社参拝日本人は8割以上の人々が伝統的に神道と仏教を同時に信仰しており、どちらも多神教的宗教であるので、宗教的には多くの人は寛容である。日本の寺院や神社のほとんどは異教徒や無宗教の人物でも参拝可能である。一部の有名寺社では拝観料が必要な場合がある。拝観料が必要な寺社の場合、通常は入り口近くに支払い施設がある。 寺院と神社の参拝において共通のマナーは、寺社は信仰と礼拝の場所であるので、静粛を守らなければならないことである。大声を出したり、走って回ってはいけない。服装は、儀礼的な参拝で無い通常の観光による参拝の場合であれば、特に規制は無いが、不潔な格好や、あまりに派手な服装は避けるべきである。 神社を参拝する際の基本的な礼儀であるが、神社の入り口にある鳥居をくぐる際には会釈(身体を45度折り曲げる礼)を行うのが礼儀正しいとされている。ただし、これは日本人でも行わない人が多い。そして、神社の参道脇にある手水舎へ行き、置いてある柄杓で水をすくい、左手、右手とすすいだ後、手に水をためて口をすすぎ(柄杓に直接口を付けてはいけない)、再度左手をすすいだ後に残った水で柄杓をすすぐのが一般的である。これは清めの儀式を簡略化したものである。神道では「穢れ」を嫌うので、清めの儀式を行ってから参拝を行う。 社殿の前に着いたら、賽銭箱にお賽銭を入れる(通常は少額の硬貨で良い)賽銭を入れる際は投げ入れるのでは無く、静かに入れる。二度、直立姿勢から身体を90度折り曲げる礼を行い、直立姿勢に戻ってから二回拍手を行い、再度もう一度身体を90度折り曲げる礼を行う。(自信がない場合は周囲の日本人が行っているのを真似すればよい)これを「二礼二拍手一礼」と呼び、ほとんどの神社で採用されている礼拝方法である。(一部神社では例外がある) なお近親者が死亡した場合、50日間は神社の参拝を避ける習慣がある。 公共交通列車内での携帯電話での通話は、座席で行わずデッキで行う。(メール等、騒音の出ない使用であれば問題は無い)車内では着信音が鳴らないようにマナーモードに切り替える。優先席付近では携帯電話の電源を切る。 優先席という制度は、老人、障害者、その他身体の弱い人や妊婦などのために、座席を空けておく制度で、一般の健常者は優先席に座るべきではない。大都市圏の通勤路線では、ラッシュアワーの時間帯に痴漢防止のために女性専用車が指定されている。女性専用車に男性が乗ることは出来ない。(ただし子供を除く) 日本の駅や列車内は、喫煙所や喫煙可能車両を除いて、全てが禁煙である。喫煙可能車両は多くの喫煙者が密集して喫煙するため、非喫煙者には辛い環境であるので、非喫煙者は喫煙可能車両を避けた方が良い。喫煙所が無い駅も多く、喫煙可能な車両が無い列車は大多数である。駅や列車内は禁煙と考えておいた方が良いだろう。 列車内での飲食は、新幹線や特急などの長距離列車では普通に行われており、「駅弁」と呼ばれる弁当も駅や車内販売で各種売られている。飲酒も問題無い。(泥酔するほど飲んではいけないが)一方、都市近郊の通勤列車や地下鉄車内での食事は、明確には禁止されていないが、マナー違反である。ペットボトルの飲み物を飲む程度であれば、マナー違反では無い。台湾やシンガポールと違って、罰金が科されることは無い。 連絡する電話携帯電話日本では携帯電話の通信規格がいくつか存在しているが、海外の規格と互換性のないものが多いため、海外の携帯電話は日本では使えないことが多い。 電話会社が日本でのローミングサービスを提供している場合、W-CDMA規格(UMTSともいう)の第三世代携帯電話を使っていれば、日本でも自分の電話機・電話番号で通話が可能。 また、SIMカード方式の携帯電話(主にGSM規格)を使っている場合は、W-CDMA規格の電話機をレンタルし、SIMカードを差し替えることで自分の電話番号による通話が可能。 それ以外の場合は、日本向け携帯電話のレンタルを利用することになる。 以前はプリペイド携帯電話が便利に利用できたが、近年、犯罪利用防止のため、事前に利用者登録が必要となり、旅行者が購入しても利用は困難となってきている。 日本では、海外のSMS(ショートメッセージサービス)に相当するショートメール系のサービスはあまり利用されておらず、事業者間の相互接続も進んでいない。 文字メッセージにはeメールを使うのが一般的だが、海外契約の携帯電話から日本の携帯電話にeメールを送ってもスパム対策で拒否されることが多く、かといってレンタルではeメールなどは使えないことが多い。 そのため、通話以外のサービスについてはあまりあてにしないほうがよい。 携帯電話のメーカーにはau、ソフトバンクモバイル、NTTDoCoMo、ウィルコム (PHS) などがある。 国際電話日本から外国への国際電話は、基本的に「010-国番号-相手先国内番号」となる。 ただし、マイライン未登録の固定電話や、携帯電話から発信する場合は、010の前に以下の事業者番号が必要となる。
海外契約の携帯電話をローミングで使用している場合は、当該電話会社の案内を参照。 このほか、格安の国際電話も多数存在する。 ただし、回線の品質は業者により差異が大きいので、使いものになるか利用者自身で検証する必要がある。 公衆電話日本では携帯電話の普及により、公衆電話の数が急速に減少している。だが、主要な駅や施設には通常は何台かの公衆電話が設置されている。公衆電話は国内通話専用の物と、国際通話が可能な物の両方がある。公衆電話では10円硬貨、100円硬貨、テレホンカードが使用出来る。テレホンカードはコンビニエンスストアなどで販売されている。なお、公衆電話に100円硬貨を投入した場合、釣り銭は出ない。従って、公衆電話を使う場合は何枚か10円硬貨を持っておくと良い。 110番(警察)119番(消防救急)への通話は無料である。これらの緊急通報を行う場合、公衆電話の機種によっては緊急通報用の赤いボタンを押す必要がある。 公衆電話から国際通話を利用する場合は、通信会社が販売しているプリペイドカードを使用すると、通話料が安上がりな場合が多く、また国内専用と表示されている公衆電話からでも国際通話が可能である。NTTコミュニケーションズでは「ワールドプリペイドカード」、KDDIからは「スーパーワールドカード」の商品名で発売されている。また、その他各社からも国際電話用のプリペイドカードが発売されている。 郵便日本における郵便は、封筒や私製葉書などに切手を貼るか、官製葉書を使用し、街中にあるポストに投函すれば全国一律の値段で配送される。値段は定型サイズで葉書¥50、封書¥80。日本国内の郵便の信頼性は世界の中でも極めて高い水準である。日本の郵便は約130年の長きに渡って、国営事業となっていたが、2007年10月1日をもって郵便事業株式会社へと民営化された。 国際郵便の発送も可能である。事前に料金が分かっている場合は切手を貼ってポストに投函してもよいが、料金が分からない場合は郵便局へ行くと良い。料金は送り先の国と郵便物の重さ、航空便か船便かによって違う。50グラムの封書(封筒と便箋5枚程度)を日本から米国へ送った場合の料金は航空便で190円であり、葉書であれば航空便で70円である。届くまでの日数は東京都内発ニューヨーク市内宛であれば航空便で7日程度である。宛名は英語での国名と、ほかの住所宛先は英語でも現地語でもよいが航空便の場合は「VIA AIR MAIL」(英語)もしくは「PAR AVION」(スイスのフランス語)の表示が必要。逆に日本に郵便を出す場合はローマ字(一般的にはヘボン式)もしくは日本語、最後に「Japan」を。 ファクシミリ多くのコンビニエンスストアにはファクシミリの送受信装置がある。 セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス、ミニストップの各店舗(一部店舗を除く)にある機械からファクシミリの送信が可能。セブンイレブンのサービスは国内宛専用で海外へは送れない。ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス、ミニストップからであれば海外へファクシミリを送ることが可能。料金であるが、セブンイレブンの機械を使用して日本国内へ送った場合は一枚あたり50円、ローソンの機械を使用して米国へファクシミリを送った場合は、1枚あたり100円である。 インターネット固定回線都市部のホテルでは、客室にブロードバンド回線を提供するところが増えており、イーサネットを備えたノートPCを持参すれば簡単に利用できる。 そのような回線がない場合でも、客室の電話回線を利用してダイヤルアップ接続することができるが、ホテルの電話代は高いので注意が必要である。 灰色のISDN公衆電話(いわゆるグレ電)には、ISDNデータポートとアナログデータポートがあり、アナログポートにモデムを接続してのダイヤルアップ接続が可能。 ただし、公衆電話は長時間の利用を想定した立地条件になっていないことが多い。とくに電話ボックスにノートPCを持ち込んでの長時間の使用は苦痛である。 なお近年、携帯電話の普及により公衆電話は減少傾向にあるが、空港などではこれを逆手にとって、公衆電話を間引く代わりに、持参したノートPCなどを置いて利用するためのスペースとしているところもある。 ダイヤルアップのプロバイダとしては、無料で入会手続や専用ソフトが不要なSolootが便利。 PCを持参していない場合は、インターネットカフェの利用が手軽である。日本では、従来からある漫画喫茶がインターネットカフェを兼ねていることも多いので、漫画喫茶もチェックするとよい。インターネットカフェの料金は30分から1時間あたり300円程度、3時間のパック料金が1000円程度の店が多い。インターネットカフェの利用の際には身分証明書が必要な場合があるので、パスポートを持参すると良い。 モバイル回線都市部の一部の飲食店・駅・空港・ホテルロビーなどで、無線LAN (WiFi, IEEE802.11b/g) を利用したインターネットアクセスが提供されており、無線LAN対応のノートPCやPDAを持参して利用可能。 これらは一般に月額利用料の契約を必要とするため旅行者には敷居が高いが、事業者によっては1日350~500円程度の一時利用プランを用意しているところもある。 なお、フリースポット協議会の提供するFREESPOTは、料金や契約が不要なため、旅行者でも簡単に利用できる。 屋外や出先でも確実に通信手段を確保したい場合は、定額制PHS「AIR-EDGE」のレンタルサービスが便利。 出かける
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