日本からはANAが毎日1便、直行便を飛ばしている。それ以外の場合は周辺諸国の空港を経由することになる。日本から行く場合は、バンコク経由のルートが比較的使いやすい。羽田空港を深夜に出る便を利用すれば、タイ国際航空の早朝か夕方バンコク発の便を利用してヤンゴンまでの同日乗継も可能(成田国際空港利用の場合は、到着時刻の関係で夕方の便への乗り継ぎもできないことから、バンコクで一泊する必要がある)。また最近ではLCCのエアアジアでバンコク経由(ドンムアン)で行くこともできる。
空港からの移動手段はタクシーが一般的。タクシーの料金は交渉制で、ダウンタウンまでの場合は8000チャット (2016年夏)が相場となっている。
モーラミャインから列車が1日2本ある。1等座席4250チャット (2016年夏)。外国人料金は廃止された。
タクシーで編集
外国人旅行者にとっては最も一般的な交通手段。日本の中古車がほとんどで、車体は非常に古い。
メーター付のタクシーはほとんどないので、料金は事前の交渉が必要。大体の相場は決まっている。
ダウンタウン内は1,000チャット前後、ダウンタウンからシュエダゴンパゴダは1,500チャット。
夜間は昼間よりも若干相場が高くなる。
タクシーを捕まえようとすると時々現地の人が寄ってきてタクシーのドライバーを料金交渉をしてくれることがある。
これは多くの場合、親切心の表れだが、時々チップを要求されることもある。
乗りなれれば意外と快適なのが路線バス。日本各地から来た中古バスが活躍している。
料金は普通バスやトラックバスは初乗り50チャット。全員着席制のスペシャルバスは均一200チャット。(夜間はそれぞれ倍になる。)
バス停の看板はなく、大通り沿いで人が待っているところがバス停と思えばいい。バスの路線番号はビルマ数字で書かれているので、事前にビルマ数字の読み方を覚えておいたほうが良い。
旅行者にとって最も使いやすいのが43番(ビルマ数字で ၄၃ )。
ダウンタウンのスーレーパヤーの北側から出発して、カバーイェーパヤーロードに沿って北上する。
主な経由地:
- シュエダゴンパヤー(スーレーパヤーから3つ目の停留所で降りて少し戻ったところにあるロータリーを右にまがる。)
- 日本大使館(同じく3つ目の停留所で降りて、進行方向に進んで次の交差点を右にまがる。)
- アウンサンスーチー女史宅
- ミャンマー宝石美術館、カバーイェーパヤー(ダウンタウンから30~40分)
- メーラムーパヤー(ダウンタウンから1時間弱)
- ミンガラドンバスターミナル(ダウンタウンから1時間)
ただし、同じ43番でも行き先が違うものがあるので乗り込む前に車掌さんに
「○○(地名)ゴ トワー マラー」(○○に行きますか?)と確認しておいたほうがいいだろう。
車掌さんも乗客も親切に教えてくれる。
ダウンタウンに戻る場合は、車掌が「スーレー!スーレー!」と叫びつつ客を集めているのでわかりやすい。
ヤンゴン環状線はヤンゴン市内と郊外をぐるっと回る鉄道。
非常にゆっくりと走るため、移動手段というよりは、車内や車窓からの風景を楽しむもの。
一周するのに約3時間かかる。
ヤンゴン中央駅から乗ると外国人料金があって1ドル取られるが、途中駅からだとミャンマー人料金で乗れたりもする。(わずか数チャット。)
なお、鉄道施設の撮影は厳禁。車内の風景の撮影だったらあまり厳しく言われないようだが、充分に注意を払うこと。
また、勤務中の警察官の乗っている車両(ロープを張って一区画を占領しているので、見ればすぐにわかる。)には乗らないほうがいい。
エーヤワーディ川を渡るフェリーが運航されている。外国人料金は1ドル。2009年5月現在、乗るにはMTTからパーミッションをもらってくる必要がある。
最高裁判所、オーストラリア大使館近くのパンソダン桟橋から、ヤンゴン川対岸のダラーへ渡る船が運行されている。所要15分。20分間隔で運行。「ヤンゴン港リハビリ・プロジェクト」で日本から寄贈された船が活躍している。日本人への感謝の表れなのか、乗り場の事務所でパスポートを見せて手続きをすると、日本人は無料で乗船できる (2016年春現在)。改札でパスポートを振りかざしてアピールすると、事務所へ案内してもらえる。
ダラーに着くと、怪しい日本語を話すサイカー(輪タク)の運転手が寄ってきて「ダラー観光しないか?」と誘ってくる。うまく料金交渉して利用しよう。ボラれたり、変なところに連れていかれないよう注意。
ヤンゴンは非常に大きな街なので、全部を歩いて回ることは不可能。
ダウンタウンの一部などは碁盤の目になっていてわかりやすいが、屋台が多いためゆっくり歩かざるを得ないが、それが却って楽しい。
ダウンタウン以外の地域は道もまっすぐなっておらず、大通り沿いは歩道があったりなかったりだが、
カンドージー湖周辺は、緑も多くて気持ちよく散歩好きな人にはおススメ。
道に迷ったらタクシーに乗って戻ればいい、と思って歩けばいい。