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サンティアーゴ・デ・クーバ

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港とともに歴史を刻むキューバ第二の都市。

サンティアーゴ・デ・クーバ(サンチャゴ・デ・キューバ、Santiago de Cuba)はキューバ東部にある都市である。


分かる

街を守る要塞だった、サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城。

カリブ海に面したマエストラ湾岸にある、人口およそ40万人のキューバ第二の都市。現在も同国の重要な貿易港がある港湾都市である。またキューバ音楽の都と呼ばれるように、街を歩くと至るところで音楽やダンスに出会う。

1514年に、スペインのキューバ総督であったディエゴ・ベラスケスによって開かれ、1522年から1589年まで当地がスペイン植民地・キューバの首都だった。16~17世紀にかけては、カリブの海賊たちの拠点でもあった。1898年に勃発した米西戦争の中の激戦であるサンチャゴ・デ・キューバ海戦では、港口を封鎖して軍艦を出撃できなくするという作戦をアメリカ海軍がとり、スペイン艦隊を全滅させる戦果をあげ、それが1903年のキューバ独立にもつながった。またその様子は、観戦武官であった日本海軍の秋山真之大尉によって詳細に報告され、その後の日露戦争における旅順軍港での封鎖作戦にも影響したとされる。カリブの海賊から街を守り、また米西戦争の海戦の舞台ともなったサン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城は、1997年にユネスコの世界文化遺産に登録された。

1953年7月26日、フィデル・カストロが率いる反政府軍が市内のモンカダ兵営を襲撃。この作戦自体は失敗し、フィデルら革命戦士たちは一度は拘束されてしまうが、これをきっかけにアメリカの傀儡とされたバティスタ政権を転覆させる1959年のキューバ革命へとつながる。現在も市内にはキューバ建国や革命にゆかりのある施設が残されている。

  • 現地の最新情報については、現地発行の新聞であるSierra MaestraのHPが参考になる(英語ページあり)。 Sierra Maestra


着く

搭乗客を待つエアロ・カリビアン機。

飛行機で

アントニオ・マセオ国際空港(Antonio Maceo International Airport)が、市内中心部から南へ10kmほどの場所(モロ要塞の東側)にある。観光客はタクシーでのアクセスが一般的だろう。 [1]

列車で

2009年から、ハバナ-サンタ・クララカマグエイ-サンティアーゴ・デ・キューバ間で夜行列車「Tren Francés」が運行されている(3日に1便)。フランス国鉄で使われていた客車を輸入したもので、寝台車はなく、2クラスの座席車で運用されている。また、同列車が運行されていない日には、所要時間の長い夜行列車が運行されている。(時刻や運行日は現地で要確認。)

国営鉄道には公式HPがない。個人サイトであるが、英国人のMark Smith氏が管理するサイト「The Man in Seat Sixty-One...」の中に掲載されているキューバの鉄道情報は、旅人の口コミも反映させつつ適宜アップデートしているようで参考になる。 Train travel in Cuba (The Man in Seat Sixty-One...)

  • 上記サイトでは、Tren Francésはキューバの列車のなかでは「かなり頼りになる」という評価。サービス内容は、リクライニングシートで(強力な)エアコン装備、女性客室乗務員が同乗しているとのこと。また、ハバナ駅およびサンティアーゴ・デ・キューバ駅では、外国人はチケットを買えず、そこから数百メートル離れたところで購入する必要がある(できれば事前に)という注意点も記載されている。(2014年夏まで、車両のオーバーホールのため運休という記載もある。)

車で

クーバ・リブレで一息。

バスで

Viazul社の長距離バスなどが、ハバナバラデーロトリニダードなど、島内の主要な都市を結んでいる。ハバナ行きは1日4便、所要16時間30分。車両は空調付の近代的なバスを使用。Viazul社の長距離バス

  • Terminal de Omnibus — 長距離バスターミナル。中心部にあるセスペデス広場から北東へ3kmほどの場所。 地図

船で


動く

タクシーで

旧市街の中心部であるセスペデス広場の周辺などに客待ちのタクシーが集まっている。モロ要塞など少し距離がある場所へ利用する場合には、帰りの足を確保する意味も含めて運転手と個別に料金交渉するという方法もとりうる。なお、当地ではハバナと違ってピカピカに磨かれた旧アメ車のタクシーはあまり見かけない。

バスで

足で

旧市街は4km四方ほどの広さで、徒歩での移動も十分可能。ただし坂の多い街であること、気温の高い日が多いので水分補給に注意することなどには留意されたい。


観る

7月26日モンカダ兵営博物館 (Museo 26 de Julio Cuartel Moncada) 地図  
1953年7月26日早朝、フィデルとラウルのカストロ兄弟が率いる120名の反政府ゲリラ隊が襲撃した兵舎。カストロらは捕らわれるが、その後に恩赦となり、態勢を立て直して1959年のキューバ革命へとつながる(7月26日はキューバの革命記念日)。当博物館には襲撃時の様子を伝える資料などが展示されている。無数の弾痕が残る建物には小学校も同居しており、お揃いの制服を着た子供たちが真面目に勉強している様子や、休み時間に建物前の広場で元気よく遊ぶ姿は、教育に力を入れるキューバの現体制の鑑である。
 所在  General Portuondo y Avenida Moncada, Santiago de Cuba  電話    WEB  
 開場時間    料金  
7月26日モンカダ兵営博物館


サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城 (モロ要塞) (Castillo de San Pedro de la Roca) 地図  
16世紀、自慢の無敵艦隊を英国軍に撃破されたスペインが、カリブ海の重要拠点であったこの街を守る要塞として建設。19世紀末の米西戦争でも大きな戦いが繰り広げられたカリブ海やサンティアゴ湾を一望できる。1997年に世界文化遺産に指定された。施設入口からは、断崖にへばりついたような要塞内を下りながら様々な展示物や遺構を見学するので、履物や荷物には注意が必要。
 所在  旧市街から南へ10kmほど。  電話    WEB  [2]
 開場時間    料金  
サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城 (モロ要塞)


キューバ歴史博物館 (ベラスケスの家) (Museo de Ambiente Histórico Cubano (Casa de Diego Velázquez)) 地図  
ディエゴ・ベラスケスは、16世紀にサンティアーゴ・デ・クーバを建設した、当時のキューバ提督(スペイン人)。キューバで最古とされるこの建物が歴史博物館となっている。セスペデス広場に面した場所に立つ。
 所在  Felix Pena No.612 esq. Aguilera  電話    WEB  
 開場時間    料金  


ルチャ・クランデスティナ博物館 (Museo de la Lucha Clandestina) 地図  
モンカダ兵営襲撃失敗後にメキシコへ逃れていたカストロらがグランマ号で再びキューバを目指していたころ、時を一にして仲間たちが襲撃しようとした警察署だった建物(計画は失敗)。地下組織の当時の活動の様子などが展示されている。2階のバルコニーからの景色がよい。また、すぐ近くにある階段(Escalinata de Pedre Pico)の眺めもこの街の風景としてよく紹介される場所。
 所在    電話    WEB  
 開場時間    料金  
ルチャ・クランデスティナ博物館


サンタ・イフェニア墓地 (Cementerio de Santa Ifigenia) 地図  
キューバ建国の父であるホセ・マルティの巨大な墓地をはじめ、ラム酒王エミリオ・バカルディやブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのコンパイ・セグンドなど多くの著名人の墓がある。2016年11月に死去したフィデル・カストロも、モンカダ兵営襲撃で命を落とした革命戦士たちと共にこの場所に眠る。衛兵交代の儀式も行われる、キューバ国民にとっては特別な場所と言える。
 所在  セスペデス広場から西へ3kmほど。  電話    WEB  
 開場時間    料金  


バカルディ博物館 (Museo Provincial Emilio Bacardí Moreau) 地図  
ラム酒の有名ブランド「バカルディ」の創業一族の立派な邸宅だった建物を利用した博物館。バカルディ一族はキューバ革命時に亡命し同ブランドは現在プエルトリコが本拠地だが、もともとは当地が発祥。バカルディ博物館の展示の中心はラム酒に関するものではなくキューバゆかりの芸術作品や歴史的史料。下記「#飲む」にある「ラム酒博物館」とは別なので注意(場所は近い)。
 所在    電話    WEB  [3]
 開場時間  8:45~17:15(日曜 ~13:15、月曜 13:00~)。  料金  


遊ぶ

セスペデス広場 (Parque Cespedes) 地図  
旧市街の中心にあり、ホテルや旅行会社、土産物店などが集まる広場。それほど広くは無いが、一日中多くの人々が集まる。北側に面して立つ旧市庁舎のバルコニーは、1959年にフィデル・カストロが革命軍の勝利を宣言した場所。


カサ・デ・ラ・トローバ (Casa de la Trova) 地図  
1844年に設けられた音楽会館で、ソンやサルサといったキューバ音楽の原点とされるトローバの拠点として運営されている。映画にもなった「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」のメンバーも輩出したホールから、昼夜を問わず音楽が流れダンスを楽しむ人々が集う。
 所在  Calle Heredia s/n, e/San Felix y, San Pedro,Santiago e Cuba  電話  +010-53-22-62-3943  WEB  
 営業時間    料金  
カサ・デ・ラ・トローバ


学ぶ

  • コンガ・ボンゴなどの楽器やサルサ・ダンスのレッスンは、街中や店で演奏している人と直接交渉してみると受けてもらえることが多い(もちろん料金も交渉)。


買う

ホセ・アントニオ・サコ通り (José Antonio Saco) 地図  
セスペデス広場の1ブロック北側を東西に貫く、旧市街の目抜き通り。歩行者天国となっており、地元の人々向けの店を中心に商店や飲食店が集まる。


プラサ市場 (Mercado La Plaza) 地図  
セスペデス広場から西へ3ブロックの場所にある市場。配給されない肉や魚などを地元の人たちが買い求めに集まる。


食べる

安食堂

中級

高級

飲む

ラム酒博物館 (Museo del Ron) 地図  
ラム酒の醸造や原料であるサトウキビ栽培の歴史に関する展示がある。モヒートなどのカクテルを味わえるバーもある。上記「#観る」にある「バカルディ博物館」とは別なので注意(場所は近い)。
 所在  Bartolomé Masó 358, Santiago de Cuba  電話  (22)62 8884  WEB  
 営業時間  9:00~17:00(日曜休館)。  料金  


泊まる

外国人宿泊用の公認民泊施設であるカサ・パティクラル(Casa Particular)が当地でもいくつも営業している。(キューバでの宿泊事情については「キューバ#泊まる」も参照されたい。)

安宿

中級

ホスタル・ラス・テラサス (Hostal Las Terrazas) 地図  
人気の高いカサ・パティクラル。名前にもつけられているテラスが美しく手入れされている。オーナーは英語でのコミュニケーションも可。
 所在  Calle Bravo Correoso #460 entre 12 y 13. Santa Barbara, Santiago de Cuba  電話  +53 2266 8776  WEB  
 時間    料金  

高級

Hotel Casa Granda 地図  
中心部にある大聖堂前のセスペデス広場に面しており、観光には便利な立地。ただし、夜も賑やかな音楽が聞こえてくるので静かな安眠を求める場合は注意が必要。食事が供される屋上のテラスからの眺めも良い。
 所在  entre San Pedro y San Felix, Santiago de Cuba  電話    WEB  
 時間    料金  


出かける

  • オルギン - キューバの主要輸出品である農作物やニッケル鉱の集散地。
  • バラコア - キューバにスペイン人が築いた最古の町で最初の首都。コロンブスが初航海で上陸した場所ともされる。
  • グアンタナモ - 1898年の米西戦争でアメリカ軍が占領した後、永久租借地として現在に至るまで米軍基地が置かれている。