何らかの理由で編集が行えない場合は、Wikitravel:旅人の居酒屋 を参照してください。
Wikitravel:はじめてのウィキトラベル
ウィキトラベルには、トラベルガイドを作り上げるというプロジェクトを完成させるために、いくつかのルールやガイドライン(設計書)があります。ウィキトラベラーと呼ばれる、プロジェクトの参画者(あなたを含む)は、ルールやガイドラインに理解を示した上でプロジェクトに参加する事が望まれますが、ただ、一度にそれら全てを把握するというのはなかなか大変な事です。 そこで、ルールについては追々覚えていくという事で、この記事では「ウィキトラベルの存在を知ったので、ぜひとも自分の旅行体験から記事の編集に参加したいと思ってはいるが、どう編集に参加すればよいか解らない」と思っているであろう人々に対する編集の入門ガイドとなるように、ルールやガイドラインを掻い摘みながら、最低限「覚えておいてほしい」事を中心に解説していきたいと思います。もし、はじめての編集を行なう上で間違いやすい事、または勘違いしやすい事が、この記事で述べられている事に留まらず存在するようであれば、その都度追加していきたいと思います。
目次編集の基本原則文章は「自分の言葉」で記すウィキトラベルにて記事を編集するに当たり、最低限、覚えておかなくてはならない事の一つとして「自分の言葉で書く」という事が大事です。 これは「ウィキトラベルの基本精神」として旅行者で情報を共有するという面から、あくまでも「自身が旅行を通じて体験したことを率直に伝えるのだから、わざわざ他から情報を借りてくる必要もないでしょう」という意味が挙げられます。 もう一つ、他の媒体から転記を行う事で「著作権を侵害してはならない」という事での意味として挙げられます。自身が旅行を通じて体験した事を整理して文章に起こすのに際し、「そう言えば、あれっていくらだったっけ?」と情報を思い返すのに他のガイドブックを参考にしたり、「自分はこう思ったけど、他の人の意見はどうなんだろう?」と口コミの情報を参考にするのは問題ないですが、それをそのまま書き写すというのは著作権侵害に該当します。
ウィキペディアとの相違(編集方針)ウィキペディアからの参加者の方は、ウィキペディアとは編集方針に相違があるという事を押さえておいてください。ウィキペディアでは、情報の正確性を保証するために「検証の可用性(出典の明記)」や「独自研究の禁止」が編集の方針として挙げられていたかと思います。 ウィキトラベルにおいての編集方針は、もちろん嘘の記述はダメにせよ、自分が体験した事を元に情報を記す事(ウィキペディアの「独自研究」に該当する)が求められる以上、「検証の可用性」や「独自研究の禁止」といった方針を設定するのは、意味を成さない事が解るかと思います。
読者は「ごく一般的な日本人」を想定このサイトは日本語版のウィキトラベル(英語版Wikitravelの日本版・日本語訳ではない)であるので、その読者は「日本語を母国語にする人(すなわち“ごく一般的な日本人”)」という事を想定して記事を編集するのが妥当です。ですので、日本人であれば誰でも知っているであろう(例えば「警察を呼ぶときには110番に電話する」などのような)当たり前の一般常識であったり、そもそも日本人では利用する事の出来ないサービスの類(例えばJRグループで外国人向けサービスとして提供される「JAPAN RAIL PASS」のような)を敢えて記事の中で述べる必要はありません。 もっとも、外国人向けのサービスに関する情報については他言語版ウィキトラベルにて、その情報を提供するのが良いでしょう。 ただし、日本国内の情報であっても「その地域独特な慣習」であるとか、社寺参拝の作法のように「きっと知らない人が結構いるのではなかろうか?」というような情報については、提供するに値する情報となります。
文章は第三者視点でウィキトラベルの基本原則の一つとして「売り込み禁止」で「中立的な観点」に基づく編集ルールがあります。ウィキトラベルでは、そのスポットのスタッフや旅行代理店など、当事者に該当するような人物であっても編集を制限する事はありませんが、だとえご自身で運営される店の紹介であっても中立的な観点に基づいて編集を行う必要があります。 「中立的な観点で編集するとは、どういう事か?」と言うと、なかなか理解しがたいものかと思いますが、例えば「ミシュランガイドの審査員にでもなったつもりで、そのスポットの情報を整理する」という様に捉えてみるとよいでしょう。審査員という立場なら、そのスポットの良し悪しを俯瞰して捉えて、第三者の視点に立って情報を読者に伝えねばなりません。その精査された情報には、主観的な「店の宣伝文句」や「ネガティブキャンペーン」が入るような余地は無くなるはずです。
「中立的な観点」と言って、よく誤解されるのは「悪いところがあるならば、良いところも合わせて均等に記さなければならない」と捉えられる事です。端から「取り上げられるべき価値の無い」物事を敢えて取り上げるべきではありませんが、例えば別の媒体で、価値の無いことを必要以上に褒め称えられていて、読者がその媒体を見た時に不利益を被る事も想定されます。 客観的にみてダメと判断されるべきであれば、読者の利益を考慮して適切に情報を伝えるという意思に基づき、批判的になってしまっても「ダメである」と述べるべきです。(「否定的なコメントに終始しない」を参照)
スタブから育てる例1:スタブの状態ウィキトラベルにおいて、「情報がカラッポ」または「情報が貧相」な状態をスタブと呼んでいます。次のスポットの記述例1を見てください。
住所や連絡先などの必要最低限の情報が書かれていますが、これでもまだスタブの状態と言えます。言ってしまうと「何もないよりマシな状態」とも言えます。 さて、この情報から得られる事というのはどのようなものでしょうか?せいぜい「新宿区にあるホテルの一つ」という認識ができるくらいでしょう。この情報を見知った後の読者の取りうる行動は「このスポットは自分の欲求を満足させるに値するところか?」と、他の口コミサイトや市販のガイドブックなど、別な情報源を使ってさらに調べる事になるのが容易に想像つくでしょう。 例2:スタブから改善を図る最初の書き出しの段階では、スタブの状態であっても仕方がありません。記事の成長の為には「とりあえず挙げておく」と言ったところです。しかしながら、トラベルガイドとして読者に有益な情報を提供することを目指すのであれば、スタブの状態から更なる情報の充実を図るためにも加筆が必要でしょう。 その上で、記述例1をもう少し情報の加筆を試みた記述例2を見てください。
ホテルの施設が掲載されるなどして、記述例1よりかは情報が充実してきた感があります。ただ、この時点でもまだ情報不足であり、読者がスポットの良否判断する材料として充分とは言い切れないでしょう。この状態では、読者に対して「良いか/悪いか」取捨選択を行う情報を提供するには至らず、完成度としては電話帳やタウンガイドのような一覧表に該当する状態と言えます。ウィキトラベルが目指す有用な情報を提供するトラベルガイドというには、まだ道半ばというところです。 公式のホームページや観光協会が提供する情報の方が、正確かつ最新の情報に随時更新して提供されていることを考えると、明らかに有用性で劣っていると言えます。 例3:トラベルガイドとしての情報
「記事の充実化を図る」という事に関して、ついやってしまいがちな行動として「玉石混合、些末な情報でもなんでも、とりあえず何でも入れてしまおう」と考えてしまう事が挙げられます。 まだ書き手が無く、記事の情報量が乏しい状態であれば「まずはスタブでもいいから挙げてしまおう」というのも決して間違いではありません。ただし、これからトラベルガイドとして記事の成熟を図る為には、情報を整理して読者に伝える事も念頭に置かなくてはなりません。 ウィキトラベル内で提唱されている考え方の一つに「7プラスマイナス2の法則」と言うものがあります。人に有益な情報を提供する際、5個から9個くらいに情報量をとどめておくのが相手の記憶に残るというもので、これが20、30個とあっても覚えきれないというものです。「読者に対して、如何にお薦めな情報を提供するか?」スタブ状態の情報をつらつらと並べて一覧表にするよりも、読者に知っておいてほしい情報だけを充実させた方が、きっと有益な情報になるはずです。
トラベルガイドに該当する情報とは、このスポットで「できる事/できない事」や「得する事/損する事」などを示すことが重要なポイントとなってきます。それを踏まえて、記述例2を加筆して充実化を図った記述例3を見てください。
ここまで至ると確実にスタブの域は抜けていて、ようやく読者に対して有益な情報が提供できていると言えるのではないでしょうか。 もうワンランク上を目指すうえで、情報提供者として意識しておきたいのは「なぜ、そのスポットの情報を提供するか?」という事です。「そのスポットの情報を提供する」すなわち「他の人(読者)にぜひとも薦めたい」という意思を示す事であり、人に薦めるからには、そのスポットには他と違う何らかしらの特色があるからではないでしょうか? 記述例3の事例で述べると「インターネット接続(LAN)の無料使用」や「レストランの数」については、今更どこのホテルでもあるような当たり前な設備情報とも言えるので、敢えて述べる必要があるか?とも考えられます。 例4:編集者の「声」を反映させるウィキトラベルの長所として「誰でもが編集できる」すなわち「編集者の生の声を情報に反映させる」ことが挙げられます。生の声を情報として提供できるという事は、自分が体験したことを客観的に述べて、読者にアピールできるとも捉えることができます。 そこで、もう少し読者を意識して情報を精査してみるとどうなるか?記述例4を挙げます。
ここまで完成すると、このスポットでできる事/できない事の特色が示せて、且つ、情報提供を行なおうとした意思が読者に伝わるようになったのではないでしょうか?
ポイント
情報の更新は「削除」ではなく「追記」や「上書き」と捉える「情報の変化」を捉える(閉店や合併情報など)明らかに間違っている嘘の情報やいたずらなど、即時削除の対象になるような類の記述は別として、例えばあるスポットが閉店した場合などの場合「閉店したのだから、その店の情報を消してしまおう」とするのは早計です。 あなた自身はそのスポットを身近にしているので、店がなくなってしまったという事実を実感しているかもしれません。しかし、読者の大勢は「そんな事になっているとは知りもしなかった」という状態にあるでしょう。もし、ウィキトラベルの記事を読んで「いずれこの町を訪れた時には、この店に寄ってみよう」と思っているかもしれません。その際、気になっていたスポットの情報が突然、綺麗さっぱりなくなっていたら不思議に思うのではないでしょうか。また、他の情報源からそのスポットの情報を知り「せっかくその町に行くから、ウィキトラベルに反映するためにも取材してこよう(「閉店した」ことで情報が記事から消されているというのも知らずに)」というケースもあるかもしれません。 そのような読者の事を意識するならば無くなったから消すのではなく、「このお店は○年×月に閉店しました」とか「△△市に移転しました」など、変化があったという事を追記する、または上書きする事が望まれます。ある程度、時間が経過して情報が風化してきたり、そのスポットに置き換わる新しいスポットが現れたタイミングで情報の削除を行っても決して遅くはありません。
既存の情報と異なった場合は「別の視点」として追記する自分が書こうと思っていたスポットの情報がすでに書かれていて、そこには自分が思った事と正反対の事が書かれていたとしたら、どう考えるべきでしょうか。「もう、すでに書かれていることだし、自分が編集するのはあきらめよう」と思うのが良いでしょうか、それとも「この文章を書いた編集者は何を思い違いをしているのだろうか?よし、書き直してやろう」と思うのが良いでしょうか? 物事の捉え方と言うのは、趣味や嗜好、その人の立場によってそれぞれであり、必ずしも意見が一致するという事はあり得ません。なので、ある人にとっては「楽しかった」「おいしかった」と思ったとしても、ある人には「つまらなかった」「不味かった」と思うやもしれません。また、同じスポットであったとしても、子供の頃は面白くても年を重ねたらつまらなくなったり、結婚して家族ができれば、個人として楽しめたことでも、家族で楽しめなくなるという事も十分あり得る事です。 なので、自分の捉え方と異なるからと言って既存の内容に気兼ねする必要はなく、かといって自分の意見を押し通すのも妥当とは言えません。「○○は面白い」という記述があったとして、それに対して「○○は面白いという意見もあれば、楽しめないと捉える人もいる」と率直に述べてしまうのが妥当な方法です。それでも意見の食い違いがあるとするのであれば、その記事のノートページや「旅人の居酒屋」で議題として挙げて、意見集約を執り行うのが良いでしょう。 その上で「なぜ、意見が異なるんだろう?」と疑問を持った上で、それは独身者と家族持ちで異なるとか、年齢や性別などによって差が出るとか、プロファイルをして情報を精査してみると、より情報の練度が増してくるはずです。
装飾にこだわり過ぎない記事のフォーマットは変えないで!ウィキトラベルの記事では、「動く」とか「観る」などのような独特なフォーマットで構成されているのが目につくかと思います。これら独特なフォーマットは、すべての記事において統一する事によって、「必要な情報はこの項にある」と認識しやすくするような意味合いを持って、統一化されています。これは異なる言語版でおいても共通であり、例えば英語版の場合、「観る」だったら「See」、「動く」だったら「Get around」と言語間でも相対的に情報が得られるようになっています。ですので、「この町には別に飲食店が無いから“飲む”と“食べる”の項目は要らないねー」と判断して、フォーマットを変えてしまうような削除を行うのは止めてください。 ウィキトラベルの記事は、便宜上、「地理的階層」のルールに従い、国や地域、市町村を括りに記事が成立しています。ただし、地理的階層で記事が区切られているとは言え、これは記事単位の目安であり、「○○市の記事には○○市に所属している施設以外は記述してはいけない」といった、住所単位で厳密な区分けをしている訳ではありません。 例えば、「着く」の項の中に「飛行機で」と言うのがありますが、これは「その町に空港があった時だけ空港の情報を記述する」という事ではなく、「最寄の空港からその町にアクセスするにはどうしたらよいか」という情報提供を行う場としても活用ができます。
また、もしその町にその項に該当するスポットがなかったとしても、最寄の町におすすめするようなスポットがあるのであれば、率直にその事を記載してしまう方が、その町を訪問する読者に対して取って然るべき行動を示すという意味で有益な情報となりえます。
安易な表の使用は、編集の阻害になるウィキペディアンの方にはウィキ構文に慣れており、記事の可視性を良くする手段として表を活用するという方法をご存じであるかと思います。確かに、リストを表形式で出力すれば、読者にとって読みやすい記事として認識されるかもしれません。ただし安易に表にしてしまうと、ウィキ構文やHTMLを理解していない他の編集者に対して、得体のしれない構文によって情報の加筆や追記する機会を奪ってしまう事にもなりかねません。 例えば四国八十八箇所霊場の一覧のように情報がほぼ確定しており、将来的に内容が変化する可能性が低いという前提であれば、表にまとめてしまうのがよいでしょう。時刻表などのように情報が変化する可能性が高いものであれば、表ではなくウィキ構文の「リスト」を使う事が望まれます。
画像の貼り過ぎは、記事に余分なスペースを生む「百聞は一見に如かず」というように、文章でなかなか難しい情報も、写真を見せることにによってすぐに理解できるように、ウィキトラベルのおいても、画像は情報提供の為の有益な情報の一つとして考えられます。 しかし、例えば記事内のスポット全部に対して画像を貼り付けるといった様に、むやみやたらと画像を貼り付けると、却って記事の可読性を弱めてしまう結果になります。画像を情報として認識してもらうには、それなりのピクセルサイズに設定して表示させることになりますが、その画像の周辺領域には空白が生じてしまいます。 ウィキトラベルを印刷して使う事を想像してください。余分な空白はそれだけ印刷スペースの無駄となり、無駄に印刷用紙を消費する事にもつながります。また、画像データをサーバーから読み込みを行うため、一つの記事に大量の画像があれば、それだけページの読み込み時間もかかる事になります。インターネットからの使用(特にスマホから閲覧する場合)においても、表示遅延により可読性を失う事にもなりかねません。 ウィキトラベルの目的は画像ギャラリーを作る事ではないので、画像を使用する際は、その画像がもたらす情報の有用性について考慮する必要があります。
画像やテンプレートの貼り過ぎはページの読み込み時間が膨大になる記事の見栄えを良くするという事で、画像を使用したり、MiruやItemといったテンプレートを使用すると、インターフェースの面で綺麗な表示になるかと思います。ただし、記事内で画像やテンプレートを多用していると都度サーバーから読み込みを行い、表示されるまでの時間が長くなるという事に注意を置かなくてはなりません。 Wikiの技術として、その記事で使われるテンプレートは1回読み込めば良いというものではなく、使われている個数によって都度読み込みを行っています。スポットの情報をMiruやAsobuなどのテンプレートを用いて情報を記述する事が推奨されるウィキトラベルにおいて「7プラスマイナス2の法則」というのは、読者に提供する情報を必要な分だけに絞るという意味がありますが、技術的な面においてもテンプレートの読み込み頻度を制御するという点において有効になっています。 例えばItemのテンプレートは、一覧のリスト形式で編集するのに有用ですが、一覧情報がどのくらいの文量になるか見定めて使用しないと、却って読み込み遅延が発生して閲覧の際に不便になる可能性があります。予め莫大な量になると見込んでいるのであれば、テンプレートを使用したリスト形式にするのではなく、普通のWiki構文によるリスト(「*~~」や「#~~」)で記述する方が妥当です。
情報の「鮮度」や「精度」は保証できないウィキトラベルの特徴であり、利点の一つとして挙げられることとして「常に新しい情報を、インターネットが繋がる環境にある限り、どこからでも提供できる」事が挙げられます。旅先でインターネットに接続し、ウィキトラベルにアクセスできる環境にあれば、その場で、その時に感じた事やあった出来事を新鮮な内に情報提供する事ができるというのが、ウィキという技術の最たる特徴と言えます。但し、これは「もっとも最新の情報を提供する事が可能である」が、常にその情報の鮮度や精度を保証している訳ではありません。 旅行において、もっとも欲する情報の一つに時刻表や路線図などが挙げられます。これらの情報はその公共交通機関から発表されている時刻表や路線図が、当然ながらもっとも正確かつ最新の情報となります。仮に、公式サイトから労をかけてこれらの情報を仕入れてきてウィキトラベルの中に反映したとしても、すぐに改定される性質の情報である事から、かけた労力に対して有効に使える期間というのが限定されます。 もし、一所懸命に時刻表を作成する労力をかけるなら、その交通機関の公式サイトにリンクを貼り、読者に「公式ページを見てね」と促した方がパフォーマンスは非常に高いものになります。もし時刻表を有益な情報として保持し続ける事を考えるのであれば、常に交通機関の時刻表情報をウォッチしなくてはなりません。また、他のウィキトラベラーが追随して手伝ってくれるとは限らず、あなた以外に編集できる人がいないという事もありえます。 読者の立場になって考えた時、時刻表の正確な情報も必要ではあるが、目安となる情報を提供するというのも有益な情報となります。例えば「一時間毎の本数(頻度)」や「遅延の頻度」「最終便の情報」「代替の交通機関」などが該当し、これらの情報が分かるだけでも「その交通機関を利用するか?レンタカーを使うか?」とか「滞在できる時間は何時まで」という旅のプランを考える材料として有効になります。
読者も利用者である(置いてけぼりにしない)知識の披露に固執しないウィキトラベルの記事のフォーマットを国用、地方用、市町村用と見ると、「分かる」という項目が存在する事に気が付くと思います。この項では、旅行者がその場所を訪れるのに際して押さえておきたい情報を、概説として紹介するスペースとして設けられています。例えば、「その場所は何が有名なのか(訪れる意義)」「訪れるのに適した装備は(気候情報)」「現地の事を詳細に知る方法は(観光案内・インフォメーション)」などが記載する内容となります。 ここで注意しておきたいのは、余りにもその町のすべての情報を出し切ろうとするあまり、例えば「町の歴史(沿革)」であったり「地勢情報や人口情報」など、旅行とは関連の無い情報まで延々と掲載してしまいがちになる事です。そこでもう一度、ウィキトラベルの目標とそうでない事を読み返して、百科事典的な編集を行なおうとしてないか?振り返る必要があります。 もし自分が旅行者という立場にあって情報の受け手側に立つ事を想像してください。これから旅行に行く街の事を知るのに「この町は19xx年に市制が開始されて、20xx年には人口が10万人を超えて、○○市のベットタウンとして町が発展して、主力産業が××で…」というスペック情報を知りたいと思うでしょうか?これらの情報はその街の特徴を把握するための概要程度に留めておくのが妥当です。仮に、その町で「有名な合戦が行われた歴史的な史跡のある場所である」等の特徴があり、以降の「観る」や「遊ぶ」のスポットの情報を読み解くための前提知識となるような情報であれば、ある程度、込み入った説明になってしまうのは致し方ない事です。ただしそのような場合でも、学術用語や専門用語の使用は極力避けて「無関心層の読者でも、興味を持ってもらう参考知識」程度に、素人でも解る文章にまとめるのがポイントになります。 市町村記事の「分かる」だけでなく、テンプレートの「コラム」であったり、独立した記事を作成する場合や、お役立ち情報、旅のテーマと主な目的地などの記事を編集する場合も、同様に知識の披露に固執してしまいがちになるので、注意が必要です。
固有名詞(用語)には説明を情報提供を先走るあまりに用語の説明を行わず、唐突に文章を書きつづってしまうというのは、お役立ち情報、旅のテーマと主な目的地など、ある特定のテーマを紹介する類の記事を編集する時に良く見られる傾向です。 唐突な文章の具体例として、以下のような記述が挙げられます。
さて、この事例を見て「何が言いたいのか?」解らないという人は、改めて「自分が唐突な文章を記述していないか」振り返ってみる必要があるかもしれません。ここで何が言いたいのか?答えは非常に簡単です。「ガンダムって何?」 もし、あなたがこのような類の編集を行なっているとした場合「ガンダムというのは“アニメ会社サンライズが製作するSFアニメ『機動戦士ガンダム』の事”ぐらい、一般常識なんだからわかるでしょ!」と思っているのではないでしょうか。しかし、あなたの世界においては一般常識であっても、その他の人間、老若男女すべての読者がその固有名詞について把握しているとは限らないという事を留意する必要があります。
事細かに冗長な説明を書き記す必要はないですが、特定の用語を用いるのであれば、用語の意味を知らない読者が置いてけぼりにならない様、補足説明を加えるように文章編集を心がけると、読みやすい編集が行えるようになると思います。 例えば「《戦国時代に活躍した大名》の織田信長」、「《秋田新幹線》のこまち」、「《世界的に有名なアニメーションキャラクター》のミッキー・マウス」などのように。
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