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障害を持つ人の旅

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障害を持つ人の旅

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これは「お役立ち情報」の記事です。

障害を持つ人の旅では、身体障害・知的障害・精神障害・発達障害を持つ人が楽しく旅をする方法について述べる。

総論[編集]

障害者の社会参加が言われ、町中で障害者を見かけることが多くなった。障害者へのハード・ソフト両面からの支援も増え、障害者が旅をすることは難しいことではなくなった。

しかし、現在でもバリアフリーが遅れていたり、周囲が無理解な例は珍しくない。

そうした時点から考えてみたい。

まずは障害者手帳と健康保険証とお薬手帳を持とう[編集]

身体障害・知的障害・精神障害者が一人または介護者と共に旅行に行くときは、できる限り障害者手帳健康保険証お薬手帳を所持することが望ましいと思われる。

障害者手帳を持つ理由は、鉄道やバスを利用する際の割引サービスを受けるために必要なものだからである。これを忘れると、障害者であることを証明できず、大人運賃にて切符類を購入しなければならなくなる。(ゴネ得はダメ!)また、一部の観光施設は入場が無料になったり半額になったりするので、ぜひとも所持したい。但し精神障害者福祉手帳で割引になる交通機関は少ない(JRはまったく不可。私鉄・路面電車・路線バスが割引の県は広島県/山口県(防長交通は山口県民のみ)/佐賀県/長崎県/熊本県/大分県など) (参考)精神障害者福祉手帳で受けられるサービス2017年4月から福岡県基盤の大手私鉄・バスの西鉄グループで精神障害割引導入。

健康保険証を持つ理由は、一般人と比べて身体に障害を持つため、何らかのきっかけで怪我をする可能性が高いからである。昔は家族単位で発行していたので、他の家族の通院も考えなければならなかったが、現在は個人単位の発行なので持ち歩きやすい。ただし、重度障害者の医療証や介護保険の保険証と間違えないように。

障害が重い場合は、かかりつけの医師の許可が必要な可能性がある。主治医とはきちんとした関係を持ち、旅先で体調が悪くなってもすぐに現地の病院に行ける準備をしておきたい。

お薬手帳を持つ理由は、薬アレルギーや体質に合わない薬を処方されるのを防ぐためと、聴覚障害もしくは脳性麻痺の罹患者との意思疎通に必要なものとなり得るからである。なお、スマホ版「お薬手帳」もあるが、壊れたり電池切れとなれば役に立たないので注意されたし。

旅行会社や交通機関や宿泊施設の人へ[編集]

まずは、なじみの旅行会社を作り、親切な係員となかよくなっておけば、気持ちよく予約できる。

駅員や施設の係員には「お手数を掛けますが…」などと丁寧に接しておくとよい。表向きは嫌がらないが、実際は「面倒くさいな…」などと思っている可能性も無きにしも非ずである。

手数をかけたら「ありがとう」と礼を言うことも忘れずに。スムーズな関係が重要で、後日の別の障害者に対する対応につながったりする。

鉄道[編集]

  • 大都市の路線では、電車には優先席が設置されている場合が殆どである。また、その座席は一般座席と異なる色になっていることが多い。(特に新車)
    • 札幌市電・札幌市地下鉄は「専用席」となっており、障害者・高齢者以外は座ることがない。
    • 広島電鉄では「ゆずりあいの席」となっている。広島は被爆都市ということもあり、市民は協力的である。
  • 地下鉄の多くはエレベーターがある。しかし駅コンコース~地上はビルのエレベーターを利用しなければならない例もあり、ビルが閉鎖されているときは利用できない。
  • 一部の駅では、駅に折りたたみ式のスロープ板が常備され、駅員が乗車時にそれをドアに置いて介助する。このサービスがあるかどうかは鉄道に問い合わせのこと。
  • 鉄道の無人化が進み、福岡県の香椎線や筑豊本線の一部で、肢体不自由者の乗車は事前にセンターに申し出、係員を呼ばねばならない。車両に段差がある、駅にエレベーターもスロープもない、早朝深夜に利用できないというデメリットが出ている。

バス[編集]

  • スロープのあるノンステップバスは、導入に積極的な事業者とそうでない事業者がある。しかし少しずつではあるが、改善されつつある。
  • 沖縄県内のバス路線の場合は、乗車予定バス停と降車予定バス停を事前に利用することを連絡する必要がある。
  • 市街地観光向けに導入された周遊バスの殆どは車椅子対応である。
  • 前中ドアのバスは中ドアが両開きの場合、スロープを引き出して運転手が乗り降りを手伝うのが基本である、しかし残念ながら、車椅子でバス停にいても無視するバスがある。

飛行機[編集]

  • 空港は地上1階に出発ロビーがある例は少ない。上下移動が起こる例が多いのでエレベーターは設置されている。
  • 飛行機に乗るにはボーディングブリッジのある例とタラップとある。タラップでは介助が必要である。
  • 予約の際、旅行会社や航空会社に連絡しておくと専用の車椅子を用意してある。しかし電動車いすを使用している人の場合、バッテリーが危険物扱いとなるので面倒である。
  • LCCはコストを抑えるため、車椅子対策をしていない例もある。搭乗できない障害者がいて問題になった。しかも他の便への振り替えがあるとは限らない。

フェリー[編集]

  • 桟橋によっては段差の無いところ、段差はあるがエレベーター完備のところ、まったく無く階段を上らねばならないところがある。
  • 船内の乗船口から客室までは階段のところが多い。自動車の場合でも、車内にはとどまれないので、客室に上る必要がある。

観光施設[編集]

神社・寺院[編集]

  • 山の上にある例があり、麓から石段を昇る場所が多く、バリアフリーの神社・寺院は少ない。
  • また、文化財の寺社をバリアフリーにすることには賛否両論ある。

[編集]

日本にある城はほぼ例外なく小高い丘の上にある。このため、車いすでの旅行者はかなり難しいと思われる。 また、城の中は当然ながら狭い。この理由は外敵からの攻撃を防ぐためにあえてわざと狭く、低くしている。時代が時代だけに仕方ないことなのかもしれないが・・・。 大坂城や名古屋城など一部の城にはエレベータ設備がある。 姫路城は介助者が必要なときは3人まで無料である。

ランドタワー[編集]

多くのランドタワー施設は、エレベータ設備があると思ってよい。ただし、施設内にある備え付けの有料望遠鏡はバリアフリーになっていない。

競技場[編集]

すり鉢状の観客席では必ず階段がある。しかし公営の競技場はエレベーターと障害者席が設備されているところもある(マツダスタジアムなど)。

レストラン[編集]

  • バリアフリーは努力目標とされている。しかし、実際は殆ど機能していない。
  • 洋式トイレですら設置が遅れている。
  • 日本独自の文化として「お座敷」がある。肢体不自由や視覚障害者は入れるかどうか工夫が必要である。
  • 旅行ガイドで段差が明示されていない店も多い。車椅子利用の乙武洋匡が入店拒否されて不満をネットに書いた例もある。

浴場(温泉[編集]

  • 最近では手すりを設けたり、専用のシャワーをつけた洗い場を持つ場所もある。しかし古い温泉では設置されていない。
  • 嬉野市の嬉野温泉では車椅子用の浴衣を開発した。
    • 佐賀嬉野バリアフリーツアーセンター — 車椅子で嬉野温泉観光ができるように、車椅子で着られる浴衣を販売している。  所在  佐賀県嬉野市嬉野町下宿2202-55  電話  (0954) 42-5126  料金  市販の浴衣リフォーム¥4200、仕立て上がり浴衣と作り帯¥6300~  WEB  [1]

ホテル・旅館[編集]

  • 最近ではバリアフリーを謳った宿泊施設が増えている。ベッドの工夫や施設のバリアフリーもすすんでいる。様々な情報源からそのような施設の情報を知りたい。

様々な障害[編集]

一口障害者といっても、様々な障害を持つ旅行者がいる。その旅行者と遭遇した時の対応方法も以下に述べる。 障害者は先天性(生まれつき)と後天性(事故や病気)に分けられるが、どちらにせよ障害者であることは変わりないのである程度の配慮をお願いします。

視覚障害[編集]

白い杖と点字ブロックと聴覚と盲導犬を頼りに歩いている。しかし全盲の人と弱視の人がいることには配慮したい。弱視の人はスマートフォンを頼りに行動することができる人も多い。 必然的に聴覚を頼りにするため、不用意な大声やヒソヒソ話しを出すのは控えた方が良いかと思われる。

白い杖を持った人がいる場合、ぶつかったり前をさえぎったりすると、障害者が転ぶ可能性があり危険である、周囲には気を配りたい。

視覚障害者を誘導する場合は、視覚障害者の右手で健常者の肩や左ひじを持たせ、声を掛けながら案内する。

視覚障害者が駅ホームから転落し、列車にはねられて死亡する事故が後を絶たない。鉄道会社も対策をしてはいるが、危険な行動をしていたら周囲も気をつけたい。

視覚障害者が真上に杖を上げたら「助けて!」の意味である。すぐに声かけが必要である。

聴覚障害[編集]

傍から見た限りでは、両耳または片耳に掛けられた補聴器が見えないと健常者にしか見えない。手話が難しければ筆談でのコミュニケーションとなる。その際は文法を意識し過ぎないように文章を書くとよい。 携帯電話やスマートフォンのメール作成画面に伝えたい内容を書き込んで、手話を知らない健聴者に対して見せることで意思伝達する聴覚障害者がいる。このような対応をされたら、その内容に合わせて何かしらの案内をしてあげた方が良いだろう。

他にも、病気や音楽の聞き過ぎが原因で中途難聴となった元健聴者が補聴器を装着する人もいる。この場合は話し方が健聴者と変わりないため誤解されやすいが、手話が出来ないと言う点では一応区別かつくかと思われる。

いい加減な手話は、混乱の元になるだけでなく、聴覚障害者のコミュニティを荒らすものであるため、手話を使いたいときはきちんとした知識を持ちたい。

聴覚障害者標識を貼り付けた自家用自動車を一般道路または高速道路にて見かけたら、見かけた側の運転者はその車に対して幅寄せと割り込みはしない ( 禁止 ) という行動をとらなければならない

ペースメーカー装着者[編集]

心臓機能障害で障害1級の人は殆どペースメーカーを装着しており、優先席に座っていることが多い。

「ペースメーカーが誤作動をするから、近くで携帯電話は使ってはいけない」と言われているが、2015年6月23日に総務省が「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針」の改訂を発表し、「携帯電話がペースメーカーに影響を及ぼす可能性は限りなく低い」という指針案を発表したことによってそれも意味をなさなくなった。

検証実験では携帯電話の電波発信を最大出力にし、ペースメーカーの感度も最大という通常ではほぼあり得ない使用条件において、超高感度モードに設定した一部のペースメーカーは3cm以内に電波発信最強モードの携帯電話が近づくと誤作動が起きたという結果が出たため、指針には「携帯電話はペースメーカーから15cm以上離して使うべき。しかし携帯電話の電波がペースメーカーに影響を及ぼす恐れは極めて低い」と記載されている。

内部疾患[編集]

ペースメーカーと同様に、優先席を必要としている。東京など席を譲ることを求めるマークを作って所持させる例もあるが、全国的には例が少ない。席を譲るよう求められても嫌な顔をしないように。

車椅子[編集]

当然だが、車椅子の邪魔になるようなところにものを置いたり立ったりしない。 車椅子に乗っている旅行者とすれ違うとき、歩きタバコが当たらないように注意することも強くお勧めしたい。また、車椅子利用者がいることを周知に知らせる為に、あえて鈴を付ける障害者もいる。

車椅子の人が物を落としたときは、積極的に拾ってあげるようにしたい。車椅子の人がかがむと転んでしまう。

電車内で車いすエリアにて立っているときに、車椅子の利用者が乗車してきたらすぐにその場を離れるのが常識である。逆に車椅子の利用者が降車しようとしていれば、健常者は同じドアで降りようとせず、その隣側にあるドアにて降車するようにする。そのほうが、全体的な乗降時間も短くなりダイヤの遅れも発生せずに済みます。(電車のワンマン運転は別として)

補助犬[編集]

視覚障害者と共に生活する盲導犬、聴覚障害者と共に生活する聴導犬、身体障害者と共に生活する介助犬がいるが、どんなにかわいくてもさわってはならない。犬が仕事中であることを忘れてしまうからである。

また、ペットとは異なるので施設では拒絶してはならない。

人工肛門保有者・人工膀胱保有者[編集]

いわゆるオストメイトである。 オストメイト対応のトイレが増えつつあるが、一般店舗にあるトイレでは未対応であることが多い。道の駅や公営の鉄道駅であればそういった設備がある。

外見上は健常者と変わりないため、オストメイト対応トイレに入ったからといって、白い目で見るのは控えた方が良いかと思われる。

知的障害[編集]

列車やバスに乗ると、興奮して奇声をあげる人もいるが周りは無視すること。ふざけてまねするなどは慎みたい。注意するときは介護者に任せること。ただし興奮する障害者は一部に過ぎないことに注意。

発達障害[編集]

列車内を歩き回るなどじっとしていられない場合がある。しかし「じっとしろ!」という言葉は本人の特性を無視しておさえ付ける事になる。危険がないように指導すればよい。