鉄印帳を片手にローカル鉄道を訪ねる旅では、全国各地の三セク鉄道を訪ね、鉄印の収集を楽しむ旅について説明する。
「鉄印」とは[編集]
神社の参拝記念に記帳してもらえる「御朱印」の鉄道版とも言うべきもので、地方鉄道と沿線地域の活性化を目的として、北は北海道から南は九州まで全国40の第三セクター鉄道等協議会に加盟する鉄道会社と関係会社が連携して2020年7月から共同で始めた企画。企画に参加している鉄道会社の路線に乗車すると、所定の駅で乗車記念に各社の意匠を凝らした鉄印を記帳してもらえる。
鉄印の種類[編集]
鉄印帳に直接書いてもらう手書きタイプの鉄印と、あらかじめ鉄印が記入(印刷)された紙片を有料で頒布してもらい、後で自分で鉄印帳に貼る書き置き印タイプの2種類がある。
鉄印の意匠は各社とも大体決まっている(もちろん本家の御朱印同様、手書きの場合記帳する人などによって多少文字の形や大きさ、配置などが変わってくる)が、鉄道会社によっては当初から複数のデザインの鉄印を用意していたり、途中からデザインを新しいものに変えたり、あるいは季節や周年事業などに応じて期間限定版の書き置き印を販売したりといったようなことも行っているので、鉄印のデザイン自体がそもそも1種類に限定されるとは限らない。つまり、一度コンプリートしても、違うデザインの鉄印を求めて2巡目、3巡目の旅が楽しむこともできる(もっとも、40社の鉄印をコンプリートするだけでも結構大変だが)。
鉄印帳とは[編集]
鉄印を収集するための専用の帳面で、各社の取扱窓口等で鉄印を記帳してもらうためにはこの鉄印帳の提示が必要。縦16㎝×横11㎝(※)、蛇腹折り48ページ、価格は¥2,200で、鉄印を記帳してもらえる場所で販売されている(ただし人気で売り切れとなっていることもあるので注意)。結構しっかりした厚めの紙を使って作られており、蛇腹折りの冊子を左開きにすると①の道南いさりび鉄道から㉑の長良川鉄道までのページが、右開きにすると㉒の樽見鉄道から㊵の肥薩おれんじ鉄道までのページがそれぞれ開ける。各ページには鉄道各社の名称と鉄印帳の固有番号、鉄印の受付窓口と問い合わせ先の電話番号及びQRコードが印刷されている。表紙の色は紺色が基本だが、ほかに黒、緑、ピンク、水色といったバリエーションもある(紺色以外の色は印刷部数が少なく、人気が高いためすぐに売り切れてしまう)。
※ちなみに現行のパスポートの大きさが縦約12㎝×横約9㎝なので、鉄印帳はパスポートをもう少し縦長にして一回り大きくしたくらいのサイズ(あるいは文庫本をもう少し大きくしたくらいのサイズ)。
なお、各社の鉄印取扱い駅の窓口以外に、首都圏の以下の店舗でも鉄印帳を販売している。
- オリジナル鉄道グッズ専門店 GENERAL STORE RAILYARD — 取扱は紺色1色のみ。 所在 さいたま市大宮区錦町630 JR大宮駅構内(西口コンコース内) 電話 048-650-3883 時間 月~金:10:00~21:30、土:9:00~21:30、日・祝:9:00~21:00、年中無休。 WEB [1] 地図
- 書泉グランデ 6階鉄道コーナー — 所在 千代田区神田神保町1-3-2 電話 03-3295-0016 時間 11:00~20:00、無休。 WEB [2] 地図
- 書泉ブックタワー 5階鉄道コーナー — 所在 千代田区神田佐久間町1-11-1 電話 03-5296-0051 時間 11:00~20:00、無休。 WEB [3] 地図
鉄印集めのルール[編集]
「ルール」、といってもそれほど難しいものではなく、スタンプラリーの要領で参加できるが、鉄印帳への記帳(もしくは書き置き印の取得)には以下の2点を満たすことが条件になっている。
1. 専用の鉄印帳を用意すること。
- 各社とも、基本的に専用の鉄印帳にしか記帳しないルールになっており、他の御朱印帳やノートなどを提示しても記帳(あるいは書き置き印の頒布)には応じてもらえない(キャンペーンが始まった2020年の7月頃は、あまりの人気に用意した初版5000部の鉄印帳があっという間に売り切れてしまったため、会社によっては急遽鉄印帳以外のノートなどにも記帳する、あるいは書き置き印を頒布するなどの対応を取ったところもあったようだが、現在はそのようなことは解消されているので、元々のルールに戻っている)。
- 鉄印帳は、鉄印の収集を始めたいと思う駅の窓口で購入することもできるし、「鉄印帳とは」の項目で紹介した店舗であらかじめ購入しておくこともできる(鉄道会社の駅の窓口で購入する場合、売り切れになっている場合もあるので、あらかじめ在庫を確認してから取扱駅に出向いた方がよいだろう。なお、会社によっては鉄印帳にあらかじめ自社の鉄印を手書きで記帳したものを販売してもらえる場合もあるので、こちらについてもあらかじめ情報を調べておくといいかもしれない)。
2. 取扱窓口で、鉄印帳とともに、当該路線の乗車券を提示すること。
- 元々「第三セクター鉄道等協議会に加盟する鉄道会社と関係会社が連携して、地方鉄道の沿線地域の振興を目的」として始めたキャンペーンであり、実際にその路線に乗車して鉄道と沿線地域にお金を落としてもらうことが企画の趣旨として何より重要なため、記帳の際に、実際にその鉄道に乗ったということが一目でわかるように当該鉄道の乗車券を窓口に提示するということがルール化されている。ただしこの「乗車券」の範囲については各社とも微妙に取扱が異なっており、会社によってはIC乗車券の提示や、企画乗車券、他社との共同きっぷなどでも記帳に応じてもらえる一方、自社の通常のきっぷだけ、という所もある(要は、なにがしかの形で自社の鉄道への乗車が確認できれば大丈夫ということなのだろう)。
- 記帳にあたって必要とされる乗車区間については特に厳密な共通ルールがあるわけでもなさそうで、全線走破しなくても、少なくとも鉄印取扱駅までの乗車券さえ所持していれば記帳に応じてもらえるところが多い(「自社の乗車券を提示」という文字面だけ捉えれば、極端な話取扱駅から1駅分の乗車券しかない場合でも応じてもらえることになる。なお、会社によっては「自社路線の乗車券¥○○円以上を購入した方」といったように、乗車券の最低購入価格などの条件を付けているところもある。記帳に関する条件について、詳細は各社のHP(下記「参加鉄道会社」の項目にある各社のリンク先)を参照)。こちらについても、いかに自社とその沿線地域にお金を落としてもらえるかという観点で各社知恵を絞っているようで、会社によっては、例えば盲腸線の終点の駅1箇所のみを鉄印の取扱駅に設定したり(その場合は起点から全線往復分の料金、あるいは他社との結節点から終点までの往復分の料金が稼げることになる)、あるいは営業路線が長い会社なら、全区間の中間地点あたりの駅を鉄印の取扱駅に指定するといったようなケースも見受けられる。
- なお、このルールから派生するルールとして、「鉄員の頒布は乗車1回につき1枚」というものもある。つまり、1枚の乗車券で記帳(頒布)を受けられる鉄印は鉄印帳1冊分という意味であり、例えば取扱窓口に10冊の鉄印帳を持ち込んで、1枚の乗車券を提示して10枚の鉄印の頒布を受けようと思っても、窓口で応じてもらえない。
以上の条件さえ満たしていれば、全国どこの鉄道会社の鉄印からでも収集を始めることができる(霊場巡りの際の「○番札所」のように、各鉄道会社には1番から40番までの固有の番号が付いているが、「番号順に集めないとダメ」とか「どの地方のどの番号から始めないとダメ」といったような決まりは特にない)。
参加鉄道会社[編集]
以下の40社が参加している(以下「所在」欄は鉄印の記帳(販売)を取り扱っている場所、「時間」欄は記帳(有料頒布)に対応してもらえる時間をそれぞれ表示している。なお、料金欄に特に注記がない場合は通常版の書き置き印の記帳料。)。
北海道[編集]
- 道南いさりび鉄道 (①) — JR北海道旧江差線のうちの五稜郭~木古内の区間を第三セクターに移管してできた鉄道で、函館市の五稜郭駅から木古内町の木古内駅まで約38㎞を結ぶ。 所在 本社もしくは五稜郭駅売店。 電話 0138-83-1977 (本社) 時間 道の駅みそぎの郷きこない(※)売店レジ:9:00~18:00(※道南いさりび鉄道木古内駅に隣接)、本社:9:00~17:00(平日のみ)、五稜郭駅売店:6:00~19:00(無休)。 料金 ¥300 WEB [4]
- 三陸鉄道 (②) — 岩手県の三陸海岸を縦貫する鉄道で、営業距離約163㎞と、第三セクターが営業する鉄道路線としては全国最長を誇る。 所在 宮古駅窓口。 電話 0193-62-8900 時間 6:45~18:30 料金 ¥300 WEB [5]
- IGRいわて銀河鉄道 (③) — 岩手県盛岡市の盛岡駅と青森県三戸郡三戸町の目時駅間の82㎞を結ぶ鉄道で、元々JR東日本東北本線の一部だった区間が東北新幹線盛岡・八戸駅開業の際に新幹線の並行在来線として経営分離され、第三セクターに移管された路線。 所在 青山駅 青山南口 電話 IGRインフォメーション:019-626-9151(8:30~17:00) 時間 8:30~19:30(12:00~13:00を除く) 料金 ¥300 WEB [6]
- 秋田内陸縦貫鉄道 (④) — 秋田県北秋田市の鷹ノ巣駅から仙北市の角館駅まで約94㎞を結ぶ鉄道で、鉄建公団が建設した鷹角線のうち、旧国鉄から引き継いだ阿仁合線、角館線と鷹角線の未開通区間を第三セクターに移管してできた路線。「スマイレール秋田内陸線」の愛称で親しまれている。 所在 阿仁合駅観光案内窓口 電話 0186-82-3666 時間 8:30~17:15 料金 ¥300 WEB [7]
- 由利高原鉄道 (⑤) — 秋田県由利本荘市の羽後本荘駅から矢島駅まで、約23㎞を結ぶ鉄道で、旧国鉄矢島線を第三セクターに移管してできた路線。「鳥海山ろく線」の愛称で親しまれている。記帳料の設定がユニークで、社員が記帳すると¥300だが、売店のまつこさんにお願いすると売店で使える商品券200円分が付いて¥500となる。 所在 矢島駅内観光案内所(時間外は駅切符売り場) 電話 0184-56-2036 時間 9:00~17:00※時間外は駅切符売り場で書き置き印を頒布 料金 由利鉄社員による記帳¥300、売店のまつこさん記帳¥500(売店で使える200円商品券付) WEB [8]
- 山形鉄道 (⑥) — 山形県南陽市の赤湯駅から西置賜郡白鷹町の荒砥駅まで約31㎞を結ぶ鉄道で、JR東日本旧長井線を第三セクターに移管してできた路線。 所在 長井駅 電話 0238-88-2002(本社) 時間 10:00~17:00 料金 ¥300 WEB [9]
- 阿武隈急行 (⑦) — 福島県福島市の福島駅から宮城県柴田郡柴田町の槻木(つきのき)駅まで約55㎞を結ぶ鉄道で、旧国鉄丸森線を第三セクターに移管しでできた路線。1時間に2本程度の運行間隔で運行されており、通常であれば片道2時間もあれば全線走破できる距離だが、2019年10月の台風19号による被害の影響で丸森駅・富野駅間が2時間~3時間に1本程度の間引き運転になっており、現時点では時間帯によって全線走破にはかなりの時間がかかるので注意。 所在 阿武隈急行福島駅窓口 電話 024-522-1322 時間 5:30~23:15 料金 ¥300 WEB [10]
- 会津鉄道 (⑧) — 福島県会津若松市の西若松駅から南会津郡南会津町の会津高原尾瀬口駅まで約57㎞を結ぶ鉄道で、JR東日本旧会津線を第三セクターに移管してできた路線。会津高原尾瀬口駅で野岩鉄道(⑨)と接続している。 所在 会津田島駅窓口 電話 0241-62-0065 時間 5:30~21:00 料金 ¥300 WEB [11]
関東甲信越[編集]
- 野岩鉄道 (⑨) — 栃木県日光市の新藤原駅と福島県南会津郡南会津町の会津高原尾瀬口駅との間約31㎞を結ぶ鉄道で、鉄建公団が建設し、野岩線として旧国鉄に引き継ぐはずだった路線を第三セクターに移管したもの。愛称は「ほっとスパ・ライン」。会津高原尾瀬口駅で会津鉄道(⑧)と接続している。 所在 新藤原駅窓口 電話 0288-77-2355(本社) 時間 6:00~21:00 料金 ¥300 WEB [12]
- わたらせ渓谷鐵道 (⑩) — 群馬県桐生市の桐生駅から栃木県日光市の間藤駅間約44㎞を結ぶ、JR東日本旧足尾線全路線をそのまま第三セクターに移管してできた鉄道。ここで鉄印帳を購入すると、わたらせ渓谷鐵道のページにあらかじめ手書きで鉄印を記帳したものを購入できるほか、書き置き印も通期販売のものでも5種類(駅により取扱が異なる。詳細はHP参照)、その他季節やイベントごとに特別デザインのものを頒布するなどバリエーションが豊富。 所在 相老駅、大間々駅、通洞駅 電話 0277-73-2110(本社) 時間 窓口営業時間内(※通洞駅は2020年12月1日~2021年3月12日までの間、毎週火曜日のみの営業)。 料金 ¥300 WEB [13]
- 真岡鐵道 (⑪) — 茨城県筑西市の下館駅と栃木県芳賀郡茂木町の茂木駅間約42㎞を結ぶ鉄道で、JR東日本旧真岡線を第三セクターに移管してできた鉄道。蒸気機関車のC12が牽引する臨時快速列車「SLもおか」を運行させていることで広く知られている。 所在 真岡鐵道旅行センター(真岡駅) 電話 0285-84-2911(本社) 時間 9:00~17:00 料金 ¥300 WEB [14]
- 鹿島臨海鉄道 (⑫) — 茨城県水戸市の水戸駅と鹿嶋市の鹿島サッカースタジアム駅間53㎞を結ぶ鉄道で、鉄建公団が敷設し、本来国鉄に引き渡すはずだった路線の経営を第三セクターに引き継いだもの。該当区間は大洗鹿島線という名称で、鹿島臨海鉄道には他にもう一本、この路線と接続し太平洋岸の奥野谷浜駅に至る全長約19㎞の鹿島臨港線という路線があるが、こちらについては貨物線で旅客営業は行っていない。 所在 大洗駅売店 電話 029-266-1345(大洗駅売店) 時間 8:00~18:00 料金 ¥300 WEB [15]
- いすみ鉄道 (⑬) — 千葉県いすみ市の大原駅と千葉県夷隅郡大多喜町の上総中野駅間約27㎞を結ぶ鉄道で、JR東日本旧木原線を第三セクターに移管してできた路線。ちなみに鉄印取扱駅の「デンタルサポート」というのは、駅名の命名権(ネーミングライツ)を訪問歯科診療などを手がける地元企業が取得して付けられているものであり、駅とは別の場所で鉄印を取り扱っているわけではない。 所在 デンタルサポート大多喜駅出札窓口 電話 0470-82-2161(本社) 時間 9:00~17:00 料金 ¥300 WEB [16]
- 北越急行 (⑭) — 新潟県南魚沼市の六日町駅と上越市の犀潟駅間約60㎞を結ぶ鉄道で、旧国鉄の「北越北線」として建設されていた路線を紆余曲折の末に第三セクターに移管し運営を開始した路線。「ほくほく線」の愛称で親しまれている。鉄印は卒塔婆に書かれているような梵字をあしらったユニークなデザイン。 所在 十日町駅西口 電話 025-750-1251(営業企画課) 時間 9:00~18:00(平日)。左記時間以外は書き置き印での対応。 料金 ¥300(取扱時間内は手書き。それ以外は書き置き印での対応) WEB [17]
- しなの鉄道 (⑮) — 北陸新幹線の開業に伴い、JR東日本から信越本線の一部区間を第三セクターに移管して作られた鉄道で、しなの鉄道線(長野県北佐久郡軽井沢町の軽井沢駅から長野市の篠ノ井駅まで約65㎞)と北しなの線(長野市の長野駅から新潟県妙高市の妙高高原駅まで約37㎞)の2本の路線がある。 所在 小諸駅、豊野駅の各窓口 電話 0268-21-3470(お客さまセンター) 時間 各駅窓口営業時間 料金 ¥300 WEB [18]
- えちごトキめき鉄道 (⑯) — 北陸新幹線の金沢延伸に伴い、JR東日本信越本線の一部区間とJR西日本北陸本線の一部区間を第三セクターに移管して作られた鉄道で、妙高はねうまライン(新潟県妙高市の妙高高原駅から上越市の直江津駅まで約38㎞)と日本海ひすいライン(新潟県糸魚川市の市振駅から上越市の直江津駅まで約59㎞)の2本の路線がある。 所在 直江津駅、糸魚川駅 電話 025-546-5520(本社) 時間 7:00~20:00 料金 ¥300(通常版)、¥500(記念版) WEB [19]
中部(北陸・東海)[編集]
- あいの風とやま鉄道 (⑰) — 新潟県糸魚川市の市振駅から石川県河北郡津幡町の倶利伽羅駅まで約100㎞を結ぶ鉄道で、北陸新幹線の金沢延伸に伴い、JR西日本北陸本線の一部区間を第三セクターに移管して作られた路線。 所在 富山駅、高岡駅 電話 076-431-3409(富山駅) 時間 5:30~23:00 料金 ¥300 WEB [20]
- IRいしかわ鉄道 (⑱) — 金沢市の金沢駅と河北郡津幡町の倶利伽羅駅間約18㎞を結ぶ鉄道で、元々はJR西日本北陸本線の一部だった区間が第三セクターに移管された路線。営業距離が短いので全区間の走破も比較的容易だし、金沢駅で北陸新幹線やJR線の特急に接続するので、他の地方からも比較的行きやすい。 所在 金沢駅IRお客さまカウンター、津幡駅窓口(鉄印帳の販売は金沢駅のみ)。 電話 076-256-0560 時間 10:00~17:00 料金 ¥300 WEB [21]
- のと鉄道 (⑲) — 石川県七尾市の七尾駅と鳳珠郡穴水町の穴水駅間約33㎞を結ぶ鉄道。いわゆる上下分離方式の路線で、線路自体はJR西日本が七尾線として所有し、七尾線内の該当区間での客車の運行のみ、のと鉄道が行っている。 所在 穴水駅窓口 電話 0768-52-0900 時間 9:00~17:00 料金 ¥300 WEB [22]
- 明知鉄道 (⑳) — 岐阜県恵那市の恵那駅から明智駅まで約25㎞を結ぶ鉄道で、旧国鉄明知線を第三セクターに移管してできた路線。 所在 恵那駅、明智駅 電話 0573-54-4101(本社) 時間 ? 料金 ¥300 WEB [23]
- 長良川鉄道 (㉑) — 岐阜県美濃加茂市の美濃太田駅から郡上市の北濃(ほくのう)駅まで約72㎞を結ぶ鉄道で、旧国鉄越美線の開通区間のうちの越美南線にあたる区間を第三セクターに移管してできた路線。 所在 関駅、郡上八幡駅 電話 0575-23-3921(本社) 時間 関駅:6:00~22:00、郡上八幡駅:9:00~17:30 料金 ¥300 WEB [24]
- 樽見鉄道 (㉒) — 岐阜県大垣市の大垣駅から本巣市の樽見駅まで約35㎞を結ぶ鉄道で、旧国鉄樽見線(大垣~神海)及び鉄建公団が建設し旧国鉄に引き継ぐはずだった樽見線の延伸区間(神海~樽見)を第三セクターに移管してできた路線。 所在 本巣駅 電話 0581-34-8039(本社) 時間 窓口営業時間 料金 ¥300 WEB [25]
- 天竜浜名湖鉄道 (㉓) — 静岡県掛川市の掛川駅と湖西市の新所原駅間約68㎞を結ぶ鉄道で、旧国鉄二俣線を第三セクターに移管してできた鉄道。バスと同じワンマン運転で、乗車時に整理券を取り、降車時に整理券番号に応じた運賃を支払う。始点から終点までの所要時間は列車にもよるが2時間~2時間15分といったところ。途中住宅地を抜け、田畑や茶畑の広がるのどかな田園風景を眺め、山間の林や藪の中のような所をすり抜け、天竜川を渡り、浜名湖の湖畔を通り抜け…、といったように、実に変化に富んだ車窓からの眺めを楽しむことができる。普段新幹線の車窓から幾度となく眺めている、浜名湖南岸周辺の見慣れた景色とはまたひと味違った、北岸の風光明媚な景色を堪能できるのもこの路線の大きな特徴。また、天竜二俣駅をはじめとする複数の駅舎やプラットホーム、隧道、橋梁など40近くの建造物や施設が一括して国の有形登録文化財に指定されており、途中下車した駅などで昔ながらの味わいのある建物などに触れることもできる。鉄印は社長の直筆をはじめ神社の御朱印と見紛うくらい凝ったデザイン。社長直々に鉄印帳への記帳をしてもらえるのもウリの一つで、こちらもとても人気があるが、社長不在や業務の都合により対応できないときは書き置き印となる(基本的に土日祝日は社長不在)。鉄印の販売にも力を入れているようで、手書き・プリントの中から違うデザインの鉄印を1度に最大5枚まで購入可能。 所在 天竜二俣駅売店 電話 053-925-2276 時間 9:00~16:00 料金 プリント印¥300、書き置き印・手書き記帳¥500 WEB [26]
- 愛知環状鉄道 (㉔) — 愛知県岡崎市の岡崎駅と春日井市の高蔵寺駅間約45㎞を結ぶ鉄道で、路線の大部分がJR東海旧岡多線から第三セクターに移管されたものとなっている。「環状線」という名称だが、この路線だけで環状になっているわけではなく、愛知県内の多の路線も合わせた環状線の一部区間のような格好になっている(南関東地区の武蔵野線みたいな位置づけで、元々名古屋市とその周辺の都市圏における大環状線の構成要素として整備されてきた経緯があるようだ)。そのようなこともあり、一部の区間を除けば全線に渡って都市化が進んだ地域を走るため、車窓から見える景色は住宅地や商業施設、工場などが大半で、田園地帯のようなのどかな景色はほとんど見かけない。 所在 中岡崎駅、北岡崎駅、三河豊田駅、新豊田駅、八草駅、瀬戸口駅及び瀬戸市駅の各窓口。 電話 0564-32-3911(本社) 時間 始発列車から最終列車まで(北岡崎駅のみ7:00~20:35)。 料金 ¥300(各駅とも同一のデザイン)。 WEB [27]
- 伊勢鉄道 (㉕) — 三重県四日市市の河原田駅と津市の津駅間約22㎞を結ぶ鉄道で、旧国鉄伊勢線の運営を第三セクターに移管してできた路線。普通列車は概ね1時間に1本、1両編成のワンマンカーが運行されているだけで、それ以外にはやはり同じくらいの間隔でJRの「快速みえ」と「特急南紀」運行されている。このようにそれほどの運行本数や車両編成ではない割に、全線の約40%が複線化され、しかもそのほとんどが高架化されているという何とも贅沢な路線(伊勢鉄道と接続しているJR関西本線と比べても、路線のスペックと運行車両が何ともアンバランスで、正直奇妙な感覚を覚える)。名古屋駅からの関西本線では名古屋市内とその近郊の商業地域や住宅地、四日市市のコンビナートなどの景色が続くが、伊勢鉄道に入った途端、車窓の景色が一転してのどかな田園風景に変わる。記帳には鉄印帳と乗車券が必要だが、乗車券はワンマン運転で降車時に車内で回収されてしまうので、窓口でその旨伝えれば記帳に応じてもらえる(窓口で帰りの切符を購入してもよい。名古屋行きの硬券の乗車券もあり、駅の窓口で申し出れば無効印を押してもらえ、記念に持ち帰ることもできる)。「鉄印」は、鈴鹿の伝統工芸「伊勢型紙」(反物の染色技法の一つで、和紙を柿渋で塗り固め、彫刻刀で模様を切り出した型紙の上から染料を置いて染色していく技法で国の伝統工芸品にも指定されている)で作られており、ハナショウブやシロチドリなど地元縁の動植物をモチーフにした模様が、和紙の上に特産品の抹茶色に刷り上げられている。各社の鉄印の中でも結構手の込んだ、凝った造りの鉄印の一つ。 所在 鈴鹿駅 電話 059-383-2112 時間 7:50~16:30 料金 ¥300 WEB [28]
- 信楽高原鐵道 (㉖) — 滋賀県甲賀市の貴生川駅と信楽駅の約15㎞を結ぶ鉄道で、JR西日本旧信楽線を第三セクターに移管してできた路線。 所在 信楽駅 電話 0748-82-3391(本社) 時間 9:00~17:00 料金 ? WEB [29]
- 京都丹後鉄道 (㉗) — 京都府宮津市の宮津駅から福知山市の福知山駅まで約30㎞を結ぶ宮福線、舞鶴市の西舞鶴駅から宮津駅まで約25㎞を結ぶ宮舞線及び宮津駅から兵庫県豊岡市の豊岡駅まで約59㎞を結ぶ宮豊線の3路線からなる鉄道で、JR西日本旧宮津線(西舞鶴~豊岡間)と鉄建公団が建設し旧国鉄に引き継ぐはずだった宮福線を第三セクターに移管してできた路線。いわゆる上下分離形式で、路線自体は北近畿タンゴ鉄道(株)が所有し、列車の運行はWILLER TRAINS(株)が行っている。 所在 天橋立駅 電話 0772-25-2323(本社) 時間 8:00~20:30 料金 ¥300 WEB [30]
- 北条鉄道 (㉘) — 兵庫県小野市の粟生駅から加西市の北条町駅まで約14㎞を結ぶ鉄道で、旧国鉄北条線を第三セクターに移管した路線。 所在 北条町駅窓口 電話 0790-42-0036(本社) 時間 9:00~20:00 料金 ¥300 WEB [31]
- 若桜(わかさ)鉄道 (㉙) — 鳥取県八頭郡八頭町の郡家(こうげ)駅から若桜町の若桜駅まで約19㎞を結ぶ鉄道で、JR西日本旧若桜線を第三セクターに移管してできた路線。 所在 若桜駅 電話 0858-82-0919 時間 6:00~20:30 料金 ¥300 WEB [32]
- 智頭急行 (㉚) — 兵庫県赤穂郡上郡町の上郡駅から鳥取県八頭郡智頭町の智頭駅まで約56㎞を結ぶ鉄道で、鉄建公団が建設し、旧国鉄に引き継ぐはずだった智頭線を第三セクターに移管してできた路線。鉄印の記帳(書き置き印の頒布)については記載の3駅で扱っているが、どの駅の窓口も休憩を細切れに挟んでいるので、対応してもらえる時間に注意。 所在 上郡駅、大原駅、智頭駅の各窓口。 電話 0858-75-2595 時間 上郡駅:7:00~18:50(休憩 9:40~10:10、11:50~12:20、12:30~13:00、15:30~15:50、16:20~16:50)。他の駅についてはHP参照。 料金 ¥300 WEB [33]
- 井原鉄道 (㉛) — 岡山県総社市の総社駅から広島県福山市の神辺駅まで約42㎞を結ぶ鉄道で、鉄建公団が建設し旧国鉄に引き継ぐはずだった井原線を第三セクターに移管してできた路線(ただしJR伯備線と共用区間となっている総社駅~清音駅間についてはJR西日本が所有している)。 所在 井原駅窓口。 電話 0866-62-6669 時間 窓口が開いている時間 (?) 料金 ¥300 WEB [34]
- 錦川鉄道 (㉜) — 山口県岩国市内の川西駅から錦町駅まで約33㎞を結ぶ鉄道で、JR西日本旧岩日線を第三セクターに移管した路線。 所在 錦川清流線錦町駅窓口 電話 0827-72-2002(本社) 時間 8:15~20:15(鉄印帳販売は17:00まで) 料金 ¥300 WEB [35]
- 阿佐海岸鉄道 (㉝) — 徳島県海部郡海陽町の阿波海南駅から高知県安芸郡東洋町の甲浦(かんのうら)駅まで10㎞を結ぶ鉄道で、鉄建公団が建設し旧国鉄に引き継ぐはずだった阿佐線の一部区間を第三セクターに移管してできた路線。現在、線路と道路の両方を走行することのできる車両DMV(Dual Mode Vehicle)による世界初の本格営業に向け全路線を工事中で、鉄印もDMVをあしらったデザインとなっているため、当該車両の導入完了まで鉄印の頒布も暫定的に休止している。2020年1月時点で、導入時期は7月頃になる予定とのこと。 所在 宍喰駅(※現在、工事のため頒布休止中。) 電話 0884-76-3700 時間 - 料金 - WEB [36]
- 土佐くろしお鉄道 (㉞) — 高知県の沿岸部を走る路線を中心に営業する鉄道で、旧国鉄から引き継いだ宿毛線と、鉄建公団が建設し、本来国鉄に引き継ぐはずだった路線を継承した中村線及び阿佐西線(現在の名称は「ごめん・なはり線」)の3路線から成る。記帳(書置き印)は中村駅版と安芸駅版の2つで行っており、それぞれの駅名が書かれた別のバージョンとなっている。 所在 中村駅、安芸駅 電話 0880-35-4961(中村駅) 時間 7:00~19:30 料金 ¥300 WEB [37]
- 平成筑豊鉄道 (㉟) — 主に福岡県筑豊地方(鞍手、嘉穂、田川)内の、JR九州から移管された伊田線、田川線、糸田線などの路線などからなる鉄道。これまで鉄印は本社のある金田駅の窓口で受け付けており、イベント期間中などごく一部の例外を除いて平日のみの対応となっていたため、主に週末旅行を利用して鉄印集めをしている多の地域の旅行者にとっては結構ハードルの高い鉄印の一つだったが、2021年2月6日から金田駅窓口横の「鉄印販売機」(以前コインランドリーによくあった洗剤の自動販売機みたいなタイプの機械で、100円玉を3枚入れて右下のハンドルを手で回すと取り出し口に箱に入った鉄印が出てくる[38])で曜日に関係なく書き置き印が購入可能になったので、ハードルが一気に下がった(ただし鉄印販売機で購入する場合は日付が記入されない)。 所在 伊田線金田駅窓口(窓口脇の自動販売機) 電話 0947-22-1000(本社) 時間 鉄印販売機:5:30~22:30、無休(※100円硬貨専用。おつりが出ないので注意)。金田駅窓口:10:00~13:00、14:00~18:30。窓口は平日のみの対応で、土日祝日は受け付けていない。 料金 ¥300 WEB [39]
- 甘木鉄道 (㊱) — 佐賀県三養基郡基山町の基山駅から福岡県朝倉市の甘木駅まで約14㎞を結ぶ鉄道で、旧国鉄甘木線を第三セクターに移管してできた路線。 所在 甘木駅(窓口カウンター) 電話 0946-23-1111(本社) 時間 8:30~17:30(月~土。日曜・祝日の取扱なし) 料金 ? WEB [40]
- 松浦鉄道 (㊲) — 佐賀県西松浦郡有田町の有田駅から長崎県佐世保市の佐世保駅まで約94㎞を結ぶ鉄道で、JR九州旧松浦線を第三セクターに移管してできた路線。 所在 たびら平戸口駅、佐世保駅の各窓口 電話 0950-57-0024 時間 9:00~18:00 料金 ¥300 WEB [41]
- 南阿蘇鉄道 (㊳) — 熊本県阿蘇郡南阿蘇村の立野駅から高森町の高森駅まで約18㎞を結ぶ鉄道で、旧国鉄高森線を第三セクターに移管してできた路線。2016年に発生した熊本地震で甚大な被害を受けて全線不通となり、復旧作業が進められているが、2021年現在立野駅・中松駅間が不通のままとなっており、中松駅・高森駅間での折り返し運転になっているので注意(全線復旧は2023年夏頃の見込みとのこと)。ちなみに、南阿蘇鉄道のオンラインショップでは鉄印帳も扱っており(復興支援の意味があるのであろう)、通販で鉄印帳を購入することも可能(期間限定となっており、品切れの色もある)。なお、同社の普通列車はワンマン清算方式なので、高森駅で鉄印帳の購入や記帳をしたい場合、降車時に運転手さんに申し出て乗車証を受け取る必要があるので注意。 所在 高森駅窓口 電話 0967-62-0058 時間 9:00~17:00 料金 ¥300 WEB [42]
- くま川鉄道 (㊴) — 熊本県人吉市の人吉温泉駅から球磨郡湯前町の湯前駅まで約25㎞を結ぶ鉄道で、JR九州旧湯前線を第三セクターに移管してできた路線。令和2年7月豪雨で橋梁の流出や車両等への浸水などの甚大な被害を受けて現在も全線不通となっている。「大規模災害を受けた赤字鉄道の復旧費を国が大幅負担する支援措置を活用すること」での鉄道事業自体の存続は決まったようだが(西日本新聞2020年8月29日付記事より)、具体的な復旧の時期等についてはまだ決まっていない模様。このような状況から、現在のところ鉄印についても駅では行っておらず、ネット通販で書き置き印の販売による対応となっている(ネットで注文すると、3~4日くらいで発注した日付を記載した鉄印を送付してもらえる)。 所在 ネット通販のみの対応(※2021年1月現在) 電話 0966-23-5011(本社) 時間 - 料金 鉄印、オリジナル定規と缶バッジのセット¥950など。 WEB [43]
- 肥薩おれんじ鉄道 (㊵) — 熊本県八代市の八代駅から鹿児島県薩摩川内市の川内駅まで約117㎞を結ぶ鉄道で、元々JR九州鹿児島本線の一部だった区間を九州新幹線の開業に伴い第三セクターに移管して開業した路線。 所在 八代駅及び川内駅の窓口 電話 0965-39-7555 時間 八代駅:6:30~18:35(平日)、7:40~18:35(土日祝日)。川内駅:6:20~17:45(通年)。 料金 手書き¥500、プリント版書き置き印¥300(手書きは八代駅のみの対応)。 WEB [44]
鉄印集めの旅に出かける[編集]
集め方のコツ[編集]
この企画が始まった元々の趣旨が、それぞれの鉄道会社の路線に時間をかけて乗ってもらい、そのついでに地域にお金を落としてもらうことで地域活性化にも一役買ってもらおうというものなので、そこに「効率化」とか言った言葉を挟む余地は本来的にはないはずだが(また、ローカル線を乗り歩く鉄道の旅なんて本来それくらいゆったりとしたものであっていいはずだが)、各地の鉄印を集めたい人の中には「家や勤めの都合で多くの時間を鉄印集めのために割くことができない」、あるいは「全社の鉄道に乗車するために40回も旅行に出かけることができない」などの事情を抱える人もいることだろう。また、集め始めの頃は、ある程度のスピードで鉄印帳の欄が埋まっていくことがその後の鉄印集めの励みにもつながるといったことがあるかもしれない。そんな旅行者のために、ある程度限られた時間の中で鉄印を集めるためのヒントをまとめてみた(何度も書いて恐縮だが、この記事でも決して収集にあたっての効率化を追い求めること自体を推奨しているわけではないので念のため)。
新幹線を活用する[編集]
上述の参加鉄道会社の説明を見てもわかるとおり、鉄印集めの企画に参加している会社の中には、新幹線の開業(延伸)の際、並行在来線を第三セクターに移管してできた路線というのが結構ある。このような路線は新幹線の駅に接続しているか、新幹線の駅の近くにその路線の駅があるケースが多い。ということは、鉄印集めのためにその路線まで行きたい場合、途中の行程に新幹線での移動をうまく組み込めばかなりの時間を節約することができるわけで、実際、一見距離的にはかなり離れているが、よくよく調べてみると新幹線を使うことで思いのほか短時間で到達できる路線が意外と多いことに気づく。
例えば東京駅を起点に考えた場合、関東地方で鉄印帳への記帳を扱っている真岡鐵道の真岡駅やいすみ鉄道のデンタルサポート大多喜駅までは、いずれも在来線の特急や普通列車を乗り継いで2時間~2時間半前後の時間がかかるが、途中新幹線を使うことを前提に、それと同じかプラス30分くらいの時間があれば、同様に鉄印帳への記帳を扱っている東北地方のIGRいわて銀河鉄道の青山駅、北陸地方の北越急行の十日町駅、えちごトキめき鉄道の直江津駅や糸魚川駅、あいの風とやま鉄道の富山駅などにも十分到達することができる(乗り継ぎのパターンによっては在来線を乗り継いで関東地方の鉄道会社の鉄印取扱い駅に行くよりも時間的に早く到着できる場合もある)。
もちろん新幹線特急料金がかかるので運賃的には高めとなるが、その分目的地までの移動がスピーディーになるので、鉄印集めの旅に新幹線をうまく組み入れることで、例えば日帰りで新幹線の同じ路線上で接続している鉄道会社の鉄印を何枚かまとめて集めるといったことも可能であるし、現地までの移動時間を浮かせた分、ゆっくりとローカル三セク鉄道の旅を楽しむことも可能になる。
鉄印を扱っている会社の中で、新幹線駅と接続している路線があるのは以下のとおり(※路線自体が新幹線駅と直接接続しているわけではないが、当該鉄道会社とJRの路線が相互乗り入れを行っているため直通列車を利用すれば新幹線と接続できる場合も含む。()内は新幹線の路線名と接続駅)
- 道南いさりび鉄道(北海道・木古内駅)
- IGRいわて銀河鉄道(東北・盛岡駅、いわて沼宮内駅、二戸駅)
- 秋田内陸縦貫鉄道(秋田・角館駅)
- 山形鉄道(山形・赤湯駅)
- 阿武隈急行(東北・福島駅)
- 北越急行(上越・越後湯沢駅)
- しなの鉄道(北陸・軽井沢駅、上田駅、長野駅)
- えちごトキめき鉄道(北陸・上越妙高駅、糸魚川駅)
- あいの風とやま鉄道(北陸・富山駅)
- IRいしかわ鉄道(北陸・金沢駅)
- 天竜浜名湖鉄道(東海道・掛川駅)
- 伊勢鉄道(東海道・名古屋駅 ※名古屋駅からJR快速みえ、JR特急南紀を利用)
- 京都丹後鉄道(東海道・京都駅、新大阪駅 ※京都駅からはJR特急はしだて、新大阪駅からはJR特急こうのとりをそれぞれ利用)
- 智頭急行(東海道・京都駅、新大阪駅、山陽・西明石駅(※一部の列車のみ停車)、姫路駅、岡山駅)
- 錦川鉄道(山陽・新岩国駅)
- 肥薩おれんじ鉄道(九州・新水俣駅、出水駅、川内駅 ※なお、九州新幹線の新八代駅と肥薩おれんじ鉄道線の八代駅も比較的近隣にある。)
また、新幹線駅とは直接接続していないが、比較的近くに新幹線駅があるため、鉄印収集の旅にやはり新幹線が使える路線の会社は以下のとおり(※()内は新幹線の路線名と最寄り駅)
- 井原鉄道(山陽・福山駅、岡山駅 ※福山駅からはJR福塩線を、また、岡山駅からはJR吉備線をそれぞれ利用。なお、1日に3本程度福山駅からの直通運転がある。)
近隣の路線の鉄印をまとめて収集する[編集]
鉄印集めの企画に参加している鉄道会社の中には、もともと一本の在来線だった路線を複数の会社の区間に分割してそれぞれ列車を運行させているようなケースがある(北陸新幹線の開業に伴い、並行在来線である北陸本線の一部をIRいしかわ鉄道(金沢駅~倶利伽羅駅間)、あいの風とやま鉄道(倶利伽羅駅~市振駅間)、えちごトキめき鉄道(市振駅~直江津駅間)にそれぞれ分割・移管したのはその例。列車運行のための三セクを設立する際に出資者として都道府県や沿線の市町村が絡むことが多いので、このような形になるのであろう)。このような区間ではそれぞれの会社間で路線が接続している上、列車の相互乗り入れを行っているケースもあるため、当該区間を走破すれば複数の鉄印を一度にまとめて収集できることになる。
また、会社同士の路線が直接接続しているわけではないが、ある会社の路線を運行する列車がJRなど他社の路線に乗り入れており、その乗り入れ先で他の参加会社の路線に接続するケースもある(智頭急行と若桜鉄道が運行している列車がそれぞれ乗り入れ先のJR西日本山陰線・因美線の郡家駅と鳥取駅で接続するのがその例)。このようなケースもその接続をうまく使って効率的に乗り継ぐスケジュールが組めるので、複数の鉄印をまとめて収集しやすい。
鉄印集めの旅をする際、そのような形でのグルーピングがしやすい鉄道会社の例として以下のようなものがある(()内はそれぞれの路線が接続している駅)。
- 会津鉄道と野岩鉄道(会津高原尾瀬口駅)
- 北越急行とえちごトキめき鉄道の「妙高はねうまライン」・「日本海ひすいライン」(北越急行が乗り入れているJR東日本直江津駅で接続)
- えちごトキめき鉄道の「日本海ひすいライン」とあいの風とやま鉄道(市振駅)
- あいの風とやま鉄道とIRいしかわ鉄道(倶利伽羅駅)
- しなの鉄道とえちごトキめき鉄道の「妙高はねうまライン」(妙高高原駅)
- 若桜鉄道と智頭急行(それぞれの路線が乗り入れを行っているJR西日本鳥取駅で接続(※全てではなく一部の列車))
あると便利なもの[編集]
- 鉄印帳入れ — 鉄印帳は和綴じではなく蛇腹折りのため、そのまま大きなカバンなどに入れて持ち歩いていると、途中でアコーディオンのように開いてしまい、ページや貼り付けた鉄印に折り目やしわを付けてしまうおそれがある。これを防ぐためにも、ポーチや巾着袋、ふくさなど、鉄印帳がちょうど入るくらいの入れ物があると便利である。特に何か決まりがあるわけでもないので、鞄店などで鉄印帳の大きさに合わせたポーチ類などを買い求めてもよいし、同じような大きさの御朱印帳入れがあれば、それをそのまま鉄印帳入れにも利用することができる。また、以下に取り上げている「関連グッズ」の中にも、各社趣向を凝らした鉄印帳入れがいろいろ売られている。実用面だけでなく、遊び心を取り入れたバラエティに富んだものが多いので、それらを合わせて使うことで鉄印集めの旅がより楽しいものとなること請け合い。
- ハガキ整理用のクリアファイル — 各社の鉄印のほとんどが書き置き印なので、鉄印帳とは別に、旅行中に収集した鉄印を一時的に整理・保管しておくストックブック用のクリアファイルを鉄印帳と一緒に携行すると、収集した鉄印の紛失等が防げて便利である。ハガキ整理用のA6版タイプのクリアファイルが鉄印にはちょうどいい大きさで、ハガキ10枚くらいを整理できる薄手のものが安いものだと¥100円前後で東急ハンズなどで売られている。これと鉄印帳を一緒にして、上述の鉄印帳入れに入れて持ち歩くとよい。また、これとは別に同じA6版タイプで20枚から30枚くらいのハガキが整理できる少し厚めのファイルを手元に用意しておくと、鉄印帳に貼りきれない鉄印のコレクション用として使用できる。
- ファスナー付きのビニール袋 — ほとんど使う場面はないが、いざというとき役立つ一品。これを鉄印帳などと一緒に持ち歩いていると、荷物にまで染みこむくらいの強い雨に見舞われたときとかに水に弱い鉄印帳や鉄印を雨や湿気から守ることができる。防水用のポーチとかがあれば完璧だが、そこまでしなくても、いつも台所で使っているZiplocなどのファスナー付きビニール袋を荷物に入れておけばそれで十分。Mサイズくらいのものであれば鉄印帳入れに入れた鉄印帳をそのまま入れることができ、大きさ的にもそれほどかさばらないので便利。
- スプレーのり — 鉄印集めの旅の途中ではなく、帰って来て鉄印帳に鉄印を貼り付ける際にあると重宝する一品。液体のりは水分が多いため鉄印や鉄印帳にしわが入りやすい、一方、固形のスティックのりは和紙とあまり相性がよくなかったり、あるいは数年経つと粘着力がなくなって鉄印帳から剥離してしまう可能性があるといったような、従来からあるのりの欠点をうまくカバーしており、鉄印帳に鉄印を貼る際、スプレーのりを使うとしわなくきれいに貼ることができる。しかも粘着力が経年劣化することもないので、のりの中ではとても使いやすくスグレモノである。
鉄印帳マイスターカード[編集]
関連グッズ[編集]
当初の予想以上に鉄印の人気が上がってブームとなり、参加者からあれこれ要望が寄せられるようになったことを受けて、会社によっては鉄印に関連したグッズを製作発売するところも出てきた。また、自社製品の製作販売は行っていないが、各社共通のグッズを販売しているところもある。各社いろいろと趣向をこらして味わいのある品々に仕上がっているので、鉄印集めの旅の際の記念にもなる。今後ブームが続けばさらに新しい製品が発売される可能性もあるので、こちらについても要チェックであろう。
鉄印集めの旅を盛り上げてくれる関連グッズには、以下のようなものがある(現地で直接買うこともできるが、その多くは通信販売にも対応している。詳細については各社のオンラインショップなどを参照)。
- トートバッグ (ミニトート) — 生成り地に鉄印帳企画に参加している鉄道会社40社のロゴが入ったトートバッグで、通常の大きさのものはA4版書類が入るくらいの大きさ、ミニトートの方は鉄印帳を入れて持ち歩けるくらいの大きさとなっている。 所在 各社の鉄印取扱窓口やオンラインショップで購入可能(会社によっては取り扱っていないところもあるので、窓口で問い合わせてみるとよい)。 料金 トートバッグ¥2,900、ミニトート¥2,200
- 巾着袋 — 生成り地に鉄印帳企画に参加している鉄道会社40社のロゴが入った巾着袋で、鉄印帳がちょうど入る大きさとなっている。 所在 各社の鉄印取扱窓口やオンラインショップで購入可能(会社によっては取り扱っていないところもあるので、窓口で問い合わせてみるとよい)。 料金 ¥1,500
- 会津木綿製鉄印帳ケース — 会津鉄道が発売しているもので、地元の工芸品「会津木綿」を使用し、同社で使用されている人気車両、AT-700形気動車の刺繍ワッペンが施されている。ふたの部分にはボタンも付いており、鉄印帳ケース以外に、小物入れとしても使える。色もブルーやグレーといったいくつかのバリエーションがある。会津田島駅の売店「やまびこ」やオンラインショップ「MOUNT SHOP」で購入可能。 料金 ¥2,000 WEB [45]
- ポーチ — わたらせ渓谷鐵道が発売しているもので、鉄印帳がちょうど入る大きさ。茶色の地に「わ鐵」のロゴと同社で使用されているディーゼル機関車「渓谷号」DE10-1537の刺繍が入っている。ポーチの裏側にはポケットが付いている。付属の黄色いひもを付けると、ポーチを肩や首にかけて持ち歩くこともできる。相老・大間々・通洞の各駅窓口で買えるほか、通信販売やオンラインショップのYahoo!ショッピングでも購入可能。 料金 ¥1,250 WEB [46]
- ふくさ — わたらせ渓谷鐵道が発売しているもので、鉄印帳がちょうど入るくらいの大きさに作られた、袋状のふくさ。地元特産の桐生織りの布地を使い、「日本の伝統文様である市松模様とトロッコ列車のシルエットを組み合わせた「トロッコ市松柄」、麻の葉文様とわ鐵ロゴを組み合わせた「わ鐵麻の葉」の2種類(※同社HPより)」が販売されている(オリジナルデザインとのことだが、市松模様とピンク地のものは、おそらく「鬼滅の刃」を意識したものだろう)。「ふくさ」なので蓋の部分にホックが付いておらず、そのまま使うと持ち歩いているうちに荷物の中で中の鉄印帳などが飛び出すことある。その場合は蓋の部分を中に差し込むようにして使うと中の物をしっかり包み込んでくれるので具合が良い。和のテイストの装いが、これまた和装本のようなデザインの鉄印帳によく似合う。相老・大間々・通洞の各駅窓口で買えるほか、通信販売やオンラインショップのYahoo!ショッピングでも購入可能。 料金 ¥1,250 WEB [47]
- 鉄印帳袋 — 北越急行が発売しているもので、着物の生地を使った鉄印帳袋(十日町は「きもののまち」として知られ、着物づくりが主要な地場産業の一つとなっている。)。十日町で毎年開催されている「きものの街のキルト展」のボランティアスタッフによる手縫いの品で、「同じものは 2 つとない」とのこと。縦型と横型の二種類がある。オリジナル駅名木札付き。もともとは令和3年正月特別企画の一つとして売り出された品で、30個しか売り出さなかった希少な商品だが、完売を受けてその後再販されている。手作りのため量産できず、ある程度数がまとまった時点で再販をアナウンスするいったスタイルを取っているので、常時在庫があるわけではない。 所在 十日町駅 料金 ¥1,800 WEB [48]
- オリジナル鉄印帳 — えちごトキめき鉄道(トキ鉄)が発売しているもので、表紙・裏表紙にデニム生地を使用し、箔押しを金色から銀色に変更の上、裏表紙に「NO TRAIN NO LIFE」のメッセージロゴをあしらうなど、通常版の鉄印帳よりカジュアルな風合いに仕上がっている。えちごトキめき鉄道直江津駅窓口及び糸魚川駅窓口で購入できるほか、天竜浜名湖鉄道など、他社でも取り扱っている場合があるので、興味のある人は問い合わせてみるとよい。 料金 ¥2,500 WEB [49]
- 印帳棚 — 井原鉄道が販売しているもので、部屋の中などで鉄印帳を立てかけてインテリアとして飾っておくための白木の木製ブックスタンド。ホルダーの部分がレールと枕木を模したような形になっており、鉄道ファンの遊び心をくすぐるような一品に仕上がっている。ミドリ十字に「安全第一」「井原鉄道」と書かれたシール付き。井原鉄道オンラインショップで購入可能。 料金 ¥1,000 WEB [50]
外部リンク[編集]
この記事「鉄印帳を片手にローカル鉄道を訪ねる旅」は、この土地を旅したり、あるいは調べたりする際の参考になる可能性はあるものの、まだ書きかけです。加筆や訂正などをして下さるみなさんを求めています。
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