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金門島

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伝統様式の家屋(山后民俗文化村)

金門島 (きんもんとう) は中国大陸沿岸(馬祖島の南西)、福建省のアモイ(厦門)までわずか数キロという位置にある島で、島の約四分の一が国立公園となっている。金門県には中心の金門島のほか、小金門(烈嶼)など大小12の島々がある。[1]


市町村[編集]

金門島の地図
金城鎮(南西部)
島内の各エリアの中で最も人口が多く、島の政治経済の中心地となっている。バスやフェリーで島内各地を結ぶ交通の要衝であり、飲食店や宿泊施設、商店、レンタバイクのショップなど観光に便利な各種施設がそろっているので、このエリアを島内観光の拠点にすると、移動等が非常にやりやすくなる。島の中央部にある空港からは5kmほどである。
金寧郷(北西部)
金城鎮に隣接しているため、他のエリアに比べて比較的アクセスがよく、電動スクーターなどを使って観光しやすいエリアと言える。
金沙鎮(北東部)
金湖鎮と並び観光拠点となる金城鎮からは最も遠いエリアのため、少々観光がしづらいが、エリア内には馬山観測所や山后民俗文化村などの主要な観光スポットがある。沙美がエリアの中心部で、バスターミナルなどがある。
金湖鎮(南東部)
金沙鎮と並び観光拠点となる金城鎮からは最も遠いエリアのため、少々観光がしづらいが、エリア内には太武山や太湖、迎賓館、特約茶室展示館などの主要な観光スポットがある。山外がエリアの中心部で、バスターミナルなどがある。
烈嶼郷(小金門、西部)
本島の西側、フェリーで10分くらいのところに浮かぶ離れ小島で、正式な名称よりむしろ「小金門」の通称で知られている。2020年末の完成に向けて、現在小金門と本島とを結ぶ全長5km程の「金門大橋」の建設が進められており、橋が完成すれば本島と道路で結ばれることになる。
烏坵郷(北東部)
行政区画上は金門県に属しているが、距離的には金門島からかなり離れており、むしろ台中市からの方が近い。月3便程度の定期航路があるのみで、アクセスが極端に悪い。金門島や台中市などから日帰りの観光ツアーなどが組まれているわけでもなく、現時点でこの島を観光で訪れる機会はまずほとんどないといってよい。

分かる[編集]

概要[編集]

馬祖島と同じく中華民国福建省に属する(福建省金門県)。両島とも日本統治を受けていないので、台湾島より中国文化の色が濃く残っている。国共内戦時代に中国大陸との戦闘の最前線であった。かつては台湾本島との往来が厳しく制限されていたが、現在では制限は解除されており、比較的容易に行くことができる。往時の軍事施設のいくつかは観光客向けに開放されている。2001年からは「小三通」と称し、金門島とアモイ(厦門)の間で「通郵」「通商」「通航」における限定的な人や物の交流が実施されてきた。

台湾独立志向の強かった陳水扁政権から、親大陸志向である現在の馬英九政権へと政権が交代し、台湾と中国大陸との距離が急速に縮まった今日では、台湾の主要都市から中国大陸各地に向けて直行便が就航するようになり、かつての「小三通」の頃ような大陸への窓口としての金門島の価値は、現在ではかなり薄れてしまっている。ただし、アモイまでフェリーで1時間という地理的な近さから、現在でも金門島を利用した両岸間での人の往来は依然衰えてはいない。また、一時期そのような形で金門島が大陸への窓口として脚光を浴びていたことは記憶にとどめておいてもよいだろう。

一見のどかな島だが、島を移動中に突然迷彩色を施した建物やトーチカが目の前に現れたり、パラシュート降下を防ぐためのコンクリート製の柱が無数に地面に突き立てられている光景を目の当たりにすることができる。かなり観光地化が進んではいるが、旅行中、かつての激戦地、あるいは対岸の中国大陸に対する自然の要塞としての顔を色濃くとどめた景色をいろいろな場面で垣間見ることができる。

島のあちこちに人工湖やため池がある(飛行機で上空から島全体を眺めるとよくわかる)。もともと目立った河川もなく、地下水などの水資源が乏しいためこのような人工湖が作られたのだろうが、場合によると、これら人工湖やため池の類についても、国共内戦時に包囲網が敷かれた際の水の蓄えといったような、戦略的な意味があったのかもしれない。

観光案内所等[編集]

  • 島内の観光案内所 — 尚義空港、水頭及び九宮のフェリーターミナル、金城バスターミナル、莒光楼など島内の主要な観光スポット付近などに観光案内所(旅客センター)がある。空港など主要な観光案内所では、非常に使い勝手のよい日本語の地図や観光パンフレットを入手することができるので、あらかじめ立ち寄って入手しておくとよいだろう。
  • 金門国家公園のHP — 日本語版のページが比較的充実しており、参考になる。  WEB  [2]

気候[編集]

アモイの対岸数kmのところに位置しており、アモイ同様亜熱帯海洋性気候に属し、年間気温や降水量の分布はアモイのそれとほぼ同じパターンである。ただし金門島は周囲を海に囲まれて遮るものがなく、かつ島の中央部が丘陵地帯で島全体が海から突き出たような形になっていることから、アモイなど大陸側の都市に比べ年間を通じて風が強い傾向がある。特に7月から12月にかけては東北の季節風が強く吹く。

年間平均気温は20.9℃、最も暑い月である8月の平均気温が28.2度、また最も寒い月である1月の平均気温が12.8℃となっている。年間降雨量は千ミリに満たない程度で、降雨量の80%が4月から9月、特に台風が多く発生する7月・8月に集中する(4月から9月が雨季にあたる。以上、データ及び気象情報については金門県政府のHPを参考にした)。

なお参考までに、以下にアモイの気温・降水量のデータを記載した。

参考:アモイの平均気温と降水量
 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年 間
平均気温 (℃)13.313.215.419.623.526.428.928.727.324.019.915.421.3
降水量 (mm)37.065.099.0147.0152.0196.0140.0155.0117.029.037.025.01,119.0
データ出典

着く[編集]

飛行機で[編集]

金門尚義空港まで

  • 台北松山空港から約55~70分(立栄航空1日13便、復興航空1日5便、遠東航空1日4便、華信航空1日2便)
  • 台中清泉崗空港から約55分(立栄航空1日14便、華信航空1日2便)
  • 台南空港から約50分(立栄航空1日2便)
  • 嘉義空港から約50分(立栄航空1日2便)
  • 高雄小港空港から約55分(立栄航空1日5便、復興航空1日3便)

金門島への飛行機の便は、大体朝7時台から夕方5時台頃にかけて就航しており、夜間の便はない。このため、日本から夕方の便を利用して台北などの都市へ到着する場合、空港間の移動に時間を取られたりするため、金門島への同日乗り継ぎは難しい。

金門島に同日に着こうと思ったら、羽田空港を朝7時過ぎに発って10時半頃に台北松山空港に到着する中華航空の便か、その近辺の時間帯に就航している羽田発台北松山空港行きの飛行機を利用するとよい。これだと、お昼前後の国内便に乗り継げるので、その日の午後には金門島に着くことができるし、場合によってはそこからさらにフェリーを乗り継いで、その日の夕方前後に中国大陸の廈門泉州まで足を伸ばすこともできる。

台湾内の金門路線の時間帯では、各社とも、朝~昼頃にかけて比較的就航便数が多い。台湾本島からの日帰り客が多いのか、傾向としては朝早い便の方が一般には混みあうようだ。この時間帯に確実に乗ろうと思ったら、事前に予約をした方がいいかもしれない。

なお、台北~金門間の飛行機はどこの会社の路線も結構混んでいるが、直前でもチケットが取れないこともない(便数が多いため)。空席待ち状態で、直前に席が空くこともあるので、予約カウンターで「満席」の表示が出ていても、とりあえずトライする価値はある。

空港からのアクセス[編集]

空港から島内各地への主なアクセス手段としては、タクシーとバスがある。空港は島のほぼ中央部にあり、ここから例えば水頭フェリーターミナルなど島内の一番遠いところまで行った場合、料金的には大体300元ほど。島の中心地である金城鎮までは250元前後である。

タクシーは基本的にメーター制だが、メーターを使わずに料金交渉制となる場合もある(金門島の場合、交渉制の場合であっても、経験的にドライバーがそれほど法外な値段をふっかけてくることはない)。タクシー乗り場は空港ターミナルビルのすぐ前で、出口を出たところに数台タクシーが停まっている。

バスは空港前のバス乗り場から金城バスターミナルや山外バスターミナルなどに向けて出ている。空港の停留所からは、島で一番バスの便が発着している金城バスターミナルへ6:30~21:30の間30分に1本の割合で、その次にバスの便が多い山外バスターミナルへ同じくらいの時間帯に40分~50分に1本程度の割合でそれぞれバスが発着している。その他の方面のバスはこれよりもさらに時間間隔が空くので、実際に使えそうなのはこれら2つのターミナル行きのバスである。

料金は固定制で15元。なお、金城ターミナル行きのバスは、ターミナル到着後そのまま水頭フェリーターミナルまで運行しており、フェリーターミナルから発着している列嶼(小金門)行きのフェリーや対岸の中国大陸にある厦門や泉州行きのフェリーに接続することができる。


船で[編集]

アモイから[編集]

金門島・アモイ間のフェリー

アモイから金門島までは片道180元。乗船は、カウンターなどが混んでいなければ出発前15分でもOK。パスポートを提示して切符を買い、荷物検査の後、出国審査を経て乗船する。金門島までは約1時間。着いた先の埠頭でも、検疫、荷物検査、入国審査などの手続きが行われる。両岸いずれの側も入境手続きは至ってスムーズ。なお、金門島入境時に記入する入境カードには、中国人用とその他外国人用の2種類があるので注意。

金門島からアモイへ渡る場合、通貨の両替は金門島側で済ませてしまうか、着いた先のアモイのターミナルにある金門行きフェリーターミナルの切符売り場で両替をした方がよい(銀行に比べて、あるいは多少レートが悪いかもしれないが)。中国銀行のカウンターで両替を行う場合、書類を数枚書かされる上にとても時間がかかるのでおすすめできない。


高雄から[編集]

台湾本島南部の主要都市である高雄から金門島に向けてフェリーが就航している。金門島までの所要時間は約9時間。

動く[編集]

タクシーで[編集]

バスのように時間にとらわれない分便利だが、島内は思った以上に広く、かつ観光地も分散しているので思いの外料金が嵩む。少し離れた観光地を2箇所ほど巡る、あるいは島のはずれの観光地と宿泊地を往復するだけで、場合によっては500元あまりの料金がかかってしまうこともある。

料金は基本的にメーター制(初乗り約1.5kmまで100元で、以後200mごとに5元が加算)だが、例えば水頭のフェリー乗り場と空港(300元)のように、相場があらかじめ決まっていて、運転手との交渉制による料金となる場合もある。交渉制の方が一見割高そうに感じるが、同じ区間をメーターで走った場合、メーターの方が逆に料金が高くなる場合もあるので(例えば上記のフェリーターミナル・空港間をメーターで走ると360元くらいになることがある)、どちらが得かは一概には言えない(裏を返せば、交渉制であっても、比較的相場に近い料金を言われるケースが多く、ぼったくりのドライバーがそれほどいないということになろうか)。

バスで[編集]

路線バス[編集]

安く移動できて便利だが、本数が各路線1時間に1本程度しかないのが難点。また、必ずしも観光地の近くを通っているというわけでもないので、タクシーなどとの併用がおすすめ。料金は12元~24元で、乗車時に行き先を告げて切符を購入するしくみ。購入した切符は降車時に回収される。島内には金城沙美山外の3つのターミナルがある。これら3つのターミナルを結ぶ循環ルートが幹線で、それらを起点にその他の地区に支線が出ている格好になっている。

定期観光バス[編集]

観光客向けの循環バス(金門観光公車)が4路線営業している。金城バスターミナルが起点及び終点となるもの(A線、B線)と山外バスターミナルが起点及び終点となるもの(C線、D線)の2系統があり、系統ごとにそれぞれ午前と午後で2つの路線の運行時間が分かれている。各路線の停留所は10~15程度で、主だった観光地で30分~1時間程度停車する。また、停車地点では無料の観光ガイドを聞くことができる。

乗車には半日、1日ないし2日間有効の乗車券を購入する必要がある。半日乗車券が250元、1日乗車券が400元、2日乗車券が700元で、期間内であれば何度でも乗り降り可能(ただしそれぞれの線が1日1便しか運行していないので、実質的には半日券は1ルートのみ有効、それ以外は午前便・午後便の両方乗ることができるという意味になる)。また、乗車券は起点となるバスターミナルのカウンターや空港、フェリーターミナルや島内の主要な観光スポットにある旅客センターで購入可能。

それぞれの路線と各路線上の主な観光地は以下のとおり。

  • 金門A線 (水頭翟山線、金城バスターミナル起点・終点) — 莒光楼、水頭聚落、文台寶塔、翟山坑道など  時間  8:25~12:10
  • 金門B線 (古寧頭戦場線、金城バスターミナル起点・終点) — 古寧頭戦史館、慈湖観景台など  時間  13:30~17:22
  • 金門C線 (太武金沙線、山外バスターミナル起点・終点) — 斗門登山歩道口、導覧沙美老街、馬山観測所、山后民俗文化村、林務所など  時間  8:25~12:05
  • 金門D線 (榕園太湖線、山外バスターミナル起点・終点) — 榕園、八二三戰史館‧俞大維先生紀念館、金門畜産試験所、金門陶甕博物館、瓊林聚落、陳景蘭洋楼など  時間  13:25~17:30

バスのフリーパス[編集]

島内のバスに乗る場合、バスのフリーパスを使うことも可能。半日券、1日券、2日券の3種類があり、料金はそれぞれ250元、400元及び700元。通用期間内に島内の路線バス及び定期観光バスが乗り放題で利用できる(ただし路線バスの料金自体がとても安く、定期観光バスを利用しないと元がとれないので注意)。空港、フェリーターミナル及び莒光楼にある観光案内所(旅客センター)の3か所で購入することができる。

船で[編集]

水頭フェリーターミナル

金城鎮の水頭フェリーターミナルと、烈嶼郷の九宮フェリーターミナルとを結ぶフェリーが運行されている。運行時間は7:00~22:00までで運行間隔は30分おき。所要時間は約10分で料金は片道60元。なお、水頭フェリーターミナルの乗船場は、中国大陸の廈門泉州行きのフェリーが発着するターミナルビルとは別の場所で、そこよりもさらに50mほど奥の埠頭よりのところにある(タクシーで小金門行きのフェリーターミナルと言えば、乗船場の前まで着けてくれる)。


電動スクーターで[編集]

金門島の場合、スクーターのレンタルにあたって免許の有無のチェックが厳しく、仮に日本の運転免許を持っていてもスクーターを借りることができない(日本で発給される国際運転免許についても台湾では認められていないため使用できない。なお、日本の免許に中国語の公的な訳文を添付する方法は一応認められているが、実際にはあまり浸透しておらず、日本の免許と一緒に訳文を提出してもレンタルを拒否されることもある)。ただし電動スクーターについては日本のアシスト付自転車と同じ扱いで免許不要なので、こちらの方はレンタルショップで借りることができる。途中でバッテリーが上がってもすぐに充電できない、通常のスクーターに比べてスピードが出ない(フルスロットルにしても時速30kmくらいが限界)などの難点もあるが、電動スクーターがあると、島内での機動性が格段に増し、定期観光バスに頼らざるを得ないところや、公共交通機関がカバーしていないような見どころにも容易にアクセスできるので、島内観光にはお勧めのツールである。

ショップの話では一回のフル充電で90kmくらい走るとのことだが、バッテリーが劣化している場合もあり、性能上のフルスペックで走行可能とも限らないので、実際のところは40kmくらいに考えておいた方がよい。

実際に使用してみた感覚では、ショップのある金城鎮の中心部から運転を開始し、最も遠い距離にある金沙鎮金湖鎮まで足を伸ばした場合、両エリアをあちこち走り回ってから金城鎮に帰るのはバッテリーの容量から見てかなりリスキーである(途中でバッテリーが上がってしまい、帰路の長く起伏に富んだ道のりを、電動スクーターを押しながらとぼとぼ帰らざるを得ないようなハメに陥る可能性がある。実際、今回のケースでも、ショップまであと1km弱というところでバッテリーが完全に上がってしまい、途中スクーターを押して戻るハメになった)。このことからもわかるとおり、金沙鎮や金湖鎮については、一回の訪問でどちらか一方のエリアに絞り、もう片方のエリアにも行きたい場合は一旦金城鎮のショップに戻ってバッテリーを交換してもらった方がよい(レンタル期間中であれば、バッテリーの交換には無料で応じてもらえる)。なお、金城鎮内ととなりの金寧郷くらいのエリアであれば、途中でバッテリーを交換しなくても十分にエリア内を回ることができる。

なお、電動スクーターには燃料計のように、バッテリーの残量を表示するメーターが付いているので、適宜見ながら運転するとよい。このメーターで、バッテリーの残量が6割を切ったあたりから急速に力が落ちてくるので、このような状態になったらすぐにショップに引き返すように。なお、長時間走行すると、どうしてもバッテリーが早めに弱くなってくるので、そのような場合は一旦電源を切ってしばらく休ませるとよい。そうすることでバッテリーがある程度回復することがある(ただし、バッテリーが極端に減ってからこれと同じことをやると、却って逆効果になることもあるので注意)。

自転車で[編集]

島内のエリアごとに、主だった観光スポットを結ぶ形でサイクリングロードが整備されている。

足で[編集]

島内各地に見どころが分散しているため、徒歩だけで観光地を回るのは無理。

観る[編集]

風獅爺 (フォンスーヤ)  
金門島の強風を鎮める神様。街の風景に溶け込んでいるため、はじめはそれとわからないことが多いが、街歩きに慣れてくると、いろいろなところに置かれているのに気づく。大きさや色、デザインなども様々で、中には彩色されているものや、マントを羽織っているものもある。また、単に風を鎮めるためだけでなく、成功祈願、蓄財、厄除けなどの願掛けのために造られた風獅爺もある(莒光楼に行くと、それらの風獅爺を拝むことができる)。
風獅爺


金門電話ボックス  
朱色地に金色(あるいは白色)の字で「金門」を象ったインパクトのある電話ボックス。ただし正直なところこれだけを見にわざわざ出かけて行くほどのものではない。莒光楼や古崗楼などの観光地を訪れた際、敷地内にある電話ボックスをついでに見ればそれで事足りる。
 所在  古崗楼の敷地内、ほか
金門電話ボックス

島内各エリア内の観光スポット[編集]

その他、金門島内の各地区には以下のような見どころがある。詳細については各地区のページを参照。

  • 金城鎮
    金城鎮 — 清代に役所として使われていた「清金門鎮総兵署」、レンガ造りの洋館が軒を連ねた地区の「模範街」、中心部から1kmくらいの公園内にある楼閣の「莒光楼」、古崗湖畔にある、朱色の壁と緑の屋根瓦が美しい3階建の寺院風の建物の「古崗楼」、花崗岩をくり抜いて造られた坑道で、軍事・民間用の兵站基地などに用いられていた「翟山坑道」など(右画像は模範街)。
  • 金寧郷
    金寧郷 — 「古寧頭戦役」を記念した戦史資料館「古寧頭戦史館」、蒋経国の生涯を紹介した資料館「經国先生紀念館」、エリア内の湿地に生息するカブトガニ()などの生態や自然を展示解説した資料館「雙鯉溼地生態館」など(右画像は古寧頭戦史館)。
  • 金沙鎮
    金沙鎮 — (右画像は山后民俗文化村)
  • 烈嶼郷
    烈嶼郷 — (右画像は東林地区)

遊ぶ[編集]

バードウォッチング  
小金門を含む島内の数箇所にバードウォッチングのポイントがある。


サイクリング  
島内の各エリアにサイクリングコースがある。

買う[編集]

金門包丁  
内戦時代に大陸から打ち込まれた無数の砲弾を材料にして作られた包丁が有名。島内のいろいろなところで売られているようだが、模範街の中にも専門店がある。店先の砲弾のオブジェが目印。店内では、砲弾から包丁が造られるさまを写真で紹介しており、ナイフから山刀まで、砲弾から造ったいろいろな刃物類が売られている。砲弾が良質の鉄鋼でできているため、そこから作られる包丁も切れ味がよいことで知られる(ただし英語版ウィキトラベルの記事によれば、最近切れ味が落ちてきたとの指摘も)。

おみやげにひとつ買って帰りたいところだが、物によっては日本の銃刀法に引っかかり、空港で没収されてしまう可能性があるので注意((注)参照)。

なお、この包丁、アモイ市内のSM城市広場の金門グッズ売り場などでも売られている。つまり、かつて金門島に向けて打ち込んだ砲弾が、姿を変えて里帰りしたような格好になっているわけだ。

(注)日本の税関に聞いたところでは、この種の包丁を購入した場合、帰国時に税関に申告し、別室で警察から銃刀法違反にならないかの検査を受ける必要があるとのこと。検査で法に引っかかれば没収となる。

 所在  模範街の専門店ほか
店内の様子 包丁の材料になる、大陸から打ち込まれた砲弾


貢糖(ゴンタン)  
金門みやげといえば貢糖が連想されるくらい有名なお菓子。サクサクとした花生(ピーナッツ)を主体としており、日本人的には、きな粉の味がする。台湾本島でも入手は可能。

食べる[編集]

個々の飲食店の情報については、金門島内各地区のページをそれぞれ参照。

おすすめ[編集]

広東粥  
金門名産のおかゆ。単に稀飯とも呼ばれることもあり、至る所に店がある。肉団子やツミレ、片栗粉の衣を着けた鶏肉の小片などの具をお粥と一緒に煮込んで卵でとじ、セロリのみじん切りと胡椒でアクセントを付けている。注文するとその場で具を入れて作ってくれる。どちらかというと朝の定番メニューであり、朝しか看板を出していない店も多い。油條(中国風揚げパン)をひたしながら食べるのが普通。これと油條を頼むと結構ボリュームがある。お粥自体はスパイスが効いており、とてもうまい。「壽記」が老店として有名。総兵署の隣にある「碗盤」も美味しい。
広東粥


焼餅  
サクサクとした食感のパイ生地で餡を包んだスナック。中国大陸各地にあるが、金門島ではこれが名物の一つになっていて、街角の専門店で観光客がおやつにこれを買って食べながら街歩きを楽しむ姿をよく見かけるし、また、朝食のメニューとして出てくることもある。肉まんの餡のような風味で、塩味の効いたペースト状の餡が入った「鹹焼餅」と、クリームパンのクリームをやや硬めにしたような餡が入った「甜焼餅」の2種類があり、町中の専門店で買うと1個15元ほど。1つでも結構お腹が膨れるので、夕食前とかにはあまり食べない方がいいかもしれない。
焼餅

飲む[編集]

店舗の個別情報については、金門島内の各地区のページをそれぞれ参照。

おすすめ[編集]

高梁酒(カオリャンジョウ)  
いわゆるコーリャンのお酒。アルコール度が60度前後と非常に高いものもあることで有名。

泊まる[編集]

民宿、旅館が中心。宿泊費も通常のシーズンであれば一泊1,200元前後と安い。なお、宿泊施設の個別情報については、金門島内の各地区のページをそれぞれ参照。

気を付ける[編集]

  • 黑心 有害食品のこと。「小三通」により、最近ニュースでも多く取り上げられるようになった大陸の有害物質を含む食品が出回っており、金門では注意喚起されている。ただし、短期滞在であればそれほど神経質になる必要はない。
  • 最近ではかなり観光地化が進んでいるが、依然として島全体が国軍の重要な軍事拠点であることに変わりはない。島には軍事施設が点在しており、それらの施設を許可なく撮影するとトラブルの原因にもなりうる。あまり不用意なところで写真を撮らないようにした方がよい。
  • 比較的大きな通りでも街灯がそれほど多くなく、店も比較的早い時間(夜8時頃)には店じまいを始めるため、夜は結構道が暗くなり、人通りもまばらになる。深夜の街歩きはそれほど薦められない。
  • 島内のどこに行っても常に強めの風が吹いているので、電動スクーターの運転時などには風にあおられないように注意。また、冬季は風で体温が奪われるので、電動スクーターなどを運転する際はしっかりと防寒着を着込んで運転した方がよい。運転時に手がかじかむので、できれば手袋かオートバイ用のグロープを着用した方がよい(もしなければ、コンビニなどで30元前後で売られている軍手でも代用できる)。強い風に向かって運転する際は、マスクを着用していると比較的呼吸が楽である。

出かける[編集]

  • 廈門
    廈門福建省南東部、九龍江の河口付近に位置し、経済特区にも指定されている華南地方最大の港湾都市。アヘン戦争後の南京条約で列強に開港された際、共同租界が造られたことから、今も往時の面影を色濃く留めたエキゾチックなエリアが残されている。金門島からはフェリーで約1時間程であり、朝出れば日帰りも可能。一昔前は金門島が反共活動の最前線基地であり、ここから対岸のアモイに渡るなど考えも及ばなかったが、ルートが開かれた現在では、金門島とアモイの両者が、それぞれ比較的利用しやすい台湾と大陸への玄関口となっている。
  • 泉州 — 金門島の対岸、大陸側の沿岸部にある福建省の地方都市。かつて海上交易の中心地として栄え、イブン・バットゥータやマルコ・ポーロもこの町の繁栄ぶりを各々の著作に記している。水頭フェリーターミナルと泉州石井港とを結ぶフェリーが1日4便程度運行しており、所要時間は1時間20分前後。