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芸術作品の舞台を巡る (文学)

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芸術作品の舞台を巡る (文学)

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喜劇小説の主人公「ドン・キホーテ」とその従者「サンチョ・パンサ」の像(スペイン、マドリード)

この記事では主に小説などの文学作品を通じて、そのモチーフとなった場所を芸術作品の舞台として紹介する。


日本[編集]

北海道・東北[編集]

北海道[編集]

  • 『塩狩峠』 — 三浦綾子の小説。現在の塩狩駅付近で客車の連結器がはずれ、職員が身を挺して乗客を救った実話に基づくもの。宗谷本線・塩狩駅近くにはこの話の碑と文学館がある。  所在  和寒町

青森県[編集]

岩手県[編集]

  • 『吉里吉里人』 — 井上ひさしの小説。東北本線の夜行列車に乗っていた主人公が、日本から独立したとされる「吉里吉里国」の社会に翻弄されるもの。一ノ関駅から分岐するどこかという切だが、岩手県には「吉里吉里」という地区があり、「吉里吉里駅」もある。珍しい地名でもあり、地域独立の文化がここで発祥したとされる。吉里吉里のある大槌町は東日本大震災で被災。  所在  大槌町
  • 『遠野物語』 — 民俗学者の柳田國男によって蒐集された遠野地方の民間伝承を、一篇の作品として編集し出版した民話集。日本における民俗学のはじまりを告げる記念碑的な書物ともなった、学術的に重要な作品だが、単に遠野地方の物語集として内容的にも面白いため、一般にも広く読まれている。この作品によって、「民話のふるさと遠野」のイメージが不動のものとなり、多くの観光客が遠野を訪れるようになったとも言えよう。  所在  遠野市

宮城県[編集]

秋田県[編集]

山形県[編集]

福島県[編集]

関東[編集]

茨城県[編集]

栃木県[編集]

群馬県[編集]

  • 『人間の証明』 — 森村誠一が霧積温泉 金湯館に宿泊した折に書いた、モチーフは西條八十作「ぼくの帽子」から。  所在  安中市

埼玉県[編集]

千葉県[編集]

  • 『南総里見八犬伝』 — 江戸時代後期の伝奇小説で作者は滝沢馬琴。室町時代後期の安房国が舞台として、伏姫と八房との宿縁のある「犬」の字を含む姓を持つ八人の若者(八犬士)が関東八州から安房国里見氏に集結し、里見氏を盛り立てる為に活躍すると言うお話。里見氏自体は南房総に実在した大名家で、八犬伝の話自体は架空の物語なのだが「里見氏=八犬伝」のイメージが強く、南総地域の各所に「伏姫と八房が籠った洞穴(南房総市富山)」など八犬伝に所以するスポットがあったりと、あたかも史実のように取り扱われている。  所在  南総館山市南房総市、他)

東京都[編集]

  • 『たけくらべ』 — 樋口一葉の短編小説で、吉原遊郭近くに住む少女と少年たちを描く。一葉自身も近くに住んでおり、台東区立一葉記念館がある。東京メトロ日比谷線三ノ輪駅下車、徒歩10分。文京区にも文京一葉会館がある。平成26年から改修中。  所在  台東区

神奈川県[編集]

  • 『門』 — 夏目漱石の『門』、友人の妻を奪って駆け落ちし、その負い目から大学を中退、身を隠すように生きてきた主人公が侵攻に救いを求める話。漱石の円覚寺での参禅経験が下敷きになっている。帰源院には漱石の句碑があり「佛性は 白き桔梗に こそあらめ」と刻まれている。  所在  鎌倉

中部[編集]

新潟県[編集]

  • 『雪国』 — 川端康成の代表作である長編小説。冒頭にある「国境の長いトンネルを抜けると~」のトンネルとは新潟県と群馬県の県境にある上越線清水トンネルである。ちなみにこの清水トンネルは現在は上り列車専用になっているため、川端康成の小説に出てくるトンネルを抜けたら雪国ではなく群馬県となる。  所在  湯沢町

富山県[編集]

石川県[編集]

福井県[編集]

山梨県[編集]

長野県[編集]

  • 『落葉松』 — 「からまつの林を過ぎて、/からまつをしみじみと見き。/からまつはさびしかりけり。/たびゆくはさびしかりけり。」という書き出しで始まる詩で、北原白秋の代表作のひとつ。白秋が滞在し、付近を散策しながらこの詩の着想を得た中軽井沢に落葉松の全文が彫られた文学碑がある。  所在  中軽井沢  WEB  [1]

岐阜県[編集]

  • 『奥の細道』 — 江戸時代の俳人松尾芭蕉が、東北地方をはじめとする東日本各地の旅行をもとにしたためた紀行文。ポピュラーな古典の一つとして今も読み継がれている。出発前に、芭蕉が住んでいた深川芭蕉庵のあとは、芭蕉稲荷があり、そこから少し離れたところに芭蕉記念館がある。旅立つ直前は、芭蕉庵を売払い、清澄公園と仙台堀川を挟んで反対側の「採茶庵(さいとあん)」で、旅の準備をした。清澄橋からここまでは芭蕉俳句の散歩道。ここに庵の縁側に座した芭蕉の像がある。草加象潟など、奥の細道の中に出てくる土地にいろいろな句碑や記念碑が建てられているが、紀行文結びの地である大垣市にも、市内の至る所に芭蕉の句碑があり、奥の細道結びの地記念館がある  所在  大垣市  WEB  [2]

静岡県[編集]

  • 『伊豆の踊子』 — 川端康成の代表的短編小説。湯ヶ島、天城峠、下田と中伊豆を舞台としている。  所在  伊豆市下田市等。
  • 『天城越え』 — 松本清張の著名な短編で、映画化やドラマ化もされている。この作品に出てくる旧天城トンネルは川端の『伊豆の踊子』にも登場する。  所在  伊豆市
  • 『金色夜叉』 — 尾崎紅葉の小説。主人公、間貫一と育ての親の娘、鴫沢宮(お宮)は許嫁の関係で結婚間近だったが宮は貫一との約束を破り富豪の元に嫁ぐ事になる。そして貫一は突然の婚約破棄の事を宮に問い詰めるも、本心を明かさない宮に業を煮やして足蹴にし、復讐心を込めて「来年の今月今夜、再来年の今月今夜、あの月を僕の涙で曇らせてみせる…」と宮に告げて行方をくらます。その後、貫一は高利貸しになるのだが…という話。貫一とお宮の別れの舞台が熱海市の熱海海岸であり、この小説にちなみ熱海海岸には、お宮を足蹴にする貫一の像とお宮の松がある。  所在  熱海市
  • 『金太郎』 — 気は優しくて力持ち、熊と相撲をとった坂田金時の話。町内には金時神社や足柄山がある。  所在  小山町
  • 『しろばんば』 — 井上靖が、幼少期、両親の元を離れて、伊豆の山中の曽祖父母のもとで過ごした子供時代の自伝的小説。湯ヶ島、下田など。湯ヶ島では、作品の舞台になった上の家(かみのいえ)が残っており、第3土曜は地元の人達によってあすなろカフェの名で営業。湯ヶ島小学校には、「地球上で一番清らかな広場」の詩碑がある。湯ヶ島は、「しろばんば」の里と自称。また前編の後半、父の任地豊橋を訪問したときに食べた「言葉でいくら説明しても、説明出来ないほどのおいしさ」と綴った日向夏入りの極上のゼリーは、長く途絶えていたが、10数年前に復活。豊橋の若松園で食べられる。  所在  湯ヶ島下田豊橋

愛知県[編集]

  • 『椰子の実』
    『椰子の実』 — 「名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ」という書き出しで始まる島崎藤村の詩。民俗学者であった柳田國男の体験に着想を得て書かれた詩とされ、後にこの詩に曲が付けられて広く歌われるようになった。詩の発祥の地とされる愛知県の伊良湖崎に記念碑・歌碑が建てられている。JR豊橋駅から、豊鉄バスの伊良湖行き、恋路ヶ浜下車。  所在  田原市

近畿[編集]

三重県[編集]

  • 『潮騒』 — 伊勢湾に浮かぶ小島、「歌島」を舞台に、18歳の漁師、新治と船主の娘、初江が周囲の人々に引き離されそうになりながらも、困難を乗り越えお互いの愛を成就させようとする姿を描いた、1954年発表の三島由紀夫の作品。小説の舞台「歌島」のモデルである鳥羽市の神島には、作品に出てくる灯台近くに潮騒の案内板が建っているほか、小説の場面を巡るツアーなどが行われている。渥美半島伊良湖、知多市師崎、鳥羽市からフェリー、高速船などの便がある。  所在  神島

滋賀県[編集]

  • 『偉大なる、しゅららぽん』 — 万城目学の琵琶湖そばの架空の城下町石走を舞台に、「湖の民」としての力を持った一族同士の対決の末、未曾有の災害に立ち向かう物語。映画化では、近江八幡、守山、彦根でロケが行われた。  所在  近江八幡市守山市彦根市

京都府[編集]

  • 『古都』 — 川端康成の名作。祇園祭、高雄の神護寺、槙尾の西明寺、栂尾の高山寺など、嵯峨豆腐「森嘉」のお豆腐も登場する。  所在  京都
  • 『鴨川ホルモー』 — 万城目学の話題作、二浪して京都大学に入った主人公が怪しげなサークル活動にハマっていく。吉田神社、鴨川デルタなどが登場。主人公が葵祭で牛車を引く場面がある。  所在  京都
  • 『利休にたずねよ』 — 山本兼一の話題作。豊臣秀吉と利休の天下取りを巡るぶつかり合い。大徳寺や北野大茶会の北野天満宮などが出でくる。  所在  京都

大阪府[編集]

  • 『心中天網島』 — 近松門左衛門の浄瑠璃。大阪・天満の紙屋治兵衛と曾根崎「紀伊国屋」の遊女・小春が、享保5年(1720)心中事件を起こしたというお話。舞台は、網島の大長寺。お寺は明治18年の淀川洪水で被害に会い、荒廃したままのところ、藤田観光の創設者が買い取って邸宅とし、今は藤田邸跡公園として桜之宮公園の一部をなしている。お寺は、別のところに移転した。最寄り駅は、JR大阪城北詰駅、もしくは京橋駅。ここから桜之宮公園は北に伸びており、公園沿いに今もラブホが並び、綱島、桜ノ宮界隈は今も男と女のドラマの舞台である。  所在  大阪市

兵庫県[編集]

  • 『城の崎にて』 — 志賀直哉の作品。電車事故の後養生に城崎温泉で過ごす。  所在  豊岡市
  • 『火垂るの墓』 (ほたるのはか) — 1967年に発表され直木賞を受賞した野坂昭如の作品。神戸大空襲で家と母を失った兄妹を描いた短編小説。同名のジブリアニメでも登場する舞台のうち、当時のままの姿を残しているのは神戸市東灘区にある御影公会堂のみ。脇を流れる石屋川沿いにはアニメの1シーンを描いた石碑がある。母が入院していると兄の清太が嘘をついた西宮市の西宮回生病院は、1995年の阪神淡路大震災の被害や老朽化のため2015年7月に解体されたが、その周辺の夙川沿いは古い石橋や松並木なども残る。清太と妹の節子が海水の水浴びをした香櫨園浜や、二人が横穴で過ごした満池谷(まんちたに)の貯水池(ニテコ池)も、当時の面影は失われているだろうが現存する。作品の冒頭で描かれる、清太が行き倒れになった省線(現JR)三ノ宮駅は、総事業費400億円をかけ2021年開業を目指して再開発されることになった。毎年夏に、ボランティアがゆかりの地をめぐる見学会「火垂るの墓を歩く会」が開催されている。  所在  神戸市/中央区神戸市/東灘区西宮市  WEB  火垂るの墓を歩く会実行委員会
  • 『細雪』 (ささめゆき) — 谷崎潤一郎の長編小説。大阪・船場の名家に育った四姉妹の生き様を通して、大正から昭和初期にかけての阪神間モダニズムの華やかな様子が描かれる一方、商人が築いた大阪文化が失われていく悲しさも感じさせる作品。主な舞台となる次女の邸宅が芦屋市に設定されているが、谷崎が実際に暮らしていた神戸市/東灘区の家での暮らしがイメージのもとになっているとされる。たびたび登場する阪急芦屋川駅は、現在も当時と同じ場所にある。駅を出てすぐの場所にある重信医院は、話中に登場する櫛田医院のモデルとされ、現在も大正時代の洋風建築で診療が続けられている。駅のホームの下を静かに流れる芦屋川沿いには、細雪の石碑が設けられている。なお、同作は過去3回映画化されているが、そのうち実際に芦屋市で撮影されたのは1959年公開のもの(監督・島耕二)のみである。  所在  芦屋市を中心に阪神間が主な舞台。

奈良県[編集]

  • 『古寺巡礼』 — 大正7年(1917年)5月、20代の和辻哲郎が、友人と共に奈良近傍の古寺を訪れたときの印象記で、唐招提寺、薬師寺、法隆寺、中宮寺などの印象と古い仏像の姿が取り上げられている。  所在  奈良市

和歌山県[編集]

中国・四国[編集]

鳥取県[編集]

島根県[編集]

  • 『砂の器』 — 松本清張の名作、社会はミステリ。らい病で故郷の村を追われた親子、経歴を偽装し音楽家として立身栄誉を極めた男と過去から来た自分を知る元警官。物語の始まりが奥出雲町の亀嵩(かめだけ)。亀嵩の湯野神社参道入り口に「砂の器」の記念碑が1983年に建立。文字は松本清張による揮毫。  所在  奥出雲町

岡山県[編集]

  • 『桃太郎』 — 昔話のひとつ。鬼が島の鬼を征伐に行くもの。桃太郎のモデルになったといわれるのは、吉備津彦命)の温羅(うら)退治。その吉備津彦命を祀るのが、吉備津神社。JR岡山駅から桃太郎線で約20分、吉備津駅から徒歩10分。温羅の拠点だった古代の山城、鬼ノ城(きのじょう)は、鬼城山(きのじょうさん)の山頂にある。吉備津神社から車で30分。  所在  岡山市
  • 『彼のオートバイ、彼女の島』 — 片岡義男の代表作。ハワイや音楽をテーマにした作品が多い中、これは千曲川そばの別所温泉から物語が始まり、中心になるのはミーヨこと、白石美代子の故郷の島、岡山県の笠岡からフェリーで40分の小さい島とあるだけで、作品には名前は出てこない。映画のロケも行われ、「彼女の島ミーティング」もここで開催される。もちろん、女主人公の名前にもなっている白石島である。  所在  笠岡市

広島県[編集]

  • 『放浪記』 — 林芙美子の代表作。山陽本線で東京から尾道に来たときの「海が見えた。」というセリフや「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」という詩で有名な小説。市内の「文学のこみち」に放浪記の文学碑がある。林芙美子の旧宅は、東京都新宿区中井2-20-1にあり、今は新宿区立林芙美子記念館になっている。こちらは、都営地下鉄大江戸線・西武新宿線「中井駅」より徒歩7分  所在  尾道市東京都新宿区
  • 『原爆詩集』 — 峠三吉の詩。詩集の序として書かれた「にんげんをかえせ」は、特によく知られ、平和授業などでも用いられる。詩集は、青空文庫に収録。この詩を刻んだ峠三吉詩碑が平和記念公園内にある。  所在  広島市

山口県[編集]

  • 『三年寝太郎』
    『三年寝太郎』 — 3年寝続けた男が財を成した話。厚狭駅前には寝太郎の像がある。  所在  山陽小野田市
  • 『世に棲む日々』 — 司馬遼太郎が、吉田松陰とその弟子高杉晋作らが維新に向けて奔走する日々を描いたもの。萩は、松下村塾、菊屋横町など街中にその足跡が残されている。ただし、高杉晋作に関するものは、下関市長府の下関市立歴史博物館、功山寺、長府毛利邸、下関市吉田の東行庵、東行記念館、奇兵隊陣屋跡など、下関に見るべきところが多い。長府と吉田は距離がある。  所在  萩市下関市

徳島県[編集]

  • 『眉山』 (びざん) — さだまさしの小説。眉山とは徳島市にある山。母親が献体を申し入れ、ある人物から箱を渡される。  所在  徳島市

香川県[編集]

  • 『二十四の瞳』 — 昭和3年に瀬戸内海の島の村にある分教場に赴任した、若い女性教師と12人の教え子との交流を描いた小説。作者は坪井栄。映画やドラマ、アニメの題材としても何度も取り上げられている。原作の中では舞台がどこの島か具体的に言及されていないが、一般には作者の出身地である小豆島が舞台であるとされており、島内に小説の1シーンをモチーフにしたブロンズ像の記念碑がある。  所在  小豆島
  • 『青春デンデケデケデケ』 — 芦原すなおの青春小説。四国、香川県の観音寺市の高校生が、ベンチャーズサウンドに憧れて、魚屋、お寺、練物屋の子どもたちとバンドを始める話。大林宣彦監督で映画化されている。映画は、ほとんどすべて現地ロケ。主人公の高校は観音寺第一高等学校。財田川にかかる三架橋とレンガ橋、琴禅公園、羅漢寺、銭形展望台などが登場  所在  観音寺市

愛媛県[編集]

  • 『坊っちゃん』 — 夏目漱石の小説。港から伊予鉄道で松山にたどりつき、道後温泉で入浴する。漱石自身は道後温泉以外の松山を嫌っていたが、地元が町おこしで小説のキャラになりきったガイドもいる。特に路面電車の道後温泉駅周辺には普通にいる。  所在  松山市道後温泉
  • 『坂の上の雲』 — 司馬遼太郎の小説で、明治期(日露戦争期)を生きた松山市出身の軍人“秋山好古・真之”兄弟と俳人“正岡子規”を主人公とした歴史群像小説である。2009年にNHKで同作品を題材にテレビドラマ化されている。松山城のふもとには坂の上の雲ミュージアムがある他、秋山兄弟の生家(写真)がある。  所在  松山市

高知県[編集]

九州・沖縄[編集]

福岡県[編集]

  • 『点と線』 — 松本清張初期の長編推理小説であり、時刻表トリックの草分けともいえる。映画化やドラマ化もされ、非常に有名な作品である。香椎が主な舞台。松本清張の文学碑は、西日本各地に夫々の作品のものがある。松本清張記念館は、北九州市小倉の小倉城内の一角にある。  所在  福岡県福岡市/東区香椎
  • 『青春の門』 — 五木寛之の長編小説。リアルな筑豊の描写が特徴。何度も漫画・映画・テレビドラマ化している。作中に出てくる「異様な山」は香春町にある香春岳で、セメント製造のためにどんどん削られている。香春岳は立入禁止。  所在  田川市飯塚市
  • 『廃市』 — 福永武彦の短編。古い水郷の町に卒業論文を執筆するためにやってきた旧家の姉妹と触れ合う叙情的な物語。町の名前は出てこないが、冒頭に北原白秋が故郷の柳川を評した「さながら水の上に浮いた灰色の棺である」という文が紹介されており、柳川が舞台と見られている。大林宣彦監督の映画「廃市」は、柳川でロケされた。西鉄・福岡天神駅から大牟田線で柳川駅下車。  所在  柳川市

佐賀県[編集]

  • 『佐賀のがばいばあちゃん』 — 漫才師・島田洋七の幼少期の体験談。佐賀県に来ると貧乏ながらはつらつとした祖母と一緒に楽しくたくましく生きた話。テレビドラマ・映画にもなっている。地元では「がばい」が流行語になった。  所在  佐賀市(映画は武雄市

長崎県[編集]

  • 『かすてぃら 僕と親父の一番長い日』『ちゃんぽん食べたかっ!』長崎市出身のフォーク歌手、さだまさしの自伝。長崎の文化が強く出ている。「かすてぃら」には正覚寺駅近くの「自由飛行館」のカステラが出てくる。  所在  長崎市
  • 『長崎の鐘』 — 永井隆の随筆。原爆にあった永井自身の体験も含む原爆症の人たちを描く。浦上天主堂近くの永井隆記念館には永井が生活していた「如己堂」が残されている。  所在  長崎市/浦上

熊本県[編集]

  • 『草枕』 — 夏目漱石の小説。非人情を題材とした作品。熊本県玉名市の小天温泉(おあまおんせん)が舞台。当地には草枕を記念した温泉センターや小道が残っている。  所在  玉名市

大分県[編集]

  • 『恩讐の彼方に』 — 菊池寛の小説。手掘りのトンネルである青の洞門を掘った話。大分県中津市には道路としての青の洞門があり、付近は耶馬溪として羅漢寺など観光スポットもある。  所在  中津市

宮崎県[編集]

鹿児島県[編集]

沖縄県[編集]

アジア[編集]

タイ[編集]

  • 『暁の寺(豊饒の海)』
    『暁の寺(豊饒の海)』 — 三島由紀夫の小説で、四巻からなる長編小説『豊饒の海』の第三巻に当たる。暁の寺とはバンコクにある寺院ワット・アルンの事であり、この小説に所以して、日本国内でも「ワット・アルン=暁の寺」として知名度がある。  所在  バンコク

中国[編集]

  • 『西遊記』 — 中国の明代の頃に成立したとされる長編小説。日本でもテレビドラマ化されるなどして知られている中国の有名な文学作品の一つで、唐の時代に実在した玄奘三蔵の見聞録である『大唐西域記』をモチーフとした空想小説である。観音菩薩の命を受けた三蔵法師が、お供の孫悟空、猪八戒、沙悟浄、玉龍を連れて、長安の都から遠く天竺までお経を取りに行くという話である。西遊記の見どころの一つである、牛魔王と鉄扇公主(羅刹女)のくだりで登場する火焔山が新疆ウイグル自治区のトゥルファンにある。  所在  新疆ウイグル自治区トゥルファン
  • 『水滸伝』 — 中国の明代の頃に成立したとされる長編小説。北宋時代末期、不正や私腹を肥やす悪徳官吏がはびこる世の中、様々な事情を持った108人の好漢が梁山泊と呼ばれる天然の要塞に集結し、悪徳官吏を一掃しようと朝廷に反旗を翻したという話。北宋末期に宋江という人物が、現在の山東省にて反乱を起こしたという史実が水滸伝の話の元と言われている。梁山泊の「泊」とは底の浅い沼という意味で、梁山という山の周りに、黄河の水が流れ込んでできた無数の沼が存在していた事から「梁山泊」と呼ばれるようになった。梁山泊は現在の山東省に存在し、梁山泊周辺の沼はすっかり干上がってしまっている。  所在  山東省済寧市梁山県

オセアニア[編集]

ヨーロッパ[編集]

アイルランド[編集]

  • 『ユリシーズ』 — 主人公のさえない中年男性、レオポルド・ブルームがダブリンを舞台に織りなす、とある1日の物語を多種多様な文体を用いて克明に紡ぎ出した小説で、アイルランドを代表する作家、ジェイムズ・ジョイスの代表作。物語はダブリンにあるいくつもの実在の土地や建物をモチーフにしてあり、小説縁の土地や建物ということでそれぞれ観光スポットとしての人気も高い。また、小説の設定となっている6月16日(ブルームズデイ)には、ユリシーズの朗読や、物語を追体験するツアーなど、ダブリン市内の至る所でさまざまなイベントが開かれる。  所在  ダブリン

イギリス[編集]

  • 『シャーロック・ホームズ』
    『シャーロック・ホームズ』 — 19世紀後半から20世紀前半のロンドンを舞台としたコナン・ドイル作の推理小説。ロンドンのベーカー街221Bに住む私立探偵シャーロック・ホームズとその助手ワトスン医師の活躍によって警察でもお手上げの難事件を推理によって解決していくというストーリー。当時ではまだ一般的でなかった科学的根拠に基づく鑑定なども事件解決の為に取り扱われており、現代推理小説の礎とも言える作品の一つである。実際のベーカー街221Bにはシャーロックホームズの家(シャーロックホームズ博物館)があり、ファンレターや調査の依頼などが送られてくる事もあるという。(ちなみに、ホームズの活躍した時代にはベーカー街221Bという番地は無かった)10 Northumberland Stには、ザ・シャーロック・ホームズというパブもある。  所在  ロンドン
  • 『ハリー・ポッター』 — J・K・ローリング作のファンタジー小説、および小説を原作にした映画。1990年代のイギリスを舞台に、少年「ハリー・ポッター」がホグワーツ魔法学校(架空の学校)で魔法の知識を学びながら、魔法使いとして成長していくという物語。キングス・クロス駅(実在の駅)の9と3/4番線からホグワーツ魔法学校へと向かう列車「ホグワーツ特急」が発車するという作中の描写に習い、現実のキングス・クロス駅には9と3/4番線が設置され観光スポットとなっている。他、映画ではスコットランド(グレンフィナン高架橋など)やイングランド(アニック城など)の各所でロケが行われている。  所在  イギリス
  • 『床下の小人たち』 — レイトン・ハザードの『床下の小人たち』、小人の冒険シリーズ、イギリスではThe Borrowersは、アニメ「借りぐらしのアリエッテイ」の原作で、著者が子ども時代住んでいた「ヒマラヤスギ荘」を舞台にしている。家はレイトン・ハザードのハイストリートの端にある。現在は、中学校。  所在  レイトン・ハザード
  • 『グリーン・ノウ物語』 — ルーシー・M・ボストンが60歳を過ぎてから書き始めたシリーズ。ケンブリッジシャー州ヘミングフォード・グレイのマナーハウスが現存。林望がイギリス留学中にこの屋敷に住んだことも有名  所在  ヘミングフォード・グレイ
  • 『トムは真夜中の庭で』 — フィリッパ・ピアスのSFチックな名作児童文学。作者がグレイト・シェルフォードに住んでいたため、物語の舞台となる町もその近辺が登場。屋敷は、粉挽き小屋と言われているが、実はLings Mill Houseで、それなりのお屋敷。物語の後半で会話に出でくるイーリー大聖堂は実在のもの。映画『英国王のスピーチ』でも撮影に利用された。作中出てくるキャッスルフォード大学は、ピアスの母校ケンブリッジ大学。  所在  ケンブリッジグレイト・シェルフォード
  • 『嵐が丘』『ジェーン・エア』 — シャーロット、エミリー、アンのブロンテ三姉妹が育ち、その文学を生んだのはイングランド北東の小さい町ハワース。一家の場所は、聖マイケルと全ての天使の教会。教会に隣接して、ブロンテ牧師館ミュージアムがある。  所在  ハワース

スペイン[編集]

  • 『ドン・キホーテ』 — 騎士道物語の読みすぎで妄想に囚われ、物語と現実の世界の区別がつかなくなってしまったスペインのラ・マンチャに住む郷士、アロンソ・キハーノが、自らを伝説の騎士「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」と称して痩せ馬の「ロシナンテ」に跨り、従者のサンチョ・パンサを引き連れてスペイン各地を遍歴するといった内容の物語で、近世のスペインを代表する作家、セルバンテスの代表作。マドリードのスペイン広場にドン・キホーテとサンチョ・パンサの銅像や記念碑があるほか、ラ・マンチャ地方のカンポ・デ・クリプターナという村にドン・キホーテが巨人と勘違いして立ち向かっていったとされる風車が、また、エル・トボーソという村にはドン・キホーテがかつて一度も会ったことがないのに何故か一方的に想いを寄せていた、ドゥルシネーア姫が住んでいたとされる館がそれぞれ残されている。  所在  マドリードほか

デンマーク[編集]

  • 『ハムレット』 — シェイクスピアの四大悲劇の一つ。正式名は「デンマークの王子ハムレットの悲劇」、元になるお話はデンマークの中世の歴史書にある。劇中の舞台はエルシノア城であるが、これはデンマークのクロンボー城の英語の呼び名。城は、シェラン島の北東部のヘルシンゲルにある。  所在  ヘルシンゲル

ドイツ[編集]

  • 『ニーベルンゲンの歌』 — 約1万行からなるドイツ中世の英雄叙事詩。前半はジークフリートとクリームフェルトの結婚。ジークフリートが、アイスランドの女王ブリュンヒルトを騙して、ブルグントの王グンターの後妻にしたのが。バレてしまって、ジークフリートが、ハーゲンに殺害され、ジークフリートの財宝はライン川の底に沈められてしまう。後半は、未亡人になったクリームフェルトが、フン族の王エッツェルに後妻になり、ウィーンにハーゲンらブルグンドの一族を招いて、皆殺しにする復讐譚。ヴォルムスからオーデンヴァルトにかけての地域は、物語の前半の終末部分の舞台で、ニーベルンゲン・ジークフリート街道と名付けられている。  所在  ヴォルムス
  • 『みずうみ』(インメン湖) — テオドール・シュトルムの名作。少年ラインハルトは幼馴染の少女エリザベートに恋心を抱き、彼女に捧げる詩を作ったりしていたが、少年が大学に遊学し、故郷を離れている間に彼女は母の勧めに従いインメン湖畔の青年のもとに嫁ぐ、お互い心憎からず思っていた二人がついには結ばれなかったという悲恋物語が、年老いた学者の追憶として語られる。舞台は、シュレスヴィッ匕・シュヴァイツ、スイスの本場よりもさらに美しいというシュレスヴィッヒの湖沼地帯の架空の小さな湖。その雰囲気を味わうには、プレーンがお勧め。10以上の湖が隣接するその真っ只中の美しい街。シュトルムの故郷は、フーズムで、そこには記念館がある。  所在  プレーンフーズム
  • 『アルト・ハイデルベルク』 — マイヤー・フェルスターの戯曲。ザクセン公国の公子がハイデルベルクに留学。在学中に父が急逝、学業を止めて故国に帰る。何年か後、縁あった大学を再訪、というお話。舞台や映画になって有名。物語のなかに登場する酒場は架空のものだが、作品の雰囲気をとどめている学生酒場として「赤い雄牛亭」(Zum Roten Ochsen)が人気。  所在  ハイデルベルク

フランス[編集]

  • 『南仏プロバンスの12ヶ月』 — ピーター・メリルのエッセイ。フランスで最も美しい村の一つとされるメネルブが舞台になっている。観光客が押し寄せるようになって、本人は別の町に移った。  所在  メネルブアヴィニヨン
  • 『失われた時を求めて』 — マルセル・プルーストの長編小説。語り手がバカンスで滞在する架空の田舎町コンブレーのモデルは、イリエだとされている。1971年、イリエは、作家に敬意を評して町の名前をイリエコンブレ(Illiers-Combray)に変更した。イル・ド・フランスの一部で、シャルトルも近い。  所在  イリエ

ベルギー[編集]

  • 『フランダースの犬』 — イギリスの作家ウィーダが19世紀のベルギー、フランダース地方を舞台に大聖堂に飾られたルーベンスの宗教画と貧しい少年と愛犬を描いたお話。アントワープ(現地名:アントウェルペン)に隣接したホボーケンという小さな村が物語の舞台になっているとされる。アントワープのカペル通りにネロとパトラッシュの像がある。  所在  アントワープ

ルーマニア[編集]

  • 『ドラキュラ(吸血鬼ドラキュラ)』 — アイルランド人の作家ブラム・ストーカーによって1897年に発表されたホラー小説で、吸血鬼ドラキュラ伯爵とバンパイアハンターのヴァン・ヘルシング教授との闘いを描いた作品である。ドラキュラは吸血鬼の代名詞として、マンガやTVゲームなどでもたびたび登場する怪物として有名である。ドラキュラ伯爵のモデルは15世紀にトランシルバニア地方を治めていたヴラド・ツェペシュだといわれているが、彼が吸血鬼であり人を襲ったという事件はなく、あくまでもフィクションの話である。トランシルバニア地方ブラショヴ県南部の山中にあるブラン城は、作中に登場するドラキュラの城のモデルと言われている。  所在  トランシルバニア

アフリカ[編集]

北米[編集]

アメリカ合衆国[編集]

  • 『トム・ソーヤーの冒険』 — マーク・トウェイン作の児童小説。1840年代、ミシシッピ川の畔にある小さな町ミズーリ州セント・ピーターズバーグに住むいたずら好きな少年トム・ソーヤーとハックルベリー・フィンをはじめとした仲間たちとの冒険を綴った作品で日本でもTVアニメ化されたりした。セント・ピーターズバーグは架空の町で、そのモデルは著者マーク・トウェインが幼少の頃過ごしたミズーリ州ハンニバルである。  所在  ミズーリ州

カナダ[編集]

  • 『赤毛のアン』 — 孤児院に暮らす少女、アン・シャーリーがアヴォンリーのグリーン・ゲイブルスに住むマシューとマリラに引き取られ、周りの人々との交流を通じて成長していく様を描いたモンゴメリ作の小説。映画やアニメ、舞台などとしても何度も取り上げられている。小説の舞台になったプリンスエドワード島にはグリーン・ゲイブルスのモデルになった家やアンの部屋を再現した部屋など、小説縁のスポットが多数ある。日本で特に人気の高い小説であり、毎年多数の日本人旅行客がプリンスエドワード島に観光に訪れる。  所在  プリンスエドワード島

中南米[編集]

その他の地域[編集]

関連記事[編集]

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