波照間島 (はてるまじま) は、沖縄県の八重山列島にある島。
分かる[編集]
東西6km、南北2.5kmほどのやや細長い楕円形の形をした島で、行政区画上は竹富町に属している。居住者がいる島として、また、観光客が訪れることのできる島としては日本最南端に位置している。
島の主な産業は製糖業で、島内に製糖工場がある。波照間島産の黒糖を使った菓子などは人気があり、近年、波照間ブランドで売り出されている。観光業も盛んで、1,000人にも満たない人口の島に、毎年15,000人近くの観光客が訪れる。
観光案内所等[編集]
- 竹富町役場 — 所在 石垣市美崎町11番地(役場自体は石垣島にあるので注意。) 電話 (0980) 82-6191 WEB [1]
- 竹富町観光協会 — 電話 (0980) 82-5445 WEB [2]
飛行機で[編集]
石垣空港(いしがきくうこうIATA: ISG)を利用、石垣港から高速船または客貨船に乗船する。石垣空港には羽田空港・中部国際空港・関西国際空港・神戸空港・福岡空港・那覇空港・宮古空港・与那国空港からの便がある。
波照間空港もあるが現在定期航空路線は運航されていない。
波照間島への船
波照間島への船の便は、他の島々のそれに比べて欠航率が高いので注意が必要。一旦外洋へ出る航路のため、波の影響をもろにかぶってしまうのがその理由で、船会社の人の話では、波高が2.5mを超えるあたりからぼちぼちと欠航になりはじめるそうだ(ただし、波のうねりなども関係してくるので、波高だけで欠航にするかどうかを判断するわけではないとのこと)。また、港が北に面しているため、北風が強いと島に接岸できなくなるようだ。
切符売り場で季節ごとの就航率について聞いてもなかなかはっきりとは教えてもらえないのだが、窓口でのやりとりから考える限り、一般に、北寄りの季節風が強く吹く冬季は欠航率が高くなる確率が高いみたいで、実際船会社のHPで日々の運行状況を確認してみると、確かにこの時期の波照間島への航路は、天気によっては1週間くらい平気で欠航が続くことがあるようだ。
このような状況では、仮にこれらの島に渡ろうと思って石垣島を訪れてもまずたどり着くことはできないだろうし、仮に行けたとしても、最悪の場合、今度は帰ってくることができなくなるおそれもある。波照間島へ渡る場合は、時期などにもよく注意した方がよさそうだ。なお、波照間島航路も含め、船が欠航するかどうかはその日の朝に決まる。朝船が就航しているようなら、よほどのことがない限り、夕方の帰りの便も欠航になることはないようだ。
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安栄観光 が高速船を1日3便就航させている。ただし、台風他悪天候等、波の荒れ、船舶故障で欠航になることがあり、冬季や梅雨期など季節によっては欠航の確率がかなり高くなる。
船は時速50km~60kmくらいの速さで、水しぶきを上げ、波を切って疾走していく。少々波が高いと、時に宙を舞うように浮いた後、水面に叩きつけられるような衝撃が伝わってくる(ヘタな遊園地のアトラクションよりよっぽどスリル満点の体験ができるはず)。高速運転中は終始こんな感じなので、もちろんシートベルトはきちんと締めておく必要がある(かつてシートベルトをしていなかったため、着水時の衝撃で腰部圧迫骨折の事故が起こっているとのこと)。
波照間港の待合所は埠頭から100mくらい離れたところにある。椅子席の待合コーナーのほか、待合所の内部には簡単な食堂と土産物店、それに(なぜか)畳敷きの座敷がある。
バスで[編集]
島一周の観光バスが運行されている。運行は仲底運輸:TEL (0980) 85-8150・コース:港⇒コート盛⇒集落内⇒シムスケ⇒高那崎⇒最南端の碑⇒ニシ浜ビーチ⇒港
レンタサイクルで[編集]
天気がよければ、島内を見てまわるのに一番有効な移動手段。自転車であれば、大体2~3時間で島内の主だった観光スポットを一巡することができる。自転車は民宿や港の近くにあるショップなどで、1日1,000円くらいで借りることができる。なお、島内は結構起伏に富んでいるので、もし借りられるのであれば、変速機付きか電動アシスト付きの自転車を借りた方がよい。
島一周は約12km。徒歩でも回れなくもないが、途中起伏がきついところなどもあるため、島内を徒歩で一周しようとした場合、半日ほどかかると見た方がよい。その他、集落内は徒歩でも十分歩き回ることができる。
日本最南端之碑
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地図
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南東の久成崎付近にあり、近くには日本最南端平和の碑もある。日本の国旗を付けた標識と対になって建っており、石碑の高さは約1.5mと、意外と小ぢんまりしている(碑の後ろに立てかけた自転車と比べてみると、大体の大きさがイメージできるかと思う)。付近の駐車場から碑まで続く道は砂利道の歩道で、自転車の走行には不向き(鋭利な石が散らばっており、無理して走行するとパンクするおそれもあるので、もし駐車場へ自転車を留めたくなければ押して歩いて行った方がよい)。
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コート盛
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石を積み上げて作られた遠見番所で、先島諸島火番盛のひとつ。上部が見晴らし台になっていて、近くの集落やニシ浜近くの海岸など、周囲の景色が見渡せる。夕日の穴場スポットでもあり、天気が良ければ海岸に沈む夕日もここからばっちりと見ることができる(なお、確実に夕日を見ようと思ったら、日没の1時間前くらいに行くとよい。雲が多く視界のあまりよくない日など、日没ぎりぎりに行くと水平線付近に雲がかかってしまって夕日が見えないことがある)。
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下田原城(しもだばるじょう)跡
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北部の大泊浜付近の崖の上にあり、国の史跡に指定されている。周囲はぶりぷち公園となっている。
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底名溜池展望台 (そこなためいけてんぼうだい)
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島の南西部、貯水池の近くにある石造りの展望台。周囲には海と畑しかなく、余計な光がないので、島内での絶好のスターウォッチングポイントの一つとして知られている。メインストリートから展望台までの道が少々わかりづらいが、メインストリートから左に折れる農道脇についているガードレールが目印。途中、道が二股に分岐しているが、展望台が前方に見えている方の道に沿って行くように。それより海側の道に進むと、貯水池の方に行ってしまい、展望台にはたどり着けない。
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所在 島の南西部海岸沿い。
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レジャー[編集]
ニシ浜ビーチ
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島の西側に広がる白砂のビーチで、波照間島を代表する海岸であることはもちろん、八重山の中でも有数のスポットとして知られている。コバルトブルーに輝く遠浅の海が、日光の加減によっていろいろな色彩の青に変わる。シュノーケリングや美しい夕日が楽しめるスポットとしても知られている。
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南十字星ウォッチング
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12月中旬から6月下旬まで南十字星を見ることができる。最南端の碑の近くには星空観測タワーもある。時刻は時季によって異なるが19:30~20:00頃である。
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サイクリング
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天気がよければ心地よい風に吹かれながら、目の前を流れていく牧歌的な景色や青い海原の広がる海岸線などのとてもきれいな景色を堪能できる。島内は結構起伏に富んでいるので、アシスト付きか変速機付きの自転車がおすすめ。自転車のレンタル料金は1日借りて¥1,000前後といったところ。
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ショップ[編集]
レンタルショップ「クマノミ」
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レンタサイクル(電動もあり)・レンタルバイク・ビーチ用品の貸し出しを行っている。
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所在 波照間730。 WEB [3]
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おみやげ[編集]
波照間ブランドの商品
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波照間島特産の黒糖をつかった「ちんすこう」や黒糖くるみなど。島内の共同売店に特設コーナーがあるほか、石垣空港内の離島関連商品を扱うテナント「島みやげ」でも購入できる(島内で買うと旅行中荷物になるという人は、帰り際に空港で買い求めるとよい。ただし同じ商品でも空港の方が若干値段が高め)。
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所在 島内の共同売店、石垣空港のテナントなど。
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港ターミナル売店「あだん」
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島の特産品や貝細工・ポストカードなど島での記念品が購入できる・
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所在 波照間港ターミナル内。
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電話 (0980) 85-8556
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WEB
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営業時間 9:00~17:30。
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値段 -
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仲底商店shop+café
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Tシャツや手ぬぐい、トートバッグ、アクセサリーなど、オリジナルデザインのグッズを売るおしゃれな店。
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所在 竹富町波照間85。名石集落内、民宿星空荘、食堂たかなのとなり。
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電話 0980-85-8130
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WEB [4]
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営業時間 9:00~13:00、15:00~19:00。不定休。
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値段
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名石共同売店
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名石集落内にある共同売店。食料品、日用品、雑貨類など、滞在中に必要になりそうなものは大体ここで調達できる。弁当類も売られているので、食費を安くあげようと考えている人は、ここで弁当やパンなどを買って済ますこともできる。島内にある共同売店は、昼休みのため12:00~15:00頃に一旦店を閉めてしまうが、こことあと1店舗は昼休みをとらず朝から晩まで通しで営業している。波照間島にはコンビニがないが、深夜に出歩くこともないので、ちょっとした買い物に関する限り、共同売店を利用すれば十分に用事が足りる。
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所在 名石集落内、小中学校の斜め向かい側。
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電話
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WEB
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営業時間 7:00~21:00。
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値段 -
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冨嘉共同売店
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所在 冨嘉集落内。
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電話 -
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WEB
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営業時間 8:00~21:00(昼休みあり)。
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値段 -
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食べる[編集]
安食堂[編集]
青空食堂
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島料理が食べられる食堂。弁当も販売している。
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所在 島の集落内。
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電話 (0980) 85-8133
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WEB
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営業時間 11:00~17:30(土曜定休)。
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予算 サービスランチ¥600・しょうが焼き丼¥500・タコライス¥600など。
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花HANA食堂(カフェタイム)
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お昼の軽食を提供する食堂。
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所在 島の集落内。
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電話 (0980) 84-7671
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WEB
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営業時間 11:00~15:00(日曜定休)。
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予算 -
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あやふふぁみ
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地図
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「黄昏時(トワイライト)」という意味の島言葉を名前にあしらった食堂。白く塗られた建物が特徴的。開放的な雰囲気で、食事をしていると、観音開きの網戸を揺らして店内を風が通り抜けていく。メニューは特製島野菜カレーライスやラフテー定食、タコライスなど。もともとまかない食で、口コミで人気になったラフテー定食が美味。定食のご飯、みそ汁は、おかわり自由。店内に小さな工房を併設しており、そこで作られた民芸品も販売している。その他、不定期にライブイベントなども行われる。
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所在 八重山郡竹富町波照間475(冨嘉集落内)
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電話 0980-85-8187
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WEB
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営業時間 11:30~15:00
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予算 ¥1,000~¥1,500前後。
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花HANA食堂(ディナータイム)
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お酒と島料理のディナーを楽しめる。
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所在
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電話 (0980) 84-7671
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WEB
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営業時間 18:00~22:00(日曜定休)。
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料金 -
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泊まる[編集]
波照間島の民宿は1泊2食付で¥6,000前後と、そこそこいい値段がする。滞在費を少しでも安く上げようと思ったら、素泊りの宿に泊まって、食事は共同売店で弁当類やインスタント食品を買って間に合わせるなどの工夫をするとよい。
素泊り民宿「やどかり」
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素泊り専用の宿。食堂は近くにある。自炊もできる。
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所在 波照間723。
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電話 (0980) 85-8525・090-7032-5572
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WEB [5]
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時間
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料金 ¥2,500。
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民宿みのる荘
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島の集落の入り口にある民宿。レンタカー・レンタサイクル・レンタサイクルも営業している。繁忙期には相部屋とされることがある。
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所在 波照間148・港から徒歩10分。
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電話 (0980) 85-8438
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WEB [6]
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時間 チェックイン 随時 チェックアウト 10:00
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料金 素泊り ¥2,500
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ハウス美波
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コテージタイプの宿。
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所在 竹富町字波照間3138。
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電話 (0980) 85-8050
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WEB [7]
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時間
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料金
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星空荘
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集落の中心付近にある民宿。個室確約で相部屋はない。洋室はバス・トイレ付である。レンタサイクルがある。
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所在 波照間85・港から徒歩17分
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電話 (0980) 85-8130
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WEB [8]
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時間 チェックイン 随時 チェックアウト 9:30
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料金 和室¥5,000または洋室¥6,500。
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うるま家
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波照間島では比較的新しい宿。
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所在
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電話 (0980) 85-8437
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WEB
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時間
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料金 2食付き ¥5,000
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民宿あがた村
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島の中心部からやや外れた、NTT変電所(パラボラアンテナ)の近所にある民宿。建物は全てオーナーの手造りとのことで(3年ほどかけて少しずつ増築していったとのこと)、一見バラック風にも見えるが、中はしっかりとした造りになっている。無垢材のままで、部屋にいると木の香りがそこはかとなく漂ってくる。レンタサイクルあり。他にも磯釣り、木工体験、野菜作りなどいろいろな体験ができる宿。オーナーが気さくで、島のことをいろいろと教えてくれる。
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所在 竹富町字波照間5375。
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電話 (0980) 85-8622
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WEB [9]
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時間
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料金 2食付き ¥6,000。レンタサイクル1日¥1,000。
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ペンション最南端
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ニシ浜ビーチの前に建つペンション(「ペンション」という名称だが、実質はホテルで、料金も島内で一番高い)。レストランも営業している。
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所在 波照間886-1。
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電話 (0980) 85-8686 FAX (0980) 85-8989
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WEB [10]
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時間
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料金 2食付き ¥8,500~。
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ホテルオーシャンズ
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2008年オープンのホテル。
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所在 竹富町波照間。
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電話 (0980) 85-8787 FAX (0980) 85-8007
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WEB [11]
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時間
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料金 朝食付き ¥7,000~
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気を付ける[編集]
- 日焼けに注意 — 日差しが強く、4月頃でも1時間もサイクリングをしていると、露出している肌の部分が赤く焼けてしまう。
出かける[編集]
この記事「波照間島」は、この土地を旅したり、あるいは調べたりする際の参考になる可能性はあるものの、まだ書きかけです。加筆や訂正などをして下さるみなさんを求めています。
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