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持ち物チェックリスト (登山編)

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持ち物チェックリスト (登山編)

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これは「お役立ち情報」の記事です。

本記事は登山山歩き(トレッキング)を想定した場合の所持品をリスト化し、プリントアウトしてチェックリストとして使う事を目的とする。

※注:ここで挙げている所持品については一般的なものであり、自身の体力や登山実施時期、目的地によって装備の内容が変わってくる。あくまでも代表的な装備品の参考例として捉え、丸ごと鵜呑みにせずに自身の安全を守る上での必要な所持品の選定を行なってほしい。


低地登山・トレッキング[編集]

本項では、気軽な感覚で日帰り程度で計画を行う、謂わばハイキングに近い感覚の低地登山トレッキングを目的とした装備例を挙げる。

服装[編集]

動きやすい服装である事がポイントであり、新品よりも着慣れたものがベター

  1. シャツ — 茂みの中や林の中を移動するケースが想定される場合、木の枝や草に引っかかり肌を傷つけぬように長袖の上着を着ておきたい。汚れても気にならないものを。
  2. ズボン — ジーンズなどの綿製品は汗を吸うと動きにくくなるので、あまり好ましくない。怪我や日焼け防止、保温などの理由から、肌の露出が無いものが良い。
  3. 履きなれた靴 — 履きなれている物であればスポーツシューズでも可だが、天候や登山道の状況次第によっては滑り止めが考慮されている低山用のトレッキングシューズがベター。歩く距離が短く水辺を歩く際は、長靴が良い。中でも耐油の白長靴の方が突起物に強く長持ちしやすい。スリッパやサンダル、ハイヒールは避ける。
  4. 帽子 — 日除けの為。スズメバチ対策にもなるが、その場合は白色の帽子にしないと効果が無い(スズメバチは黒いものに反応して襲ってくる)野球帽ではなく、全周囲につばのある帽子の方が良い。枝木に引っ掛かって落しやすいので、ゴムひもであごに掛けられると、さらに良い。

必須アイテム[編集]

  1. 雨具 — 道中雨に降られても対処できるようにレインコートかポンチョの用意を。傘は手がふさがるのと、前方が見づらくなる、向かい風にあおられやすいのでダメ。
  2. ザック —20リッター程度の荷物が入る大きさで可。中に入れるものは必要最小限に、あまりにも荷物がかさばると重くなって疲労の原因につながる。
  3. タオル — 汗をふく為に。
  4. 地図 — 自分の居場所が確認できるように。濡れても良いように筆記具と共にビニールに入れて。
  5. — 人それぞれだが目安として500mlのペットボトル1~2本で十分。たくさん水を用意したからといっても、それだけたくさんの水を飲むこともなく荷重が増えるだけで体力が消耗しやすくなる。
  6. 食糧 — お弁当と道中、歩きながらでも口に入れる事が出来る飴玉などがあるとよい。もちろん発生したごみは持ち帰ること。
  7. — 遭難したときに意外と役に立つ物。遠くいる人間の耳に聞こえるよう独自の音を出すので、居場所に気付きやすくなる。口に含んでおけば、呼吸の度に音を出せられる。登山のプロアマ関係なく必須の物である。当然ながら遭難時以外は使ってはいけない。アウトドアショップで売られている。

あると便利なもの[編集]

  1. ライト — 日没後も移動することに備えて。片方の手で持つ形状のハンドライトよりも頭に取り付けるヘッドライト(と予備電池)の方が使い勝手がよい。夜明け前の歩行や日暮時などに便利である。特に秋冬は日が落ちるのが早いので、必須装備。
  2. ばんそうこう — 応急処置の為に。
  3. 虫除けスプレー — やぶ蚊がいるような茂みや林の中を移動するようなケースの場合には虫除けを用意しておいたほうがよい。
  4. 大きめと小さめのビニール袋 — ゴミ袋や水濡れ防止袋として活用できる。飲食で出たゴミはちゃんと持ち帰るように!
  5. 熊よけの鈴 — 北海道地方などに代表される熊が出没する地域の場合には必要。熊は金属音がすると近寄ってこないと言われている。※クマ除けのベルは、生息していない九州ではつける意味がないが、狩猟期間中は間違って撃たれないために効果があるかもしれない。
  6. 塩飴または氷砂糖またはチョコレート — 塩飴は夏季登山、氷砂糖は冬季登山の際に持参したほうがいいだろう。塩飴は塩分補給、氷砂糖またはチョコレートは寒さに耐えうるために必要なエネルギー補給のためである。

ファーストエイドキット(救急キット)[編集]

普段からアウトドアをする頻度が多いのであれば、怪我や体調不良などのアクシデントの回避を目的に簡易的な治療器具や常備薬をまとめたファーストエイドキットを揃えておくと良い。ファーストエイドキットは、アウトドアに限らずともツーリングや海外旅行、地震などに被災した時など、医療機関での手当てが容易に受けられないような状況下においても活用できるので、用意しておくに越したことはないだろう。

Amazonや東急ハンズなどで「ファーストエイドキットセット」と銘打って器具を一式パッケージにしてセット販売していたりするが、セット売りしているものは用途に合わなかったり、実際の現場で性能が悪くて使えなかったという事例も多い。緊急時に必要なものというのは人によりけりであることから、非常時の際は自分で自分のの生命を守るという意思に基づき自分に合ったファーストエイドキットを選別するのが適切である。

アウトドアで想定される危害[編集]

ファーストエイドキットを揃えるうえで、想定される危害が何かを最初に考えたほうが良い。何でもかんでも揃えてぶち込めばよいというものでもなく、不要なものを詰め込めば詰め込むほど、重量が増しかさばって容積をとってしまう。そのため、自分の体力や訪問先の環境条件などから起こりうる危害を想定し、対処するための器具を選別して、最低限の道具にまとめる必要がある。

  • 擦り傷・切り傷 - 岩場などで転んだ時には、擦り傷ができるかも。ばんそうこうや、消毒液、抗生物質が必要?
  • やけど - 調理やキャンプファイヤーをしていると、やけどするかも。白色ワセリンがあったら便利かも?
  • 打撲・捻挫・骨折 - 滑落して足をひねるかも。痛み止めやアイシングシート、包帯が必要になるかも?
  • - 蛇やハチに刺されてしまうかも。抗ヒスタミン剤やポイズンリムーバーが必要かも?
  • 食あたり - 普段慣れない食事で腹の調子が悪くなるかも。ブスコパン錠や正露丸があったほうがよい?
  • 風邪・熱 - 気温が低い場所に行くので風邪や熱をこじらせるかも。解熱剤や鎮痛剤があったほうがよい?
  • etc、etc…

主なファーストエイドキットの器具[編集]

ここでは、ファーストエイドキットに入れておいたほうが良いと思われる器具の例を挙げる。上記でも述べた通り、必要なものは人それぞれであり「ここに挙げたものは絶対必要/無いから不要」ということではない。リストはあくまでも参考であることを念頭に置いて自分の判断で取捨選択をお願いしたい。また、リストの順番は必要な器具の優先順位を示したものでなく、上位にあるものから揃えていくものでもないことを付け加えておく。

器具事例
  1. ファーストエイドキットポーチ - 器具を入れるための入れ物。ドイターなどのメーカーから専用のケースが販売されているが、専用ポーチである必要はない。ファーストエイドキットのポーチの選択条件として、カバンに入れたときにすぐ目立つ色(人間工学的に赤は緊急色)である事、中身が濡れないように防水加工をしてある事を考慮に入れた方がよいだろう。また、サイズ的には大きすぎても場所をとって邪魔、小さすぎて器具が入らないでは意味がないので、先に挙げたドイターのバッグで例えるならMサイズ(17×11×5cm)位のサイズを目安にするのが妥当と考えられる。
  2. ばんそうこう - アウトドア環境であれば通気性がよいものよりも、簡単にはがれないように粘着性が強く防水性の高いものがよい。
  3. ハイドロコロイドシートキズパワーパッドなどの製品で一般的に知られている。湿潤療法により傷の治りが早い。
  4. 白色ワセリン - 処置をした傷の保護目的で患部に塗るなどで使える。そんなに量が必要でもないので、普段使いのワセリンを小分けの軟膏ケースに取り分けるのもよい。
  5. 包帯 - 出血箇所を圧迫して止血するなどの用途で使う。利便性を考慮するならば、留め金を使う必要がない粘着包帯がベスト。
  6. 三角巾 - 骨折した個所の固定などの用途で使う。
  7. 安全ピン - 包帯や三角巾などの留め具として利用できる。
  8. ガーゼ・ホワイトテープ - 傷に当てて止血をしたり、消毒液を染み込ませて傷回りを洗浄したりすることに用いたりする。
  9. アイシングシート - 打撲などにより患部の腫れを抑えるためのもの。
  10. 綿棒 - 1本1本個装されているもので、使用するときに封を破るタイプが衛生的に良い。
  11. 使い切り抗菌目薬 - 目の中に雑菌が入った時の処置に使用。アウトドアでは疲れ目とか関係ないので「抗菌目薬」を選択すること。ボトルタイプを購入してもほとんど無駄になると考えられるので使い切りタイプが妥当。
  12. 消毒エタノール - マキロンやイソジンなど、患部周辺を消毒するのに使う。尚、患部に直接アルコールをつけると悪化するのでダメ。
  13. 化膿止め - 患部に塗って化膿を防止する抗生物質入りの薬。テラマイシン軟膏、ドルマイシン軟膏など。
  14. 痛み止め - 痛みを緩和するための薬。ロキソニンやバファリンなど。
  15. 芍薬甘草湯(漢方68番) - 筋肉が痙攣して足をつったた際に、速攻で痙攣が緩和すると評判の漢方薬。
  16. ハサミ - ガーゼや包帯を切るのに使う。最悪、衣服を切ることが想定される場合には、医療用のハサミも検討に入れておくとよい。なお飛行機移動の際は、刃渡り6cm以上の先端が尖ったはさみは持ち込みできない可能性があることに留意が必要。
  17. とげぬき - 木のささくれなどが刺さって取り除くのに使う。ピンセットでも代用できるが、先端が滑ってとげを除くのが難しく、最初からとげぬきを用意しておくのがよい。とげが刺さった箇所がわかるように、虫眼鏡のような拡大鏡を用意しておくとなおベスト。
  18. ポイズンリムーバー - 蛇やハチ刺されの毒を吸引するための器具。口で吸って毒を抜く行為は、吸った側が毒に侵される危険がある。
ついでに検討しておくとよいもの
  1. ライター - ピンセットなどの器具を火であぶり、熱消毒する用途になどに使える。
  2. ヘッドライト - 暗所で手当てしなくてはならない状態を想定した場合、手元を照らして両手で作業ができるように、ヘッドライトがあると便利。手元を明るくする用途なので、照度は強い必要がなく、配光範囲が広い方が妥当。
  3. 携帯用液体ハミガキ - 歯が磨けないというのは意外とストレスになるので、液体ハミガキがあるとよい。ガム・デンタルリンスなどが該当する。洗口液とごっちゃになりがちだが洗口液では歯磨きの効果はないので、購入の際はラベルをよく確認のこと。
  4. 健康保険証の写し - 保険証の写しでは医療機関の診断は受けられない。緊急扱いで診療は受けられたとしても、後日保険証の原本を医療機関に持参することになるか、全額負担した後に控除額の還付手続きを行うことになる。ここでは、万が一の際の身元割り出しの用途として用意しておく。

高地登山[編集]

本項では富士山などに代表される、観光地として施設(山小屋やロッジなど)が整備されており、初心者でも登山できるような山の、謂わば観光登山を目的とした装備例を挙げる。

※注:下記一覧は主にシーズン時(夏期)を想定した場合の装備品であり、(冬場など)シーズンオフの場合には本格的な登山用具が必要となる。

服装[編集]

動きやすさに加え、山頂付近の気温低下に備え防寒対策が必要になる

  1. シャツ — 高地は紫外線の量が多く、日焼け止めと防寒着として長袖が必要。また、突然の雨でずぶ濡れになっても困らぬよう、アンダーウェアも含め、綿物は極力避けること(軽さと肌触りで化繊がお勧め)。
  2. ズボン — 動きやすい長ズボン。できれば裾は、靴の上に被せて締められるものがよい。ジーンズなど綿物は、汗を吸えば動きにくくなり、雨で濡れると体温を奪うので不可。
  3. — 底がしっかりとしたもので、かつ、くるぶしまで固定できるトレッキングシューズが可。普段から履き慣らしておけば、靴擦れを起こしにくくなる。スニーカーやウォーキングシューズは登山においては足に負担がかかり、怪我の心配があるだけでなく、靴そのものが壊れてしまうこともありお勧めできない。
  4. 靴下 — 足への衝撃を緩衝できる、厚手のウールの長靴下がBest。
  5. 帽子 — 紫外線対策の為、帽子が必要。それに合わせてサングラスもほしいところ。
  6. 手袋(軍手) — 岩場を移動する際や防寒対策として手袋または軍手を用意しておきたい。
  7. 着替え — 道中、突然の雨やみぞれ、雪もありうることを考慮して着替えを用意しておく。
  8. セーターなど厚着の服 — 山頂付近は氷点下まで気温が下がるので、重ね着用としてフリースやダウンベストを一着用意しておく必要がある。

必須アイテム[編集]

  1. ザック — 20リットル程度のサイズで充分。ザックカバーもあれば無難。
  2. ステッキ — 登るときはもちろん、下山時も重宝する代物。できればトレッキングステッキを、特に初心者は2本用意したい。
  3. ライト — 夜間移動する際には必須。遠くを照らすよりも、足場がしっかり確認できることが重要。LEDタイプで簡易防水タイプのヘッドランプで十分。電球タイプは電池を食う上玉切れのリスクがある。ただし、LEDタイプでも予備の電池は必須。
  4. 雨具 — 山の天気は変わりやすい。また、風への備えとしても役立つ。上下セパレートタイプのレインスーツだと動きやすい。ポンチョなどは裾が風でバタつくので余りお勧めしない。素材はゴアテックスがオススメ。
  5. — 山において水は貴重である。一人当たり500mlのペットボトル2~4本程度は持っておきたい。ただし、持ちすぎるとかえって負担になるので適量に抑える。
  6. タオル — 汗拭き用と襟元の防寒、日除けとしてフェイスタオルかスポーツタオルが欲しい。予備をビニール袋にくるんでザックにしまっておくのを忘れないこと。雨に降られた時にふき取ったり、寝る時の毛布代わりにもなるバスタオルは、荷物にはなるが検討の余地あり。
  7. トイレットペーパー — 山小屋のトイレに紙が設置されていない事がある。ダブルよりはシングル、芯の硬いものは抜いて潰して持って行くとかさばらない。またティッシュペーパー代わりにもなる。
  8. お金 — 山小屋等で水や食事をする際に必要になる事も。トイレがチップ制である事も想定して、札よりも小銭を多めに用意しておきたい。
  9. 日焼け止め — 日焼け止めクリームはSPF値の極力高いものを持参し、日中はまめに塗る必要がある。物理的な日焼け止めとしては、帽子、長袖シャツ、長ズボン、手袋のほか、日本手ぬぐい(帽子の下に、耳や首まわりを覆うようにかぶる)なんかも役立つ。
  10. ゴミ袋 — 自分で出したゴミは責任もって自分の家に持ち帰るのが基本である。そのほか、ザックカバーが間に合わない天候の急変に備える意味でも、ザックの中身は小分けしてビニールにつめておくとよい。サイズはスーパーのゴミ袋で十分だが、大型(45リットル)サイズのゴミ袋をあらかじめ用意すれば、ザックカバーの代わりにもなる。
  11. — 遭難したときに意外と役に立つ物。遠くいる人間の耳に聞こえるよう独自の音を出すので、居場所に気付きやすくなる。口に含んでおけば、呼吸の度に音を出せられる。登山のプロアマ関係なく必須の物である。当然ながら遭難時以外は使ってはいけない。アウトドアショップにて売られている。

あると便利なもの[編集]

  1. タイツ・スパッツ — ズボンの下に履いておくと温かくてよい。
  2. 登山用スパッツ — 雨水や砂が靴に入らないようにするもの。砂走りを移動するときには用意しておきたい。ただし、荷物になるのでズボンで兼用できないか考えよう。
  3. ポケットの多いベスト — 疲れてくると、ザックを降ろして物を出すのも面倒になる。軽量で使用頻度の高いものはポケットにしまって、いつでも取り出せるようにしておきたい。ウエストポーチなどでも問題ない。カーゴパンツもよいが、いずれにしても重いものやかさばる物には不適。
  4. 飴玉 — 重宝する食料。歩きながら食べられ、のどの渇きも癒せる。昔ながらの缶入りが、ゴミも出ず使いやすい。
  5. ゼリー状飲料 — のどの渇きも癒せ、かつ空腹も満たせる逸品。ただし、ダイエット用やミネラル補給用は意味が無い。いわゆるエネルギー補給用を選択するのが良いだろう。なぜならば登山は意外とカロリーを消費するのだ。
  6. 塩飴または氷砂糖またはチョコレート — 塩飴は夏季登山、氷砂糖は冬季登山の際に持参したほうがいいだろう。塩飴は塩分補給、氷砂糖またはチョコレートは寒さに耐えうるために必要なエネルギー補給のためである。
  7. 腕時計 — 登山中、時間を知りたいと思った際には腕時計が良い。今時珍しくも無いが耐水・耐衝撃性のもので、アナログの針に蓄光塗料のあるものがお勧め。デジタル式だと、見る度にライトを付けなければならないからだ。また、気圧計測が出来る腕時計も売られているのでこれを買うのもいい。これを使うことで、簡易ながらも天候の変化が予測できるというわけである。但し、読み方や使い方を覚えておかないと意味がない。(なお、Pro Trekの一部では腕を内側にひねると自動でバックライトが点灯する機能がある。このようなタイプのものであればデジタルでも問題ない)。
  8. ウエットティッシュ — 山頂では水は貴重であり、手洗い程度のことはウエットティッシュでまかなう。所持の際は携帯できるポケットティッシュタイプ。キレイ好きさんが、トイレの跡の手拭や顔を軽く拭くのにちょうどいい。
  9. テーピング — 日頃、運動する事に慣れていない人は、足や膝にテーピングをおこなっておく事で少しは負荷が軽減される。とはいえ、専門的な知識なり指導がないと意味が無いが・・・。
  10. 薬・ばんそうこう — 常用薬や頓服の処方を受けている人は必須。それ以外の薬は各個常備薬(頭痛薬、酔い止め、下痢止めなど)を適量用意しておけばよい。また、靴ずれなど何らかのケガをした時のために、ばんそうこうを用意しておくのがよい。
  11. 梱包用布テープ — 重たいものではあるが、ザックや雨具、靴の応急修理や砂走りのスパッツ代用など意外と使い道はある。グループで登る場合は一人持っていけばよい。
  12. スペアのメガネ — 登山に限ったことではないが、視力補正の為に普段からメガネをかけている人は、破損または紛失してしまった場合の事を想定してスペアを用意しておいた方が良い。また、コンタクトレンズを使用している人は、山という特殊な環境上、コンタクトを洗浄したくてもなかなかできない事などを考えるとやはり、メガネを持って行った方が良いと思われる。
  13. ポケットラジオ — 天気予報を聞くときに重宝する。日帰りは必要ないかと思われるが、数日間テント宿泊する予定があるならば、持参した方がいいだろう。時間つぶしにもなる。但し、電池切れには注意。

思ったほど使わないもの[編集]

  1. 一眼レフカメラ — せっかくの登山記念にと奮発して一眼レフカメラを持っていっても、重くて邪魔なうえ、撮った写真を後で見て後悔すること請け合い。コンクールに出せるような写真を撮れる自信がない限り、軽量のコンパクトカメラか携帯電話のカメラ機能で充分。持参する際には、フィルターをつけてレンズ面を保護し、帰ったらメンテナンスが必要。
  2. 携帯酸素 — 気休めにはなるが「これがあるから大丈夫」というほどの代物ではない。体質にもよるが高地に上がると大なり小なり高山病の兆候が出てくる。高山病は症状が出てしまえば降りるまで治らないので、自分の限界をよく見極めるべし。
  3. 袋詰のお菓子 — 最初はいいが疲れて来るとザックから出すのも、袋を開けるのも、食べるのも、ゴミの始末も億劫になる。のども渇くし大量にお菓子を持っても邪魔になるだけである。
  4. 携帯電話・スマホ — 近頃は、山の中でも通話ができるようになってきたので便利といえば便利だが、山中では充電できるような方法は当然のことながら『無い』ので、あくまでも『トラブルが起きた時の非常用』と考えておいた方がよい。GPS機能なども見てて面白い便利な機能だが、電池の減りが著しくなるので、安易に使用しない方が無難。

本格登山・クライミング[編集]

本項では、本格登山を行うのに際して必要な装備例を挙げる。

シュラフ[編集]

寝袋とも呼ばれるもの。購入の際に気にしておきたいポイントは主に以下の点である。

  1. 中身の素材(中綿素材)はダウン(羽毛)か化学繊維か
  2. 保温力はどのくらいか(コンフォート温度とリミット温度)
  3. 伸縮性があるか
  4. ジッパーの向き

中綿素材[編集]

ダウンを選んだ場合のメリットは、「保温力が高い」「軽量かつ容積を取らない」事が挙げられる。一方、デメリットとしては「雨や朝露などで中に水分が浸透すると保温性能が落ちる」「値段が高い」「洗濯する時は特殊な洗剤が必要」という事が挙げられる。

化学繊維の場合のメリットはというと「値段が安い」「すぐ乾く」「メンテナンスがしやすい(洗濯機で洗う事ができる)」という事が挙げられ、デメリットは「重たい上に収縮性が悪い」「ダウンと比べて圧倒的に保温性が悪い」という事が挙げられる。

化学繊維のシュラフを選ぶ理由は重さを気にする必要が無い場合、例えば車中泊用とか来客時の予備の寝具として使うといった用途が挙げられる。登山用(特に冬山に登るようなケース)を想定するならば、出来る限り荷物を軽くしてかつ保温性能に優れたものをチョイスすべきなので、選択肢としては値段が高くなったとしてもダウン素材のものを選ぶという事になる。

保温性能[編集]

シュラフの保温性能を表す指標として、EU諸国間で定められた工業規格である「EN13537(ヨーロピアン・ノーム)」による温度表記がある。コンフォート温度(快適温度)は、代謝の低い人(一般的な女性を想定)が快適に寝る事ができるとされている温度を表している。リミット温度(下限温度)は、代謝が高くて寒さに耐性のある人が、シュラフの中で丸まった状態で寒さを感じることなく寝る事ができるとされている温度を表している。実際、リミット温度には個人差があるので、人によって耐えられる/耐えられないが分かれてしまう。睡眠ができる程度の保温性能を確実に求めるならば、訪問予定の場所の気温とコンフォート温度を照らし合わせて考えることになる。

想定環境の温度について、以下の表で目安を示す。場所の環境温度を目安に、装備として必要なシェラフを選択すると良い。当然、保温性能が高いシェラフ程、値段が高くなる。

環境温度の目安
環境温度 想定される場所
-25~-20℃  3,000m級の冬山、真冬の北海道の最低気温(道北、道東)
-20~-10℃  1,000~2,000m級の冬山、真冬の北海道の最低気温(道央)
-10~0℃  真冬の東北地方の最低気温、春先の北海道の最低気温
0~5℃  真冬の関東地方の最低気温、夏の富士山

伸縮性[編集]

シュラフを形状で区別すると、マミー型封筒型の二種類に区別する事ができる。

マミー型は、寝ているときの姿勢がいわゆるミイラ(マミー)が棺に納められているような恰好に類似しているタイプのシュラフで、その特徴は「外気に触れる部分が小さいので保温性が高い」「封筒型と比べると容積が小さく、コンパクトに収納できる」「身体に密着する分、窮屈に感じやすい」という事が挙げられる。一方、封筒型はいわゆる封筒上になっていて布団で寝る感覚とさほど変わらないタイプのシュラフで、その特徴は「身体と密着せず、窮屈さが無い」「シュラフとの密着性が無い分、外気が入りやすく寒い」「マミー型と比べると値段が安い」という事が挙げられる。

防寒対策をあまり気にする必要のないケース、例えば夏に浜辺でキャンプをする場合や車中泊をする場合などでは、選択肢として封筒型を選択するのもありだろうが、本格的に登山を行う場合には少しでも防寒性能が高い方が良いのでマミー型を選ぶのがベストである。

マミー型シュラフをチョイスする際に考慮すべき点は伸縮性である。伸縮性が悪い素材を使ったシェラフで睡眠をとろうとしても、窮屈で寝返りを打つこともできず、寝心地が悪くて快適に寝られないという事につながる。

ジッパーの向き[編集]

シェラフのスペックの一つとして、ジッパーの向き(開口部)が右側か左側のどちらかを選ぶことになる。自分の利き手の反対側(右利きなら左側)に開口部がある方を選ぶのがセオリーとなっている。マミー型のシェラフは身体にフィットしていて可動範囲が限られており、ジッパーの開閉は、自分の頭のある位置まで上げ下げする必要がある。もし、ジッパーが自分の利き腕側にあった場合、空間の狭いシェラフの中で自分の頭の位置にまでジッパーを上げることができるかと言ったら至難である。(逆手で操作すればよいが、その場合は手に力が入らないという不都合がある)

外部リンク[編集]

点火装置(ライター)[編集]

高所で食事を作る(といっても湯を沸かしてカップ麺を作るくらいだろうが)上で、注意したいのは火をつけるための道具である。コンビニで売られている電子式ライターは、ガスに火をつけるときの点火装置(高圧素子)が気圧や温度の影響を受けやすく、高所になり、気圧や温度が低くなるほど点火し難くなるという特徴がある。一方、摩擦により火花を発する仕組みの点火装置を持つ、フリント式ライターは、気圧の影響を受けにくく電子ライターよりかは高所でも点火しやすいという特徴がある。

ライター以外であれば、サバイバルマッチを用意するのがよいが、マッチの本数がそのまま点火できる回数になるので使いどころを考える必要がある。アウトドア道具にファイヤースターター(火打石)というマグネシウム棒とヘラがセットになった冶具があり、ヘラで棒を擦ると火花を発生させるというものである。ファイヤースターターは使い方にコツがいるので、登山の前に使い慣れておいたほうが良い。

昨今、コンビニにおいてあるライターは、もっぱら電子式ライターが大半だが、登山用で考えるならばフリント式ライターを選択するのが無難であり、また、ライター以外ではサバイバルマッチやファイヤースターターも選択肢として検討するのが良い。

この記事「持ち物チェックリスト (登山編)」は、この土地を旅したり、あるいは調べたりする際の参考になる可能性はあるものの、まだ書きかけです。加筆や訂正などをして下さるみなさんを求めています。