奄美大島
奄美大島(あまみおおしま)は、鹿児島県の離島であり、奄美群島の中心となる島。
分かる[編集]
北方領土を除く日本の離島の中では、沖縄本島・佐渡島に次いで3番目に広い面積を持つ。奄美群島の中心都市と言える奄美市がある一方、日本有数の規模を持つマングローブや多くの貴重な動植物が生息する原生林なども残る。さまざまなアクティビティも楽しめる、観光資源の豊富な土地である。
観光案内所[編集]
- 奄美大島観光案内所 — 島の中心部である名瀬市街にある観光案内所。手荷物預かりや無料Wi-Fiのサービスも利用可。 所在 奄美市名瀬末広町14-10 AiAiひろば1階 電話 0997-53-3240 時間 9:00~18:00(年末年始休み)。 WEB [1] 地図
市町村[編集]
- 奄美市 - いわゆる平成の大合併により、旧・名瀬市と旧・笠利町、旧・住用村が合併して奄美市となった。空港があるのは奄美市笠利町で、そこから名瀬市街に向かう途中でいったん龍郷町を通り再び奄美市に入るという、飛び地状態になっている。
- 龍郷町(たつごうちょう)
- 瀬戸内町(せとうちちょう)
- 大和村(やまとそん)
- 宇検村(うけんそん)
当記事では、広い奄美大島全体を3つのエリアに区分して紹介する。
- 名瀬周辺 - 奄美市の旧・名瀬市エリア
- 東部エリア - 奄美市笠利町、龍郷町
- 西部エリア - 奄美市住用町、瀬戸内町、大和村、宇検村(瀬戸内町に属する加計呂麻島・請島・与路島は、当記事では扱わない。)
飛行機で[編集]
奄美空港 (IATA: ASJ) は島の北東部に位置している。名瀬市街と空港を結ぶバスが日中30分毎に運行、所要時間は60分前後(経由地によって異なる)。自動車利用の場合は、県道82号線と国道58号線を通り所要およそ40分。
奄美空港
しまバス
島外からの航路が発着するのは、名瀬市街にある名瀬港(新港地区)と、瀬戸内町にある古仁屋港の2箇所。
名瀬新港旅客待合所(鹿児島県HP)
古仁屋漁港ターミナル(奄美海運HP)
- 鹿児島航路 (鹿児島 - 名瀬 - 亀徳 - 和泊 - 与論 - 本部 - 那覇)
マリックスラインとマルエーフェリー(旧:大島運輸)の二社により毎日運航。
マリックスライン
マルエーフェリー(旧:大島運輸)
- 平時は予約なしでも乗船できることが多いが、繁忙期(GW、お盆、年末年始)や春・夏・冬休み期間中は予約なしだと乗船できない場合がある。予約は乗船日の1ヶ月前から受け付けている(15名以上の団体は半年前から)。予約は運行会社、出発港の各代理店、ネットでも受け付けている。
- Willer Travel - 乗船日の1ヶ月前から3日前まで、ネット予約が可能。 [2]
- 鹿児島での入出港は鹿児島新港、那覇は那覇港である。
【下り便スケジュール(2017年4月現在)】
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鹿児島 |
名瀬 |
亀徳 |
和泊 |
与論 |
本部 |
那覇
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入港 |
- |
(翌日) 5:00 |
9:10 |
11:30 |
13:40 |
16:40 |
19:00
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出港 |
18:00 |
5:50 |
9:40 |
12:00 |
14:10 |
17:10 |
-
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【上り便スケジュール(2017年4月現在)】
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那覇 |
本部 |
与論 |
和泊 |
亀徳 |
名瀬 |
鹿児島
|
入港 |
- |
9:00 |
11:50 |
14:10 |
16:30 |
20:30 |
(翌日) 8:30
|
出港 |
7:00 |
9:20 |
12:10 |
14:40 |
17:00 |
21:20 |
-
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- 奄美航路(鹿児島 - 喜界 - 名瀬 - 古仁屋 - 平土野 - 知名)
マルエーフェリーのグループ会社である奄美海運により、日・月曜を除き毎日運航。フェリーあまみの名瀬港寄港は毎週火・木・土、フェリーきかいは水・金。鹿児島での入出港は北埠頭である。 マルエーフェリー 鹿児島・喜界・知名航路
【フェリーあまみ運行スケジュール(2017年4月現在)】
下り |
鹿児島 |
喜界 |
名瀬 |
古仁屋 |
平土野
|
入港 |
- |
(翌日) 4:30 |
7:00 |
9:40 |
12:20
|
出港 |
17:30 |
5:00 |
7:30 |
10:00 |
-
|
上り |
平土野 |
古仁屋 |
名瀬 |
喜界 |
鹿児島
|
入港 |
- |
15:10 |
17:50 |
20:30 |
(翌日) 8:30
|
出港 |
12:50 |
15:30 |
18:20 |
21:00 |
-
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【フェリーきかい運行スケジュール(2017年4月現在)】
下り |
鹿児島 |
喜界 |
名瀬 |
古仁屋 |
平土野 |
知名
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入港 |
- |
(翌日) 4:30 |
7:00 |
9:40 |
12:20 |
14:50
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出港 |
17:30 |
5:00 |
7:30 |
10:00 |
12:40 |
-
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上り |
知名 |
平土野 |
古仁屋 |
名瀬 |
喜界 |
鹿児島
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入港 |
- |
- |
- |
19:55 |
22:20 |
(翌日) 10:20
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出港 |
15:05 |
- |
- |
20:15 |
22:50 |
-
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- フェリーとしま(鹿児島 - 口之島 - 中之島 - 諏訪之瀬島 - 平島 - 悪石島 - 小宝島 - 宝島 - 名瀬)
鹿児島県十島村により運航。フェリーとしまはトカラ列島へアクセスする唯一の交通手段である。鹿児島からトカラ列島を経由し名瀬港には毎週火・土に入港。毎週水・日にトカラ列島・鹿児島へ向け出港する。鹿児島での入出港は鹿児島本港南埠頭、名瀬では佐大熊岸壁である。
フェリーとしま
【下り便運行スケジュール(2017年4月現在)】
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鹿児島 |
口之島 |
中之島 |
諏訪之瀬島 |
平島 |
悪石島 |
小宝島 |
宝島 |
名瀬
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入港 |
- |
(翌日) 5:15 |
6:20 |
7:30 |
8:25 |
9:30 |
11:05 |
11:50 |
15:40
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出港 |
23:00 |
5:25 |
6:30 |
7:40 |
8:35 |
9:40 |
11:15 |
12:00 |
-
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【上り便運行スケジュール(2017年4月現在)】
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名瀬 |
宝島 |
小宝島 |
悪石島 |
平島 |
諏訪之瀬島 |
中之島 |
口之島 |
鹿児島
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入港 |
- |
5:05 |
5:45 |
7:10 |
8:20 |
9:15 |
10:30 |
11:30 |
18:50
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出港 |
2:00 |
5:15 |
5:55 |
7:20 |
8:30 |
9:25 |
10:40 |
11:40 |
-
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バスで[編集]
- しまバス — 島内全域で路線バスを運行。 電話 (0997) 52-0509 WEB [3]
- 南部交通 (瀬戸内町内路線バス) — 電話 (0997) 72-1904 WEB [4]
タクシーで[編集]
- 奄美空港近辺のレンタカー店(全国チェーン)
- オリックスレンタカー — 電話 (0997) 63-1201 WEB [5]
- タイムズレンタカー — 電話 (0997) 63-0240 WEB [6]
- トヨタレンタリース 奄美空港店 — 名瀬市街にも営業所あり。 電話 (0997) 63-0100 WEB [7]
- ニコニコレンタカー — 電話 (0997) 63-0999 WEB [8]
- ニッポンレンタカー — 電話 (0997) 55-2400 WEB [9]
- Jネットレンタカー — 電話 (0997) 63-0538 WEB [10]
- 奄美空港近辺のレンタカー店(地元系)
- あまみ空港前レンタカー — 名瀬市街との間の片道利用可能。 電話 (0997) 55-2711 WEB [11]
- 奄美レンタカー 空港前店 — 名瀬市街にも営業所あり。 電話 (0997) 55-2633 WEB [12]
- 奄美ラッキーレンタカー 空港前営業所 — 名瀬市街にも営業所あり。 電話 (0997) 58-8667 WEB [13]
- 奄美ゆいレンタカー — 電話 (0120) 780-076 WEB [14]
- くろうさぎレンタカー — 古仁屋港での乗り捨てが可能。 電話 (0997) 63-0600 WEB [15]
- 西郷レンタカー — 電話 (0997) 63-2388 WEB [16]
- マルヒラレンタカー 空港営業所 — 名瀬市街に本社あり。 電話 (0997) 63-2929 WEB [17]
- 名瀬市街にあるレンタカー店
- 奄美レンタカー 名瀬店 — 電話 (0997) 54-1421 WEB [18]
- 奄美ラッキーレンタカー 名瀬営業所 — 電話 (0997) 58-8663 WEB [19]
- トヨタレンタリース 名瀬店 — 電話 (0997) 54-0100 WEB [20]
- マルヒラレンタカー 本社 — 電話 (0120) 079-790 WEB [21]
- 古仁屋港近辺のレンタカー店
- レンタカーなかむら — 電話 (0997) 72-3010 WEB [22]
- ライベストレンタカー — 電話 (0997) 72-0815 WEB [23]
- レンタバイク
- レンタバイクうちやま — 所在 名瀬市街 電話 (0997) 52-0211 WEB [24]
- レンタカーなかむら — ミニバイク1台あり。 所在 古仁屋市街 電話 (0997) 72-3010 WEB [25]
- 田原モータース — 所在 古仁屋市街 電話 (0997) 72-0137 WEB [26]
- ゲストハウス昭和荘 — 所在 古仁屋市街 電話 (0997) 72-2006 WEB [27]
名瀬周辺[編集]
奄美観光ハブセンター
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毒蛇など40種を飼育している。目玉はハブとマングースの対決のビデオ上映。
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所在 奄美市名瀬長浜町3-15。
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電話 (0997) 52-1505
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WEB
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開場時間 8:00~17:00。
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料金 大人¥750、子供¥300。
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富田酒造場
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地図
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黒糖焼酎「龍宮(りゅうぐう)」を醸造。蔵つき酵母が棲む大甕32個で昔ながらの仕込みを行なう小さな蔵。蔵見学が可能(要予約、有料)。名瀬の繁華街・屋仁川通りから徒歩数分の場所。
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所在 奄美市名瀬入舟町7-8
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電話 0997-52-0043
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WEB [28]
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開場時間 日曜休。
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料金 見学 ¥500(お土産ミニボトル付き)。
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東部エリア[編集]
あやまる岬
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地図
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太平洋に面した小高い丘から、奄美北部の海岸を一望できる景勝地。日の出の眺めがとくに有名。公園なども整備されている。奄美空港から北へ車でおよそ10分の場所。
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所在 奄美市笠利町須野。 WEB [29]
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ハートロック
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地図
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ハート型をした潮だまり。干潮時のみ現れる。県道82号線から少し脇道に入ったところにある「ヘルシーアイランドカフェ」(下記「食べる」の項目を参照)近くに入り口があり、森の中を5分ほど歩くと用安海岸が現れる。そこから右方向(西)へ砂浜を少し歩いた場所にある。ヘルシーアイランドカフェの駐車場を利用可。海岸までの道ではハブに要注意。また砂浜も歩くので靴にも注意が必要。
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所在 龍郷町赤尾木 用安海岸
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電話
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WEB [30]
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開場時間 干潮時間は「ヘルシーアイランドカフェ」HPで確認できる。
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料金
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西郷南洲流謫跡 (さいごうなんしゅうるたくあと)
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地図
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薩摩藩から配流され当地で3年間生活した西郷隆盛が、島妻となった愛加那と息子の菊次郎のために建てた住居。現在も愛加那の親族の方が所有・管理しており、説明を伺うことができる。建物の前には、勝海舟による銘文が彫られた石碑が残る。
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所在 龍郷町龍郷166
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電話 0997-62-3368
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WEB [31]
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開場時間 10:00~16:30(不定休)。
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料金 高校生以上 ¥200。
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ソテツ群生地
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地図
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当地の人々の暮らしに欠かせない存在だったソテツ(蘇鉄)が山肌一帯を覆う群生地。ソテツは幹や実からデンプンをとったり、葉を大島紬の染料として用いたりされてきた。県道81号線から安木屋場集落で南側に林道を入ってすぐの場所に、展望所が設けられている。すぐ近くには、芭蕉(バショウ)の群生地もある。
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所在 龍郷町安木屋場
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町田酒造
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地図
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黒糖焼酎のメジャーな銘柄である「里の曙(さとのあけぼの、サトアケ)」を生産。国道58号線沿いにある大きな工場の見学が可能(要予約)。
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所在 龍郷町大勝3321
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電話 0120-099762
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WEB [32]
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開場時間 10:00~16:00(平日のみ)。
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料金 見学無料。
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西部エリア[編集]
宮古崎
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地図
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東シナ海を一望する景観のよい岬。2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」のオープニング映像ロケ地になったことで広く知られるようになった。一面を覆うササ(琉球竹)は、海風が強いため40cmほどの高さにしか育たず、独特の景観を生み出している。
岬の先端部へは、県道79号線沿いにある駐車場から徒歩で片道20~30分ほど(1km強)の道のり。途中から未舗装の道となり、またササに覆われた辺りではハブに注意する必要がある。駐車場は3ヶ所あるが、岬まで距離がもっとも近く道が比較的平坦な(と言ってもアップダウンはある)「作業道入り口駐車場」は駐車台数が少ない。他の2ヶ所である「国直サンセットパーク」と「国直海岸前」の駐車場は、海岸近くにあるため最初に上り坂をしばらく歩くことになる。トイレは国直海岸前の駐車場にあるが、岬までの道中や先端部には無い。
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所在 大和村国直集落 WEB [33]
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奄美野生生物保護センター
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環境省が運営し、奄美諸島に生息する野生動物について展示している。
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所在 大和村思勝腰ノ畑551。
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電話 (0997) 55-8620
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WEB
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開場時間 10:00~16:30。
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料金 無料。
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奄美大島開運酒造
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地図
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黒糖焼酎の「れんと」「紅さんご」などを生産。工場見学が可能(要予約)。
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所在 宇検村湯湾2924-2
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電話 080-8557-4497
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WEB [34]
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開場時間 9:00~16:00(日祝休み)。
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料金 見学無料。
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島唄 (シマ唄)
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奄美群島のそれぞれの島や集落で歌われてきた民謡。奄美の言葉で「シマ」とは「島」ではなく「村落」を意味し、琉球民謡のことが「島唄」と呼ばれるようになる以前から奄美の民謡を指す言葉として「シマ唄」という言葉が使われていた。琉球民謡とは歌唱の音域や歌われる内容、用いられる楽器や演奏方法(三味線の弾き方、用いられる「ちぢん」と呼ばれる独特の鼓)が異なる。近年、元ちとせや中孝介、里アンナや城南海ら奄美出身歌手の活躍により、全国的に注目されている。島内には島唄を聞かせてくれる民謡酒場や歌のレッスンを提供する施設がいくつかある。
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WEB [35]
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ホエールウォッチング
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体長15mほどのザトウクジラが、出産と子育てのために冬季(1~4月)に奄美へやってくる。島内各所からホエールウォッチング・ツアーを催行する業者が複数ある。多くは小型クルーズ船で3時間ほど外洋に出るため、船酔い対策が必要。また、必ず鯨が見られることは保証されていないことも要注意。
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名瀬周辺[編集]
タラソ奄美の竜宮
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タラソテラピーセンター。
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所在 奄美市名瀬大字小宿716。
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電話 (0997) 55-6211
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WEB [36]
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営業時間 10:00~22:00、休館日 第2木曜 (8月は営業)
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料金
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東部エリア[編集]
あやまる岬観光公園
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地図
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あやまる岬の地形を生かして、ミニゴルフや遊具、海水浴などが楽しめるよう整備された公園。
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所在 奄美市笠利町須野
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電話 0997-63-1111 (奄美市笠利総合支所産業振興課)
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WEB [37]
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営業時間 9:00~17:00(大晦日・元日休園)。
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料金 入場無料。
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西部エリア[編集]
以下で紹介されている住用(すみよう)のマングローブ・カヌーツアーや金作原(きんさくばる)原生林へのツアーが、複数の業者により催行されている。現地集合のツアーだけでなく、名瀬周辺のホテルや空港などへの送迎が行われている場合もある。ツアー業者の例をいくつか示す。
- 観光ネットワーク奄美 — WEB [38]
- アイランドサービス — WEB [39]
- スローガイド奄美 — WEB [40]
黒潮の森マングローブパーク
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地図
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国内では西表島に次ぐ規模の、旧・住用村にあるマングローブに隣接する公園。マングローブ関連の展示や展望所がある。カヌーの体験もできる(マングローブには干潮時には入れないエリアもあるので要確認)。「道の駅 奄美大島住用」に隣接。
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所在 奄美市住用町石原478。
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電話 (0997) 56-3355
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WEB [41]
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営業時間
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料金
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金作原原生林 (きんさくばる)
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地図
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太古からの自然が残され、アマミノクロウサギやルリカケスなどのユニークな生き物が生息する原生林。片道1kmほどの平坦な観察路を往復する間に、貴重な動植物の様子を観察することができる。
私有地ではないので誰でも入林できるが、安全面や自然保護の観点、アクセス道の事情などから個人ではなくガイドと共にツアーで赴くことが望ましい。周辺は携帯電話の電波が届かない。また、悪路での事故を防ぐために当地のレンタカー業者ではそもそも金作原へ行くことを禁止事項に入れている場合もある。
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病害虫の拡散を防ぐため、サツマイモや果実類の中には島外へ持ち出すことが禁じられているものがあるので要注意。
大島紬 (おおしまつむぎ)
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およそ1300年の歴史を持ち、「着物の女王」や「世界でもっとも緻密な織物」という評価がされる当地の伝統工芸品。絹糸を独特の「泥染め」にしたり数度の織りをしたりする数十に及ぶ工程があり、一反が出来上がるまでに半年から一年かかる。仕立てられた着物は値ごろな品でも数十万円するので土産物としては買い求めづらいが、大島紬の生地を用いたファッションアイテムや小物類なども多い。
奄美大島で染めから手織りまでの工程を経て生産されたものが「本場奄美大島紬」と呼ばれ、本場奄美大島紬協同組合による地球印の証紙が付いている。鹿児島市にある本場大島紬織物協同組合の検査に合格したものは「本場大島紬」と呼ばれ、旗印の証紙が付いている。(大島紬自体は奄美大島だけでなく九州本土の鹿児島県や宮崎県内、東京都内でも生産されている。)
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WEB 本場奄美大島紬協同組合
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名瀬周辺[編集]
末広市場・永田橋市場
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地図
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闇市から始まったレトロな市場。建物だけを眺めると閉鎖されているように見えるが、中に入ると昔ながらの店舗に加えてカフェや飲食店の新しい店舗も営業している。観光案内所があるAiAiひろばから東へ徒歩すぐの場所。
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所在 奄美市名瀬末広町13。 WEB [42]
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ティダモール (名瀬商店街)
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地図
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奄美大島で唯一のアーケード商店街。地域に根ざした店舗が軒を連ねる。
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所在 奄美市名瀬末広町
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グリーンストア 本店 (入舟店)
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地図
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奄美で数店舗を営業するスーパーマーケットの本店。24時間営業で屋仁川通からすぐの場所のため深夜でも賑わっている。地元の産物が販売されているのはもちろん、奄美土産のコーナーもある。
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所在 奄美市名瀬入舟町18-21
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電話 0997-53-7087
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WEB
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営業時間 24時間年中無休。
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値段
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手造りおかし すすむ
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地図
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屋仁川通にあるレトロな雰囲気の小さな菓子店。製造直販の店でフレッシュな和菓子や洋菓子がショーケースに並ぶ。定番のスイートポテトや生クリーム大福のほか、旬にあわせていちご大福やタンカンロールなども販売されている。
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所在 奄美市名瀬金久町3-9
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電話 0997-52-0416
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WEB
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営業時間 10:00頃~24:00頃。
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値段 生クリーム大福(6個) ¥870。
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東部エリア[編集]
ビッグII (びっぐつー)
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地図
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スーパーマーケットとホームセンターが一緒になったような大型小売店。奄美のお土産を扱う広い売場もあり、酒コーナーには黒糖焼酎がずらりと揃う。また奄美産の生鮮品や調味料類も食料品売場にスーパーマーケット価格で並んでいるのでお得に買い物できる(島外に持ち出せないものもあるので要注意)。龍郷町役場と名瀬市街の中間あたりの国道58号線沿いに立地。空港行きバスも最寄のバス停「ビッグⅡ前」に停車し、また名瀬市街からビッグⅡ行きの路線バスも運行されている。
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所在 龍郷町中勝580番地。
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電話 (0997) 55-4100
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WEB [43]
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営業時間 10:00~20:00
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値段
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La Fonte (ラ フォンテ)
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イタリアンジェラートのお店。
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所在 龍郷町赤尾木1325-3。
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電話 (0997) 62-3935
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WEB [44]
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営業時間 11:00~17:00 (土・日・祝 ~18:00)、定休日 火曜
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値段
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西部エリア[編集]
食べる[編集]
地元の言葉で「島料理(しまじゅうり)」と呼ばれる、独特の料理がいくつも楽しめる。
おすすめ[編集]
鶏飯 (けいはん)
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白ごはんの上にほぐした鶏肉や錦糸卵、葱、パパイヤ漬、椎茸、たんかん(当地名産の柑橘類)の皮などをのせ、丸鶏からとったスープをかけていただく。鶏飯専門店ではご飯のお櫃とスープ鍋、具材が別々に供されるスタイルだが、居酒屋などでは最初から丼にしているところもある。同じ具材をラーメンの上にのせた「鶏飯ラーメン」をメニューに入れている店もある。もとは旧・笠利町の名物料理だったものが、現在では鹿児島県全体で人気のメニューとなった。
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油そうめん (あぶらぞうめん)
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油と出汁で野菜や豚肉、じゃこなどの具材を煮て、茹でた素麺とからめた料理。家庭料理や居酒屋メニューとして供される。具材や出汁の具合は地域によって特色があるとのこと。小麦が栽培されない当地では、素麺は江戸時代に黒糖との交易品としてもたらされたとされる。
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粒味噌 (つぶみそ)
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粗く大豆をひいた塩分控えめの味噌。ほぐした焼き魚とあえた「魚味噌」、ゆでた豚肉とザラメで炒めた「豚味噌」(写真)、砕いたピーナツとあえたお茶うけの「豆味噌」などの料理に用いられる。
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トビンニャ
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おつまみや小鉢料理で親しまれている「マガキガイ」という種類の巻き貝。塩茹でにして味わう。細長い口からちょっと出た爪の部分を使って海底の砂地を跳びまわるように動くことからこの名で呼ばれるという。11月後半~5月頃までが採取期。
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島野菜と豚骨の煮物
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家庭料理や居酒屋メニューとして親しまれている、当地産の野菜の煮物と、豚軟骨を黒糖焼酎で煮た旨煮。ツワブキという山菜を塩豚肉の煮物に添えた「ウワンフネヤセ」というメニューは、お正月の伝統料理として供される。
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やぎ汁
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ヤギの骨付き肉を煮込んだスープ。スタミナ料理として奄美地方で親しまれているメニュー。一般的にはかなりクセのある風味がするとされる。
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たんかん (タンカン)
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柑橘類の中でも糖度が特に高いとされる、当地名産のフルーツ。収穫期は2~4月で、毎年2月1日には各地で「たんかんハサミ入れ式」が行なわれる。ジュースやお菓子に加工した品も多く販売されている。なお、奄美大島と喜界島を除く奄美群島、および沖縄県からは、病害虫の拡散を防ぐためにたんかんを島外へ持ち出すことができない。
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安食堂[編集]
名瀬周辺[編集]
島ラーメン ハレルヤ食堂
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永田橋市場内のラーメン店。
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所在 奄美市名瀬末広町13-25 永田橋市場内。
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電話 (090) 8913-8068
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WEB [45]
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営業時間 12:00〜14:00 16:00〜18:00、定休日 土曜
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予算
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サンドイッチカフェ奄美
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地図
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ボリュームたっぷりのサンドイッチを数多く揃えるカフェ。落ち着いた雰囲気の店内での食事はもちろん、朝食やランチの持ち帰り用にもぴったり。名瀬市街の中心部、名瀬郵便局のすぐ南にある。
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所在 奄美市名瀬幸町8-2
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電話 0997-52-1207
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WEB [46]
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営業時間 7:30~20:00(土日祝は~19:00、不定休)。
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予算 エッグサンド \180、黒毛和牛メンチカツ ¥350。
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東部エリア[編集]
ヘルシーアイランドカフェ (それいゆふぁーむ)
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地図
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南国フルーツの有機栽培や養蜂、ヤギの飼育をする農園「それいゆふぁーむ」内にあるカフェ。「たんかんスムージー」や「ヤギミルクソフトクリーム」、店内限定の「ハイジのチーズパン」など特色あるメニューを楽しめる。
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所在 龍郷町赤尾木1346番1
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電話 0997-69-4802
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WEB [47]
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営業時間 3~10月 10:00~18:00(不定休)、11~2月 11:00~17:00(木曜休)。
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予算
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西部エリア[編集]
ジョイフル 奄美瀬戸内店
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ファミリーレストラン。郷土料理に飽きたら。
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所在 瀬戸内町大字古仁屋船津4
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電話 (0997) 72-5300
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WEB [48]
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営業時間 8:00~24:00
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予算
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名瀬周辺[編集]
新穂花&瀬里奈
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奄美の島料理のお店。
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所在 奄美市名瀬末広町1-11。
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電話 (0997) 52-1034
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WEB
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営業時間 9:00~21:00。
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予算
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東部エリア[編集]
ひさ倉
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地図
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鶏飯の有名店。自家養鶏場で育てた地鶏からとるスープは、ご主人が鍋ごとに味を確かめたうえで供される。ご飯とスープはお代わり可。店内はかなり広いが、昼食時などは混雑する。全席禁煙。奄美空港から龍郷町役場や名瀬市街へ向かう国道58号線沿いに立地。
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所在 龍郷町屋入511-1。
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電話 (0997) 62-2988
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WEB [49]
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営業時間 11:00~20:30(不定休)。
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予算 けいはん ¥1,000。
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みなとや
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地図
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旧・笠利町の郷土料理だった鶏飯を現在ポピュラーになっているスタイルにした元祖の店。毎日仕込まれる濃厚なスープが無くなり次第、閉店。お櫃のご飯と鍋のスープのお替りは有料。全席禁煙。奄美空港から県道601号線を北に車でおよそ10分の場所。
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所在 奄美市笠利町外金久81
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電話 0997-63-0023
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WEB [50]
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営業時間 11:00~14:00(スープが無くなれば閉店、不定休)。
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予算 鶏飯 ¥1,000。
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奄美きょら海工房
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地図
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海岸に面した明るい雰囲気のカフェ。焼きたてパンが食べ放題になるパスタやピザのランチが人気。店舗裏では製糖や製塩を行なっており、タイミングがよければ見学でき、販売コーナーで購入もできる。美しい建物外観だけでなく、奄美で生まれた産物を加工し味わうことまでデザインされたコンセプトを含めて、2009年のグッドデザイン賞を受賞している。奄美空港から車で約10分の国道58号線沿いに立地。名瀬市街と鹿児島中央駅構内にも店舗あり。
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所在 奄美市笠利町用安フンニャト1254-1
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電話 0997-63-2208
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WEB [51]
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営業時間 11:00~19:00(販売コーナーは9:00~、年末休)。
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予算 ランチセット ¥1,000。
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西部エリア[編集]
名瀬周辺[編集]
東部エリア[編集]
AMAネシア
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リゾート施設「ばしゃ山村」内にあるビーチサイドレストラン。
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所在 奄美市笠利町用安1246 奄美リゾート ばしゃ山村。
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電話 (0997) 63-1178
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WEB [52]
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営業時間 11:00~22:00
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予算
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西部エリア[編集]
黒糖焼酎
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奄美群島でのみ生産が許可されている、米麹と黒糖を原料とした焼酎(「黒糖酒」と呼ばれるものは、主に沖縄県で生産されているサトウキビを原料としたスピリッツ)。太平洋戦争後にアメリカ軍政下に置かれた当地では、米が不足する一方で本土へ流通できなくなった黒糖が余剰となり、その活用のため黒糖焼酎の製造が本格的に始められたという。本土復帰後、砂糖を原料とする焼酎はラム酒と同様に税率の高いスピリッツに分類されてしまうため、米麹を使うことを条件にして特別に製造許可がおりたという経緯がある。
日本全体での焼酎消費量のわずか2%程度であるため本土ではなかなか目にする機会が少ないかもしれないが、当地では数多くの銘柄が小売店や飲食店で扱われている。アルコール度数は25~40度前後で、度数が高いものは瓶の中でも熟成が進むという。奄美大島以外で生産されている銘柄もあるので、当地産にこだわる場合は製造メーカーの所在地をよく確認しよう。
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WEB 奄美大島酒造協同組合
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名瀬周辺[編集]
名瀬市街にある繁華街は屋仁川(やんご)通り。 やんごマップ
郷土料理 かずみ
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地図
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シマ唄を聞きながら島料理を堪能できる店。料理のおまかせコースを頼むと、食べきれないほどの数のメニューが満喫できる。もちろん黒糖焼酎もさまざまな銘柄が揃う。
シマ唄の演奏は19時過ぎから始まるので、その少し前に来店し料理やお酒を楽しんで気分を盛り上げておきたい。カウンター席と座敷をあわせて20席もない広さなので、演奏用スペースは無く客のすぐそばで三味線の演奏が行なわれる。店主の西和美さんも料理をこなしながら唄者(うたしゃ)として加わる。客も「ちぢん」と呼ばれる太鼓を渡され、一緒に盛り上がることができる。店の場所はアーケード商店街「ティダモール」を南側に抜けたところ。予約がベター。
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所在 奄美市名瀬末広町15-16
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電話 (0997) 52-5414
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WEB
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営業時間 17:00~23:00(不定休)。
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料金 おまかせコース ¥3,000。
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吟亭 (ぎんてい)
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地図
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奄美料理とシマ唄を楽しめる店。夜7時になると座敷に設けられた専用スペースで演奏が始まり、奄美を代表する唄者の一人という女将さんが自慢の声を聞かせてくれる。料理はおまかせ。屋仁川通り沿いにある。予約がベター。
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所在 奄美市名瀬金久町6-2
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電話 0997-52-9646
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WEB
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営業時間 18:00~22:00(不定休)。
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料金 おまかせ料理 ¥3,000。
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鳥しん
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鶏飯が美味しい居酒屋。
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所在 奄美市名瀬伊津部町12-6。
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電話 (0997) 53-6515
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WEB [53]
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営業時間 11:00~23:00
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料金 鶏飯丼 ¥750
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焼鳥屋 てっちゃん
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焼き鳥居酒屋。
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所在 奄美市名瀬港町3-5。
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電話 (0997) 53-1300
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WEB [54]
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営業時間 11:30~23:00
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料金 けいはんラーメン ¥650、油ソーメン ¥650
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むちゃかな
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地図
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数多くの黒糖焼酎が揃う居酒屋。店舗スタッフが釣り上げた新鮮な魚の料理を味わえることもある。屋仁川通から少しだけ北側に道を入った場所にある。
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所在 奄美市名瀬金久町4-18 ASJビル1F
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電話 0997-52-8505
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WEB [55]
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営業時間 17:30~24:00(不定休)。
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料金
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東部エリア[編集]
西部エリア[編集]
泊まる[編集]
名瀬周辺[編集]
あまみユースホステル
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市内バス里行終点下車。送迎車5分。
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所在 奄美市名瀬大字知名瀬2380。
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電話 (0997) 54-8969
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WEB [56]
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時間
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料金
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GOLDEN MILE HOSTEL
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素泊まりの宿。
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所在 奄美市名瀬幸町2-6。
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電話 (0997) 58-8366
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WEB [57]
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時間
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料金
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名瀬周辺[編集]
奄美ポートタワーホテル
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名瀬港から徒歩5分。
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所在 奄美市名瀬大字知名瀬2380。
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電話 (0997) 54-8969
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WEB [58]
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時間
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料金
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ホテル ニュー奄美
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奄美市街地の中心にあるビジネスホテル。
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所在 奄美市名瀬入舟町9番2号。
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電話 (0997) 52-2000
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WEB [59]
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時間
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料金
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ホテル・レクストン奄美セントラル
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名瀬港から車で5分。
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所在 奄美市名瀬入舟町1-3。
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電話 (0997) 52-7141
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WEB [60]
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時間
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料金
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東部エリア[編集]
ヴィラゆりむん
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全室オーシャンビュー。
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所在 龍郷町芦徳508。
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電話 (0997) 62-5504
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WEB [61]
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時間
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料金
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西部エリア[編集]
トロピカルホテル
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奄美群島国定公園の中にある全室オーシャンビューのホテル。
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所在 瀬戸内町蘇刈970。
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電話 (0997) 72-1001
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WEB [62]
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時間
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料金
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気を付ける[編集]
奄美大島のハブとマングース
人に被害をもたらす猛毒のハブだが、その存在があったからこそ当地の豊かな自然が人の手による開発から守られた、という側面もある。ハブがもたらす“恩恵”は他にもある。現在、奄美群島の各自治体では捕獲したハブを一匹3,000円で買い取っているのだ。小売店ではハブ捕りグッズが販売され、バイト代わりやお小遣い稼ぎとしてハブ捕りにいそしむ人も多いという。もっとも、勝手の分からない旅行者がこれに挑戦することは無謀だろう。
ハブの天敵とされるマングースは、実は必ずしもハブが好物ではないとのこと。当地では1979年に30匹が(個人によって勝手に)放たれ、ハブではなくアマミノクロウサギなど希少な動物を捕食し生態系に大きな影響がもたらされた。2000年度から本格的な駆除活動が始められ、島内の各所で捕獲のためのワナが林の中や道沿いに仕掛けられている。長年の取り組みを経て2018年には捕獲数がわずか1匹となり、目標としている2022年の根絶まで取り組みが続けられている。
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奄美大島で注意しなければいけないことと言えば、何をおいてもハブ。猛毒を持つこのヘビが、一説では島内に25万匹も生息するという。近年ではハブに咬まれることによる死亡事故は10数年に一度程度だが、重症例は毎年数件発生している。産卵期である6~8月頃がとくに攻撃的になっているそうだが、温暖な奄美では冬眠をしないため季節を問わず用心したい。
- ハブは茂みに潜んでいることが多く、1~2mも離れた場所から威嚇なしで攻撃してくる。山中だけでなく市街地の公園や石垣などでも目撃されるそうで、当地では子供たちに「道の真ん中を歩きなさい」と都会とは逆のことが教えられるとのこと。時には木の上に登っていることもあるそうなので、森の中などでは頭上にも注意が必要。
- もし咬まれてしまったら、動き回ると毒が体中に回ってしまうためなるべく安静にして助けを求める。血清治療は数時間後でも有効とのこと。しかし、原生林の奥深くなどでは携帯電話の電波が届かない場所もあるため、すぐに救急連絡ができないような場所へ素人が単独で入り込むことは避けたい。
出かける[編集]
外部リンク[編集]
島内の各市町村公式サイトへのリンクは、当記事トップに掲載。