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四国八十八箇所霊場/八十八箇所霊場の一覧/愛媛県の霊場

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四国八十八箇所霊場 : 八十八箇所霊場の一覧 : 愛媛県の霊場
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四国八十八箇所霊場/八十八箇所霊場の一覧/愛媛県の霊場

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愛媛県(伊予国)の霊場は「菩提の霊場」であり、菩提とは発心・修行の道場を経てようやく悟りを開く境地の事である。40番から65番が愛媛県の霊場である。

愛媛県の霊場[編集]

愛南町[編集]

四十番 観自在寺 (平城山 薬師院 観自在寺)  
四国八十八箇所霊場第四十番札所。真言宗大覚寺派の寺院で本尊は薬師如来。平城天皇の勅願によって弘法大師が本尊の薬師如来、脇仏の阿弥陀如来、十一面観世音菩薩の3体を一本の霊木から刻んで開基したと伝えられている。細い参道を入って行くと15段ほどの石段の上に総檜作りの山門がある。山門を入ると正面奥に本堂が、その右側に大師堂がある。寶聚殿八角堂が宝物展示室となっている。第一番札所から最も遠い位置にあることから四国霊場の裏関所と呼ばれる。第三十九番札所から25.8km、第四十一番札所までは50.2km。
 所在  御荘平城2253-1  電話  (0895) 72-0416  WEB  [1]
 開場時間  境内自由  料金  拝観無料

遍路道[編集]

伊予国はじめの遍路道
宿毛から松尾峠で伊予の国(愛南町)に入る。山道は1km余りで車道まで下り、小山の集落から県道299号に入って、峠から1時間ほどで一本松の市街地に出る。学校の先を右に10分ほど行くと一本松温泉があるので汗を流していくのもよいだろう。国道を横断し、まばらに家が立つ道を道なりに歩いて行くと札掛集落の先で道は蛇行しながら2つの谷を越える。個人設営の遍路休憩所がある満倉から遍路道を下っていくと豊田で僧都川沿いに出るので土手道を歩く。県立病院から2つ目の橋を渡って左にカーブした道を1kmほど歩くと観自在寺入り口に着く。
柏坂遍路道へ [2]
観自在寺の参道から商店街を右に進むと国道に合流する。左に御荘公園を見ながら松軒山の麓を行くと、道は緩やかな上りとなり、わずかに海が見えただけで谷に入っていく。道は蛇行しながら緩い坂で下り上りを繰り返し、10kmあまりで狭い入り江の柏集落に着く。国道沿いの屋上に半球形のドームがある役場の支所「DE・あい・21 [3]」では、1階で休憩や水の補給ができる。国道と別れ川沿いの道を入って行くと5分ほどで左側に柏坂遍路道の入り口がある。最初が最も急斜面でジグザグに上り、途中緩やかになる部分もあるがしばらくは急斜面が続く。沿道に野口雨情の歌碑が点在しているので、読みながら上るのも楽しい。2kmあまりで弘法大師の湧水伝説が残る番外霊場 柳水大師があり、この先には急坂はなく少し歩くと宇和島市に入る。第四十一番札所まであと36.1kmである。

宇和島市[編集]

四十一番 龍光寺 (稲荷山 護国院 龍光寺)  
四国八十八箇所霊場第四十一番札所。真言宗御室派の寺院で本尊は十一面観世音菩薩。807年に弘法大師がこの地で出会った老人が五穀大明神の化身であると悟り、老人の尊像を刻んで十一面観世音菩薩とし、脇士に不動明王と毘沙門天を刻み堂字を建立して稲荷大明神として安置したと伝えられている。山門はなく石造りの鳥居を潜って参道に入って石段を上る。石段途中の左側に本堂が、参道を挟んで右奥に大師堂がある。石段の上には赤い鳥居が立ち、稲荷神社がある。四国霊場の総鎮守とされ農家の守り神として広く信仰を集めた。明治以前は神仏習合で稲荷大明神を祀っていたため境内には鳥居とともに狛犬が残されている。
第四十番札所から50.2km、第四十二番札所までは2.6km
 所在  三間町戸雁173  電話  (0895) 58-2186  WEB  [4]
 開場時間  境内自由  料金  拝観無料


四十二番 佛木寺 (一か山 毘盧舎那院 仏木寺))  
四国八十八箇所霊場第四十二番札所。真言宗御室派の寺院で本尊は大日如来。807年弘法大師は老人の牽く牛の背に勧められて乗りってこの地を通ったところ、唐から有縁の地を捜すために東に向かって投げた宝珠が楠の枝に掛かって輝いているのを見つけた。この地が霊地であると感得した大師が、楠で大日如来を刻み宝珠を眉間に納めて本尊とし堂宇を建てて開基したと伝えられている。県道沿いにある重層の山門を潜って石段を上ると元禄年間に建てられた茅葺屋根の鐘楼堂があり、左に回り込んだ奥に本堂があり、その左側に大師堂がある。境内には不動堂、聖徳太子堂、また家畜守護の寺とされているため家畜堂がある。
第四十三番札所までは10.6km
 所在  三間町則1683  電話  (0895) 58-2216  WEB  [5]
 開場時間  境内自由  料金  拝観無料

遍路道[編集]

柏坂遍路道から宇和島へ
柏坂を上って柳水大師を過ぎると愛南町から宇和島市に入る。清水大師の先には展望がよいところがあり、由良半島から佐田岬まで望むことができる。遍路道が緩い下りから少し急になったところを下りると、あずまやがある茶堂休憩所がある。それを過ぎると、まもなく人家が現れ、畑の中の道を歩いていく。やがて舗装道に合流し、川沿いに進んで国道56号を横断、さらに川のすぐ横の道を4kmあまり歩いて津島大橋手前を右に入ると岩松の街である。古い日本家屋が多い岩松の街を歩いて岩松川を渡って国道に合流するが、橋を渡らずに約3km歩くと番外霊場 香雲山満願寺がある。
国道を2.5km進むと長さ1,710mの松尾トンネルがあるが、地元のライオンズクラブによって山を越える松尾峠遍路道が復元されている。2kmほどの峠越えの道はとてもよく整備されており、気持ちの良い道なのでお勧めである。遍路道を下って採石場の中を抜けると旧道に出て、約2kmで国道に合流する。国道をしばらく歩くと沿道の家が増えてやがて宇和島市街地に入っていく。警察署の少し先で右に分かれる道に入り1kmほど行くと川の手前で右側に番外霊場 馬目木大師がある。川沿いを右に曲り勧進橋を渡って直進、市立病院の横を通って突き当たりを右へ、宇和島城の城山の麓を歩いて消防署の先で右に入って1km行くと左に別格六番札所の番外霊場 龍光院の石段がある。
宇和島から歯長峠遍路道へ
龍光院の少し先で宇和島駅前に出て、予讃線に沿った道を歩いて北宇和島駅前を通り、予土線を横切ると県道57号に出る。右折して6kmほど行くと緩やかな坂を進んで窓峠を越えて務田駅の横に出る。予土線を跨ぐ橋を渡って北に進むと1.7kmで四十一番 龍光寺に着く。
龍光寺の鳥居を出て左の山の墓地に上っていくと山越えの遍路道がある。下ってくると温室の横を通って県道に出るので右に進むと、左の田の中に自動車道の工事を見ながら2.5kmで四十二番 仏木寺門前に出る。
門前の県道を右に進み、10分ほどで左へ分かれる小道に入る。トンネル工事の横を通って山を登り、一旦県道に出て左に行くと歯長峠遍路道の入り口がある。山に入ってすぐの登りは急坂で鎖場となっているが、200mほどで急斜面が終わり緩やかになって番外霊場 送迎庵見送り大師がある峠に着く。峠を越えると西予市に入る。第四十三番札所まであと7.5kmである。

西予市[編集]

四十三番 明石寺 (源光山 円手院 明石寺)  
四国八十八箇所霊場第四十三番札所。天台寺門宗の寺院で本尊は千手観世音菩薩。欽明天皇の勅願によって円手行者が千手観世音を安置して七堂伽藍を建立したて開創、734年には寿元行者が十二坊を建立して修験道場とした。その後822年に嵯峨天皇の勅願を受けた弘法大師が荒廃した伽藍を再興して霊場と定めたと伝えられている。石段を登っていくと単層だが威厳の感じられる山門がありさらに石段が続く。上り詰めると本堂があって、外陣の天井には信徒が描いて奉納した天井絵が残されている。本堂の右側に小ぶりの大師堂がある。
第四十二番札所から10.6km、第四十四番札所までは67.2km
 所在  宇和町明石201  電話  (0894) 62-0032  WEB  [6]
 開場時間  境内自由  料金  拝観無料

遍路道[編集]

歯長峠から鳥坂峠へ
歯長峠で宇和島市から西予市に入り1.6kmで高低差260mを下ると、自動車道のトンネル工事中で警備員が誘導している。肘川を渡ると県道に出る。左に12kmあまり行くと番外霊場 霊光山永照寺に至る。右に進んで10分ほど歩くと右側の路傍には番外霊場 道引大師がある。
この先で旧道に入ると右の山裾で自動車道の工事が進められていて、ダンプの出入り口なども合って騒々しい感じである。両側に家が増えてきたら右の道に入って西予宇和インターチェンジの下を潜る。工場の先を右に折れて宇和高校の横から山に沿って進むと番外霊場 白王権現があって、この先を左に上っていくと四十三番 明石寺である。
参道から右に進み急坂を上がり、森の中で峠を越えて下っていくと学校の横を過ぎると市街地に入る。この周辺には古い町並みが残り、4つの資料館があるので時間があれば見て行きたい。十字路を右折して2kmほど歩くと国道に合流、この先はところどころ旧道が沿って通っているので旧道を歩くのが良い。8km余りで長さ1,117mの鳥坂トンネルがあり、トンネル内で大洲市に入るが、トンネルの約1km手前から左に鳥坂峠を越える遍路道が分岐するのでこちらを歩くのが良い。第四十四番札所まで鴇田峠経由であと54.7kmである。

久万高原町[編集]

四十四番 大宝寺 (菅生山 大覚院 大宝寺)  
四国八十八箇所霊場第四十四番札所。真言宗豊山派の寺院で本尊は十一面観世音菩薩。百済から渡来した僧が十一面観世音菩薩を刻みんで山中に安置、明神右京・隼と人という狩人が十一面観世音菩薩を発見して開基したと伝えられている。701年には文武天皇の勅願によって寺を創建、時の年号に合わせて大宝寺と名付けられた。国道から長い参道を歩くと重層の山門があり大きな草鞋が吊るされている。石段を上って行き途中に駐車場を経て上り詰めた所に本堂がある。本堂の右側に高床になった大師堂がある。
第四十三番札所から鴇田峠経由で67.2km、農祖峠経由で69.1km、第四十五番札所までは8.4km。
 所在  久万高原町菅生1173。  電話  (0892) 21-0044  WEB  
 開場時間  境内自由。  料金  拝観無料。


四十五番 岩屋寺 (海岸山 岩屋寺)  
四国八十八箇所霊場第四十五番札所。真言宗豊山派の寺院で本尊は不動明王。815年にこの地で弘法大師が仙人に出会い一山を献上された。そこで、木像と石像の不動明王を刻み木像を本尊として安置、石像は山に封じ込めて山全体を本尊としたと伝えられている。麓にある山門から266段のきつい石段を上って行く。途中には苔むした無縁仏や地蔵尊がおかれている。石段を上りきると本堂があり、左奥に大師堂がある。さらに山に入っていくと大師が修行した逼割禅定(せりわりぜんじょう)がある。大宝寺から八丁坂遍路道を来ると裏山から逼割禅定の前を通って当寺に着くことになる。
第四十六番札所までは25.0km。
 所在  久万高原町七鳥1468。  電話  (0892) 57-0417  WEB  
 開場時間  境内自由。  料金  拝観無料。

遍路道[編集]

久万高原を歩く
下坂場峠で内子町から久万高原町に入る。宮成で県道220号に合流、左折して少し先を右に入ると2kmほどで鴇田峠遍路道に入り、峠を越えて3kmで国道33号を横断する。突き当りを左折すると大宝寺参道があるので右に入るが、この先に番外霊場 於久万大師堂がある。参道を入るとすぐに山門があり、くぐって1km近い参道を歩くと四十四番 大宝寺下に着く。
本堂前の石段を下って駐車場で左へ行くと峠御堂峠を越える遍路道がある。急斜面を上り下りする遍路道である。山を下ると県道のトンネルの横に出るのでトンネルと反対側に進む。緩やかに下って信号のある交差点を過ぎしばらく歩くと右側に遍路道がある。道は山の中へ入って行き20分あまりで八丁坂入り口の分岐点に出る。右へ入って、少し先の分岐を左に行くと、きつい上りもある遍路道が続き逼割禅定の前を通って裏から岩屋寺に着く。分岐点を直進すると国民宿舎の横で県道に合流、右に行くと2kmあまりで四十五番 岩屋寺参道の麓に出る。
岩屋寺から三坂峠へ
八丁坂入り口まで2つの経路があるので往復で道を変えてもよい。しばらく同じ道を戻り、信号のある交差点から少し進んだところで、右に分岐する高野方面の道標がある道に入る。やがて、千本峠遍路道に入って山を越えていく。少しわかりにくい道なので、道標を確認しながら歩こう。1時間ほどで菅生の集落に出て、さらに下っていくと仰西で国道33号に出る。国道を右に折れ、5.5kmほどの道を徐々に上って行くと三坂峠入り口に着くので、遍路道に入ってくと少し先で峠を越え松山市に入る。第四十六番札所まであと8.2kmである。

松山市[編集]

四十六番 浄瑠璃寺 (医王山 養珠院 浄瑠璃寺)  
四国八十八箇所霊場第四十六番札所。真言宗豊山派の寺院で本尊は薬師如来。708年に仏教宣布のためこの地を訪れた行基菩薩が、本尊の薬師如来、脇仏の日光・月光両菩薩、十二神像を刻んで開基。その後、弘法大師が堂宇を修復し寺名を薬師如来の別名である瑠璃光如来にちなんで浄瑠璃寺としたと伝えられている。山門はなく、21段の石段を上って境内に入ると左奥に本堂が、その右側に大師堂がある。仏足石、仏手石がある。第四十五番札所から25.0km、第四十七番札所までは0.9km。
 所在  松山市浄瑠璃町282番地。  電話  (089) 963-0279  WEB  
 開場時間  境内自由。  料金  拝観無料。
四十六番 浄瑠璃寺


四十七番 八坂寺 (熊野山 妙見院 八坂寺)  
四国八十八箇所霊場第四十七番札所。真言宗醍醐派の寺院で本尊は阿弥陀如来。701年に文武天皇の勅願により伊予国司越智玉興が伽藍を建立、役行者が開基した。建立時に八つの坂を切り開いて 建てたことから八坂寺と名づけられたと伝えられている。また、本尊の阿弥陀如来坐像は恵心僧都の作とされている。石段上の奥行きのある山門には天井絵が描かれている。山門を入って奥の石段を上ると本堂があり、右に権現堂が左側に大師堂がある。本堂と大師堂の間に閻魔堂があって、その両側には極楽の道と地獄の道が描かれた門がある。第四十八番札所までは4.5km。
 所在  松山市浄瑠璃町八坂773番地。  電話  (089) 963-0271  WEB  
 開場時間  境内自由。  料金  拝観自由。
四十七番 八坂寺


四十八番 西林寺 (清滝山 安養院 西林寺)  
四国八十八箇所霊場第四十八番札所。真言宗豊山派の寺院で本尊は十一面観世音菩薩。741年に行基菩薩が伊予国司越智玉純と協力して徳威の里(松山市小野播磨塚付近)に寺を建立し、十一面観世音菩薩を刻んで開基した。その後、弘法大師が国司越智実勝とともに現在地に移して伽藍を再興したと伝えられている。山門を入って正面奥に本堂があり、その右側に小ぶりの大師堂がある。左側に持仏堂、閻魔堂などがある。第四十九番札所までは3.2km。
 所在  松山市高井町1007番地。  電話  (089) 975-0319  WEB  
 開場時間  境内自由。  料金  拝観自由。
四十八番 西林寺


四十九番 浄土寺 (西林山 三蔵院 浄土寺)  
四国八十八箇所霊場第四十九番札所。真言宗豊山派の寺院で本尊は釈迦如来。天平勝宝年間に、孝謙天皇の勅願によって恵明上人が開基、後に弘法大師が伽藍を整備したと伝えられている。平安時代中期には空也上人が3年間滞在し自ら刻んだ空也上人像を残しており、重要文化財に指定され本堂に祀られている。石段を上がると途中に山門があり、上りきった奥に本堂がある。右側に大師像があってその隣に大師堂がある。第五十番札所までは1.7km。
 所在  松山市鷹子坂1198番地。  電話  (089) 975-1730  WEB  
 開場時間  境内自由。  料金  拝観無料。
四十九番 浄土寺


五十番 繁多寺 (東山 瑠璃光院 繁多寺)  
四国八十八箇所霊場第五十番札所。真言宗豊山派の寺院で本尊は薬師如来。孝謙天皇の勅願により天平勝宝年間に行基菩薩が薬師如来を刻んで開基した。13世紀には時宗の開祖である一遍上人の修行の道場であり、江戸時代には住職となった高僧龍湖が徳川家の帰依を受けて寺運隆盛、六十六坊と末寺数百余を有する大寺として栄えたという。参道から山門を入って石段を上がると境内は広い。奥の石段を上がると右に鐘楼、左に聖天堂があって、正面に本堂があり、その右側に大師堂がある。高台にあって山門付近からは松山城をはじめ松山市街地から、遠く瀬戸内海まで見渡すことができる。第五十一番札所までは2.8km。
 所在  松山市畑寺町32番地。  電話  (089) 795-0910  WEB  
 開場時間  境内自由。  料金  拝観無料。
五十番 繁多寺


五十一番 石手寺 (熊野山 虚空蔵院 石手寺)  
四国八十八箇所霊場第五十一番札所。真言宗豊山派の寺院で本尊は薬師如来。728年に聖武天皇の勅願により伊予国司越智玉純が伽藍を建立し安養寺と名付けた。衛門三郎の伝説を受けて892年に石手寺と改称、平安から室町にかけて寺運は隆盛したが兵火で大半を焼失、しかし仁王門、本堂、三重塔、鐘楼、梵鐘などは鎌倉時代の再建時からの建造物である。屋根のついた参道を入って山門を潜ると右手に三重塔がある。正面の階段を上がると本堂があり、その右少し先に大師堂がある。国宝の仁王門(鎌倉時代)をはじめ、寺内の諸堂は歴史を感じさせるものばかりで、お遍路さんのみならず多数の観光客が訪れる四国屈指の古刹。本堂裏には洞窟があり、こちらはインド風の地蔵などが並ぶ不思議空間。門前の「おやき」が名物。伊予鉄道後温泉駅よりバス5分「石手寺」下車すぐ。第五十二番札所までは10.7km。
 所在  松山市石手二丁目9-11。  電話  (089) 977-0870  WEB  
 開場時間  7:00~17:00。  料金  拝観無料。宝物館・マントラ洞窟は志納金。
五十一番 石手寺


五十二番 太山寺 (瀧雲山 護持院 太山寺)  
四国八十八箇所霊場第五十二番札所。真言宗智山派の寺院で本尊は十一面観世音菩薩。586年に豊後国の真野長者が大坂に向かう際に高浜沖で風雨に襲われ、観音菩薩に祈って海難を逃れため、その礼として一夜で建立して開基。後に行基菩薩が聖武天皇の命を受けて唐から得た十一面観世音菩薩像を6尺の観世音菩薩の胎内に納めて本尊として安置したと伝えられている。一の門から緩やかに上る長い参道を進み、石段を上ると国の重要文化財である八脚門の山門があってさらに石段が続く。境内に入ると左側に堂々とした本堂があり、正面の石段を上ると大師堂がある。境内の一角には聖徳太子堂(夢殿)があり、法隆寺の夢殿と同じ聖徳太子像が祀られている。第五十三番札所までは2.5km。
 所在  松山市太山寺町1730番地。  電話  (089) 978-0329  WEB  
 開場時間  境内自由。  料金  拝観無料。
五十二番 太山寺


五十三番 円明寺 (須賀山 正智院 円明寺)  
四国八十八箇所霊場第五十三番札所。真言宗豊山派の寺院で本尊は阿弥陀如来。749年に聖武天皇の勅願を受けた行基菩薩が阿弥陀如来を刻み和気の海岸に堂宇を建立し開基したと伝えられている。当初西山の海岸にあり五重塔をはじめ七伽藍を擁したが、鎌倉時代に兵火にり焼失。江戸時代初期に和気の豪族・須賀重久が現在の場所地で再興した。山門を入って正面に本堂が、左側に大師堂がある。またキリシタン灯籠や銅板の納札が残されている。第五十四番札所までは34.4km。
 所在  松山市和気町一丁目182番地。  電話  (089) 978-1129  WEB  
 開場時間  境内自由。  料金  拝観無料。
五十三番 円明寺

遍路道[編集]

三坂峠から西林寺へ
三坂峠の遍路道を歩き出すとすぐに久万高原町から松山市に入る。この道は今では登山道に近い状態だが、国道ができるまでは主要な街道で馬車も行き来したとのこと、ところどころに石畳が残されている。一部に急なところもあり馬車の往来は大変だったのではないかと感じられる。森の中を快適に2kmほど下って行くと人家が見え始め、右側には昔の遍路宿「坂本屋」を地元の方々が休憩所として復元してくれている。桜の小集落を過ぎ、蛇行する小道を御坂川に沿って歩いていく。途中で川の左側の道に入って少し進むと番外霊場 網掛石がある。このあたりは新旧の道が入り混じっているので1本道を間違えると見落とすことになる。この先はまた川の右側を歩いて、出口集落で橋を渡り、坂本小学校を右に見ると10分足らずで左側に四十六番 浄瑠璃寺が見える。
石段を下りて県道を左に行き八坂寺入り口を左に入って直進すると10分ほどで四十七番 八坂寺に着けるが、徒歩用の道標は県道からすぐ左に入って集落の中の細道を抜けていくように案内されている。
八坂寺前を左に進み、ため池の縁を回ってから右に入ると県道に出る。県道を少し歩くと左側に別格霊場第九番札所番外霊場 文殊院が、さらに県道を1kmあまり歩いて右折し、橋を渡って2本目を右に入ると左側に番外霊場 札始大師堂がある。この2箇所は四国遍路元祖といわれる河野衛門三郎にゆかりの場所である。大師堂の先で右折するとすぐに県道40号に出る。県道を左に進んで行くと重信川に架かる久谷大橋を渡って松山自動車道の高架を潜る。次の信号がある交差点を左に入っていくと右側に番外霊場 杖ノ渕の公園が見える。日本百名水に選ばれている湧水があるので飲んでみるとよい。公園の北側の道を戻って県道を横断しすぐ左に折れると内川を渡った先に四十八番 西林寺がある。
松山市街地に入り石手寺へ
寺の横を通る県道を北に進み2本目の小さな交差点で左に入り、水路に沿った道を歩いて行く。大きな病院の横を通って小野川を渡り、国道11号を横断して久米小学校の先で左、右とクランク型に北へと進むと伊予鉄道の踏切の先で久米八幡神社前の六叉路の交差点に出る。横断して右斜めに分かれる細道を入っていくとまもなく四十九番 浄土寺門前である。 
久米八幡神社交差点で右に分岐する、神社の山裾に沿う県道40号に入る。5分余り歩いて仙波農園の手前で右に分岐する道に入るのだが、わかりにくいので遍路道案内の道標をよく見ながら歩く必要がある。右に山、左は住宅となっている道を10分ほど行くと右に浄水場があるので、その先を右に回り込むように上がっていくと五十番 繁多寺がある。
山門を出て右に進み、桑原八幡神社を右に見ながら直進すると県道の畑寺交差点に出るので右折して県道を行くのがわかりやすいが、遍路道案内の道標は桑原八幡神社前から住宅街に入るように誘導される。途中で県道に合流するがわかりにくい箇所もあるので道標を確認しながら歩く必要がある。東野からは県道に合流する。県道を行き石手川の遍路橋を渡ると正面が五十一番 石手寺である。
道後を抜けて円明寺へ
石手寺の参道を出て右に進むと、温泉ホテルの先で右側に番外霊場 義安寺がある。また、その先で右に入り伊佐爾波神社の石段の先を右に入ると両側に飲み屋が並ぶ参道の奥に番外霊場 宝厳寺がある。参道を戻って右に曲って少し行くと道後温泉本館の裏に出る。正面に回って、前のアーケードの中を入り、右に道後温泉椿湯を見ながら直進し、道後喜多町の交差点で1本右側の道に移る。湯築小学校に沿って進むと右側に水路のある道に出るので、水路に沿って西進する。護国神社の先の路地を入ると種田山頭火が住んだ一草庵がある。水路に沿ってどこまでも道なりに行くと山越で国道196号線に合流、水路は国道に沿うようになる。池と自動車学校の間を過ぎたところの交差点の次に右に分かれる道で住宅街の中へ入っていくと、潮見小学校の先の左側に番外霊場 蓮華寺がある。蓮花寺の山の北側に沿って西に進み、国道196号を横断して直進し狭い川を渡った対岸右側の道をさらに西進すると予讃線の踏切を渡って市営三光団地の横に出る。突き当りを右に曲って山に沿って進み、北中学校の少し先で左の細道に入り、ため池の縁を抜けて保育園の横を通ると県道へ出て、この先に一の門がある。長い参道を緩やかに上って行くと五十二番 太山寺である。
一の門を出て前の県道を道なりにほぼまっすぐ行く。途中から車線が広く歩道も立派できれいな道になるが、車両の通行は数えるほどしかない。この道を1kmあまり歩くと市街地に入り、交差点を過ぎて突然道が狭くなった先の左側に五十三番 円明寺がある。
松山市街地から北条へ
山門を出て右側の道を寺に沿って北に行くと五叉路に出る。横断して向かい側の道に入ったらすぐ右に入り、工場の前で左折し道なりに歩くと堀江交差点で県道347号に出る。左に曲ってそのままおよそ9km歩き続ける。伊予北条駅入り口を過ぎると道が左、右とクランク状になっている。その少し先で斜めに分かれる左の道に入ると、次の十字路の左側に番外霊場 養護院がある。門前を右に進んで県道に戻り左折して立岩川を渡り、土手の道を右折、予讃線の下を潜って次の橋のところで左に曲る。国道を横断して直進すると田が多くなり、池の横を過ぎると番外霊場 鎌大師堂がある。この先から谷に入り、緩い坂を上って北条育成園の横を通って遍路道に入る。峠を越え集落の中を下り、予讃線の踏切を渡って国道に合流、浅海駅前を過ぎると1kmほどで今治市に入り、第五十四番札所まであと17.4kmである。

今治市[編集]

五十四番 延命寺 (近見山 宝鐘院 延命寺)  
四国八十八箇所霊場第五十四番札所。真言宗豊山派の寺院で本尊は不動明王。寺の裏山であり、来島海峡を見下ろす近見山に行基菩薩が不動明王を刻んで開基、弘法大師が伽藍を整備し信仰と学問の道場にしたと伝えられている。鎌倉時代には凝念国師がここで「八宗綱要」を著した。1727年に現在地に移り、山上の跡地は奥の院とされている。明治時代に今治城の城門を譲り受けたという簡素な山門を入ると、正面奥に本堂があり、本堂手前の左側にある石段を上っていくと大師堂がある。大西駅から3.6km。
第五十三番札所から37.4km、第五十五番札所までは3.4km。
 所在  今治市阿方甲636。  電話  (0898) 22-5696  WEB  
 開場時間  境内自由。  料金  拝観無料。
五十四番 延命寺


五十五番 南光坊 (別宮山 金剛院 光明寺 南光坊)  
四国八十八箇所霊場第五十五番札所。真言宗醍醐派の寺院で本尊は大通智勝如来。越智玉純が文武天皇の勅願を受け、大山祇明神に勧請して24坊を建立した。大三島の大山祗神社へは海を渡らなければ行けなかったので、703年に南光坊など8坊が別宮として現在地に移さた。天正年間の兵火で8坊は焼失、この南光坊だけが大山祇神社の別当寺として1600年に藤堂高虎によって再興された。山門は前後面両側の四箇所に四天王を配置した珍しい形式である。その山門を入ると右手に大師堂があり、正面奥に本堂がある。また、境内の西側には別宮大山祗神社がある。今治駅から0.8km。
第五十六番札所までは3.0km。
 所在  今治市別宮町3-1。  電話  (0898) 22-2916  WEB  
 開場時間  境内自由。  料金  拝観無料。
五十五番 南光坊


五十六番 泰山寺 (金輪山 勅王院 泰山寺)  
四国八十八箇所霊場第五十六番札所。真言宗醍醐派の寺院で本尊は地蔵菩薩。815年この地を訪れた弘法大師は氾濫を繰り返して人命を奪う蒼社川に堤防を築き、土砂加持の秘法を行ったところ、満願の日に延命地蔵菩薩が現れた。その地蔵尊を刻んで本尊として開基したと伝えられている。石垣に囲まれた境内に入るのに山門はなく、石段を上がり石柱門を入ると正面に宿坊があり、左に本堂がある。本堂と宿坊の間の回廊に金剛力士像が安置されている。大師堂は宿坊の右向かいにある。今治駅から2.5km。
第五十七番札所までは3.1km。
 所在  今治市小泉一丁目9-18。  電話  (0898) 22-5959  WEB  
 開場時間  境内自由。  料金  拝観無料。
五十六番 泰山寺


五十七番 栄福寺 (府頭山 無量寿院 栄福寺)  
四国八十八箇所霊場第五十七番札所。高野山真言宗の寺院で本尊は阿弥陀如来。弘仁年間に嵯峨天皇の勅願によって弘法大師が開基、大師はこの周辺で海難事故が多いことを知って、府頭山の山頂で海神供養の護摩を修法したところ、満願の時に海中から阿弥陀如来があらわれた。そこで本尊を阿弥陀如来とし堂宇を建てたと伝えられている。府頭山への上り口の急坂を上がって、石段手前を右に入ると山門はなく境内に入る。数段の石段を上がると大師堂があり、さらに石段を上って行くと本堂がある。本堂と大師堂は回廊で繋がっている。参道前の道を山側に進み石段を150mほど登った山頂に奥の院の岩清水八幡宮がある。伊予富田駅から4.5km。
第五十八番札所までは2.4km。
 所在  今治市玉川町八幡甲200番地。  電話  (0898) 55-2432  WEB  
 開場時間  境内自由。  料金  拝観無料。
五十七番 栄福寺


五十八番 仙遊寺 (作礼山 千光院 仙遊寺)  
四国八十八箇所霊場第五十八番札所。高野山真言宗の寺院で本尊は千手観世音菩薩。天智天皇の勅願により、伊予の国司越智守興が一宇を建立。後に阿坊仙人がこの寺に参籠し40年間読経三昧の日々を送り伽藍を整えたが、718年に突然雲と遊ぶかのように消え去ったため現在の寺名となったと伝えられる。山の中腹にある山門を過ぎてから木々に覆われた急坂の参道をしばらく上り境内に入る。右側に大師堂があり、その奥に本堂が並んでいる。作礼山の山頂付近にあるため今治の町や瀬戸内海が一望でき、温泉のある宿坊がある。伊予富田駅から4.4km。
第五十九番札所までは6.1km。
 所在  今治市玉川町別府甲483番地。  電話  (0898) 55-2141  WEB  
 開場時間  境内自由。  料金  拝観無料。
五十八番 仙遊寺


五十九番 国分寺 (金光山 最勝院 国分寺)  
四国八十八箇所霊場第五十九番札所。真言律宗の寺院で本尊は薬師瑠璃光如来。聖武天皇の勅願により一国一寺建立された国分寺の一つとして741年に行基菩薩が開基。当初は七堂伽藍を備え、他の国分寺と比べても大寺院であったが、939年に藤原純友の乱で焼失。その後、復興と焼失を繰り返した。現在の本堂は1789年に建立されたもの。山門はなく石柱門を入ると、正面に本堂が、その右側に大師堂がある。東に100mほど離れた場所に創建当初の七重塔のものと思われる13個の礎石が残されており、国の史跡となっている。 伊予富田駅から2.1km。
第六十番札所までは27.0km。
 所在  今治市国分四丁目1-33。  電話  (0898) 48-0533  WEB  
 開場時間  境内自由。  料金  拝観無料。
五十九番 国分寺

遍路道[編集]

響灘から今治市街地へ
浅海を過ぎて響灘を望む海辺の道で松山市から今治市に入る。海を見ながら3kmほど歩くと、右手の予讃線との間に瓦工場が並んでおり、中には立派な鬼瓦を看板代わりに展示しているところもある。瓦で有名な菊間の市街地に入る手前、右側に番外霊場 遍照院がある。市街地を抜けてしばらく歩くと海側に大きな製油所が見えてくる。道がわずかに上り坂となったあたりで左に下りると番外霊場 青木大師堂がある。
消防署の先に低い峠がって下っていくと亀岡の町である。市街地を抜けて3kmほど進み、星の浦海浜公園の入り口付近から右に分かれる旧道に入ると、予讃線に沿って国道の下を通り大西の集落に入って行く。大西駅前を過ぎてから右折すると国道に合流するが1.5kmで右にカーブしていく国道と分かれて直進、1kmあまりで左に入って集落の中を縫って行くと五十四番 延命寺に到着である。
山門へ向かわずに庫裏の横から東へ向かうと少しわかりにくい集落の中の道を進むので、西瀬戸自動車道の高架を潜るまで遍路道案内を確認しながら歩こう。自動車道の下を通って少し歩くと、道の左側に階段があるので上って行く。公園墓地の中に出るので正面の道を進み、緩い下り坂を下って川沿いに出たら左折、今治北高校の前で右側に沿ってきた県道に移ってそのまま直進する。予讃線の下を過ぎ5分ほど歩くと南光坊西の交差点に出るので右に曲ると番外霊場 別宮大山祇神社があり、そのとなりが五十五番 南光坊である。
今治の街を歩く
山門を出て右に進んで最初の路地を境内に沿って右折し、予讃線の高架を潜ってから左側の駅前道路に移る。そのままほぼ直進の道なりに市街地や住宅地を抜けて2.5km歩くと五十六番 泰山寺前に出る。
境内から石段を降りて右に行き、はじめの道を右に入ると100mほど奥に第五十六番札所奥の院番外霊場 石鉄山 龍泉寺がある。この道を逆方向に歩き、田の間や住宅地の中を抜けていくと国道317号を横断して蒼社川の土手に出る。右折して土手を歩き、次の橋を渡るとその先にもう一つ小さい川があるので渡ってから左折し、その川沿いに進む。しばらく行くと左に小高い山が見え、それが府頭山である。南側に回りこんでいくと五十七番 栄福寺があるが、山の手前の山裾を歩いて北側から山頂に登り、岩清水八幡宮に参拝して下りて来ても栄福寺前に出る。
参道を出て左へ下り、次も左方向に進んで山裾の道を歩いていくと左に大きな犬塚池が見えてくる。池の畔の遍路道を上って行くと車道と交差し、さらに野道が続く。少し行くと車道の登山道に合流するので、そのまま坂道を登って行く途中に山門がある。ここから緑に覆われた急坂を上ると五十八番 仙遊寺境内に入る。
山門まで下り、車道の北側にある遍路道に入る。遍路道は山の中を下り、三嶋神社の横を通って谷の集落まで下ってくる。ため池の左から吉祥禅寺の前を通り、1kmほど道なりに歩いて1本右側の道に移る。国道と交差し、しばらく行くと突き当たりに出るので右折。予讃線の踏切を渡ってから2km足らずこの道を進めば五十九番 国分寺前に着く。
参道を出て左に進むと、伊予桜井の駅を過ぎて県道38号に合流。その先10分ほど歩いて国道196号に合流する。少し歩くと今治小松自動車道の入り口、湯ノ浦温泉入り口が続く。それから1kmで池が見えたら左に分岐する道に入り、予讃線の踏み切り自動車道の高架を過ぎると西条市に入る。第六十番札所まであと21.3kmである。

西条市[編集]

六十番 横峰寺 (石鎚山 福智院 横峰寺)  
四国八十八箇所霊場第六十番札所。真言宗御室派の寺院で本尊は大日如来。651年に星ヶ森で修験道の開祖である役小角が修行していた際に蔵王権現の姿を見、その姿を石楠花の木に刻み小堂に安置した。その後、815年には弘法大師も厄除けのために入山し星祭りを修法、満願の日に役行者と同様に蔵王権現の姿を見たことから大日如来を刻んで本尊として安置したと伝えられている。石鎚山の中腹にあり急斜面の遍路道を上っていく難所である。山門を入って石段を上ると右に本堂、左に向い合って大師堂、その横に聖天堂がある。明治期に神仏分離令によって石鎚山西遥拝所横峰社となったが1909年に横峰寺に戻った。伊予小松駅から11.2km。
第五十九番札所から27.0km、第六十一番札所までは9.7km。
 所在  西条市小松町石鎚甲2253番地。  電話  (0897) 59-0142  WEB  
 開場時間  境内自由。  料金  拝観無料。


六十一番 香園寺 (栴檀山 教王院 香園寺)  
四国八十八箇所霊場第六十一番札所。真言宗単立の寺院で本尊は大日如来。用命天皇の在世に聖徳太子が天皇の病気平癒を祈願して堂を建立、その際金衣白髪の老人が現われて本尊の大日如来を安置したと伝えられている。また、弘法大師がこの地で難産の女性を救ったという言い伝えから子安大師と呼ばれ、子安大師像は本尊に増して参拝者が多い。山門を入ると正面奥にコンクリート造り3階建ての大聖堂があり、本堂と大師堂が一緒になっている。1階は椅子席の講堂、2階は畳敷きの灌頂堂、3階は正面に本尊大日如来、脇侍に不動明王と子安大師を安置し、約700人が座れる椅子席になっている。大聖堂の手前右に子安大師像が、左には定員250人のホテルのような設備を持つ宿坊がある。伊予小松駅から1.5km、徒歩20分。
第六十二番札所までは1.3km。
 所在  西条市小松町南川甲19番地。  電話  (0898) 72-3861  WEB  
 開場時間  境内自由。  料金  拝観無料。


六十二番 宝寿寺 (天養山 観音院 宝寿寺)  
第六十二番札所。高野山真言宗の寺院で本尊は十一面観世音菩薩。天平年間に聖武天皇が大己貴尊の神託を受けて諸国に一の宮を建立、伊予国一宮の法楽所として白坪の里に建立されたのが創始で、大同年間に弘法大師が十一面観世音菩薩を刻んで安置したといわれている。神仏分離で廃寺となるがやがて現在地で復興した。市街地の中の小ぶりな境内で、簡素な山門を入ると右側に大師堂、正面に本堂がある。境内には真念が建てた石の遍路標識が残されている。伊予小松駅から0.2km、徒歩2分。
第六十三番札所までは1.4km。
 所在  西条市小松町新屋敷甲428番地。  電話  (0898) 72-2210  WEB  
 開場時間  納経印受付時間 8:00~17:00 昼休みあり。  料金  拝観無料。


六十三番 吉祥寺 (密教山 胎蔵院 吉祥寺)  
四国八十八箇所霊場第六十三番札所。真言宗当時派の寺院で本尊は毘沙門天。弘仁年間に弘法大師がこの付近で光る檜を見つけ、霊気を感じてその木で毘沙門天を刻み堂宇を建てて安置したと伝えられている。脇侍の吉祥天、善膩師童子も本尊とともに彫られている。開基当初は、現在地よりも南の坂元山に位置し塔頭21坊を持つ壮大な寺であったが、豊臣秀吉の四国攻めで焼失し1659年に末寺の檜木寺と合併し現在の場所で再興された。四国八十八霊場中で毘沙門天を本尊とするのは当寺だけである。住宅街の中にあり、小柄であるがどっしりとした山門を入ると正面に本堂が、左手に大師堂がある。本堂前に高さ1mほどで丸い穴があいた「成就石」があり、目 をつむって金剛杖を突き出し穴に入れば願いががなうといわれている。伊予氷見駅から0.2km、徒歩2分。
第六十四番札所までは3.2km。
 所在  西条市氷見乙1048番地。  電話  (0897) 57-8863  WEB  
 開場時間  境内自由。  料金  拝観無料。


六十四番 前神寺 (石鈇山 金色院 前神寺)  
四国八十八箇所霊場第六十四番札所。真言宗石鈇派の寺院で本尊は阿弥陀如来。天武天皇在世、石鎚山で修行中の役小角の前に釈迦如来が石鎚蔵王権現に姿を変えて現われたので、この権現をお祀りしたのが創始といわれている。後に桓武天皇が病気平癒を祈願され、霊験あらたかで成就したので七堂伽藍を建立して金色院前神寺とした。簡素な山門を潜り桜並木の参道を通って広い境内に入っていくと正面の大師堂が見える。その手前を右に進み、右側の石段の上には石鎚大権現社が、奥のほうに石鎚山を背にした本堂がある。境内には金毘羅堂、薬師堂などもある。石鎚山駅から0.7km、徒歩10分。
第六十五番札所までは45.2km。
 所在  西条市州之内甲1426番地。  電話  (0897) 56-2745  WEB  [7]
 開場時間  境内自由。  料金  拝観無料。

遍路道[編集]

東予から横峰山へ
湯ノ浦温泉入り口を過ぎて国道と分れ、坂を上がっていくと今治市から西条市に入る。幅広い2車線の立派な道を10分ほど歩くと右側に広い敷地の番外霊場 栴檀寺(世田薬師)がある。この前で左横に分岐する行く細い坂道を下る。予讃線の踏切を渡ってしばらく行くと小さい川沿いで県道に合流、橋を渡って県道を前進し、再び予讃線の踏切を渡るとすぐ左に番外霊場 臼井御来迎の大師堂と清水があり、さらに10分ほど歩いた右側には番外霊場 日切大師 弘福寺がある。臼井御来迎から2本目の路地を右に入り1.4km行くと番外霊場 実報寺がある。弘福寺の先で大明神川を渡って、すぐに右に分かれる県道150号に入り、東予西中学校の少し先を左折し5分ほど歩いて右折、道なりに歩くと県道155号と変則的な交差をする。
左側で右に分かれる道に入り2km弱にある徳田小学校の少し先で右へ入ってから2km歩くと別格第十番札所番外霊場 西山 興隆寺がある。興隆寺から約1km戻って右に入り、県道151号を横断し川に沿った次の十字路を右に折れ、2つ目の池の畔を入っていくと番外霊場 久妙寺がある。さらに10分ほど前進し斜めに横切る県道48号を左に入ると、右側の福岡八幡宮の手前に別格第十一番札所番外霊場 生木地蔵 正善寺がある。福岡八幡宮の参道を出たところを右の道に入り、丹原東中学校の前を通って少し歩き、信号のある交差点を渡って丹原商店街に入ってすぐの道を右に入る。
別格札所に行かない場合は変則的な交差点で左直進の県道155号を歩き、1.5km先で左にカーブして分かれる道に入る。丹原小学校の横を過ぎて3本目の丹原商店街を右に入り、商店街が終わる一つ手前の道を左折する。道は県道に合流し1kmあまりで石鎚橋を渡る。そのまま直進して大頭交差点で国道11号を横断し、妙谷川に沿って少し進むと右側に石土神社と番外霊場 妙雲寺がある。松山自動車道の下を過ぎると道は横峰山に向かって緩やかに上っていく。2kmのほど歩くと人家もなくなり、木々に囲まれ蛇行して登っていくようになる。左側にぽつんと喫茶店がたっているところを過ぎるとまもなく八幡神社がある湯浪で、ここで右折し舗装された林道を1.4km歩くといよいよ登山口である。途切れた舗装道の右手の階段を上るとあずまやがあり、その先に登山道が続く。450mの標高差を1.5kmで上っていくのでかなり急な部分もある。台風の後などはかなり道が荒れることもあるので注意が必要である。健脚なら1時間かからずに六十番 横峰寺に着く。寺の手前で右に入り、600mほど行くと番外霊場 星ガ森があり、ここから石鎚山の登山道も続いている。
横峰山から西条へ
横峰寺を出て荒れた参道を10分ほど歩くと別の道路と合流し、左に少し下っていくと道路左から階段で登山道が下りて行く。この遍路道は比較的よく整備されていて、道標も頻繁に設置されている。ただし道標の距離表示は一部間違っているところがある。勾配も一部を除いてそれほど急ではなく、車道分岐から約4kmの地点から標高差130mをジグザグに下っていくところを注意して歩けば、そこから1kmほどで第六十一番札所奥の院番外霊場 白滝に着き、ここからは舗装道となっている。大谷池の畔で松山自動車道の下を過ぎ、道なりに下って来て最初の十字路を右に進むとまもなく高嶋神社の横に出るので、次を右折、すぐ左に折れると右側は六十一番 香園寺の境内である。
参道を下って斜めに交差する日を右に進む。最初の交差点を左に折れると国道11号に出る。横断して向かい側に延びる2本の小道の左側を進み、予讃線の下を潜ると番外霊場 清楽寺がある。最初の交差点は直進し、小さな川をを渡って2本目の道を左に入ると小松小学校の横を通って国道11号に出るので右折、300m足らずで左側に六十二番 宝寿寺がある。さらに国道を東に1.4km進んで朝日町交差点の手前を左に入ると六十三番 吉祥寺がある。
吉祥寺の参道を出たら国道を横断し向かいの細い道に入って突き当りまで歩く。右に少しだけ行くと番外霊場 芝之井がある。道を戻ると突き当たりとなる道が旧讃岐街道である。左折するとすぐにまた突き当たりになるので右に曲り、このまま道なりに進んでいく。2kmあまり歩いて左側に日野外科医院が見えたらその先の分岐を右に行く。2本目の交差を右に入ると六十四番 前神寺である。
参道を出て右に進み、山裾の道を行くと左側に湯之谷温泉がある。¥360で入浴ができるので時間があれば入っていくのもよいだろう。その先で直進すると国道と交差するところがあるが交差する直前で右に入る。この道を前進し、突き当たったら右前方の道に入り道なりに進んでいくと、やがて左から来る道と合流するのでその先で左折すると人道橋に出る。橋を渡って右折し、武丈公園の中を通って反対側の道に出て最初の十字路を右に行く。少し入り組んだ所があるが松山自動車道の左側を通って地蔵庵、西条道前病院の横を歩く。王至森寺の参道を横切ってから3本目の道を左に入り、変電所の横を通って橋を渡るとしばらく歩いて国道11号に合流、松山自動車道のいよ西条インターチェンジへの入り口を横断した先で新居浜市へ入る。第六十五番札所まであと35.6kmである。

四国中央市[編集]

六十五番 三角寺 (由霊山 慈尊院 三角寺)  
四国八十八箇所霊場第六十五番札所高野山真言宗の寺院で本尊は十一面観世音菩薩。天平年間に聖武天皇の勅願によって行基菩薩が創建した。その後815年に弘法大師が十一面観世音菩薩を刻んで安置。その際に三角形の護摩壇を造り21日間降伏護摩の秘法を修めた。この護摩檀が三角形であったことに由来して寺名としたと伝えられている。車道からやや長い石段を上って行くと釣鐘の付けられた単層の山門があり、参道途中の右手を上がった所に大師堂が、最も奥の左側に本堂がある。伊予三島駅から約5km。
第六十四番札所から45.2km、第六十六番札所まで18.1km。
 所在  四国中央市金田町三角寺甲75。  電話  (0896) 56-3065  WEB  
 開場時間  境内自由。  料金  拝観無料。
六十五番 三角寺

遍路道[編集]

土居から三角寺へ
関ノ戸の山裾を回りこむと新居浜市から四国中央市の土居町に入る。峠のカーブを曲るとすぐに右に分岐する旧讃岐街道に入り、1kmほど歩いて右に折れて関川を渡る。関川小学校の先を右に入ると観音霊場の西福寺がある。直進して上野の集落を過ぎると岡の麓の蛇行した道となってやがて国道と予讃線を横断する。小さい川を渡ってもう一度予讃線の踏み切りを渡ると左側に別格霊場第十二番札所番外霊場 延命寺がある。
伊予土居駅入り口を過ぎて、家並みが続く土居の街を歩いて行くと国道と交差。1kmほど歩いた村山神社の先を左に入り国道を横断すると番外霊場 三福寺がある。村山神社から讃岐街道を5km進んで、伊予寒川駅入り口を過ぎて3本目を右に入り、松山自動車道の高架を潜るとユースホステルも経営する新長谷寺がある。寒川を過ぎてしばらく歩くと家並みの数も増え市街地になって行き、約4kmで伊予銀行の手前に「へんろ分れ」と呼ばれる分岐点がある。ここで右に分かれて国道バイパスを斜めに横断した先を右折して中曽根小学校のグランドを左に見ながら山側へ進んでいく。左に川が沿って来たら次の十字路を左折する。やがて松山自動道に沿った道に合流するのでそのまま進み、浄水場の少し先で赤之井川に沿って自動車道の高架を潜ると発電所横に出る。戸川公園の先を少し歩くと車道から山裾の遍路道に入り、およそ3kmで六十五番 三角寺である。
三角寺から椿堂そして七田へ
山門から石段を下ってきたら右に進む。道は蛇行しながら下って行く1本道で、3.6km先の平山集落で県道と交差するまでは沿道に家がほとんどない。途中行く方向がわかりやすい2・3箇所の分岐があるくらいである。平山集落では、県道合流の手前で左側に短絡してくれる遍路道がある。それを下ると左向かいに分岐する道があるので入ってすぐに右折、少し先の右側に遍路休憩所がある。これを過ぎると一時人家がなくなって、谷に挟まれた田の中を緩やかに下って行くことになる。途中、車道が大きく蛇行しているところには短絡の遍路道がある。ちらほら人家が見えはじめて、高知自動車道の高い高架の下を通り、1kmあまり歩くと椿堂の集落に入り、左手には別格霊場第十四番札所の番外霊場 邦冶山 常福寺(椿堂) がある。ここで国道192号に入って右手徳島方面に進む。途中小さな集落をいくつか見ながら3kmあまりで七田集落に入る。
仙龍寺への道
三角寺の裏山に入って左(東)へ進み500mほどで南の急斜面を登って行き、約2kmで標高780mまでの400mを登り、下りは1.6kmで標高280mまで500mを下って行くと第六十五番札所奥の院でもある別格霊場第十三番札所の番外霊場 金光山 仙龍寺がある。健脚で2時間の山越えである。仙龍寺から銅山川のダム湖に下って左に湖沿いに3.6kmで長さ1259mの堀切トンネルがある。これを抜けると2km足らずで平山集落に着く。かなり遠回りになるがダム湖から国道319号に入って2kmあまりで左に入り、堀切峠を越えて平山集落の手前に下ることもできる。
雲辺寺への道
七田から雲辺寺へ行くには経路が二つある。一つは七田バス停横の七田橋を渡って旧道に入り集会所の向かいにある登山口から山道に入って約4km登って曼陀峠を越え、県境付近の峰を通る林道を6km歩いて六十六番 雲辺寺に至るものであるが、こちらを選ぶ人は余り多くない。
もう一つの行程は国道を先に進む。境目トンネルを抜けると三好市に入るが、境目峠を越える旧道もあるのでこちらを歩いても良い。境目を過ぎてしばらく歩いて左側の旧道に入ると1kmほど続く佐野の集落があり、これを抜けると雲辺寺登山口がある。標高差約400mを1.8kmで登る道は、左側に沿っている徳島自動車道の高架下を潜って山に上がっていく。登りきると林道を約2km歩いて六十六番 雲辺寺に着く。雲辺寺山の峰を歩き、下りにかかると観音寺市に入る。第六十七番札所まであと8.7kmである。

リンク[編集]

(→香川県の霊場へ)

この記事「四国八十八箇所霊場/八十八箇所霊場の一覧/愛媛県の霊場」は、この土地を旅したり、あるいは調べたりする際の参考になる可能性はあるものの、まだ書きかけです。加筆や訂正などをして下さるみなさんを求めています。