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ラブアン

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ラブアン

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水上集落へと向かう船

ラブアン(Labuan)は、ボルネオ島マレーシア領にあるマレーシア連邦直轄領。いくつかの行政区画に分かれるが、小さな島なので、ここでは便宜上島全体を一つの町として扱う。


分かる[編集]

概要[編集]

ラブアン島の地図

ボルネオ島北西部の沖合、ブルネイから高速船で1時間ほどのところにあり、ちょうど歩いているゴジラの背中から上のあたりを右後方から見たような形をしたラブアン島と、そこから半径4.8km(3海里)内にある6つの小島(Buron、Daat、Kuraman、Papan、Rusukan Besar、Rusukan Kecil)と領海から成っている。ラブアン島自体の面積が約85㎢と、伊豆大島より少し小さいくらいの面積しかないが、この島のエリアだけで、ボルネオ島マレーシア領であるサバ州サラワク州からは独立した、連邦直轄領を形成している。


気候[編集]

ラブアンの平均気温と降水量
 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年 間
平均気温 (℃)27.327.428.328.728.628.328.028.228.027.727.727.528.0
降水量 (mm)173.9115.173.3227.5306.7287.1308.0290.0301.3390.9334.0308.53,116.3
データ出典

歴史[編集]

ラブアンの中心部

「良港」を意味する現地語の「labohan」が名前の由来とされているラブアンの歴史は古く、数世紀前の史料にもその名前がたびたび登場している。その豊かな天然資源から、中東から渡ってきたアラブ人にもかなり早くから島の有用性が認識されていたようだ。歴史的には、16世紀にポルトガルがここに要塞を築いたという記録があるほか、1775年にはイギリスがこの地に一時的貿易拠点を設け、保護領化している。その後1846年に時のスルタンがラブアンをイギリスに割譲し、自由港となった後、英国北ボルネオ会社(British North Borneo Company)などの手を経て1906年に当時のシンガポールやマラッカ、ペナンから成るイギリス領の海峡植民地に編入された。植民地時代のラブアンは島内で産出される石炭の輸出や貿易などで栄えた。

その後、第二次大戦下の1942年から1945年まで日本軍による占領統治を受けた後、ふたたび英領植民地に組み込まれ、1963年にサバ州とともに独立し、マラヤ連邦の一部となった。さらに、1984年にサバ州から独立して連邦直轄領となった後、1990年に国際オフショア・センターとなり、現在に至っている(以上、ラブアン博物館のパネルをもとに編集)。


案内所等[編集]

ツーリストインフォメーション
ツーリストインフォメーション — ラブアンスクエア近く、ラブアン博物館の隣にある、ラブアンでただ一つのツーリストインフォメーション。地図の入手(ただしコピー)や交通系統など基本的な旅行情報の案内のほか、タクシーのチャーターなどにも応じてもらえる。国外で得られるラブアンの観光情報はれほど多くないので、訪れる価値はある(ただし対応は英語のみ)。入口の外にラックがあり、地図などがさしてあるので、ツーリストインフォメーションが閉まっているときでも、そこから地図などをもらうことができる。  所在  Jl. Dewanから路地を入る。ラブアン博物館横。  時間  月~木:8:00~17:00、金:8:00~11:30、14:00~17:00、土:9:00~15:00、日:休み。 地図


着く[編集]

飛行機で[編集]

半島部のクアラルンプールサバ州コタ・キナバルなどから飛行機の便がある。

空港は島の中心部であるビクトリアから北に5kmほどのところにある。空港から街の中心部まではタクシーを利用するのが一般的だが、路線バスを使うこともできる。

船で[編集]

フェリーターミナル

ブルネイサバ州コタ・キナバル及びメヌンボック(Menumbok)、サラワク州ラワス(Lawas)からそれぞれフェリーが運航されている。コタ・キナバルからは1日2便運航されており、所要約3時間、料金は船によって異なるようだが概ねRM20~40前後。ブルネイからは1日4便~6便程度運行されており、所要約1時間、料金はB$15。

フェリーターミナルから街の中心部までは歩いてすぐ、というより、フェリーターミナルが街の核の一つになっている。フェリーターミナル内にも免税店や飲食コーナーのようなものもそろっているし、一歩ターミナルの外に出れば飲食店や免税店などの施設があちこちにあるので、対岸のサラワク州やサバ州、あるいはブルネイに渡るために船を待つ場合でも、時間をつぶす場所には全く困らない(ちなみに、逆にブルネイ側のターミナル内にはターミナル内にもほとんど店らしい店はなく、かつ周りに何もないので、時間調整に苦労する)。


動く[編集]

バスで[編集]

バスターミナル

日本のワンボックスカーやマイクロバスと同じ大きさのミニバスが島の中心部であるビクトリアと他のエリアを結んでいる(普通の大きさのバスも一部運行しているが、ミニバスの方が一般的)。方面ごとにZone1からZone6までのゾーン制となっており、バスの車体にそれぞれのゾーン番号が書かれている。それほど複雑な運行体系ではなく、ツーリストインフォメーションなどであらかじめ自分が行きたい場所がどのゾーンにあたるかを聞いておけば乗り間違えることがないので、旅行者にも使いやすい移動手段である。

バスの番号ごとの行き先は以下のとおり。

  • 1(Zone1):
  • 2(Zone2):
  • 3(Zone3):
  • 4(Zone4):
  • 5(Zone5):
  • 6(Zone6):島の北部、チムニーやバードパーク、ポホン バトゥビーチ方面行き。沿線に観光スポットが多く、旅行者が最も使う可能性の高いルートの一つ。ビクトリアから向かう場合、途中バスはバードパークやチムニーを経由したあと、そこで一旦折り返して、行きとは違うルートでビーチリゾートを経由した後、ビクトリアへ戻る。

基本的にはバスターミナル(街の北西部、川を挟んでラブアンマーケットの隣にある。街の中心部からは歩いて10分程度)やバス停(丸っこい屋根の付いた待合用のベンチがあるのですぐそれとわかる)での乗降となるが、そのあたりは意外とアバウトで、途中で手を挙げて乗り込んでくる人もいるし、適当な場所で降ろしてもらっている人もいる。料金は距離制になっており、概ねRM1~RM3の範囲に設定されている(ビクトリアから島内で一番遠いところにあるチムニーあたりまで行ってもRM3でおつりがくる)。料金は降車時にドライバーに支払う。

降車する場合は、(やや目立たないが)バスの窓の上あたりにあるブザーのボタンを押すか、運転手にその旨を告げて降ろしてもらう。停留所のアナウンスなどはない(よくて運転席近くに途中の経由地を貼り出してある程度で、これすらないバスもある)ので、どこで降りたらいいかよくわからず不安な場合は、なるべく運転手の近くに座るようにして、目的地に近づいたら教えてもらうようにするとよいだろう。


タクシーで[編集]

時間貸しでタクシーをチャーターすることもできる。料金は1時間あたりRM50で、ツーリストインフォメーションなどで頼むことができる。島内を効率的に回りたい時などには便利だが、路線バスに比べるとかなり割高になる。

足で[編集]

ラブアン全体の見どころ自体は島内に点在しているので、徒歩で全てを巡るのは無理。島内全体を見て回りたいのであれば、バスやタクシーを利用して回ることになる。

なお、島の中心となるビクトリアの、さらに中心となるエリア自体は1㎢くらいのところにすっぽり収まってしまう程度なので、歩いてまわることができる(むしろタクシーやバスを使うよりその方が便利だし、街歩き自体がとても面白いところでもある)。

観る[編集]

ラブアン博物館 地図  
ラブアンの歴史や民俗を紹介した小さな博物館。1Fがイギリスの植民地化や第二次大戦中の日本軍の占領統治、戦後の独立などをパネルなどで紹介したコーナーで、当時の写真を多数使ったパネルや難破船から引き揚げられた文物、イギリス軍や日本軍が用いた装備、歴史的イベントを再現したジオラマ、貨幣などが展示されている。また、2Fが文化・民俗を紹介したコーナーとなっており、高床式の木造建築(水上家屋)での生活を再現したコーナーや民俗楽器、伝統的な結婚式を再現したジオラマの展示などがある。入館無料で展示規模は小さいが、その割に結構楽しめるスポット。
 所在  Jl. Dewan。ラブアンスクエア近く。  電話    WEB  [1]
 開場時間  8:30~17:00。  料金  無料。
ラブアン博物館


ザ・チムニー 地図  
島の北のはずれにある、高さ約32mのレンガ造りの煙突。ただし「煙突」といってもこれまで火を通した形跡が全くないそうで、「近くの炭鉱の換気塔として建てられた」「上でランプを灯して灯台代わりに用いた」など諸説があるが、いまだに何の目的で造られたのかわかっていない。島を代表するシンボルの一つであり、隣に小さな博物館が併設されている。
 所在  島の北部
ザ・チムニー


ラブアン・チムニー博物館 地図  
ザ・チムニーの横にある小さな博物館。かつて島内の炭鉱で用いられていた道具類や、炭鉱内部を再現したジオラマ、当時の島の様子などを解説したパネルなどが展示されている。順路の一部が炭坑内の坑道のようになっており、(大した規模ではないが)少しだけ炭鉱の中を疑似体験することができる。
 所在    電話    WEB  [2]
 開場時間  9:00~18:00  料金  無料。
ラブアン・チムニー博物館


ラブアンマーケット  
街の西の外れ、バスターミナル近くにあるマーケット。いくつかの建物から成り、魚介類、野菜・果物類、乾物、日用品、衣料品など、品物ごとに大まかな区画に分かれている。日本だったら(沖縄などごく一部の地域を除いて)まず食卓に乗らないような、熱帯地方の色とりどりの魚類がいろいろと売られていたり、あるいは日本では見ることができない野菜類などが売られたりしている。地元の人々の日常生活を肌で感じることができるため、特にここで買い物をするつもりがなくても、マーケット内を単に見て回るだけでも楽しい。民芸品を扱っているような店も数軒あり、安い値段でお土産類を調達することもできる。
 所在  街の西の外れ。中心部から歩いて10分前後。
ラブアンマーケット


フィナンシャルパーク 地図  
外資系の銀行などが集中して立地する地区で、近代的なビルが立ち並んでいる。小さな島の中では確かに目立つ存在だが、東京などのビジネス街に比べ規模が大きいとは決して言えないし、デザイン的に特筆すべき建物があるわけでもないので、正直わざわざ見に行くようなものではない。遠くから眺めるか、ラブアン博物館など近くに行った際についでに行くくらいでいいだろう。なお、建物によっては中に飲食店街やショッピングセンターがあるようなので、むしろそちらの方が、利用価値が高いかもしれない(※ただしそれら施設の詳細について、情報的には未確認)。
 所在  Jl. Merdeka
フィナンシャルパーク


ラブアンスクエア 地図  
ラブアン博物館やフィナンシャルパークの近くにある、芝生がきれいな広場。新年やマラヤ連邦への編入記念日などに、ここで式典が催される。普段は競技場のような感じで、周辺の散策には向いているが、この施設だけで観光的に見るべき要素は正直ない。
 所在  Jl. Merdeka
ラブアンスクエア

遊ぶ[編集]

買う[編集]

両替[編集]

ラブアンでは外貨の両替に結構苦労する。まず、街中で銀行が多数営業しているが、その多くは外貨の両替を取り扱っていない。また、世界の諸都市にある比較的ポピュラーな両替所、Western Unionの看板もよく見かけるが、主に海外送金を取り扱っているようで、こちらも両替所としては機能していない。さらに、フェリーターミナルにも両替所がなく、ホテルも安いクラスのホテルでは両替に応じてもらえないこともある。

両替については、比較的大きな免税店の一部や、ライセンスを持った個人商店などで行うことができるが、他の都市のように目立った看板を出しているところがなく、見つけるのにやや苦労する。とりあえず近くの免税店などに入り、どこか近所で両替ができる店がないか聞いてみるといいだろう。運が良ければその免税店で両替を行うことができるし、そうでなくても近くの店を教えてもらえる(ただし、何度か聞かないとたどり着けないことも)。

夕方、フェリーの最終便でラブアンに着いたときなどは特に両替に苦労する。このため、ブルネイ方面から来る場合であれば、ブルネイ側のフェリーターミナルに両替カウンターがあるので、あらかじめそこでマレーシアリンギットをいくらか調達しておいた方が無難である。もし仮に手持ちのマレーシアリンギットがないままラブアンに到着し、ホテルで両替に応じてもらえないような場合は、夜でも営業している比較的大きめの免税品店に行ってみるとよい。そこのレジで両替に応じてもらえることがある(そこでできない場合は他の店を教えてもらうという手もある)。

ショップ[編集]

ラブアンマーケット  
⇒「観る」参照。


免税品店  
島全体が免税地区となっており、島の中心部となるビクトリアなどに大小様々な免税品店が軒を並べている。実はそれほど安いというわけでもなさそうだが、酒類、タバコ類、香水、真珠や宝石類などはマレーシアの他の地域より安い値段で手に入る。また、免税店の一部は両替商のライセンスを持っているところもあり、旅行者にはむしろこちらの方が便利。

食べる[編集]

安食堂[編集]

南通カフェ&レストラン (Nam Thong) 地図  
ロータリーに面した、セルフ形式の食堂兼カフェ。入口の所に並べられている料理を各自が好きなように取ってレジで精算する(飲み物は代金を払う際、直接レジで注文する)。それ以外にアラカルト形式の料理をレジで注文することができ、その際は渡される番号札をテーブルに置いて料理が出てくるのを待つしくみ。値段の割に味はそこそこうまい。なお、手が油で汚れた場合などに使うティッシュペーパーは、テーブルの上ではなく柱のところに備え付けられている(慣れないと見つけにくい)。
 所在  Jl. Bunga Melor  電話    WEB  
 営業時間    予算  RM10前後
南通カフェ&レストラン


豊盛茶餐室 (Kedai Kopi Fong Seng) 地図  
ロータリー近くの建物の一角にある安食堂で、魚のみのメニュー(蒸すか揚げるかのどちらかを選ぶ。なお、サイドオーダーでチンゲン菜の炒め物やスープなどを頼むことはできる)。カリカリに揚がった魚が美味(ただし魚は骨が多く、身はそれほどない)。客は地元の人がほとんどを占めている。なお、店の主人は多少英語を話せる。
 所在  Jl. Bahasa  電話    WEB  
 営業時間    予算  RM20前後。
豊盛茶餐室


マリンウェーブ・ラウンジ&レストラン 地図  
ロータリー近くにある洒落た感じのレストラン&バー。ローカルフードの種類が豊富で、しかもそれらが比較的安い値段で楽しめる。その他サンドウィッチなどの軽食類もあり。地元の人たちや観光客で賑わっている。なお、店自体は夜になって煌々と電気が灯ってからの方が見つけやすい(昼間は何の変哲もない建物にしか見えない)。
 所在  Jl. Merdeka  電話    WEB  
 営業時間    予算  RM20前後。
マリンウェーブ・ラウンジ&レストラン

中級[編集]

高級[編集]

飲む[編集]

泊まる[編集]

安宿[編集]

中級[編集]

サラ・ホテル 地図  
街の中心部、ロータリーのすぐ近くにあるホテル。料金が他のホテルに比べて多少リーズナブルなのか、宿泊客は外国人よりも国内旅行者と思わしき人たちの姿が目立つ。所々壁紙が剥がれ落ちていたりと、多少くたびれた感はあるが、設備は一通りそろっている。ラブアン自体もともと小さな町ではあるが、ホテルはその中心部に位置しているため、どこに行くにも便利。フロントをはじめ、スタッフがとても親切。
 所在  Jl. Dewan Pusat Bandar  電話  (+60-87) 415-555
 FAX  (+60-87) 425-555
 WEB  
 e-mail  [3]
 時間  チェックイン 15:00 チェックアウト 12:00   料金  シングルRM110~160前後。
サラ・ホテル

高級[編集]

出かける[編集]

海を挟んでラブアンの対岸に位置するボルネオ島にあるマレーシア領のサバ州及びサラワク州ブルネイ方面にフェリーが出ている。ブルネイのバンダルスリブガワンなど、方面によっては日帰り旅行も可能。

フェリーは出航の30分前に乗船手続きが開始される。当日の混み具合により、荷物検査や出国手続きなどに思いのほか時間がかかることもあるので、なるべく、乗船手続き開始前にターミナルに行って手続きが始まるのを待っていた方がよい。なお、フェリーの切符はかなり早くから売り出されているので、あらかじめ買い求めておいた方がよい。その方が、その後の手続きを余裕を持ってスムーズに行うことができる。

  • コタ・キナバル
    コタ・キナバル — 海を挟んでラブアンの対岸、ボルネオ島にあるサバ州の州都。東マレーシア地区最大の都市で、半島マレーシアから東マレーシア地区に入る際の主要なゲートウェイの一つとなっている。近年はリゾート開発が進み、沖合いの島や周辺部の森林地帯などを中心にいくつものリゾートエリアが造られている。キナバル山をはじめ国立公園へのゲートウェイともなっており、豊かな自然を満喫するハイキングやトレッキング、ジャングルツアーなども人気アトラクションとなっている。ラブアンからは午前(8:00発)と午後(13:00発)にそれぞれ1便ずつ、1日2便のフェリーが運航されており、ラブアンからコタ・キナバルまでの所要時間は約3時間。
  • バンダルスリブガワン
    バンダルスリブガワン — 海を挟んでラブアンの対岸、ボルネオ島にあるブルネイの首都。スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスクや水上集落などの見どころがある。ラブアンからは高速艇で1時間~1時間半前後で、1日4~6便前後フェリーが運航されている。