嬉野温泉バスセンター(
佐賀県嬉野市に到着する都市間バス(九州急行バス「九州号」)
バス旅行のコツ (日本編)は、日本では安価な移動手段として認知されている都市間バス(高速バス)を使用する上での情報を集めたページである。なお、日本国外のバス旅行については、「バス旅行のコツ (世界編)」を参照の事。
日本の都市間バス事情[編集]
かつて日本ではバス路線網よりも長距離ローカル鉄道網の発達が進展していったという経緯から鉄道よりもニーズが低く、都市間バスと言うと国鉄バスの東名・名神・中国ハイウェイバスが特筆されるくらいであった。しかし、福岡~大阪に阪急バスの「ムーンライト」が設定されたことを皮切りに、低価格で移動できる手段としてバス路線網が認知され始めてくると、長距離列車や旅客フェリーの路線維持に影響を及ぼすようなバス路線が設定されるようになる。運営が維持できなくて廃線となった鉄道路線の替わりにバス路線が参入したり、他に交通機関が無く高速道路が通過する地域に高速バスの停留所を設定したり、夜出発して一晩車内泊すると目的地に着く手段としてそれまでは「夜行列車」が主流であったが「深夜バス」がそれに替わるものとして利用されるようになり始める。
2001年に道路運送法が改正されてバス事業も免許制から許可制へと規制が緩和されたことで、新規参入のバス事業会社が数多く設立され、運賃の低価格化や新たな路線の設定、ユーザーのニーズに合わせたサービスを提供する会社が多く出てきた事から、市場原理が働いて各社間の価格やサービスの面で競争が発生するようになる。
都市間バスの特徴[編集]
都市間バスの種別[編集]
都市間バス(高速バス)とは、明確な定義ではないのだが特徴として「高速道路を利用して都市と都市とを結ぶ路線バス」である事が挙げられる。路線の距離などにより以下のように分類される。
- 中・近距離バス — 同じ地域内(例えば関東圏、東京⇔横浜など)の都市間を結ぶ路線バス。例として仙台市と山形市や福島市を結ぶ高速バスは10分から20分間隔で運行されており、同区間の鉄道を利用するよりも、安くて快適(着席はほぼ確実で、リクライニングするシートに座る事が出来る)な移動が出来る。
- リムジンバス(空港バス) — 空港と圏内の都市間を結んだバス路線。東京都内の場合、エアポートリムジンは渋滞情報を受ける装置が備えられており、定時運行が守られるように対策はしてある。(だが、事故や渋滞等でどうしようも無い場合は遅延が発生することもあり、遅延に関しては自己責任とされる)
- 長距離バス — 遠くの都市間(違う地域間、例えば関東の東京⇔関西の大阪など)を結ぶ路線バス。
- 長距離昼行バス — 長距離の都市を結ぶバスの中には、昼行のバスもある。普通は朝に出発して、夕方や夜に到着する。
- 長距離夜行バス — 遠距離を結ぶため、深夜に出発し早朝目的地に着く路線バス。深夜バスとも呼ばれる事があるが、正式には夜行バスが正しい。
- ツアーバス — シーズンのイベントに合わせて旅行会社が企画し、バス会社から観光バスを借り上げて運行する企画運行バス。例えばスキーバスや帰省バスなど。都市間路線バスと異なり目的地に行くためだけのバスと考えた方が良い。観光とセットになって運行される事から低価格を実現するために車内サービスが削られていることが多く、都市間路線バスと間違えて予約すると「車内トイレがない」「車内がせまい」などサービスが期待できない分、大変な思いをする。トイレがない場合には夜行であっても何度かSA休憩に起こされる。また一部業者については路線バスより相当劣る労務管理を行い、安全面に問題がある。乗車には事前予約が必要だが、路線バスに比べてキャンセル料が高い傾向にある。さらに客が集まらない場合に、一方的に運行を中止する場合もある。だが、実質的には都市間路線バスとほとんど変わらない運行状況(毎日定時に便がある)、都市間路線バスとほとんど変わらないかそれどころか上等なサービス(シートが大きかったり、シート間が広い)ツアーバスも近年登場してきた。ツアーバスの場合、運行会社によってサービスの水準は大きく異なるので情報収集が必要である。ツアーバスと都市間路線バスの価格競争も激化しつつあり、バス利用者としても注目点である。
メリット・デメリット[編集]
都市間バスを利用する最たる理由は「運賃が安い」事であろう。少しでも旅行費用を抑えたいと考えている人には適した移動手段と言える。反面、天候や道路状況によりダイヤが乱れるケースは珍しくなく、到着が遅れることはざらにある。時間に制約がある場合、利用するには向かない。
また長距離バスの場合、車内ではじっとしていなくてはならない時間が延々と続き疲労も伴うので、子供やお年寄りには向かないと思われる。
メリット[編集]
- 運賃が安い
- 同じ路線を運行する他の交通機関と比べても格段に違う。
- 路線の網羅度が高い
- 鉄道が撤退しているような路線を運行している場合がある。
- 電車の本数が少なく、乗り換えをしなくてはならないような場所を直通で行ける路線が設置されているケースがある。
- 時間を有効利用できる
- 夜行バスの場合、朝に現地到着となるので、睡眠時間が丸々移動時間として使うことができる。
- (田舎の鉄道路線と比べて)便数が多い
- 田舎の鉄道路線の場合、1時間に1本あるかないかというような路線もあるが、バスだと概ね、これよりも便数が多く設定されている。
- よほどローカル鉄道の旅が好きな人間ならばともかく、駅舎で何時間も待たされるくらいなら、早々にバスで移動してしまった方が良かったりする。
デメリット[編集]
- 車内がせまい
- 身長の高い人ほど窮屈に感じられると思う。車両によっては普通の体型の人でも頭をぶつけることがある。
- エコノミークラス症候群になる恐れがある。サービスエリア(SA)に停車した際には軽くストレッチをした方が良い。
- 電車の車両と比較して、空間が狭いことから圧迫感を感じることがある。
- トイレ付の車両であっても通路が狭い事から、移動の際に周りに迷惑をかけないか心配で利用をためらわれ、補助席まで乗客が埋まってしまうとトイレ利用が難しくなる。
- 4列シートだと隣の人と触れ合うことになる。もし隣が開いていてもシートの幅と肩幅やウエストが合わないと、窮屈である。また、シートベルトを常に着用するよう指導があるので、シートベルトが窮屈な人には向いていない。
- 到着までに時間がかかる(主に長距離バス)
- 年末年始等、交通渋滞が発生するような時期だと、下手をすると約半日遅延ということも考えられる。
- 狭い車内なので遅延したとしても、身体を動かすこともできず席に黙って座っている以外、他にやることは無い。
- 他の交通機関以上に天候や道路事情に左右されやすく定刻通りに運行されないというのはざらにあるので、オンタイムでスケジュールが決まっている人が利用するには向かない。
- 遅延したからといって払い戻し等の処理は余程の事で無ければ受けられないことに注意。特に中距離バスはトイレがないので渋滞は怖いものである。
- 疲れる(主に長距離バス)
- 狭い空間で身体をほとんど動かすこともできないのでストレスがたまってくる。
- ここ数年は快適さを重視した座席(顔を覆うようなカバーを備えたものや後ろに倒せる角度を大きくしたものなど)を供えた夜行バス路線が出てきており、少しでも楽にしたいのであれば、快適な座席があるかどうかを事前に調査しておいた方が良いだろう。もちろん、快適な分運賃もやや跳ね上がる。
- 夜行バスの場合、狭くて寝苦しい環境から寝付けず、睡眠不足になると思われる。
- 空調が悪い
- 大半のバスは空調が悪く、車内が異様に暑苦しく感じられることもある。
- 車内は乾燥しているため、水分補給できるようペットボトルを持参しておいたほうがよい。ただしあまりガバガバ飲みすぎるとトイレに行きたくなるので注意。
- トイレに注意
- アルコールで落ち着けようとビールを飲むと不安とトイレの近さで困ってしまう。緊張するだけでトイレが近くなることもあるので注意。人によっては15分間隔くらいでトイレに行くほど不安になる人もいる。中距離バスにはトイレはない場合がほとんどである。
- 乗り場がわかりづらい
- バスターミナルから発着している場合はともかく、発着場所がわかりずらい場所にあるケースがある。
- JR新宿駅の場合、数多くのバス会社の発着場所となっており、自分の利用するバス会社かどうか紛らわしかったりする。
- 熊本市/中央区の熊本交通センターは現在再開発中であり、広い道路の両端および電車通りに面してバス停がある。案内所で聞いてもどのバス停にたどり着いたらよいかわかりづらい。しかもバス専用道と電車通りの間は広場で、案内所もわかりづらいところにあるので注意。ちなみに会社別ではない。
- 乗り場には目印となるようなものが設置されておらず、出発の直前(待ち合わせの時間)になって係員の人が現れるということがある。
- 事前確認はしっかりしておいた方が良い。
- 事前にバス会社の名称および連絡先と待ち合わせ時間、発着場所の地図(簡易図ではなく詳細の)を確認、プリントアウトしておいた方が良い。
- 人に尋ねるときはバス会社の乗り場を聞くのではなく、目印となる建物を告げて確認した方が良い。バス会社を告げても回答しにくいケースが多い。
- 乗り場が見つからず右往左往することを想定して、時間に余裕を持って行動した方が良い。
夜行長距離バスの特徴[編集]
- 車内サービス
- トイレのサービスは当然のように存在する。路線によってはインスタントコーヒーやペットボトル・紙パックでのお茶の無料配布サービスもある。価格競争を行っている昨今、低価格化を実現するために過剰サービスを行わず、挙句の果ては車内からトイレ設備を外している場合もある。トイレ有無による運賃の差額は数百円程度なので心配ならばその辺はケチらない方が良い。
- 座席シート
- 基本は3列シート(■□■□■)だが、低運賃のバスでは4列シート(■■□■■)の場合がある。※■は座席、□は通路
- 途中休憩
- 途中休憩はある路線と、乗務員交代のために乗客を乗降させないSA/PAでの停車の場合がある。
- トランク
- 海外旅行や車いすなど大荷物を持った乗客のために、荷物を床に取り付けのトランクに収納できる。ただし傷ついてしまうものは入れるべきでない。また、輪行の際は自転車は拒否されることもあるので注意。
乗車券の予約と購入[編集]
中・近距離を走る路線バスの場合は予約が無くとも空席があれば乗車可能である『座席定員制』であるのに対して、長距離バスの場合は予め座席が確保されている『座席指定制』であるケースが多く、事前に席の予約が必要である。予約・乗車券の購入する主な方法を以下に挙げる。尚、詳細はバス事業社の営業所に問い合わせるか、Webサイト等で確認の事。
首都圏において成田空港や羽田空港など、飛行機の早朝便を利用するために空港リムジンバスを利用するのであれば、前日に席の予約を取っておいた方が良い。早朝なので利用客は少ないだろうと思うが、出張者が利用するケースが多く、当日乗車ができないというという事にもなる。そうなってしまった場合、重たいキャリーバックを持ちながら鉄道の在来線を空港まで乗り継ぐ羽目になる。
- 長距離バスの予約・購入
- バスターミナル内にあるバス事業社の営業窓口にて乗車券を購入する。
- バス事業社の営業センターに電話して予約を行う。
- (JRバスの場合)ハイウェイバスの窓口やみどりの窓口で乗車券の購入が可能。
- (JRバス以外の民営バスの大半)インターネット予約システムにて申し込みを行う
- ローソンのLoppiやファミリーマートのFamiポートなどのコンビニに置いてある端末から予約を行う。
高速バス予約システム[編集]
JRバスや小田急バスなど系列の旅行会社があるようなバス事業社の場合、系列の旅行会社の窓口で乗車券の予約が可能だが、バス事業緩和に伴って大小様々な規模の企業がバス事業に乗り出したこともあり、利用する我々にとっても選択肢の幅が広がったというメリットがある反面、新規に事業を起こしたバス会社の認知度は低く、どのような会社があるのか?どのバス会社を選択すればよいのか?どこで予約をすればよいのか?判断できないのが実情である。
その様な事業社のバスを利用する場合はインターネット予約システムを活用することで、インターネット上で自分の利用したい路線を運行するバス会社から自分のニーズに適した路線を選択することが可能である。
- 主なインターネット予約システム
お得な乗車券[編集]
- SUNQパス
- 九州内・下関の一般バス・高速バス(一部を除く)が乗り放題。購入はバス営業所で。3日間有効、北部九州¥8000、全九州¥10000。整理券制のバスは整理券を取り、予約制のバスは0120-489939で予約。福岡~鹿児島の夜行バスも乗車できる。
長距離バスへの乗車[編集]
前日:チケットの予約や準備[編集]
- バス会社窓口やWeb等でバス乗車券の予約を行う。
- 利用するバス会社の名称・連絡先、バスの乗車場所(詳細地図の用意)をしっかりと予め確認しておく。
- 乗車場所周辺に到着しても迷わないよう、乗車場所を印刷し、持参する。
- 前日は肉体的に無理をせず、身体をしっかり休めておく。
- バスに乗っているだけとはいえ、狭い空間の中でじっとしていなくてはならず、かなり疲労を伴う。
- 北海道のローカル番組「水曜どうでしょう」の企画の中で、長距離夜行バスを連日利用するというシーンもあったが、よほど体力に自信があるか乗り慣れているでもない限り、連日利用するのはかなりツラい(番組の中でタレントの大泉洋が壇ノ浦PAで「ね、ね、眠れないんだよぉ…」とコメントしているが、このコメントが夜行バスの特徴を最も表わしている)
- 行きと帰りで違う交通機関の利用も検討した方が良い(行きは高速バスで帰りは電車 等…)
当日:長距離昼行バスへの乗車[編集]
- 途中下車のSAに着くまでは食糧調達できないので、予め飲料や菓子などを持参しておく。アルコール類は高速道路で買えないので出発地のコンビニなどで買っておく。
- 指定されたバス乗り場に立つ。
- バスがつくと、係員が出てきてバスのチケットをチェックし、券片をきる。
- 大きめの手荷物は、手荷物の持ち主(乗客)がバス下部のトランクに収納する。
- 小さめの手荷物は、座席の上にある荷棚または座席の足元に置く。
- チケットに記された、あるいは係員に指示された座席を探して座る。
- 乗客の人数等によっては、座る席がフリーのケースもある。
- 出発して暫くすると、道中の道路状況の案内や途中停車のSAなど行程情報がアナウンスされる。
- 長い道中、特にやる事も無いので音楽を聴いているなり、昼寝をするなりして時間をつぶす。
- 道中、休憩としてSAに20~30分ほど停車する。
- ここでトイレ休憩や、飲食の補給などを行う。また、外の空気を吸うだけでも気分転換になるので、SAで休憩は行っておいた方が良い。
- 目的地付近になると、終点までの間、いくつか停留所が設定されているケースがある。
- 途中で降りる場合は、通常の路線バス同様、押しボタンで合図を出す。
当日:長距離夜行バスへの乗車[編集]
夜行バスを待つ
夜行バスの出発時刻は9時10時以降や深夜となることも多い。自宅からであればそれに合わせて出発すればよいが、旅先で乗るときにはそうもいかない。時間をつぶすにしても観光スポットもほとんどは終わってしまっている。時間をつぶすのに、酒で眠ってしまったり気持ち悪くならないのであれば飲み屋でもいいが、そうでなければ銭湯やファミリーレストランがお勧めできる。銭湯なら1日の汗を流せるし、ファミリーレストランは深夜帯なら長居もできる。注意する点は旅行ガイドにはまず載っていないので、ネットで検索しておくこと、また閉店時間も見ておくことだ。
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- 指定されたバス乗り場に立つ。
- バスがつくと、係員が出てきてバスのチケットをチェックし、券編をきる。
- 大きめの手荷物は、手荷物の持ち主(乗客)がバス下部のトランクに収納する。
- *小さめの手荷物は、座席の上にある荷棚または座席の足元に置く。
- チケットに記された、あるいは係員に指示された座席を探して座る。
- 最終乗車バス停を出発後、翌日の停車バス停などのアナウンスが流れる。
- 仮眠が摂れるようにと、運転席後ろのカーテンが閉められ、車内灯が消される。
- 消灯してからは車内で騒がない事。
- 眠くないからと言って音楽を聞くことや携帯電話の操作、携帯ゲームをしていると、これらの操作音が人によってはノイズと思われ、余計な揉め事の原因になる。特に、携帯電話のボタンを押す音は耳障りにもなる。
- 真っ暗という空間の為、携帯電話の画面から発する照明はとにかく明るく感じられる。出来れば電源は切っておく。
- 行程中、トイレ休憩などの為にSAにて停車する。その際、閉められていたカーテンが開かれるものの、SAに着いたことを知らせるアナウンスは行われない。
- SAでの停車時間は大体20~30分程度である。耳が聞こえない者は、運転手に手書きメモを見せて時間を確認しておいた方が良い。
- よほど慣れている人ならともかく、狭い車内でなかなか眠れず目が冴えているのがほとんどであると思われる。必ずやるべきというわけではないが、エコノミークラス症候群にならないためにもSAに着いたら下車して深呼吸やストレッチを行うことを勧める。
- 寝ているのであれば、無理して起きないでそのまま仮眠を続けた方が良い。一度起きてしまうと二度寝は難しいと思われる。
- 到着地近くでは降車案内のアナウンスがあるバス路線がある。
車内の過ごし方[編集]
基本的に体を動かすこともできないので、出来る事というのは非常に限られてくる。何もアイテムを用意してなくて出来る事と言えば、窓の外の景色を見ているか、仮眠を取る程度の事である。であるため、暇つぶしのアイテムを何らかしら用意しておくと良い(特に昼行便のバス)
グループで乗車している場合、旅行で気分が盛り上がって大声で会話してしまう気にもなるだろうが、バスの車内は狭い空間でプライベート空間が保たれている訳ではないので、昼行便で乗客全員が起きていたとしても騒がしくしない方が良い。周りの迷惑にもなり、余計なもめごとのタネにもなる。隣の人と会話をする程度に声のトーンを抑えた方が無難。携帯電話も多用すると運転手から注意される。
長時間の移動なので、ポケットラジオやスマートフォンを視聴するか、新聞や文庫本を読むのもよい。音漏れや光漏れはこれから仮眠を取る周りの乗客に対して迷惑をかける事につながるので、特に夜行便を利用する際には注意しておきたいものである。携帯ゲーム機の操作音も同様である。読書したり携帯ゲームをするのも良いが、下を向く姿勢は車酔いしやすくなるので、暇つぶし程度にほどほどにしておく。
一部のバスでは、テレビやビデオの上映が行われるが、ビデオコンテンツも少なく、テレビも移動中だと受信状況は決してよくないので、期待はしない方がよい。
バス停いろいろ[編集]
バスに乗るにはバス停からしか乗車できないのは当然であるが、バス停にも色々な環境があるので考えたい。
※交通違反になるので、一般の自動車や貸切バスが途中で乗り降りしようとバスストップを使うのはダメ!
- 大規模ターミナル
- 福岡市の博多駅前などターミナル駅の横にあるもの、長崎市の新地バスターミナルのように市の繁華街にあるものが考えられる。施設内は冷暖房完備、排気ガス対策でドアで待合室と仕切っているところもある。施設内にデパートやショッピングモールやコンビニ(施設外の隣接地にある例も多い)があって便利である。空港連絡バスのターミナルもこういったところにある。空港バスに空港から乗る場合は空港ターミナルの営業時間に気をつけること。
- 駅前広場や繁華街の歩道
- 岡山市の岡山駅前・山口市の湯田温泉通など。待つのは結構不便。冷暖房も無いので排気ガスにさらされる。一般の自動車も多いため安全に注意。ひまつぶしのコンビニは結構ある場合が多い。熊本市/中央区の熊本交通センターも改築までは道路上なので同様の状況で、待合室もないので真夏や真冬には注意。
- ごく普通のバス停・高速道路のバスストップ
- 一番すごしにくいのがこれ。コンビニがあるとは限らないのでトイレは注意。SA/PA併設のバス停ならトイレや売店は利用できる。一般道との出入りは、事故防止のため重い扉や柵があるので注意。また排気ガスと事故、荒天時は過ごすのは大変である。市街地からの接続のないバス停もたくさん存在する。高速道路は市街地を離れて通すため当然である。バスがあっても接続していなかったり、タクシーすら常駐していない場合もある。
注意点[編集]
- 予約について
- 高速バスの比較サイトより運行バス会社の公式サイトの方が情報が多い場合が多いので、そちらも調べておきたい。
- 特に夜行バスの場合はリクライニングやフットレストや席幅などは十分に調べておいたほうがよい。通常の観光バス仕様の車両だとなかなか眠ることができない。
- 大都市発のバスの場合、複数個所で乗車できることがある。市内はスピードが遅い上によく曲がって居心地がよくないので、できれば最後のバス停から乗った方が楽なことが多い。
- 持ち物について
- メガネをかけている人は、メガネの置き場をきちんと決めること。走行中は足元が見えないぐらい真っ暗であるため、いざ探そうとしても困ることが多い。特に下車地でメガネを落としてしまうと、停車時間が長くなるため、迷惑である。メガネケースを準備しておくほうがよい。
- バスは常時揺れるため、飲み物を手に持っている間は溢(こぼ)さないように気をつけること。
- バスの中の空気は乾燥していることが多いので、のど飴・トローチの準備や、ノンアルコール飲料(ポカリスエットなどがよい)の用意をするほうがよい。ただし、トイレのないバスもあるので、設備などはバス会社のHPを見ること。
- リクライニングシートについて
- リクライニングシートを倒す際、後ろの席の人に「席を倒してもいいですか?」と確認をした方が無難であり、余り窮屈にならない様に倒しすぎない配慮すべきである。
- 「夜行バスだから仮眠するのに座席を倒すのは当然だ」という考えではトラブルの原因につながりやすい。
- 水平近くにまで座席を倒すと、後ろの席の人のスペースを奪う事になる(足元が狭くなる)他、いきなり座席を倒すと口の空いたペットボトル等がドリンクホルダーにあったりするとこぼしてしまう事になるので気を付けた方が良い。
- 薬等について
- 寝る前にカフェインが含まれている飲み物は飲まない。
- 乗り物酔い止めの薬の飲用は、かかりつけ医者に相談あるいは薬の取扱説明書を熟読して自己判断した方が良い。
意外なバスの使い方[編集]
空港バスを乗り換えて目的地に[編集]
遺跡巡りなどの観光で地方のある場所から他の場所へ移動する時に問題となるのが、交通手段がないこと。特に直通などまず望めないし、電車は2時間に一本などということもザラ。レンタカーは個人旅行だと割高だし…。
こんな時に、ぜひ一度検討して欲しいのが空港バスの利用。日本では、殆どの都道府県に空港があり、路線を維持するために補助金を出して、県内ほぼすべての地域から空港までのバス路線を維持している場合が多い。遠回りになることも多いが、空港バスはだいたい安いし、到着する飛行機に合わせて空港までのバスが到着し、飛行機から乗客が降りるのを待ってから空港からのバスが発車するため、乗り換えも実に容易である。
自分が行きたい地点に路線が通じているのであれば、利用する価値が高いのでぜひお試しを(能登空港や出雲空港辺りは特に便利)。ただしその場合の注意点として、時刻表が飛行機の発着時間で決まっているため、空港によっては移動目的としては使いづらい場合が有ることがあるので、こちらも覚えておくとよいだろう。
主要空港のバスターミナルから出発する一部の空港バス路線において、24時間運行されているバス路線がある。それを利用して目的地周辺へと向かうことも出来る。ただし、深夜時間帯における出発時刻は事前に確認しておくことをお勧めしたい。
この記事「バス旅行のコツ (日本編)」は、この土地を旅したり、あるいは調べたりする際の参考になる可能性はあるものの、まだ書きかけです。加筆や訂正などをして下さるみなさんを求めています。
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