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チップ

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チップ

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これは「お役立ち情報」の記事です。

本記事では、主に海外滞在中、そのような習慣のある国のいろいろな場面で顔を出すチップについて取り上げてみたい。


チップとは[編集]

「付け届け」「お駄賃」「小遣い」みたいな言葉のニュアンスに代表されるように、日本では何かちょっとしたお礼の気持ちを表すためにわざわざ特別に払う(また、シチュエーションによっては若干ネガティブな意味に取られることまである)ような語感のある「チップ」という言葉だが、日本のように、もともとチップを受け取る習慣のない国と、チップを受け取る習慣のある国では、そもそもチップに対する考え方自体が大きく異なっている。

上にも述べたとおり、チップを受け取る習慣のない国の場合、チップはいわば「寸志」や「心付け」程度のものと考えられることが多く、一般に、何か特別なことをしてもらった(と感じた)ときに相手方に支払うものとされている。渡された当の相手にとっても、通常は、自分の仕事に対するちょっとしたお礼程度にしか捉えないことが多いし、それがなかったからといって別に問題になるわけでもない。その代表が韓国で、チップ不要とされており、特別なことに対して5000~10000ウォン払う程度。

それに対し、チップを受け取る習慣のある国では、一般に客から貰うチップを織り込んで給料が定められている場合がほとんどである。つまり、ホテルのベルボーイやメイド、レストランのウェイターなど、チップを受け取るのが通例となっている職種はそもそも本給自体が低く抑えられており、その代わりにチップがいわば出来高払いの手当に類するようなものとして扱われているのである。そのような場合であれば、チップがいくら貰えるかがそれらの人たちにとっては死活問題になる。

このため、チップを忘れるとあからさまに要求されたり、額が少ないとこれまたあからさまにいやな顔をされたりといったことが生じるのである(チップが相場より少ない、あるいは渡さない、というのは彼らの仕事に対して正当な対価が払われていないという意味になるため)。このような国の代表例がアメリカであろう。

なお、もともとチップを受け取る習慣のない国でも、ホテルなど外国人旅行者と接する機会の多い場所では、外国人旅行者が渡すチップが変な形で習慣づいてしまっている場合がある。このような場合だと、別にチップを渡す必要がないのに、渡さないと何となく対応がぎくしゃくしてしまうこともある。つまり相手がチップを小遣い銭として貰いなれてしまった結果、もらえないと何となくもの欲しそうな態度を示すとか、あるいは何となくお互いの間が悪くなる、お互い何となくバツが悪くなるといった状況が生じることがあるのだ(感覚的な話で恐縮だが、東南アジアとか、かつての共産圏などの国々を旅行する場合に、そのような場面に出くわす場合が多いように感じる)。

チップを貰う習慣のない国の中にも、いつのまにかそのようにして欧米の習慣を受け入れてしまったところと、チップを受け取るのを今でも頑なに拒否するようなところがあるので少々やっかいではある(同じ国の中でも、施設によってチップに対する態度が異なる場合もある)。

チップが必要な場面[編集]

チップを支払う習慣のある国の場合、概ね以下のような場面でチップが必要になる。

なお、それ以外の国についても、似たような場面でチップを求められるようなケースがなくもないが、チップ自体がそもそも習慣として根付いていないので、以下のような場面でチップを支払わなければならないというわけでは必ずしもない(要は大体の目安と考えてもらいたい)。

空港から宿までの送迎を利用する際に
無料送迎となっている場合でも、降車時に少しばかりのチップをドライバーに渡す習慣になっていることがある。支払う必要があるかどうかは、送迎の車に乗り合わせている他の旅客の動きを観察しているとよい。
大きな荷物を持ってタクシーに乗る場合に
状況にもよるが、大きな荷物をトランクに入れる、あるいはトランクから出してホテルの玄関まで持って行ってくれるなど、ちょっとした力仕事をしてもらったと感じたような場合であれば、タクシー料金に多少のチップを上乗せして支払うとよい。
ホテルでボーイに部屋まで荷物を持って行ってもらったような場合に
これについても特別な力仕事をしてもらったことに対するお礼として支払う。大抵は部屋に荷物を降ろしてくれた後で、部屋の間取りやテレビのつけ方などの簡単なアナウンスをしてくれるので、それが終わってボーイが引き上げるときにさっとチップを渡すようにするとよい。なお、団体旅行などの場合で、部屋にチェックインしてからしばらくしてボーイが部屋まで荷物を届けに来てくれる場合があるが、そのようなときも荷物を渡されたときにチップを渡すようにするとよい。
ルームサービスに対して
部屋の掃除やベッドメイキングへのお礼として支払う。通常は、朝支度をして観光やビジネスなどのため部屋を空ける際に枕の下に小銭を置いておく習慣になっているため、このようなチップのことを「ピローチップ(枕銭)」という。チップを支払う習慣のある国のホテルでは、部屋を出る際ドアノブに「部屋を掃除してください」というサインをかけるのと同時に、ピローチップを置いておくのも忘れないように。
上記では、「枕の下に小銭を置く」と書いたが、「テーブルにチップを置く」という行為は避けた方が良い。何故かというと、ルームサービス担当者はテーブルに置かれた小銭そのものがチップなのか連泊者が忘れていったのかの区別がつかず、結局トラブル防止のためにとらないことにしているからである。
なお、このピローチップについては、チェックアウトする日は特に置く必要がないという決まりがある(つまり、そのホテルに1泊だけする場合は、特にピローチップは必要ないということになる)。
追加のルームサービスに対して
ルームサービスで食事を頼んだとき、頼んでおいたクリーニングを部屋まで届けに来てくれたとき、あるいは電燈や水回りの修理に来てくれたときなど、何か追加のルームサービスをお願いした時など。ボーイやサービスマンが部屋から引き上げる際にチップを渡すようにするとよい。
ホテルのコンシェルジュなどに対して
ホテルのコンシェルジュにタクシーを呼んでもらった、コンサートなどのイベントの予約をお願いしたなど、いろいろなことを頼む際にチップを渡すようにするとよい(客のいろいろな依頼にこたえるのがコンシェルジュの本来業務であり、それに対する何がしかの対価という意味にもなる)。
レストランの会計の際に
レストランで食事をした後の会計の際に。大抵は、返ってきたおつりの中からチップ相当額を残して店を出る、という形で支払う。なお、店によっては請求金額にサービス料が加算されている場合があり、このような場合は別途チップを支払わなくても特に問題ない。通常は、請求額の下に付加価値税(VAT)とサービス料が別記されているので、チップが必要かどうかレシートをよく見た方がよい。
トイレの利用の際に
欧米の場合、公衆トイレは大抵チップトイレとなっており、チップを支払わないとトイレを使わせてもらえない。通常は額が決まっており、入口で管理人が徴収しているので、表示されている額を支払えばよい(それ以上のチップを支払う必要はない)。

チップの相場[編集]

チップの金額自体は必要以上に多すぎても少なすぎても良くない。チップが少ない場合には「自分の提供するサービスがすごく低く見られている」と判断されて以後のサービスの質が低下するだろうし、逆に多すぎても自分のサービスが正式に評価されていない(恵んで貰っている、蔑まれている)と自尊心を傷つけてしまったり、あるいは「日本人はカモだから」とその金額がデフォルトになってしまい、後の旅行者に(間接的に)迷惑をかける事にもつながる。

では、チップを払う場面になった場合、幾ら払えばよいのか?という事だが、目安として料金(宿泊料、食事代etc…)の10%~20%程度がチップの額と考えておけばよい。もしチップを要求されたりするような際に、改めて思い返してほしいのは「そのサービスの正式な料金」である。よほどとんでもない事をお願いしたでもない限り、チップの額が正規料金の額面の50%以上を上回るという事は、常識的に考えてまずあり得ない事である。

チップを払うという行為自体、受けたサービスに対する謝礼・対価の意味合いがあるから、その行為の難易度によっても相場より多寡が変わってくる。例えばタクシーを利用してて「少しでも早く目的地に着きたい」と依頼して実際、予定よりも早く到着出来たら相場よりもチップを多めに渡したり、ベッドメーキングなど余りにも日常的かつ恒常的なサービスであれば、その国の最低価値の紙幣(アメリカだったら1ドル紙幣)がチップの額となってくる。また、もし受けたサービスが余りにもお粗末で不服があった場合にはチップを低額にする、もしくはチップを渡す必要が無い(その時は何が不満だったのかを怒りと共にはっきりと伝える事が重要である)。尚、明細の中にサービス料(SERVICE CHARGE/Gratuity)の項目が別途ある場合にはチップは不要である。

いずれにしろ、それぞれの国やシチュエーションごとに、渡すべきチップの相場というものがあるのは上に述べたとおりだが、それが実際にいくらくらいのものなのかを計るのは、言う以上になかなか難しいものだ。結局のところ、その国の状況に応じたチップの相場観がわかるまで、ある程度トライ&エラーを繰り返すしかない面もある。

以下に一応の目安を以下に掲げておくので、参考にされたい(ただし絶対の基準というわけではない)。

  • その国で流通している最も少額の紙幣か、あるいは最も額の大きいコイン(それぞれ1枚ないし数枚程度)。
  • メジャーな外貨のうちで、最も少額の紙幣(US$1札など)や最も額の大きいコイン(€2コインなど)。
  • 食事の場合、食事代の1~2割程度。ただし、屋台や簡素な食堂の場合は基本的に支払う必要なし(たまにカウンターにチップボックスが置いてあることがあるが、特に気にかけなくてもよい)。
  • その国で、もっとも安い食事か軽食に相当するか、あるいはそれよりやや安いくらいの額。部屋まで荷物を届けてもらうとか、何かちょっとしたことをしてもらったような場合に支払う場合の一つの目安になる。

チップの要不要を表すサイン[編集]

チップを支払う必要がある場合とそうでない場合が相手のしぐさやサインなどによってわかる場合がある。以下はその一例である。

ピローチップ
ピローチップの意味は上述のとおりだが、ホテルによってはこれを受け取らないところもある。部屋に帰ってきて、ベッドメイキングが終了した枕の下に、部屋を出るときに置いたチップがそのまま残されているようなら、チップは受け取らないという意思表示と捉えてよい。そのような場合は、翌日以降部屋を出る際にピローチップを置かなくてもよい。
レストランやバーなどでの支払い
レストランやバーなどの会計の際、必要以上に細かい額のコインが多数混じっておつりが返ってくることがあるが、これは暗にチップを要求しているサインと考えてよい。このような場合は、おつりの中から比較的額の多いコイン(例えばユーロであれば、2ユーロコインとか1ユーロコイン)のみを取り、それ以外のコインを残すようにする(そのような場合でも、残ったコインがあまりにも少額とならないように配慮するのは当然である。大体食事代の1~2割前後が相場といったところ)とスマートなスタイルでのチップの支払いになる。もちろん、相手方のサービスの質に応じて、全てのおつりを置いてきてもよいし、逆にサービスが悪ければそのように細かいコインで用意されたおつりを全部取ってしまってもよい。
ジェスチャー
親指と人差し指をこすり合わせるようなジェスチャーは、大体どこの国でも「チップをくれ」という意味である。このようなしぐさを目の前でされた場合は、相手方があからさまにチップを要求していることになる。チップを支払う習慣のない国の人間が支払うべきところで支払わない場合にされることがあるジェスチャーではあるが、もちろん支払わなければならない義務はない。中には不当な形での要求もあるので、自分の感覚で考えて、支払う必要がないと思えば無視することもできる(ただし、それがトラブルに発展する可能性もあるので、周りの状況や相手の様子なども考慮し、あまり強引な形での拒否は避けた方がよい)。
相手の表情
チップを支払うべき場面で支払わない、あるいは額が相場に足りないなどの場合に、あからさまにいやな顔をされたり、あるいは「こいつ何も知らないな」とばかり、小馬鹿にした表情をされたりすることがある。

原則としてチップ不要の例[編集]

  • マクドナルドやスターバックスなど、カウンターで商品の受け取りを行うセルフサービスの店。
    • チップが必要になるのは、ウエイターが注文を取って品物を運んでくるケースの場合。
    • 例外として、ホテルの朝食(ビュッフェスタイル)はセルフサービスでもチップが必要。
  • 鉄道や路線バスのような公共交通機関。
    • 空港リムジンバスの場合、荷物の出し入れをしてくれる事に対してのチップが必要。
    • 無料シャトルバスの場合もドライバーに対してチップが必要。(その際、チップを入れるための籠が用意されている場合が多い)
  • スーパーマーケットやディスカウントショップのように、レジカウンターで会計を済ませるような場合。
  • マネージャークラス(例えばホテルの総支配人)にチップを渡すのは、逆に失礼ともされている。
  • 韓国中国台湾では日本と同じくチップの習慣が無いので、原則払う必要が無い。ただしサービス料が別途請求されることもある。
    • アルゼンチンやフランスでは法律でチップ不要と決められている。

チップの用意[編集]

あらかじめチップ用の小銭を用意しておく。到着して空港などで両替をしたばかりであり、手元にその国のコインや小額紙幣がない中でチップを支払わなければならない場面に遭遇した場合、US$1札(1枚ないし数枚)で代用することができる。このため、常にUS$1札を数枚財布の中に入れておくと何かと便利だ。

なお、チップの習慣がある国かどうかという点くらいは、あらかじめ旅行ガイドやネットなどで調べておくとよい。

チップのスマートな支払い方[編集]

チップを渡しなれていない日本人にとってはチップを渡すタイミングというのもなかなか難しい問題だ。この記事も含め、スマートなチップの支払い方に対するハウツーもいろいろなところで紹介されているかと思うが、頭で覚えていても咄嗟にできるというわけでもないので、これについても要はある程度場数を踏み、経験を重ねることでうまくなるしかない。ただ、すぐにでも実践できそうなコツのようなものもなくはないので、以下にいくつか紹介しておく。

事前に準備しておく[編集]

おもむろに財布を取り出して、中身を眺めつつチップとして渡す金額の算段をする…、というのははっきりいって無粋なチップの払い方だ。時間もかかるし、相手にしたところで何か間が抜けてバツが悪くなってしまうこともあるだろう。慣れないうちはある程度仕方ない面もあるが、できればさっと取り出して相手に渡してしまいたい。

そのためには、相手がそれと気づかないうちに渡すべきチップをあらかじめ手元に用意するのがコツである。例えば空港からタクシーに乗る、着いたホテルでボーイに荷物を持って部屋まで連れて行ってもらうなど、チップを渡すべき場面はあらかじめある程度予想できるので、これからそのような場面に遭遇するなと思ったら、その前にズボンのポケットにでもあらかじめ小銭を忍ばせるなどの準備をしておくとよい。

また、成り行きでボーイに荷物を持って部屋まで連れて行ってもらうような形になった場合であれば、相手を先に歩かせて、後を付いて歩いていきながら財布から小銭を出して用意するなどの工夫をするとよい。

間合いが大切[編集]

チップを渡すような場面に遭遇したら、とにかくさっと渡してしまう。日本人だと、とかくこの場面で渡すべきか否か迷ってついつい躊躇してしまいがちだが、「どちらか迷うとしたらあげるべき」、ぐらいの感覚でよい。あげた方がいいかな、と少しでも思ったなら、とにかく後は迷わずさっと渡してしまうのがチップの「粋な」払い方といえる。

チップの習慣がある国を旅するコツ[編集]

小銭や小額紙幣の補給を絶えず行う[編集]

チップの習慣がある国を旅していると、例えばホテルのピローチップやボーイへのお礼、レストランでのチップ、トイレのチップ等々で、想像した以上に小額紙幣やコインが出ていく場面に出くわす。この結果、チップ用のお金が足りなくなるということも想定される。

途中でチップ用のお金がなくなるといった事態を避けるためにも、例えばスーパーや街のキオスク、ファストフードなどチップの不要な店などで買い物や食事をする際にわざとおつりが出るような払い方をしてチップ用の紙幣やコインを絶えず補給するようにするとよい。また、出発前にあらかじめチップが必要な国であることがわかっているなら、上に紹介したように、US$1札が何かと便利なので、ある程度余分目にUS$1札などを両替時に準備しておくといった方法も考えられる(ちなみに、日本ではユーロなどの主要通貨であっても両替でコインを入手することは不可能である。ユーロの場合、最も少額の紙幣は€5札であり、これをチップとして用いるには少々勇気(?)がいる)。

なるべく少額のおつりがでないようにする[編集]

チップの習慣がある国では、チップを支払う場面に出くわしたときなるべくチップ込の値段で払うか、もしくはチップを別途渡すようにするかして、少額のおつりがでないような支払い方をする方が賢明である。

例えば空港から宿までタクシーを利用して、料金が12ドルだったとする。こちらとしては7ドルのおつりをもらってそこから2ドルのチップを渡すつもりだったのに、運転手が7ドルのチップ込みで支払ってくれたと誤解されて、おつりがもらえず、"Thank you!"で終わってしまうことがあるからだ(ひょっとすると、相手もこちらがチップに不慣れなことを承知で、確信犯でやっているというケースもあるのかもしれない)。

単に「5ドルのおつりをくれ」と明確に意思表示すればいいのかもしれないが、大抵は言葉もあまり通じない土地で、あちらの習慣やチップの相場もよくわからないことから、こんなシーンに遭遇すると、大抵の日本人旅行者は「ちぇっ!そんな。つもりじゃなかったんだけどな。」と半ば泣き寝入りしてしまうケースが多いように思われる。

この記事「チップ」は、この土地を旅したり、あるいは調べたりする際の参考になる可能性はあるものの、まだ書きかけです。加筆や訂正などをして下さるみなさんを求めています。