2011年11月16日付で、ウィキトラベル日本語版の記事が5,000件を突破しました。
スコータイ
出典: Wikitravel
目次
スコータイ (Sukhothai) はタイ北部にある都市。仏教遺跡群で知られている。
[編集] 分かる
[編集] 概要
タイ北部の中ほどに位置する古都で、チェンマイなどと並び、北部を代表する観光都市のひとつ。その歴史は古く、伝説の域を出ないようだが5世紀頃には国が建てられていたとの文献も残されている。
現在確認されている最も古い王朝は、シーインタラーティット王によって13世紀に建てられたスコータイ王朝で、13世紀末の第3代ラームカムヘン大王の時代に最も栄えた。現存する遺跡から、当時、スリランカから伝来した仏教に加え、クメール文化やヒンドゥー文化などの影響を強く受けていたことが伺える。
後にスコータイ王朝はアユタヤ王朝によって属国にされ、王朝下の地方中核都市に位置づけられたが、18世紀半ばにはビルマ軍の侵攻により旧市街は壊滅的な打撃を受けた。その後、トンブリー王朝を経て成立したチャクリー王朝初代の王ラーマ1世により、旧市街から12~13kmほど離れたヨム川沿いに新街が形成され現在に至る。
観光の中心となるのは、旧市街の方で、世界遺産に登録されたスコータイ歴史公園をはじめ、数多くの遺跡が残されている(エリアそのものも、世界遺産「スコータイの歴史上の町と関連の歴史上の町」の一部に登録されている)。また、新市街には宿泊施設やレストラン、ナイトバザールなどの商業施設が多数立地している。
[編集] 気候
1月頃(乾季)の気候について、日中は暑いが朝晩は肌寒いと思うくらいにまで冷え込むことがある。寒さよけと、日中の日焼け対策のため、長袖のシャツを持っていると便利である。
[編集] 着く
[編集] 飛行機で
バンコク及びチェンマイからタイ・エアウェイズが就航している。同社の航空券は、バンコク・チェンマイの往復チケットを購入すると、スコータイでのストップオーバーが無料となる特典が付いている。
[編集] 列車で
スコータイには鉄道が通っていないので、列車で直接スコータイへ行くことはできない。スコータイの近くの大きな町で鉄道(北線)が通っているのはピッサヌロークなので、バンコクやチェンマイから鉄道を利用する場合、ピッサヌローク駅で、列車を降り、路線バスに乗り換えてスコータイへ向かうことになる。ピッサヌロークからスコータイまでの所要時間は約1時間、料金は通常の路線バスであれば30バーツ。
[編集] 車で
[編集] バスで
バンコクの北バスターミナル(モーチット・マイ)から長距離バスで所要約6時間、料金は326バーツ。バスは途中ナコン・サワンやピッサヌロークなど、タイ北部の南側にある比較的大きな町のバスターミナルに停車する。
バンコクやチェンマイ、ピッサヌロークなどからの長距離バスは、新市街の外れにあるバスターミナルに到着する。バスターミナルから新市街の中心へは小型のソンテウ(下段参照。料金50バーツ)、旧市街へは大型のソンテウ(料金20バーツ)をそれぞれ利用する。
[編集] 動く
[編集] ソンテウで
ソンテウとは貨物車やピックアップトラックの荷台に乗客の座るベンチを取り付けた乗合自動車(タイではポピュラーで、比較的大きな町なら大体どこでも走っている)のことで、決まったルートを運行し、途中の乗り降りが自由にできるしくみとなっている。
スコータイで旅行者がよく利用するルートは、バスターミナルから新市街の中心に向かうものと、新市街の中心からバスターミナルを経由して旧市街に向かい、そこから新市街の中心に戻るルートの2つで、特に新市街と旧市街を結ぶルートのソンテウの方にはお世話になる機会が多い。
新市街から旧市街もしくはバスターミナル方面へのソンテウの乗り場は、街の真ん中を流れるヨム川に架かり、ランドマークにもなっているプラルアン(Phraruang)橋から旧市街方面へ200mくらい歩いた道路脇にある(途中目印のセブンイレブンを過ぎてさらに100mほど。ソンテウが数台停まっているのですぐわかる)。
新市街から旧市街へ向かう場合の所要時間は概ね30~40分(一旦バスターミナルを経由するので、旧市街から新市街へ向かう場合より10~15分ほど余計に時間がかかる)で、料金は20バーツ。料金は降車時に直接運転手に払う。
なお、ルートの途中でソンテウに乗降したい場合についてであるが、乗車したい場合はソンテウがやってくるのを見つけたら片手を水平に出して合図を送れば停まってくれる。また、降車時については、降りたい場所に着いたときに天井や座席の後ろなどにあるブザーのスイッチを押すか、運転手に直接声をかければその場で停まってくれる。ちなみに、料金は均一性なので、途中の乗降であっても、終点まで利用するのと変わらないだけの料金が徴収される。
[編集] トゥクトゥクで
オートバイの前面に人が数人乗れるくらいの座席を取り付けたもの。ソンテウと違ってルートは決まっておらず、タクシーとほぼ同じ使い方をする。
料金は交渉制となっている(料金をあらかじめ交渉しないで乗った場合、目的地で法外な値段の料金をふっかけられるなどトラブルの原因になることがあるので、あらかじめきちんと料金交渉を行い、合意しておくように。ちょっとした距離なら、大体ソンテウの2.5倍、50バーツ前後が大体の相場。なお、外国人料金について「買う」のコラム参照)。
[編集] レンタサイクルで
旧市街にある遺跡公園内や、その周辺を観光する際に特に威力を発揮する交通手段。旧市街、遺跡公園前のソンテウの停車場近くにはレンタサイクルショップが数店営業しており、いずれも1日30バーツ程度の低料金で自転車を借りることができる。もっともポピュラーなタイプの自転車は、後ろの荷台を座席に改良して足掛けを付けた、ギアなし2人乗りタイプのものだが、それ以外にも子供用、通常タイプの自転車、チャイルドシート付きなど、目的に応じていろいろなタイプの自転車を選択できる。
なお、遺跡公園をはじめとする旧市街の観光エリアにレンタサイクルで入場する場合、入場料とは別に10バーツ程の金額がレンタサイクル持ち込み料として別途徴収されるので注意。
[編集] レンタバイクで
レンタサイクル同様、レンタバイクを扱っているショップも数軒営業している。広大なエリアに点在している遺跡を効率的に回ろうとする際、レンタバイクも有効な交通手段の一つとなる。ただし、事故には十分注意。遺跡公園内やそれぞれのエリア内の移動は特に問題ない(公園内か、基本的に車の少ない田舎道での運転になる)が、エリア間の移動などで一部交通量の多い幹線道路を通らなければならない場合があり、運転に注意を要する。また、運転にあたり、国際運転免許証などを保有していない場合、基本的に無免許運転と同じ扱いになるため、仮に事故を起こした場合でも保険でカバーされないこともありうる。
なお、遺跡公園をはじめとする旧市街の観光エリアにレンタバイクで入場する場合、レンタサイクル同様入場料とは別に30バーツ程の金額がレンタバイク持ち込み料として別途徴収されるので注意。
[編集] タクシーで
通常のタクシーも走ってはいるが、台数はそれほど多くなく、また観光客の行動パターンからしても、ルートが決まった比較的長い距離をソンテウで移動し、そこから先はレンタサイクルや徒歩などを利用するというやり方の方が便利なので、タクシーを利用する機会はあまりない。
[編集] バスで
スコータイと周辺の集落を結ぶバス路線があるようであるが、タクシー同様、観光客が路線バスを利用する機会はあまりない(ただし例外として、ピッサヌロークやシー・サッチャナーライ遺跡公園行きのバスについては観光客が利用する機会が多い)。
[編集] 足で
スコータイの見どころは広大な面積のエリアに散らばって立地しており、新市街の中心部などごく一部の例外を除き、徒歩で歩いて回るのはほぼ不可能(遺跡公園内の主な見どころだけなら歩いても回れなくないが、かなり時間がかかる)。限られた時間で効率的に観光を行いたければ、時間や目的などに応じて、レンタサイクルやトゥクトゥクなど、他の交通手段を合わせて利用した方がよい。
なお、旧市街、ラームカムヘン国立博物館の向かい側付近の道沿いには、ゲストハウスやレストラン、レンタサイクルショップ、土産物店、雑貨屋など、観光客向けの施設がまとまって立地している一画があり、旧市街観光はここを基点にすると非常に動きやすい。この一画は新市街へ向かうソンテウ乗り場にも隣接しているため、新市街とのアクセスも抜群によい。
[編集] 観る
[編集] 旧市街城郭内
- ワット・マハータート (Wat Mahathat) — 遺跡公園内で最も重要な寺とされており、その規模からも、公園内で最も見ごたえのあるスポット。敷地内には多数の仏塔(ストゥーパ)やブッダの坐像や立像、寺院跡の柱などが所狭しと並んでいる。ここだけでも、ゆっくりと回れば30分くらいかかる。公園内のランドマークにもなっており、他のスポットの説明板には、ワット・マハータートから見た方角と距離が必ず書かれているので、最初に通った料金所とここの位置の2地点を頭に入れておくと地図と実際の公園内の見どころの位置が把握しやすくなる。 所在 遺跡公園内の中央部付近。
- ワット・トラバン・グーン (Wat Traphang Ngoen) — 周りを塀で囲まれていないのと、仏塔が他の寺院とは異なり花のつぼみのような円形をしていないのが特徴の寺院。寺院の名称にもなっている「トラバン・グーン」とは、寺院の前にあるため池の名前である。 所在 ワット・マハータートの西約300mのところ。
- ワット・シーサワイ (Wat Si Sawai) — もともとヒンドゥー教寺院だった建物を後に仏教寺院に改造したもので、他の寺院のものとは形が異なる仏塔、ナーガの椅子に横たわるヴィシュヌ神やリンガなど、ヒンドゥー様式の名残を留めた装飾がところどころに施されている。 所在 ワット・マハータートの南西
- ワット・サー・シー (Wat Sa Si) — 濠に囲まれた寺院。スリランカ様式の円形の仏塔の前にブッダの坐像があり、その周りにかつて仏殿だったであろう建物の石柱が残っている。スコータイへのスリランカ仏教伝播を示す貴重な遺跡として知られている。 所在 ワット・マハータートの北西
- ラームカムヘン大王記念碑 (King Ramkhamhaeng Monument) — スコータイ王朝の最盛期を築き、タイの文字を発明したことでも知られるラームカムヘン大王のブロンズ像で、1969年に完成し11月に落慶法要が行われた。均整のとれたプロポーションに仕上げられており、スコータイ時代の装束を纏っている。また、顔は本人そのものではなく、スコータイ様式の仏像のそれに似せて造られている。タイ人に敬愛されている王様で、参詣の人々が絶えないが、歴史的な背景がよくわからない観光旅行客にとっては、正直単なるブロンズ像にしか見えない。 所在 ワット・マハータートの北、公園入口の近く。
| | ||||||||||||
| | ||||||||||||
| | ||||||
| | ||||||
[編集] 旧市街北側
城壁を出た北側には平坦な土地が広がっており、そこに遺跡が点在している。このエリアで最も見応えがあるのはワット・プラ・パーイ・ルアンとワット・シー・チュムの2つ(いずれも入場料を徴収する)だが、それ以外にも小さいながら興味深い数々の遺跡があるので、時間と相談しながら回るといいだろう。レンタサイクルで2~3時間もかければ主要な遺跡群を一通り見て回ることができる。
| | ||||||
| | ||||||
| | ||||||
| | ||||||
[編集] 旧市街西側
城壁の西側は少し離れたところから先がなだらかな丘陵地帯になっている。ワット・サパーン・ヒンなど比較的見応えのある遺跡群がいくつかあるほかは、どちらかというと小ぶりな遺跡群が多く、それらが旧市街の城門(オー門)の外から丘陵地帯にかけて点在している。
このエリアを自転車で回る場合、平坦な土地が広がる城壁の北側のエリアなどに比べてやや時間がかかるし、また、いくつかの遺跡は丘の麓に自転車を留め、ある程度の距離を歩いて丘の上まで行かなければならないため、他のエリアに比べると見どころを効率的に回ることができない。
点在する遺跡を一つ一つ丁寧に回ろうと思ったら、このエリアだけで優に1日はかかってしまうので、時間のない人は始めからある程度見たいところを絞り、ピンポイントで観光するとよいだろう。
なお、旧市街西側のエリア一帯がまとまった形で料金徴収の対象となっており、主な見学ルートの出入り口付近に料金徴収用のゲートが設けられている。料金自体は他のエリアとほぼ同じで、自転車やバイクなどの持ち込みに別途料金を徴収するシステムも同様。
| | ||||||
[編集] 遊ぶ
[編集] 買う
[編集] 両替
|
外国人料金 タイの他の観光地でもありがちな話だが、ここスコータイでも遺跡などへの入場料、ソンテウやトゥクトゥクなどの公共交通機関、インターネットカフェなど、外国人旅行者がよく利用するものについては、いずれも外国人料金が設定されていることが多い。地元の人との料金差についてはいろいろだが、大体地元の人の2倍~5倍程度で、遺跡の入場料など料金が高いものの方が、特に料金差が大きく設定される傾向があるようだ。取れる人から多めに取るというごく自然な発想で、地元の人たちも特に悪びれる様子もなく、ものによっては堂々と外国人については別料金を取る旨の掲示をしている。 取られる側の旅行者にとっては何とも忌々しい限りだが、これについてはそういうものだと割り切るしかないだろう。請求された際、地元の人達とのあまりの違いに一瞬戸惑うこともあるが、邦貨に換算してみれば、外国人料金とてそれほど腹が痛むほどではないことに気づくはずだ。 |
スコータイには街中に両替商のようなものがほとんどなく、両替は街中の銀行に頼ることになる。新市街の中心部、プラルアン(Phraruang)橋のたもとにある泰華農民銀行(KASIKORN BANK、緑の看板が目印)をはじめとして街中にいくつかの銀行支店があり、比較的簡単に両替できる。銀行の営業時間は月~金の8:30~15:30なので、土日祝日に架かる時は少し多めに両替しておくと困らない(なお、両替時にはパスポートなどの身分証明書の提示が必要。ただしコピーでも代用可)。
なお、土日祝日や、夕方など街中の銀行が閉まっているときに両替したい場合は、旧市街と新市街のほぼ中間あたりにある、スコータイで最大のショッピングセンター、「Big C」(下段参照)に行くとよい。ショッピングセンター内に銀行の支店が数店舗営業しており、ここの支店に限り土日祝日を問わず、夜8時頃まで両替に応じてもらえる。
| |||||||
[編集] 食べる
[編集] 安食堂
| | ||||||
| |||||||||||||
[編集] 中級
| |||||||
[編集] 高級
[編集] 飲む
[編集] 泊まる
- 旧市街の場合、遺跡公園入口のソンテウ乗り場付近、飲食店やレンタサイクルショップ、商店などが立地するエリア内にゲストハウスが数軒ある。
- 新市街の場合、街の中心部に架かるプラルアン橋の周辺に多くのゲストハウスが立地している。ゲストハウスには大きく分けてドミトリータイプ(個室も備えている)のものと、別棟建てのバンガロータイプのものがあり、バンガロータイプの方が、若干値段が高い。
[編集] 安宿
[編集] 中級
| | ||||||||||||
[編集] 高級
[編集] 出かける
- ピッサヌローク (Phitsanulok) — チェンマイやスコータイなどと並んでタイ北部を代表する街のひとつ。バスや鉄道が通じており、交通の要衝としても知られる。タイで唯一許可されている水上家屋でも有名。スコータイからは路線バスで1時間ほど。バスは頻繁に出ているので、朝出ればスコータイからの日帰り旅行も十分可能。

