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韓国鉄道を乗りこなす
出典: Wikitravel
目次
韓国は車社会。国内を移動するためにポピュラーな移動手段といえばバスであると言われる。
しかし、2004年の高速列車KTXの開業以来、ソウル~釜山間をはじめ、国内移動時間が大幅に短縮された。渋滞に悩まされるバスに比べ、鉄道の遅れはある程度計算できるので、韓国内の旅行には是非とも鉄道も活用したいところ。
ここでは、韓国の項目では記述しきれない韓国鉄道について、利用のノウハウを記述する。
[編集] 韓国鉄道のあらまし
韓国の鉄道は元の国鉄を引き継いだKORAILが全国に鉄道網を持ち、ソウル、仁川、釜山、大邱、光州、大田の各都市には地下鉄がある。ここでは地下鉄と広域電鉄を除いたKOREILの路線について紹介する。各地の地下鉄については各都市の記事を参照のこと。
[編集] 運行路線
[編集] KTX京釜・湖南線
2004年4月に開通した、最高速度300km/hを誇る高速列車。現在、光明~大田・西大田、大田~東大邱間が専用の高速線を走行(東大邱~釜山市内間建設中)しており、在来線各駅に乗り入れている(光明・天安牙山はKTX専用駅)。高速線上は高速走行の迫力に圧倒されるが、トンネルが多く、景色はあまり楽しめないかもしれない。在来線区間については後述。幸信は京義線に属し、KTXの車両基地でもある。
京釜線停車駅:幸信-ソウル-光明-天安牙山-大田-東大邱-密陽-亀浦-釜山
湖南線停車駅:龍山-光明-天安牙山-西大田-論山-益山-金堤-井邑-長城-光州、松汀里-羅州-木浦
[編集] 京釜線
首都ソウルと大田、大邱、釜山といった大都市を結ぶ、韓国随一の基幹路線。永登浦~天安間は地下鉄1号線から直通の広域電鉄が併走し、東大邱~釜山間はKTXが乗り入れている。
主な停車駅:ソウル-永登浦-水原-平沢-天安-鳥致院-大田-金泉-大邱-東大邱-密陽-亀浦-釜山
[編集] 湖南線
京釜線の大田信号所で分岐し、全羅道の光州・木浦を結ぶ路線。KTXが乗り入れ、セマウル号・ムグンファ号も走る。KTXの運行開始以来、湖南線列車の出発駅はソウルの龍山駅に統一された。
沿線一体は湖南地方と呼ばれ、稲作が盛んな地域である。日本の越後平野のような延々と広がる稲田の中を駆け抜ける。
光州へは途中で分岐し、盲腸線として光州市内へ至る。
主な停車駅:龍山-京釜線-西大田-論山-益山-金堤-井邑-長城-光州、松汀里-羅州-木浦
[編集] 全羅線
湖南線の益山駅で分岐し、全羅道の全州・麗水を結ぶ路線。ソウルの龍山駅から直通のセマウル号(4往復)・ムグンファ号(9往復・内1往復は夜行)が運行、益山駅始発のムグンファ号(4往復)もある。ほとんどの列車が益山駅ではKTXと接続している。
主な停車駅:龍山-京釜線-湖南線-益山-全州-南原-順天-麗水
[編集] 長項線
京釜線の天安駅で分岐、中西部の町を結んで湖南線の益山駅へ至る路線。温陽温泉へはソウル地下鉄1号線から直通する近郊電鉄線が通っている。長項線のターミナルはソウル龍山駅であり、セマウル号7往復、ムグンファ号9往復(内5往復は西太田駅着発)が運行されている。錦江の鉄橋が完成し群山線と直通したことにより長項駅と群山駅は大きく移動した。
主な停車駅:龍山-京釜線-天安-温陽温泉-洪城-長項-群山-益山
[編集] 忠北線
中央線の鳳陽駅と京釜線の鳥致院駅を結ぶ路線。ムグンファ号が堤川~太田間に8往復、堤川~ソウル間に1往復運行されている。
[編集] 大邱線
京釜線の東大邱駅から中央線の永川駅を通り東海南部線の慶州駅を結ぶ路線。列車は東海南部線の浦項駅や慶州駅・蔚山駅を経由して釜山市の釜田駅を結ぶもの、中央線・嶺東線で江陵駅を結ぶものがある。セマウル号がソウル~釜田間に6往復、ソウル~浦項に2往復。ムグンファ号がソウル~釜田間夜行1往復、東大邱~釜田間に8往復、東大邱~浦項間に10往復、東大邱~江陵駅間に2往復が運行されている。
主な停車駅:東大邱-永川-西慶州
[編集] 東海南部線
東海岸の浦項駅から慶州を経由して釜山を結ぶ路線。釜山市内のターミナルは釜田駅で釜山駅までの列車は無い。列車は大邱線で記載したもののほかムグンファ号が浦項~釜田間に2往復、江陵駅~釜田間に夜行1往復がある。
[編集] 慶北線
中央線・嶺東線の栄州駅から京釜線の金泉駅を結ぶ路線。ムグンファ号が栄州駅~釜田間に3往復、週末のみ釜田~江陵間に1往復運行されている。
主な停車駅:金泉-栄州
[編集] 京義線
路線名がソウルの旧称京城の京と中朝国境の新義州の義から取られているように、ソウルと釜山を結ぶ京釜線とともに半島縦断鉄道の一部となっている路線である。朝鮮戦争以降路線は分断されていたが、2003年に再び接続され線路は繋がった。しかし、両国間を跨ぐ旅客列車は現在運行されていない。2009年7月にソウル駅~汝山駅間が広域電鉄化されたため、京義線の列車運行区間は汝山駅から都羅山までとなっている。終点の都羅山駅は北朝鮮との軍事境界線内にあり、展望台や板門店を見学するための入り口の駅である。この駅へは身分証明書がないと行くことができず、臨津江駅で手荷物検査などの手続をする必要がある。
主な停車駅:汝山-臨津江-都羅山
また、広域電鉄となった区間中の幸信駅付近にKTXの車両基地があるため、車庫に向かう列車を利用してKTXの一部列車が幸信駅まで旅客営業をしている。
ちなみに「臨津江」は日本語読みで「イムジン川」。ザ・フォーク・クルセダーズのレコード「イムジン河」が発禁になったことなどで有名な、南北分断の象徴的存在である。
[編集] 京元線
ソウル郊外北部の東豆川駅から新炭里駅までの列車が運行されている。路線としては城北駅から新炭里駅までなのであろうが、東豆川駅の次の逍遥山駅までは地下鉄1号線から直通する広域電鉄として運行されている。東豆川駅での乗り換えは一旦改札を出ないといけない。
列車は通勤列車のみで17往復が1時間ごとに運行されている。
[編集] 京春線
ソウル市内の東のターミナル清涼里駅から江原道の春川駅を結ぶ路線だが、現在南春川~春川間は近代化工事のため休止中である。ムグンファ号が19往復運行されているが、週末は観光客を中心に利用者が多く、立ち席券も発売停止になることがあるので利用予定の場合は早めに列車を決め指定券を手に入れることをお奨めしたい。なお、現在全線に渡って近代化工事が進められている。
[編集] 中央線
路線は龍山駅から永川駅を結んでいるが、長距離列車は清涼里駅を始発駅として運行されている。また、広域電鉄が龍山駅から清涼里駅を経由し徳沼駅まで営業している。ムグンファ号が清涼里駅~江陵間に6往復(内1往復夜行)、清涼里駅~安東駅間に6往復、清涼里駅~釜田間に2往復(内1往復夜行)などが運行されている。
[編集] 嶺東線
中央線の栄州駅から江陵駅を結ぶ路線。
[編集] 太白線
中央線の堤川駅から嶺東線の栢山駅を結ぶ路線。
[編集] 旌善線
江原道の旌善郡内を走る路線。
かつては終着のアウラジから更に先の九切里まで運行されていたが、現在はこの区間を観光用のレールバイクとして運営されている。
[編集] 慶全線
京釜線の三浪津駅から南部を縦断し湖南線の松汀里駅を結ぶ路線。
[編集] 鎮海線
慶尚南道の昌原から鎮海へ至る路線。大邱~鎮海間にセマウル号が4往復運行されている。
終着駅の統海は韓国海軍の司令部があり、桜のシーズンに軍港が開放される時以外は一般人の立ち入りが禁じられている。
[編集] 列車
[編集] KTX
KOREA TRAIN EXPRESSの略で、フランスのTGVシステムを活用した高速鉄道。最高速度300km/hを出すことができる。編成は両端の動力車を除いて客車18両で、一般席808席、特室127席がある。このうち一般席は座席が回転できないため、座席方向は両端から車両中央に向かった配置となっている。車内設備としてはビデオ/オーディオシステム、インターコム、客室内旅客情報設備(日本語表記もある)、飲料自動販売機10台、スナック自動販売機3台などがある。
[編集] ヘラン号
2008年11月から運行を開始した個室寝台車と食堂車などから成る観光用特別列車。編成はダブルベッド・トイレ及びシャワー室・ソファー・冷蔵庫がある2名定員のスイートルーム(牡丹)、ダブルベッド・トイレ及びシャワー室がある2名定員のデラックスルーム(百合)、ダブル及び2段ベッド・トイレ及びシャワー室がある3名定員のファミリールーム(木蓮)、2段ベッド・共用トイレ及びシャワー室がある2名定員のスタンダードルーム(梅)がある。また、各室に大きさは異なるが映像モニターとインターホンが設置されている。さらに、簡単な食事とワイン・コーヒー・ビールなどの飲み物の提供、フォト印画サービスをするレストラン&カフェーカー。車内イベントや車窓鑑賞のためのラウンジ&イベントカーがある。ソウルから一泊二日の行程と二泊三日の行程で運行されている。また、2009年10月に日本の旅行会社がこの編成を借り切った企画で団体旅行を募集している。
[編集] セマウル号
「新しい村」の意味で、1970年代に韓国で展開された「新しい村(セマウル)運動」にちなんだ名称。KTXの登場までは最速の特急であった。列車は動力集中方式の気動車であり、客室には一般室と特室があるが一般室でも日本のグリーン車並みの座席である。
[編集] ヌリロ号
2009年6月よりソウル・新昌間に運行を開始した電車で、一般室のみの4両編成である。将来ハムグンファ号と置き換えていくといわれている。
[編集] ムグンファ号
国の花であるムグンファ(ムクゲ)にちなんだ名称。多くは客車列車で、一部気動車で運転されている。客車は一般室のみであるが、現在の車両に置き換えられる前のセマウル号の車両を使ったものもある。一部の列車には軽食を提供するカウンターや、コイン式でインターネットが利用できるパソコンを設置したスナックカーが連結されている。
[編集] 通勤列車
運転されているのは京元線と京義線のみで、5両編成の気動車である。車両は2人掛け席を中心として、出入り口付近のみ向かい合わせ席となっている。
[編集] ダイヤの調べ方
「月刊 観光交通時刻表」 (월간 관광교통 시각표) が発行されている(5,000ウォン)。駅の売店か大都市の大型書店しか置いていない。鉄道の他に、市外バス、高速バス、船舶や国内空路も掲載されている。鉄道時刻表部分は駅名の漢字表記があるが、それ以外はほとんどハングルで書いてあるので、ハングルが読めないと、読むのは難しい。大きな駅の案内所にはKTXのみの時刻表、セマウル号・ムグンファ号も含んだ時刻表が掲載された小冊子(パンフレット)がある。
[編集] 乗車券の買い方
京義線、京元線の通勤列車以外の乗車券はすべて列車単位で発売される。そのため乗車券の購入の際は乗車日・乗車区間・乗車列車を示さなくてはならない。運賃・料金は列車種別ごとに区間ごとに設定され、日本のように乗車券(運賃)と特急券(料金)が分かれてはいない。
[編集] 列車の乗り方
列車の出発時刻の15~10分前から改札が始まる。改札口の上に設置されている電光掲示板に列車種別・行先・発車時刻が表示され、改札中の列車は点滅する。大きな駅では自動改札機が設置されているが、2009年現在きっぷが磁気対応になっていないため機械に通さずそのまま通過できる。したがって列車本数が多い駅の場合は自由にホームに出入りできてしまう。
[編集] お得な乗車券
[編集] KRパス
KRパスは、KORAILが運行するKTX・セマウル号・ムグンファ号に乗り放題の外国人旅行者向パス。ただし、韓国人(海外長期滞在者を除く)と韓国に長期滞在する外国人は購入できない。
次の種別に分かれており、それぞれ3日間用、5日間用、7日間用、10日間用がある。
- ノーマルパス (NORMAL PASS)
- 一般用チケット。4歳から12歳までは半額。
- セイバーパス (SAVER PASS)
- 同一行程で旅行する2名から5名までのグループ用チケット。ノーマルパスより約10%安い。
- ユースパス (YOUTH PASS)
- 13歳から25歳までの人、または国際学生証 (ISIC) を所持する人用のパス。ノーマルパスより約20%安い。
日本国内ではバウチャーが発行され、KORAIK主要駅または仁川国際空港KORAIL案内所で実券と引き換えることができる。指定券はKORAILのすべての駅で無料で発行してもらえるが、既に指定を受けている区間に二重に発行されないシステムになっている。列車に乗り遅れた場合には、申し出の時点から後の指定を受けた列車が最初に停車する駅より先は取り消しが可能であるが、その駅までは新規に購入しなくてはならない。
日本国内ではJR九州の旅行案内所やJR東海ツアーズ東京支店などで発売しているが、レートが割高でありインターネットで購入する方が安い。ちなみに5日券の2009年5月時点での店頭購入の場合の価格は¥12,000余りであったが、インターネット購入では113,900ウォン(今回は5月26日のレートで換算され¥8,808)であった。
[編集] 日韓共同きっぷ
東海道・山陽新幹線沿線および九州各地から下関または博多までの乗車券・特急券と関釜フェリーまたは博多~釜山のジェットフォイル、釜山または慶州~ソウル間のKTXまたはセマウル号の乗車券がセットになった片道きっぷである。
[編集] 韓国の鉄道関連スポット
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