金剛山
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目次
金剛山 (금강산 クムガンサン) は北朝鮮の江原道にある山地である。
[編集] 分かる
金剛山は日本の山と違い、東西約40キロ、南北約60キロとかなり広い領域を指す言葉で、日本の感覚で言うと山地に近い。しかも金剛山近くの海の景勝地も海金剛と呼び、金剛山の一部としている。
また、本来の金剛山である山の方も、朝鮮半島の分水嶺を境にして東側(海側)を外金剛、西側(陸側)を内金剛と呼んでいる。つまり広い金剛山は内金剛、外金剛、海金剛の三つの地域に分けられていることになる。
現在、北朝鮮領にある金剛山は自由な観光は出来ないが、韓国側から外金剛と海金剛の一部を観光するツアーが毎日出ており、また北朝鮮側からは内金剛の観光ができることもある。ここでは韓国側からの金剛山観光について説明し、必要に応じて北朝鮮側からの観光情報を追加したい。
[編集] 歴史
金剛山は新羅時代より仏教の聖地となり、多くの寺院が建てられた。しかし長い歴史の中でほとんどの寺院は焼失した。中でも朝鮮戦争の被害は大きかった。それでも新羅時代の石塔や高麗時代の磨崖仏など、今なお貴重な仏教関係の文化遺産が金剛山には残されている。
高麗時代後期から多くの文人墨客が金剛山に遊ぶようになり、漢詩などの文芸作品に金剛山の美しさが取り上げられるようなって、仏教の聖地としてのみならず、朝鮮半島有数の景勝地として知られるようになった。当時の著名な文人が詠んだ詩句を金剛山の岩に刻んだ作品は、金剛山名物の一つになっている。なお、朝鮮半島の風習として昔から景勝地の岩に人名を刻む習慣があって、金剛山の多くの岩にも人名が刻まれている。そして北朝鮮時代になると金日成、金正日親子の言葉などを刻む行為が続けられており、景観に大きなダメージを与えている。
日本植民地時代になって、朝鮮総督府は金剛山を朝鮮観光の目玉として重視し、各種の観光施設の充実を図った。やがて1930年代になって交通が整備されると金剛山を訪れる旅行者は激増、慶州などと並んで朝鮮半島有数の観光地となった。
北朝鮮時代になると観光客は激減し、閉ざされた名所となってしまったが、1998年11月以降、韓国の財閥である現代グループが、韓国から直接北朝鮮の金剛山に行く金剛山観光を開始した。金剛山は現代グループの手によって観光開発が進められ、今では連日、韓国からの多くの観光客が集まるようになっている。
[編集] 風景
花崗岩の奇岩怪石が連なる山並み、美しい渓谷や滝といった風景を満喫できる。特に色鮮やかな紅葉で彩られる秋の風景の美しさには定評がある。また金剛山には三日浦という美しい湖や、海金剛という松島を思わせる海の風景も楽しめる。
一般的には外金剛が男性的で勇壮な山岳美や渓谷美が楽しめるのに対して、内金剛では女性的で穏やかな山の風景を見ることが出来るとされ、外金剛の方が評価されることが多いが、石塔や磨崖仏など貴重な文化遺産は内金剛側にあるものが多く、魅力ある観光地であることに変わりが無い。
[編集] 動植物
植物相は貴重な植物が多く、恵まれている。例えば6月ごろ金剛山中で咲くオオヤマレンゲ(モクレンの一種、北朝鮮の国花)の美しさとその良い香りは特筆に値する。一方、動物相は植物に比べると貧弱と言われている。しかし金剛山の登山中、たびたびシマリスの姿を見ることができるので、全く期待できないわけでもない。
ただし後述のように現在の金剛山観光では金剛山を自由に歩きまわれるわけではないので、動植物などの自然を満喫したい旅行者には大きな不満が残るであろう。
[編集] 気候
金剛山は海に近いこともあって、朝鮮半島の中では比較的気候が温暖である。しかし山間部であるので雨量は多い。特に雨季である6月末~7月にかけての旅行は雨に祟られる可能性が高くなる。また台風の直撃を受ける可能性は少ないが、かつて金剛山が台風の直撃を受けた際、川に架かる橋や海金剛地区に埋められていた地雷が流されて、観光に支障が起きたことがあった。
また冬季は雪が積もることも多く、雪景色の金剛山も美しいとはいえ、ハイキングが難しくなることもあって旅行に適しているとは言いがたい。旅行に最適なのはやはり春と、そして何と言っても美しい紅葉が金剛山を覆う秋であろう。
しかし旅行シーズンはどうしても旅行代金が高くなってしまう。安く旅が出来る冬に金剛山へ行き、謎の国北朝鮮を垣間見るということも考えられよう。
[編集] 着く
金剛山観光で一番の問題のひとつが、金剛山に行くまでがかなり大変なことである。これから金剛山観光の予約、観光に出発するまで、そして金剛山に到着するまでの注意事項を順を追って説明したい。
[編集] 金剛山観光の予約
金剛山観光は必ずツアーで行われる。個人旅行は今のところ不可能である。つまり金剛山に行くにはツアーに申し込まねばならない。金剛山観光は現代グループ内で北朝鮮事業を行っている現代峨山という会社が行っているが、現代峨山が金剛山ツアーを直接販売するわけではなく、旅行会社を通して申し込むことになる。
ここで大きな問題が生じる。金剛山観光を扱う旅行会社は基本的に韓国の会社である。今現在、日本の旅行代理店を通して金剛山に行くのは難しい。つまり何とかして韓国の旅行代理店に金剛山観光の申し込みをしなければならない。困ったことに韓国語や英語が堪能であっても、メール等で金剛山観光の申し込みをしようとしてもなかなか上手く進まないことが多い。現在のところ韓国に知人や友人がいる場合、予約を頼むのが一番確実な方法である。思い切って一回韓国に行って、金剛山観光の申し込みをするという手も考えられる。多くの韓国の旅行会社は金剛山観光を扱っており、韓国国内での予約は比較的簡単である。
金剛山観光は北朝鮮に入国許可を貰う関係上、10日前には現代峨山に全ての必要書類が届いていなければならない。つまり逆算すると2~3週間前には予約が完了していなければならず、相当長い韓国旅行でなければ韓国旅行中に申し込んで金剛山へ向かうのは不可能である。金剛山観光の予約が済めば、必要書類を送り代金を振り込むことになる。必要書類は北朝鮮側の入国許可を受けるためのもので、ほぼビザ申請に必要な書類と同じである。
金剛山観光は全てツアー形式で行われるため、日程と宿泊先、あと出発日で料金が自動的に決定する。日程は日帰り、1泊2日、2泊3日の3種類があり、宿泊先は後述の泊まるのコーナーでも説明するように、ホテル形式、ペンション形式、多人数での宿泊施設の3タイプに分かれる。ホテルは北朝鮮側の従業員が働くホテルと完全に韓国側が経営するものがあり、印象がかなり違うので考えて予約する方が良い。ちなみに料金はほぼ同じである。
出発日に関しては全部で4期間に分けられている。冬が一番安く、5月初めと秋、あと夏休み期間が一番高い料金設定になっている。一番高い季節は一番安い時期と比べて5割増しを少し越える。料金的にはだいたい2泊3日で4~6万程度である。もちろんホテルのデラックスルームなどにすれば値段は跳ね上がる。
その他、金剛山観光の予約で気をつけねばならない点は、秋などのトップシーズンは予約が殺到しがちなことと、不安定な北朝鮮情勢の影響で観光が突然ストップすることがあり得ることである。
[編集] 観光に出発するまで
金剛山観光に行く場合、まず花津浦峨山レストハウスという場所に集合することになる。花津浦峨山レストハウスは韓国東海岸最北端の町の高城郡にある花津浦(ファジンポ)という湖のそばにある。ここで観光客は金剛山観光の諸手続きを行うことになる。
花津浦峨山レストハウスへは、2泊3日観光の場合はソウルから運行されるシャトルバスで向かうのが便利である。シャトルバスは金剛山観光申し込み時点で予約するとよい。なお、シャトルバスはソウルを午前8時頃に出発する。日帰りと1泊2日観光の場合、花津浦峨山レストハウスの集合時間が午前6時と極めて早い時間なのでシャトルバスの運行はない。この場合、束草か高城郡に宿泊して早朝、タクシーで花津浦峨山レストハウスに向かうのが良いであろう。最近になって出発時間が遅い1泊2日観光が開始されたが、ソウル発午前6時頃のリムジンバスが運行されることになったのでそれに乗れば良い。
もちろん時間に余裕がある場合などは花津浦峨山レストハウスまで自力で行ってもかまわない。この場合まず束草まで行って、それから路線バスで花津浦に向かうと良い。また国際免許証を持っているか韓国人の知人と一緒に金剛山へ向かう場合、車で花津浦峨山レストハウスに向かうのも一つの方法である。車は花津浦峨山レストハウスの駐車場に金剛山から帰るまで停めておくことが可能である。
花津浦峨山レストハウスでは金剛山観光の諸手続きを行うが、まず観光証と観光カードの交付を受ける。観光証は二枚組になっていて、金剛山観光中は身分証明書として常に首から下げていなければならない。また観光カードは金剛山でバスに乗るときには運転席の脇にある読み取り機にカードをかざし、観光客の所在確認用に使われる。もう一つ観光カードはウォンの現金をチャージして、金剛山での買い物時にキャッシュカードとして用いることができる。ウォンの現金のチャージは花津浦峨山レストハウスで行う。なお金剛山では観光カードかドルのキャッシュを使うことになっており、ウォンの現金を使う場面はほとんどない。
もう一つ花津浦峨山レストハウスでは金剛山へ向かうために重要な用件を済まさねばならない。金剛山へ持ち込み禁止品のチェックである。まず最初にチェックされるのが携帯電話である。北朝鮮は携帯電話の持ち込みを禁止しているので、花津浦峨山レストハウスで係員に預けなければならない。その他、規定以上の倍率があるカメラ、新聞などが持ち込み禁止品になっている。これら持ち込み禁止品が北朝鮮で見つかった場合、罰金の対象になりトラブルの元になる。詳細は気を付けるのコーナーで説明したい。
花津浦峨山レストハウスでの手続きが終了すると、軍事境界線の近くにある東海線南北出入事務所に向かう。シャトルバスで花津浦峨山レストハウスに到着した人は東海線南北出入事務所まではシャトルバスに乗って行くことが出来る。自力で到着した人たちはリムジンバスに乗っていくことになる。東海線南北出入事務所行われる手続きは、外国人にとって出国審査と変わりが無い。手続きが終了すると金剛山からの迎えのバスに乗り込み、いよいよ金剛山へ向かうことになる。
バスに乗り込み5分あまりで軍事境界線を越えて北朝鮮側に入り、10分あまりで北朝鮮側の出入事務所に到着する。ここで北朝鮮の入国手続きを行う。持ち込み可能なカメラかどうか、カメラの直接チェックがあるくらいで他の国の入国審査と特に大きな違いがあるわけではないが、入国にかかる時間はかなり長めである。
北朝鮮に入って一番気をつけなければならないことは、バスからの写真撮影は厳しく禁止されていることである。見るもの全てが珍しいので写真を撮りまくりたくなるが、一定間隔に北朝鮮兵が立って見張っているので、見つかると大きなトラブルとなるのは必至である。
[編集] 金剛山に着いて
金剛山に到着するとまず宿泊場所にチェックインすることになる。金剛山での宿泊場所は大きく2ヵ所に分かれている。まずみやげ物店や食堂があり、コース観光の出発地になっている温井閣という施設の近くに宿泊施設や観光施設が固まっている。それから3~4キロほど離れた、高城湾の周辺にも宿泊施設や観光施設がある。金剛山に到着したらまず観光施設の位置関係を確認すると便利である。ちなみに温井閣と高城湾の間は徒歩での移動は認められておらず、バスで移動するしかない。
[編集] 温井閣周辺にある観光施設
- 温井閣(東館と西館がある。東館は食堂や喫茶店など、西館にはみやげ物店とバイキング形式の食堂がある)
- 金剛山文化会館
- 外金剛ホテル
- 九龍ビレッジ
- 金剛山温泉(少し離れている。温井閣から歩いて約5分、バスで行くのも可)
- 温井ビレッジ(金剛山温泉周辺にある)
- 金剛山ホテル(かなり離れている。温井閣からは徒歩15~20分程度、バスもある)
- 金剛苑(金剛山ホテルの隣)
[編集] 高城湾周辺にある観光施設
- 金剛ファミリービーチホテル
- ホテル海金剛
- ペンション形式の宿泊施設
- 高城港刺身店
- 海水浴場
[編集] 北朝鮮側からの内金剛観光
1998年以前は、北朝鮮観光の目玉の一つとして金剛山観光が行われていた。当時の金剛山観光は現在の韓国側からの金剛山観光と観光場所はほぼ同じ外金剛と海金剛であった。しかし1998年11月の韓国側からの金剛山観光の開始によって、北朝鮮側から金剛山を観光することは出来なくなった。
最近になって、リクエストによっては北朝鮮側から今のところ韓国からの観光が行われていない内金剛の観光が可能になった。この場合、金剛山へは元山からの日帰り旅行となる。元山から内金剛までは相当な距離があって、往復7~8時間もかかる。行きたい場合には北朝鮮専門の旅行会社に依頼してみることになるが、内金剛は奥地にあって道路の状態が極めて悪く、実際に行ってみないと道路状態が把握できないため、北朝鮮側の了解を得ても内金剛にたどり着けない可能性も高い。
[編集] 料金/許可
韓国からの金剛山観光の場合、ツアー料金の中に入山料が入っているため、特に改めて入場料を取られることはない。金剛山観光は全てツアーで行われ、金剛山を自由に歩くことはできない。後述のように韓国からの金剛山観光の場合、5コースが決められている。うち3コースは金剛山現地で選択が可能であるが、2コースは事前申し込みが必要である。申請料はかからないが現地支払いの参加料がかかるコースがある。
北朝鮮側からの内金剛観光の場合は入山料が決められているが、これも旅行代金に含まれているようでガイドが支払いをする。
[編集] 動く
金剛山では決められた観光道路を移動するように決められている。移動手段は宿泊場所周辺と観光コース以外は全てバス移動とされている。多くの場合観光道路は金網で周囲から隔離されており、金網の外に出ることは厳しく禁止されている。また移動中の写真撮影も禁止されている。禁止事項の遵守をしているかどうかを北朝鮮兵が一定間隔で道路脇に立って、しっかりと監視をしている。
[編集] 観る
金剛山では基本的に団体行動を強いられ、不自由なことが多い観光地であるが見どころはなかなか充実している。まず指定されている5つの観光コースについて説明し、その次にオプションで見られる見どころを説明したい。指定された観光コースのうち、3コースは事前予約不要で選択可能なコースで、残りの2コースは事前に予約が必要である。事前予約が必要な2コースを希望する場合は、金剛山ツアーに申し込む段階で予約すると良い。
[編集] 事前予約不要で、選択可能の観光コース
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[編集] 事前予約が必要な観光コース
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[編集] オプション観光
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[編集] その他
金剛山観光の見どころとして、行き帰りの軍事境界線通過を忘れるわけにいかない。韓国側から北朝鮮側に、そして北朝鮮側から韓国側に入るとともに雰囲気が一変することに皆、大変驚くであろう。21世紀の韓国側から、あたりまえのように牛車が進み、冬は山から焚き木を抱えて降りてくる人々に出会ったり、夏は川に飛び込む子どもたちの姿を見たりする北朝鮮に入ると、まさにタイムスリップをしたかのような錯覚に襲われる。
[編集] 北朝鮮側からの内金剛観光
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[編集] 遊ぶ
金剛山での遊び場は現在整備中で、まだまだ数が少ない。
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現在、18ホールある国際大会も開催可能な本格的ゴルフ場が建設中である。
[編集] 買う
買い物に関していえば金剛山は魅力的な場所とはいい難い。お土産品は温井閣西館や各ホテル、それから外金剛ホテルと金剛山玉流館の間にある北朝鮮側経営の売店である温井奉仕所、あとは九龍淵コース入り口と三日浦コースの丹楓館などで売られているが、売られている品物はお酒やタバコやお菓子、あとは蜂蜜などの山の幸といった北朝鮮製品がある以外は、Tシャツや絵葉書やキーホルダーなど、日本の温泉場などでも良く見るようなありふれたお土産品がほとんどである。
物珍しさも手伝って北朝鮮製品を購入したくなるだろうが、お酒やタバコはくせの強いものが多く、口に合わない可能性が高い。また北朝鮮製のお酒は瓶の栓の締まり方が不十分なため、上手く持ち帰らないと中身が漏れてしまうこともしばしばである。北朝鮮製品で一番お勧めなのは美味しいとはいい難いが、昔懐かしい素朴な風味がするお菓子類であろう。もっとも温井奉仕所でとうもろこしの皮で作られた素朴なかわいらしい人形を売っていたりもするので、お土産物売り場は一応一通り覗いてみることをお勧めする。
温井閣西館とホテル海金剛には免税品店がある。金剛山を旅行する韓国人にとっては意味のあることであろうが、韓国人以外の金剛山旅行者にとって金剛山で免税品を購入する意味はほとんど無い。また高城港刺身店では北朝鮮の海で獲れた新鮮な毛蟹やアワビを生きたままお土産販売している。これは購入してみたくなるお土産品であろうが、残念ながら日本まで持って帰ることは出来ない。
[編集] 食べる
金剛山での食事は、朝食はツアーに含まれているため、宿泊場所で指定された場所でバイキング形式の朝食を取ることになる。ホテル宿泊の場合はホテル内に食堂があり、その他の宿泊施設の場合でも近くの食事場所が指定されている。なお、金剛山観光は朝の9時前には観光場所に向けて出発する必要があるため、朝食の指定時間はかなり早めである。ツアーに含まれている関係上、朝食は無料である。ただコーヒーは別料金になる。内容としては韓国側経営の宿泊場所のものはいわゆる普通のバイキングであるが、北朝鮮側が経営に参加している金剛山ホテルのバイキングは、味噌風味のアンパンが出るなどかなりユニークなものも出る。
昼食と夕食は選択が可能である。食事は大きく分けて3つの方法が考えられる。韓国側経営の食堂で食べるか、北朝鮮側経営の食堂にするか、さもなければコンビ二エンスストアーで食べ物を買って済ませるかである。
韓国側の食堂は温井閣の西館で韓国料理のバイキングが食べられる。味的にはまあまあで、料金は昼食も夕食も10ドルである。また温井閣の東館にはデパートの中にあるような食堂があり、韓国風の定食やフライドチキンなどを食べることが出来る。そして最近オープンした外金剛ホテルの食堂である外金閣では、本格的中国料理が食べられる。
韓国側経営の食堂で注目すべきは高城港刺身店である。ここは北朝鮮の漁民から直接仕入れた新鮮な海の幸を刺身や鍋などにして出す店で、値段は決して安くはないが、新鮮な海の幸はさすがに美味しい。この高城港刺身店と次に紹介する北朝鮮側経営の食堂は予約が必要である。
北朝鮮側経営の食堂は九龍淵コースの入り口にある木蘭館(モンラングァン)、金剛山ホテルの食堂、金剛山ホテルの隣にある金剛苑(クムガンウォン)、そして外金剛ホテル隣にある金剛山玉流館(クムガンサンオンリュグァン)がある。木蘭館は九龍淵コースの観光が終わった後の昼食を楽しむことが出来る。メニューはピビンバと冷麺であり、料金は10ドル。ピビンバも冷麺もなかなか美味しい。金剛山ホテルの食堂は北朝鮮側のコックが腕を振るった料理が出され、値段は高めであるがやはり味はなかなか良い。
金剛苑は25ドルで黒豚の焼肉がメインであるコース料理が出される。値段は張るが味は良くお勧めである。特に海産物の出汁が良く効いたおかゆと、じゃがいもでんぷんで作られた麺というあまりお目にかかることがない冷麺が美味しい。 金剛山玉流館は冷麺の本場、平壌に本店がある玉流館の金剛山支店であり本場の平壌冷麺が味わえる。たしかに美味しいが値段が極めて高く、普通の冷麺が12ドル、チェンバン冷麺という平べったい真鍮製の皿で出される冷麺はなんと15ドルもする。これは日本で冷麺を食べるよりも高い値段であり、観光気分で冷麺を食べるのでもない限り手が出しにくいであろう。
高城港刺身店と北朝鮮側経営の食堂のチケットは、サーカスが行われる金剛山文化会館のチケット売場で売っている。チケットの購入時間は決められているため、利用したい場合は金剛山に着き次第確認した方が良い。(時間等結構頻繁に変わる)
旅行代金を安く挙げたい人は、カップ麺やパン程度しかないが温井閣西館にあるコンビ二で食べ物を購入するのが一番安く済むであろう。
またこれまで紹介した以外に、北朝鮮側が経営している三日浦にある丹楓館(タンブングァン)と、外金剛ホテルと金剛山玉流館の間にある温井奉仕所では、チヂミなどの軽食を食べることができる。
ところで北朝鮮側からの内金剛観光の場合は金剛山で食事を取る場所がないため、元山から弁当を持参することになる。
[編集] 飲む
食事の取れる場所ならば酒を注文することができる。韓国の酒ばかりではなく北朝鮮の酒もある。北朝鮮の酒としては焼酎類などとともにマッコルリなどもある。ただし北朝鮮の酒はくせが強く、口に合わない場合が多いと思われるので控えめに注文した方が良い。食堂の中で一番酒を飲むのにふさわしい場所は、新鮮な魚介類の刺身や鍋などを肴に酒が飲める高城港刺身店であろう。
また金剛山ホテル、外金剛ホテルにはスカイラウンジがある。ここでは北朝鮮女性従業員の歌声を聴きながらグラスを傾けることができる。ただし夜景は北朝鮮の山の中なので特に美しいわけではない、というより星明り、月明かり以外はほとんど真っ暗である。また金剛山ホテルにはナイトクラブも併設されている。
韓国側経営のホテル海金剛にもナイトクラブは併設されている。
[編集] 泊まる
現在、ホテル4ヵ所、ペンション形式の宿泊施設1ヵ所、多人数の宿泊用施設2ヵ所がある。その他、夏季のみキャンプ場が開設される。
[編集] 宿泊所
ホテルは韓国側経営のホテル海金剛、金剛ファミリービーチホテル、そして現代グループが北朝鮮側から借り受け、リフォームの上利用している金剛山ホテルと外金剛ホテルがある。
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ペンション形式の宿泊施設はホテル海金剛の近くにある。建物としては8人用、15人用、20人用の棟がある。また多人数(4~6名程度)用の宿泊施設は金剛山温泉と温井閣東館の近くにあって、それぞれ温井ビレッジと九龍ビレッジと呼ばれている。値段的には定員通りに泊まればホテルよりも安いが、少人数で泊まるとかえってホテルより高くついてしまうので注意を要する。設備的にはもちろんホテルに遠く及ばないが、大勢の韓国人と間近に触れ合うことが出来るため、ホテル宿泊よりも楽しいことも多い。
[編集] キャンプ
夏季のみ、高城湾の海水浴場にキャンプ場が開設される。金剛山では最も安価な宿泊施設で自炊も可能である。キャンプ用品、食材、炊事道具は韓国側から持ち込み可能であるが、ガスに関しては安全上の問題で軍事境界線を越えて韓国から持ち込むことが不可能なため、現地購入となる。
[編集] 野宿
北朝鮮領内の金剛山での野宿は不可能である。
[編集] 気を付ける
ここで説明しなければならないことが多すぎる点が、金剛山観光最大の課題であろう。金剛山観光は極めて規制が多い観光で、しかもその規制の多くが観光客として納得できないものである。
- 持ち込み禁止品目に気をつけること。特に携帯電話、新聞に関する規制が厳しい。これらは他の規制品目である北朝鮮本などの規制よりも厳しく、なぜそんなに厳しく取り締まるのかよくわからない。
- 焦点距離160ミリ以上のカメラ、24倍以上のレンズをつけているビデオは持ち込み禁止品目である。この項目のチェックも厳重である。
- 金剛山へ向かうまで、そして金剛山観光中は、バス内から写真撮影することは禁止されている。また北朝鮮の軍人や、コース中で観光客を監視している北朝鮮側監視員、あと北朝鮮の一般住民の写真撮影も禁止されている。写真撮影の禁止範囲は広くかつかなり厳格で、むしろ観光コースの景色、ホテルなどの観光施設の写真は問題なく撮れ、レストランやホテルなどで働く北朝鮮従業員はお願いすれば写真撮影にO.K.してくれることがあると理解する方がわかりやすい。
- ホテルや温井閣から外部の景色を撮影するときも気をつけなければならない。高城湾沿いにある外金剛ホテル、金剛ファミリービーチホテルでは軍港でもある高城港の写真撮影は原則禁止で、また温井閣の近くに見える温井里の集落の写真撮影は禁止されている。以前よりもこれらの規制は緩やかにはなったが、北朝鮮の人々や一般住宅や港湾施設などの撮影は禁止されていることは注意したい。
- 観光中は観光証を首にかけることを忘れないように。忘れたり紛失した場合罰金の対象になる。観光証は意外としっかりチェックされているので注意が必要。
- 観光コースでは、岩に刻まれたり石碑となっている金日成や金正日の「お言葉」に気をつけたい。石碑に腰を掛けたりすれば大騒ぎになるのは当然であるが、これら岩に刻まれた文字や石碑を指差してはいけない。(ではどうすればよいのかというと、バスガイドがやるように手で示す必要がある)
- 北朝鮮兵が監視をしているので不可能であるが、観光地区や道路を外部と隔てている金網を越えてはならない。これは北朝鮮一般住民も同じであり、せっかく金剛山に行きながら現地の住民との触れ合いがまったく得られないという、観光として非常に大きな問題を抱えている。また、観光中に決められたコースを外れることも禁止されているが、この点は金剛山の自然保護の観点から、また軍事境界線に近いという事情で場所によっては地雷が埋設されているため、理解不能の規制ではない。なお、2008年7月には柵を越えて軍事警戒区域に入った韓国人女性旅行客が北朝鮮兵によって射殺される痛ましい事件が発生している。
- 観光コースにいる北朝鮮側監視員との会話に気をつけること。金剛山観光ではこれまで3回、観光客が北朝鮮側に拘束される事態が発生しており、その全てが北朝鮮側監視員との会話の内容が問題となった。政治体制の話や北朝鮮が遅れている等の話は避けるべきである。レストランやホテルの北朝鮮側従業員との会話も同様の注意が必要だ。
- 三日浦、海金剛コース以外は、観光コース中のトイレは有料である。またコース中のトイレはあまり清潔ではない。ちなみにトイレ以外の場所で用を足すとこれも罰金の対象となる。厳密には渓流で手を洗う程度の行為までも規制されているが、さすがにここまでは厳格に規制されてはいない。
- 自然保護の観点から、コース中のゴミのポイ捨てや動植物や岩石の採取は禁止されている。これは金剛山に限ったことではない規制であるが、やはり気をつけたい。
[編集] 出かける
韓国側からの金剛山観光で、他の北朝鮮領内の観光地に出かけることは今のところ不可能である。また北朝鮮側からの内金剛観光は元山からの往復となるため、やはり金剛山から他の観光地に出かけられるわけではない。
[編集] 外部リンク

