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讃岐うどん食べ歩き
出典: Wikitravel
讃岐うどん(さぬきうどん)は香川県の郷土料理である。古くからうどんは香川県民の常食とも言える存在であり、県内には多くの製麺所、うどん店があった。現在でも県内全域に800軒以上のうどんを提供する飲食店が存在しており、「安くて」「おいしい」讃岐うどんを支えている。その形態、メニューはさまざまであり一概に「これが讃岐うどんだ」と定義できないほど非常に奥が深い。
[編集] 総論
1990年代以降、讃岐うどんの奥深さは多くのメディアに取り上げられ、人口に膾炙するところとなった。これにより山奥にあったり、田んぼの中にあるといったそれまで地元の人しかまず知らなかった「穴場」のうどん店に長い行列ができるようになった。その盛況ぶりに「人気穴場店」なる奇妙な言葉まで生まれた。
2000年代に入ってからはインターネット、ブログの普及もあいまり、実際に讃岐うどんを食べ歩いている人たちのクチコミが急速に広まるようになった。こうした情報を元に、うどん店をめぐり、讃岐うどんの食べ歩くことを主目的に香川に来る旅行客もまた増えた。
当初一過性のブームに過ぎないと見られていた「讃岐うどん食べ歩き」であるが、すでにひとつの「旅行」として認知されるまでになってきており、事実多くの旅行者が現在でも食べ歩きをしている。田舎の小さなうどん屋さんが「旅行先」にまでなってしまったその成功は、ご当地グルメによる町おこしのさきがけといえる。
[編集] 目的地とその特徴
讃岐うどんは香川県全域で食べられており、当然「讃岐うどん食べ歩き」は、県内全域が対象地域となる。しかし県内全域と言っても、そのほとんどが県庁所在地の高松市から車で1時間圏内であるという香川県特有の「狭さ」が旅行プランを立てやすくしている。1日に4~5軒のうどん店を巡るプランでも腹ごなしの時間を利用して別の観光を組み入れる余裕がある。
以下では香川県にあるうどん店(大まかに分類すれば「一般店」「大衆セルフ店」「製麺所型店」に分けられる)を旅の目的地としてその特徴を述べる。
[編集] 一般店
香川にある5割の店はこのタイプである。一般的なレストランタイプのオーダーのとり方を採用している店。席に着いて店の人に注文をとってもらう。当然ながらできあがったメニューは席まで持ってきてくれる。
提供されるうどんは工場で生産されたものから職人が店頭で打っているものまでさまざま。「○○うどんならココ」と言わしめる人気店も一般店タイプに多い。
観光客におすすめなのが「お屋敷型」の店。年中無休の店が多く、駐車場も広い。大きなお屋敷の庭園を楽しみながらお座敷でうどんというシチュエーションは香川以外にはありそうでない。
[編集] 大衆セルフ店
香川県の3割を占める。まず席に着く前に客がうどんの量(「1玉、2玉、3玉」「小、中、大」など)と種類(「温い、冷たい」など)を申告し、丼とうどんをもらう。客はレジまでの流れに沿っててんぷらやおでんといった副菜を選び、金額を支払う。自分でうどんを湯通ししなければならない場合もある。 うどんブーム以前は香川県でしかまず見られなかった独自のシステムであるが「はなまるうどん」などの大型セルフチェーンが展開され一気にメジャーとなった。 元々サラリーマンの昼食がメインターゲットであり、人気店は固定客で常ににぎわっている。観光客にも人気が高いが、日曜定休、昼食時間のみ営業といった店が多い、店の場所がわかりにくい、などに注意が必要である。
[編集] 製麺所型店
うどん玉の製造と卸が本業であるが、ついでに食べることも出来るというスタイルの店。香川県の2割を占める。大半が原始的なセルフといったシステムであり、注文のシステムから客席、メニューすら間に合わせ的なその「怪しさ」がひとつのウリにもなっている。本来、客にその場で食べさせるというコンセプトでつくられた店でないため、立地がありえないところにあったりする。讃岐うどんブームの火付け役となったタイプの店であり、現在も観光客を中心に非常に人気が高い。
セルフ同様に日曜定休、昼食時間のみ営業といった店が多い、店の場所がわかりにくい、などに注意が必要である。
[編集] あると便利なもの
- うどん食べ歩き用マップ・本 … 800軒以上あるとされる県下のうどん店であるが、県内の書店では初心者向けの人気店だけを案内した本から、全店舗を網羅した本まで、うどんの本なら何でも揃う。讃岐うどん食べ歩きはなるべく朝から動き出した方が効率よく巡れる。必ず前日までに準備しておきたい。地元で有名な本としては「恐るべきさぬきうどん」のシリーズがある。
- 日傘・日焼け止め・サングラス … 夏休みのシーズンにもなると軒下におさまらず炎天下まで行列ができる人気店も少なくない。
- 胃腸薬 … うどんに限らず食べ歩きには持っておくと良い。
[編集] 旅のヒント
人気店の多くが車以外の公共交通機関では不便な立地にある点は十分に考慮されたい。一日で数多くの店を巡るプランを立てたい場合、車やバイクが絶対に有利である。また、県内の多くのタクシー会社がタクシー貸切でうどん屋をめぐる「うどんタクシー」もある。4時間(4~5店)で¥15,200程度(うどん代別)。当然1人だと高くつき、3人だと1/3で済む。 自分で運転したい場合は、県内のレンタカー会社でうどん巡り用のカーナビを搭載した「うどんレンタカー」もある。軽自動車を6時間レンタルした場合で¥3,150程度(うどん代別)。
ゴールデンウィークなどのシーズンにはうどん店の駐車スペースが一杯になる事態も起こりうる。路上駐車、違法駐車の類はうどん店に非常に迷惑がかかり、トラブルになるケースがあるので絶対に慎みたい。
[編集] お店情報
所在する市町村の項目も参照。
[編集] 一般店
- うどん本陣山田家 本店 (高松市) — お屋敷型の一般店。天気の良い日は庭園席でも食べられる。「釜ぶっかけ」が有名。 料金 ぶっかけ¥270、釜ぶっかけ¥530。
- 小縣家 (まんのう町) — 大根おろしと醤油で食べるスタイルを有名にした元祖しょうゆうどんといえばここ。夏場は大根が辛いので注意。 料金 しょうゆ小¥450、大¥550。
- 宮武うどん店 (琴平町) — 通が好む符丁「ひやあつ」などを有名にした店。
[編集] 大衆セルフ店
- さか枝 (高松市) — 料金 かけうどん(小)¥150、ぶっかけうどん・ざるうどん・釜あげうどん(小)¥170、他。
- かすが町市場 (高松市) — 料金 かけうどん1玉¥150、釜上げうどん・湯だめうどん1玉¥250、他。
- なかむら (丸亀市) — 料金 うどん(小)¥150、てんぷら¥100他
- 岸井うどん (善通寺市) — ビニールハウス内に店舗がある。天ぷらの種類が豊富。 料金 かけうどん¥200、釜玉うどん¥230。
[編集] 製麺所型店
- 池上 (高松市) — おばあさんが作っているほのぼのとした製麺所だったが、マイカー族が周囲のスーパーに無断駐車するなど周辺への違法駐車が問題視され、やむなく市郊外へ移転した。 料金 1玉¥100。
- 谷川米穀店 (まんのう町) — 通称タニベー。ダシがないので、卓上の調味料(酢、しょう油など)で食べる。青とうがらしの佃煮が絶品。 料金 小¥120、大¥240。
- がもううどん (坂出市) — 人気のうどん店(製麺所)。揚げを入れるのが「がもう流」。
- 宮川製麺所 (善通寺市) — 料金 うどん1玉¥150、てんぷら¥70-。

