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究極の旅道具

出典: Wikitravel

これは「お役立ち情報」の記事です。( → 旅のコツ へ戻る)

旅行し始めの頃というのは、誰しもが旅先でも普段の生活と変わらない便利さを無意識に求めるためか、必要以上に余計なものを持っていこうとするものだ。そして大体最初の旅行で、持っていったのはいいがほとんど使わない道具を抱え、その重さに辟易としながらあちこち動き回らなければいけないことに気づかされる。また、普段の生活で必需品と思っていたものも、旅先ではむしろないならないで何とかなってしまうものだということにも。そのように旅を重ねるごとに持っていく荷物というものは次第に淘汰されその数を減らしていき、そして最後にその人の旅のスタイルにかなった、いつも持っていく最小限かつ定番の荷物というものが決まってくる。

逆に言えば、そのように淘汰されていく中で残った旅の道具というのは、その人にとってそれなりに意味のある、極めて有用なものなのだということができる。そして、それらの品々は他の人にとっても何がしかの有益な持ち物になりうるものでもある。

このコーナーでは、そんな、ウィキトラベラーたちにとっての「究極の逸品(?)」ともいうべき旅の小道具を紹介したい。

[編集] バックパック

これまでの経験から最もお勧めしたい究極の旅道具の一つ。バックパックの利点としては、両手が自由に使える、特にヨーロッパなどに多い石畳の道でも問題なく荷物を運べる、などの点でスーツケースやピギーバッグに比べ機動力が格段に高いことである。また、ピギーバッグでは機内への持込が制限されてしまう場合でも、同じ大きさのバックパックなら認められることがあるのも利点の一つ (同じ大きさの荷物でもキャリーが付いていない分かさばらないし、また空港カウンターの職員が見た場合、同じ大きさでも背中に背負っている荷物の方が地面を引いているものよりも小さく見えるらしい) 。使い勝手がいいのはフレームなしの30リットルくらいのもの。この大きさを超えるとバックパックでもさすがに機内持ち込みが難しくなるし、また重すぎて持ち運ぶ際に体力を消耗し、最大の利点である機動力が落ちるからである。30リットルというとやや小さいと感じる人もいるかもしれないが、この程度の大きさであっても持って行く荷物さえ厳選すれば (「洗濯石けん」の項目参照) 、1か月を超えるような長期旅行も可能である。

[編集] 洗濯石けん

いままで旅行を重ねてきた中で、最も便利な小道具のひとつがこれである。なぜなら、洗濯石けん一つ持っているだけで、旅先に持っていく衣類(特に下着類)を劇的に減らすことができるからである。極端な話、着いた先の宿で晩に洗濯石けんを使ってこまめに洗濯をする、ということを繰り返すなら、持って行く衣類は今来ているものプラス1セットでもいいわけだ(実際には天候によって乾きが悪かったりとか、夜移動したりといったこともあるので、もう少し予備は持っていった方がいいですけどね…)。

でも分包された洗剤だってちゃんと売っているし、そっちを使えばいいじゃないか、と言われる向きもいらっしゃるかもしれないが、それはチト違う。分包された洗剤は、量が固定されているので、かえって使いづらいのだ。その点、洗濯石けんなら1回に使う量を自由自在に調節できる。また、洗剤はもともと洗濯機用に作られているが、少量洗濯には手洗い用に作られている洗濯石けんの方が使いやすいとも言うことができる(泡切れとかは洗濯石けんのほうがはるかによい)。そして何よりかさばらない。

もし使ったことがないのなら、今度旅行に行くときとかに試してみてください。きっとその次から手放せなくなると思うから。

[編集] スリッパ・サンダル

ホテルの部屋の中では、靴よりスリッパの方が簡単に履いたり脱いだりできる分何かと便利だが、中級以上のホテルでもこれが意外と備え付けられていない所が多い。かえって安宿の部屋の方にゴムゾーリとかが備え付けられていたりするが、何も旅先で人様の水虫をもらいたくもないし…、というわけで、荷物に一足スリッパ類を加えておくと便利だ。あらかじめトラベルグッズの店で買ってもいいが、どこかのホテルに泊まったとき、使い捨てのスリッパ類が備え付けてあれば、それを失敬してくるだけでも十分足りる(どうせ自分がチェックアウトすればホテルの方で捨ててしまうのだし)。不織布のチャチな造りのものが多く、一応使い捨てということにはなっているが、これが見た目に似合わずことのほか丈夫で、10回やそこらの旅行ぐらいでは壊れない。別にどうということのない道具だが、経験上とにかくこれがあるだけでホテルライフがぐっと快適になる。

特に、欧米のように室内でも靴を脱がない文化圏の場合、現地でスリッパを調達しようとしても、スリッパという言葉あるいは概念自体が一般的でなく理解されないこともある。スリッパを買い求めようとすると、草履 (flip-flop) やサンダルが出てきたり (まあそれでもいいのだが)、あっても品揃えが乏しくあまり満足がいかなかったりするので、自前で持参するのがお勧めである。空の旅なら機内でのリラックスにも重宝する。

なお、この応用編として、安宿を泊まり歩く場合にはゴムゾーリを一足持っていくというのがある。安宿(東南アジアとかの)によっては、トイレ兼用のシャワールームの特に床周りが目を覆いたくなるくらい汚く、トイレに入るにしろシャワーを浴びるにしろ、とにかく裸足で入るのが憚られるくらいのところがあったりする。そんなときにゴムゾーリがあると、それを履いたまま足元を気にせずにシャワーを浴びたり用を足したりできるのだ。もちろん室内履きにも兼用できる。ただスリッパに比べてやや重くてかさばるのが難点といえば難点。

[編集] メモ帳・筆記用具

あれば便利、というよりはむしろ必需品であろう。ボールペンなどの筆記用具は、機内で出入国カードを書く、暇つぶしにパズルを解くなどすぐに必要となる場面が結構あるので、シャツのポケットなどに常時入れておくと便利である。また、メモ帳もすぐに取り出して使える意味で、シャツのポケットに入る、名刺サイズくらいの小さなものが使い勝手がよい。なお、ボールペンなどは途中あわてていて失くしたりすることも多いから、ちょっと多めに用意して荷物のあちこちに忍ばせておくとよい。ボールペンやメモ帳などの筆記用具は空港で買うと非常に高いので、家の近くのコンビニや100円ショップなどでまとめ買いしておくのがベターである。

[編集] 密閉式ビニール袋

チャックが付いた密閉式のビニール袋も2~3枚持っていると便利である。パスポートなどの重要書類の水よけや、旅行先で邪魔になる日本のコインを入れておくためのケースなどに使える。旅行用品のコーナーに大小さまざまな種類を取り混ぜたものが売られているのでそれを買ってもいいし、また、それ専用のものをわざわざ買わなくても、「ジップロック」などのキッチン用品で代用するという手もある。

[編集] パズル本

空港を飛び立ってからしばらくして配られる飲み物を飲んで、機内食を食べたらあとは何もすることがなく、狭いスペースでただただじっとこらえていなければならないエコノミークラスの利用者に特にお勧めしたいアイテム。数独などのパズル本を持っていくと、退屈でたまらない機内ライフを飛躍的に楽しくすることができる。本屋に行けば新書版ほどのサイズの各種パズル本が500円前後で売られているので、自分の好みに合わせて2~3種類の本を事前調達しておくとよい。なお、仮に日本で買い忘れてしまっても大丈夫。今や数独は "SUDOKU" として世界中に知られており、昨今では世界各地の空港の本屋でもよく売られているから、少なくとも帰りの便での機内ライフを充実させることはできる…はず。

[編集] ハンガー

洗濯石鹸を持っていって小まめに洗濯すれば持って行く衣類を減らせるということは上に書いたとおりだが、安宿や一部の高級ホテルなどでは干し場所に困ることもある。というのも、安宿ではそもそも部屋にハンガー自体が備え付けられていないこともあるし(あるいはかつてあったのだが、宿泊客に持って行かれたまま補充されていないとか)、逆に高級ホテルではそもそもハンガー自体が、クローゼットから取り出して洗濯物が乾きやすい場所に架け直すような造りになっていない(宿泊客がホテルのクリーニングを利用せず自分でシコシコ洗濯するなんて場面をホテル側が想定していない)ことが多いからである。そんなこともあるので、旅先に2つくらいハンガーを持参すると結構使える。旅行グッズ売り場でよく折りたたみ式のものであるとか、空気を入れて膨らますタイプのものが売られているが、そのような小細工は不要。クリーニングに付いてくる針金タイプのもので十分である。あれだと細いので荷物に入れてもそれほどかさばらないし、荷物が圧迫されて変形してしまっても、手で元の形に戻すこともできる。それに何よりタダなので、旅先に忘れてきても大して気にもならない。

[編集] マスク

カゼの予防具として、空気が汚れている街でのフィルター役として、また乾燥した飛行機内でノドを守るための道具として、マスクがあると便利である。最近では不織布の使い捨てのものが安く売られているので、それを何枚か旅の荷物の中に入れておくとよい。ただし日本人がマスクをかけて歩いている姿は、国によってはかなり奇異な光景に写るようなので (国によっては医療関係者くらいしかあのようなタイプのマスクを使わない) 、時と場合に応じて (一例として、飛行機内では乾燥防止にマスクを愛用している人が結構いるので、自分が使っても特に目立たない。また、大気汚染のひどいアジアの大都市などでは、そもそも地元の人がバイクに乗るときなどにマスクを着用しているので、自分が使っても特に奇異に感じられることがない等々) 使用するかどうかを決めた方がよい。