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日本観光で重要なトピックとなるのが、神社や寺院である。開創以来1000年以上の時を経た社寺も少なく無く、日本の歴史や文化にじかに触れることができる。
日本における神道や仏教は、宗教的に寛容であると言われている。例えあなたが敬虔なクリスチャン、あるいはムスリムだったとしても、日本の社寺ではあなたを邪険に扱うことは無いだろう。
とはいえ、神社仏閣は聖域である。仮にあなたが宗教としての神道や仏教へ敬虔に帰依していないとしても、参拝者の多くは敬虔な信徒である。そうでなくても、神仏に敬意を払うのが最低限のマナーであることは言うまでもない。
ここでは、日本の神社仏閣を参拝・見物する上で、最低限知っておきたい作法、礼儀について記述する。
[編集] 基礎知識
[編集] 集印
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納経とは?
特に霊場巡礼を行なう上で、朱印を受けることを「納経」と呼ぶことがある。納経とは読んで字の如く、本尊に経典を納めることである。本来は本尊の前で墨を摺り、経を唱えながら写経し、その経文を納めることを意味する。何時しかそれが簡略化され、本尊の前で経文を唱えることが納経とされ、更には納経後に朱印を受けることを納経と呼ぶようにまでなった。今日では霊場札所の住職ですら、朱印を授けることを「納経」と呼ぶ風潮にある。ここではそれを殊更に異議を唱えることはしないが、「納経」とは本来何か、を肝に銘じておきたいものだ。
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社寺参拝の後、願い出ればその社寺の朱印を授かることが出来る。朱印帳にその社寺の寺社名や本尊を墨書のうえ、祭神・本尊の朱印が押印される。朱印料は一般に¥300。金額が明示されない社寺においても、失礼にならない金額でもある。
この朱印は単なる観光地のスタンプに留まらず、その社寺の祭神・本尊の書き写しを意味する。つまり、朱印そのものが参拝者の守護を意味する。参拝の印として願い出れば大抵は朱印を受けることが出来るが、朱印を受けた朱印帳は粗末に扱うべきでないだろう。
朱印を受ける朱印帳は特に定まったものはない。神具・仏具店で買い求めることが出来るほか、著名な社寺ではオリジナルの朱印帳を授けており(おおむね¥1,000~¥2,000)、それを専門に買い求めるコレクターもいる程である。
但し、いくら形式ばっていないからといってスタンプ帳に朱印を求めるような無神経な行為は謹むべきだ。朱印帳は神聖なものとして、それなりのものを用意したい。
朱印を受けた朱印帳は、家に置く際は神棚や仏壇に供えるなど、丁重に取り扱いたい。
[編集] 各社寺参拝方法
[編集] 神社参拝の作法
ここでは、一般的な神社の参拝方法について述べる。一部の神社では若干異なる場合があるので、注意したい。
- 神社の玄関である鳥居前で、本殿に向かって一礼。
- 御手洗(みたらし,水屋(みずや)とも言う)に立ち寄り、以下の作法で身を清める。御手洗がなかったり水が涸れていて使えない場合は省略。
- 柄杓を右手に持ち、水を合(柄杓の器の部分)に一杯になるまで入れる。
- まず合の中の水の1/5程度の量の水を左手に掛けて洗い清める(ここまでで水は合の容量の約4/5残る)。
- 柄杓を左手に持ち替え、同じ要領で水を掛け右手を洗い清める(同3/5残る)。
- 柄杓を右手に持ち替え、左手に1/5の量の水を受けて溜める(同2/5残る)。
- 左手に溜めた水で口を漱ぐ。合に直接口を付けてはならない。
- 再度左手を洗い清める(同1/5残る)。
- 最後に合が上になるよう柄杓を傾けて残った水を柄に掛かるよう流し、柄杓を清める。
- 拝殿を参る。
- 賽銭を納め、鈴を鳴らす。
- 姿勢を正し、二礼。45度から90度、上半身を屈めて二回お辞儀をする。
- 二拍する。まず胸の前で手を合わせてから気持ち右手を手前にずらして右手の指をひと関節分ほど前に出す。その後二回手を打ち鳴らす。その後手を揃え合掌。
- 最後に一礼。
- ※なお、特別に祈祷を受ける場合は、宮司の指示に従うこと。
- 参拝の印に朱印を受ける場合は、拝礼後に受ける。
- 境内から退く際、鳥居で本殿に向かって一礼。
[編集] 寺院参拝の作法
ここでは、一般的な日本における仏教寺院の参拝方法について述べる。一部の寺院では若干異なる場合があるので、注意したい。なお、特別にご供養を行う際は、僧侶の指示に従うこと。
- 寺院の入り口にある山門で、本殿に向かって合掌一礼。
- 御手洗(みたらし,水屋(みずや)とも言う)で身を清める。手順は神社参拝の場合と同じ。
- 鐘を撞ける場合は撞く。ただし一般参拝者が撞くことを禁じている寺院も多いので、許可する旨の掲示がない場合はしない。
- 蝋燭や線香が用意されている場合は以下の手順で献灯・献香を行う。ただし、防火防犯の為に献灯・献香を謝絶している寺院もあるので、蝋燭や線香が用意されていない場合は行わない。
- まず、所定の料金を支払って(志納金としている寺院もある)蝋燭や線香を購入する。
- 火を着けて燭台と香炉に捧げる。捧げる蝋燭は通常一本、線香の本数は宗派によっては三本と指定されている場合もあるが、特に指定がなければ一本でよい。
- 本堂に参り礼拝する。
- 賽銭(通常は少額の硬貨で良い)を納め、鰐口などの鳴らし物があれば鳴らす。
- 姿勢を正し、静かに合掌して一礼、45度から90度上半身を屈める。数珠を持参した場合はこの時手に掛けること。神社とは違い拍手は行わない。
- 通常は何も唱えず静かに礼拝するだけで良い。ただし寺院によっては唱える言葉(本尊の真言や名号、題目など)が掲示されている場合もあるので、その場合は掲示されている言葉を唱える。唱える言葉が掲示されていない寺院でそれを知りたい場合は僧侶に尋ねてよい。
- 納経として読経を行う場合は般若心経を唱えるのが一般的、また般若心経の前に開経偈、後に普回向を唱えるとなお良い。ただし浄土真宗系や日蓮宗系の宗派の寺院では般若心経を唱えてはいけない。なお、経は暗記している場合でも経本を手にして読むのがより作法に適っている。
- 最後に軽く一礼して本堂を退がる。
- 納経あるいは参拝の証に朱印を受ける場合は、なるべく礼拝の後に納経所に申し出て受けること。
- 山門から出る際に、本堂に向かって合掌一礼。
[編集] 弘法大師霊場巡礼一般の作法
ここでは、四国八十八箇所霊場を始めとする弘法大師霊場巡礼における基本的な参拝方法について記述する。なお、大きく逸脱しない限り適度に省略してもかまわない。信仰する宗派があれば、その流儀に従ってもよい。
- 山門で本堂に向かって一礼。帽子を被っている場合は脱帽、菅笠は脱がなくてもよいとされている。
- 御手洗(みたらし,水屋(みずや)とも言う)で、身を清める。
- 柄杓を右手に持って、左手を洗い清める。
- 柄杓を左手に持ち替えて、右手を洗い清める。
- 柄杓を右手に持ち替え、左手に水を受ける。
- 左手に受けた水で口を漱ぐ。柄杓を直接口に付けてはならない。
- 再度左手を洗い清め、最後に柄杓を漱ぐ。(右手で柄杓を持って柄杓を立て、こぼれる水で柄杓の柄と持った右手を同時に洗い清める。)
- 白衣、輪袈裟、数珠などを着用している場合には遍路の正装に乱れはないか確認し参拝に失礼がないように整える。
- 梵鐘を突く。寺院によっては一般に認めていないところもあるので、その場合は省略。これは参拝する仏を呼び覚ますためのもので、帰り際に突いてはならない。
- 本堂へ参る。
- 灯明をあげる。灯明台にろうそくをあげる。下から置くと後で上に置く人が下のろうそくの炎で火傷をする虞があるため、灯明台の上部から置いていくのが礼儀にかなう。既に灯っている灯明から火を受けるべきではない。先に灯した参拝者の業を受けるといわれている。
- 線香をあげる。一般に3本(「身・口・意」を意味する)揃えてあげる。これも、自分があげた灯明以外から火を受けるべきではない。線香もろうそくと同じで線香鉢の中央や奥側から置いていくのが礼儀にかなう。
- 納め札、賽銭を納める。納め札には住所(町名まででよい。最近は札納箱から納め札を集め、住所氏名を霊感商法に悪用する者がいるという)・氏名・年齢(数え年)・参拝日・願意を書いておく。賽銭は「気持ち」で良い。
- 経を納める。ここから菅笠を含めた被り物は脱ぐ。正式な読経の内容と順序を示したものを「仏前勤行次第」という。在家の参拝者ならこれを読めれば充分である。なお、読経の際にはたとえ暗記していても経本を手にして読むことが作法にかなっている。経本(仏前勤行次第)は遍路用品店で300円程度から購入することができる。一部を省略する場合でも、巡礼としての参拝であれば下記の内の太字は最低限行いたい。
- 合掌礼拝 胸前で合掌し三礼し次のように唱える。「うやうやしくみ仏を礼拝したてまつる」
- 祈願文
- 開経偈
- 懺悔文
- 三帰
- 三竟
- 十善戒
- 発菩提心真言
- 三摩耶戒真言
- 般若心経
- 札所本尊の御真言(三回)。本尊が弘法大師の場合は省略。
- 光明真言「おん あぼきゃ べいろしゃのう まかぼだら まに はんどま じんばら はらばりたや うん」(三回)
- 弘法大師御宝号「南無大師遍照金剛(なむだいしへんしょうこんごう)」(三回)
- 札所御詠歌
- 回向文
- 謝意をこめて一礼
- 大師堂へ参る。(寺院の本尊が弘法大師である場合は大師堂は無いので省略。)
- 灯明、線香をあげ、納め札、賽銭を納める。
- 経を納める。
- 祈願文
- 開経偈
- 懺悔文
- 三帰
- 三竟
- 十善戒
- 発菩提心真言
- 三摩耶戒真言
- 般若心経
- 光明真言(三回)
- 弘法大師御宝号(三回)
- 回向文
- 謝意をこめて一礼
- 他のお堂に同様に参拝する。
- 納経所で納経(朱印)を受ける。
- 山門で本堂に向かって一礼。
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この記事「社寺参拝の作法」は、この土地を旅したり、あるいは調べたりする際の参考になる可能性はあるものの、まだ書きかけです。加筆や訂正などをして下さるみなさんを求めています。
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