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海外出張のコツ
出典: Wikitravel
目次
海外出張のコツは、主に業務で海外に出張する際にあらかじめ知っておくと便利な情報を集めたページ。
普段の生活拠点を離れて見知らぬ土地へ赴くという意味では、出張もいわゆる「旅行」の範疇に入るし、出かけて行く先が海外であれば、海外旅行の一類型と捉えることができる。いろいろと勝手のわからない土地であれこれ試行錯誤を繰り返しながら動き回らなければならないという点もまた、個人の観光旅行と変わらない。
ただし、旅行目的はあくまでビジネス、つまり業務の遂行であり、観光旅行とはまた別の行動パターンとなるため、観光とは全く異なる視点でいろいろと注意をしなければならない点も出てくる。また、業務出張という切り口から旅行を捉えた場合に、そのような視点から知っていると便利な情報なり、コツのようなものもいろいろとある。このページではそれらのトピックを以下にまとめてみた。
なお、ここでは、1週間~10日程度で、1都市に滞在するか、あるいは2~3都市程度をまわるようなケースの出張を想定している。
[編集] 持ち物
ここでは、持っていかないと仕事にならない、あるいは持っていると便利なものを取上げる。海外出張という視点で記述しているので、その他海外旅行で持って行くべきものについては、「持ち物チェックリスト (海外編)」や「究極の旅道具」のページを参照のこと。
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持ち物チェックリスト作成のススメ まず、名刺、現地で使う資料など、仕事に関連しそうなものから優先して持ち物リストを作っておくとよい(身の回りの物など、現地でも調達可能な物は二の次)。リストといってもワードやエクセル、あるいは手書きなどで簡単な一覧表を作るだけで足りる。 直前に持っていくものをあれこれ考えるのは時間の無駄だし、一度にリストを作ろうとすると必ずと言っていいほど重要な持ち物について漏れが生じるので、出張が決まったら暇をみて作り始め、途中気づいたものをどんどん足して行くようにするとよい。 |
[編集] スーツケース
荷物を一式まとめて動き回るケースが比較的多いので、カートの付いたキャリーバッグ型のタイプが便利。1週間程度の出張なら、持って行く荷物を工夫すれば、手荷物扱いにできるサイズのバッグで間に合う。
[編集] セカンドバッグ類
これは必需品。ファイルやデータファイル、PCのようにすぐ業務に必要になるもの(あるいは空港の荷物検査場ですぐに取り出さなければならないもの)や身の回りの物などを入れて持ち歩くとよい。また、旅行地では、そのまま仕事用のカバンとなる。セカンドバッグについてはどのようなタイプものでもよいが、機動性や使い勝手を考えると、A4ノート型PCが入るくらいのPC用バッグが、ポケットが多くて小間物をうまく整理できるので便利である。バッグの中には、カート式の旅行バッグの引き手のところに取り付けることができるタイプのものが売られている。素材も何種類かあるが、一般にはナイロン製の方が軽くて機動性がある(ちなみに、黒系統のものだと、安物でもあまり安っぽく見えない)。これらのバッグは、PCやカメラの量販店、デパート、東急ハンズなどで売られている。
海外出張を行うのであれば、商社ならば商談に必要な重要書類やPC、製造業ならば製品のプロトタイプサンプルなど重要な物品を携帯することもしばしばあるだろう。そのような類のものは、この空港なら安全/紛失の可能性ありと考えるのではなく『どこの空港でもロストバゲージの可能性がある』事を前提にハンドキャリーする事を考えるべきである。これらの類のものは、ある意味パスポート以上に重要なもので、紛失したり破損した場合にはウン億円という単位で会社に大損害を生じてしまうこともあるからである。持ち物チェックリスト (海外編)でも述べた、コンパクトバックパックを所持することをお勧めする。普段はコンパクトにまとめられるのでキャリーバックの片隅に入れておき、いざというときにはバックパックに早変わりして、これら機密書類等を肌身離さず機内持ち込みできるのである。
[編集] クレジットカード
特にアメリカなどでホテルを利用する場合、チェックアウトまでに請求できなかった金額が発生した場合の精算を後で行う目的で、ホテルへカード番号の登録を求められることがある(その際、グループで宿泊している場合は、会社を代表して誰か一人のカード登録を求められる)。ホテル以外の場所でも、デポジットの意味で登録を求められたり、あるいは身分証明書代わりに用いたりと、基本的にカード社会である欧米などへの旅行ではクレジットカードが半ば必需品となる。
ご存知のとおりクレジットカードにはいくつかのカード会社があり、地域ごとに多少使い勝手が異なっているが、基本的に全世界で最も通用度の高いVISAカードとMASTERカードの2枚を持っていれば、ほぼすべての場面で問題ない。
[編集] 時計
本国との連絡の際などに時差を確認するのは思いのほか煩わしいし、特に本国が今何時なのかを頭で考えようとすると、うっかり間違えて業務前の人がいないオフィスに電話をかけてしまうようなケースも結構生じる(特に現地がサマータイムを取っていたり、隣国に移動した際に新たに時差が生じたりするような場合はなおさらである)。このため、時計を2つ持っていると便利である。
別にデュアルウォッチのようなものをわざわざ買い求めなくとも、キーホルダータイプの安物の懐中時計(空港やカメラ量販店などで1,000円程度のものが入手可能)で十分足りるし、むしろこちらの方が便利だ。旅行先で頻繁に使う腕時計の方を現地の時間に合わせておき、もう一方の懐中時計の方を本国の時間に合わせてポケットに入れて持ち歩く(つまり、旅行中、こちらの方は時間を動かさず、本国の時間に固定しておく)ようにする。必要に応じてポケットから懐中時計の方を取り出して本国の時間を確認すれば、連絡時間を間違うこともない。
[編集] パソコン
出張先のビジネスセンターのパソコンでは日本語の環境がないこともあるし、キーボードも日本の規格と異なるため、よく使う記号が見つからないなど、使い勝手が非常に悪く感じる(何よりも、自分の部屋で資料を広げて仕事ができない)。このためノート型PCも半ば必需品である。通常家庭で使用しているA4ノート型のパソコンなどは持ち歩くのには少々重たいので、A4ハーフノートサイズとか、B5タイプくらいの大きさの方がかさばらず、軽量なので使い勝手がよい(B5タイプの方が、ディスプレイが大きい分、A4ハーフノートサイズに比べて若干使いやすい)。キーの幅が多少狭いが、使用中ストレスを感じるほどではない。このようなPCについては、1日~数ヶ月の期間でレンタルも可能(インターネットで「パソコン」「レンタル」などのキーワードで検索すれば、多数のレンタル業者がヒットする)。
PCにインストールしておくソフトとして必要なのは、ワープロ(例えばワード)、表計算(同、エクセル)、プレゼンテーションシート作成(同、パワーポイント)などである。その他、辞書ソフト(同、「英辞郎」など)を入れておくと、PCそのものを電子辞書として使用できるので便利。
また、定型的な報告書の様式なども、あらかじめ雛形を作成して一式PCのハードディスクなどにフォルダを作って入れておくと、現地でゼロから作業する必要がなくなるので業務の効率が上がる。
[編集] 携帯電話
主に本国や出張先の相手方との連絡に使用する(業務中は自分の方が動き回り、滞在先に常にいるわけではないので、携帯電話は半ば必需品)。空港で数社が貸し出しのカウンターを設けているので、そこで借りていくとよい(なお、レンタルの電話機については、海外に出てからでないと使用できないので注意)。その他、ローミングサービス(内部のチップを替えることで、普段国内で使用している機種をそのまま海外へ持ち出せる)、普段国内で使用している海外対応機種をそのまま海外への持ち出す(ただし機種や通信会社、通話可能な地域に制限がある)といった方法も取れる。レンタルの場合、番号がわかった時点であらかじめ勤め先に番号を連絡しておくこと。出張先の相手方へは、勤め先から情報を入れておいてもらうか、もしくは到着後に一報するようにする。
また、携帯電話の電源は常に入れておくようにすること。ときに時差に無頓着な同僚が、現地の真夜中に電話をかけてきて就寝中に叩き起こされるなど、頭に来る場面も何度かあるかもしれないが、わざわざ出張中の人間に連絡を取ろうとするくらいだから、大概この手の電話には何か重要な伝達事項含まれている。しかも短時間に答えが求められる性質のものであることも多々あるから、それら重要な情報がタイムリーに伝わらないよりましと考えるべし。
なお、海外でレンタルの携帯電話を使用する場合、例えば隣の部屋の同僚に通話しているときでも、電波が一旦中継基地のある第三国に飛んで行くため、中継地の国内での通話でない限り、全て国際電話の扱いとなる。通話料金が嵩むので、通話は必要なときに、必要な要件のみにしたほうがよい。
※海外での携帯電話について、詳細は「海外で携帯電話を使う」を参照。
[編集] USBメモリ
ファイルの授受や、バックアップを携帯するためのツールとして便利である。ただし最近では個人情報の漏洩などの事故が多発していることから、USBメモリの持込み自体を禁止あるいは制限している会社なども多いので注意(あらかじめ訪問先に確認しておくとよいだろう)。また、自分自身での情報漏洩事故を防ぐためにも、パスワードなどセキュリティ付きのものを使用するようにした方がよい。
[編集] デジカメ
もちろん風景の撮影用ではない。書類や書籍、図面などの資料類や、打ち合わせの際にホワイトボードに記述していった内容を摘録として記録する場合など、デジカメで撮影してデータとして保存が出来たりと活用できる。また、移動中に現地の住所表示や施設の解説文、現場の施工状況などを記録しておくなどのように、画像を報告書作成の際のメモや資料として使うことも可能である。このような目的に特化して使用するので、機種的にはなるべく荷物にならないようなコンパクトタイプのものを持ち歩くようにするとよい。
このような用途で使用するのであれば、後で拡大して細かい字も読めるように、あらかじめ撮影画像のピクセルサイズは大き目(5M前後)に設定しておくと良い(絵が判別できれば良いので、容量節約の為に画質はFineでなくBasicで十分)。メモリを食うので、記憶容量の大きい予備の記録媒体も忘れずに。
また、日々の現場の施工状況のように、現地で記録した画像をすぐに本国に送信する必要があることもあるので、画像をカメラからPCに落とし込むためのカードリーダーまたはUSBケーブル(カメラをカードリーダー代わりに使用する際に必要)も忘れずに用意しておきたい。
なお、現場の状況のような写真は文字などそれほど細かい情報を求められることが少ないので、画像自体もそれほど細密なものにする必要はない。逆に細密なモードを選んで1枚あたりの容量が大きくなると、その日の施工状況の記録を複数枚添付ファイルで一度に本国に送信するときに支障を来たすことがある(このようなことから、画像のモードは状況に合わせて細かく設定し直すのがベター)。
[編集] 電子辞書
観光旅行と違って、業務で海外に行く場合は、訪問先で相手方と突っ込んだ会話をする必要があることもある。その際、キーワードがとっさに出てこないこともあるので、電子辞書が手許にあれば便利である。英語の辞書だけでなく、メモリを入れ替えればその他の言語の辞書になるタイプのものも売られている。
電子辞書専用機を使うか、PCに辞書ソフトをインストールして使うのかはその人のスタイル次第。もちろん、場面に応じて両方を併用するという手もある。
[編集] 文房具
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持ち物ワンポイント-名刺整理用フォルダ 名刺整理用のファイルそのものではなく、A4くらいの大きさで、ルーズリーフ形式のものを数枚、他に持って行くファイルの中にでも忍ばせておくと便利である。別に現地での名刺の整理のために持って行くのではない。貰った名刺を一旦フォルダに入れ、ビジネスセンターなどでコピーを取ってしまえば、以後、そのコピーをテンポラリーなアドレスブックとして活用できるからだ。フォルダに入れた状態でコピーをとれば、名刺が整列した形になるので、アドレス帳としても使いやすい(名刺によっては両面刷りのものもあるので、フォルダ自体は透明なビニール製のものの方がベター)。コピーを取ったら名刺は一旦フォルダから抜き、輪ゴムか何かで止めてスーツケースの中にでもしまっておけばよい。 |
文房具については日本と同様のものが現地でなかなか調達できないこともあるので、よく使うものを一式持って行くと便利である。その際、普段使っているものよりコンパクトなタイプのものを一式そろえ、ペンケースなどにまとめて入れておくとかさばらない。
持っていると便利なものとしては、例えばホチキス(ミニタイプ)と針、スティックのり、定規(15cmくらいの小さなもの)、折りたたみ式のはさみ、付箋、マーカー(3色程度)、シャープペンシルと替え芯、メンディングテープなどがある。また、ミニタイプの2穴パンチももっていると思いのほか役に立つ。
なお、通常のはさみやカッターなど鋭利な刃物を文具入れに入れたまま手荷物扱いにすると検査で引っかかり、没収されるか、別途段ボール箱などに入れてそれだけが預託荷物扱いになるので注意。
[編集] 電卓
現地でのレート計算などの際にあると便利。「とりあえずあれば便利」という程度のものなので、仕事上で本格的に電卓を使うのでもない限り、名刺サイズのソーラー型のもので十分。
[編集] プリンター
必需品とまではいえないが、ポータブルタイプのインクジェットプリンターが1台あると便利である。ちょっとした資料を印字するためにいちいちビジネスセンターまで行くのは面倒だし、アメリカなど他の国ではA4とは別の規格の紙の方がポピュラーで、A4のプリントを簡単に作れないこともある(その意味では、A4の紙もかさばらない程度に持って行くと便利ではあるが)。
[編集] チャック付きの袋
帰国後の旅費の精算などの際、現地で貰う領収書が会計関連の証拠書類として必要となることがあるが、現地でものを買ったりした場合に、出張の経費から出せるものと、自分のサイフから出さなければならないものとが混ざってしまうことがよくある。あとでそれらのレシート類を仕分けるのが難しくなることもあるので、あらかじめチャック付きのビニール袋を複数用意し、現地でレシートなどを貰う都度、それらを整理して入れて整理しておくようにする。入れ間違いないように、それらの袋にマジックなどで目立つように用途を記入する、用途に応じて色違いのものを使い分けるなどの工夫もするとよい。
[編集] 服装に関するコツ
観光旅行と違って、海外出張の場合、スーツなど仕事用の服装を持ち歩く必要が出てくる。ここでは出張の際の服装について記述する。
[編集] 持っていくか、着ていくか
出張に出発する際、あるいは移動時の格好としては、スーツを着た格好で私服をスーツケースに入れて持ち歩くケースと、私服を着てスーツなどをスーツケースやガーメントバッグに入れて持ち歩くケースの2パターンが考えられる。
これについては別にこうという決まりがあるわけではなく、(現地に着いたらすぐに業務に入るケースを除けば)どちらのパターンでも別にかまわないが、持ち歩く荷物の量で考えると、経験上、最初からスーツを着ていくパターンの方が、逆のパターンより持ち歩く荷物が格段に少なくなり機動力が増す。着いた日に業務がないのにスーツを着ていくのは何となく億劫だし、狭い機内では私服の方が楽、なおかつ最初からスーツでは狭い機内の座先(とりあえずエコノミークラスを想定している)でしわになってしまう心配もある。でも、2つのパターンを実際に試してみれば、移動時にどちらが楽かすぐわかるはずだ。
[編集] ロストバゲージ対策として
スーツの方を着て移動するパターンは、ロストバゲージ対策(ここではガーメントなどの手荷物ではなく、スーツケースにスーツなどを入れて持ち歩く場合を想定)としても有効である。
具体的な名前を出してやや恐縮だが、例えばイタリアなど、国際線から国内線への乗り換え時などにロストバゲージが比較的頻繁に起こる国への出張ならなおさらのこと。空港でロストバゲージの手続きをしてから、最悪の場合荷物が滞在先に届くまでに1~2日かかることもある。理由を述べれば私服での訪問でも相手方も納得してくれるが、いつも仕事でスーツを着ている人なら、私服で相手先を訪問すること自体心理的にも敷居が高いように感じられるし、居心地が悪い場合も多いことだろう。ビジネスには格好もそれなりに重要な要素だし、最初から出鼻をくじかれたようで調子も狂う。業務を前にしてロストバゲージはつらいものだが、万一の場合でもせめて格好だけは確保すると言う意味で、スーツを着て行くのは保険の意味もあるのだ。
[編集] 着ていくスーツについて
どのような色のスーツがよいかであるが、これも特に決まりはない。ただ、ダークスーツ系の方が、汚れが目立たないので重宝である。しわになりにくい生地でできたスーツ(「トラベラーズ」などのブランド名)も売られているので、そのような点も参考にするとよい。
1週間程度の出張なら、スーツは1着で十分。ガーメントなどの専用のバッグで持ち歩く場合であっても、スーツは思いのほかかさばり、特に移動時に機動性が極端に悪くなる。別におしゃれをしに行くわけでもなし、こちらが出張の身であることは分かっているわけで、同じ服を着ていたからといってどうこう言うはずもない。もし気になるようなら、異なる系統の色や柄のシャツやネクタイを持って行くことで、バリエーションを変えるようにすればよい。
なお、私服で移動する場合であっても、靴やベルトなどは、当然ビジネスに合わせたもので間に合わすようにする。荷物はなるべく少ないほうが機動力が増すので、ビジネス・カジュアルをそれぞれ用意するのは得策とは言えない。その際、服によっては黒い皮のベルトや靴が合わない私服もあるので、この場合は、私服の方をそれに合わせたものに調整するようにする。例えばズボンをジーンズではなくチノパンやスラックスにすれば、ビジネスシューズやスーツ用のベルトでもそれほど違和感がない。
[編集] スーツなど仕事着のケア
取引先などに出かけて行くのに、シワだらけのスーツではあまり好印象を持たれないであろう。些細なことだが、たとえ出張の身であってもスーツなど仕事着のケアは欠かせない。出発時に着て出かけて行く場合であれ、ガーメントバッグで持ち歩いている場合であれ、しわを取るために、ホテルにチェックインした後、その日に特段業務がなければ、まずすぐにスーツを脱いで普段着に着替えてしまい(あるいはスーツケースやガーメントバッグから取り出して)、クローゼットのハンガーに架けなおすようにする。また、ワイシャツ類も同様に、クリーニングでたたまれた状態のものを袋から出して、ハンガーにかけ直しておくようにするとよい(ホテルによっては部屋にアイロンとアイロン台を置いているところもあるので、しわが気になるようならそれを利用するという手もある)。なお、スーツ類については、大抵のホテルでプレスサービスを行っているので、それを利用してもよい。
[編集] 着替えについて
[編集] スーツなどの仕事着
1週間~10日程度の出張なら、スーツは1着で十分である。ワイシャツ、ネクタイについてはそれぞれ2~3セット用意する。その際、出発時にスーツで出かければ、スーツケースの中に2セットだけ入れればいいことになるので、その分荷物を減らすことができる。
[編集] 普段着
仕事中はスーツに身を包んでおり、普段着に着替えるのはせいぜい夕方~夜にかけてホテルにいるときや、出張中のオフの時間帯にちょっと外に出かけるときくらいなので、普段着の着替えはそれほどいらない。シャツ1~2着、ズボン1着程度で十分。靴下やその他下着類については、移動が重なって洗えないことなども想定して、それより若干多め(プラス1~2セット程度)を用意しておくとよい。
[編集] クリーニング
海外出張の場合、PCや書類など、普段観光旅行には持って行かないような余分な荷物が増えるので、なるべく着替え類などは最小限に抑えたい。そのためには、例えばホテルのランドリーサービスを積極的に活用するなどの手段も考えた方がよい。通常ホテルの宿泊客は短期滞在者が中心なので、ランドリーサービスでは、その日の朝ランドリーバッグに入れて出しておけば、大抵翌日には仕上がるし、ワイシャツなどは追加料金を払えば朝出して夕方までに仕上げてもらうこともできる(ただし、休日やクリスマスなどの祝日にはこのようなエクスプレスサービスが利用できないこともある)。
ただ、ホテルのランドリーサービスはおしなべて値段が高いので(特にヨーロッパやアメリカなどのホテルに滞在する場合)、何日か同じホテルに滞在するのなら、下着類などはあらかじめ洗濯石鹸など持参して、部屋の洗面所で洗ってしまうこともできる。その辺りは滞在日数や懐具合などで判断すればよい。
なお、ワイシャツをクリーニングに出すときに気をつけなければいけない点として、仕上げ方の指定がある。ホテルによっては「ハンガー仕上げ(Hanger)」か「たたみ仕上げ(Fold)」かを選択でき、伝票にどちらを選ぶかチェックするようになっている場合がある。翌日にチェックアウトして他の都市に移動する場合などは、そのシャツを着てチェックアウトする場合を除いて、必ずたたみ仕上げを指定しておくこと。ハンガー仕上げにしてしまうと、自分で折りたたんでスーツケースに入れることになり、しわになってしまうからである。
[編集] ホテルにチェックインしたら
以後の業務を円滑に行うため、まず現地のホテルにチェックインしてからすぐに行った方がよいことを以下にまとめてみた。
[編集] 「オフィス」のセットアップ
部屋の机やテーブルなどを利用して、オフィスのセットアップにかかる。「オフィス」というのは多少大げさだが、PCや周辺機器を部屋の机のところにセットすることや、仕事に必要なファイルや文具類などをそろえることなどが中心になる。中でも特に重要なのがメールやインターネットなど、通信手段の確保であり、これをまず終えておかないと、本国との連絡やファイルのやりとりに支障を来たすことになる。
最近では各部屋に無料のポートがあり、PCさえあれば簡単にインターネットの環境が準備できる場合もあるが、場合によってはホテルのサーバーに接続する手続きを必要としたり、あらかじめ登録してある海外ローミングを使用するためのダイヤルアップ設定をしなければならなかったりなど、あれこれ試行錯誤が必要な場合もある。
[編集] ビジネスセンターなどの施設のチェック
泊まっているホテルにビジネスセンターがある場合には、そこでカバーできる業務の内容(インターネット、プリントアウト、コピー、Faxなど)をチェックしておく。ホテルによってカバーしているサービスに差があり、いざというときに期待していた役割を果たしてくれないこともあるので、あらかじめ情報を仕入れておいたほうがベターである。またホテルによってはビジネスセンターが24時間オープンではない場合もあるので、時間も必ずチェックしておく。なお、時間に余裕があるなら、ホテルの周りにコンビニやインターネットカフェがあるかチェックしておくのもよい。場合によってはそれらの施設が、コピーやプリントアウト、インターネット、Faxなど、ビジネスセンターの代替機能を果たしてくれることがあるからである。
[編集] メッセージなどのチェック
自分が移動している最中に、出張先で会う相手方から急ぎの用件が勤め先に入り、それが転送されていたりすることもあるので、PCのメールアドレスやホテルのフロントなどに本国や相手先などからメッセージが届いていないかを、小まめにチェックしておくとよい。通常は、ホテルにチェックインしたり、外出先から帰ってきたときなどに何かメッセージが届いていれば、フロントがそれを渡してくれるし、部屋に滞在している場合などは、適当なタイミングで届いているメッセージをボーイが部屋まで届けてくれることもあるが、急ぎのメッセージなどの場合は、とりあえずフロントに都度メッセージが届いていないか確認してみるとよい。
[編集] 本国との連絡業務のコツ
出張中は業務の中でも特に本国や仕事の相手先とのやりとりなどとの連絡業務が重要な位置を占めるようになる。ここでは連絡業務で注意しなければならない点や、知っていると便利な事柄を述べる。
[編集] 電話・FAX
通話する前に、現地の時間と本国の時間を確認しておく。Faxはともかく、電話の場合はまずこれが必要となる。特にヨーロッパなどのように地続きの国を移動していて、途中で時間帯が変わった場合、あるいはサマータイムを採用している地域からそうでない地域へ移動した場合などは要注意(朝一番を狙ってかけたつもりが、まだ本国は始業前、などということも生じるため)。
Faxは、基本的にはフロントやビジネスセンターのものを利用することになるが、ホテルによっては、事前にリクエストすれば滞在中自分の部屋に専用のFax を設置することもできる(当然別途料金がかかるが)。本国との連絡をFax で頻繁に入れなければならないような事情がある場合には、いちいちビジネスセンターを通すのは面倒なので、このような方法が取れるか確認してみるとよい(ホテル側の機器の台数に余裕があれば、比較的簡単に設置できる)。
なお、海外とのFaxの送受信の際、送る側も受ける側も国際電話が使える環境にないと送受信ができないものと勘違いしている人が結構いるが、国際通信が使えないように回線があらかじめ設定されており海外へのFax送信ができない場合であっても、受信自体は全世界どこからでも可能である。
[編集] インターネット・メール
勝手を知らないと出張先で意外と手こずるのがインターネットやメールの送受信である。特に海外では日本と細かなところで使用環境が異なっている場合があり、本国とのやりとりや相手方とのファイルの授受などに支障をきたすことがある。ここでは、そんな海外でインターネットやメールを使う場合のコツなどについてまとめてみた。なお、海外でのインターネット利用については「海外でインターネットを使う」も参照のこと。
[編集] プロバイダーによるメールサービス
緊急連絡の手段などのため、無料のメールアカウントを取得しておくとよい。
代表的なプロバイダーとしてYahoo!Japan(Yahoo!メール)やGoogle(Gmail)、Microsoft Network(Hotmail)などが挙げられる。これらのサービスでは、煩わしいメーラーの設定を行わなくても、ブラウザでネットが閲覧できる環境であればメールの閲覧が可能なので、海外出張中でも一時的なプライベート用連絡ツールとして利用するには適しているといえる。
ただし、無料アカウントをビジネスの場に使うには情報リテラシーの考え方から有効な手段ではなく、あくまでもプライベート用と考えるべきである。会社から与えられるメールアカウントは、大抵どこの会社でも自社の企業名が用いられており『名刺』と同様、身分を示す情報である。取引相手の立場とするなら、アカウント名にその会社の名前が入っていれば「取引先の社員の方だな」と安心して情報を発信できるが、無料アカウントを用いて情報のやりとりを行おうとすると、「得体の知れない人だな…」と思われてしまうだろう。ビジネスの場ではメール一通でも書類と同様で「言った」「言わない」の証拠として効力を発揮することもあり、一定期間未使用の状態が続くとアカウントが消失してしまう無料アカウントをビジネスの場に用いるのは国内外問わず適切ではない。
- (注)上述のような考え方も確かに一理あるが、この項目では、(一部の例外を除き)普段使っているメールアカウントが海外の出張先で使えないことへの対策として、インターネットメールも含め取りうる手段を述べているのであり、その意味では全世界で閲覧や送受信が可能なインターネットメールを業務に使うこと自体を全く否定してしまうのはやや行き過ぎの感がある。
- 例えば出張中連絡が想定される相手方に対して、出張中で普段用いているメールが使えないため出張中は一時的にインターネットメールを使うことをあらかじめ連絡しておく、あるいは件名の冒頭に職場の名称などを記載するなどの対策を取れば、ジャンクメールと間違えて削除されてしまうような事故はほとんど防ぐことができるし(実際にそのようにして使うこともある)、また、特に途上国などの場合は、取引先のメール自体がインターネットメールなどということもざらにあるので、「インターネットメール即信用できないメール」のような扱い方はされないはずである。
- つまり要は使い分けの問題であり、あらゆるメニューの中から、自分がその回の出張で適切な、あるいは使いやすい方法を選択すればよいだけの話である。あとは、この項目を読まれた読者の方々が、これらいくつかの考えを参考に、各自判断していただきたい(どうしてもインターネットメールに頼りたくないという人向けには、この下の項目に書いたローミングシステムへの登録をおすすめする。こちらのサービスでも、一時的に使用するメールアカウントが付与されるからである)。
- いずれにしろ、本国に帰ればいつも使うメールアドレスがあるのだから、どのような使い方をするにせよ、インターネットメールは一時的なものと割りきった方がよい。その意味では、仮に業務で使うにしろ、受信するメールで業務に関するものは、都度本国の自分のアドレスに転送で(若しくは同僚のアドレスにもCCで)飛ばしておくようにした方がよい。
- なお、普段使っているメールへの受信を確認したいだけなら、転送機能を用いて、そのような一時的なアドレスに転送をかけておくという手もあるし、プロバイダによっては、普段使用しているメールをインターネット経由で送受信できるようなサービスを行っている場合もあるので、そちらも参考にされたい。
[編集] ローミングサービス
Niftyなどのプロバイダーの中には、海外でインターネットを使う際のローミングサービスを行っているところがある。料金が固定制のものや従量制のもの、電話線を使ったダイヤルアップや高速回線仕様のものなど、いくつかのタイプがあるので、どれが使いやすいかを検討の上で申し込むとよい。最近ではホテルの部屋からインターネットに簡単に接続できるケースも増えてきているが、現地の情報が事前に得られないこともあるので、ローミングを登録しておくと、いざというときに役に立つ。なお、海外ローミングサービスを使用する場合、渡航前に専用のソフトをインストールしたり、あるいは滞在先でアクセスポイントを設定するなど、一定の操作が必要になる[1]。
[編集] 文字化けや添付ファイルの送受信対策
現地でメールを読もうとしても、文字が化けてしまったり、あるいは文字が表示されないなどの現象が生じることがある。その際は、エンコードの設定を変えるなどの操作を試してみるとよい。
特に添付ファイルについては、本国と現地とでやりとりをしようとする場合、ファイル名に平仮名や漢字など、いわゆるアスキー文字(ASCII)以外の文字を使用していると、エラーになってファイル自体が送れないといったことが結構起こる。このため、添付ファイル名は全て半角英数字で作成するようにあらかじめ同僚などファイルの授受をしそうな人たち(特に本国側の人間)に周知徹底しておくとよい。また一部の国では、ファイル名にブランクを使用すると、同様に送受信障害が起こることがあるので、なるべくブランクを用いない形(例:"Wikitravel_main_ page"なら"WikitravelMainPage"のように入力し、単語の区切りは大文字で表現する)にしておくとよい。
また、大容量の添付ファイルについても送受信障害が生じやすいので、なるべく大容量のファイルのやりとりは行わないようにした方がよい。仮にそのような大容量のファイルの授受が必要な場合であっても、可能なら適宜分割してファイルを送受信し、あとでつなげるなどの工夫をするとよい。なお、相手方で受け取れるメールの最大容量を設定している場合もあり、その場合は設定容量超えると同様に受信できないので注意が必要である(逆に送信する側に容量制限がある場合もある)。
[編集] 大容量ファイルの授受
上と多少重複するが、勤務先によっては、送受信できるメールの容量に制限を加えており、細密な画像やパワーポイントの資料など、大容量のファイルの送受信に支障をきたすことがある。その場合は、インターネット経由でファイルの授受ができる宅ファイル便などのサービスが便利である。利用にあたってはユーザー登録が必要なので、あらかじめ登録しておくとよい。登録は送信者のみで、受信者の登録は不要。50メガバイトくらいの容量までなら無料で送ることができる。
ただし、宅ファイル便の場合サーバーに保管できるのは最大72時間なので、相手方に通知が届いたらすぐにローカルのPCなどにダウンロードするように伝えておく必要がある(自分がファイルを受け取る場合も同じ)。また、通信環境の極端に悪い国の場合、大容量のファイルをアップロードしたりダウンロードしたりすること自体に多大な時間がかかることがあるので注意が必要である。
[編集] ファイルのバックアップ
ファイルをUSBメモリースティックなどの媒体に入れて持ち歩くといった方法以外にも、たとえば自分のホットメールのアドレスに一旦添付ファイル付きのメールを送信する、あるいは自分のアドレスあての宅ファイル便に一旦ファイルを預けるなどの方法で、別のサーバーにファイルをバックアップしておくという手がある。ただし、この場合、一度に送信できるファイル数が限られていたり、あるいは保管期限が定められているなどの制約があるので、あらかじめそれぞれの制限をチェックしておいた方がよい。
[編集] 停電対策
途上国の中には、インフラの老朽化や電気の供給が需要に追いつかないなどの理由で頻繁に停電が起こったり、あるいは計画停電といって、特定の曜日の特定の時間帯に特定の地区を半日ほど停電させることで、全体の電力供給自体を調整している国がある。
このような国で気をつけなければならないのが、PCなど電子機器類の故障対策である。このような頻繁に起こる停電の復旧時に、とんでもない容量(及び電圧)の電流が一時的に流れることがあり、落雷のときと同じように、プラグにつないだままの電子機器が故障することがある。
停電は数時間続くこともあれば、すぐに復電することもあったりと予想が付かないので、停電が起こったら、とりあえずすぐにプラグを抜くこと。また、計画停電のスケジュールがあらかじめ分かっているときは、それに合わせてPCや周辺機器類の充電を済ませておくなどの対策を取るとよい。
[編集] その他業務に関連するコツ
[編集] 相手方と名刺交換をしたら
貰った名刺には必ず日付や場所、どの場面でもらったものかなど必要最低限の情報を記入するようにする。このあたりのことは国内の業務の際にも当てはまるコツであろうが、海外出張の際には特に留意したい。
海外では、同一人物がいくつもの役職を兼ね、それに応じて名刺まで使い分けているようなケースがままあり、たまたま今回の業務のカウンターパートとしての名刺を切らしてしまっているため、同じメールアドレスが書かれた全く別の名刺を連絡用に渡される、といったようなケースもある。その際、必要最低限の情報を書き込んでおかないと、あとで見たとき一体いつ何の業務に関連してもらった名刺なのかすら分からなくなり、情報価値が落ちてしまうからである。なお、名刺のアドレス帳としての活用方法については、「「持ち物」の項目中2つ目のコラム」を参照。
[編集] 出張中の食事の調達
[編集] デリカのススメ
ホテルの食事は高いし、バリエーションにも欠けるので、状況に応じて外のデリカテッセンなどをうまく利用するとよい。アメリカなどを例に取ると、街角のデリカテッセンはハンバーガーなどのパン類に加え、中華料理やその他各国の料理を扱う店が揃っているし、大抵はホテルよりはるかに安くそしてうまい食事が調達できる(ホテルにもよろうが、宿泊先の一流ホテルで朝食を頼んだ際、大しておいしくもなく、また見た目にもぱっとしない朝食に20~30ドルもの法外な料金を請求されることもある)。
食事をするカウンターがあるなら店先で簡単に食事を済ませてもよいし、テイクアウト専用なら(ちなみに、アメリカでは "teke out" より、同じ意味で "to go" の方をよく使う)ホテルに持ち帰るなり、近くの公園などで食べるようにしてもよい。ホテルの中でしか食事の調達ができないような事情(会議で詰めていなければいけないとか)を除いて、ホテルの外で食事を調達した方が、食事のバリエーションにも富むし、気分転換にもよい。
[編集] 健康管理
日本とは違う時間帯に根をつめて仕事をする関係上、出張中はどうしても体に無理が来る。健康管理には十分留意したい。ここでは、出張中のメンタル・ケアも含めた、健康管理に関するコツを取上げる。
[編集] 常備薬を忘れずに
国によっては日本で簡単に買える薬に処方箋が必要となるなど、思うように薬が調達できないこともある。普段使い慣れている薬や日常飲んでいる薬などの、いわゆる常備薬はくれぐれも忘れないように。
[編集] 心構えその他
[編集] 国外出張する上で、留意しておきたい事
- 最初の難関は「食事」から
その国の事を「好きになるか嫌いになるか」言葉や文化の違いもあるだろうが、まずは食事であろう。
食事は毎日の様に付きまとう出来事であり、その国で日常に食べられているものがNGと言うことならば、出張期間中わずかな楽しみすら感じる事が出来ず、滞在先のホテルに居てもリラックス出来ない毎日を過ごすことになるであろう。国外にも日本料理を取り扱うお店があるが、得てして「不味い」か「高い」のどちらか、あるいは両方と考えておいた方がよいだろう。
こればかりは「何かをすれば大丈夫」と、対策が建てられるものでもなく向き・不向きとしか言いようがない。
- 「時差」がある事に注意!!
国内出張との大きな違いは時差があるその一言に尽きる。
ついその事がポッカリ頭の中から抜けて日本時間が真夜中である事を忘れてて、国内にいる上司に判断を仰ごうと電話したら「今、何時だと思っているんだ!!」とどやされることもあるだろう。逆に、自分が寝ている時間帯に国内からTELがあってたたき起こされるなどという事もあるだろう。そうならない為にも…
- 国内対応組と事前に情報伝達の方法(連絡可能な時間帯、使用する伝達ツール、緊急時の連絡先、etc…)について整合をとっておく。
- 携帯に電話するのは極力控え、会社の固定電話に電話する(会社に電話して、誰も出てこなければ就業時間を過ぎている事になる)
- どうしても携帯に電話する必要があるのであれば、相手が電話対応可能かどうか確認する為にまずは「今、電話してもよろしいでしょうか?」とメールを送る。
- あきらめて、翌日にでも即対応できるよう、現地の方を調整する
などなど、配慮が必要がある。
国外出張の場では容易に情報伝達できる環境にあるとは考えず、情報伝達の頻度を少なくする為にも自己判断で対処できるようにマニュアル類の準備は万全にしておくべきであろう。
- 出張先の国民性を理解しておく
日本ではバリバリ働ける名うてのサラリーマンであったとしても、出張先の国で日本国内で行ってきたノウハウがそのまま通用するかと言うと必ずしもそうではない。日本の諺の『郷に入れば、郷に従え』という言葉がそのまま当てはまり、その国の国民性を理解して対応を誤らないように注意する事が大事である。外国人と言えども人と人のやりとりをするのであり、コミュニケーションを円滑に進める為にも、まずは『彼を知り己を知れば百戦して殆うからず』である。
日本の仕事の場において「納期を守る」「5分前行動」「ほう・れん・そう」と言った当たり前の事が相手の国とっての常識ではなく、日本式のやり方を現地の人に強要した為に反感を買って上手く機能しなくなり、しまいにはノイローゼになって帰国というケースもしばしば聞かれる。
現地の人と仕事を一緒に行うのであれば、相手の国の考え方を理解し尊重する一方で、自分自身も「ビジネス」を行っているわけなのだから譲れないところは譲歩せず、うまくコントロールする事がベターである。
[編集] 押さえておきたい国民性・気質
日本国外でその国の人と上手く付き合い、仕事上のおけるパートナーシップをうまく構成するには、何よりも相手の国の国民性・気質を知らなければ、良好なパートナーシップを築くことは困難であろう。国外出張で五分五分の対等な立場で交渉を行うにしても、現地工場の長として現地採用の工員を指導する立場になったとしても、良い仕事の成果を求めるのであれば、その国の人の気質や考え方を知らなくてはならない。
この節では、ビジネスの場でも関わってくる各国の国民性や気質について列挙する。(当然のことながら、すべての人に当てはまる訳ではないので丸ごと鵜呑みにせず、参考程度にする事)
- よく言われる「中華思想」が根付くこの国において、尊大で傲慢というマイナスイメージが持たれるが、一方で儒教思想が根付くこの国では義理がたく、恩に対しては厚く示すという一面もある事を忘れてはいけない。中国人の思想として、相手がビジネスパートナーとして尊敬に値する(教わるべき技術を持っている、優れている面がある)ものを持っているのであれば、礼節を示して教えを請う事もある反面、自分より相手が劣っているとか過去恨みを持つような事をされた思ったら騙したり軽蔑される事もしばしばある。きちんと契約をしたにもかかわらず、手の平を返され反故にされることが多いので、特に金銭が絡む約束は十二分に注意をしたほうが良い。その点は韓国も同じである。
- 「マイペンライ(意:大丈夫、気にしない)」が思考の根幹にあるこの国において、穏やかでのんびりした環境を生み出し「悪い事を深く悩まない」「朗らか」と言った良い側面を生み出す事もあれば、逆に仕事の大事なところでマイペンライが出てきてしまい、だらだら作業を行って、アウトプットが中途半端になる事もしばしばである。勤勉な日本的な考え方をするとイライラするところもあるだろうがそこを認めつつ些細なことに目くじら立てないで、肝要なところは「マイペンライ、NO!」とアピールする事も必要である。
- タイ人気質として「自分自身の人生を楽しく送る」という考え方があり、自分自身が楽しく過ごす為にきれいに室内を飾って過ごしやすい環境づくりを行う事に余念がない。当然職場も生活を送る場であるからいろんな装飾が行われており、日本的感覚では「お祭りみたいにチャラチャラして、職場は遊び場じゃないんだ!!」と思うかもしれない。だが、彼らにとって良い職場環境を作っている事に他ならず、仕事を円滑に進める上で必要な事と考えてその辺は認めてあげるべきことであろう。
- 朗らかで人当たりの良く見えるタイ人だがその一方で「人一倍プライドが高い」という気質が挙げられる。かつて東南アジア一帯が欧米の植民地となっていった最中、タイ王国だけ独立を保ってきたという自負が生み出したのだろう。その為、他人と比較してえこひいきする、周囲がみている前で叱責するといった行為を行うと、自尊心を傷つけてしまい反発を受けることになるので十分な配慮が必要である。

