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手荷物が届かない・壊れた
出典: Wikitravel
これは「お役立ち情報」の記事です。( → 飛行機旅行のコツ へ戻る)
旅先で飛行機を降りたら、預けたはずの手荷物が出て来ない。海外旅行でこのような経験のある方は多いはず。ここでは一般的なケースについて、主な原因と対策をまとめてみた。旅行のスケジュールが狂うと誰しも楽しくないものだが、冷静に対策を立てて、早く旅を楽しめるように気持ちを切り替えたい。
90%以上の手荷物は通常24時間以内の遅れで旅行者の手元に戻っている。毎日のように宿泊地を変えたりクルーズ船で多くの寄港地を回ったりする場合は配達が難しく、旅行を終えて帰国してから自宅に配達されることも珍しくない。
[編集] 手荷物が遅れた
遅れた?無くなった? 手荷物が予定された便で目的地に届けられなかった場合のことを、手荷物遅延(Delayed baggage/luggage)と呼ぶ。遅延が長期にわたり、航空会社が発見の努力をあきらめて補償手続きに入ることを、手荷物紛失(Lost baggage/luggage)と呼ぶ。荷物が遅れた段階で「ロスバゲ」と呼ぶのは混乱のもと。
[編集] 主な原因
- チェックインの締め切り時間を過ぎた。
- 保安X線検査で不審物を疑われ、開披検査された。
- 最初の便が遅れ、経由地での積み込みに間に合わない。
- 経由地での保安X線検査で不審物を疑われた。
- 鞄が途中で開いたり壊れたりした。
[編集] 予防と対策
荷造り
- すべて機内持込にし、必要な物は現地購入。
- 現地係官が直感で理解できないもの(食品など)は機内持込に。
- 内容物の包装は中身を見せ、可能なら英語や現地語で内容物の説明書きを。ギフトラッピングは現地で。
- 新たに購入した物は、補償のためレシートを残しておく。
- 自分の連絡先と日程表を書いた紙を中に。
- 名札を付け、過去のタグは外す。
- 白ハンカチやシーツの端切れなどに連絡先とスケジュールを書いて、荷札の代わりに結び付ける人もいる。
- 目立つ色の大きなステッカーやバンドなどを付けて、目印に。
- 色ハンカチをハンドルに結び付ける人もいる。
空港チェックイン
- チェックイン締切に遅れない。
- 手荷物タグ(預り証のシール)を発行してもらったら、搭乗券ではなくチケット封筒や旅程表などに貼り付けておく。
- 搭乗券に貼り付けると、搭乗の際にちぎられて紛失の可能性あり。
- 複数のタグがある場合、どの番号がどの荷物だったかを控えておく。正しい目的地であることを確認。
- 荷物は目的地まで届けられるのか、経由地で預けなおす必要があるのかを確認。
乗継空港で
- 乗継空港で一旦荷物を取り上げる必要がある国(アメリカ・カナダなど)では、タグの損傷がないか確認。
- 可能であれば、乗継空港の手荷物窓口の電話番号を尋ねておく。
到着空港で
— 最後まで回転台に荷物が出てこなかったら —
- 荷物がなくなったことを報告し、追跡番号を発行してもらう。
- 通常は10桁。(空港コード)-(航空会社コード)-(番号)の順。(例: YYZ AC 12345)
- 航空会社の連絡先は2種類控えておく。1つ目は航空会社の手荷物部門の電話番号。もう一つは、到着地や経由地の手荷物窓口の直通電話番号。
- 荷物は遅れて税関審査を受ける事となるので、そのための税関申告書も併せて発行してもらい、税関で提出しておく。
身の回り品の支出
- 当面必要な洗面用具などがなければ、サービスキットをくれる航空会社もある(例:ノースウエスト航空)。もらえない場合や、それ以外に下着や衣類などが必要な場合には、航空会社負担で払い戻しを受けられるように依頼しておく。
- 例:北米の航空会社の場合、空港で申告した時刻から数えて最初の24時間以内がUSD50まで、それ以降はさらにUSD50~100が追加される。事前に電話などで支出の承認を得る必要がある。実際の支出の半額補償・全額補償など、規定はさまざま。
その後の旅先で
- ネット環境があるなら、航空会社のサイトから追跡状況を確認することができる。
- WorldTracerで主に使われる表現の解説(ANAの例)
- 上記のANAからのリンク(WorldTracer)は主要航空会社共通の手荷物検索システム。
- 上記の画面で情報に誤りがある場合、航空会社の手荷物部門に電話して訂正を依頼し、正しく訂正されたかどうかをもう一度ウェブサイトで確認する。自分で英文メッセージを入力することもできるが、6時間以上読まれないことも多い。
- 特に、自宅住所Permanent address(PA)と滞在先Temporary address(TA01, TA02, ..)、それぞれの住所の有効期限は正確に。
- 情報に変化がない場合でも、最低1日2回は電話で催促をして、空港の荷物係へTELEXで優先扱いを依頼する。
5日以内に荷物が出て来ない場合
- 航空会社所定の手荷物捜索依頼書(Baggage declaration form)の準備にかかる。21日以内に送る必要あり、日本から海外へ送る場合は早めの準備を。
- 用紙は到着空港で受け取っておくのが良いが、多くの航空会社ではpdfでダウンロードも可能。
- 航空券番号・手荷物タグの番号・鞄の色や特徴(メーカー名・重量・ポケット/ハンドル/車輪/ベルトの有無)・内容物のリスト(購入日や価格も)・海外旅行保険(あれば)の請求先住所などが必要。
- 搭乗券の実物・レシートの実物(あれば)も貼り付けて送る必要がある。
- 身の回り品購入費の払い戻し請求もこの時に一緒に送る。
[編集] 手荷物がなくなった
- 航空会社から紛失の通告が来た場合、通常それ以上に捜索を依頼することは困難。下記の補償手続を参照。
[編集] 手荷物が壊れた
- 到着空港で、最低限手荷物の外観をチェックし、問題があればすぐにその場で申告を。
- 補償対象外
- 壊れやすい品物
- 乳母車/チャイルドシート
- スポーツ用品, 楽器
- 段ボールにて梱包された品物
- 受託手荷物内容品
- スーツケースベルトの破損、及び紛失
- 傷みやすい品物(生鮮食品など)
- 事前に破損していた手荷物
- サイズ超過、重量超過、詰めすぎの手荷物
- ひっかき傷、すり傷、へこみ、切り傷、汚れなど、通常の摩擦により生じる小さな傷
- 保安検査に起因する鞄の破損、及び内容物の破損
[編集] 補償手続
- 誰に請求するか
- 原則は、申請地に到着するために利用した航空会社。荷物を最初に預けた航空会社ではない。
- 例:伊丹-(ANA)-成田-(United)-シカゴ-(AirCanada)-トロント までの荷物を伊丹で預けた場合、シカゴで荷物が出て来なければUnitedが、トロントで荷物が出て来なければAirCanadaが、それぞれその後の追跡調査や補償手続きの責任を負う。
- 補償の上限
- 数通りがあり、どれが適用されるかはこちらから調べて知っておかないと値切られかねない。
- ワルソー条約
- 1929年制定、最も多くの航空会社が加盟する。
- 預けた手荷物の重量1kgあたり17SDR(約3,000円)
- 持込手荷物は1個あたり332SDR(約60,000円)
- モントリオール条約
- 上記の金額が安すぎるために、日本が主導して1999年に制定、2003年発効。先進国のほとんどはワルソー条約と重ねて加盟している。
- 出発国と目的国の両方が本条約に加盟していれば、経由国の加盟状況や航空会社の国籍は関係なくこちらが優先される。出発地または目的地のいずれかが未加盟であれば、往復ともワルソー条約が適用される。[1]
- 預けた手荷物1個あたり1000SDR(約180,000円)
- 米国/米領バージン諸島/PuertoRico内路線 USD2800
- 日本国内路線 1旅客あたり15万円
- 申告金額の何割が実際に支払われるか?
- 新品のみレシートの金額通り。
- それ以外は減価償却が適用され、通常はレシートの金額の3~5割程度。
- レシートが無い場合は新品でも3割程度。
- 支払われるまでの期間
- 航空会社の母国のオフィスを通じて請求した場合に小切手を郵送されることがあり、日本の銀行での換金には数千円の手数料と1~2週間がかかる。
- 日本到着時の遅延であっても、海外で遅延した際に報告を済ませたクレームであっても、帰国後日本のオフィスで返金の手続きを取ることができることがある。日本国内で請求できた場合、銀行振り込みで数日後に支払われる。

