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平泉町

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中尊寺金色堂(外観)

平泉町(ひらいずみちょう)は東北地方の中央、岩手県の南西部に位置する町である。11世紀~12世紀にかけて、東北地方一帯を支配した奥州藤原氏の本拠地が置かれ、平安京に次ぐ日本第二の都市として栄えた町として知られる[1]。世界遺産「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-」をはじめ、さまざまな観光資源も多く、国内外から多くの観光客が訪れる。


分かる[編集]

概要[編集]

芭蕉が感じた歴史のロマン

世界遺産になったということだけで何も知らずに現地訪れてみると、「こんな芝生の広場が世界遺産!?」「こんな田んぼが世界遺産!?」「こんな低い山が(以下略)」と驚いてしまうかもしれない。平泉の場合、現存している建物や庭園だけでなく、地下に眠っている遺跡なども含めた歴史的・考古学的な価値が世界文化遺産として評価されているのである。

世界遺産になるまで、2008年に「文化的景観」での世界遺産への登録が延期された後、2011年に「建築・庭園」「考古学的」な観点から世界遺産として認められたという経緯がある。世界遺産の構成資産数を減らしたうえで、別の角度からの推薦書を練り直した結果ようやく実現できたため、誰しもが直感的に世界遺産のよさが分かるというものではない。

平泉が世界遺産に登録されるよりも300年以上前に、松尾芭蕉が高館義経堂を訪れて以下の句を残した。

夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡

夏草が生い茂りいつまでも変わることがない自然の中に、奥州藤原氏や源義経たちが繁栄を夢見て戦い築き上げたものが短い夢のように儚く消えていった情景が心に浮かび、感慨深くなって詠んだ句である。このような句が詠めたのも、平泉に関する歴史的な背景を知っていたからこそである。

ぶらりと思いつくままに旅行するのもいいが、平泉に関する歴史的な背景を予習したうえで現地を訪れると、芭蕉のように歴史のロマンを感じ取れるようになり、より平泉を楽しむことができるのではないだろうか。

三方を川に囲まれており水運の要所であったことから争いが絶えなかった場所を、戦乱で勝ち残った藤原清衡が奥州藤原氏の初代当主となり平安時代後期に4代100年もの間に、平安京に次ぐ日本第二の都市にまで発展させた。

奥州藤原氏の滅亡後、火災や金産出量の低下、領地の細分化などによって都市機能が失われていき奥州藤原氏の繁栄を象徴する建築物の多くが失われていった。現在も残る中尊寺や毛越寺などは当時の繁栄を知ることができる貴重な存在である。

2011年6月26日(日本時間)、中尊寺、毛越寺、金鶏山など藤原氏にまつわる一連の遺構群が「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」として世界文化遺産に登録された。

奥州藤原氏[編集]

世界文化遺産に登録された遺跡などと関わりの深い奥州藤原氏の主な功績は以下の通り。

初代当主 清衡(きよひら)
11世紀中盤に東北地方が舞台となった戦乱(前九年の役・後三年の役)により亡くなった人々を敵味方関係なく供養し、仏教的に平和で理想的な世界(仏国土・浄土)を現世に表現することを目的として、中尊寺金色堂を建立した人物。
2代目 基衡(もとひら)
毛越寺を建立し、大型建物や道路の整備に取り掛かり都市機能を強化させた人物。基衡の死後に妻が観自在王院を建立した。
3代目 秀衡(ひでひら)
無量光院を建立し、仏教色の強い大都市として平泉を整備して、奥州藤原氏の最盛期を築き上げた人物。源義経を匿って育てたり、戦乱の中でも兵を出さずに済むように外交努力をしていたが、平家を滅ぼし勢力を拡大してきた源頼朝との関係が悪化している中で病死したことで事態が急変した。
4代目 泰衡(やすひら)
頼朝の圧力に屈して義経を自害に追い込み、1189年夏の奥州合戦の際に政治の中心地であった平泉館に自ら火を放ち北に逃げて、在任2年という短い期間で奥州藤原氏の繁栄をあっけなく終了させた人物。現在の秋田県大館市で家来に裏切られて殺されたことにより奥州藤原氏は滅亡した。

観光案内所等[編集]

  • 平泉町観光案内所 (平泉観光協会) —  所在  平泉町平泉字泉屋61-7。  電話  (0191) 46-2110  FAX  (0191) 46-2117  WEB  [2]

着く[編集]

平泉町の位置

飛行機で[編集]

いわて花巻空港を利用。札幌、名古屋、大阪伊丹、福岡からの便が発着している。

列車で[編集]

最寄駅は東北本線の平泉駅。東北新幹線を利用の場合、一ノ関駅で東北本線下りに乗り換えて2駅。普通列車は昼間は毎時1本ほどの頻度で運行している。土休日には盛岡から観光列車「ジパング平泉」号が運行されている。1・4号車のデッキでは平泉の観光名所案内のVTRが放送されているので、移動しながら観光名所について予習できる。

  • 盛岡駅から普通列車で約80分、¥1,450。「ジパング平泉」号で約70分、¥1,960(指定席利用)。
  • 花巻空港から普通列車で約50分、¥950。
  • 一ノ関駅から普通列車で約8分、¥190。
  • 東京駅から新幹線と普通列車を乗り継いで約3時間。

車で[編集]

バスで[編集]

以下の高速バスが運行されている。

仙台~平泉線 (岩手県交通・東日本急行・岩手急行) — 仙台から中尊寺までを結ぶ、毎日3往復季節運行している昼間高速バスである。  所在  市内バス停 平泉駅前、中尊寺。  電話  県交予約 (019) 662-2121、東日本 (022) 218-3131、岩急 (0191) 23-2542  時間  4月~11月。  料金  片道大人¥1,700、子供¥850。  WEB  [3]

船で[編集]

動く[編集]

列車で[編集]

バスで[編集]

路線バス

  • 岩手県交通一関営業所 電話  (0191) 23-4250  WEB  [4]

平泉巡回バス「るんるん」号[編集]

平泉駅前に停車中の「るんるん」号

中尊寺や毛越寺などの観光名所を経由していく周遊バス。9:45~16:15まで観光シーズンは15分間隔、オフシーズンは30分間隔で運行している。1回の乗車で¥140、1日フリー乗車券は¥400。時計回りのみ一方向の運行。巡回ルートは以下の通り。

  • 平泉駅前 → 毛越寺(注1) → 悠久の湯 → 平泉文化遺産センター → 中尊寺(注2) → 高館義経堂 → 無量光院跡 → 柳之御所資料館 → 平泉駅前
  • 注1 - 毛越寺バス停は毛越寺から120mほど離れた場所にある町営駐車場内に設置されている。
  • 注2 - 中尊寺バス停は中尊寺の表参道月見坂入り口に設置されており、中尊寺本堂や金色堂まで徒歩15~20分ほどかかる。ちょっとだけ参拝して後続のバスに乗ろうなんてことはできないので時間に余裕も持った移動を推奨。

車で[編集]

レンタカー

  • 平泉レンタカー 電話  (0191) 46-4190
  • ゴールドレンタ平泉 電話  (0191) 46-4031  料金  3時間¥2,000~ 4人乗り、5人乗り、8人乗り。

タクシー[編集]

タクシーによる名所めぐりができる。貸切料金は1時間¥5,000程度。

  • 一関タクシー 電話  (0191) 46-2101
  • 観光タクシー 電話  (0191) 46-2319
  • 県南タクシー 電話  (0191) 46-2336
  • 一関中央交通 電話  (0191) 31-3333
  • アイタクシー 電話  (0191) 25-6666

自転車で[編集]

以下のレンタサイクルが利用できる。

  • スワローツアー 所在  JR平泉駅構内。  電話  (0191) 46-5086  時間  9:00~16:00、営業期間4/1~11/30。  料金  2時間迄¥500・以降1時間毎に¥200、1日¥1,000。
  • ゴールドレンタ平泉 所在  JR平泉駅前。  電話  (0191) 46-4031  時間  8:30~18:00。  料金  電動自転車2時間¥600~、1日¥1,300。普通自転車1時間¥300~・以降1時間毎に¥200、1日¥1,000。手荷物預かり可、事前予約可、子供乗せ有り。

※ 詳細は記事冒頭の外部リンク「平泉町ホームページ(観光と文化)」を参照。

レンタサイクルを利用するとサイクリングマップがもらえる。案内板の見つけやすさや道順の分かりやすさから、巡回バス「るんるん」号の逆ルートが推奨されている。各ポイント間の移動距離または所要時間の目安は以下の通り。世界遺産に登録されている史跡は太字にて表記。

  • 平泉駅前 → 約550m → 柳之御所 → 約50m → 柳之御所資料館 → 約500m → 無量光院跡(注1) → 約550m → 高館義経堂入り口(注1) → 約4分 → 中尊寺(注2) → 約5分 → 平泉文化遺産センター → 3分 → 観自在王院跡(注1) → 30秒 → 毛越寺(注3) → 約700m → 平泉駅前
  • 毛越寺から達谷窟毘沙門堂まで5km、約35分。
    • 注1 - 指定の駐輪場はないので通行の妨げにならない場所に駐輪すること。
    • 注2 - 中尊寺では平泉巡回バス「るんるん」号バス停の裏にある指定の駐輪場に止めること。その他の場所に駐輪は不可。
    • 注3 - 毛越寺では表門の隣の指定の駐輪場に止めること。参拝料の支払窓口付近にある。

足で[編集]

巡回バスのルートであれば徒歩移動は可能。

観る[編集]

世界文化遺産[編集]

中尊寺 (ちゅうそんじ)  
奥州藤原氏ゆかりの中尊寺は金色堂(こんじきどう)で有名な天台宗の寺院で、国の特別史跡に指定されている。拝観には2時間程かかる。
 所在  平泉町平泉衣関202。JR平泉駅から1.6km、徒歩25分。  電話  (0191) 46-2211  WEB  [5]
 開場時間  4/1~11/10は8:00~16:00、11/11~3/31は8:30~15:30。年中無休。  料金  拝観料金は大人¥800、高校生¥500、中学生¥300、小学生¥200。
中尊寺


毛越寺 (もうつうじ)  
毛越寺は国の特別史跡・特別名勝に指定されている天台宗の寺院。境内には「浄土庭園」、史跡の「臨池伽藍跡」、「宝物館」や芭蕉直筆の句碑(夏草や 兵どもが 夢の跡)などの建造物がある。
 所在  平泉町字大沢58。JR平泉駅から0.7km、徒歩7分。  電話  (0191) 46-2331  WEB  [6]
 開場時間  8:30~17:00(11月5日~4月4日 16:30迄)。  料金  拝観料は大人¥500、高校生¥300、小中学生¥100。


観自在王院跡 (かんじざいおういんあと)  
奥州藤原氏の2代目当主である藤原基衡(ふじわらのもとひら)の死後、その妻が建立したといわれる寺院の跡。復元された庭園は極楽浄土を表したものだと考えられている。現在は史跡公園として整備中。
観自在王院跡


無量光院跡 (むりょうこういんあと)  
藤原秀衡(ふじわらのひでひら)が、藤原頼通の宇治平等院鳳凰堂(十円玉表の模様)を模して、一回り大きく作られていたといわれる。池に中島という構成の庭園を持っている。
無量光院跡


金鶏山 (きんけいさん)  
2011年5月に世界遺産となった山である。また、国の史跡にもなっている。

世界遺産暫定リスト[編集]

柳之御所遺跡 (やなぎのごしょ いせき)  
1988年の発掘調査で発見された遺跡。藤原氏が政務を執りおこなった役所の平泉館があったと考えられている。
柳之御所遺跡


達谷窟 (たっこくのいわや)  
108体の毘沙門天が祀られたお堂。平安時代に坂上田村麻呂が戦勝したことに対する感謝の気持ちを込めて建てられたといわれる。
達谷窟

その他の史跡・名所など[編集]

高館義経堂 (たかだちぎけいどう)  
幼いころは牛若丸(うしわかまる)と呼ばれていた源義経(みなもとのよしつね)が妻子とともに自害したといわれている場所に建てられたお堂。源義経の公像が安置されている。源頼朝が藤原泰衡に源義経を討伐するように圧力をかけ続け急襲させたことが自害のきっかけとなった。
 所在  平泉字柳御所14  電話  (0191) 46-3300  WEB  [7]
 開場時間  8:30~16:30、11月5日~4月4日は16:00まで。  料金  高校生以上¥200、小中学生¥50。
高館義経堂


弁慶堂  
弁慶と義経の木像が安置されているお堂。国道から中尊寺本堂に向かう月見坂の途中にある。
弁慶堂


伽羅御所跡  
藤原秀衡と藤原泰衡の居住地があったと推測されている遺跡。現在発掘工事中。


平泉文化遺産センター  
平泉の文化遺産を展示や映像で紹介する施設。総合ガイダンス施設という位置づけなので、平泉散策の前に訪れてパンフレットを集めたり平泉の歴史を予習したりするとよい。
 所在  平泉町平泉字花立44。  電話  (0191) 46-4012  WEB  [8]
 開場時間  9:00~17:00、年末年始休館。  料金  無料。


柳之御所資料館  
柳之御所遺跡で発掘されたものを展示している資料館。記念スタンプあり。


平泉文化史館  

遊ぶ[編集]

藤原まつり  
毎年5月1日~5日。期間中、中尊寺や毛越寺で藤原四代の法要や稚児行列などの催しが行われる。祭りの白眉は3日に行われる、兄の源頼朝に追われた義経と家臣が平泉の地にたどり着いて、藤原秀衡に出迎えられた様子を再現した「源義経公東下り行列」。毎年、秀衡・義経・北の方など、主だった役柄には若いタレントや有名人などが起用され、それぞれが当時の衣装に身を包んで馬や牛車に乗り、山伏姿の武蔵坊弁慶らの武者一行や待女の姿をした人々とともに毛越寺から中尊寺までの間を練り歩く。若いタレントの武者姿などを目当てに見物に訪れる観光客も多い。
 WEB  [9]


悠久の湯  
文化遺産センターと観自在王院跡の間に位置している日帰り温泉施設。
 所在  平泉町平泉字大沢1-1、平泉駅から徒歩10分。  電話  (0191) 34-1300  WEB  [10]
 営業時間  10:00~21:00、休館日:第1・第3火曜。  料金  大人¥500、子ども¥250。

買う[編集]

食べる[編集]

平泉式わんこそば  
給仕係の女性がお椀に蕎麦を入れていくのではなく、自分で入れて食べていくセルフサービス方式のわんこそば。
 所在    電話    WEB  
 営業時間    予算  ¥1,500~¥2,000。
平泉式わんこそば

安食堂[編集]

中級[編集]

駅前芭蕉館  
平泉駅前の蕎麦屋。わんこそばを提供。
 所在  平泉泉屋82。JR平泉駅から徒歩1分。  電話  (0191) 46-5555  WEB  [11]
 営業時間  10:00~18:00  予算  わんこそば¥1,800。


こまつ寿司  
餅をいなりに詰めた「いなりもち」を出している寿司屋。
 所在  平泉字志羅山134-4。  電話  (0191) 46-4944  WEB  [12]
 営業時間  11:00~23:00  予算  

高級[編集]

飲む[編集]

泊まる[編集]

安宿[編集]

舞鶴荘  
客室8室。
 所在  平泉町志羅山23-1。JR平泉駅下車、徒歩7分。  電話  (0191) 46-3375
 FAX  (0191) 46-3786
 WEB  [13]
 時間  チェックイン 14:00 チェックアウト 11:00   料金  1室2名1泊2食付き¥5,500/人~、1泊朝食付き¥4,000。素泊まり¥3,500。

中級[編集]

平泉ホテル 武蔵坊  
客室48室。
 所在  平泉町大沢15。JR平泉駅下車、徒歩12分。  電話  (0191) 46-2241  WEB  [14]
 時間  チェックイン 15:00 チェックアウト 10:00   料金  1泊2食付きシングル¥8,550~、4名1室¥11,700/人~。

高級[編集]

そば庵しづか亭  
客室10室。日帰り入浴も行っている。
 所在  平泉町平泉字長倉10-5。JR平泉駅下車、タクシー10分。  電話  (0191) 34-2211  WEB  [15]
 時間  チェックイン 15:00 チェックアウト 10:00   料金  2名1室1泊2食付き¥15,750/人~。

出かける[編集]

  • 奥州市 - NHKの大河ドラマのロケ地として知られる「えさし藤原の郷」や前沢牛などがある。
  • 一関市 - 国の名勝・天然記念物の厳美渓・猊鼻渓などがある。



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