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小豆島八十八箇所霊場
出典: Wikitravel
目次
小豆島八十八箇所霊場(しょうどしまはちじゅうはっかしょ)は、小豆島を巡る霊場である。遍路(へんろ)、島四国(しましこく)とも呼ばれる。一般に、遍路は四国八十八ヶ所の霊場とその巡礼者を指す場合が多いが、島四国の巡礼者も「お遍路さん」と呼ばれ親しまれている。旅程は四国八十八ヶ所が総延長1,400kmにも及ぶのに対し、島四国は総距離145km程度であり、手軽さから中高年の巡礼者、徒歩による巡礼者も多い。近年では道路が整備され車での巡礼が容易となっている。また、歩き遍路の一部をトレッキングコースとして小豆島旅行の中に組み入れたり、自転車やバイクで寺巡りをする若年の旅行者も見られる。
山深い小豆島の地形を巡るルートは一部起伏に富んでおり、全旅程の高低差は570mに及ぶ。徒歩での所要日数は約1週間が目安である。
ベストシーズンは桜が見ごろとなる3~4月頃。「彼岸の島」とも呼ばれ、毎年参拝客が最も多くなる季節である。緑の濃くなる夏、木々の紅葉する秋も良い。ちなみに四国八十八箇所に倣い1札所に1種類ずつ88種類の桜が植えられている。
[編集] 分かる
[編集] 準備する
通常、150km程度の距離を移動する小旅行に必要なものを揃えておく。靴は履きなれたものが良い。笠ヶ滝(かさがたき)など行場を訪れる予定であればヒールなど不安定な履物は厳禁である。
別途遍路に必要な巡礼用具(白衣、金剛杖など)はすべて島内の遍路宿などで 揃える事が出来る。
- 小豆島おへんろ道案内図…お遍路さんに安全で円滑に島内を巡拝してもらうために作成されたガイドブック。各フェリー乗り場や遍路宿、総本院などで手に入る。分かりやすい地図がついているので始めての人は購入しておきたい。1冊¥500。
[編集] 出発する
小豆島へのアクセスに付いては、小豆島を参照の事。
初打ちとなる「小豆島霊場総本院」へは、土庄港が最も近い。
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[編集] 巡拝する
[編集] 納経
小豆島八十八箇所では納経所を設けていない庵もある。30ヶ所の寺院にある納経所で94ヶ所分(88ヶ所+番外、奥の院)の納経を管理しており、1ヶ所の納経所で複数の納経を一度にしてもらう(納経帳に御宝印を押してもらう)点が四国八十八箇所と異なる。
[編集] 札所一覧
概して札所の番号通りに巡礼する必要は無い。むしろ札番通りに巡ると不合理な道順となる箇所がいくつか存在する。モデルコースを参考に回るか、時間に余裕があるならば番号を気にせずに自分でコースを決めて回ってもよい。奥の院や山岳霊場などは開門時間が短い場合があるので注意が必要である。無論どこから回り初めてもよいが初打ちとなる小豆島霊場総本院に近いお寺から時計回りに巡るコースが最も一般的である。
[編集] 小豆島八十八箇所
納経所は◎で示す。
| 札番 | 寺号 | 読み | 所在地 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 洞雲山 | どううんざん | 小豆島町坂手 | 夏至の午後三時頃、夏至観音が見られる |
| 2 | 碁石山 | ごいしざん | 小豆島町苗羽 | 夕日が特に美しい (お寺は16時まで) |
| 3 ◎ | 観音寺 | かんおんじ | 小豆島町坂手 | 奥の院 隼山からは瀬戸内海が一望できる |
| 4 | 古江庵 | ふるえあん | 小豆島町古江 | 浜に隣接 浜辺から小豆島の山々を見渡せる |
| 5 | 堀越庵 | ほりこしあん | 小豆島町堀越 | 詩人壺井繁治の碑に近い |
| 6 | 田ノ浦庵 | たのうらあん | 小豆島町田ノ浦 | 二十四の瞳の舞台となった田ノ浦にある |
| 7 | 向庵 | むかいあん | 小豆島町苗羽 | |
| 8 ◎ | 常光寺 | じょうこうじ | 小豆島町苗羽 | 境内の早咲きの桜は常光寺桜と呼ばれる珍しい桜 |
| 9 | 庚申堂 | こうしんどう | 小豆島町苗羽 | |
| 10 | 西照庵 | せいしょうあん | 小豆島町芦の浦 | 小豆島佃煮発祥の地、一徳庵に近い |
| 11 | 観音堂 | かんのんどう | 小豆島町馬木 | 醬(ひしお)の郷、馬木地区は古い醤油蔵が今にのこる |
| 12 | 岡之坊 | おかのぼう | 小豆島町安田 | |
| 13◎ | 栄光寺 | えいこうじ | 小豆島町安田 | |
| 14 | 清滝山 | きよたきさん | 小豆島町安田 | 最高地にある庵 |
| 15 | 大師堂 | だいしどう | 小豆島町木庄 | |
| 16◎ | 極楽寺 | ごくらくじ | 小豆島町片城 | |
| 17 | 一ノ谷庵 | いちのたにあん | 小豆島町小坪 | |
| 18 | 石門洞 | せきもんどう | 小豆島町神懸通り | 標高500mの山岳霊場 晩秋の紅葉が素晴らしい |
| 19 | 木ノ下庵 | きのしたあん | 小豆島町神懸通り | |
| 20 | 佛ヶ滝 | ほとけがたき | 小豆島町神懸通り | 真夏でも涼しい洞窟 |
| 21◎ | 清見寺 | せいけんじ | 小豆島町草壁本町 | 9月にジャズコンサートが開かれる |
| 22 | 峯之山庵 | みねのやまあん | 小豆島町草壁本町 | |
| 23 | 本堂 | ほんどう | 小豆島町草壁本町 | |
| 24◎ | 安養寺 | あんようじ | 小豆島町西村 | |
| 25 | 誓願寺庵 | せいがんじあん | 小豆島町西村 | 番外「お水の大師」は竹林を抜けてすぐ。清水沸く井戸 |
| 26◎ | 阿彌陀寺 | あみだでら | 小豆島町西村 | 西村は日本におけるオリーブ栽培発祥の地 |
| 27 | 桜ノ庵 | さくらのあん | 小豆島町西村 | |
| 28 | 薬師堂 | やくしどう | 小豆島町蒲野 | お堂が移転されており古い地図の方は注意 |
| 29 | 風穴庵 | かざあなあん | 小豆島町富士 | 名のごとく、年中穴から風が吹いている |
| 30◎ | 正法寺 | しょうほうじ | 小豆島町吉野 | |
| 31◎ | 誓願寺 | せいがんじ | 小豆島町二面 | 見事な大ソテツ |
| 32◎ | 愛染寺 | あいせんじ | 小豆島町室生 | 縁結びの愛染明王 |
| 33◎ | 長勝寺 | ちょうしょうじ | 小豆島町池田 | |
| 34 | 保寿寺庵 | ほじゅじあん | 小豆島町室生 | |
| 35 | 林庵 | はやしあん | 小豆島町林 | |
| 36 | 釈迦堂 | しゃかどう | 小豆島町池田 | 小豆島霊場発祥の地 国宝 十月桜 |
| 37◎ | 明王寺 | みょうおうじ | 小豆島町池田 | 36番釈迦堂に隣接 |
| 38◎ | 光明寺 | こうみょうじ | 小豆島町池田 | |
| 39 | 松風庵 | まつかぜあん | 小豆島町池田 | 池田は菊とオリーブの栽培がさかん |
| 40◎ | 保安寺 | ほうあんじ | 小豆島町蒲生 | 土用丑の日にきゅうりを持ちよる 珍しい「きうり加持」 |
| 41 | 佛谷山 | ぶっこくさん | 小豆島町平野 | 山からエンジェルロードが眺められる |
| 42 | 西の瀧 | にしのたき | 小豆島町大石 | 夕日、紅葉スポット |
| 43◎ | 浄土寺 | じょうどじ | 小豆島町大字中山 | 5月下旬より数週間はたくさんの蛍が見られる |
| 44 | 湯舟山 | ゆふねさん | 小豆島町大字中山 | 中山の棚田を潤す名水沸く古寺 |
| 45 | 地蔵寺堂 | じぞうじどう | 小豆島町大字中山 | お地蔵さんの湧き水は美味しいと評判 |
| 46◎ | 多聞寺 | たもんじ | 土庄町肥土山 | |
| 47 | 栂尾山 | とがのおさん | 土庄町肥土山 | 展望台あり |
| 48 | 毘沙門堂 | びしゃもんどう | 土庄町肥土山 | |
| 49 | 東林庵 | とうりあん | 土庄町上庄 | |
| 50 | 遊苦庵 | ゆうくあん | 土庄町上庄 | 盆の頃、蓮の花が見頃 |
| 51 | 宝幢坊 | ほうどうぼう | 土庄町北山 | 54番 宝生院の敷地内にある |
| 52 | 旧八幡宮 | きゅうはちまんぐう | 土庄町北山 | 54番 宝生院の敷地内にある |
| 53◎ | 本覚寺 | ほんかくじ | 土庄町渕崎 | |
| 54◎ | 宝生院 | ほうしょういん | 土庄町北山 | 応神天皇お手植えの伝説がある巨樹 樹齢1500年以上 |
| 55 | 観音堂 | かんのんどう | 土庄町平木 | 馬頭観音 |
| 56 | 行者堂 | ぎょうじゃどう | 土庄町赤穂屋 | 結願の札所 ここを最後に回る巡礼者が多い |
| 57 | 浄源坊 | じょうげんぼう | 土庄町洲崎 | |
| 58◎ | 西光寺 | さいこうじ | 土庄町本町銀杏通 | 奥の院 誓願ノ塔、迷路の街 |
| 59 | 甘露庵 | かんろあん | 土庄町大字鹿島 | 藤の花の見頃はGWから6月 |
| 60 | 江洞窟 | こうどうくつ | 土庄町柳 | 海面より低いといわれる洞窟内の静けさ |
| 61 | 浄土庵 | じょうどあん | 土庄町大字小瀬 | 最も東にある庵所 瀬戸内海の多島美が開ける |
| 62 | 大乗殿 | だいじょうでん | 土庄町大字大木戸 | 63番蓮華庵と堂を同じくする 向かって左 |
| 63 | 蓮華庵 | れんげあん | 土庄町大字大木戸 | 62番大乗殿と堂を同じくする 向かって右 |
| 64 | 松風庵 | しょうふうあん | 土庄町大字天神 | |
| 65 | 光明庵 | こうみょうあん | 土庄町洲崎 | |
| 66 | 等空庵 | とうくうあん | 土庄町伊喜末 | |
| 67 | 瑞雲堂 | ずいうんどう | 土庄町伊喜末 | |
| 68◎ | 松林寺 | しょうりんじ | 土庄町伊喜末 | |
| 69 | 瑠璃堂 | るりどう | 土庄町小江 | 瀬戸の花嫁で知られる沖ノ島に近い |
| 70◎ | 長勝寺 | ちょうしょうじ | 土庄町長浜 | 本堂には大石内蔵助ゆかりの屏風がある |
| 71 | 滝ノ宮堂 | たきのみやどう | 土庄町滝宮 | |
| 72◎ | 滝湖寺 | りょうこじ | 土庄町笠ケ滝 | 奥の院笠ヶ滝は14時まで 岩壁を這って登る 絶景 |
| 73 | 救世堂 | ぐぜどう | 土庄町小馬越 | |
| 74◎ | 円満寺 | えんまんじ | 土庄町黒岩 | |
| 75◎ | 大聖寺 | だいしょうじ | 土庄町馬越 | 隣接するスカイラインは観光道路。銚子渓、寒霞渓へ |
| 76◎ | 金剛寺 | こんごうじ | 土庄町屋形崎 | 奥の院 三暁庵 |
| 77◎ | 歓喜寺 | かんぎじ | 土庄町北浦見目 | |
| 78 | 雲胡庵 | うんこあん | 土庄町小海 | 島の北部は古くから石材業が盛ん |
| 79 | 薬師庵 | やくしあん | 土庄町田井 | |
| 80◎ | 観音寺 | かんのんじ | 土庄町大部 | うどんの接待 大部港に近い 山之観音も有名 |
| 81 | 恵門ノ瀧 | えもんのたき | 土庄町小部 | 山岳霊場 心臓破り |
| 82 | 吉田庵 | よしだあん | 土庄町吉田 | 大浴場(小豆島オートビレッジYOSHIDA)に近い |
| 83 | 福田庵 | ふくだあん | 小豆島町福田 | 福田港に近い |
| 84◎ | 雲海寺 | うんかいじ | 小豆島町福田 | |
| 85 | 本地堂 | ほんじどう | 小豆島町福田 | 寺田屋事件で知られる田中河内之介とその息子の墓 |
| 86 | 當浜庵 | あてはまあん | 小豆島町当浜 | |
| 87 | 海庭庵 | かいていあん | 小豆島町岩ケ谷 | |
| 88 | 楠霊庵 | なんれいあん | 小豆島町橘 | |
| 番外◎ | 藤原寺 | とうげんじ | 小豆島町見目 | 76番金剛寺、78番雲胡庵に近い 尼寺 |
[編集] 徒歩でのモデルコース
島外からの移動時間を考え、初日と最終日を半日として計画すると予定を立てやすい。 徒歩の場合、豆坂(恵門の滝~吉田庵間)や橘峠(楠霊庵~岡ノ坊間)など車では通行できないへんろ道をコースとして通る事が可能である。一般に生活道路とは異なりそうしたへんろ道は道路地図に載っていない場合があるので事前に十分確認しておく必要がある。
参考のためにモデルコースを以下に挙げる。太字は納経所。
初日(半日) 総本院-64松風庵-58西光寺-(58奥)誓願の塔-59甘露庵-60江洞窟-61浄土庵-62大乗殿-63蓮華庵
2日目(終日) …57浄源坊-65光明庵-53本覚寺-66等空庵-68松林寺-67釈迦堂-69瑠璃堂-70長勝寺-71滝ノ宮堂-(72奥)笠ヶ滝-72滝湖寺-73救世堂-75大聖寺-(76奥)三暁庵-77歓喜寺-76金剛寺-藤原寺-78雲故庵-79薬師庵-80観音寺
3日目(終日) …81恵門の滝-82吉田庵-83福田庵-85本地堂-84雲海寺-86当浜庵-87海庭庵-88楠霊庵-12岡ノ坊
4日目(終日) …13栄光寺-11観音堂-9庚申堂-8常光寺-7向庵-2碁石山-1洞雲山-(3奥)隼山-3観音寺-4古江庵-5堀越庵-6田ノ浦庵-10西照庵
5日目(終日) …(栄光寺よりへんろ道入る)-14清滝山-20仏ヶ滝-18石門堂-17一ノ谷庵-16極楽寺-15大師堂-21清見寺-19木下庵-22峯之山庵-23本堂-24安養寺-25誓願寺庵-27桜ノ庵-26阿弥陀寺
6日目(終日) …28薬師堂-29風穴庵-30正法寺-31誓願寺-34保寿寺庵-32愛染寺-33長勝寺-40保安寺-41仏谷山-42西ノ滝-35林庵-39松風庵-38光明寺-36釈迦堂-37明王寺
最終日(半日) …43浄土寺-45地蔵寺堂-44湯舟山-47栂尾山-48毘沙門堂-46多門寺-74円満寺-49東林庵-50遊苦庵-52旧八幡宮-54宝生院-51宝幢坊-55観音堂-56行者堂-総本院
[編集] 自転車でのモデルコース
[編集] 車でのモデルコース
[編集] 気を付ける
[編集] 山岳霊場
小豆島の霊場の一部は山間部の洞窟内にある。戸がある場合は入ったあと必ず閉めること。 閉めないと野生の猿が入ってくることがある。
[編集] 猿に出くわしたとき
小豆島の山間部には野生の猿が多い。よほど挑発しない限りは襲ってこず 、実際にお遍路さんが襲われたという話はほとんど聞かないが、 もし出くわした場合は、猿を挑発せず落ち着いてその場を離れること。その際、
①おびえない②目をあわさない③餌を持っているそぶりをしない(手をひろげる)
の3つを心がけたい。
[編集] 帰る

