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大型連休を利用したラテンアメリカ周遊の旅 (ペルー・ボリビア)

出典: Wikitravel

これは「旅行プラン」の記事です。

チチカカ湖に浮かぶ葦でできた島、ウロス島
チチカカ湖に浮かぶ葦でできた島、ウロス島

大型連休を利用したラテンアメリカ周遊の旅 (ペルー・ボリビア)は、サラリーマンなど、普段あまり休暇の取れない人を想定して、大型連休をフルに活用したペルーボリビア周遊の旅行プランを紹介するページである。


[編集] 分かる

ラテンアメリカというと、真っ先に「遠い!」というイメージが思い浮かぶ。日本から見ればほぼ地球の裏側に位置し、また直行便も就航していないなど、確かに遠いことは事実なのだが、それでも工夫次第では現地で一週間程度の日程を確保することができる。このページではサラリーマンなど日頃時間の取れない人が、年末年始やゴールデンウィークなどの大型連休を利用することを想定した南米周遊プランの一例を考えてみた。

[編集] 準備

[編集] 休暇の取り方

ここではとりあえず完全週休二日制の会社に勤めていることを想定する。完全週休二日の場合、月曜から金曜まで何らかの形で休みが取れれば、その前後の土日と合わせて9日間の休みが取れることになる。土曜日に日本を出発できたとして、通常のフライトのパターンであれば、アメリカを経由し同日に南米の最初の寄港地に到着することが可能である(日付変更線を越えた時点で1日日付が戻るため)。帰りは金曜日に現地を出発し、乗り継ぎのためアメリカに1泊して現地の土曜日にアメリカを発ち、翌日曜日の夕方に日本に帰るパターン(こちらも日付変更線を考慮する必要がある)か、金曜日の深夜に現地を発ち、土曜の早朝アメリカに到着したあとそのまま日本行きの便へと乗り換えてやはり日曜日の夕方日本に帰り着くパターンのいずれかになる。アメリカで1泊を要するか、そのまま数時間の乗り継ぎで日本への帰途に就くことができるかは旅行先や航空会社によって異なってくる(経由地であるアメリカでのフライトがうまくつながり、深夜に現地を出発してアメリカで1泊する必要がなくなれば、その分南米で過ごす日を実質1日分増やすことができる)。

つまり、上のようなパターンで休暇を取得した場合、移動日を差し引いても、短くて5日(最終日の金曜日の朝現地を発たなければならないパターン)、長くて実質6日(金曜日の深夜に現地を発てばいいパターン)の日程が現地で確保できることになる。

ただし、一部陸路による移動を想定すると、現地6日というのは少々きつい(以下に紹介する旅程もやり方によっては2、3日ほど日程を短縮できるが、その場合だとひたすらバスに乗り続けて移動しただけ、ということになりかねない)。そこで、もし可能なら、上の土曜日~翌週日曜日というフレームの前後に休みをつけ足して現地での滞在日数を延ばしたいところであるが、比較的それがやりやすいのが年末年始かゴールデンウィークなどのいわゆる大型連休ということになる。

その年のカレンダーにもよるが、これらの連休は、毎年週末から始まるわけでも、また週末にかけて終わるわけでもないので、大抵土曜日~翌週日曜日というフレームの前後に何がしかの祝日がはみ出した格好となる。当然フレームの中で何日か平日が挟まることになるのだが、そこを有給休暇で埋めるようにすると、祝日を含めて10日前後の休暇を捻出することができる。年末年始を例に取ると12月23日の天皇誕生日とその前後の土日から仕事納めにかけて、また、仕事始めからその直近に来る土日(年によっては、さらにそれに続く成人の日)までをいかにつなげるかが勝負となる。

[編集] 出発する

日本からラテンアメリカ諸国への直行便はないため、途中ヒューストンアトランタフォートワースニューアークマイアミなど、アメリカ合衆国のいずれかのハブ空港を経由することになる。今回のケースではデルタ航空を使ってアトランタを経由するコースを例に取る。このルートだと、日付変更線を越える関係でアメリカで同日乗り継ぎができ、その日の夜中にはリマに到着できる。ただしリマからラパスが同日でつながらないため、とりあえずリマに一泊し、翌日ラパスに向かうことになる(リマ・ラパス便は夜便に限られるため、昼間はリマ観光にあてる)。

航空会社および曜日によっては、アメリカの空港からラパスへの直行便があるようなので、それをうまく利用できれば1日節約できる。ここではデルタ航空を使うパターンを紹介する。デルタ航空DL056便で16:30に成田空港を発ち、同日の14:50にアトランタ・ハートフィールド国際空港に到着する。ここで2時間半ほどの乗り継ぎの後、アトランタ17:15発のリマ行きDL335便へと乗り換え、リマには同日の23:50に到着する。本当はその日にラパスに飛んでしまいたいのだが、上述のように飛行機がうまくつながらないので、その日はリマ泊となる。

[編集] 行く/歩く/ドライブする/...

時間がないため、随所で飛行機を利用して移動した方が合理的だが、時間の許す限り、是非バスや鉄道、あるいは船による旅行を試みていただきたい。標高6,000mを超える山々が連なるアンデス山脈や、一見海と見まごうほどの川幅があるラプラタ川、半日やそこらバスで走っても全くといっていいほど風景が変わらないパンパ(大草原地帯)、富士山頂より高いところに海のように広がるチチカカ湖、はたまたペルーやチリの砂漠地帯など、南米は雄大な自然景観の宝庫である。このような風景を堪能できるのは、空以外の旅行手段に限られる。

[編集] 現地での日程例

日本とペルーとの往復に要する日程を除いた、現地での正味の日程の例を以下に紹介する。なお、使える旅行代理店の情報や、バスの切符の取り方なども、日程の中でいくつか触れている。

[編集] 1日目(リマ観光 → ラパス)

ラルコ・マル(リマ)
ラルコ・マル(リマ)

ここではラパス行きタカ航空TA039便を使用してラパスへと移動することを想定している。同便は21:30リマ発であり、夕方7時頃市内を出れば十分間に合うので、この日は朝から終日リマ観光に充てることができる。同機のラパス着は翌日の0:20。その日はそのままラパス泊となる。


[編集] 2日目(ラパス観光)

ラパスの街並み
ラパスの街並み

この日は終日ラパス観光にあてることができる。ただしラパスは高地(富士山頂と同じくらいか、場所によってはそれより標高が高い)にあり、個々人による程度の差こそあれ、ほとんどの人に高山病の症状(頭痛、食欲不振、倦怠感、吐き気など)がでるので、この日はあまり無理をせず控えめに行動するほうがよい。

[編集] 3日目(ラパス観光)

ラパス自体は1日もあれば主要な観光スポットは回れてしまうので、前日にラパス市内の目ぼしいところを観てしまっているのであれば、この日の朝、ペルーとの国境であるコパカバーナに移動し、「太陽の島」や「月の島」などへの遊覧観光に充てることもできる。ただし高山病により、誰しもが程度の差こそあれ体力的に参ってしまうのは上述の通りであり、高地の環境に慣れていないこの時点であまり無理することはおすすめできない。


[編集] 4日目(ラパス → プーノ)

原住民の少女(ウロス島)
原住民の少女(ウロス島)

朝7時半頃ラパスを出発し、12:00頃コパカバーナに到着する。そこで1時間半ほどの昼食休憩の後、バスを乗り換えプーノへ向かう。プーノに到着するのは16:00時頃で、一旦ホテルに荷物を降ろした後、その足でウロス島へ向かい、2時間程の観光を終えて18:30頃ホテルに戻ってくることができる。ウロス島観光については、コパカバーナ・プーノ間のバスを運行しているバス会社、あるいはその代理店(tour Peru 社など)が斡旋してくれることがあるので、コパカバーナでのバスの乗り換え時や国境での待ち時間などにバスターミナルにある代理店やバスの車掌(英語が通じる場合がある)に問い合わせてみるとよい。

ウロス島観光を次の日の朝にあて、午後アレキパへ向かうパターンもあるが、この場合アレキパ到着は夜になる。プーノに着いた日にウロス島観光を終えることができれば、次の日の朝アレキパへ出発することができ、14:00頃にはアレキパへ着くことができるので、ホテル選びやちょっとした市内観光にあてることができる。


チチカカ湖
チチカカ湖

この日の目玉は何と言ってもチチカカ湖の観光であろう。ウロス島はいうまでもなく、コパカバーナに着くまでの間も、まるで海のような、茫洋としたチチカカ湖の雄大な眺めが続く。これを堪能しない手はない。

[編集] バスのチケットの入手方法

ラパス~プーノ間のバスについては、旅行代理店やホテルのカウンターから予約を入れることができる。ホテルで頼んだ場合、プーノまでのバス代は$13(2007年12月)で、代理店の人がホテルのロビーまで迎えに来てくれる(市内の主だったホテルを経由して客を乗せた後、最終的に長距離バスターミナルに寄り、そこから最初の目的地であるコパカバーナへと向かう。なお、長距離バスターミナルで乗り込んできた旅行代理店のスタッフにバウチャーを提示し、バスのチケットと引き換えてもらう)。予約は大体出発日前日の午前中くらいまで受けている。


[編集] 4日目別のパターン

別の旅程として、この日はコパカバーナに宿泊し、午後「太陽の島」などを観光した後、翌日の朝コパカバーナを出発し、お昼過ぎ頃プーノに着いたその足でウロス島を観光し、そのままプーノに泊まるか、あるいはウロス島観光を終えた後で夕方アレキパに向けて出発し、深夜にアレキパに到着する、というパターンが考えられる。ただし、夕方~深夜というアレキパ行きの便があるかどうかは定かでない。もし夜間の移動が使えないとなると、ウロス島行きを断念して昼過ぎにアレキパ行きのバスに乗る(アレキパには夜到着するので、その日はアレキパに1泊する)か、さもなくばプーノで1泊するパターンを取らざるを得ない。

なお、このパターンを取ってプーノで1泊した場合、日程をフレーム内に収めるためには以後予定しているアレキパでの1泊を節約する必要がある。その場合、翌朝プーノを発ち、お昼過ぎにアレキパに着いたその足で市内の目ぼしいところをざっと観光し、その日の夜ナスカに向けて発つ、というパターンを取り、ナスカで日程の帳尻を合わせることになる。このようなパターンでもアレキパで6時間程度の時間は取ることができるし、やってやれなくはないが、その日うまい具合にナスカ行きのバスが確保できる保証がないという不安材料があるのと、かなりな強行軍になるといったデメリットがあるので、あまりおすすめできない(これをやるくらいなら、むしろラパスでの1日を削ったほうがまだいいように思われる)。

なお、日程をフレーム内に収める別の手段として、後述のようにナスカでの一泊を節約するパターンも考えられる。

[編集] 5日目(プーノ → アレキパ)

プーノのメインストリート
プーノのメインストリート

プーノからアレキパまではバスで約6時間。パターンとしては上述のとおり、朝プーノを出発するか、昼過ぎに出発するか、あるいは夕方出発するかの3通りが考えられる(ただし夕方の便については運行されているか定かではない)。バスの窓からはチチカカ湖周辺とはまた違った、スケールの大きな景観を満喫することができる。車窓から、アンデス山脈の雄大な景色を楽しもう。お昼過ぎに着く場合であれば、夕方までちょっとした時間が取れるので、市内観光にあてることができる。この日はとりあえずアレキパ泊にする。


[編集] 6日目(アレキパ観光 → ナスカ)

展望台から見たミスティ山
展望台から見たミスティ山

ナスカには国内便が発着する空港がない(ナスカには、地上絵遊覧飛行用セスナの空港しかない)ため、この区間は必然的にバスによる移動となる。ナスカまでの急行バスは夜行便しかないので、この日は終日アレキパ観光にあて、夜行便でナスカへと向かうこととなる。バスは21:00前後の発車となるため、この日はほぼ丸一日観光にあてることができる。比較的時間に余裕があるので、前日アレキパ市内の主だったところをある程度見ているのであれば、この日の午前中をアレキパの郊外ツアーに振り分けるのもよい。郊外に広がるのどかな田園風景や、ミスティ火山など標高6,000mを超す山々の雄大な景色は、中心部の観光とはまた違った楽しさがある。ツアーはお昼過ぎには終わるので、昼食のあと、サンタ・カタリナ修道院など、目ぼしい観光施設をあと2、3か所回ることができる。

なお、この日はホテルをレイトチェックアウトにしておくと、観光のあとホテルで小休止し、シャワーを浴びた後でバスターミナルへと向かうことができて便利である。バスは数社運行しているが、一例として、21:30にアレキパを出発するCruz del Sur 社のバスであれば、ナスカ着は早朝6:00頃になる。


[編集] 7日目(ナスカ観光)

ナスカの地上絵「ハチドリ」
ナスカの地上絵「ハチドリ」

ホテルにチェックイン後、旅行代理店が開く8:00頃を見計らって地上絵観光の申し込みに行く。地上絵は気象条件や太陽の角度などの条件によってよく見える場合とそうでない場合があるので、次の日の午前中を予備日と考え、とりあえずこの日のいずれかの時間にセスナによる地上絵観光を入れてしまうとよい(1回のフライトで満足できなければ、空港内のカウンターで次の日の予約を入れることもできる)。それ以外の時間については、パンアメリカンハイウェイ沿いにある地上絵観測塔へのツアーなど、他のツアーに参加してもよいし、市内の博物館などを訪ねてもよい。ナスカとその周辺には、地上絵以外見どころはそれほどないので、この日は宿でゆっくりしてたまってきた疲れを取る、というのも手である(あるいは後述のように、ナスカで宿をとらず、地上絵観光を終えたらさっさとリマへ移動してしまい、途中の時間を稼ぐ、という方法も取れる)。


[編集] 8日目(ナスカ → リマ)

この区間もバス以外移動手段がない。リマまでは乗るバスにもよるが概ね6、7時間程度。前の日に一通りナスカ観光を終えてとりあえず満足、というのであれば朝早い時間にナスカを出発し、午後の早い時間にリマに到着するといいだろう。もう一度地上絵を見たい、という場合には、前日の夕方までにこの日の午前中早い時間での地上絵観光を入れ、それが終わり次第、11:00頃ナスカを出発するパターンも取れる。この場合、リマに到着するのは夕方18:00頃となる。

[編集] 9日目(リマ観光 → 東京)

ペルー政庁 (リマ)
ペルー政庁 (リマ)

デルタ航空のDL274便を利用する場合であれば、アトランタへのフライトは夜中(01:20リマ発)となるので、この日は終日リマ観光にあてることができる。リマは比較的見どころが多いので、行程のはじめにリマ観光を行った人でもそのときカバーできなかった場所を中心に1日程度の観光は組める。また、最初にラパスに直行した人であれば、この日1日で目ぼしい観光施設を回るようにするとよい。なお、この日はホテルをレイトチェックアウトにしておけば、観光のあとホテルで小休止し、シャワーを浴びてさっぱりしてから空港へと向かうことができる。

[編集] 帰る

デルタ航空のDL274便でリマを夜中に発ち(01:20発)、アトランタ着は朝8時前後に着く。そのまま1時間半ほど待つだけで、東京行きDL055便(09:55発)に同日乗り継ぎができる。ただし途中日付変更線を越えるため、東京着は翌日昼過ぎ (14:25) となる。

[編集] 日程を縮めるためのヒント

上に紹介したプランでは、日本から現地までの往復に要する日にちを含め、全部で12日間が必要となる。ここまで時間を取れない、という人のために日程を短縮するヒントを以下にいくつか挙げておく。

[編集] ラパス観光を削る

上の旅程からもわかるとおり、ラパスでは2日分まるまる朝から晩までの時間が確保できる。ラパスもポイントを絞って見たいところだけ見れば1日で足りるので、2日目の日程はそのまま短縮できる。ただし、高地の環境に慣れるための予備日といった意味もあるので、慣れるまであまり無理をしない方がいいことは上述のとおりである。

[編集] アレキパ泊を削る

プーノを朝出る便であれば、アレキパにはお昼過ぎに着くので、その日の夜行バスでナスカに向けて発つことができる。日中この区間は緩行バスしか走っておらず、ナスカまでは12時間ほどかかってしまうので、どのみち夜行バスに頼らざるをえない(その日の夜ナスカに到着しても地上絵などの観光ができるわけでもない)ことを考えて、アレキパに1泊しないでそのまま夜行バスに乗ってしまえば、上述の「6日目」を「5日目」に持ってくることができる。つまり1日旅程を早めることができる。

[編集] ナスカ泊を削る

夜行バスを利用する関係で、ナスカには早朝に着く。上述の旅程では地上絵を見た後、ナスカに泊まるプランとなっているが、着いたその足で旅行代理店(あるいはバスターミナルにいる客引き)に頼んで地上絵観光をアレンジしてもらい、お昼前までに地上絵観光を終えた後ですぐにナスカを出発し、夕方~夜頃にかけてリマに入ることもできる。このようにすれば、ナスカ泊の部分を1日短縮することができる。

[編集] リマ泊を削る

お昼頃ナスカを出て、夕方にリマについた後、そのまま空港に向かい、深夜発のアメリカ行き航空機に乗ることもできる。このようにすれば、最終日のリマ泊を省くことができるので、1日旅程を短縮できる。

[編集] 日程短縮の際の注意点

上のような短縮プランを全て実行すれば、全部で4日分の日程が短縮できるので、往復を含めた全行程が8日間のフレームに収まることになる。ただし、これはよほどうまくいった場合と考えた方がよい。交通機関が全てスムーズにつながるという保証はどこにもないし(ちょっと考えてもらえばわかるが、ここに紹介しているのはラテンアメリカでの旅行である)、逆にどこかでつまずくと残りの全行程が破綻し、最悪日本に帰る飛行機に乗れないことにもなりかねない。

[編集] 気をつける

体調管理に注意
ここでは比較的効率的に回ることを優先に考えたプランを紹介したが、その分体に疲れがたまりやすいので、あまり無理せず、意識して休みを取るようにしたい。特に行程の前半は富士山頂と変わらないか、それ以上の高地での移動が続くため、体力的には結構きつい。また、程度の差こそあれ大方の人に高山病の症状が出るので(その場合は、標高の低い土地に降りるか、さもなくば安静にすることが必要)、あまり無理をしないように心がけたい。