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四国八十八箇所霊場

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目次

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お遍路さん (岩本寺)

四国八十八箇所霊場(しこくはちじゅうはちかしょれいじょう)は、四国地方を環状に巡る弘法大師(空海)ゆかりの霊場である。遍路(へんろ)とも呼ばれるが、遍路という言葉は四国霊場と巡礼者の両方を意味している。


分かる[編集]

古代より四国は修験者の修行の地であり、8世紀末には若き日の弘法大師も入山した。遍路の元祖といわれる衛門三郎を始め、弘法大師を慕う修行者達によってその霊跡を追った巡礼の足跡がその原点と言われている。江戸時代には修行僧である宥弁真念の手により『四国邊路道指南』(しこくへんろみちしるべ)が世に出され、民衆の間にも四国霊場信仰が広がる。88箇所の札所はこの頃固定化されたと言われ、札所以外にも番外霊場と呼ばれる弘法大師ゆかりの地は四国内にかなりの数がある。

四国遍路は弘法大師の化身とされている金剛杖を手にすることで、弘法大師と共に歩んでいるという同行二人(どうぎょうににん)の修行の道である。死者の装束でもある白衣を身にまとい、行き倒れとなれば墓標となる金剛杖を手に行く難行は、近世まではまさに死と隣り合わせだったのが遍路であった。

しかし近年では遍路道も整備され、自転車やバイク、乗用車やバスツアーでの遍路も多くなっている。歩き遍路もバックパッキング、あるいはトレッキングの延長として静かなブームともなっている。

歩きの場合旅程の総延長は約1,150kmに及び、結願(けちがん)後に高野山へお礼参りをする人が多い。また、四国に入る前に京都の東寺に参拝して無事を祈願する場合もある。八十八箇所を一度に巡る通し打ちの場合の所要日数は、乗用車で7~10日、自転車で2週間から3週間、徒歩では健脚か否かにより1ヶ月程度から2ヶ月を目安とする。一度に全行程を巡る休みが取れない場合は日帰りから数日に分けて巡る人も多い。このような巡り方を区切り打ちと呼ぶ。

この旅行プランでは、四国八十八箇所霊場の巡拝の手引きとして、88箇所に留まらず別格二十箇所、番外霊場にも言及し、徒歩、自転車、乗用車での遍路いずれでも有用となる情報を提供する。

参考:四国八十八ヶ所霊場会 四国別格二十霊場 掬水へんろ館四国遍路の基礎知識快速へんろ 四国遍路を楽しもう!遍路装備紹介


なお、札所寺院及び歩きの場合の遍路道の詳細情報は、札所所在地の市町村のページで詳述している。

発心の道場
徳島県内の札所 (1・2番:鳴門市、3-5番:板野町、6番:上板町、7-10番:阿波市、11番:吉野川市、12番:神山町、13-17番:徳島市、18・19番:小松島市、20番:勝浦町、21・22番:阿南市、23番:美波町。66番は住所は徳島県内三好市であるが順路上から涅槃の道場の札所とされている。)
修行の道場
高知県内の札所 (24-26番:室戸市、27番:安田町、28番:香南市、29番・32番:南国市、30・31・33・34番:高知市、35・36番:土佐市、37番:四万十町、38番:土佐清水市、39番:宿毛市
菩提の道場
愛媛県内の札所 (40番:愛南町、41・42番:宇和島市、43番:西予市、44・45番:久万高原町、46番-53番:松山市、54-59番:今治市、60-64番:西条市、65番:四国中央市
涅槃の道場
66番:徳島県三好市、及び香川県内の札所(67・70・71番:三豊市、68・69番:観音寺市、72-76番:善通寺市、、77番:多度津町、78番:宇多津町、79・81番:坂出市、80・82-85番:高松市、86-88番:さぬき市
四国別格二十箇所霊場
弘法大師ゆかりの番外札所のうち、四国別格二十霊場会に参加している20の寺院を言う。(別格1番:徳島県上板町、別格2番:石井町、別格3番:上勝町、別格4番:海陽町、別格5番:高知県須崎市、別格6番:愛媛県宇和島市、別格7・8番:大洲市、別格9番:松山市、別格10・11番:西条市、別格12-14番:四国中央市、別格15番:徳島県三好市、別格16番:香川県観音寺市、別格17番:まんのう町、別格18番:多度津町、別格19番:高松市、別格20番:徳島県美馬市
番外霊場
八十八箇所の札所以外で弘法大師ゆかりの霊場。新四国曼荼羅霊場[1]の札所となっている古刹も多い。


ここでは、四国八十八箇所霊場を始めとする弘法大師霊場巡礼における基本的な参拝方法について記述する。なお、大きく逸脱しない限り適度に省略してもかまわない。信仰する宗派があれば、その流儀に従ってもよい。

弘法大師霊場巡礼一般の作法[編集]

  1. 山門で本堂に向かって一礼。帽子を被っている場合は脱帽、菅笠は脱がなくてもよいとされている。
  2. 御手洗(みたらし,水屋(みずや)とも言う)で、身を清める。
    1. 柄杓を右手に持って、左手を洗い清める。
    2. 柄杓を左手に持ち替えて、右手を洗い清める。
    3. 柄杓を右手に持ち替え、左手に水を受ける。
    4. 左手に受けた水で口を漱ぐ。柄杓を直接口に付けてはならない。
    5. 再度左手を洗い清め、最後に柄杓を漱ぐ。(右手で柄杓を持って柄杓を立て、こぼれる水で柄杓の柄と持った右手を同時に洗い清める。)
    6. 白衣、輪袈裟、数珠などを着用している場合には遍路の正装に乱れはないか確認し参拝に失礼がないように整える。
  3. 梵鐘を突く。寺院によっては一般に認めていないところもあるので、その場合は省略。これは参拝する仏を呼び覚ますためのもので、帰り際に突いてはならない。
  4. 本堂へ参る。
    1. 灯明をあげる。灯明台にろうそくをあげる。下から置くと後で上に置く人が下のろうそくの炎で火傷をする虞があるため、灯明台の上部から置いていくのが礼儀にかなう。既に灯っている灯明から火を受けるべきではない。先に灯した参拝者の業を受けるといわれている。
    2. 線香をあげる。一般に3本(「身・口・意」を意味する)揃えてあげる。これも、自分があげた灯明以外から火を受けるべきではない。線香もろうそくと同じで線香鉢の中央や奥側から置いていくのが礼儀にかなう。
    3. 納め札、賽銭を納める。納め札には住所(町名まででよい。最近は札納箱から納め札を集め、住所氏名を霊感商法に悪用する者がいるという)・氏名・年齢(数え年)・参拝日・願意を書いておく。賽銭は「気持ち」で良い。
    4. 経を納める。ここから菅笠を含めた被り物は脱ぐ。正式な読経の内容と順序を示したものを「仏前勤行次第」という。在家の参拝者ならこれを読めれば充分である。なお、読経の際にはたとえ暗記していても経本を手にして読むことが作法にかなっている。経本(仏前勤行次第)は遍路用品店で300円程度から購入することができる。一部を省略する場合でも、巡礼としての参拝であれば下記の内の太字は最低限行いたい。
      1. 合掌礼拝 胸前で合掌し三礼し次のように唱える。「うやうやしくみ仏を礼拝したてまつる」
      2. 祈願文
      3. 開経偈
      4. 懺悔文
      5. 三帰
      6. 三竟
      7. 十善戒
      8. 発菩提心真言
      9. 三摩耶戒真言
      10. 般若心経
      11. 札所本尊の御真言(三回)。本尊が弘法大師の場合は省略。
      12. 光明真言「おん あぼきゃ べいろしゃのう まかぼだら まに はんどま じんばら はらばりたや うん」(三回)
      13. 弘法大師御宝号「南無大師遍照金剛(なむだいしへんしょうこんごう)」(三回)
      14. 札所御詠歌
      15. 回向文
      16. 謝意をこめて一礼
  5. 大師堂へ参る。(寺院の本尊が弘法大師である場合は大師堂は無いので省略。)
    1. 灯明、線香をあげ、納め札、賽銭を納める。
    2. 経を納める。
      1. 祈願文
      2. 開経偈
      3. 懺悔文
      4. 三帰
      5. 三竟
      6. 十善戒
      7. 発菩提心真言
      8. 三摩耶戒真言
      9. 般若心経
      10. 光明真言(三回)
      11. 弘法大師御宝号(三回)
      12. 回向文
      13. 謝意をこめて一礼
  6. 他のお堂に同様に参拝する。
  7. 納経所で納経(朱印)を受ける。
  8. 山門で本堂に向かって一礼。

「納経」について[編集]

納経帳

本来は写経したお経文をお寺に納めることを言うが、巡礼では参拝の証として帳面・白衣または掛け軸に札所からご本尊をあらわす墨書と朱印をいただくことをさす。四国八十八霊場会では各札所の納経時間を一律に7:00~17:00と決め、納経料は納経帳¥300、白衣(判衣とも言う)¥200、納経軸¥500 としている。


準備[編集]

遍路の装備[編集]

歩き遍路の装備について[編集]

  • リュックサックは大きすぎないものを選ぶ。登山用の背の高いリュックの場合、菅笠をかぶった際に笠の後部が引っかかってかぶりにくくなるので考慮しておくこと。内側に大型ビニール袋を入れて外側が濡れても中身が濡れないようにする工夫など、防水を万全にしておく。荷物の詰め方の基本は、軽いものを下に重いものを上にする。
  • 靴は必ずしも高価なものでなくても足にあったものを選ぶ。軽量・底厚・普段より少し大き目のものが望ましい。歩くうちに足は腫れて大きくなるため、中敷を入れ、厚めの靴下を履いてきつくない程度に紐を締めてちょうどよい程度のものが良い。
  • 財布はできれば2つを用意し、¥5,000程度の行動費と¥50,000程度の予備費を別にしておく。行動用は頭陀袋に紐でつないでおくと良い。
  • キャッシュカードは沿道に銀行は少ないので郵便局のものを用意すると良い。都市部のホテルなどを除きクレジットカードはほとんど利用できないが、ATMでのキャッシングによる現金引き出しは可能である。
  • 服装はできるだけ白を主体とするものが望ましい。衣服は最低枚数とし毎日洗濯するようにする。
    • 長ズボン:伸縮性・防水性・速乾性があり軽量のもの
    • 下着:できれば速乾性のものが良い。着用のもの以外に2着程度。
    • 靴下:厚手のものが良い。重ね履きすることで靴擦れが予防できる。
    • 白手袋:日焼け防止用。ドライブ用のものでよい
    • 長袖シャツ:日焼け防止のため夏でも長袖が望ましい。
    • 寒い時期はウインドブレーカー、トレーナーやセーターなど。
  • 遍路宿には浴衣などの寝巻きはないことが多いので必要に応じて夜着を用意する。

食料など

  • おにぎりやパンのほか、バナナやリンゴなどが行動食として適当。飴やチョコレートは疲労した際に吸収がよく回復を早める。
  • カップラーメン:一般的に体には悪いといわれるが、高カロリー食で塩分も多いため運動量が多く汗をかく歩き遍路で食費を節約したい人には適当である。
  • 飲料:最低でも500mlは常時携帯していることが望ましい。
  • 非常食:チョコレート、ピーナッツ、甘納豆、カロリーメイトなどを常にリュックに忍ばせておく。

持ち物[編集]

  • 持ち物は小型・軽量・防水・兼用を旨に、1グラムでも軽くなるように工夫する。最低限のもので過ごす極限の生活を試みる機会と考えると良い。
地図
へんろみち保存協力会編の「四国遍路ひとり歩き同行二人(地図編)」または東海図版編の「四国遍路地図」(県別)が使いやすい。
雨合羽
上下共に必須。ポンチョ式のものが風通しがよく蒸れない。大型で丈夫な透明ゴミ袋の上部に頭が通る大きさの穴を開けて代用することもできる。
小型軽量で折りたたみ式のもの。小雨のときには雨衣を着用するより傘の方が手軽である。
テーピングテープ
肉刺防止や傷の保護のほか装備の修繕など幅広く利用できる。3cm幅が手ごろである。
100円ライター
参拝の際、ろうそく・線香に着火するため。灯明や線香への点火の際に他の人が点けたろうそくからもらい火をするのは業をもらうといって嫌う。肉刺の水抜きの際に、針の消毒に使用。
LEDライト
日の出前または日没後に歩く場合に必要。バンド式のヘッドライトが望ましい。野宿の場合夜間に荷物整理をする場合にも有用。
医薬品
絆創膏は必需品。その他必要に応じてメンソレータム、正露丸、湿布など。
裁縫用具
白と黒の木綿糸と縫い針。肉刺の水抜きにも使用する。
洗面・入浴用具
歯ブラシ、タオル、石鹸など。
太目のタコ糸と洗濯バサミ
洗濯物を干す際に使用。
方位磁針
地図で見ただけでは分かりにくい別れ道がある場合もあり、念の為持っていくと役に立つ。
日本手ぬぐい
管笠を被る際に違和感がある場合は頭に巻いたり、日差しや寒風を防ぐためにホッカムリにするなど、薄手なのでタオルより役に立つ場合が多い。
反射テープ
トンネルを通過する際に着用する。
多目的ナイフ
缶詰の開缶や手では切れない袋などの開封など用途多様であると便利。
その他
腕時計、健康保険証のコピー、テレホンカード、トイレットペーパー(5m程度を巻いたもの)、ビニール袋数枚、必要に応じて万歩計、カメラ、電卓、携帯電話など。

野宿をする場合

寝袋・マット・テント・シート
テントは無くても済む場合が多い。
簡易蚊取り線香
夏は必需品。

遍路用装身具[編集]

  • 一番札所で揃える人が多いがやや割高であり、二番札所や十番札所手前など買い揃えても良い。その他、基本的な遍路用品が購入できる札所寺院や付近の遍路用品店には次のところがある。24番遍路会館売店、28番前遍路用品店、29番前笠専門店、道後温泉商店街内遍路用品店、75番売店、77番前遍路用品店、86番付近遍路用品店、88番前土産店。また最近はインターネットによる通信販売も盛んである。
金剛杖
歩き遍路には必須。足腰の負担軽減になるほか、野犬払いなど護身用の武具ともなる。古来、行き倒れた遍路の卒塔婆(そとば)として立てられた由縁から五輪塔型となっている。この部分を直接手に触れないよう、カバーを掛ける。成人男性であれば長さが短いこともあるので、その場合はホームセンターで木を買ってきて自作するのもよい。
白衣・笈づる
まったく白地のものもあるが、四国では背中に弥勒菩薩の梵字「ユ」と、弘法大師の御宝号「南無大師遍照金剛」が墨書されたものが一般的。袖ありが白衣で、笈づるは袖なし。腹にファスナー式の袋がついているものが便利。
菅笠
夏場の歩き遍路には必須。梵字の書かれている面を前に被る。聖域である札所の境内では被り物は御法度だが、菅笠は許される。遠くからでもそれと分かるので、交通事故防止のため車などに存在をアピールするものとして、また雨よけ・日よけとして欠かせない装備品の一つ。付属のあご紐は粗末なので付け替えるのが良い。
輪袈裟
本来は僧侶が身に付ける袈裟の略式。遍路の正装であり、できるだけ着けておきたい。
頭陀袋
納経帳・経典などの巡拝用品を入れ、首に掛けて持ち歩く。防水タイプがおすすめでさらに中に油紙を入れておくことが望ましい。肩掛けバックでも代用可能。

巡拝用品[編集]

経本
般若心経、御宝号、光明真言など、お勤めに必用なお経が記載されたもので「仏前勤行次第」とも言う。
納札
納札(のうさつ・おさめふだ)
参拝時に御本尊や御大師様への挨拶状として本堂前および大師堂前に置かれた納札入れに納める。また遍路の名刺代わりに使い、お接待を受けた時のお礼にも渡すことが礼儀とされている。日付、住所、氏名を書くようになっているが、お寺に納めるものへの住所の記載は市町村名までにするのが望ましい。できれば事前に手に入れて記載しておくと良い。88箇所のすべてを巡るのが初回から4回までは白色、5・6回は緑色、7回から24回までは赤色、25回から49回までは銀色、50回から99回までは金色、100回以上は錦の札とされている。
線香・ろうそく
日常使っているもので差し支えない。途中で補充可能。
数珠
日常使っているもので差し支えない。磁気入りの数珠を売っている寺もある。宗派による違いは気にしなくて良い。札所の中にも真言宗ではないものもある。
納経帳・判衣・納経軸
納経を行った証として札所の朱印を戴くためのもの。朱印は本尊の変わり身であるので、丁重に扱う。

費用[編集]

四国までの交通費と納経料を別にすると、費用のうち最大のものが宿泊費なので宿泊先をどうするかで費用は大きく異なる。遍路宿の宿泊料金は2食付で¥5,000~¥8,000で平均は¥6,500くらい。素泊りだと¥3,000~¥4,500である。遍路道沿道には健康センターや漫画喫茶、サウナなどはほとんどない。宿泊施設を使わない場合は、遍路小屋やあずまや、駅、バス停、通夜堂、善根宿などを利用することがあるが、最近は使用後の後始末ができていなかったことで宿泊禁止となってしまったところも多いので、利用できた場合は次に利用する人のことを考えてきれいに使うことを心がけてほしい。

歩き遍路の場合、体力維持の観点などから野宿で計画していても数泊に1回は宿泊施設を利用することが望ましい。

所要日数が手段や札所での参拝時間によって大きく異なるため費用総額を一覧に挙げることは困難である。宿泊施設を使う場合は、平均宿泊費に昼食代その他を考慮して一日¥8,000以上として必用日数を掛けるとよいだろう。宿泊施設を使わない場合は食費が中心となるが、風呂代や洗濯代も必用である。かける費用は人それぞれだろうが予算としては一日¥2,000以上で計画しておくことが必用であろう。

納経を受ける場合はこの他に88箇所の合計で、納経帳は¥26,400(32,400)、白衣は¥17,600(21,600)、納経軸は¥44,000(54,000) が必用である。()内は別格寺院を含む場合。

歩き遍路の心構え[編集]

歩き遍路ははじめの1週間程度が疲労が溜まって想像以上にきつい状況となる場合がある。この期間は自分の力を過信せずに1日の距離を押さえ、1時間歩いたら5分間休憩を取るなどの決まりを自分で決めて適度に休むことが必要である。1週間余り歩くと体が歩くことに慣れ、比較的楽に足が進むようになることが多い。

朝はできるだけ早い時間に歩き出し、夕方は早めに宿泊地に着くことを心がけたい。特に野宿の場合は日没の一時間程度前には宿泊場所を決め準備することが望ましい。宿泊施設で朝食が遅い時間にしかできない場合は、前夜のうちに宿でおにぎりやお弁当を作ってもらうか別のところで朝食を購入し、朝食欠で泊まるようにする。夏場の日中は暑くて歩けない場合があるが、札所の間隔が長い区間では夜明け前の涼しい時間帯に歩く人もいる。

「橋の上では金剛杖を突かない」というしきたりがある。弘法大師が寒さに耐えながら橋(別格霊場十夜ヶ橋)の下で夜を明かした故事に由来し、弘法大師を驚かさないようにという配慮である。

他の手段での移動に比べ他の遍路の人や地元の人とコミュニケーションを取りやすい。話しをしながら歩くと道中が格段に短く感じられるので、他の遍路と一緒になったら積極的に話し掛けてみるのもよいだろう。ただし、人によっては景色を楽しんだり感慨にふけったりして歩きたいという場合もあるので相手のことも考えて話をしよう。

自転車遍路の心構え[編集]

金剛杖は邪魔になる上危ないが、自転車に専用のホルダーを自作して取り付けている人もいる。それぞれのペースが他の手段と異なるため一人旅になりやすい。時には自転車を荷物置き代わりにして押して歩くのも手である。方向に迷ったら面倒でも必ず止まって道を確認するべき。地図を見ながらの運転や、傘をさしての運転は厳禁である。重い荷物を積んでいることが多いので、自転車の長距離運転に慣れていない人は転倒事故にくれぐれも注意すること。

車遍路の心構え[編集]

札所では参道に沿って駐車場がある場合が多いが、遍路には年配者が多く、足元がおぼつかないことが多いため歩いている人には充分に注意してほしい。夕方になって17:00の納経終了時間が迫ると、慌てて速度を出しすぎたり注意が不足する場合があるので時間の余裕を持って運転すること。 近年遍路を狙った車上荒らしが増えてきている。ロックを怠らないだけでなく、貴重品は必ず持ち歩くこと

出発する[編集]

循環構造を持つ四国八十八箇所霊場には巡拝の起点・順序・終点の定めはなく、どの札所からはじめてもかまわない。しかし、ほとんどの遍路は1番霊山寺から札番順に巡拝(順打ち)する。また、逆打ち(ぎゃくうち)と言って88番大窪寺から番号を下って巡拝する遍路もいる。

ここではまず1番と88番への各交通機関別の行き方を示し、次に四国内の各空港からの最寄の札所と行き方、鉄道での四国への入り口である瀬戸大橋からの最寄の札所と行き方、更にしまなみ海道利用の場合の最寄の札所と行き方を紹介する。これ以外の札所を起点とする場合は、札所所在地の地域情報を参照されたい。

1番霊山寺へ[編集]

飛行機で
徳島空港から連絡バスで徳島駅下車、高徳線に乗り換える。タクシーで約17㎞、30分程度。
フェリーで
オーシャン東九フェリーで東京都もしくは北九州市から。または南海フェリーで和歌山市から。徳島フェリーターミナルへ。一部除き徳島駅への連絡バスあり。徳島駅で高徳線に乗り換える。自転車で直行の場合は港から1時間程度である。
都市間バスで
①鳴門西バスストップ下車、約1km、徒歩10分。②高速鳴門バスストップ下車、徒歩約20分の鳴門駅から鳴門線に乗車、池谷駅で高徳線に乗り換える。または鳴門から鳴門市営バス大麻線に乗車、霊山寺前下車。③徳島駅前下車、高徳線に乗り換え。
鉄道で
高徳線の板東駅下車、約900m、徒歩10分。
自動車で
高松自動車道板野インターチェンジから3.8km。

88番大窪寺へ[編集]

飛行機で
高松空港から連絡バスで高松駅前へ、高松築港駅から高松琴平電気鉄道の長尾線で長尾駅下車、徒歩で大川バスターミナルへ行き、さぬき市コミュニティーバス志度~多和線で大窪寺下車。
フェリーで
高松東港からは連絡バスで高松駅前を経由、高松港からは徒歩で高松築港駅、高松琴平電気鉄道長尾線の長尾駅下車、さぬき市コミュニティーバス志度~多和線で大窪寺下車。
都市間バスで
志度バスストップ下車、さぬき市コミュニティーバス志度~多和線で大窪寺下車。高松駅前下車、高松築港駅から高松琴平電気鉄道の長尾線で長尾駅下車、徒歩で大川バスターミナルへ行き、さぬき市コミュニティーバス志度~多和線で大窪寺下車。
鉄道で
高松駅より高徳線で志度駅下車、さぬき市コミュニティーバス志度~多和線で大窪寺下車。または高松築港駅から高松琴平電気鉄道の長尾線で長尾駅下車、徒歩で大川バスターミナルへ行き、さぬき市コミュニティーバス志度~多和線で大窪寺下車。
自動車で
高松自動車道志度インターチェンジから約22km。

飛行機で[編集]

徳島空港[編集]

  • 霊山寺:上記参照

高松空港[編集]

  • 83番一宮寺:空港連絡バスの空港通り一宮で下車する。バス停より約1km、徒歩15分。

松山空港[編集]

  • 51番石手寺:空港連絡バス道後温泉行きの終点で下車する。道後温泉より約1,2km、徒歩17分。(直線距離では53番太山寺がわずかに近いが交通の利便性は石手寺に及ばない)

高知龍馬空港[編集]

  • 29番国分寺:連絡バス後免町通りで下車する。バス停より約4.1km、徒歩1時間。

瀬戸大橋から[編集]

列車で[編集]

  • 宇多津駅で下車の場合は 79番郷照寺まで約1.6km、徒歩20分。
  • 八十場駅で下車の場合は 80番天皇寺まで約0.3km、徒歩4分。

自動車で[編集]

  • 79番郷照寺まで:瀬戸中央自動車道坂出インターチェンジから約2km。

しまなみ海道から[編集]

自転車で[編集]

  • 55番南光坊まで:小浦町出口から約8km。

自動車で[編集]

  • 54番延命寺まで:今治インターチェンジから約2.3km

巡拝する[編集]

札所一覧[編集]

四国八十八箇所[編集]

八十八箇所霊場の一覧参照のこと。

四国別格二十箇所[編集]

札番 寺号 読み 所在地
1 大山寺 たいさんじ 徳島県板野郡上板町
2 童学寺 どうがくじ 徳島県名西郡石井町
3 慈眼寺 じげんじ 徳島県勝浦郡上勝町
4 鯖大師本坊 さばだいしほんぼう 徳島県海部郡海陽町
5 大善寺 だいぜんじ 高知県須崎市
6 龍光院 りゅうこういん 愛媛県宇和島市
7 出石寺 しゅっせきじ 愛媛県大洲市
8 十夜ヶ橋永徳寺 とよがばしえいとくじ 愛媛県大洲市
9 文殊院 もんじゅいん 愛媛県松山市
10 西山興隆寺 にしやまこうりゅうじ 愛媛県西条市
11 生木地蔵 いききじぞう 愛媛県西条市
12 延命寺 えんめいじ 愛媛県四国中央市
13 仙龍寺 せんりゅうじ 愛媛県四国中央市
14 椿堂 つばきどう 愛媛県四国中央市
15 箸蔵寺 はしくらじ 徳島県三好市
16 萩原寺 はぎわらじ 香川県観音寺市
17 神野寺 かんのじ 香川県仲多度郡まんのう町
18 海岸寺 かいがんじ 香川県仲多度郡多度津町
19 香西寺 こうざいじ 香川県高松市
20 大瀧寺 おおたきじ 徳島県美馬市

巡礼経路概説[編集]

88箇所および別格20箇所巡礼の歩きによる経路の詳細は、各札所所在の市町村の記事に「遍路道」として記載しているので参照のこと。88箇所の遍路道には、小さなたて看板や電信柱などに張られた矢印のシール、遍路マークなどの遍路道標識が頻繁にあるので、それを捜しながら歩けば道を間違えることはない。ただし、同じように札所寺院までの距離を標識に記載した「四国のみち」は一部遍路道とは違う道を選んでおり、場所によってはかなり遠い道に誘導されるので注意が必要である。また、別格寺院への遍路道には遍路道標識が少ないため、しっかりと地図を確認しながら歩かなくてはならない場合が多い。なお、別格札所は別格4番の鯖大師のように88箇所の遍路道の途上にあるものから、別格8番出石寺などのように大きく離れた位置にあるものもあり、全ての別格に参拝するかどうかで道程がかなり異なるので事前に計画をしておくべきである。

ここでは遍路道の状況などからいくつかの区域に分けて広範囲に解説する。解説および「距離」は歩きの経路を基本とし、車道に差があるところは別記した。間の数字の単位はkm である。また、経路紹介中で「遍路道」と書いているのは徒歩通行のみが可能な野道である。

1番~11番[編集]

標高450m にある別格1番を除けば途中の経路はほとんど平坦である。8番の中門先で石段を上らなくてはならない点と、10番入り口から続く坂および山門先の333段の石段がある点が少しきつい。1番から10番までは古来から「十箇所参り」といって、札所間の距離も短く一日で巡ることができる手ごろな巡礼路として親しまれている。自転車・自動車の場合も3番から4番の遍路道以外歩きとほとんど同じ道である。10番は車道が石段上まで通じているが、狭い道で自転車の車輪が空転するほど勾配がきつい。山門付近の駐車場に停めて歩いて上るのが賢明といえる。

距離 :1番~1.4~2番~2.6~3番~5.0~4番~2.0~5番~5.3~6番~1.2~7番~4.2~8番~2.4~9番~3.8~10番~9.3~11番

別格1番:5番~6.5~別格1~6.8~6番

3番から4番へは車道の場合遍路道から少し離れるが距離は1km も変わらない。

宿泊 :2番・6番・7番に宿坊があるほか、1番・3番・5番付近と10番から11番の間に宿がある。また11番から東へ2km程の間にはいくつかの宿がある。

11番~13番[編集]

11番から12番は上り下りを3回繰り返さなくてはならない難所である。この遍路道は疲れた遍路を転がすという意味で「へんろころがし」と呼ばれる。早い人は3時間余りで歩いてしまうが、標準は5時間程度、遅い人だと7時間以上かかるので、足に自信がない人は吉野川市に宿泊して朝一番で上りに入ることが望ましい。少なくとも一食分の食料と500ml程度の水は用意して歩こう。途中に、水場は長戸庵手前および柳水庵に湧水があり、トイレは柳水庵、浄蓮庵にある。車道は大きく山裾を迂回して上って行くカーブが多く狭い道なので、余裕を持った時間配分をし充分注意して走行すること。

自転車の場合は11番からの自動車の経路は険しいため、別格2番方面から新童学寺トンネルを経由するルートを選択することを薦めたい。距離は格段に延びるものの、その分12番麓の馬地地区までは勾配が緩い。しかしその先は急勾配で、ペダリングはかなりきつい。途中で番外霊場の杖杉庵を通過するので参拝しておきたい。杖杉庵の納経は12番で受けられる。

12番から13番はいくつかの経路があるため、宿泊地などを考慮しながら経路を選ぼう。衛門三郎にゆかりの杖杉庵を通り鍋岩までは共通で、ここより玉ヶ峠までの遍路道はきつい上りである。峠からは山間の集落を縫って下る坂道が続くが、分岐が多いので道を間違えないように注意が必要である。県道へ下りてからは鮎喰川にそって進む。鍋岩から県道43号を下る経路は神山町の中心を通る。こちらは距離がだいぶ長くなる。自転車は神山から県道20号を下る鮎喰川北岸ルートが勾配が緩く走り易い。県道21号も選択肢に入る。

距離 徒歩:11番~3.2~長戸庵~3.4~柳水庵~2.2~浄蓮庵~1.6~左右内~2.5~12番(計12.9)~3.4~鍋岩~2.1~玉ヶ峠~4.7~本名~3.1~阿野橋(広野)~7.1~13番(12番から計20.8)、別経路 鍋岩~3.5~寄井~2.7~神山~3.5~鬼籠野~5.1~広野(12番から13番の計25.8) 

阿野橋~5.9~別格2番~6.2~13番

車道:11番から12番は県道31号梨の木峠および20号寄井経由で30.8、梨の木峠および上河内経由で29.4、県道43号掘割峠経由で28.4、12番から13番は寄井・鬼籠野および広野経由で26.2、新童学寺トンネル・神山経由で36.7である。

12番~19.1~別格2番~6.2~13番

宿泊 :12番・13番に宿坊があるが12番は冬季休業のため晩秋や初春は事前に営業の確認をしておく必用がある。鍋岩・本名・寄井・神山および13番付近に宿がある。

13番~19番[編集]

13番から20番手前までは比較的平坦であり、特に13番から17番までは札所間の距離も短く、半日で巡れる手ごろな巡礼路として「5個所参り」の名前で親しまれている。17番から18番までは、途中徳島の繁華街を通る経路と、眉山の西側を通る地蔵越と呼ばれる遍路道を行く経路がある。この先大きな繁華街は高知市街地までないので、都会でしか売っていないような品物はこの機会に徳島市街地を経由して調達しておく必要がある。地蔵越を通った場合は軽い坂道の上下ががある。18番から19番へ向かう際に峠越えがある。車両もほとんどの区間で歩きと同じ道でよいが、県道30号から国道11号・国道55号に入る行程もある。

自動車の場合は13番の6km 手前の行者野橋から県道20号で別格2番入り口を経由して国道192号線へ出て17番まで行き、逆順で13番まで巡った後県道208号・県道136号で国道55号へ入るようにすると17番から18番へ向かう場合に通る徳島市街の渋滞を避けることが出来る利点がある。


距離 :13番~2.3~14番~0.8~15番~1.8~16番~2.8~17番~16.8~18番~4.0~19番

車両の場合渋滞を避けて迂回すると距離が少し伸びる。

宿泊 :19番に宿坊がある。16番・17番・18番・19番付近に宿があるほか、徳島市繁華街を通る場合市街地には宿泊施設が数多い。


19番~22番[編集]

19番より20番上り口の生名までは平坦であるが、生名からは「へんろころがし」の急こう配である。更に20番から那賀川のほとりの大井まで急な下り、橋を渡ってしばらく緩やかに上って行くが最後の1.5km 余り急な上りとなって21番に着く。21番から参道を下って県道28号へ出、阿比瀬集落から大根峠の竹林に覆われた遍路道を越えて新野集落に入ると22番がある。大根峠の上り急なところがある。

車両は生名から県道283号を走り鶴峠から20番へ入る。20番から鶴峠まで戻り県道283号を下り、川沿いの県道19号で右折すると道の駅鷲の里に着く。ここから21番までロープウェイを使うのが早い。21番付近まで車で上る場合は県道19号を左折、十八女(さかり)大橋を渡って県道28号に入り、途中坂口屋旅館のところで右折して太龍寺参道を3km で21番駐車場に着く。但し、この駐車場から境内までは急な上り坂の参道を約2㎞歩かなくてはならない。道の駅鷲の里から鷲敷で国道195号に入り桑野方面に進む、21番駐車場からも県道28号に戻り阿比瀬で国道195号に入る。山口で右折し県道284号を進むと22番へ着く。

別格3番へは生名から県道16号を進み、坂本から山中の遍路道を歩いて車道へ出たら1km 余りで到着する。復路は横瀬橋まで戻り、橋を渡って右折、約0.5km 進んで上りの遍路道に入る。 車道は県道16号で新坂本トンネルを抜け、上勝小学校付近を右折してしばらく進む。復路は生名まで同じ道を戻る。

距離 徒歩:19番~10.2~生名~2.9~20番~2.5~大井~4.2~21番~6.3~阿比瀬~4.6~22番

生名~2.0~横瀬橋~2.5~坂本~2.2~車道合流~1.1~別格3番~5.8~横瀬橋~2.2~20番

車道:19番~10.2~生名~4.9~20番~4.4~大井~6.6~道の駅鷲の里、大井~10.8~21番駐車場、鷲の里~7.7~阿比瀬 21番駐車場~6.5~阿比瀬~5.4~22番

生名~8.4~上勝小学校~5.0~別格3番

宿泊 :20~22に宿坊はない。生名・県道28号と21番参道合流地・道の駅鷲の里・22番の付近に宿がある。別格3番方面には横瀬橋付近と坂本に宿がある。

22番~23番[編集]

国道55号経由と海岸沿いの県道25号経由の道がある。国道経由の場合峠道へ入らずトンネルを通れば緩やかな坂道がある程度である。トンネルには歩道が無いものがあるので通行の際は注意が必要である。県道で由岐経由の場合、由岐坂峠へ緩やかな坂道が、木岐の浜から山座峠へ上り下りの遍路道は少し急なところがある。由岐経由は2km ほど距離が長いが、海沿いで変化が多い道なので楽しく歩ける。自転車は国道を走ったほうが早いが、自動車は国道を行ってもよいし、由岐へ下って無料の自動車専用道路である日和佐道路で北河内へ出てもよい。どちらを通っても時間はほとんど変わらない。日和佐道路の小野~由岐間は2011年中に開通予定であり、その後は日和佐道路利用が5分程度短縮となる。

距離 国道55号経由:22番~4.8~鉦打~2.2~小野~2.1~星越峠~4.0~久望~6.6~23番

由岐経由:22番~7.0~小野~4.5~田井ノ浜~6.8~恵比須浜~3.9~23番

車両の場合、国道経由は距離は大きく変わらない。日和佐道路利用は歩行者より2~3km 短い。

宿泊 :23番に宿坊がある。由岐および23番周辺に複数の宿がある。

23番~26番[編集]

ほとんど国道55号を歩く。峠越えの遍路道として23番から約4.5km 先に横川峠、牟岐の先に大坂峠と松阪峠、宍喰と甲浦の間に古目峠があるが、 ほとんどの歩き遍路は国道のトンネルを抜けていると思われる。その他、寒葉峠の手前と浅川の先、生見の前後が緩やかな坂道になっている程度で24番上り口まで起伏はあまりない。野根から入木までは沿道に人家がまったくない区間であり、その先も商店などが少ないので食料を用意して歩くことが望ましい。24番と26番はともに標高がおよそ165m の位置にあり、いずれも直前から急坂の遍路道があり、25番も小高い丘の上にあって石段を上る。23番から24番までは75.4km あるので、健脚の人で途中1泊、普通は2泊する。車両は国道および室戸スカイラインなどを走る。

距離 :23番~8.6~寒葉峠~6.6~牟岐~2.0~内妻~2・5~別格4番(鯖瀬)~3.8~浅川~4.2~海部~5.9~道の駅宍喰~4.0~甲浦~2.2~生見~2.2~東洋大師(野根)~12.1~入木~3.4~佐喜浜~2.5~尾崎~9.2~三津~5.5~24番上り口~0.7~24番(計75.4)~4.1~室戸署前~2.4~25番~2.6~元橋~1.2~26番

車道は24番の手前まで歩きと変わらないが、24番に上るために2km ほど迂回する。また26番への車道も遍路道より約2km 長い。

宿泊 :別格4番・24番・26番に宿坊がある。宿は牟岐・内妻付近・鯖瀬・海部・宍喰・甲浦・生見・尾崎・室戸岬周辺・25番周辺にある。生見から室戸岬までの間は宿が少ないので計画的に歩く必要がある。

26番~28番[編集]

26番の麓から27番への往復および旧野市町を除いて、ほとんどの区間を国道55号か国道に沿ったサイクリングロードなどを歩く。室戸市と奈半利町の境には中山峠遍路道があるが、国道を迂回しても良い。唐浜から27番までの3.4km は上り坂が続き、一部に急坂の遍路道もある。芸西村と香南市夜須の境では小高い丘を越えるがさほど急ではない。自動車は国道を行き、自転車には途中サイクリングロードがある。

距離 :26番~1.6~道の駅キラメッセ室戸~2.3~吉良川集落入り口~5.9~羽根大橋~3.2~加領郷~5.5~奈半利川~5.6~唐浜~3.4~27番(計27.5)~3.4~唐浜~4.4~道の駅大山~3.1~伊尾木~2.2~安芸~5.1~極楽寺~4.7~琴ヶ浜~5.1~道の駅夜須~3.9~香南署前~4.6~28番(27番から37.5)

26番を下ってからは車道と歩きとの距離差はほとんどない。

宿泊 :27・28番に宿坊はない。吉良川集落・奈半利周辺・唐浜付近・安芸市街地・夜須・野市周辺・28番付近に宿がある。

28番~32番[編集]

29番までは平坦であるが松本大師堂の付近が入り組んでいてわかりにくいので注意が必要。30番までは後半に低い峠があり、上りは緩やかで下りは少し急である。31番へは五台山麓までは平坦で、遍路道に入ると少し急な坂道がある。31番から急な石段で南の麓へ下ると平坦な道を進むが、32番は小高い山の上にあるため急坂の遍路道で上る。

距離 :28番~2.4~戸板島橋~2.4~松本大師堂~4.2~29番~6.9~30番~5.1~五台山麓~1.5~31番~~5.7~~32番

自転車は五台山遍路道以外歩きと同じ道でよいが、自動車の場合は県道234号に出て、国道192号、県道45号などで29番まで11.2km 25分、県道384号で30番まで7.5km 15分、県道384号、44号、五台山登山道(一方通行)で31番まで8.4km 20分、一方通行を下り、県道376号、県道14号などで32番まで7.8km 20分。

宿泊 :この間宿坊はない。歩きの場合の沿道の宿は、30番手前と31番との中間付近のみ。他は土佐山田や後免、高知駅方面に行かないとない。

32番~36番[編集]

33番までの途中の高知湾の入り口に県営渡船があり無料で乗船できる。運行は種崎発が毎時10分、長浜発が毎時0分で朝夕には増発がある。桂浜に立ち寄りたい場合などは浦戸大橋を渡ると近いが、水面からの高さがある橋なので上り下りがある。また、歩道が狭く大型バスなども多く通るので注意が必要である。36番は山の中腹にあるので1km の近く上り坂がある。また、塚地峠は標高190m であり急な上りがあるが、県道のトンネルを経由すると坂はない。これ以外の区間はほぼ平坦な道である。

距離 :32番~4.3~三里~1.7~種崎~(渡船)~長浜~1.5~33番(浦戸大橋経由8.9)~6.3~34番~4.5~仁淀川大橋先~2.0~高岡市街~3.3~35番~6.8~塚地峠入り口~峠経由4.0・トンネル経由3.5)~宇佐大橋入り口~3.1~36番

自転車は渡船に乗れるが、自動車は浦戸大橋・県道34号経由となり33番までは9.3km 20分。

宿泊 :この間に宿坊はない。三里付近・33番付近・高岡市街・宇佐・36番付近に宿がある。

36番~37番[編集]

昔からの道は宇佐まで戻って浦ノ内東から標高100m の仏坂を越えて須崎に入る。もうひとつ近年作られた横波スカイラインは起伏が多いが高い位置を通っているので景色が良く、距離は2km ほど短い。宇佐大橋を下りて約0.7km 西に進み、須崎市に入ったところの埋立桟橋から浦ノ内湾沿いの集落を縫って浦ノ内東まで巡航船が運航されている。本数は少ないが時間があえば乗ってみるのも楽しい。

須崎市街を外れてから安和までの間は、国道より距離は1km 余り延び坂もあるが景色は良い旧道を歩くのも楽しい。安和から土佐久礼までは峠越えの旧道のほか、国道のトンネルと海沿いの県道があり、こちらには坂はない。土佐久礼からも大坂遍路道と添蚯蚓遍路道および旧国道・新国道がある。大坂遍路道は最後の1km 弱が急坂である。添蚯蚓遍路道は標高409m まで上るが、一部自動車専用道路の付近で長い階段を上下する所がある他はそれほど急坂ではない。国道にはトンネルが4箇所あり大型車も多く走るので歩行には注意が必要である。

自転車・自動車は横波スカイラインか県道23号で須崎へ出て国道56号を走る。自動車には須崎から中土佐まで自動車専用道が無料供用され、37番まで約57km 1時間30分程度。

距離 :36番~2.9~宇佐大橋~11.0~浦ノ内東~4.2~仏坂不動尊~4.2~大峰橋~3.2~別格5番~3.7~安和~7.2~土佐久礼~大坂経由:6.4・添蚯蚓経由:5.9~床鍋~10.6~仁井田~5.8~37番(添蚯蚓経由:計58.7)

横波スカイライン経由:36番~6.7~福良入り口~7.8~浦ノ内西~5.5~大峰橋~3.2~別格5番~添蚯蚓経由:33.2~37番(計56.4)

宿泊 :37番に宿坊がある。浦ノ内東・福良・須崎市街・安和・土佐久礼・37番付近に宿がある。

37番~38番[編集]

88箇所の札所間で最も長い距離の区間であり、歩きの場合途中2泊か3泊を要する。37番の先、峰の上で遍路道を下るが、以降は余り起伏を感じさせない道である。多くの区間が海沿いの道で、遠く足摺半島を眺めながら進んでいく。一部に旧土佐街道を復元した遍路道があるが、多くは車道で、車両での距離も歩きとほとんど変わらない。

距離 :37番~4.9~峰の上~4.2~拳ノ川~6.8~伊与喜~3.2~土佐佐賀~8.4~伊田~7.1~入野松原~4.2~田野浦~4.8~四万十大橋~9.4~市野瀬~5.2~下の加江~5.8~大岐~4.2~以布利~3.9~窪津~8.3~38番(計80.4)

宿泊 :38番に宿坊がある。土佐佐賀・伊田から入野の間・下ノ加江から大岐・以布利の間・38番付近のほか、歩きの沿道からは少し離れるが中村市街・土佐清水市街に宿がある。

38番~39番[編集]

この区間は数種類の経路を取ることができるが、代表的な経路を紹介する。最も通行者が多い経路は、窪津・下ノ加江を通って市野瀬まで戻り、三原村の上長谷・宮の川を通って平田へ出るものである。途中の成川峠にはヘアピンカーブが続く坂道がある。

また、上記の経路の上長谷より林道に入り地蔵峠から復元された遍路道を歩いて西ノ谷・江ノ村へ出て、自動車専用道路に沿って道を通って平田に出る。地蔵峠は標高240m あるが、前後の坂は緩やかである。

上記2経路とは大きく違うのが月山神社経由の道である。38番から足摺半島の西海岸を進み、土佐清水市街から国道321号で上川口、叶崎を経由して大浦から遍路道に入り月山神社に参拝。赤泊を通り姫ノ井で国道に戻り、大月、宿毛を経由して39番に至る。西海岸の道は起伏が大きい所があるが、国道321号は前後とも上り下りは多くない。大浦からの遍路道や、月山神社の先の遍路道は急坂もある。

自転車は下の加江から県道21号に入り三原村の芳井、宮の川を通って平田に出る行程(52.8km )が走りやすい。 自動車の場合は足摺スカイラインから国道321号、国道56号経由が走りやすい。約70km で2時間余りである。

距離 市野瀬・宮の川経由:38番~27.4~市野瀬~3・9~成山~5.5~上長谷~3.8~船ヶ峠~6.9~平田~3.3~39番(計50.8)

地蔵峠経由:38番~36.8~上長谷~3.1~地蔵峠~2.6~江ノ村~5.8~平田~3.3~39番(計51.6)

月山神社経由:38番~4.6~松尾~2.9~大浜~4.8~土佐清水市街入り口~10.5~三崎~9.9~叶崎~4.1~大浦分岐~2.8~月山神社~6.6~姫ノ井~7.5~大月(広見)~4.2~小筑紫~8.4~東宿毛~6.2~39番(計72.5)

宿泊 :39番に宿坊があるが営業していないこともある。三原経由の場合、市野瀬から先は三原村と39番付近に、月山神社経由の場合、土佐清水市街・三崎(竜串)・叶崎・広見・小筑紫・宿毛に宿がある。

39番~43番[編集]

39番から宿毛までは平坦であるが、貝塚から遍路道に入ると住宅地の中の急坂を上る。上り下りを繰り返して大深浦から急な上りが松尾峠まで続き、下りも急坂で小山の集落に出る。一本松からの県道299号は途中少し上り、下りがある。豊田から土手の道を行き40番に至る。

40番から国道56号の緩やかな坂を上り下りすると柏である。柏から遍路道に入るが、上り口からしばらく急坂である。やがて緩やかな上りに代わって展望台を過ぎるあたりで上りは終わり、一部を除き緩やかに下って行き国道に出る。松尾トンネルは宇和島に向けて長いのぼりなので排気ガスが充満しやすいが、2010年に無料の自動車専用道路が供用されたため通行車両は半減した。トンネルの上を越える遍路道が復元されており、歩きやすい峠道が山を越えているのでお勧めである。この先は宇和島市街地を過ぎるまで平坦で、務田に向けて緩く長い登りが続く。

40番から裏山の峠を越える遍路道で県道31号に出ると41番まで2km 足らずである。41番から県道を少し歩くと遍路道ある。山中を登って合流した県道を横断すると歯長峠への遍路道が分れるが、途中は鎖場もある急坂である。峠からの下りは登りほど急ではなく、県道に出る。標高280m の43番へは麓から坂道と石段で上っていく。

 自転車は北宇和島まで国道56号を走る。自動車は津島高田インターチェンジから宇和島髙串インターチェンジまで無料の自動車専用道路を通る。40番まで28.3km、40番から別格6番まで40.3km、北宇和島から県道57号、31号、21号を利用。40番から41番まで49.0km、41番から42番3.5km、42番から43番まで14.1kmである。

距離 :39番~6.8~宿毛市街~3.8~小深浦~2.0~松尾峠~4.8~一本松~6.7~豊田~3.6~40番(計27.7)~10.2~柏~3.9~清水大師入り口~5.4~上畑地(国道横断)~4.7~津島大橋~4.8~松尾峠~11.3~別格6番(宇和島駅に近い)~8.2~務田~1.7~41番(計50.2)~2.6~42番~3.1~歯長峠~7.5~43番

宿泊 :40番に素泊り専用の宿坊がある。43番の宿坊は団体専用となっている。宿毛・一本松付近・豊田・40番付近・柏・津島・宇和島市街地・41番付近・42番付近・43番周辺に宿がある。

43番~46番[編集]

43番から急な遍路道を下って卯之町の市街地にでるとしばらく平坦である。鳥坂トンネルに向けて緩やかな上りになるが、途中から左にそれると峠越えの遍路道がある。山を過ぎると緩やかに下って大洲に向かうが、国道を歩く場合はトラックなどの通行量が多い上に歩道が狭いので注意が必要である。北只から別格8番を過ぎて大洲の市街地を抜けるまでは平坦であるが、内子町に入ると遍路道があり、運動公園まで緩やかに上っていく。内子を過ぎてもしばらくは平坦な道で歩きやすい。途中大瀬の集落を過ぎ分岐点である突合(つきあわせ)に着く。

別格8番へ行く場合は北只から国道197号で大洲西トンネルを抜け、伊予平野から県道234号を進む。地蔵越え分岐までは平坦だが、遍路道に入ると少しずつ上っていき、途中急坂もある。車道へ出て少し行くと尾根筋の遍路道に入り起伏を繰り返しながら別格7番参道につながる。参拝後は同じ道を戻るが、車道から地蔵越えには下らずにそのまま前進する。へヤピンカーブの下り坂を過ぎるとだんだん高度を下げていき肱川沿いに出て大洲市街地に入る。

突合からは経路が分かれる。鴇田峠(ひえだとうげ)を越えるもの、農祖峠を越えるもの、農祖峠を越えて先に45番に行くものなどがある。鴇田峠へは突合から国道379号で緩やかに上りながら落合へ向かい県道42号に入る。さらに高度を上げて行き、下坂場峠と鴇田峠を越えて久万高原の市街地に入る。農祖峠へは国道380号を進み徐々に高度を上げていくが、新真弓トンネル手前で急な遍路道を上ることになる。新真弓トンネルを抜けると下りになる。県道42号にそれてから遍路道に入って上りとなり農祖峠を越える。

43番からは急坂を上って山を越え県道12号に下る。きつい山越えなので、苦手な場合は町の手前まで戻って峠御堂トンネルを抜けると良い。県道12号はそれほど起伏はないが八丁坂遍路道に入ると上り下りが多い。県道をそのまま進んでも45番の麓に出られるが、麓から15分ほど石段の参道を上らなくてはならない。

45号からはしばらく同じ道を戻り、河合から千本峠遍路道を越えて国道33号に下る。ここもきつい上りが続くので、そのまま県道でトンネルを抜けて国道に入ってもよい。国道は緩やかに上りながら三坂峠に向かい、峠から遍路道で下って行く。3kmほどで集落まで出ると坂道も終わり、やがて46番に着く。

距離 鴇田峠経由:43番~11.5~鳥坂峠~5.1~北只~2.9~大洲(肱川橋)~4.1~別格8番~5.8~五十崎~4.5~道の駅内子~7.1~大瀬~5.9~突合~6.7~落合~3.6~本成~3.6~宮成~2.9~鴇田峠~2.2~久万~1.3~44番(計67.2)~2.5~住吉神社~3.4~八丁坂分岐~2.5~45番(計8.4)~5.9~住吉神社~5.6~仰西~5.5~三坂峠~4.7~網掛石~3.4~46番(計25.1)

農祖峠経由:43番~46.9~突合~4.0~小田~6.3~新真弓トンネル入り口~4.2~父二峰分岐~2.4~農祖峠~4.0~久万~1.3~44番(計69.1)

別格7番経由:43番~16.6~北只~2.8~伊予平野~1.8~地蔵越え分岐~3.5~車道合流~3.0~別格7番~13.4~別格8番(車両の場合:北只~17.4~別格7番~18.8~別格8番)

自転車・自動車の場合、43番から44番まで自転車・自動車の場合は国道56号・国道379号・国道380号・国道33号を経由して74.1km、45番から46番まで県道12号・国道33号・奥久谷大久保農道を経由して29.1km である。

宿泊 :44番・別格7番に宿坊がある。大洲市内・内子・大瀬・突合・小田・44番周辺・45番周辺・46番付近に宿がある。

46番~53番[編集]

51番から52番の間を除いて、短い間隔で札所が続く区間であり、52番山門先以外ほとんど平坦である。道後温泉や松山市街地の繁華街があり賑やかなところを歩く。自動車の場合、松山市街地は時間帯によってかなり渋滞するところもあるので、時間の余裕を持った計画を立てる必要がある。

距離 :46番~0.9~47番~1.0~別格9番~3.5~48番~3.2~49番~1.7~50番~2.8~51番~10.5~52番~2.3~53番

宿泊 :宿坊はない。46番付近・49番付近・51番周辺(道後温泉など)・53番付近に宿がある。

53番~59番[編集]

北条から浅海へ抜ける遍路道と山上にある58番への上り下りを除いてほとんど平坦な道である。浅海から菊間までの間は響灘に沿った道で天気がよければ海を眺めながらさわやかに進むことができる。

距離 :53番~10.5~伊予北条~5.0~浅海~4.8~菊間~9.5~大西~3.6~54番~3.4~55番~3.0~56番~3.1~57番~2.4~58番~6.1~59番

自動車:53番~34.6~54番~3.9~55番~4.0~56番~3.3~57番~3.0~58番~7.5~59番

宿泊 :56番・58番に宿坊がある。伊予北条・菊間・大西・55番周辺・59番付近に宿がある。

59番~64番[編集]

湯ノ浦温泉の先で丘を越えるが、その先は大頭まで平坦な道である。大頭から少しづつ高度を上げ、湯浪の先1km あまり進んだ登山口からの遍路道は急な上り坂が60番まで続く。下りも車道から遍路道に入ってから急斜面が続くので、雨の後などは注意が必要である。61番から64番まではほぼ平坦である。

別格10番・11番へは安用から西へ進むが、小学校を過ぎたあたりから緩やかに高度を上げ、墓地付近から少し急なところがある。下ってきて11番へは平坦である。

距離 :59番~4.0~湯ノ浦温泉入り口~5.8~日切大師~3.2~安用~2.7~丹原~3.5~大頭~4.8~湯浪~3.0~60番~7.6~白滝奥の院~2.1~61番~1.3~62番~1.4~63番~3.4~64番

別格10・11番:59番~13.0~安用~4.3~別格10番~3.8~別格11番~3.5~大頭~7.8~60番

自転車の場合、60番に行くには湯浪側登山口に自転車を置いて歩いて往復するのが最も早い。自動車の場合、国道196号、11号で63番付近まで行き、県道142号と横峰寺有料道路で上る。59番から60番駐車場まで約34km 境内まで駐車場から0.5km ある。

宿泊 :61番に宿坊がある。湯ノ浦温泉・日切大師付近・丹原付近・大頭付近・62番付近・64番付近に宿がある。

64番~66番[編集]

64番から20km ほどの間は平坦な道だが、新居浜市と四国中央市の境に関ノ戸峠があり、国道11号が緩やかな坂で越えている。この先もしばらくは平坦で途中別格12番を通って、伊予三島から65番方面に進むと少しずつ高度が上がり、戸川公園の先の遍路道には急な上りもある。

65番から別格14番までは緩やかな下りであるが、その先は再び少しずつ高度を上げていく。 七田から急な遍路道が境目峠へ向かっているが、トンネルで抜けても良い。佐野の先に登山口があり急斜面の遍路道が2km ほど続いて尾根の林道に出て66番に至る。また、七田から遍路道で曼陀峠まで上り尾根の林道を進む道もある。

別格15番へは佐野から国道192号を進み、白地で橋を渡って県道267号へ入る。箸蔵の手前まではほとんど平坦であるが、箸蔵小学校付近から坂を上り、箸蔵寺の麓からの遍路道は急坂である。66番へは白地より県道268号を進むと19.1km である。また、国道32号を北上し込野から県道5号に入り、鮎苦谷川に沿って県道268号にでる行程もあり、約22km ある。

自転車・自動車で66番へ行く場合、佐野から県道8号で曼陀トンネルを抜けて林道に入る行程(65番から27.1)と、白地から県道268号に入る行程(33.5)があり、さらに、曼陀トンネルからロープウェイ山麓駅まで抜け(28.5)てロープウェイで往復する方法がある。次に67番へ行く際はこの行き方が最短距離である。

距離 :64番~3.4~伊曽の橋~5.9~いよ西条IC入り口~5.8~新居浜中村~5.0~新居浜池田~3.6~関の原~5.5~別格12番~5.8~豊岡~7.4~伊予三島~2.8~戸川公園~2.6~65番~3.5~平山~2.5~別格14番~4.0~七田~3.8~佐野~5.0~66番(七田~3.5~曼陀峠~6.1~66番)

別格13番・15番:65番~4.1~別格13番~6.7~平山~2.5~別格14番~7.8~佐野~7.3~白地~6.7~箸蔵小学校~2.9~別格15番

宿泊 :別格15番に宿坊がある。伊予西条・別格12番付近・伊予三島・佐野・白地・阿波池田・箸蔵に宿がある。

66番~71番[編集]

66番から林道を少し進むと下山の遍路道に入る。途中ロープウェイ山麓駅方面への道が左に分岐、別格16番へ行くにはこちらへ下る。急な部分もある野道を4km ほどで登山口である。舗装道へ出てからは緩やかに下っていくが坂道というほどではない。67番から先はほとんど平坦な道のりであるが、71番は山の上にあるため山麓から坂を上り最後は急になる。境内でも大師堂まで石段を上っていく。

自転車・自動車は県道8号、241号などを利用。66番から67番まで26.3km ロープウェイ山麓駅から67番まで8.6km である。67番以降は歩きの道とほとんど同じである。

距離 :66番~4.3~雲辺寺山登山口~5.1~67番~3.6~池ノ尻~5.1~68番・69番~4.5~70番~5.4~高瀬~5.9~71番

別格16番:66番~4.6~山麓駅~2.8~別格16番~3.3~粟井~3.4~67番

宿泊 :宿坊はない。雲辺寺山登山口付近・67番付近・観音寺市内・70番付近・高瀬周辺・71番付近に宿がある。

71番~77番[編集]

4km 以下の短い間隔で札所が7箇所続く区間である。71番から参道の急坂を下って茶屋の先から左に分岐すると、竹林の中を歩く遍路道である。高松自動車道の下をくぐって池の畔を過ぎると国道11号に出る。この先は72番から73番の緩やかな上り以外平坦な道のりである。

自転車・自動車は71番麓から県道48号・国道11号を通るため歩きより約1km 長くなるが、他の区間はほとんど距離は変わらない。

距離 :71番~3.5~72番~0.6~73番~2.2~74番~1.6~75番~3.8~76番~3.9~77番

別格17番・18番:71番~3.6~別格18番~4.8~72番、75番~6.6~琴平~5.9~別格17番~13.8~76番、77番~2.9~別格18番

宿泊 :75番に宿坊がある。72番付近・善通寺市内・77番周辺・別格18番付近・琴平に宿がある。

77番~83番[編集]

80番まではほぼ平坦な道のりである。80番の先から五色台まではさぬきのへんろころがしとも言える急な上りである。上りきって出た車道は緩い起伏を繰り返して進み、自衛隊演習所の入り口を過ぎたところで左の林道に入るとやがて遍路道に合流し81番に至る。81番からの林の中の遍路道は起伏を繰り返して進む。一旦車道に出るが、83番へ下る分岐の先で再び遍路道に入り、少し下って行くと82番である。同じ道を戻り分岐を左に下っていく。カーブを繰り返しながら下っていくが、ところどころに短絡する遍路道がある。山口籠神社からの遍路道を下ると鬼無の市街に下る。この先83番までの途中は迷路のような路地を通っていくが、平坦な道のりである。

自転車・自動車の場合80番までは歩きと変わらない道筋であるが、81番までは国道11号、県道180号を迂回するので距離が延びる。81番から82番までの車道、82番から山を下った県道177号・12号も距離が延びる。

距離 :77番~3.1~丸亀~4.1~78番~3.2~坂出~2.7~79番~6.6~80番~6.5~81番~5.0~82番~5.5~鬼無~6.4~83番

車道:80番~13.2~81番~8.3~82番~14.9~83番

別格19番:82番~4.6~別格19番~2.9~鬼無~6.4~83番、車両:82番~9.9~別格19番

宿泊 :81番・83番に宿坊があるが、81番は団体専用である。丸亀市内・78番周辺・坂出市内・80番付近・81番付近・83番付近に宿がある。

83番~88番[編集]

83番から屋島の麓までは平坦である。84番への上りは途中から急坂になる。屋島を下る遍路道は大変な急斜面で、転げ落ちないように注意が必要である。下りきって壇ノ浦からつながる水路に架かる橋を渡って少し進むとまたのぼりに入り、やはり後半は急坂を上り85番に着く。登山口からはケーブルカーも運行されている。85番から裏参道を下ると87番を過ぎて前山ダムの手前まで平坦な道である。

前山ダムからは二つの経路がある。県道3号・国道377号は緩やかに上って88番に至る。女体山越えは遍路道に入ってしばらくは緩やかだが、女体山手前から急になり、最後は岩を登るようなところがあり、山頂から88番までも急坂を下る。

別格20番へは多和助光から往復するが、87番から向かう場合と88番まで参拝してから向かう場合がある。また、長谷から夏子を経由する経路と落合橋を経由する経路がある。夏子から先、落合橋から先は上り坂となる。

自転車は屋島ドライブウェイに入れないので麓から往復し、山麓を迂回して85番に向かう。84番から85番まで7.4km となる。自動車はドライブウェイを往復、85番へは登山口駐車場に停めてケーブルカーで往復するのが良い。小型車であれば裏参道を登って85番付近まで行くことはできるが、山頂には駐車場がないのでお勧めできない。

距離 :83番~6.4~高松~5.1~屋島山麓~2.1~84番~3.2~洲崎寺~2.2~85番~6.5~86番~7.0~87番~4.9~前山ダム~5.3~多和助光~4.9~88番(前山ダム~5.9~女体山~1.5~88番)

別格20番:87番~10.2~多和助光~3.7~長谷:88番~7.3~長谷~4.5~夏子~9.8~20番:長谷~6.0~落合橋~10.9~20番

車両:83番~18.7~84番~7.4~85番登山口~6.9~86番~7.1~87番~16.0~88番

宿泊 :宿坊はない。高松市内・84番付近・86番周辺・87番付近・88番付近・落合橋付近に宿がある。

88番~1番[編集]

88番から1番へは大きく二つの経路がある。ひとつは長野から白鳥温泉を経由して引田へ出て大阪峠を越えるもの、もうひとつは長野から日開谷川に沿って市場町に下って10番入り口を経由するものである。88番から長野までは下りの道が続き、長野から白鳥温泉方向へは鄙びた遍路道で小山を越え、中尾峠の遍路道を下る。白鳥温泉からはわずかに下っているがほとんど平坦といってよい。引田を過ぎ、讃岐相生から大阪峠の遍路道に入り、途中には一部急坂がある。峠を過ぎて遍路道を下って阿波大宮駅を過ぎて車道に入ると1番までほぼ平坦である。

長野から日開谷川に沿って通る県道2号線は市場町まで緩い下りが続く。市場から1番まではほぼ平坦である。

距離 :88番~4.7~長野分岐~4.6~白鳥温泉~12.2~引田~6.9~大坂峠~10.6~1番(白鳥温泉~8.4~與田寺~9.3~引田)

88番~4.7~長野分岐~9.6~大俣~3.2~切幡古田~20.7~1番

宿泊 :白鳥温泉・三本松・讃岐白鳥・引田に宿がある。

  • 国土地理院電子国土Webシステム利用「四国八十八箇所霊場」情報[2]

宿泊について[編集]

宿の決定と予約

  • 天気・遍路道の状況・体調・宿泊施設の位置などを考慮して宿を決めるが、その際札所から引き返すことになる位置にある宿は避ける。歩きながら知り合った人に経験者がいればよい宿などを聞いておく。
  • ビジネスホテルは入浴・食事・出発時間が自由にできることが良い。インターネットが利用できるところも増えている。
  • 宿が少ない場所では2~3日前に予約することもあるが、前日でよい。大型連休などを除き、長い日程を予約するのは避けたほうが良い。予約時に朝食の可能時間を聞き、食事の有無を伝える。

宿での過ごしかた

  • 遍路宿では、洗濯機や風呂の利用は到着順なので呼ばれたらすぐ行けるように準備し、いずれも手早く済ませるように心がける。
  • 肉刺の手入れや筋肉痛の手当てなど体の整備をていねいにする。
  • 翌日の天気予報の確認、翌日の行程、宿の予約の再確認をする。必要に応じて当日の記録をまとめる。
  • 夕食時などに同宿の人と交流し、経験者から情報を得る。
  • 早めに就寝する。

参考日程[編集]

自動車・自転車・歩きのそれぞれについてどの程度で88箇所を巡ることができるかを記した。各自の運転や歩きの経験を考慮して参考にしていただきたい。

自動車[編集]

一日の行動時間は、朝は7時に宿を出発、17~18時に宿入りとする。移動時の速度は平均30km/時程度とした。また、札所での参拝時間は20分間とする。駐車場から境内までが遠い札所は所要時間を考慮している。

  • 第1日目:初日の走行距離は40km 程度に抑えた。札所でゆっくり時間を取り参拝の仕方に慣れるとよい。余裕を持って行動することを考え参考時間は入れていない。
    • 1番--5分--2番--10分--3番--15分--4番--5分--5番--10分--6番--5分--7番--10分--8番--10分--9番--15分--10番--25分--11番--5分--吉野川市内泊
  • 第2日目:走行距離は約140km、12番・20番と山上の札所がある。21番へはロープウェイ利用で計画した。二日目以降は札所番号のあとに参考出発時間を入れた。
    • 吉野川市--70分--12番8:30--60分--13番9:50--10分--14番10:20--5分--15番10:45--5分--16番11:10--10分--17番11:40--40分+昼食20分--18番13:00--10分--19番13:30--30分--20番14:20--30分--21番15:30--30分--22番14:20--40分--23番15:20--日和佐泊
  • 第3日目:走行距離は約195kmと長くなる。26番・27番・31番が山上にあるが全行程のほとんどはほぼ平坦である。
    • 日和佐--135分--24番9:35--15分--25番10:10--10分--26番10:40--60分--27番12:00--70分+昼食20分--28番13:50--20分--29番14:30--15分--30番15:05--20分--31番15:45--20分--32番16:25--20分--高知市内(桂浜など)泊
  • 第4日目:走行距離は170kmである。札所間の距離は伸びるが景色がよくて走りやすい。早めに宿に入れるので、途中で少しゆっくりしても良い。
    • 高知市内--20分--33番7:40--15分--34番8:15--20分--35番8:55--25分--36番9:40--110分--37番11:30--140分+昼食20分--38番14:30--足摺岬泊
  • 第5日目:走行距離が長くなり210kmとなる。45番は駐車場から境内まで0.6kmの石段を上らなくてはならない。
    • 足摺岬--100分--39番9:00--45分--40番10:05--105分--41番11:50--10分--42番12:20--25分+昼食20分--43番13:05--130分--44番15:35--25分--45番16:20--15分--古岩屋荘泊
  • 第6日目:走行距離は約100kmだが、札所間の距離が短い所が多いため参拝する札所は13箇所と多い。
    • 古岩屋荘--60分--46番8:20--5分--47番8:45--10分--48番9:15--10分--49番9:45--5分--50番10:10--10分--51番10:40--30分--52番11:30--10分--53番12:00--70分+昼食20分--54番13:50--10分--55番14:20--10分--56番14:50--10分--57番15:20--15分--58番16:00--今治市内
  • 第7日目:走行距離は170kmである。63番に上る途中に61番から63番を先に巡る。60番は駐車場から境内まで0.5kmある。66番は山上の駐車場まで入る行程で計画しているが、麓からロープウェイで往復しても良い。
    • 今治市内--10分--59番7:30--40分--61番8:30--5分--62番8:55--5分--63番9:20--40分--60番10:20--30分--64番11:10--90分+昼食20分--65番13:30--60分--66番14:50--60分--67番16:10--20分--68番・69番17:10--観音寺市内泊
  • 第8日目:走行距離は90kmあまりで短いが札所間距離が短いので参拝する札所の数は14箇所である。75番は境内が広く見所が多いので時間を40分取った。
    • 観音寺市内泊--10分--70番7:30--30分--71番8:20--15分--72番9:05--5分--73番9:30--5分--74番9:55--5分--75番10:40--10分--76番11:10--10分--77番11:30--15分--78番12:05--10分+昼食20分--79番12:55--15分--80番13:30--30分--81番14:20--15分--82番14:55--30分--83番15:45--10分--高松市内泊
  • 第9日目:走行距離は40km以下である。85番は山麓の駐車場に停めてケーブルカーを使うことにした。88番から1番または10番に戻ると四国を循環したことになる。
    • 高松市内--20分--84番7:40--30分--85番8:40--15分--86番9:15--15分--87番9:50--30分--10:20 88番11:00--90分--12:30 1番

自転車[編集]

行動時間は7時前後から18時ごろまでの間とする。平均時速は余裕を見て10~15km/時とし、札所での滞在時間は30分とした。休憩時間や昼食時間は見ていないが、速度や参拝時間は余裕があるので調整することができる。

  • 第1日目:走行距離約40km、走行時間4時間10分(平均10km/時)、参拝時間5時間30分(30分/箇所)
    • 1番--10分--2番--15分--3番--40分--4番--10分--5番--30分--6番--10分--7番--20分--8番--15分--9番--30分--10番--60分--11番--10分--吉野川市
  • 第2日目:走行距離約77km、走行時間7時間20分(平均10.5km/時)、参拝時間3時間
    • 吉野川市--240分(石井・神山経由)--12番 11:30--120分--13番 14:00--15分--14番 14:45--5分--15番 15:20--10分--16番 16:00--10分--17番 16:40--40分--徳島駅付近
  • 第3日目:走行距離約66km、走行時間7時間10分(平均9.2km/時)、参拝時間3時間
    • 徳島--60分--18番 8:30--20分--19番 9:20--90分--20番 11:10--60分(ロープウェイ自転車搭載)--21番 12:50--80分--22番 14:40--120分--23番 17:10--日和佐泊
  • 第4日目:走行距離約106km、走行時間9時間10分(平均11.5km/時)、参拝時間1時間30分
    • 日和佐--300分--24番 12:30--40分--25番 13:40--30分--26番 14:40--120分--奈半利
  • 第5日目:走行距離約75km、走行時間8時間(平均9.4km/時)、参拝時間2時間30分
    • 奈半利 --60分--27番 8:30--240分--28番 13:00--55分--29番 14:25--45分--30番 15:40--50分--31番 17:00--30分--高知市内
  • 第6日目:走行距離75km、走行時間7時間20分(平均10km/時)、参拝時間2時間30分
    • 高知市内--90分--32番 --60分--33番 --40分--34番 --60分--35番 --70分--36番 --120分--須崎市内
  • 第7日目:走行距離120km、走行時間9時間(平均13.3km/時)、参拝時間1時間
    • 須崎市内--180分--37番10:30 --360分--38番17:00 --足摺岬
  • 第8日目:走行距離105km、走行時間10時間(平均10.5km/時)、参拝時間1時間
    • 足摺岬--300分--39番12:30 --150分--40番15:30 --150分--津島
  • 第9日目:走行距離76km、走行時間6時間50分(平均11km/時)、参拝時間1時間30分
    • 津島--150分-- 41番 10:00--20分-- 42番 10:50--80分-- 43番 12:10--180分--内子
  • 第10日目:走行距離112km、走行時間9時間20分(平均12km/時)、参拝時間1時間
    • 内子--250分--44番11:40 --70分--45番13:20 --240分--46番前
  • 第11日目:走行距離68km、走行時間7時間10分(平均9.5km/時)、参拝時間4時間
    • 46番 --5分--47番7:40 --20分-- 48番8:30 --20分--49番 9:20--10分--50番10:00 --15分--51番10:45 --70分--52番12:25 --15分--53番13:10 --200分--54番17:00 --15分--今治市内
  • 第12日目:走行距離60km、走行時間6時間(平均10km/時)、参拝時間4時間30分
    • 今治市内----55番7:30 --10分-- 56番8:00 --10分--57番8:30 --30分-- 58番9:30 --50分--59番10:50 --120分--61番13:20 --5分-- 62番13:45 --5分--63番14:20 --70分--60番16:00 --60分--湯之谷温泉
  • 第13日目:走行距離100km、走行時間9時間40分(平均10.3km/時)、参拝時間1時間30分
    • 湯之谷温泉----64番7:30 --250分--65番12:10 --180分--66番15:40 --150分--67付近
  • 第14日目:走行距離48km、走行時間4時間15分(平均11.2km/時)、参拝時間5時間
    • ----67番7:30 --60分--68番 69番9:10 --30分--70番10:10 --60分--71番11:50 --20分--72番12:40 --5分--73番13:15 --15分--74番14:00 --5分--75番14:40 --30分--76番15:40 --20分--77番16:30 --20分--丸亀市内
  • 第15日目:走行距離60km、走行時間6時間(平均10km/時)、参拝時間3時間
    • 丸亀市内--20分--78番7:50 --40分--79番9:00 --40分--80番10:10 --80分--81番12:00 --60分--82番13:30 --90分--83番15:30 --30分--高松市内
  • 第16日目:走行距離85km、走行時間7時間50分(平均9km/時)、参拝時間2時間30分
    • 高松市内--60分--84番8:30 --40分--85番10:10 --40分--86番11:20 --50分--87番12:40 --100分--88番14:50 --240分--1番

歩き[編集]

通常は1時間に4km、上りの場所ではそれなりに歩行時間を考慮している。一日の行動は、宿のある場所で区切ってある。行動時間は7時頃から16~17時頃としているができるならもう少し早めに出発した方が良い。休憩や昼食の時間は入れていないので、歩く速さや参拝時間を調整して確保してほしい。

  • 第1日目:開始当初は歩行距離を短くし体を歩きに慣れさせる。初日は平坦な道なので時間がだいぶ余るが、札所でゆっくり時間を取ってお勤めに慣れるようにするとよい。3番から4番の間には3番奥の院の愛染院があるので参拝していってもよい。6番・7番に宿坊がある。
  • 歩行距離約16.2km、歩行時間3時間50分(平均4.2km/時)、参拝時間3時間(30分/箇所)
    • 1番--20分--2番--30分--3番--75分--4番--30分--5番--75分--6番
  • 第2日目:この日も10番札所への上りを除けば平坦な道のりである。宿は11番付近にもあるが、吉野川市の中心である鴨島に多い。翌日の山登りの際の非常食を用意しておくこと。
    • 歩行距離約23.5km、歩行時間6時間(平均3.95km/時)、参拝時間3時間
    • 6番--20分--7番--65分--8番--35分--9番--60分--10番--150分--11番--30分--吉野川市
  • 第3日目:12番へのへんろころがしに挑む。自分のペースで歩くことを心がけること。宿は鍋岩付近、本名・神山にあるが定員が少ないので注意。この日程では玉ヶ峠の上りを避けて宿も複数ある神山泊とした。
    • 歩行距離約25.1km、歩行時間8時間30分(平均2.95km/時)、参拝時間30分
    • 吉野川市--110分--長戸庵 8:50--80分--柳水庵 10:10--60分--浄蓮庵 11:10--40分--左右内 11:50--70分--12番 13:30--50分--鍋岩--100分--15:40本名、または鍋岩--90分--15:30神山)
  • 第4日目:緩やかな下りから平坦な道のりである。井戸は宿が一軒しかないので3.5km先の蔵本または7km先の徳島駅付近まで足を延ばして宿泊してもも良い。
    • 歩行距離約25.3km、歩行時間6時間20分(平均4.1km/時)、参拝時間2時間30分
    • 神山 --90分--本名 8:30--160分--13番 11:40--35分--14番 12:45--10分--15番 13:25--30分--16番 14:25--45分--17番 15:40----井戸
  • 第5日目:徳島市街地を通るので4日間の行動で必要を感じ、都会で無ければ手に入らないものを確保することができる。距離も短いので出発も遅めにし、徳島で時間を取れるようにした。19番には宿坊もある。
    • 歩行距離約20.8km、歩行時間5時間10分(平均4.02km/時)、参拝時間1時間
    • 井戸 8:00--100分--9:40 徳島 11:30--150分--18番 14:00--60分--19番
  • 第6日目:20番・21番が山の上にあり上りが2度になる。21番参道が県道28号に合流する黒河には宿が2軒ある。
    • 歩行距離約23.7km、歩行時間6時間(平均3.95km/時)、参拝時間1時間
    • 19番--200分--20番 14:20--100分--21番 16:30--60分--17:30 黒河
  • 第7日目:22番までの間に峠越えがある。22番から国道55号へ出た後、行程が二つある。国道をそのまま進むものと、県道25号で由岐へ入る海沿いのものである。23番には宿坊があるほか宿は複数ある。
    • 歩行距離約26.6km、歩行時間7時間(平均3.8km/時)、参拝時間1時間
    • 黒河 --110分--22番 9:20--310分--23番 14:50--日和佐泊
  • 第8日目:国道55号をひたすら歩く日程。歩き始めて1週間になるので距離を延ばす。朝はできるだけ早く出発することが望ましい。生見にはサーフィン客向けの宿が多い。
    • 歩行距離約39.8km、歩行時間10時間(平均3.98km/時)、参拝時間なし
    • 日和佐--230分--牟岐 10:50--70分--鯖大師 12:30--120分--海部 14:30--90分--宍喰 16:00--60分--甲浦 17:00--30分--17:30東洋町生見
  • 第9日目:引き続き国道をひたすら歩く。室戸には24番宿坊ほか宿が複数ある。
    • 歩行距離約36.4km、歩行時間9時間10分(平均3.97km/時)、参拝時間30分
    • 生見 --30分--東洋大師 7:30--240分--佐喜浜 12:00--180分--三津 15:00--90分--16:30 24番 ----室戸
  • 第10日目:26番は山の上にあるが、その後は国道55号を歩く。27番の麓には宿が複数ある。
    • 歩行距離約34km、歩行時間9時間(平均3.7km/時)、参拝時間1時間
    • 24番 --100分--25番 9:10--60分--26番 10:40--360分-- 17:00 27番麓
  • 第11日目:朝一番で山にある27番へ往復した後、国道55号を歩く。野市付近には宿が2~3軒ある。
    • 歩行距離約38km、歩行時間9時間30分(平均4.0km/時)、参拝時間30分
    • 27番麓 --60分--27番 8:30--200分--安芸 12:00--240分--夜須16:00 --60分--野市
  • 第12日目:ほとんど平坦な道のりである。30番から31番の沿道に宿が1軒ある。高知市街地方面で泊まっても良い。
    • 歩行距離約24km、歩行時間6時間(平均4.0km/時)、参拝時間2時間30分
    • 野市--60分-- 28番 8:30--140分--29番 11:20--110分--30番 14:40--50分--高知市内
  • 第13日目:31番・32番は山上にある。種崎からは渡船を利用。高岡には宿が2軒ある。
    • 歩行距離約29.3km、歩行時間7時間35分(平均3.86km/時)、参拝時間2時間
    • 高知市内 --60分--31番 8:30--90分--32番 10:30--90分--12:00種崎 12:10~12:15--20分--33番 13:05--95分--34番15:10 --100分--16:50 土佐市高岡
  • 第14日目:朝一番で山上にある35番を往復する。36番までの間に峠越えがある。36番から古来からの遍路道とスカイライン経由と2つの行程がある。遍路道には仏坂峠がある。浦ノ内湾には巡航船があり、36番から3.9kmの埋立桟橋13:47発に乗船できる、横波に14:42着である。横波から須崎市内へは200分程度。須崎には宿が複数ある。
    • 歩行距離38.5km、歩行時間10時間(平均3.85km/時)、参拝時間1時間
    • 土佐市高岡 --60分--35番 8:30--220分--36番 12:40--320分--須崎市内
  • 第15日目:土佐久礼の手前に焼坂峠があり、久礼からは添蚯蚓遍路道と奥大坂遍路道がある。影野から先はほぼ平坦である。37番に宿坊がある。
    • 歩行距離36km、歩行時間9時間(平均4.0km/時)、参拝時間30分
    • 須崎市内--210分--土佐久礼 10:30--200分--影野 13:50--130分--37番 16:30--窪川
  • 第16日目:国道56号を歩く。井ノ岬の旧道が良い。入野付近には宿が複数ある。
    • 歩行距離約34km、歩行時間8時間30分(平均4.0km/時)、参拝時間なし
    • 窪川--270分--土佐佐賀 --240分--土佐入野
  • 第17日目:峠越えはない。伊豆田トンネルが長い。下ノ加江からは海沿いで景色が良い。以布利に宿が2軒ある。
    • 歩行距離約34km、歩行時間8時間30分(平均4.0km/時)、参拝時間なし
    • 土佐入野 --150分--四万十大橋 9:30--210分--下ノ加江 13:00--150分--15:30 以布利
  • 第18日目:38番から折り返しの行程。下ノ加江の宿は1軒である。
    • 歩行距離約34km、歩行時間8時間30分(平均4.0km/時)、参拝時間30分
    • 以布利 --180分--38番 10:30--180分--以布利 13:30--150分--16:00 下ノ加江
  • 第19日目:上長谷から地蔵峠経由の行程を取った。宿毛に宿は複数あるが早出をするにはビジネスホテルが良い。
    • 歩行距離35.8km、歩行時間8時間50分(平均4.05km/時)、参拝時間30分
    • 下ノ加江 --210分--上長谷 10:30--220分--39番14:30 --100分--16:10 宿毛
  • 第20日目:宿の関係で歩行距離が長くなっている。松尾峠と柏の遍路道が厳しい。40番付近を過ぎると食料調達が難しいので注意。朝はできるだけ早く出発することが望ましい。津島に宿が複数ある。
    • 歩行距離約44km、歩行時間10時間30分(平均4.19km/時)、参拝時間30分
    • 宿毛 6:00--90分--松尾峠 7:30--60分--一本松 8:30--120分-- 40番 11:00--150分--柏 13:30--150分--畑地 16:00--60分--17:00 津島
  • 第21日目:歯長峠の遍路道が厳しい。卯之町に宿は複数ある。
    • 歩行距離38km、歩行時間9時30分(平均4.0km/時)、参拝時間1時間
    • 津島--230分--宇和島 10:50--150分--41番 13:50--40分-- 42番 15:00--150分-- 卯之町
  • 第22日目:43番への遍路道が厳しい。内子に宿は複数ある。
    • 歩行距離約34km、歩行時間8時間30分(平均4.0km/時)、参拝時間30分
    • 卯之町 --30分--43番 9:00--300分--大洲 14:00--180分--17:00 内子
  • 第23日目:下坂場峠と鴇田峠の二つの峠がある。久万高原に宿が2~3軒ある。
    • 歩行距離34km、歩行時間8時間40分(平均3.92km/時)、参拝時間30分
    • 内子--210分--突合 10:30--210分--宮成 14:00--100分--44番 16:10----久万
  • 第24日目:45番へは二つの行程がある。千本峠が厳しい。46番から47番付近に宿が2~3軒ある。
    • 歩行距離34km、歩行時間8時間30分(平均4.0km/時)、参拝時間1時間30分
    • 久万--130分--45番 9:40--180分--仰西 12:40--75分--三坂峠 13:55--115分--46番 16:20--10分--47番 17:00----久谷
  • 第25日目:松山市街地を歩く平坦な道のりである。53番から堀江付近に宿が2~3軒ある。
    • 歩行距離28km、歩行時間7時間20分(平均3.81km/時)、参拝時間3時間
    • 久谷--80分-- 48番8:50 --50分--49番 10:10--30分--50番11:10 --40分--51番 12:50--160分--52番 16:00--40分--53番 17:10--40分--堀江付近
  • 第26日目:途中は響灘を眺めながら歩く平坦な道のりである。今治駅付近に宿が複数ある。
    • 歩行距離36km、歩行時間9時間(平均4.0km/時)、参拝時間1時間
    • 堀江付近--120分--伊予北条 9:00--150分--菊間 11:30--210分--54番 15:30--50分--55番 16:50--10分--今治市内
  • 第27日目:58番が山上にあるが、そのほかは平坦な道のりである。壬生川付近に宿が複数ある。
    • 歩行距離29km、歩行時間7時間40分(平均3.78km/時)、参拝時間2時間
    • 今治市内--40分-- 56番8:10 --45分--57番8:25 --55分-- 58番9:50 --90分--59番11:20 --150分--三芳 13:50--80分--壬生川・丹原
  • 第28日目:60番への登山道は厳しい上りである。湯之谷温泉は一軒宿である。
    • 歩行距離30km、歩行時間8時間20分(平均3.6km/時)、参拝時間2時間30分
    • 壬生川・丹原--150分--湯浪 9:30--80分--60番 11:20--150分--61番13:20 --20分-- 62番 14:10--20分--63番15:00 --70分--64番16:40 --10分--湯之谷温泉
  • 第29日目:緩やかな関ノ戸峠の上下があるが、ほとんどは平坦な道のりである。三島に宿は2~3軒ある。
    • 歩行距離39km、歩行時間10時間(平均3.9km/時)、参拝時間なし
    • 湯之谷温泉--150分--中萩 9:30--180分--関ノ戸峠 12:30--90分--延命寺 14:00--180分--伊予三島
  • 第30日目:65番へ少し上りがある。佐野の先から66番手前が厳しい上りである。67番付近に宿が一軒ある。
    • 歩行距離33.5km、歩行時間9時間10分(平均3.65km/時)、参拝時間1時間
    • 伊予三島 --90分--65番9:00 --90分--椿堂 10:30--120分--佐野 12:30--100分--66番14:40 --150分--67番付近
  • 第31日目:68番と69番は同じ境内なので、参拝時間は両方で40分としている。72番・73番付近に宿がある。
    • 歩行距離28km、歩行時間7時間(平均4.02km/時)、参拝時間5時間10分
    • 67番 7:30--120分--68番 69番 10:10--60分--70番 11:40--180分--71番 15:10--50分--72番 16:30--10分--73番付近
  • 第32日目:ほとんど平坦な道のりである。坂出市街地には宿が複数ある。
    • 歩行距離22km、歩行時間5時間30分(平均4.0km/時)、参拝時間3時間
    • 73番 7:30--30分--74番 8:30--20分--75番 9:30--60分--76番 11:00--60分--77番 12:30--110分--78番 14:50--50分--坂出市内
  • 第33日目:80番の先に厳しい上りがある。83番付近に宿がある。
    • 歩行距離33km、歩行時間8時間30分(平均3.88km/時)、参拝時間2時間
    • 坂出市内--40分--79番 8:10--100分--80番 10:20--110分--81番12:40 --80分--82番 14:30--180分--83番付近
  • 第34日目:84番・85番と上り下りがある。87番付近に宿がある。
    • 歩行距離32.5km、歩行時間8時間40分(平均3.75km/時)、参拝時間2時間
    • 83番 7:30--100分--高松市街 9:10--100分--84番 11:00--110分--85番 13:20--100分--86番 15:30--110分--87番付近
  • 第35日目:結願の88番で終了しても良い。循環の道にするために1番へ向かう。引田に宿がある。
    • 歩行距離37km、歩行時間9時間30分(平均3.89km/時)、参拝時間30分
    • 87番 7:30--90分--前山ダム 9:00--150分--88番 12:00--330分--引田
  • 第36日目:四国循環の道をつないで完結する。このあとに高野山へ行く人が多い。
    • 歩行距離17km、歩行時間4時間30分(平均3.77km/時)、参拝時間なし
    • 引田--120分--大阪峠 9:00--90分--板野 10:30--60分--11:30 1番

気を付ける[編集]

全般について[編集]

本州との間に橋が架かって以来四国の治安が徐々に悪化傾向にあると言われているが、基本的に四国は非常に安全であり遍路に対して寛容な土地柄である。しかし、遍路狩りと呼ばれる遍路を狙った犯罪は昔から存在するとされ、また遍路そのものに反感を持つ地元住民も少なからず存在する。安全上の管理はしっかりすることと、感謝と謙虚の気持を忘れないことが肝要である。

四国の日差しは大変厳しく肌を出したまま歩いていると、単なる日焼けを通り過ぎて水泡など火傷の症状が出たり、場合によっては気を失ったりする場合がある。暑くても肌を露出しすぎないように注意するとともに、1~2時間に1度程度 100ccくらいの水分を摂るようにすることが必要である。

また、逆に南国四国も内陸に入ると冬は気温が下がり、道に霜が付いたり雪が積もったりすることがある。自転車・自動車はスリップ事故に注意するとともに歩きの場合も転倒することがないよう気をつける必要がある。

「お接待」について[編集]

四国遍路において独特の、地元の住民による遍路に対する施しの風習として「お接待」がある。 遍路は弘法大師を追い求める修験者であり、故に遍路は弘法大師の代理人である、という信仰の元、遍路に対して施しを行なうという風習が四国に根づいている。 今日において多いのは、一夜の提供(善根宿)、食事や金品(主に食事)の布施などである。 これは遍路に施しを行なうことによって、自らの代理として修道の道を歩んでもらおう、ひいては自らの功徳と成そうという信仰である。即ち、施しの対象は遍路であるあなたではなく、弘法大師である。

今日では施しを当てにした、あるいは「遍路だから大目に見て貰おう」といった邪心から、遍路のモラル低下が指摘されている。昔からの善根宿を止めてしまった所も少なくない。 お接待を受けるのはあくまでも弘法大師を追い求める修験者たる者であって、俗世のあなたでは無い。お接待を受ける際は、お大師様のありがたみを込め、弘法大師御宝号「南無大師遍照金剛」の三遍を唱え、納札を添えて受けるべきである。

もちろん、なんらかの修行を課して遍路に臨んでいる人もいるだろう。よくありがちなのは、通し歩きの遍路に挑んでいる中で、自動車で次の札所まで送る、といった送り接待である。 お接待を拒む行為は、お接待をする側にとっては功徳を積む機会を拒む行為である。信念をもってお接待を断るのであれば、例えば「歩きを修行として課しております」など、丁重にやんわりと遠慮すべきであろう。

帰る[編集]

結願を感謝して高野山奥の院の「弘法大師御廟」に参拝する人が多いが、京都市にある弘法大師ゆかりの東寺に行く場合もある。

  • 高野山奥の院へは、大阪ミナミの難波駅から南海高野線で極楽橋へ、ケーブルカーに乗り換え高野山駅、さらに路線バスに乗って奥の院前で下車する。極楽橋から歩く場合は、不動坂を登って女人堂を通り奥の院までは約5km である。また、高野線九度山駅から町石道と呼ばれる古道、約26km を歩いて上る人もいる。
  • 徳島からフェリーで和歌山へ渡り、和歌山港から和歌山市駅まで南海電車、和歌山市駅でJRに乗り和歌山駅、和歌山線に乗り橋本駅から南海高野線で九度山駅もしくは極楽橋駅からケーブルカーで高野山駅へ向かう方法もある。
  • 東寺へは京都駅から1.1km 約15分、近鉄東寺駅から0.6km 約10分である。


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