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写真撮影/カメラ用語
出典: Wikitravel
デジタルカメラブームの昨今、特別なハレの日でなくても街中でカメラを手に撮影する人を見かけるようになってきた中、ただ「何となく」写真撮影をするだけでなく、どのような機能があってどうしたら良い写真が撮れるのだろうか?ということも知っておきたいところである。
それを実現する為に、ここではカメラの基本用語についておさらいの意味を含めて述べることにする。所有するカメラの取扱い説明書も併せて参考の事。
[編集] カメラの基本機能
- シャッター速度:シャッター幕を開いてフィルム・撮像素子に露光する時間の事。シャッター速度が長いと手持ち撮影では手ブレが生じる。人にもよりけりだが、一般的に1/付けているレンズの焦点距離[mm]秒のシャッター速度より低速だと手ブレが影響し始めると言われている(焦点距離50mmのレンズだとシャッター速度1/50秒が手ブレ限界)
- 絞り:光の量を調節するために開けられた孔の事。絞り羽と呼ばれる板状のもので調節を行う。絞りの大きさを示すパラメータとしてF値(えふち)があり、数値が小さいほど孔のサイズが大きく、数値が大きくなるにつれて小さくなる。絞り径とピントには関係(被写界深度参照)がある。
- 露出モード:上記シャッター速度、絞り値をカメラ側が考えて適切な露出になるように自動で設定してくれるモードの事。主に4種類あり、シャッター速度も絞り値も手動で設定するマニュアル露出(M)モード、絞り値は手動で設定し、絞り値に合わせてシャッター速度を自動制御する絞り優先(A)モード、逆にシャッター速度を手動設定し絞り値を自動制御するシャッター速度優先(S)モード、シャッター速度も絞り値も自動制御するプログラムオート(P)モードがある。慣れないうちはすべて自動のPモードに合わせておいて、慣れてきたら「車など動いているものを撮りたい→Sモード」、「被写界深度を浅くして背景をボカしたい→Aモード」、「カメラで言う適正でなく、少し明るめ(暗め)の写真が撮りたい→Mモード」など成長に合わせて設定するのが良いだろう。
- 撮像感度:撮像素子が感じ取れる光の量を表したものでISOというパラメータで表わされる。ISO値が大きいほど短い時間で露光するが反面、ざらつき(ノイズ)が出やすく、ISO値が小さいと長い露光時間が必要になるがノイズが出にくい。通常、日中ではISO100~400、夜間ではISO800~に設定するの普通である。
- ホワイトバランス(WB):様々な色温度の光源下でも適正な白色を再現しようとする機能。例えば、結婚式場などでは赤い暖色系の光源が使われることが多いが、その中で白のウエディングドレスを撮影すると白のドレスが赤く撮影されてしまう。そのような場合、ホワイトバランスで環境光源の色を相殺するように青味を加えて白くなるように補正を行う。尚、フィルムカメラにはそのような機能は無く使用するフィルムによって使い分ける。フィルムでデーライト用とされているものは、日中撮影(色温度5500K相当)環境を想定した撮影に適したフィルムであり、タングステン用というのは電球(色温度3300K相当)環境下での撮影に適したフィルムである。
- オートフォーカス(AF):ピント合わせをカメラが行ってくれる機能の事、反対に自分でピント合わせを行うことをマニュアルフォーカス(MF)という。AFには主に2種類あり、一度ピントを合わせたら再度AFを開始するまでピントが固定されるシングルサーボAF(S-AF、CanonではワンショットAF)、動いてる被写体に合わせてピントを追いかけ続ける動体追従AF(コンティニュアスサーボAF、C-AF、CanonではAIサーボ)がある。
[編集] デジタルカメラに関する機能
- RAW(ロウ):カメラ側で画像データとして変換処理を行っていない生データの事。RAWデータはオリジナルデータなので画像データとして変換・圧縮処理が行われているJPEGと比べるとファイルサイズが大きくなる傾向にある。RAWデータは統一規格ではないので記録方式はメーカーにより様々であり、拡張子はメーカーにより異なる。RAWデータを現像(プリントアウト)するには所有するカメラのメーカーが提供する現像ソフトが必要であるが、最近ではAdobe Photoshopなどサードパーティーのソフトでも各メーカーのRAWデータに対応するようになってきている。撮影後にコントラストや色温度調整などの画像処理を行う予定のある人はRAWで撮影を行うが、撮影後に何も処理を行わない場合ならメディアの記録容量の無駄になるのでJPEG撮影で十分である。
- Exif(イグジフ):撮影日時やカメラの設定等の情報を撮影画像データ内に記録する為の規格。Exif情報からプライバシー情報が洩れてしまうことがある。最近は携帯電話のカメラ機能もExifに対応してきており、携帯電話にGPS機能が搭載されていたりすると撮影の際に位置情報を記録してしまい、そのまま画像をブログに掲載などすると、撮影画像のExif情報から「いつその場所にいたか」バレてしまうことがある。
- PictBridge(ピクトブリッジ):デジタルカメラをUSB等でプリンターに直接接続して撮影画像を印刷するための統一規格で、画像データをPC上にいちいち移すことなく印刷することができる。この機能を利用するには、デジカメおよびプリンターがPictBridgeに対応している必要がある(対応さえしてればメーカーが一致している必要はない)が、昨今のカメラおよびプリンターはPictBridgeに対応しているので購入の際、あまり気にすることはないだろう。
[編集] その他の機能
- シーンプログラムモード:「夜景に適したカメラの設定で撮影したい」、「ビーチの青色をより引き立たせたい」、「雪の白をより引き立たせたい」、「遠方の山がよりクリアに写るようにしたい」、「花火をよりクリアに撮りたい」、「人物撮影に適したカメラの設定で撮影したい」など、いろいろな撮影シーンをあらかじめ想定し、それに合わせてシャッター速度や絞り値、ホワイトバランスなど、予めそのシーンに適しているとされているカメラ設定に自動設定してくれるモード。
- バルブ撮影:シャッター幕を開きっぱなしにしておいて、ずっと露光させておく機能。花火撮影や夜空を撮影するときなどに用いられる。
- 多重露光:フィルムカメラにおいて、通常シャッターを切ったらフィルムの巻き上げを行って次のコマに移るのだが、多重露光では巻き上げを行わず同じコマに再度露光を行う機能。デジタルカメラでも同様の機能を持つカメラがあるが、高機能カメラでないと搭載されていないのがほとんどである。花火大会で一つのコマに複数の花火を写し込む時や、バスケットボール等で、ボールの軌跡を一つのコマに写し込みたい時などに用いられる。
- 手ブレ補正機能:手ブレを軽減する為の機能で、メーカーにより、OS(Optical Stabilizer)・VR(Vibration Reduction)、IS(Image Stabilizer)と呼ばれている機能である。手ブレ補正の方式として、レンズ側に補正機構が搭載されている方式とカメラ側に補正機構が搭載されている方式の主に2種類に分けられ、メーカーによりどちらを採用しているかが異なっている。レンズ方式を採用しているメーカーはCanon、Nikon、Panasonic、Sigmaなど、カメラ方式はOLYMPUS、PENTAX、Sony-α(KONICA MINOLTA)などである。レンズ側で補正する方式は、撮像素子に対する手ブレだけでなくAF光学系やファインダー光学系に対しても有効であり、ファインダーを覗いて画角合わせする時にも手ブレ補正が働くという利点があるが、レンズ自体の重量化およびコストが高くなるという欠点がある。一方、カメラ側で補正する方式はカメラ本体に手ブレ機能が搭載されているのでどのレンズに対しても機能が働くという利点があるが、露光中の撮像素子のみにしか効果はなく、ファインダーに対しては手ブレ補正効果が無い。
- ブラケット(BKT):露出や色温度の設定値を少しずつシフトして撮影を行う機能。その撮影環境で適正な色温度や露出設定を行うのが難しく判断が付かない時、撮るだけ撮って後で絵を見て必要な絵をチョイスするのに使われる。露出ブラケット(AE-BKT)は撮影の毎に露出補正値の切り替えを行い、ホワイトバランスブラケット(WB-BKT)は一度の撮影で画像処理的に色温度を切り替えて一度に複数の画像を記録する。他にも、フラッシュの発光量を撮影毎に切り替えるフラッシュブラケット(FL-BKT)がある。
[編集] 関連用語
- 色温度:光源が発する光の色を数値化したもの。単位は[K(ケルビン)]で表わされる。数値が低いほど暖色系の光源であり高いほど寒色系の光源である。一般的に、日中の晴天下での色温度が5500K付近とされている。
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高画素のデジカメは高性能のカメラなのか? デジタルカメラを購入する際、その性能を表す指標としてよく聞くのが画素数であり、販売店でも「このカメラは○○万画素もあり高性能ですよ~」と売り文句にしているケースも聞かれる。では、画素数が大きいほどデジタルカメラとして優れているのか? 答えは必ずしもそうとは限らない。同じ撮像素子の大きさで高画素化を行う、すなわち撮像素子の受光センサーの面積が小さくなるという事は、受けられる光の限界がそれだけ早く飽和するという事であり、輝度情報の再現幅(階調)が狭くなるという事に繋がる。また、受光面積が小さくなると画像にノイズが増したりなど悪影響もあるので、必ずしも画素数がデジタルカメラの性能を表す全てではないという事である。階調性能はそのままで高画素化を求めるのであれば、撮像素子を大きくして受光面積を広げる事になるのだが、そうするとコストが高くなる(同じ画素数でも一眼レフとコンパクトカメラで価格が違う理由の大半はこの為) 尚、画素数が1,000万画素もあれば、A4サイズでプリントアウトしても十分きれいに写真が印刷できるので、A4以上のポスターを印刷するとか画像の一部を切り抜いて使うという使い道が無ければ、それ以上の高画素を求める必要が無いとの事 |
- 画素:デジタル画像は色情報を持つ点が集まったドット絵の様なものであり、画素とはデジタル画像を構成するドット(点)の事。単位は[pixel(ピクセル)]で表される。デジカメの撮像素子にはデジタル画像の一画素分に相当する受光センサーが方眼紙状に配列され、各受光センサーで光の強弱を測り信号処理を行ってデジタルデータに変換している。画素数はデジカメの性能を表す指標の一つとして挙げられ、一般的に画素数が増えると細い線が描画できて高精細な画質(=高画質ではない。コラム参照)になると言われている。
- 焦点距離:レンズから撮像素子に結像するまでの距離。焦点距離は単位[mm]の数値で表わされ、人間の目が焦点距離およそ50mmである事から50mm近傍を標準域、35mm以下を広角域(ワイド)、130mm以上を望遠域(テレ)と呼ばれる。望遠になるほど画角が狭まるが遠くの被写体を拡大でき、逆に広角になると広い範囲を写すことができる。焦点距離の切り替えができるレンズをズームレンズ、固定のレンズを単焦点レンズという。風景写真を撮る時には広角域のレンズが良く用いられる。
- 適正露出:フィルムに当たる光の量(露出量)が適切な状態の事。露出量はシャッター速度(Time Value)、絞り値(Aperture Value)、撮像感度(Sensitive Value)、光の量(Bright Value)で表わされ、BV+SV=TV+AVの関係式が成り立つ時が適正露出である。光の量が不足して暗い状態の事をアンダー(画像)、逆に光の量が多すぎて明るい状態をオーバー(画像)という。ちなみに、カメラで制御する適正露出というのはカメラが判断する適正であって、構図内に強烈な光があったり(露出が合わないのような例)すると見た目では暗く見えたり、明るく見えたりするので、その時はマニュアル露出でシャッター速度と絞り値を手動設定するか、露出補正を行う。
- 半押し:シャッターボタン(レリーズボタン)を全部押し下げるのではなく、半分だけ押し下げること。大抵のカメラの初期設定では半押しをすることでオートフォーカスが動き始める。動体撮影の際、被写体の動きを予想して予めピントの位置を合わせておく置きピンというテクニックがあり、その際に半押しを多用することになる。
- パン(パンニング):カメラの撮影方向を横に振る事。上下方向に振る事をティルトと言う。
- 被写界深度:被写体の前後でピントがクリアに見える範囲のこと。絞り羽を制御することにより被写界深度が変わり、孔の径が小さくなるほど被写体の前後で像がクリアに見える範囲が広がり、孔の径が大きいと範囲が狭くなり被写体の前後がボケて見える様になる(テレフォンカードの穴を覗くとこれまでボケて見えていたものがはっきりとクリアに見える原理と同じ)。被写界深度は絞り径のサイズの他に焦点距離や撮影距離が関係し、焦点距離が長い(望遠である)、撮影距離が短くて近くの被写体ほど深度が浅くなる。また、撮像素子が大きくなるほど深度が浅くなるので、同じ焦点距離かつ撮影距離でも素子のサイズが小さいコンパクトよりも一眼レフの方が被写界深度が浅くボケが強くなる傾向になる。一般的に、レンズの絞りを大きくするほど被写界深度が深くなり、ピントがクリアになる範囲が広がるので本来目的とする被写体への焦点を合わせやすくなるが、周りが十分に明るい所でないと、絞り込みの結果逆にシャッタースピードが必要以上に落ちてしまい、ブレが生じることがある。また、絞りを大きくすることでわざと被写界深度を浅くして周りをソフトフォーカスのようにするテクニックもある。なお、被写界深度を深くして、多少ピントが前後に外れてもボケの無い像を撮影する方法をパンフォーカスという。

