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写真撮影

出典: Wikitravel

これは「お役立ち情報」の記事です。

本記事では写真撮影を行うにあたって、役立つ情報を記す。

もし、この記事に対して「素晴らしい写真が撮影できるベストスポットを教えろ」という期待があるのであれば、写真撮影は絵を描くことなどと同様に誰かから強制されて行うものではなく、自分自身の思いによって「素晴らしい」と感じたもの(事)に対してシャッターを押すべきであり、それはすなわち創作者(つまりあなた)が撮影スポットやシャッタータイミングを考える事に他ならない。よってそれに対する答えは「自分で考えなさい」ということである。


[編集] 撮影機材

旅行先で写真撮影を行う際、何を持っていけばよいのか?一言で言い表すならば「何を求めるのか」による。もし、あなたがコンクールに出すような写真を撮りたいと思うのであれば高級一眼レフでそれなりの機材を用意する必要がある。とは言え、旅行先で写真を撮るということは「芸術的な作品を作り出す」というよりも「記録に残す」ということが主体になるだろうと思われる。

本項では「旅行写真を撮影する=記録に残す」上での撮影機材について述べる。

[編集] カメラ

旅行に持っていくカメラの条件

  • まず挙げられるのが「軽量である事」その一言に尽きる。
  • デジタルカメラなど電池を使用するものは、電池の寿命、電池の入手のし易さ、充電池の場合は充電方法や充電に必要な時間が重要である。(電池切れは致命的である)
  • 撮影対象や撮影条件により適材適所であり、コンパクトデジカメがベストであったり、望遠レンズを付けた一眼がベストであったりもする。状況によっては、目立たない携帯電話内蔵カメラがベストであるケースもあり、周りに違和感を与えないように注意したほうが良い。(#写真撮影を行う上でのマナーを参照)

[編集] フィルムカメラ

携帯のカメラ機能やデジタルカメラが普及した昨今、写真が趣味の人が扱うオールドカメラかレンズ付きフィルム(使い捨てカメラ)くらいでしかお目にかからなくなってきた。敢えてフィルムカメラの利点を挙げるとするならば、(旅行と関係ないが)デジタルデータと違い偽造できないので裁判沙汰になった時の状況証拠になるという点と、機械式フィルムカメラは電子機器※として扱われないので飛行機の離着陸時でも機内で撮影ができることくらいだろうか。※フィルムカメラでも電子制御する(主電源のスイッチがある)ようなカメラだと電子機器として扱われるので機内では使用できない。

レンズつきフィルム(富士フィルムの「写ルンです」やコダックの「スナップキッズ」など)も用途によっては利用価値がある。単に証拠写真がほしいとか、ちょっとした記念写真だけ必要なら、これらは低価格(定価で¥1800くらい。安売りだと¥500くらいである)なので、ものも使いようくらいに考えるならこれらも選択肢に入る。

旅行に関するフィルムカメラの注意事項として、空港の手荷物検査でX線を通す際にフィルムが感光して撮影したものがすべてパーになるという恐れがあることに一応気を配っておく必要がある。最近のX線検査装置ではISO400位の低感度フィルムであれば感光はしないと言われている。但し、ISO800とか1600などの高感度フィルムをX線検査装置にかけた場合や、荷物の預け入れを行った時や中に不審な箇所があって再検査を行う時に強力なX線検査装置を通した場合には感光する恐れがある。フィルムが感光して撮影したものがお釈迦にならないよう、フィルムをハンドキャリーし、X線装置を通す前に係員に荷物の中にフィルムがあることを告げて手検査(ハンド・インスペクション)にしてもらう必要がある。

[編集] コンパクトデジカメ

コンパクトカメラならば、どのメーカーのどの機種を選んでも軽量という条件を満たすであろう。コンパクトデジカメが世の中に普及している昨今、性能面についてはどのメーカーもほぼ同じようなものである。後はその機種の持つ付加価値、値段、自分の好みでチョイスするといったところである。

[編集] デジタル一眼レフカメラ

少し趣味に走り、記録に残すにしても「写真にボケ味を出したい」「もっと色彩豊かな綺麗な写真を撮りたい」となると一眼レフの購入も視野に入ってくる。一眼レフと言ってもCanon 1Ds-MkⅢやNikon D3の様な一台で給料二か月分もするような高級機種もあればレンズキット込で十万円以下の機種もある。プロのカメラマンを目指すのならばともかく、ちょっといい写真を撮りたいという程度であれば後者で十分である。

あると便利な一眼レフカメラの機能
  • 手ブレ補正:手持ちで撮影する際にブレを検知して軽減するように抑える機能。レンズの焦点距離が望遠域になる程、手ブレの影響が出てくるので、望遠レンズ購入の際にはひとつのポイントとなる。
  • ライブビュー:撮影したい被写体をファインダーではなくTFTモニター上に映して確認できる機能。撮影構図を確認したい場合や、接写撮影やローアングル撮影などを行うときに便利である。
    • ライブビュー搭載機種を選択するならば、モニターが可動式の方が何かと使い勝手が良い。猫などをローアングルで撮影する様なファインダーを覗けない場合、可動ヒンジの付いてるTFTモニターを見やすい方向に向ければ良いだけなので無理な姿勢で覗き込むような事をしなくて済む。
  • ダストリダクション:一眼レフの醍醐味の一つ「レンズ交換」の際にミラーボックス内にゴミが侵入しても撮像素子に付着しないよう、撮像素子の前に配置されたダストフィルターの振動でゴミを落とそうとする機能。
    • 撮像素子にゴミが付着したまま撮影を行うと、ゴミが画像に投影されてしまう。屋外でレンズ交換を行う場合はできる限りホコリのない場所で行うべきである。
    • ダストリダクション機能が無い場合、撮像素子のゴミ取りはメーカーのサポートセンターに持って行き、有償によるクリーニング作業を依頼することになる。
    • 下手に素人がゴミを取り除こうとして撮像素子にキズを付けてしまったら、もはやカメラとしては使い物にならず、メーカーとしても保証対象外扱いになってしまう。
  • GPSユニット:カメラとGPSをリンクさせることで、撮影画像にGPSで取得した位置情報をExifに記録する機能。旅行中に撮影した画像を後日確認する際に「どこで撮影したものか」が解るので便利である。

[編集] レンズ

一眼レフの場合、Body本体だけでなく交換レンズも必要になる。旅行の際に「どのレンズを持っていくのか」レンズ選びが一つのポイントとなる。着替えなど他にも荷物がある中、カメラ機材をたくさん持っていく訳にもいかず、レンズについてはせいぜい2本が妥当と言ったところであろう。レンズ選びのポイントとして次の通り

  • 焦点距離 — 撮り逃しを防ぐのであれば単焦点レンズよりズームレンズの方が良い(下記の焦点距離はデジタル一眼レフで一般的な撮像素子サイズAPS-Cで使用する場合を想定、焦点距離50mm=フルサイズ換算で約1.6倍の80mm相当を指す)
    • 18-200mmなど高倍率ズームレンズもあるので、これ一本持っておけばOKとも言える。
    • 風景写真プラスアルファ(+人など)を撮るような場合、焦点距離50mmだと少し不安であり、70mmくらいの望遠域までズームできるといろんな撮影シーンをカバーできる。
    • 動物園のように被写体まで距離が離れてしまう事が想定される場合、少なくとも焦点距離100mmまでズームできるレンズが必要。空港のデッキから飛行機撮影をするような場合だと200mm以上は必要になる。
    • ポートレート撮影において1mくらいの撮影距離で人物の撮影をする場合、焦点距離30mm程度が目安である。
    • ワイド域については、吊り橋の上のような狭い場所で被写体までの距離が短くなる撮影を想定すると、焦点距離18mmあれば背景と人物がうまく構図に入り込む。
  • レンズの重量 — カメラ本体だけでなくレンズ自体の重量も考慮したい。
    • レンズの本数が多くなるほどそれだけ重さが増すということである。
    • 普段から身の回りの物をいろいろ撮影して回って、自分の撮影のクセ(撮影距離・その時の焦点距離)を把握しておくと、おのずと持っていった方が良いレンズが選別できるようになる。
  • レンズの特性 — 特殊用途のレンズよりユーティリティレンズをチョイスした方が良い。
    • 予め目的があるならともかく、持っていったはいいが使わないということがありうる。重たいものを持ち歩く=筋力トレーニングにしかならない。
    • 超望遠レンズやマクロレンズなど、用途が限られるレンズについては本当に必要な局面があるのか考えて持っていった方が良い。

[編集] アクセサリー

  • エクステンションチューブ(接写リング) — カメラとレンズの間に装着することでマクロレンズを用いなくても被写体を至近距離で撮影(接写撮影)をすることができる。普段から接写撮影をするような機会が多い人や画質にこだわりたい人なら素直にマクロレンズを購入した方が良いが、たまに花とか接写したいという程度ならその為にマクロレンズを持ち歩くのもバカバカしい(重たい・値段が高い)ので接写リングを携帯しても良いだろう。
  • 記録メディア — 銀塩カメラ時代のフィルムに該当するもので、デジタルカメラで撮影した画像データを記録しておく媒体。昨今のデジカメで用いられる主な記録メディアはコンパクトフラッシュ(CFカード)SDカードが挙げられ、この他にもSONY製品で扱うメモリースティックやOLYMPUS製品で扱うxDカードなどが挙げられる。記録メディアを選ぶ上でのポイントは記録容量および転送速度であり、記憶容量は撮影できる枚数、転送速度はカード記録の時間に関わる。RAWやTiffによる高画質撮影や(昨今のトレンドとして)動画撮影などをする場合にはファイルサイズが大きくなるので沢山の枚数を撮るには大容量のメディアが必要になる。また、転送速度が遅いメディアだとカメラの一次記録領域から記録メディアへの書き込み時間が長くなり、その間、撮影を受け付けない時間(レリーズロック)が発生しやすくなる。
  • 三脚・一脚 — 手ブレを防ぐためにカメラを固定するための道具で、夜間撮影や望遠レンズをつけて遠くにある被写体を撮影するような時に必要。旅行の際に持ち歩くことを考えたら、軽量のカーボン製の三脚が便利だが値段が高い。
  • テレコンバータ(テレコン) — カメラとレンズの間のマウント部に装着することで焦点距離を延ばすことができる。テレコンの利点は大掛かりな機材ではないので簡易的で携帯性が有る点で、例えば鞄の中にでも携帯しておいて、旅先で木に止まっている鳥を撮りたくなった時などに便利である。また、焦点距離300mm以上の超望遠レンズは値段も高く(中にはBodyの価格より高いものも)なかなか一般ユーザーが手を出せないのが実情である。そのような場合に安価なレンズにテレコンを装着して代用するのである。
    • テレコンは倍率表記されており、x1.4/x1.7/x2.0がある。例えば焦点距離200mmのレンズに1.4倍のテレコンを装着すると焦点距離が280mm相当になる。
    • 反面、テレコンを装着すると開放F値が暗くなる(x1.4で1段(例:F2→F2.8)、x1.7で1.5段、x2.0で2段)ので、適正露出を得るにはその分シャッター速度を遅くするか撮像感度を上げる必要がある。また、装着できるレンズが限られていたり、AFが使えなくなる場合もあるので購入の際には確認の事。
  • フィルター — フィルターには、光量を落とす目的のNDフィルターやガラス面等の反射を軽減させる目的のPLフィルターなどがある。普通の写真撮影に飽きて何らかしらの効果がほしい場合にあると便利である。またレンズを購入した時にレンズ面に傷がつかない様、保護フィルターも併せて購入するようにしたい。
  • フラッシュ(ストロボ) — 被写体に照射されている光量が不足している時に、光を発して光量不足を補うための装置。ストロボという名称が商標登録されている為、メーカーによってエレクトロニックフラッシュスピードライトと言われているもの。例えば逆光になってしまって主要被写体が真っ黒に写ってしまう時などに用いられる。
    • フラッシュにはカメラと別個の装置としてホットシューに取り付けて使う外付けフラッシュと、ボディに内蔵されている内蔵フラッシュがある。とりわけ必要な機材というわけでもなく、内蔵フラッシュが付いているのであれば最初の内はそれで十分である。
    • 内蔵フラッシュを用いる場合の注意として、レンズの口径が大きい場合や被写体までの撮影距離が短い場合には、フラッシュの光がレンズよってにケラれてしまい、レンズの影が写ってしまうことがある。新たにレンズを購入したら、どのくらいの撮影距離ならケラレが発生しないか、あらかじめ確認しておくとよいだろう。また、内蔵フラッシュをバシバシ発光させていると、電池がその分早く消耗する事にも気をつける事。
  • 予備電池 — 旅行の際、もの珍しい風景をバシバシ撮影するためには予備のバッテリーを用意しておきたい。二泊三日程度ならば予備が1つあれば何とか足りる※だろうが、日程がそれ以上かかる場合は充電器を用意したほうがよい。※夜間撮影で内蔵フラッシュを使う予定がある場合や寒い地域に行く場合などはバッテリーの消耗が早くなるのでその分も考慮のこと。

[編集] 撮影テクニック

本項では旅行先で想定されるシーンにおいて、綺麗な写真を撮影する為のちょっとしたコツについて述べる。

[編集] WBがうまく合わない

デジタル一眼レフで撮影したら、ホワイトバランスがうまく合わず全体が赤っぽい(青っぽい)写真が撮影されることがあるかと思う。そのような場合、ホワイトバランスをオート任せにせず自分で設定を行う。プロのカメラマンだと、色温度計を用いて撮影環境下の色温度を測定して、カメラの色温度設定するのだが、旅行写真ではさすがに色温度計などの機材を用意する事までは無いと思うので、プリセットWBで環境光源に合わせてモードを設定するか、マニュアルWBでカメラに白の基準を覚えさせるかのどちらかを行う。

カメラに用意されているホワイトバランスのモードは次の通り。

WBのモード
  • オートWB — カメラに付いてる光源センサーで撮影環境の光源を検出し、自動で色温度の設定を行う。ただし、撮影画角内に複雑な光源があったりすると色温度が外れて、撮影画像に赤っぽくなったり、青っぽくなったりする。
  • プリセットWB(NikonはマニュアルWB) — ユーザーが撮影環境の光源に近い設定を行う。「晴天」とか「曇天」「蛍光灯」などの光源モードが存在する。
  • 色温度設定 — 色温度計で色温度を測定して、カメラで色温度[K]を手動設定する。
  • マニュアルWB(各社名称様々、NikonはプリセットWB、OLYMPUSはワンタッチWB) — 光源環境下で無彩色の被写体を撮影してその撮影データから撮影環境下における白の基準を決める。
※コンパクト機には色温度設定、マニュアルWBのモードはよほどの高級機でない限り、入っていることは無いと思うが、それでも撮影環境の光源に合わせてプリセットWBを設定するだけで、オートWBよりも適切に色温度を合わせることができる。
マニュアルWBを設定する
  1. 無彩色の紙(白紙)を用意する。可能ならば18%グレー用紙(カメラ専門店にて販売)があるとよい
  2. 用紙を誰かに持っててもらい、光源からの光が用紙全体に照射するように配置する
  3. WBの設定をマニュアルWBに設定する(M-WBのデータ取得方法はカメラの取説参照の事)
  4. 画角いっぱいになるようにし、用紙を撮影する
それでもWBがうまく合わない場合
  • プリセットWBを「フラッシュモード」に合わせて、撮影の際にフラッシュを発光させる。被写体にフラッシュを照射することで、強制的にWBをフラッシュ撮影に適した環境(5200K、太陽光とほぼ同じ)にしてしまう。

[編集] 夜景撮影

新宿都庁展望台からの夜景

夜のビル群など夜景撮影を行う際にフラッシュを焚いて撮影する人を見かけるが、何もない空間にフラッシュを焚いても光が被写体に届かなければ意味がない。夜景撮影をする際には三脚を用意して、カメラがブレないよう固定して撮影を行う。

用意するもの

  • 三脚 — 旅行先だと三脚を持ち歩いていることもないと思うので、近くの平らな台などでも可
  • ケーブルレリーズ(リモコン) — シャッターを押した時にカメラに振動を与えないようにするために、リモコンがあると便利。無ければセルフタイマーで撮影

撮影方法

  1. カメラを三脚に固定する(無ければ辺りを見回して平らな手すりや台などを探す)
  2. ファインダーを覗いて構図を確認する
    • ガラス越しに撮影を行う場合、レンズをガラスの手前ギリギリまで近づけると反射の写り込みが軽減される(レンズが沈胴式の場合、レンズをガラスに当て付けると繰出した時に破損させる原因となるので注意)
  3. カメラの設定を次に合わせる
    • カメラの撮影(ドライブ)モードを「セルフタイマー」に設定する
    • フォーカスモードを「MF」に設定し、ピント距離を「∞[m]」に設定する
    • フラッシュを「OFF(発光させない)」に設定する
    • ホワイトバランスは「晴天」で可
  4. レリーズボタンを押してセルフ撮影開始。その間、できるだけカメラに触れないようにすると手ブレしなくて良い。

[編集] 夜景&人物撮影

綺麗な夜景を背景にして人を撮影しようとフラッシュを焚いて撮影するが、人物だけが浮き上がって、肝心の夜景が真っ暗だったという経験があるかと思われる。その時はフラッシュの発光モードをスローシンクロモードで撮影する。暗い室内でも被写体と背景との距離が開いているような場合でもスローシンクロを使うと被写体も背景もきれいに写すことができる。

用意するもの

  • 三脚 — 夜間撮影を行うときは必須。無い場合はカメラがブレないように水平な台を探すこと
  • フラッシュ(ストロボ) — カメラの内蔵フラッシュでも可
  • 懐中電灯 — 必須ではないが、暗くてAFでのピント合わせが難しい時に被写体をライトで照らすなどの用途に使える

撮影方法

  1. カメラがブレないように三脚に固定する
  2. カメラの設定を以下のようにする
    • シャッター速度が遅くなりすぎないよう絞り値ISO感度を調節する。シャッター速度の目安としては「1/8以上[秒]」程度、あまり遅すぎると人の動きでブレた様になってしまう
    • フラッシュの発光モードを「スロー(SLOW)」に設定する
  3. 被写体となる人物にはなるべく動かないような楽な姿勢(柵によりかかる等)になってもらう
  4. 被写体に対して半押しでAFを行い、ピントを合わせておく(ピントが合ったら半押しは保持)
    • 被写体が暗くてAFでのピント合わせが難しい場合はMFによる手動でピント合わせを行う
    • 被写体を手持ちのライト等で照らしてあげるとピントが合わせやすくなる
  5. シャッターボタンを全押ししてシャッターを切る
    • フラッシュを焚くので、被写体にはシャッターを切る3秒前位から目をつぶっててもらい、開いた瞬間にシャッターを切ると良い

[編集] 露出が合わない

雪景色やビーチのように太陽光の照り返しが強く光が乱反射するような環境下で、露出モードをプログラムオートに設定して撮影すると入ってくる光の量が強すぎて、カメラは露出を抑えるように制御を行い、その結果、暗め(アンダー)に撮影されてしまう。その時は、露出補正量を調節することで好みに応じた露出量を補正する。

あると便利なもの

  • 18%グレー用紙 — 露出の基準を確認するのに便利

露出補正を行う — デジカメの利点はその場で撮影して確認し、削除できること。とりあえず撮って確認する場合の方法である

  1. デジタルカメラなら一枚適当に試し撮りを行い、画像を再生してどのくらいアンダーになるか確認する
  2. 露出補正ボタン[+/-]を操作して、露出補正量を「プラス側(明るくする)」に、適当な値で設定を行う
  3. 設定したら再び試し撮りを行い、自分の望み通りの画が撮れるまで確認→設定→撮影を繰り返す

18%グレー用紙で露出を確認する — プロカメラマンはポートレート撮影等をする時、露出計を使って「人の額はこのくらいの明るさ」といったように詳細に露出の確認を行うが、そこまでしなくともカメラの露出計で確認することはできる

  1. カメラの設定を次のようにする
    • 露出モードをMにする
    • 主要被写体の画角に占める割合に従い、測光モードを変える(風景を撮りたい場合ならTTL測光、人物主体なら中央重点測光)
  2. 主要被写体に18%グレー用紙を持ってもらい、ファインダーを覗いて用紙の中心に構図を合わせる
  3. ファインダーを覗いて露出インジケーターを確認し、インジケータの触れ幅を確認する。この触れ幅が適正露出からの露出ズレ量である
  4. 露出ズレ量を参考に適正露出になるようにシャッター速度・絞り値を設定する
  5. 撮影開始

[編集] 花火撮影

花火撮影(木更津港まつり)
花火撮影(木更津港まつり)
用意するもの
  • 三脚 — 絶対に必要。これが無いと手ブレをしてしまい、見るに堪えない画像が撮影される
  • リモコンまたはレリーズケーブル — レリーズボタンを押す時にカメラが動かないようにするためにあると便利

撮影方法

  1. カメラを三脚に固定し、撮影中ブレない様にしっかり固定する(三脚使用時は手ブレ補正機能はOFF)
  2. カメラの設定を以下に合わせる
    • WBを「晴天」にする
    • 焦点距離を「適切な距離」にする。あまり望遠過ぎると画面から花火が見切れてかえって良くない
    • 撮像感度を「ISO100」に設定する
    • 露出モードを「M」に設定し、シャッター速度を「バルブ(bLub)」、絞り値(FNo)を「最小絞り(目一杯絞りこむ)」にする
    • フォーカスモードを「MF」に設定し、ピント距離を「∞[m]」に設定する。
    • フラッシュはOFF(使用しない)
  3. 花火が打ちあがったタイミング(「ヒュー」と音が鳴ったタイミング)でレリーズボタンを押し、露光を開始する
  4. 花火が天空で開き、しばらく間をおいてからレリーズボタンを離し、露光を終了する
    • 露光開始~終了までのタイミングは何発か打ちあがる花火を撮影していく中で感覚を覚えていくしかない
    • 多重露光が搭載されていない機種でも、バルブ撮影を継続しながらレンズに蓋をしてあげることでセルフ多重露光を行うことが可能である。ただし、露光時間が長すぎるとノイズが乗っかってしまうというリスクがある。

[編集] 子供撮影・にゃんこ撮影

有馬温泉で見かけた猫2008-12-4 撮影
有馬温泉で見かけた猫
2008-12-4 撮影

旅行に行った際、ただ風景を撮影するだけでは「いい景色を堪能しましたねぇ」で終わってしまい、後で撮影した画像を見直しても、きれいな風景というだけでなんとも味気ないものである。そこで写真のアクセントに地元の猫(まあ、犬でも良いのだが…)を撮影することで、味気ない風景写真にもドラマ性が生まれる。

また、自身にお子さんがいるとするならば、その子供の成長を見つめる意味も込めて、ぜひとも思い出に残る写真を残してあげたいと思うであろう。

そのような場合には次の要領で撮影してみると良い感じの写真が撮れる。

撮影時のポイント
  1. ローアングルで撮る
    • 猫や子供の視線に合わせることで大人が見る風景とは別の、臨場感のある写真に仕上がる。
    • アングルファインダー、またはライブビューを使えば構図などもちゃんと確認できて撮影することができるが、この際ノーファインダー(ファインダーを覗かない)で撮影して、偶然の産物を狙ってみるのもよい。多少構図が斜めになってもそれはそれで味のある写真である。
      • ノーファインダーで撮影するとピントが合っているか確認ができないので、予め被写界深度を深くしてパンフォーカスで撮影した方が良い。
      • ライブビューを使ってピントの確認ができても、ライブビューAF(コントラストAF)は合焦速度が遅くピントが合うまでに時間がかかる。その間に被写体に動かれたら元も子もないので、ライブビューを使っていてもパンフォーカスで撮影した方が撮り逃しを防げる。
      • レンズに撮影距離指標が付いているのであれば、被写体までの距離を把握してMFで指標を頼りにピントを合わせる。
  2. 望遠で撮る
    • 大人の都合に合わせて「撮るよ!」と強要すると子供には嫌な顔をされて、ふくめっ面の写真しか撮れなくなる。それよりも望遠レンズを活用してカメラを意識させない様にすると自然な表情で撮影できる。
    • にゃんこ撮りについても、あまりにも接近してしまうと警戒されて逃げられてしまうので、自然体を撮影するなら遠くから望遠レンズで撮影した方が良い。あまり近くからしつこくカメラを向けると、「カメラ=恐ろしいもの」と認識してしまって、撮影しようとすると警戒してすぐに逃げられてしまう。
  3. カメラの設定
    • 子供や動物の場合、硬いイメージよりも柔らかいイメージで撮った方が印象が良くなるので、輪郭強調やコントラストは柔らかめに設定する。
    • 撮影中、被写体はどのように動くか分からないのでAFモードをコンティニアスAFにし、エリアモードも一点よりかは多点エリアにする。
    • 黒ネコ/白ネコを撮影する場合、ネコの毛の色に露出が引っ張られてオーバー/アンダー気味になってしまうので、その場合は露出補正を行う。(#露出が合わない参照の事)
    • 光量が足りない環境下でフラッシュを使う際には直接被写体に向けて発光しないように注意。強烈な光を中てると多大なストレスになる上、瞳孔の働きが未熟な子猫などの場合には最悪、失明させてしまう恐れがある。
      • 上記にもある通り、フラッシュの強烈な閃光は多大なストレスになるので極力使用すべきでない。ISO感度を上げるなり、室内でもできる限り太陽光が入る窓際で撮影するなどライティングに気を配れば、フラッシュを発光させなくても十分であったりする。
      • フラッシュを使う場合には、近くに白壁があるならば壁に向かって発光し反射光を利用する(バウンズ発光
      • ディフューザーをフラッシュに装着し、光を拡散させて光量を抑える。
機材
  • 広角レンズ — ローアングルで撮影する場合には奥行感を持たせるために広角レンズが便利。
  • 望遠レンズ — 近寄ると猫が逃げ出したり、子供だとカメラが気になってよい表情が撮れないという場合、遠くから撮影する。
あると便利なもの
  • アングルファインダー — 被写体をローアングルで撮影するのにあると便利。
  • フラッシュ — 使用するときはスローシンクロで。また直接向けて発光させると目眩ましになってしまうので、バウンズ撮影を行うかディフューザーを用いる。
    • ディフューザー — フラッシュの光を拡散させて陰影を和らげる効果のある機材。

[編集] ガラス越しの撮影

展望台や水族館などの撮影シーンにおいて、ガラス越しに風景や魚といった被写体を撮影しようとすると、ガラスに余計な物が反射して写りこんでしまい、後で「失敗した!」と感じた経験があるかと思われる。ガラス越しに撮影する場合にもちょっとしたコツで余計な写り込みを軽減させることができる。例えば、以下の様な事である。

写り込みを防ぐ方法
  1. できる限りレンズをガラスに近づける
    • カメラとガラス面との間を接近させることで写り込みをかなり軽減させることができるが、その際にズーム環操作やフォーカシングによるレンズの繰り出しでガラス面にレンズ前面が接触して傷付ける事の無い様に注意が必要である。
    • コンパクトカメラなど電源を入れるとレンズが繰り出す「沈胴式レンズ」の機構を持つ場合、ガラスに密着させた状態で電源を入れるとレンズがガラスに押しつぶされてしまい破損してしまう可能性があるので、カメラをガラスに密着させ過ぎない様に注意が必要。
  2. PLフィルターを使う
    • PL(偏光)フィルターは反射光を除去する性質を持つフィルターであり、ガラス面に対して30~40°の角度から撮影すると写り込みを軽減する事ができる。
    • 窓越しの風景をバックに人物撮影をする場合など、レンズを接近させることのできない撮影シーンの場合にはPLフィルターを用いるのが効果的である。
    • PLフィルター自体値段の高い撮影機材である上、完全に写り込みを除去できるかというとそうでもないので、必ずしもおすすめの手段というわけではない。
  3. 上着などでカメラの周囲を覆ってしまい、写り込みの要因を遮断してしまう
    • 沈胴式レンズの機構を持つコンパクトカメラなど、ガラス面にレンズを近づけるのが困難な場合に有効である。
フラッシュを使用する場合
  1. 真正面からフラッシュを照射しない
    • 真正面からフラッシュを照射するとフラッシュ光がそのままカメラに反射して、窓一面がフラッシュ光でガラス一面が真白になってしまう。
    • フラッシュを効果的に照射するには、フラッシュ光を斜め40°位から照射すると反射の原理によりカメラには反射光はほとんど入らない。
    • 外付けフラッシュならばシンクロケーブルやワイヤレス発光を使ってフラッシュの配置を変えてあげればよいが、コンパクトカメラなど内蔵フラッシュを使用する場合は斜めから撮影することを心掛ければフラッシュ光の反射が写り込まないようにできる。
    • 暗い水族館でガラス越しに魚を撮影する時や展望台でガラス越しの風景をバックに人物撮影する時、主要被写体に対して効果的にフラッシュ光を照射できる。
  2. 被写体と反射物との間に距離を取る
    • ジンベエザメの水槽みたいに巨大な水槽で近くに寄らなくても全景を見ることができる様な場合、人物と水槽との間に距離を置くことで、人にはフラッシュ光が照射されるが水槽には届かずフラッシュ光の反射を防ぐことができる。
    • フラッシュ光の照射到達距離はガイドナンバーという照射光の強度を表すパラメータと焦点距離と絞り値、撮像感度から計算することができる。外付けフラッシュでTTL発光モードに設定している場合には照射到達距離を計算して表示してくれるので、その値を参考に。

[編集] 写真撮影を行う上でのマナー

本項では写真撮影を行うにあたって誰しもが守らなくてはならないルールおよびマナーを中心に述べることとする。

カメラは旅先で出会った人や建造物、感動した風景など「思い出」を記録するツールとして、旅のお供の地位を確立してきた。かつてはフィルムカメラが主流であったがデジタルカメラが登場したことにより「旅先でも撮影した画像をすぐに確認できる」「撮影枚数を気にすることなく撮影できる」などのメリットから写真撮影は誰でも簡単にできるものになり、コンパクトカメラの多機能化や、携帯電話にカメラ機能が搭載されたこと、かつては趣味の人以外は所有することはなかった一眼レフカメラにも安価な機種が登場して、より一層写真撮影に対する敷居が低くなった。

一方、写真撮影が一般化されたことに伴って、かつてはそれほど言われてこなかった様々な問題が顕著になり始めている。例えば見ず知らずの人を了承もなく勝手に撮影した(肖像権の問題)や自然撮影を行う際に「構図が気に食わないから枝を折っちゃえ」と心無い人間によって自然が破壊される(場合によっては器物破損)、列車撮影を行う時に運転手の真正面からフラッシュを焚いて運行の妨げを行う、または列車を真正面から撮影しようとして線路の中に入る(業務妨害)等々が挙げられる。それらの行為を行うことにより、かつては「撮影OK」であった場所が「撮影禁止」されて気軽においそれと撮影できない、挙句の果てはカメラを持ち歩くこと自体が悪と見なされるようになってしまう。

カメラが身近に存在するようになった昨今、写真撮影によるトラブルを起こさない為にも、最低限の撮影ルールとマナーを身につけておく必要がある。

なお、宣伝文句ではないが、日本写真家協会から『スナップ写真のルールとマナー』(朝日新書063、¥720)という本が出版されている。スナップ写真を撮る上で起こりうる事例を、一問一答式で著作権や肖像権・パブリシティ権など関連するキーワードを踏まえつつ説明を行っているので一読することを勧める。

[編集] ルールとマナー

[編集] 写真撮影の心構え

  1. 撮影した写真に対して自己責任で適切に対処できるよう心掛けておく
    • トラブルを避ける為にも、被写体には撮る前に撮影目的を告げ許可を得たり、撮った後に礼を言うなりのケアが重要である
    • 昨今、個人情報に関する様々な事件がある。その為、被撮影者の心象だけではなく肖像権やパブリシティ権などの関連する法律を理解し、冷静に対処できるようにする。また、トラブルが予想される撮影を行わない事が求められるだろう。
  2. 撮影禁止の場所で撮影を行わない禁止されていなくても常識的に判断をする
    • 美術館や映画館など撮影を禁止しているところでは撮影を行わない
    • フラッシュについてもスポーツ観戦等でフラッシュ禁止となっているところでは使用しない
    • 三脚禁止となっているところでは三脚を立てて撮影を行わない
    • 走行中の鉄道車両や自動車にフラッシュを使用すると、事故の元であり、危険である。鉄道車両の場合は後部から撮影することも視野に入れる。
    • 動物がフラッシュで驚いたりストレスを受ける事が多い。暗い場所で生育している生物に関しては特に注意をする。
    • 撮影をするために、フェンスや建築物によじ登ったりなど普通の人がしないような行動を取らない。
  3. 謙虚な姿勢を心掛け、周りに気を使うことが大事である
    • 何を撮るにしても「撮らさせてもらっている」と考えれば、周囲から煙たがられることは無いと思われる
    • 反対に周りに気を使わず自分だけが良ければいいと考えているとトラブルを起こしてしまう。主な事例を以下にいくつか挙げるとすると…
      • 自然公園など、植生保護の為に進入禁止としているところに進入する。
      • 公道で往来の障害となる撮影
      • 鉄道撮影で車両を正面から撮影しようとして、レールの中に入り運行の邪魔をする
      • 良い風景が見えるからと言って人の家の庭に無断で入る
      • 撮影チャンスを待つ間、喫煙をしたりゴミを散らかしたりしない。
  4. 犯罪行為を行うのは論外である
    • カメラを用いた犯罪として盗撮や映画館等での隠し撮りがあるが、これを行うのはもはや論外である。
    • 犯罪行為が行われることによってカメラ自体の市民権が失われる上、活動範囲が狭まり、自由に写真撮影をすることが困難になる

[編集] プライバシーと権利

  1. その写真から人物が特定できるような構図の場合、被写体に対して肖像権が発生する場合がある
    • その写真を何らかしらの形で掲載を考えているのであれば、被写体となった人物に撮影事前、事後問わず、撮影した目的をしっかりと伝えておく
    • 撮られた側の許可が下りなければ素直にあきらめる
  2. 他人のプライバシーを侵害するような写真は撮らない
    • 建物が素晴らしいからと言って、一般家屋に中を所有者(住人)の許可無く内部を撮影することはプライバシー侵害に当たる。外観を撮影するにしても他人の土地に不法侵入して撮影するのも同様である。
    • 公人(政治家や芸能人など)が公の場(仕事として)で活動している場合はプライバシー侵害には当たらないが、家族と一緒にいるなどプライベートを過ごしている状態のときはプライバシー侵害につながる
  3. 不特定多数が集まるような場所で人が点景となるような場合には、被写体に肖像権は発生しないと考えられる
    • 不特定多数が集まるような環境で意図的に注目を集めているような場合には肖像権は発生しないと考えられる(例えば、近所のお祭りとか公園等で行われている大道芸など。但し、大道芸人などはその芸を披露して生活している訳だから、対価としてお金を払う位の感謝の意を示すべきだろう
    • 逆光気味で人物が特定できないようなケースの場合も肖像権を侵害しているとは言えないと考えられる
    • 但し人物が特定できないケースでも、撮られた側の人から見て「公開してほしくない」と思う写真(例えば、ベンチで寝転がっている姿、立ち小便をしているところ etc…)は撮るべきではない
  4. コンクール、Webにアップロードなど公開することを目的としている場合写真を公開する際には被写体の了解が得られているかという点に注意する
    • 特に芸能人、スポーツ選手などパブリシティ権のある肖像を撮影した写真を許可なく公開すると、権利者から賠償請求を受ける可能性がある
    • その写真を絵ハガキにして売るなど商用目的を考えている場合には、権利が誰に帰属するのか(撮影者か?被写体か?被写体の所有者か?)を明確にしておく(例えばプロダクションに所属するモデルさんにモデル料を払って被写体になってもらうケースなど、権利面が複雑になると思われる場合には書面にしておく
    • Webに画像をアップデートする場合、画像データはペイントソフト等で簡単に修正が可能だと言うことを認識してアップロードするか否かを考えなくてはならない。心無い人間が画像をダウンロードし、(アイコラ画像など)被写体の不利益になるように修正を行うということは十分考えられることである。

[編集] 関連用語

著作権(コピーライト)
ある創作物を造った(著作物)際に発生する権利で、著作者はその著作物に対して排他的、独占的に利用し、利益を受け取ることができる権利。写真撮影の場において、撮影した写真にはその時点で(どんなに素晴らしいものだろうが、失敗してようが)撮影者に対して著作権が発生する。
コピーレフト
著作権に関する考え方で、創造物の作者として著作権は保持したままだが排他的、独占的に利用するのではなく、オープンにして配布や再利用を認めるという考え方。コピーレフトに基づく考え方として、何らかしらの事情で著作権を放棄された状態となっているパブリック・ドメインや、Web上において情報共有を円滑に進める為、リソース提供の際に作者の同意を求めなくても使ってもらって構わないという意思表示を行うクリエイティブ・コモンズなどがある。
肖像権
プライバシー権の一つで、人や物の肖像に対する権利。ある被写体について、形状が特定できる状態で被写体本人(または所有者)の許可無く、無断で撮影や描画、公開されないようにする権利の事。
パブリシティ権
肖像権における財産権の性質を持ち、肖像そのものに備わっている経済的価値を保護する権利の事。現時点では法律上、人にはパブリシティ権が存在するが、物にはパブリシティ権が存在しないとされている。※但し、法律上は物に該当する動物であっても、競走馬など知名度がある場合には肖像が財産とみなすという判決が出ていることも事実である。街中で「かわいいワンちゃん」と思って撮影しようとしたら、CM出演している犬だから撮影NGというケースも起こり得るのである。

[編集] 参考文献

  • 日本写真家協会編 『スナップ写真のルールとマナー』 朝日新書、2007年
  • Wikipedia

[編集] 覚えておくべきカメラ用語

本項では、本記事内でも使われる代表的なカメラ用語についてリストアップする。所有するカメラの取扱い説明書も併せて参考の事。

[編集] カメラの基本機能

  • シャッター速度:シャッター幕を開いてフィルム・撮像素子に露光する時間の事。シャッター速度が長いと手持ち撮影では手ブレが生じる。人にもよりけりだが、一般的に1/付けているレンズの焦点距離[mm]秒のシャッター速度より低速だと手ブレが影響し始めると言われている(焦点距離50mmのレンズだとシャッター速度1/50秒が手ブレ限界)
  • 絞り:光の量を調節するために開けられた孔の事。絞り羽と呼ばれる板状のもので調節を行う。絞りの大きさを示すパラメータとしてF値(えふち)があり、数値が小さいほど孔のサイズが大きく、数値が大きくなるにつれて小さくなる。絞り径とピントには関係(被写界深度参照)がある。
  • 露出モード:上記シャッター速度、絞り値をカメラ側が考えて適切な露出になるように自動で設定してくれるモードの事。主に4種類あり、シャッター速度も絞り値も手動で設定するマニュアル露出(M)モード、絞り値は手動で設定し、絞り値に合わせてシャッター速度を自動制御する絞り優先(A)モード、逆にシャッター速度を手動設定し絞り値を自動制御するシャッター速度優先(S)モード、シャッター速度も絞り値も自動制御するプログラムオート(P)モードがある。慣れないうちはすべて自動のPモードに合わせておいて、慣れてきたら「車など動いているものを撮りたい→Sモード」、「被写界深度を浅くして背景をボカしたい→Aモード」、「カメラで言う適正でなく、少し明るめ(暗め)の写真が撮りたい→Mモード」など成長に合わせて設定するのが良いだろう。
  • 撮像感度:撮像素子が感じ取れる光の量を表したものでISOというパラメータで表わされる。ISO値が大きいほど短い時間で露光するが反面、ざらつき(ノイズ)が出やすく、ISO値が小さいと長い露光時間が必要になるがノイズが出にくい。通常、日中ではISO100~400、夜間ではISO800~に設定するの普通である。
  • ホワイトバランス(WB):様々な色温度の光源下でも適正な白色を再現しようとする機能。例えば、結婚式場などでは赤い暖色系の光源が使われることが多いが、その中で白のウエディングドレスを撮影すると白のドレスが赤く撮影されてしまう。そのような場合、ホワイトバランスで環境光源の色を相殺するように青味を加えて白くなるように補正を行う。尚、フィルムカメラにはそのような機能は無く使用するフィルムによって使い分ける。フィルムでデーライト用とされているものは、日中撮影(色温度5500K相当)環境を想定した撮影に適したフィルムであり、タングステン用というのは電球(色温度3300K相当)環境下での撮影に適したフィルムである。
  • オートフォーカス(AF):ピント合わせをカメラが行ってくれる機能の事、反対に自分でピント合わせを行うことをマニュアルフォーカス(MF)という。AFには主に2種類あり、一度ピントを合わせたら再度AFを開始するまでピントが固定されるシングルサーボAF(S-AF、CanonではワンショットAF)、動いてる被写体に合わせてピントを追いかけ続ける動体追従AF(コンティニアスサーボAF、C-AF、CanonではAIサーボ)がある。

[編集] デジタルカメラに関する機能

  • RAW(ロウ):カメラ側で画像データとして変換処理を行っていない生データの事。RAWデータはオリジナルデータなので画像データとして変換・圧縮処理が行われているJPEGと比べるとファイルサイズが大きくなる傾向にある。RAWデータは統一規格ではないので記録方式はメーカーにより様々であり、拡張子はメーカーにより異なる。RAWデータを現像(プリントアウト)するには所有するカメラのメーカーが提供する現像ソフトが必要であるが、最近ではAdobe Photoshopなどサードパーティーのソフトでも各メーカーのRAWデータに対応するようになってきている。撮影後にコントラストや色温度調整などの画像処理を行う予定のある人はRAWで撮影を行うが、撮影後に何も処理を行わない場合ならメディアの記録容量の無駄になるのでJPEG撮影で十分である。
  • Exif(イグジフ):撮影日時やカメラの設定等の情報を撮影画像データ内に記録する為の規格。Web等に画像データを加工せずにアップすると、Exif情報からプライバシー情報が分かってしまう(何時その場所にいたかetc…)ことがある。
  • PictBridge(ピクトブリッジ):デジタルカメラをUSB等でプリンターに直接接続して撮影画像を印刷するための統一規格で、画像データをPC上にいちいち移すことなく印刷することができる。この機能を利用するには、デジカメおよびプリンターがPictBridgeに対応している必要がある(対応さえしてればメーカーが一致している必要はない)が、昨今のカメラおよびプリンターはPictBridgeに対応しているので購入の際、あまり気にすることはないだろう。

[編集] その他の機能

  • シーンプログラムモード:「夜景に適したカメラの設定で撮影したい」、「人物撮影に適したカメラの設定で撮影したい」など撮影シーンに合わせてシャッター速度や絞り値、ホワイトバランスなど、予めそのシーンに適しているとされているカメラ設定に自動設定してくれるモード。
  • バルブ撮影:シャッター幕を開きっぱなしにしておいて、ずっと露光させておく機能。花火撮影や夜空を撮影するときなどに用いられる。
  • 多重露光:フィルムカメラにおいて、通常シャッターを切ったらフィルムの巻き上げを行って次のコマに移るのだが、多重露光では巻き上げを行わず同じコマに再度露光を行う機能。デジタルカメラでも同様の機能を持つカメラがあるが、高機能カメラでないと搭載されていないのがほとんどである。花火大会で一つのコマに複数の花火を写し込む時や、バスケットボール等で、ボールの軌跡を一つのコマに写し込みたい時などに用いられる。
  • 手ブレ補正機能:手ブレを軽減する為の機能。メーカーによってレンズ側で補正する方法とカメラ側で補正する方法と採用されている方式が異なる。

[編集] 関連用語

  • 色温度:光源が発する光の色を数値化したもの。単位は[K(ケルビン)]で表わされる。数値が低いほど暖色系の光源であり高いほど寒色系の光源である。一般的に、日中の晴天下での色温度が5500K付近とされている。
  • 焦点距離:レンズから撮像素子に結像するまでの距離。焦点距離は単位[mm]の数値で表わされ、人間の目が焦点距離およそ50mmである事から50mm近傍を標準域、35mm以下を広角域(ワイド)、130mm以上を望遠域(テレ)と呼ばれる。望遠になるほど画角が狭まるが遠くの被写体を拡大でき、逆に広角になると広い範囲を写すことができる。焦点距離の切り替えができるレンズをズームレンズ、固定のレンズを単焦点レンズという。風景写真を撮る時には広角域のレンズが良く用いられる。
  • 適正露出:フィルムに当たる光の量(露出量)が適切な状態の事。露出量はシャッター速度Time Value)、絞り値Aperture Value)、撮像感度Sensitive Value)、光の量Bright Value)で表わされ、BV+SV=TV+AVの関係式が成り立つ時が適正露出である。光の量が不足して暗い状態の事をアンダー(画像)、逆に光の量が多すぎて明るい状態をオーバー(画像)という。ちなみに、カメラで制御する適正露出というのはカメラが判断する適正であって、構図内に強烈な光があったり(露出が合わないのような例)すると見た目では暗く見えたり、明るく見えたりするので、その時はマニュアル露出でシャッター速度と絞り値を手動設定するか、露出補正を行う。
  • 半押し:シャッターボタン(レリーズボタン)を全部押し下げるのではなく、半分だけ押し下げること。大抵のカメラの初期設定では半押しをすることでオートフォーカスが動き始める。動体撮影の際、被写体の動きを予想して予めピントの位置を合わせておく置きピンというテクニックがあり、その際に半押しを多用することになる。
  • 被写界深度:被写体の前後でピントがクリアに見える範囲の事。絞り羽を制御することにより被写界深度が変わり、孔の径が小さくなるほど被写体の前後で像がクリアに見える範囲が広がり、孔の径が大きいと範囲が狭くなり被写体の前後がボケて見える様になる。テレフォンカードの穴を覗くとこれまでボケて見えていたものがはっきりとクリアに見える原理と同じ。被写界深度は絞りの径のサイズの他に焦点距離、撮影距離も関与し、焦点距離が短い(広角である)ほど深度が深い、遠くの被写体ほど深度が深い。被写界深度を深くして、多少ピントが前後に外れてもボケの無い像を撮影する方法をパンフォーカスという。

[編集] 注意する

どこへ行ってもはじめに写真を撮ろうとする人がいる。ファインダーの中の景色は一部を切り取ったものであり、風景全体を見ることはできない。人の目はどんなカメラより優れているものであるから、まず自分の目で見ることをお勧めしたい。あまりにも写真を撮ることばかりに気を取られると、記録は残したが記憶には残らなかったということになりかねない。

被写体を狙ってファインダーを覗いたままで歩き出す人がおり、撮影に気を取られて足元に何があるかに注意が向かなくなってしまう場合がある。石に躓いて転んでしまうことがあるかもしれないし、他の人にぶつかったり植物や小動物を踏みつけてしまうこともある。転ぶ程度ならよいが、崖から転落する事故に繋がる場合もある。被写体を決めたら周囲の状況をよく確認し、決めた場所から動かずに撮影することが望ましい。

この記事「写真撮影」は、この土地を旅したり、あるいは調べたりする際の参考になる可能性はあるものの、まだ書きかけです。加筆や訂正などをして下さるみなさんを求めています。