リスボン
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リスボン (Lisbon) はポルトガルの首都。
[編集] 分かる
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高さがウリ 「七つの丘の都」と言われるくらい、リスボンには丘が多い。このため、というわけでもないのだろうが、リスボンにはサン・ジョルジェ城をはじめとして、グラサ展望台など、高台からリスボン市内を一望のもとに見下ろせることを売りにしている観光地が多い(単なる公園だったりするところもあるが、中にはカフェやお土産屋が営業しているようなところも)。それぞれの観光地ごとに高さや方位が違うので、当然街の見え方もそれなりに異なっているのだが、リスボン自体はレンガ色が基調の、どちらかというとモノトーンな色調の街なので、そんな展望台ばかり巡り歩いていると、最後の方は苦労して登ってみた割には眺める景色がみんな同じように思えてくる。 |
[編集] 概要
イベリア半島中部に端を発するタホ川は、ポルトガルでテージョ川と名前を変えて大西洋に注ぐ。リスボンはこのテージョ川の右岸に開けた古都であり、ヨーロッパ最西端の首都としても知られている。また、テージョ川の河口から12kmほど奥まった、起伏に富んだ丘陵地帯に広がるリスボンは、「七つの丘の都」という異名も持ち合わせている。
[編集] 歴史
リスボンの歴史は古く、紀元前13世紀の初め頃には既にフェニキア人(カルタゴ人)などが港として利用していたとされる。その後紀元前3世紀には版図を拡大しつつあったローマ帝国の支配下に入り、紀元前48年にはローマ帝国の都市としての資格を与えられるに至った。
イベリア半島が8世紀にイスラム教徒のムーア人に占領されたことに伴い、ポルトガルもイスラム教徒の支配下となり、以後12世紀半ばに最初のポルトガル国王アフォンソ1世がレコンキスタにより国土をイスラム教徒から奪還するまで、お隣のスペイン同様、イスラム教徒による支配が続いた。レコンキスタが完了すると、国内の経済システムが軍事力をもとにした略奪型のものから生産と商業主体のものへと転換し、また貨幣の流通が農村にまで拡大するなどした結果、国内の経済が大きく進展した。その後13世紀半ばに、アフォンソ3世が首都をコインブラから遷都し、以後リスボンがポルトガル王国の首都となった。
リスボンはその後も順調に発展を遂げ、15世紀はじめには35万人の人口を有する、当時としては世界最大級の都市となった。それに続く大航海時代には新興の植民地をはじめとする世界各地から絹、香料、銀など巨額の富がリスボンへと流入し、ポルトガル史上最高の栄華を極めた。しかし16世紀はじめに発生したリスボン地震で被害を受け、また16世紀後半にはペストの流行により6万人の死者を出すなど、度重なる災害で次第に街が疲弊していった。
18世紀半ばに発生したリスボン大地震では市民の3分の2にあたる約6万人が死亡したほか、それに続く津波と火災により多く家屋も損傷し、街は大きな被害を受けたが、その後ポンバル侯爵の主導のもと、順調に復興が進められた。
1920年代から70年代にかけてのファシズム政権、いわゆるエスタド・ノヴォのもとで、市街はさらに郊外へと拡張した。その後1974年のクーデター(無血革命、いわゆる「リスボンの春」)を経て1976年に民主体制が確立し現在に至っている。
[編集] 気候
スペインのマドリードとそれほど変わらない緯度にあるが、マドリードと違って平地にあることとと、海洋性気候のためか比較的温暖であり、冬季もそれほど厳しい冷え込みはない。夏場は乾燥した気候であり、秋口から春先にかけて雨が多くなる。
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 間 | |
| 平均気温 (℃) | 11.2 | 12.4 | 14.7 | 15.4 | 17.9 | 20.5 | 22.8 | 23.0 | 21.7 | 18.4 | 15.0 | 12.5 | 17.1 |
| 降水量 (mm) | 95.3 | 87.7 | 50.1 | 59.5 | 54.9 | 16.7 | 5.3 | 4.6 | 28.9 | 81.8 | 104.3 | 117.1 | 706.2 |
| ※データ出典 | |||||||||||||
[編集] 着く
[編集] 飛行機で
リスボンの空の玄関口はリスボン空港(右画像)で、市の北部、中心から6kmほどのところにある。空港から市内への交通手段はホテルの送迎バスなどを利用しない場合であればバスかタクシーによることとなる(空港から市内への鉄道や地下鉄はない)。
タクシーにはメーター式のものと空港のカウンターでバウチャーを購入する方式のものがある。メーター式の場合、市内へは€6~10程度で夜間は割増料金となる。なお、タクシーの場合、空港のタクシー乗り場から正規のタクシーに乗り、白タクを避けることはもちろん必要だが、正規のタクシーの中にも悪質なものがいるとのこと。バウチャー式のタクシーはメーター式のものより高く、夜間利用の場合€18.44かかるが、メーター式のものより料金に関するトラブルが少ないといわれている。
空港から市の中心に向かうバスは、路線番号5、22、44、45、83、91のバスで、いずれもロシオ広場などを経由する。停留所は空港の玄関口ではなく、建物からやや離れたところにある。また、空港ターミナルはターミナル1及びターミナル2に分かれているが、バス停は一つしかない(特に市内から空港に向かう場合、降り過ごしに注意)。なお、これ以外に、ロシオ広場などと空港とをダイレクトに結ぶエアロバスが運行している。
[編集] 列車で
スペインからの国際列車や国内の他の地方からの列車が発着する主な駅は以下のとおり。
- サンタ・アポローニア駅
- スペインからの国際列車が発着する。
- オリエンテ駅
- サンタ・アポローニア駅同様スペインからの国際列車が発着するほか、ポルトガル南部に向かう列車が発着する駅ともなっている。
- ロシオ駅
- ケールスなど近隣の地方へ向かう列車が発着する。駅は地下鉄のレスタウラドーレス駅と連絡している。
- カイス・ド・ソドレ駅
- カスカイスなど、近隣の地方へ向かう列車が発着するほか、近郊線の始発駅となっている。また、駅に隣接して、カシーリャスへの連絡線乗り場、地下鉄駅、電停、バス停がある。
[編集] 車で
[編集] バスで
スペインとの間に国際バスが発着している。国際バスが発着するのは、市の北西部、国鉄セッテ・リオス駅近くにあるセッテ・リオス・バスターミナル。
[編集] 船で
[編集] 動く
リスボン市内の公共交通機関の路線や時刻表、料金などはCarris社のHPで調べることができる。
[編集] リスボンのパス
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お得なカード セッテ・コリーナシュは使用期限が切れてもチャージすれば使うことができる。自動販売機でチャージすることになるが、ポルトガル語が全く分からない人は駅員さんに頼んでチャージしてもらうこともできる。2回目の方が1日あたりの料金は安くなるし、2日分チャージすると更に割安になる。 |
リスボン市内観光向けに、Carris社が運行するバス、地下鉄、市電、ケーブルカー及びサンタ・ジュスタのエレベーターに乗り放題のパス、セッテ・コリーナシュ (7 Colinas) が販売されている。値段は発行手数料込みで1日券が€3.85、他に5日券がある。フィゲイラ広場横のCarris切符売り場などで取り扱っている。乗車時に車内の黄色いリーダーにカードをタッチし、緑のランプがつけばOK。坂の多いリスボンでは短い区間であってもトラムなどの交通機関が重宝するので持っていると非常に便利である。
[編集] バスで
市内には網の目のように多数のバス路線がある。バス停にはどこのバス停に何番のバスが停車するかの一覧表があるので、バス停の名称さえ分かっていれば、比較的簡単に乗ることができる。料金は車内売りの切符の場合1枚€1.3。複数回乗り降りするなら、公共交通機関の共通1日券、セッテ・コリーナシュが便利。
[編集] タクシーで
[編集] トラムで
坂の多いリスボンでは地図上で短距離の移動に思えても、実際には両地点で高低差がかなりあり、結構移動が疲れることがままある。そんなときトラムが威力を発揮する。何よりも駅間が短いし、コンパクトなので細い道にも入り込める。鉄輪なのによくもこんな、と思えるような坂もものともせずに登って行く様は何とも頼もしい。観光客向けには市の東西を横断し、沿線に多数の観光施設がある28番の電車などが便利。坂が多く、起伏に富むリスボンの景観を楽しむには、そんなアップダウンのある道をゆっくりとしたスピードでゴトゴトと走り抜ける市電が最高である (ただし、観光客に人気のある交通手段だけに、場合によっては都内の鉄道なみに混雑することもある) 。
[編集] ケーブルカーで
こちらも坂の多いリスボンらしい乗り物である。市内に3路線あるが、いずれも距離はそれほど長くなく、1回の乗車はせいぜい2~3分程度といったところ。1回の料金は€1.3だが、セッテ・コリーナシュが使えるので、そちらを利用したほうが安上がり。なお、上りと下りの駅にそれぞれ1人ずつ運転手兼駅員が詰めているだけで、ケーブルカー運行時には一時的に上下両方の駅が無人となるため一旦改札口を閉鎖する。改札口が閉鎖されている場合には下りのケーブルカーが下りてきて運転手兼駅員が改札の対応をできるようになるまで外で待つことになる。
[編集] サンタ・ジュスタのエレベーターで
ロシオ広場付近、オウロ通りを少し入ったところにクラシックな感じの屋外エレベーター(右画像)があり、上層階に接続されている渡り廊下から丘の上の部分に出ることができる。こちらも坂の町リスボンならではの移動手段。公共交通機関のひとつと考えられているのか、セッテ・コリーナシュが使用できる。昼間は多くの観光客でごった返し、待ち時間が長くなる。ちなみに、このエレベーターを使わなくても、市電なり徒歩で丘の上に行くことはできる。
[編集] 船で
カイス・ド・ソドレ駅に隣接する形でフェリー乗り場があり、そこからテージョ川を渡る連絡船に乗って対岸のカシーリャス (Cacilhas) やモンディージョ (Montijo) まで行くことができる。船は大体30分に1本くらいの割合で出ており、乗船時間は10分程度、料金は€0.74。行き帰りにテージョ川からリスボン市内を見ることができる(右画像参照)。なお、コルメシオ広場付近にもフェリー乗り場があり、バレイロ (Barreiro) やカシーリャス方面へのフェリーが出ているほか、テージョ川のクルーズ船も発着している。
[編集] 足で
エリアを限れば十分に歩いて周ることは可能。但し丘が多く、高低差があるので、街歩きは思いの外疲れる。無理に全て歩きで済まそうとはせずに、トラムなど他の交通機関と併用したほうがベター。
[編集] 観る
観光バスや船などによる観光ツアーが多数催行されている。中でも特徴的なのがトラムを使った市内観光ツアーで、ツアー専用に赤く塗り直した古い車両を利用している(右画像)。案内に日本の国旗が描かれていることから、日本語のナレーションもある模様。テージョ川沿いのコルメシオ広場から市内の主要な観光施設をガイド付きの市電で回るツアーが1日3回ほど催行されている。料金は€17。コルメシオ広場の電停近くにチケット売り場がある。
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[編集] 遊ぶ
哀調を帯びた調子のポルトガルの民俗歌謡、ファドを聴かせる店(カーサ・ド・ファド)がアルファマ地区などをはじめとする街なかにいくつかある。営業は大体20:00頃からで、賑やかになるのは深夜にかけて。飲食のほかにショーのためのミニマム・チャージを取るところがほとんどだが、飲食の代金のみで、歌はもっぱら地元のアマチュアが披露するようなところもある。
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[編集] 学ぶ
6月頃から9月頃にかけて、リスボン大学や市内の語学学校で4週間程度を1単位とするサマースクール形式のポルトガル語講座が開かれている(なお、語学学校については日本語の案内あり。詳細はこちら)。
[編集] 働く
[編集] 買う
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[編集] 食べる
- 大きな街なので、レストランやバル、ファーストフードの店などが至るところにあり、基本的に食べるのには困らない。ポルトガル料理を楽しみたければ、バイロ・アルト、バイシャといったような下町で探してみるとよい。特にバイロ・アルト地区には小さなレストランがかたまって立地している一画がある(付近一帯に団体の観光客や客引きが多いのですぐに見つかる)。
- テージョ川を渡った対岸のカシーリャスには、イワシの塩焼きをはじめシーフードを扱っているレストランがかたまって立地している一画がある。船着場を出てから右斜め方向に道を歩いていったあたりで、船着場からは歩いて50~100mくらい。メニューや値段はどこも大体同じ。
- ポルトガルは菓子類(スイーツ)が豊富なことで知られており、リスボンでも菓子類を扱っている店が街中にたくさんある。菓子類を幅広く扱う店としてはパステラリア (Pastelaria) があるが、通常のカフェやバルなどでも扱っており、多くの場合カウンターのショーケースに並んだスイーツを指差しで注文できる。わざわざスイーツ専門の店を目指して行かなくとも、街歩きに疲れたときに近くの店に入ってコーヒーとスイーツで一服、という形で十分楽しめるので、滞在中に一度は試してみたい。ただし、ポルトガルの菓子類は日本のそれと比べ、概して相当甘めに作られている (地元の人は好みでさらにそれに砂糖をかけたりもするようだが…)。
[編集] おすすめ
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[編集] 安食堂
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[編集] 中級
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[編集] 高級
[編集] 飲む
[編集] 泊まる
[編集] 安宿
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[編集] アパート
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[編集] 中級
[編集] 高級
[編集] 連絡する
[編集] 気を付ける
ポルトガルはヨーロッパの中では治安がよく、リスボンもヨーロッパの他の大都市に比べればかなり治安がいい街として知られているが、それでもポルトガル国内ではポルトなどと並び比較的犯罪発生件数の多い地域となっている。
- サン・ジョルジェ城など観光客がよく行く地域でスリや引ったくり、置引き、寸借詐欺などの被害が報告されている。特に人通りが少なくなる夜間は注意が必要。
- 観光客がよく利用するトラム28番線や15番線でスリの被害が多数報告されている。特に混雑時は貴重品をはじめとする携行品への注意が必要。
- 地下鉄グリーンライン(カルベラ線)マルティンモニス駅からインテェンデンテ駅にかけての付近一帯は売春や薬物の違法売買が盛んな地域にあたっているので注意が必要(ただしそのあたりには有名な観光地はそれほど多くない)。
なお、リスボンの治安に関する情報について、詳細は外務省海外安全ホームページを参照。
[編集] 暮らす
[編集] 出かける
- ロカ岬
- ユーラシア大陸最西端の岬で、「ここに地果て、海始まる」と書かれた有名な石碑が建っている。リスボンからはシントラ若しくはカスカイスを経由する403番のバスで行くことができる(どちらからも岬まではバスで30分程度、バスはほぼ1時間に1本の割合で運行)。
- シントラ
- かつて王家の避暑地だったところで、王宮や宮殿、城塞などが残っており、世界遺産にも登録されている。リスボンからは列車やバスを使って40分ほど。
[編集] 外部リンク
- visitlisboa.com(リスボンの観光ガイド、英語)
- Carris社(市内の公共交通機関、英語)

