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モントリオール
出典: Wikitravel
目次
モントリオール (Montréal) はカナダ東部のケベック州の都市である(フランス語読みではモヘアール)。メープル街道の中間点に位置し、ここを拠点にローレンシャン高原への観光客などが多く訪れる。一年を通し文化的行事も多い。 [1]
[編集] 分かる
[編集] 概要
アメリカから近い所だとバスで30分の位置にあるが、アメリカとは全く異なる完全なフランス語圏と見なしてよい。
モントリオールで言う「Nord」は地図でいう北ではなく、St-Laurent(川)から見て山(Mont-Royal)、およびLavalの方角を言う。同様に「Sud」は川の方向を意味する。実際の方角とかなりズレがあるので注意のこと。
[編集] 歴史
かつてはカナダ最大の都市であったが、現在はその座をトロントに譲り第2の都市になっている。モントリオールおよびケベックの歴史はカナダの歴史が凝縮されている。モントリオールを含むケベックは16世紀にフランス領となった後、英仏戦争でフランスが大敗した為、イギリス領となった。その後イギリスの植民地から独立国家の道を歩むが、これらの過程において英語の使用強制がイギリスによってなされなかった為、現在までフランス語圏を維持している。
第二次大戦後、カナダ最大の都市として発展を続ける中、英語話者とフランス語話者の社会的地位の乖離が顕著になり(英語話者が裕福、フランス語話者が貧しい層)、次第に労働者層を中心に社会に対する不満が蓄積されることとなった。
1969年にはカナダ全体において、フランス語が英語と同等の地位を有することが確認されたが、不満は解消されず、1970年にはケベック分離主義者によるテロ事件が多発した(オクトーバークライシス)。この社会的混乱時に多くの企業は拠点をモントリオールからトロントへと移転させ、結果としてモントリオールは第2の都市になった。
この時代にケベック州の唯一の公用語がフランス語であり、企業の広告なども英語の利用が制限されることが定められた。
[編集] 文化
芸術の分野では独自の文化を発展させており、「フランスの交響楽団よりもフランス的」と称されたモントリオール交響楽団、世界的にその評価結果が認められているモントリオール国際映画祭、ジャズの祭典モントリオールジャズフェスティバル、今や日本にも常設劇場を有するシルクドゥソレイユなど文化的発展に力を入れている。
ちなみに航空機内のビデオサービスや空港内のテレビで良く見かける Just for Laughs と言う一般市民に対するドッキリカメラのような番組はモントリオールが発祥で、地上波 (CBC) の番組として見る事ができる。
[編集] 気候
冬期(12~2月)は時として氷点下30度近くになることが有るので、十分な防寒具の用意を。逆に、真夏でもクーラーが必要なことはあまり無く、有っても1週間程度である。
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 間 | |
| 平均気温 (℃) | -10.2 | -8.4 | -2.3 | 5.7 | 13.4 | 18.2 | 20.9 | 19.6 | 14.6 | 8.1 | 1.5 | -6.4 | 6.2 |
| 降水量 (mm) | 72.2 | 61.2 | 77.9 | 76.4 | 77.0 | 85.9 | 87.2 | 99.3 | 97.5 | 75.4 | 92.6 | 87.6 | 990.2 |
| ※データ出典 | |||||||||||||
[編集] 着く
[編集] 飛行機で
モントリオール・トルドー国際空港 (YUL, Montreal – Pierre Elliott Trudeau International Airport) [2]。ドーバル空港 (Dorval) とも呼ばれる。
出発の際、クレームタグの発行と取り付け、航空券の発行はセルフサービスになっている。タグ発行の機械でE-ticketの番号、パスポートを自分でスキャンし、荷物の数を指定した上で航空券と荷物分のクレームタグを発行し、自分の荷物に付けた上で航空会社の荷物預けカウンタに向かう。
アメリカに出国の際はこの空港にてアメリカの入国審査がなされる(この空港にてI-94Wの記入提出を行う)。その結果アメリカの空港において飛行機は国内線ターミナルに到着する。
空港からダウンタウンへはタクシーは均一料金 (38CAD)、リムジンバスは主要ホテル経由Berri-UQAMバスターミナル(地下鉄のグリーンラインとオレンジラインの交差点)行きが30分間隔(一部1時間間隔)で運行しており、運賃は片道16CAD、1年間有効の往復乗車券が26CAD。空港の近くにVIAの駅があるが本数が少ない(1時間~2時間間隔)。
2004年まで国際線の主要空港であったミラベル国際空港 (Mirabel) は現在貨物専用空港となっている。
[編集] 列車で
VIA Rail [3]:
チケットはWEBよりクレジットカード払いにて購入可能。航空券のようにバーコードが入ったEチケットをあらかじめプリントアウトしておき、駅の読み取り機にて乗車券と引き換える。
[編集] 車で
[編集] バスで
グレイハウンド[4]:
- ニューヨークから7~9時間(往復$160~)
- ボストンから7~8時間(往復$170~)
[編集] 動く
STM [5] がモントリオール市内の交通を経営する。地下鉄・バスの一乗車券は$2.75(大人同伴の5歳以下の小児は無料、6歳から11歳の小児は$1.75、12歳から25歳の学生、又は65歳以上の人は写真付きの登録済みOpusカードを所有している場合のみ$1.75)。バスと地下鉄の無料乗り継ぎもできるが、2008年12月以前発行の小型のチケットの場合は地下鉄改札内の発行機又はバスの運転手から受け取ったトランスファー・チケット (correspondance) は必要。現在販売されているチケットの場合、一度改札を通したチケットを再びバス又は地下鉄の改札に通す事ができる。一日乗車券は$9、三日乗車券は$17で地下鉄の改札にて購入可能。ただしデイパスは有人改札しか通れない(2009年8月現在)。
バスの車内で紙幣での支払いはできないので、小銭をあらかじめ用意するか、地下鉄の駅でチケット(6枚で$12.75)を購入するのが便利。(小銭で乗る事はできるが、おつりは出ない)長期滞在の場合はOpusカード(Suica等に相当)という継ぎ足し可能な非接触読み取りカードを$5のデポジットで入手し、それにプリペイドで蓄積することも可能。1ヶ月定期は$68.50、Opusの場合は乗り継ぎが自動でなされる。
[編集] 列車で
AMTが運行する郊外列車でモントリオール島外に出ることができる。但しAMTは通勤客の輸送を主目的としているため、平日朝と夕のみ運行で、土日は運休の路線も多く有るのであらかじめ時刻表を参照のこと。
[編集] レンタサイクルで
BIXIというモントリオール市が始めたレンタサイクルのシステムで自転車を借りることが可能。料金は一日5ドル。市内各所にある自転車置き場にてクレジットカード払いになる(VISA又はMasterCard)。一年契約の場合料金は78ドル。借りた場所と返す場所は同じである必要はなく、手軽な移動法として便利。冬期は雪で自転車は使えないため、サービス期間は5月~11月となっている。
自転車は自動車と同様に車道を走るか、自転車専用レーンを走ることになっている。自動車の運転は乱暴なので事故には注意。地元の人は自転車用ヘルメットをかぶって自分の命を守っている。
[編集] バスで
モントリオール市内はSTMが運行。
[編集] 足で
ダウンタウンの見所(Montroyalの南側)は歩いて回る事が十分可能。ノートルダム大聖堂前から旧港を回る観光馬車に乗る事ができる。
歩行者信号と車道信号の変化に時間差が無いので注意(歩行者信号が赤になった瞬間、車道が青になり、車は突進する)。また、エスカレーターでは歩く人が左、立ち止まる人は右となっており(日本の関東とは逆)、左側で立ち止まると迷惑なので気を付けよう。
[編集] 観る
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[編集] 遊ぶ
地下鉄の駅や地下街にハープが描かれた青色のステッカーの下に「6:00~23:00」と書かれた物を見かけることがある。これはこのステッカーの前なら午前6時から午後11時まで自由に演奏やパフォーマンスをして良いということである。演奏やパフォーマンスに自信のある人はこういった場所で自由に披露することができる。
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[編集] 学ぶ
[編集] 働く
日常会話においてフランス語が優先的に使われている。同様に町中の公共標識、掲示は州の法律によりフランス語標記であることと定められている。職種にもよるがワーホリ等で働こうと思う人はカナダの他の州とは異なり、日常会話レベルのフランス語能力が要求されると考えてよい。
更にモントリオールに限らず、ケベック州全域に言えることであるが、就労ビザの取得は他の州が一段階の申請(カナダ政府のみ)であるのに対して、ケベックの場合、州への申請、および許可を得た後(CAQの取得)、カナダ政府への申請が必要となる(2段階)。CAQの取得は一般的に1か月程度を要するので注意が必要。
CAQが既に取得できている場合、カナダへのボーダー(日本から最初の寄港地(ケベック以外でも可)具体的にはカナダの空港のイミグレーションオフィス)で就労ビザの即時申請・発行が可能。
就労の際、SIN (Social Insurance Number) が無いと給与を受け取る事ができないので、到着次第SINの申請が必要になる。番号は即時発行、SINカードは2週間程度で送付されてくる。
[編集] 買う
一般的な旅行ガイドブックに必ず紹介されている場所として、ボンスクールマーケットを挙げることができるが、明らかに相場を知らない旅行者相手の値付けをしている(ぼったくりに近い)。同じものがダウンタウンで半額で購入できることもあるので注意。
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[編集] 食べる
旅行に行ったらその土地の料理を食べたくなるのが常だが、「カナダ料理」というのは残念ながらあまり見当たらない。強いて言うならプチンやパテシノワ等を挙げることがでるが、共にジャンクフードに分類出来るもの(=高級レストランで注文できない、メニューに無い)である。
フランス語圏ということもあり、かつてフランス領であった国々(ベトナム、アフリカ各国)の料理店を良く見かける。またアメリカとは異なり中東諸国からの移民政策が厳しくないため、イラン料理やレバノン料理店も多い。寿司の定番はカナダ発祥ではないが"Calfornia-roll"(アボカド入り)と"Kamikaze-roll"(ぼんち揚げの袋の底に溜まったカスのようなものが入っているもの)となる。
[編集] おすすめ
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[編集] 安食堂
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[編集] 中級
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[編集] 高級
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[編集] 飲む
ビールの種類はきわめて豊富。ビールメーカーの一つであるSleeman社はサッポロビールに買収されており、そのおかげでサッポロビールは市中のデパナーで入手可能。酒豪を自負する方にはアルコール度9%の La fin du monde (世界の果て)というビールをおすすめする。SAQという酒類販売店チェーンが市内各所にあり、幅広い種類のワインを入手することができる。
[編集] 泊まる
[編集] 安宿
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[編集] 中級
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[編集] 高級
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[編集] 連絡する
[編集] 電話
携帯電話の番号は日本とは異なり、一般加入番号と同様の番号 (514-xxx-xxxx) が割り振られる。
[編集] 郵便
郵便局 (Canada Post) は町中のドラッグストア(Jean Coutu Pharmaprix等)の中にある(郵便局として独立したものは滅多に無い)。EMSは日本から出す場合に比べかなり高い。郵便は日本とは比較にならない程遅い。
[編集] インターネット
インターネットはADSLの場合、5Mbpsが標準的。より高速な場合(10Mbps~)やケーブルインターネットの場合、データ転送量による従量制をとるプロバイダが多い。
コーヒーショップの多くがWiFiのフリースポットとなっている。2009年10月現在、ホテルやカフェ、大学近辺で公衆WiFiがID無し、パスワード無しで繋がる。
[編集] 気を付ける
基本的に日本よりも治安は良好と言えるが、一般常識内の最低限なセキュリティ意識は必須。(人前でまとまったお金を出す、手荷物から目を離す、窓を開けたまま留守にする、自転車を簡単な鍵だけで駐輪する等は非常識。)夜間のBerri-UQAM周辺(クォーターラテン)等は注意が必要。昼間であってもダウンタウンにおいて雰囲気が悪く(例えば粗大ゴミが多く有り、建物に落書きだらけ、空き家の商店だらけなど)、人通りの少ないと感じる場所には近づかない方が良い。サンミッシェルよりも北側のモントリオール島内には低所得者層の住居も多く、見るものも無いため観光で訪れることはないとは思うが、もし訪れる場合は注意が必要(警察と若者の衝突が2008年夏にあり、警察の制止を聞かない若者に銃を警察が発砲、若者が死亡し、その後若者達がパトカーに放火する騒ぎも発生した)。
グリーンラインのBerri-UQAMより東側の各駅は夜になると雰囲気が悪いので特に用が無い限り行かない方が無難。
その他、地元住民の一大関心事はアイスホッケーだが、2008年モントリオールのホッケーチームが試合に勝ち進んだ際、ごく一部の興奮したファンがダウンタウンに停車中の車を壊し、火をつける騒ぎがあった。このような過激な行動に走るファンは極めて一部であるが、試合に勝ち進んでいる場合、勝っても負けても騒ぎが起こる可能性があるので注意が必要。(2009年は既に敗退。)
最近の経済状況の悪化に伴い、町中で物乞いに遭遇することがある。彼らは2カ国語(英/仏)で話しかけてくるが「ノン」とクビを軽く横に振りながら言えばしつこくつきまとうことはまずない。
外務省による安全の手引き — WEB [25]
[編集] 暮らす
日本では駅にトイレがあるのは当たり前だが、モントリオールの地下鉄の駅や公園には公衆トイレがない。出発前にホテルなどであらかじめ用を足しておき、町中ではファストフード店(Burger King, Tim's Second Cupなど)のトイレが使えるが、お客しか使用できないことも多い(施錠されており、レジで鍵を借りる必要がある)。
在モントリオール日本国総領事館 — 所在 600 rue de la Gauchetiere Ouest, Suite 2120 Montreal, Quebec H3B4L8, CANADA 電話 (514) 866-3429 WEB [26]
[編集] 出かける
- オタワ — カナダの首都。モントリオールの西200kmのところにある。VIAで2時間30分。
- ニューヨーク市 — 飛行機で約1時間。
- ボストン — 飛行機で約1時間。
- ケベック市 (Ville de Québec) — 世界遺産。ケベック州の州都。VIAで3時間、飛行機で40分。
- トロント — 飛行機で約1時間。VIAで4〜5時間。

