マドリード
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目次
マドリード (Madrid) はスペインの首都。
[編集] 分かる
[編集] 概要
マドリードはイベリア半島のほぼ中央部、メセタ(乾燥高原)地帯のマンサナーレス川沿いに広がる都市である。人口は約313万人であり、EU圏内では、ロンドン、ベルリンに次ぐ大きな街として知られている。
[編集] 歴史
マドリードの歴史は古く、既に先史時代から人が住みついていたとされている。名前の由来は市内を流れるマンサナーレス川で、アラビア語で「アル・マジュリート」(「水の源」の意)と呼ばれていたものが、後に地名として使われるようになり、さらにそれが転訛して「マドリード」となった。
マドリードがスペインの首都となるのは16世紀半ばであり、フェリペ2世が宮廷をトレドからマドリードに移したことに由来する。スペインは15世紀に既に大航海時代を迎えており、北アメリカやアフリカとの航路が開かれた結果、続く16世紀に新大陸から流入する銀などによって大いに栄え、この時期にマドリードも繁栄を謳歌した。18世紀には、フェリペ5世により王宮が建てられたほか、カルロス3世の時代の都市計画で近代的な都市へと発展を遂げた。
19世紀初頭にフェルナンド7世が父親であるカルロス4世に退位をせまったアランフエスの蜂起やナポレオンの部隊によるマドリードに入城とフランス軍に対する市民の反乱・鎮圧などの騒擾を経験(ちなみに、このときの様子を著名な画家であるゴヤが「5月2日」「5月3日」という作品に残している)。1814年にフェルナンド7世による王政に復帰したが、19世紀から20世紀にかけては、自由主義派と保守派の争いである「カルリスタ戦争」やスペイン内戦(1936年-1939年)などの戦争で国内が荒廃し、特にスペイン内戦ではマドリード市内も戦場となったため大きな被害を受けた。その後、フランコによる独裁時代を経て現在の民主制に至っている。
[編集] 気候
標高650m前後の高原地帯に位置しており、季節や昼夜による寒暖の差が比較的大きい。夏場でも朝晩冷え込むことがあるので、薄手の上着を1枚用意しておくとよい。空気が乾燥しており、年間を通じて降雨量は少ない。
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 間 | |
| 平均気温 (℃) | 6.1 | 7.5 | 10.1 | 12.0 | 15.6 | 20.7 | 24.4 | 24.2 | 20.7 | 14.6 | 9.7 | 6.9 | 14.4 |
| 降水量 (mm) | 38.3 | 39.8 | 27.6 | 47.6 | 50.5 | 25.9 | 13.9 | 10.1 | 27.2 | 51.3 | 54.5 | 53.6 | 440.3 |
| ※気象庁の世界の気象統計データや『理科年表』(国立天文台編、丸善刊)、他国の気象局などのデータをもとに作成。 | |||||||||||||
[編集] 着く
[編集] 飛行機で
現在のところ日本からマドリードへの直行便は就航していないので、アムステルダム、パリなど他のヨーロッパの他の都市から乗り継ぐ必要がある。 マドリードの空の玄関口はバラハス空港であり、空港は市内の中心部から15kmほど郊外に位置している。空港から市内への主な交通手段としては、地下鉄、バス、タクシーがある。ちなみに、深夜に空港からプエルタ・デ・ソル付近までタクシーを利用した場合の料金の目安は€30前後である。
[編集] 列車で
マドリードにはチャマルティン駅 (Estación de Chamartín) とアトーチャ駅 (Estación de Atocha) の2つのターミナル駅があり、両者はそれぞれ国鉄近郊線と地下鉄で結ばれている。チャマルティン駅は市の北部にあり、パリやリスボンなどとマドリードを結ぶ国際列車やスペイン北部地方からの長距離列車、近郊線などが発着する。また、アトーチャ駅は市の南部にあり、近郊線のほか、スペイン版新幹線であるAveや特急列車「タルゴ (Talgo)」などの長距離列車などが発着している。どちらの駅も観光客が多く利用するため、観光案内所やホテルの予約カウンターなどの施設がそろっている。
[編集] 車で
[編集] バスで
マドリードの主要なバスターミナルとしては、アベニーダ・デ・アメリカ・バスターミナルと南バスターミナルの2つがある。アベニーダ・デ・アメリカ・バスターミナルは市の北部にあり、地下鉄4、6、7、9号線、アベニーダ・デ・アメリカ駅と地下連絡通路で繋がっている。バスターミナルからは主にスペイン北部の各地方へのバスが発着している。
南バスターミナルは市内最大のバスターミナルで、国鉄アトーチャ駅から3駅先のメンデス・アルバロ駅(地下鉄1号線パシフィコ駅で6号線に乗り換える)近くにあり、地下鉄駅と連絡通路で繋がっている。南バスターミナルからはトレドやアランフェスなどの近郊の街、アンダルシア地方、フランスやポルトガル方面への長距離バスが発着している。バスの発車時刻やプラットホームの番号、バス会社やチケットの発売カウンターの番号などはすべて中央の電光掲示板に表示されているので、それを確かめた上でチケットを買うようにするとよい。ターミナル内には案内所や旅行代理店、食堂などの関連施設がそろっている。
[編集] 船で
[編集] 動く
地下鉄とバスの共通回数券、"Metrobus"を購入しておくと便利。1枚€6.4で、10回乗車が可能。改札機を通るたびに使用回数が表示され、また券面の裏側にも使用記録が印字される。割引運賃になっており、大体7回使うと元が取れるしくみになっている。
[編集] 地下鉄で
マドリードは地下鉄の路線が縦横に発達している。駅間が短くほとんどの観光スポットがいずれかの地下鉄駅でカバーされている上、路線間の乗り換え駅も多数あるのであらゆる方向の移動にも一通り対応でき、またバスほど複雑な路線でもないので、ある地点から特定の目的地を目指す場合や街歩きに疲れたときなどのちょっとした移動などに非常に便利である。案内板も分かりやすいし、路線に不案内な観光客であっても乗り換えが比較的スムーズにできる。
改札は入場のみで出場の改札口には切符の投入口はなく、単に改札機のバーを手で押して外に出ればよい。なお、車両のドアは自動では開かないので、駅に到着したときドアに付いているレバーやボタンを操作してドアを開ける必要がある(わからなければ他の人が降りるときにドアを開けてもらって一緒に出るとよい)。
[編集] タクシーで
市内にはタクシーが多数走っており、地下鉄などが運行されていない夜中でもプエルタ・デ・ソルなどの主要な観光スポットの付近で簡単にタクシーを拾うことができる。タクシースタンドのほか、流しのタクシーを拾うことも可能。空車は車の上部に緑色のランプが点灯している。平日と深夜・休日の2つの料金体系があるほか、空港に乗り入れる際と空港から出る際には別途料金がかかる仕組みとなっている。
[編集] バスで
[編集] マドリード・ビジオンで
市の中心部をざっと見るには、観光バス、マドリード・ビジオン (Madrid Vision) が便利。市内の主だった観光スポットを結ぶ循環ルートの2階建て観光バスで、2階部分がオープンデッキになっている。Ruta1とRuta2という2つのルートが運行されており、Ruta1は王宮、マヨール広場、プエルタ・デ・ソル、ソフィア王妃芸術センター、プラド美術館、ティッセン・ボルネミッサ美術館、グラン・ビアなど市の中心部の主だった観光施設を、またRuta2は市の北部、サラマンカ地区のショッピング街やサッカーチーム、レアル・マドリードの本拠地であるサンティアゴ・ベルナベウスタジアムなどをそれぞれ結んでいる。マドリードの主要な観光スポットは概ねカバーされており、利用価値は高い。なお、どちらのルートも1周するのに約75分かかる。
バスは概ね10分~25分おきに運行されており、Círculo Bellas Artes(Ruta1の停留所番号8、Ruta2の停留所番号14(停留所名はAlcalá, 39))、Museo del Purado(プラド美術館。Ruta1の停留所番号12、Ruta2の停留所番号1)、Puerta de Alcalá(アルカラ広場。Ruta1の停留所番号13、Ruta2の停留所番号13)、Plaza de Colón(コロン広場。Ruta1の停留所番号15、Ruta2の停留所番号3)、Plaza de Cibeles(シベーレス広場。Ruta1の停留所番号16、Ruta2の停留所番号2)の5つの停留所でそれぞれ乗り換えが可能(ただし2つのルートの乗り換え地点が同じ場所にあるのではなく、30mほど離れた別の場所や道路の向かい側などにあるので注意)。
チケットは1日券が€15.3で、バスの中で購入できる。チケットは上記2つのルート共通でどちらへも乗り降り自由。チケット購入時にもらえるイヤホンを座席前のイヤホンジャックにつなぐと、停留所とその途中のルート上にある主だった観光スポットの解説を各国語(英・西・仏・独・伊・葡・蘭・日)を聞くことができる。どちらのルートも1方向のみの運行なので、走行地点より後ろの観光スポットを訪れるのには余計に時間がかかる。その際には、一旦バスを降りて歩きと地下鉄で一部分をカバーし、マドリード・ビジオンのバス停で再びバスに乗るなど、複数の移動手段を組み合わせることでより効率的に街歩きを楽しめる。なお、マドリード・ビジオンについて詳細はマドリード・ビジオンのHP参照。
[編集] 足で
マドリードは見どころがいくつかのエリアにまとまって立地しており、それらのエリア内なら徒歩で回ることも十分可能(また、その方が街の雰囲気を味わえる分楽しい)。なお、エリア間は多少距離があるので、移動には地下鉄やバス、あるいはマドリード・ビジオンなど他の交通手段を組み合わせたほうが効率的である。
[編集] 観る
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[編集] 遊ぶ
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[編集] 学ぶ
[編集] 働く
[編集] 買う
[編集] 食べる
マドリードもヨーロッパの他の大都市同様食事代が高く、きちんとしたレストランでまともに食事をしようとすると、どうしても€15~€20ほどかかってしまう。もしエコノミーに上げたいのなら、バルでバゲットのサンドイッチ類(ボカディージョ)やおつまみ類(タパス)を頼むなり、ファーストフードを利用するとよい。マドリードのレストランは全体に料理のボリュームが大きく、とても食べきれない場合が多いので、むしろバルなどで簡単な料理を頼むほうがいい場合もある。
[編集] 安食堂
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[編集] 中級
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[編集] 高級
[編集] 飲む
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[編集] 泊まる
- バラハス空港のホテルカウンターはターミナル1にしかない。空港の建物は広く、別のターミナルに到着した場合にはカウンターにたどり着くまで相当歩くことを覚悟しなければならない。カウンターの営業時間は24:00まで。紹介しているホテルの最低ラインは€50前後でオスタルのような安宿は扱っていないが、プエルタ・デ・ソル付近など市の中心部のホテルが紹介してもらえる。なお、カウンターに内金(プラス手数料?)として€6支払う仕組みとなっている。
- マドリードの中心部、プエルタ・デ・ソルの周辺やアトーチャ駅周辺などにはオスタルなど比較的安い宿が集中している(全般に看板があまり目立たないため、慣れないうちは大変かもしれないが、少し街歩きをして目が慣れてくると、いろいろなタイプの宿を見つけることができるはず)。あまり遅い時間だと探すのが大変かもしれないが、比較的早い時間にマドリードに到着できるのであれば、これらの地域なら予約なしでも十分飛び込みで宿を探すことができる。
[編集] 安宿
[編集] 中級
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[編集] 高級
[編集] 連絡する
[編集] 気を付ける
一時治安が非常に悪いとされていたマドリードだが、最近は治安の向上に力を入れているようで、観光スポットにも警察官の姿が目立つ。夜間であってもプエルタ・デ・ソルなど人通りの多い繁華街であれば歩いていて特に危険を感じることはないので、必要以上に神経質になる必要はない。ただし、依然として日曜・祝日やお昼時(14:00~16:00頃)など、人通りの少なくなる日や時間帯に犯罪が多発している傾向があるので、それなりの注意は必要。
[編集] 暮らす
[編集] 出かける
トレドをはじめとして、マドリード近郊には世界遺産に指定されているような見どころが数多くある。どの街もマドリードから鉄道やバスで1~2時間程度の距離であり、マドリードからは鉄道やバスが頻発しているが、街どうしの連絡はさほどよくない(鉄道がなかったり、バスがあっても1日数便程度)。このため、どの街に行くにしろマドリードを基点にして目的地への移動を考えた方がプランが立てやすい。なお、現地で日本語ガイドによる半日程度の観光も催行されている。詳しくはこちらを参照(国名で「スペイン」、商品名で「観光」を指定するとメニューが出てくる)。
トレド — タホ川沿いに広がる城郭都市。タホ川があたかも掘のように街を取り囲み、自然の砦のような険しい地形に張り付くようにして街が形成されている。イスラム時代には、イスラム教、キリスト教、ユダヤ教の3宗教が共存し、それぞれ影響を与え合ったことで独特の文化と街並みを生み出した。町全体が世界遺産に指定されている。トレドはエル・グレコが生涯活動の拠点としたことでも知られており、市内にはエル・グレコ縁の建造物や彼の作品が多数残されている。アランフェス — マドリードからバス・電車で40分ほどの距離にある。周辺の乾燥地帯とは一変した、タホ川が造りだす落ち着いた潤いのある風景と豊かな緑に恵まれた静かな街。16世紀に建てられた王宮と、その周りに広がる広大な庭園が「アランフェスの文化的景観」として世界遺産に登録されている。
セゴビア — マドリードから北西に100kmほどのところにある古都。ローマ時代の水道橋などがあることで知られており、旧市街の景観と水道橋が世界遺産に指定されている。
[編集] 外部リンク
- スペイン政府観光局オフィシャルサイト - マドリード(日本語)
- turismomadrid.es(マドリード州観光局、日本語)
- esmadrid.com(マドリード市振興公社、日本語)

