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パスポート

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IC旅券(10年有効)

海外旅行や出張など国外へ渡航する際には、パスポート(旅券)の発給申請を行い、渡航中は所持・携帯する必要がある。


パスポートとは[編集]

  • 旅券(りょけん)が正式名称である。
    • 国内旅行で旅券と言うと旅行券を思い浮かべる人もいるかもしれないが、本来はパスポートの事を指す。
    • 海外渡航の場で「旅券の準備をする」とは「パスポートの申請を行う事」である。航空券の手配と勘違いしないように。
  • 各国においてパスポートとは、自国の国民であることを証明する身分証明書である。参考 - 旅券法
  • ビザ(査証)と混同しがちだが、それぞれ意味も目的も違うので勘違いしないように。
    • パスポートは国籍を示す身分証明書であり(発給者は申請者が属する国の政府機関)、ビザは渡航先の国への入国許可証である(発給者は渡航先の国の政府機関)。
    • パスポートの発給を受けたからビザも一緒に発給されるということにはならない。
      出入国スタンプ

日本では[編集]

  • 発行は外務省が行うが、事務手続きは所轄の都道府県で行う。
  • 手数料は5年間有効のもの(紺色)で¥11,000(12歳未満は¥6,000)、10年有効(赤色)で¥16,000。未成年者は前者のみ取得可能。
  • 2006年3月以降、ICチップ入りのパスポートが発行されている。冊子の中央にプラスチックの板が綴じてあり、その中にICチップが入っている。

旅券の種類[編集]

  • 一般旅券(赤、紺色)— 一般の海外渡航用として発給される旅券。有効期限10年間だと表紙の色が赤、5年だと紺色である。
  • 公用旅券(緑色) — 公務員など、公的機関の職員が公務で海外に渡航する際に発給される旅券。
  • 外交官旅券(茶色) — 外交官、大臣など政府高官、皇族が海外公務の際に発給される旅券。

パスポートの申請[編集]

パスポートの有効期限は5年で?それとも10年で申請する?

成人した人の場合、有効期限を5年か10年かのどちらかで申請することができる。さて、その際どちらか良いでしょうという話なのだが「どうせ海外旅行なんてこれで最後だもんね」と思って手数料の安い5年で申請しようと考えるのはちょっと安易である。1年とか2年先ならばもう一度、海外旅行に行く/行かないが想像できるかも知れないが、これが5年~10年後という話になれば、本当に「もう海外には行く事はありません」と言い切れるものでもないだろう。

また、有効期限が6か月を切る頃から有効なパスポートとして受け付けてもらえない国も出てくるので、実質的な有効期限は、それぞれ4.5年、9.5年と考えた方がよい。つまり実質的には10年有効のパスポートの方が5年有効のものより倍以上の有効期限があり、しかも下にあるように、申請料が5年有効の倍というわけでもない。

ということで結論はとりあえず10年で申請しようということである。仮に会社で出張の為にパスポートが必要となり申請費用を出してくれるという場合でも、プライベートでも使うことを考えると自費を上乗せ※して10年用で申請しておいた方が良いだろう※注:就業規則等があるので、会社にはちゃんと問い合わせをすること

では逆に5年で申請するメリットは?というと、パスポートは有効期限切れの他にも査証欄が一杯になった場合でも無効扱いになってしまい、査証欄がいっぱいになった時、パスポート一冊につき一回だけ査証欄の追加(増補申請)を行うことで使用可能の状態に戻すことができる。但し二度目の増補申請は不可能であり、そうなってしまうと有効期限が残っていてもパスポートは失効してしまう。よって、頻繁に海外に行くような人については「どうせ失効するなら高い手数料を払うよりもすぐに更新できるよう5年で申請をして査証欄が一杯にならないようにする」ということである。この他、申請時の年齢が若く、10年後には相当風貌が変わってしまうと思われるような場合や、数年以内に整形手術することを考えている人についてもすぐに更新できるように一応5年で申請しておいた方が無難。パスポートの写真と実際の顔があまりにも違いすぎると入国審査に引っ掛かってしまうからである。

各都道府県の窓口(各地によって呼称は異なる)に申請と受領の為に原則2回行かなければならない。

1回目は申請手続であり、一般旅券発給申請書等の書類を揃えて住民登録を行っている都道府県のパスポートセンター(旅券窓口)に提出を行う。申請手続は申請者本人でなくても代理申請が可能であり、例えばパックツアー等では旅行会社が代行する場合がある。

2回目はパスポートの受領であり、申請から約1週間程度でパスポートが発行される。受領の場合は原則として身元確認および署名の記入が必要になる為、必ず本人が行かなくてはならない(代理による受給は不可である)受領の際には、申請の際に渡された受領票、返送された官製はがきおよび手数料を持参する必要がある。

新規申請と切替申請[編集]

申請手続で必要な書類等(新規申請)[編集]

  • 一般旅券発給申請書(パスポートセンター等で入手可)
  • 戸籍謄本
  • 住民票の写し(住基ネット不参加の自治体のみ)
  • 顔写真(縦45×横35mm)
  • 運転免許証など身分証明書
  • 印鑑

受領の際に持参するもの[編集]

  • 申請手続きの際に渡された受領票
  • 手数料(5年有効の旅券:¥11,000または¥6,000、10年有効の旅券:¥16,000)
    • ¥2,000を道府県収入証紙(東京都は現金)、残りを収入印紙で納付する。証紙・印紙はパスポートセンター等で販売している。

申請の際の注意点[編集]

申請は午前中に済ませよう[編集]

申請するときに必ず行く事になる、パスポートセンターは業務開業直後の午前中がかなり空いている。午後から業務終了時間に近づくにつれて人が多くなる傾向があるようで、パスポートセンターも混雑防止のために「申請は午前中が空いています」と宣伝しているぐらいである。勿論、パスポート受け取りも午前中がおすすめだ。

顔写真[編集]

パスポート用の顔写真については色々な制約があり、スピード写真など自分で撮影する場合にはあらかじめ気を配っておく必要がある。自信が無い場合は近所の写真屋さんにてパスポート用の写真撮影をお願いした方が無難である。

  • 写真のサイズは縦45mm、横35mm。頭頂から顎までが縦45mmの70~80%に収まるようにする。
  • カラー・モノクロいずれも可。
  • 提出日より6か月以内に撮影された写真を使用。
  • 縁なしの写真である事。
  • 背景が無い事。
  • 正面を向いた写真である。
  • その他詳細については外務省のサイト参考の事。参考:「外務省 パスポート申請用写真の規格について

ヘボン式ローマ字[編集]

一般旅券発給申請書の氏名記入欄には漢字およびフリガナそれとアルファベットで記入する欄がある。アルファベットで氏名を記入する際には原則としてヘボン式ローマ字で記入するように定められている。他の訓令式や日本式ローマ字、キーボード入力のローマ字かな変換とも若干異なるので混同しないように注意しながら記入する必要がある。

ヘボン式ローマ字 50音
a i u e o
A a i u e o
K Ka Ki Ku Ke Ko
S Sa Shi Su Se So
T Ta Chi Tsu Te To
N Na Ni Nu Ne No
H Ha Hi Fu He Ho
M Ma Mi Mu Me Mo
Y Ya Yu Yo
R Ra Ri Ru Re Ro
W Wa O
濁音・半濁音
G Ga Gi Gu Ge Go
Z Za Ji Zu Ze Zo
D Da Ji Zu De Do
B Ba Bi Bu Be Bo
P Pa Pi Pu Pe Po
拗音
a u o
Ky きゃ Kya きゅ Kyu きょ Kyo
Sh しゃ Sha しゅ Shu しょ Sho
Ch ちゃ Cha ちゅ Chu ちょ Cho
Ny にゃ Nya にゅ Nyu にょ Nyo
Hy ひゃ Hya ひゅ Hyu ひょ Hyo
My みゃ Mya みゅ Myu みょ Myo
Ry りゃ Rya りゅ Ryu りょ Ryo
Gy ぎゃ Gya ぎゅ Gyu ぎょ Gyo
J じゃ Ja じゅ Ju じょ Jo
By びゃ Bya びゅ Byu びょ Byo
Py ぴゃ Pya ぴゅ Pyu ぴょ Pyo
撥音
  • 「ん」はNで表記する。 例)近藤(コドウ)→KONDO、遠藤(エドウ)→ENDO
  • B,M,Pの前の「ん」はMとなる。 例)本間(ホマ)→HOMMA、南原(ナバラ)→NAMBARA
促音
  • 「っ」は直後の子音を重ねて記す。 例)服部(ハトリ)→HATTORI
  • 「っ」の後、Ch(ち、ちゃ、ちゅ、ちょ)が続く場合はTで表す。 例)八丁(ハチョウ)→HATCHO
長音
  • 通常、パスポートでは長音は表記しない。 例)日向(ヒュガ)→HYUGA
  • 但し、「オウ」または「オオ」はOHを用いた長音表記でも可。 例)佐藤(サトウ)→SATO/SATOH、大野(オオノ)→ONO/OHNO
    • 航空券やクレジットカード、家族のパスポートと表記が異なっているとトラブルの元になるおそれがあるので注意が必要。

署名[編集]

パスポートには署名(サイン)欄があり、申請時に自署したものが取り込まれて印刷される。署名は文字が書けない乳幼児や身体に障害があり記入が不可能である場合を除いて、本人が署名しなくてはならない。署名は海外では日本の印鑑のように本人識別の機能があり、若いころにオリジナルのものが書けるように練習するくらいである。署名は照合するものであり読むものではない(実際、西洋人のサインを読むことは不可能)ので、相手に読める必要はなく、漢字でも構わない。不慣れなアルファベット表記よりも外国人にはまねのしにくい漢字で書いたほうがむしろよい。なお最近では、漢字も中国人にはまねされるとして、平仮名で書くのが安全であるという意見も増えてきている(ただし、海外に住むつもりの場合は、アルファベット以外のサインは役所や学校などで受け付けてくれない場合もあるので、ローマ字が無難)。このパスポートの署名がトラベラーズチェックの署名欄についてまわったりもする。

使用上の注意[編集]

  • 一番最後の所持人記入欄を除き、渡航先・追記・査証のページは各国の出入国管理局や大使館・総領事館が使うページであり、メモやスタンプなどに使ってはならない。これらは無用なトラブルの原因になる。
  • パスポートにはカバーを付けておいた方が良い。理由は、擦り切れたりくたびれたようなパスポートだと審査の時のトラブルにつながりかねないからである。欠点は、出入国審査時に機械で読み取るためカバーを一旦外す必要があるのと、上品なカバーだと財布と間違えられて盗難の対象とされかねない、という点。その為にもビニールの安価なもので十分であろう。

パスポートの紛失[編集]

そもそもパスポートというものは、海外において、自分の身分を証明してくれる唯一のものである。それ故、パスポートが無ければ滞在中の国から移動することもままならない状態となる。かつては海外ツアーに参加すると、添乗員にパスポートを預けて一括で管理するというのが主流だったが、現在はトラブルの元になるとの事で、各個人で管理するよう外務省から指導が入っている。

紛失・盗難に注意
  • 海外渡航中、パスポートは肌身離さず常に所持することが大事である
    • ズボンの後ろポケットやショルダーバッグなどに入れて持ち歩くと、スリやひったくりの恐れがある
    • シークレットポケットなど、チャックなどで蓋が閉じ、外見からはどこにあるか目立たない様して持ち歩くようにする
    • 自分が滞在しているホテルの部屋であっても、無造作に置いておくと従業員が持ち出すというリスクがあるので注意
  • 予め、出国前にパスポートのカラーコピーを取っておき、普段はなるべくパスポートを出さないようにしてコピーで代用する。
    • パスポートを提示する機会は空港とホテル(イミグレや外貨との両替、ホテルのチェックイン)程度なので、それ以外で無闇に人目の前で出し入れを行わない
    • 国によっては、免税店での買い物や警察等からパスポートの提示を求められた際にカラーコピーで代用できる場合がある
    • 本当にセキュリティが高いホテルであれば、金庫にしまっておくのも一つの手である(原則、パスポートは常に所持するものである。但し国によってはコピー代用可の国もあるので事前に確認の事)
    • パスポートのコピーがあると、紛失の際の手続きがスムーズに進む場合がある(番号が載っているため)

渡航先でパスポートを紛失した際の手続き[編集]

  1. 現地の警察(焼失の場合は消防署)に届け出をし、紛失したことを示す書類(紛失証明書など)を発行してもらう。
  2. 最寄りの日本国大使館(総領事館)にてパスポート紛失届を提出し、紛失したパスポートの効力を失効させる。
    • 紛失等によるパスポートの失効手続の為には次の書類が必要である。
      • 紛失一般旅券等届出書
      • 警察、消防署等が発行した紛失を証明する書類(紛失証明書など)
      • 写真規格に則った顔写真(45×35mm) — 予め、国内で撮影した写真を予備に所持しておくと楽である。
      • 運転免許証等の身元証明書
    • 後日、紛失したパスポートが発見されたとしても、紛失届を提出した時点でそのパスポートの効力が無くなるので、再申請することになる。
  3. 紛失したパスポートを失効した上で改めてパスポートの再申請(A)または渡航書の発給(B)を行う。
    • (A)パスポートの再申請には次の書類が必要である
      • 一般旅券発給申請書
      • 戸籍謄本または抄本 — 本籍地の役所から取り寄せることになるので面倒である。
      • 写真規格に則った顔写真(45×35mm)
    • (B)渡航書の発給には次の書類が必要である
      • 渡航書発給申請書
      • 日本国籍である事を証明する書類(本籍地記載の運転免許証、戸籍謄本・抄本など)
      • 写真規格に則った顔写真(45×35mm)
      • 航空券など日程を確認できる物
    • 渡航書は滞在国から日本に帰国する以外に使用できないので、仮に旅行の残日程で滞在国から別の国に渡航するプランがあったとしても不可能である。
    • パスポートの再発行については、申請時と同じくらいの時間(1~2週間)がかかるため、渡航書の発給(発給まで1~3日)を受けるのが一般的である。

帰国のための渡航書[編集]

帰国のための渡航書とは、渡航先でパスポートを紛失した場合に、日本の在外公館に申請して、渡航先から帰国のために発行してもらう公文書のこと。短期滞在でパスポートの再発行を受ける時間がないなどの場合にのみ用いる。

パスポートと違って帰国のためだけに用いられるので、これを使って第三国へ渡航することはできない。例外的に、飛行機を乗り継ぐ場合に限って第三国への入国ができる。

渡航書は日本に入国した時点で失効する。また、渡航書が発給された段階でパスポートは失効するので、もし帰国後にパスポートが見つかっても、以後それを使うことはできない。

パスポートの名義人が死亡した場合[編集]

パスポートに記入されている名義人が何らかの理由で死亡した場合、以下のものを持参し、失効するよう処置をしてもらわなければならない。

  1. 亡くなった事により通用しなくなったパスポート
  2. 亡くなった事が分かる公的書類(戸籍謄本など)

国内であれば最寄りのパスポートセンター、国外であれば最寄りの日本国大使館または総領事館へ行き、処置をしてもらう事になる。


外部リンク[編集]

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