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ナスカ/ナスカの地上絵

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ハチドリ

ナスカ地上絵は、ナスカに関するトラベル情報のうち、特にナスカ観光の白眉である地上絵観光に関連したトピックを取り上げたページ。

分かる[編集]

地上絵の成り立ち[編集]

でも何故ナスカに?

地上絵は宇宙船が着陸するときに上空から位置を確認するために描かれたものだ、あるいは宇宙人との交信のために描かれたものだといったような、地上絵が地球以外の文明と何らかの関係があるとする説も依然として根強い人気を持っているのはご存知のとおり。

今のところ、なぜ、そしてどのようにしてあのような巨大な絵を描いたのかはっきりとはわかっていないし、また意匠などもどことなくミステリアスなものが多いので、このようなオカルトっぽい説が一般ウケするのも一応はうなずける。加えて、近年ではランドサットからでないとそれとわからないような大きさの地上絵も確認されているそうだし、そのような新たな事実も宇宙人説の信奉者にとっては自説の裏づけに思えたりもするのであろう。

ただ、仮に宇宙人説を採用するとしても、何であんな辺鄙なところに?という疑問はついてまわる。地球広しといえど、あのような巨大な絵はナスカの砂漠以外、他ではこれまでに見つかっていない。宇宙人との交信云々と言う話は世界のあちこちに転がっているし、であれば、同様の絵が世界中で見つかってもよさそうなものだ。第一、当の宇宙人とて、何もあんな荒涼とした砂漠の真ん中ではなく、もう少しましな場所に降り立ちたいと考えるのが人情 (というか「宇宙人情」?) のような気もするのだが?

古代ナスカ地方に居住していた人々が一体どんな目的でこのような巨大な絵を描いたのか、詳しいことは分かっていない。地上絵の中には太陽の運行に関連していると思われるものもあることから、農耕の時期などを知らせるため、といったような実用的な説から、宇宙人との交信用に描かれたものだ、といったような極めてオカルトチックな説まで、これまでいろいろな説が唱えられてきた。地上絵が描かれた目的に関して、以下にいくつかの説を簡単に紹介しておく (詳細についてはウィキペディアの記事などを参照) 。

農暦説
地上絵のうち、何本かの直線が夏至や冬至の日の太陽の軌跡に一致すること、その他にも太陽の運行に関係すると思われる線が多数あることなどから、農耕の時期を知らせるための暦として描かれたものだとする説で、地上絵の研究で有名な、故・マリア・ライヘ女史などによって唱えられている。
公共事業説
地上絵を描く作業のために人夫を徴用し、その労役に対する報酬として食料を渡すことで地域内の食料を人々に再配分するといった、いわば公共事業の対象として地上絵の作成が行われたとする説。
儀式説
主に雨乞いの儀式のために地上絵が描かれ、そして使われたとされる説。内陸部のナスカでは手に入らないような、エクアドル産の貝殻、しかも古代には雨乞いの儀式に用いていたとされるものが多数地上絵の周辺で見つかっていることから、この説が有力だとする向きもあるようである。


地上絵はどのようにして描かれているか[編集]

ナスカ砂漠の表面は暗色の礫岩で覆われており、その下に礫岩に比べてやや白っぽい砂の層がある。地上絵は、表面の礫岩を取り除き、砂の部分を露出させ、線として浮かび上がらせる (また、線の両端に取り除いた礫岩を畝のように積み上げる) という手法で描かれている。線の幅は30cmから、太いもので60cmくらいのものまである。

どのようにしてあのように大きな絵柄を描くことができたのかについては、はっきりとはわかっていない。かなり高いところからでなければ全体像を目に収めることができず、またナスカ平原の周辺にそれら地上絵を見渡せるような目だった高台もないことから、熱気球を利用した、とか、宇宙船が利用されたといった説まで出てきていた。ただし、現在では、正確な測量技術を使って、大きな原画の一点から放射状に原画の線上に取った各点を同じ倍数で拡大するといった手法で地上絵を作成した、とする有力説が唱えられている。後代になって、地上絵の中にそのような測量のために用いたと思われる杭が発見されたり、また、地上絵の縮小画が見つかったことなどから、現在ではこの「原画拡大説」が半ば定説化しているようだ。

なぜこれまで保存できたのか?[編集]

地上絵が描かれたのは、紀元前2世紀頃~6世紀頃といわれており、それがどのようにして今まで保存できたのかも一つの謎といえば謎である。これについては、地上絵の研究者であるマリア・ライヘなどの研究者が次のような説を提示している。

乾燥気候
ナスカ平原は砂漠気候に属しており、ほとんど雨が降らない。このため、平原に植物が育つこともなく、植物の根が地上絵の線に入り込んで破壊されることがない。また雨が少ない分居住にも適さないため、地上絵が描かれて以降、20世紀に発見されるまで、他の地域に比べればここに人が頻繁に足を踏み入れる機会はそう多くはなかった。これらが結果的に地上絵の保存に役立ったと考えられている。
塵旋風
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ナスカ平原では、この地域の気候特性 (地表の温度と空気の温度差が大きく、上昇気流が発生しやすいなど) からあちこちで頻繁に小規模の塵旋風が発生する (右画像参照。やや見づらいが、画像の真ん中より少々上のあたりに塵旋風が発生している) 。マリア・ライヘの説によれば、この風がいわばクリーナーの役割を果たしており、地上絵の表面を軽くさらうことで、絵をはっきり残すことができたとされている。


急速に進む破壊[編集]

上に述べたような理由で、古来から比較的よい状態で残されてきた地上絵だが、20世紀にその存在が知られて以降、人が立入ることで徐々に傷むようになってきた。また、地上絵は、以下に述べるような理由から、近年急速に破壊が進んでいる。

自然による破壊[編集]

近年の気候変動による気象条件の変化が、地上絵に深刻な被害をもたらしている。

エルニーニョ
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近年のエルニーニョ現象の影響で、これまでほとんど雨の降らなかったナスカ平原とその周辺に時折雨が降るようになり、それによって地上絵の侵食が進んでいる。特に周辺の山岳地帯に集中的に降った雨が無数の小川となってナスカ平原に流れ込み、地表を削り取ってしまう現象が深刻で、それら降雨が残した爪痕は、上空からもはっきりと見ることができる (右画像参照。降雨によって作られた無数の川の痕が溝となって残っている)。
それら洪水による表土流出による被害は、地上絵のみならず、パンアメリカンハイウェイなどにも及んでいる。また、散発的に降雨が生じることによって周囲の環境が変わり、これまで砂漠地帯で植物が生えなかった平原のあちらこちらに灌木が生い茂るようにもなってきた。これら灌木などの植物類も、地上絵を破壊する主要な原因に一つになっている。


人為的な破壊[編集]

パンアメリカンハイウェイなどの人為的な原因によって破壊された地上絵

人為的な破壊要因としては以下のようなものがある。

自動車による破壊
ナスカ平原の周囲には原住民の集落があるが、そこに住む人たちが幹線道路と自分の集落とを車で行き来する際、近道のためにナスカ平原を突っ切る形で横断することがあり (地上絵のエリアは立入禁止区域となっているが、付近の住民の中にはそのことを知らない人もいる) 、そのときできる車の轍が地上絵を傷める原因の一つになっている (右上の画像参照。ややわかりづらいが、画像左上あたりでうねるようにして白く光っている多数の曲線は、いずれも車の轍の跡) 。
観光客が立ち入ることによる破壊
観光客が立入ることができる区域も厳しく規制されているが、それを守らない人が不用意にエリア内に足を踏み入れたり、また、車を駐車することで、年々地上絵の一部が傷めてられている。特に道路脇など、人が立入りやすい場所での被害は深刻で、人の足跡や車の轍によって、地上絵がほとんど消えかかっているところもある (右上の画像参照) 。
道路建設による破壊
パンアメリカンハイウェイは地上絵の一部を分断した形で造られたため、地上絵の中には道路建設によって分断されてしまったものもある (右上の画像参照。画像の中央部を東西に横切っている黒い直線がパンアメリカンハイウェイ) 。

地上絵の種類[編集]

遊覧飛行では、クジラ、宇宙飛行士、サル、クモ、ハチドリ、コンドルなど12前後の地上絵を紹介しており、地上絵付近に来るとパイロットがアナウンスで絵の位置を教えてくれる。ただしそれ以外にも、上空から目を凝らして見ると、平原の至る所に直線や螺旋、長方形などいろいろな線が描かれているのに気づく。観測塔や遊覧飛行で紹介されている地上絵は代表的なごく一部のものにすぎず、それ以外にもナスカ平原には無数の地上絵が描かれている。

地上絵のデザインとしては、概ね以下のようなものがある。

直線
単なる直線にしか見えないが、その多くは計算されたもので、それらのいくつかは、夏至や冬至、春分など特定の時期の太陽の位置や運行などを指し示したものであることがわかっている。
図形
長方形、台形、三角形などの巨大な図形が数多く描かれている。
動物などをモチーフにした絵
ナスカ周辺で見られる動物などをモチーフにしたもので、地上絵の中ではこれが一番よく知られている。遊覧飛行で見せるもの以外にも、例えばトカゲなどがあるが、一部傷みが激しいことや、パイロットが特にアナウンスしてくれないことなどもあり、旅行ガイドブックなどを参考にはじめから位置をチェックしておかない限り、それと気づかず通り過ぎてしまう。
その他
ジグザグ、蚊取り線香のような螺旋形などの幾何学模様も多数見ることができる。

地上絵ツアーを楽しむためのコツ[編集]

ツアーの申し込み方法[編集]

ナスカには地上絵遊覧飛行を催行している航空会社が数社あり、いずれも街のオフィスや旅行代理店、ホテルのカウンター、あるいはバスターミナル付近にいる客引きなどを通じてツアーを申し込むことができる。基本的にホテルへの送迎付きで、あらかじめ宿泊先を伝えておくと、適当な時間にホテルまで迎えに来てくれる (大体何時頃ロビーにいたらいいかについては申し込み時に念のため確認しておくとよい) 。なお、ナスカ空港の使用税 (20ソル、約$7.5) はツアー代金に含まれていないので、遊覧飛行後に空港出口で別途支払う必要がある。

遊覧飛行のセスナ[編集]

セスナ機は小さいもので乗客定員が3人、大きなものだと定員10人程度のものが使用される。機体そのものが小さいため、飛行中は結構揺れるし、また地上絵をよく見えるようにするためにわざと機体を左右斜めに傾けたりもするので、乗り物に弱い人はあらかじめそれなりの覚悟が必要だ (フライトを乗り切る自身のない人は、とりあえず酔い止めの薬などを用意しておくといいかもしれない。なお参考までに、機内にはエチケット袋のようなものは常備されていないし、また飛行中は窓を開けることができないので、外の空気を吸って気分転換という訳にもいかない) 。遊覧飛行はわずか30分程度、酔いなどに悩まされることなく短いフライトを最大限楽しみたいものだ。

ツアーの選び方[編集]

地上絵はそのときどきの気象条件や太陽の角度などによっても見え具合が変わってくる。一般には空気が澄んでいる朝か夕方近くの方が見えやすいと言われているが、それもケース・バイ・ケースであり、参加したツアーで地上絵がよく見えるか否かはほとんど賭けに近い(ただし、よほどのことがない限り、全く見えなかったということはさすがにないようだ) 。ツアーは、早いものでは朝7時前頃から行われている。

せっかくはるばるナスカまで来たのに、ろくに見えずに終わってしまった、では元も子もないので、時間とお金に余裕があるなら、ナスカに着いてからなるべく早いうちに一度飛び、あと一度くらい「保険」をかける意味でフライトを予約しておくとよい。

ツアーの例[編集]

その他、インターネットでナスカの地上絵の遊覧飛行ツアーを受け付けている旅行会社として、以下のような会社がある。


写真撮影のコツ[編集]

フライト中、パイロットが比較的ゆっくり、そしてはっきりした英語で次にどの地上絵の上を飛ぶか、あるいは機体のどちら側に地上絵が見えるかなどの情報を逐次教えてくれるので、大体のシャッターチャンスがつかめる。旋回中は機体が結構揺れて、カメラのファインダー内にいい構図で収めることがなかなか難しい。写真撮影のコツは、望遠モードを使わずレンズを引いて (この方が、ブレが少なくなる) 、「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」ではないが、とにかくできるだけたくさんシャッターを押すことに尽きる。デジカメであればあまり撮影枚数を気にすることもないし、また後でトリミングや画像の回転などの加工が容易にできるので、あまり構図など気にせずとにかく撮りまくることである。また、画面の片隅に移ったものをトリミングを重ねて引き伸ばす場合もあるので、あらかじめ画像の容量を最大値 (8M程度か、あるいはそれ以上) に設定しておくとよい。

なお、誤動を避けるため、フラッシュモードはあらかじめオートからオフに変更しておくこと。地上付近や機内は明るく、そもそもフラッシュモードをONにしておく必要はないし、それに飛行中は窓を閉めたままで、開けることはできないので、フラッシュを焚くと窓に光が反射して地上絵が写らなくなる。

ギャラリー[編集]

ナスカの地上絵[編集]

ナスカの地上絵の遊覧飛行については、遊覧飛行のセスナ機は大体下にあるような順序で地上絵の上を旋回する。通常は左右の座席で見え方に差が生じないように、それぞれの地上絵について右旋回、左旋回をそれぞれ行うが、中には一部の地上絵についてどちらかの旋回を省略してしまうパイロットもいる。また、パルパの地上絵がオプションに含まれている場合は、それも含めて最も短い経路を飛ぼうとするため、必ずしも以下のような順序で飛行せず見る順番が多少変更されることがある。

そのままでは見づらいので、それぞれの画像についてクリックし拡大の上参照。

パルパの地上絵[編集]

パルパの地上絵は、現在下に掲げた3つの地上絵のみ、上空での遊覧飛行が認められている。パルパの地上絵をオプションでつけると、遊覧飛行の料金が1.5倍~2倍に跳ね上がるが、新たに見られる地上絵は3つしか増えないので、コストパフォーマンスがあまりよくない。地上絵がどのようなものかざっと見たいだけであれば、ナスカ上空の遊覧飛行だけでも十分に楽しめる。

そのままでは見づらいので、それぞれの画像についてクリックし拡大の上参照。


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