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旅のお金

出典: Wikitravel

これは「お役立ち情報」の記事です。

海外旅行に際しては現地での飲食・物品の購入のため何らかの支払手段を用意しなくてはならない。すなわち現地通貨への両替、トラベラーズチェックの購入、クレジットカードあるいは国際キャッシュカードの準備などである。それぞれの手段についていくつかの選択肢があり、また地域ごとに有利・不利があるので、旅行する地域の特性を十分に検討したうえで手段を選択する必要がある。

また、海外では盗難や紛失、ATMや通信回線の不調などに見舞われやすいため、必ず複数の決済手段(例: 現金とキャッシュカード)を用意すべきである。

[編集] 通貨

  • 交通機関や小規模店舗ではチェックやクレジットカードが使えないことが多く、どうしても現金が必要になる。

  • 日本では汚損された紙幣はすばやく回収されまた偽札もほとんどありえないが、海外では事情が異なることもある。例えば中国などでは偽札が一定割合流通している。偽札を受け取った人は当局に届出ても補償されるわけではないので、何枚もの紙幣を使うときに混ぜ込んでしまい、また受け取った人が同様に使いほとんどババ抜き状態となっていることもある。また汚損された紙幣は使用に際して少ない価値でしか受け取ってもらえない場合もありうる。
  • 高額紙幣は使えない場合がある。特に偽札が多く出回っている国では偽札を警戒して、高額紙幣の受け取りを好まない。米ドルですら100ドル札は疑われる。両替の際に比較的少額の紙幣に変えてもらう必要がある。

[編集] 両替

良いレートで両替するには、相対的に弱い(国際的な通用度や信用が低い)ほうの通貨の国で両替するのが基本である (例えばフィリピンペソは日本でも両替可能だが、円をフィリピンでペソに替えた方がレートがよい) 。強い通貨の国で弱い外貨は歓迎されないのでレートが悪くなるが、弱い通貨の国で強い外貨は歓迎されるのでレートが良くなるという寸法である。これと関連するが、現地で使い残した通貨は現地を出発する際に円やドルなどの国際的に流通している通貨に替えてしまうこと。日本に帰ってきてから円やドルなどに替えようとしてもレートが悪かったり、両替できる場所が極端に限られてくる (通貨によってはそもそも日本での両替自体が不可能である) 。

米ドルやユーロなど以外の主要でない通貨を入手する場合、日本国内の銀行はリスク回避のため旅行者にとっては異常に不利なレートを設定している場合が多い。その場合は現地での両替も有力な手段となる。現地で日本円が通用しにくく両替が不利になる場合はいったん米ドルまたは米ドルのトラベラーズチェックに両替してから現地で両替することもありうる。東アジア・東南アジア地域では日本円が強いため、現地に日本円を持っていって両替することが有利になる場合が多い。

[編集] 闇両替

当局から外貨両替の許可を受けていないものが、両替を営むことがある。外貨両替の公定レートが決められこれが経済の実態を反映していない場合、闇両替は旅行者にとって極めてレートがよいことがある。また変動為替相場であっても闇両替商がいて、こちらを使う方が得をする場合もある。ただし地域によっては闇両替商による詐欺や金額のゴマカシ、あるいは当局による摘発などのリスクがあるので安易には使わない方がよい。どうしても使う必要がある場合には他の旅行者や在住者などの評判を聞いた上、さらにリスクを引き受けて使うべきである。

[編集] トラベラーズチェック

トラベラーズチェック (T/C) は主に国際的クレジットカード会社が発行する旅行小切手である。米ドル建て・ユーロ建て・円建てなどのチェックを購入し、現地の店舗で直接現金として使ったり銀行で両替して使う。どの店舗でも使えるわけではなく、また地域によっては使えないことのほうが多いこともありうる。クレジットカードと同じく、地元の人向けの飲食店や小規模の店舗では特に使いにくい。購入の際および換金の際のレートが通貨の場合より有利になっていることが多い。ただし一部の国では両替に際しての手数料が極めて高く損になることもありうる。アメリカンエキスプレスのチェックについては提携金融機関で手数料無料で換金できるとのことだが、レートがよくないという話もある。

トラベラーズチェックの利点は安全性である。チェック一枚一枚に2つの署名欄があり、チェックを購入したらここの1箇所にまず署名する。これは、チェックの購入者を示すものとなる。アルファベットで書く必要はなく、むしろまねのしにくい漢字で書いたほうがよい (ただし国によってはパスポートの署名とトラベラーズチェックの署名を照合するところもあるので、パスポートの署名が英語の場合はトラベラーズチェックの署名もそれに合わせておいたほうが無難) 。もう1箇所は使用する直前に店員の前で署名する。これによりチェックの使用者が購入者と同じであることを証明する。二つの署名が一致した場合に小切手として通用する仕組みになっている。チェックを紛失した際には再発行が可能である。ただし最近、紛失詐欺が増えたためか十分な管理をした上でそれでも盗難・紛失にあったと認められた場合にのみ再発行となるケースが増えているようだ。

トラベラーズチェックは発行会社によって流通力に差があり、国や地域によっては受け付けてもらえない「ブランド」もあるので、持って行くにしてもある程度ポピュラーな発行先のもの(アメリカン・エキスプレスやトーマスクックなど)を選んだ方がよい。

いずれにしろ、トラベラーズチェックのみを支払い手段とするのは換金性・流通性という面で一定の地域リスクが伴うし、第一不便なので、トラベラーズチェック自体はあくまでの支払い手段、あるいはリスク分散の手段の一つくらいに考え、クレジットカードや現金など他の支払い手段を併用した方がよい。

[編集] クレジットカード

  • クレジットカードでの買い物については両替やチェックよりもよいレートが適用され、有利になる場合が多い。ただし日本と同じくクレジットカードが使える店はそれなりの値段の店ではある。
  • たいていのクレジットカードではキャッシングをすることも可能である。ただキャッシングの際の利率はきわめて高く設定され、また一回払いのカードでもリボルビング払いさせられるなど利用者に不利な契約になっている場合が多いので十分に注意して使う必要がある。
  • 国際的に通用するクレジットカードはVISA・Master・JCB・アメリカンエキスプレス・ダイナースの5大国際ブランドである。それ以外のブランドは前3者と提携している場合が多い。それぞれ特徴があるが、前2者がもっとも広範囲に通用するので、最低でもどちらか一方は持っておきたい。JCBは日本および東アジア・東南アジア地域を中心として、またAMEX加盟店で通用する。
  • クレジットカードには月ごとの限度額が定められているが、海外で利用する上で限度額が心もとない場合は、クレジットカード会社に連絡すれば一時的に限度額を上げてもらうことができる。
  • 世界各地でスキミングというカード情報を盗む犯罪が多発している。また、伝票を偽造する(特に外国で現地通貨の例は気をつけなければならない)例もあるので、必ずカードの処理を管理しなければならない。不自然な請求やカードの紛失には気をつけ、カードの不正請求に対する保険なども確認する。

[編集] 国際キャッシュカード

日本ではキャッシュカードの磁気ストライプの規格が諸外国と異なることから、海外でキャッシュカードを使う場合、あらかじめ国内の銀行で国際カードの発行手続きをする必要がある。Visa系の「PLUS」かMasterCard系の「Cirrus」(シーラス)の銀行ネットワークに通用するカードが発行される。現地通貨でおろす場合にはVisaまたはMasterCardのレートで計算され、3%程度の手数料とATM1回の使用あたり200円程度の使用料が課せられる場合が多い。

新生銀行のカードははじめから国際カードとなっており、4%の手数料でおろすことができる。またシティバンクの場合もはじめから国際カードで、3%の手数料とネットワーク手数料(PLUSで0.85%)となっている。その他の銀行では三井住友銀行が「国際キャッシュカードサービス」[1]の名前で、みずほ銀行が「みずほインターナショナルキャッシュカード」[2]でサービスを行っている。三菱東京UFJ銀行の「インターナショナルカード」は新規受付が終了となった。スルガ銀行のVISAデビットカード「現地通貨お引き出しサービス」は[3]は手数料率が1.63%と安く設定されている。

これらのカードはセキュリティー対策のために1日の利用限度額が低く設定されている場合が多いので、その点も考慮しておく必要がある。

[編集] 海外送金