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カルタゴ (チュニジア)

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カルタージュ・ハンニバル駅からビュルサの丘に続く道

カルタゴ(Carthage)は、チュニジア北部、チュニス近郊にある町。チュニスから近郊線の電車で30分くらいのところにある。チュニスのベッドタウンとなっており、大統領官邸や高級住宅が建ち並ぶ閑静な住宅街である。


分かる[編集]

古代カルタゴの想像図(カルタゴ博物館内)

街の歴史は古く、紀元前9世紀頃フェニキア人によって街が造られた。地中海に面し、海上交通の要衝で軍港と商業港を持ったこの土地は、紀元前5世紀ごろから付近一帯の商業の中心地として栄えた。その後紀元前4世紀初頭の第三次ポエニ戦争の際、フェニキアを破ったローマ帝国に徹底的に破壊されたが、紀元前29年にローマ帝国の植民市となってからは再び街としての賑わいを取り戻し、2世紀にはローマ、アレキサンドリアに次ぐローマ帝国第三の都市として繁栄した。しかし7世紀にアラブ人が北アフリカ一帯に侵入して帝国を打ち立ててからは、国の中心はカルタゴからケロアンへと移され、それに従って街が没落した後は再び復興することがなかった。

かつての栄光が嘘のように、現在ではただおだやかに佇んでいるかのような雰囲気のこの街は、チュニジアの中でも比較的温暖かつ風光明媚な土地柄であり、大きな木々に囲まれて、鳥がさえずりとてものどかなところである。

かつての街の中心とその周辺に点在する遺跡が世界遺産に登録されている。いっときチュニスの喧騒を離れて、半日ないし1日のエクスカーションとして訪れるには是非おすすめのところである。


着く[編集]

飛行機で[編集]

カルタゴには空港がなく、最寄りの空港はチュニス郊外の国際空港となる。空港からはタクシーを利用して直接カルタゴに向かうか、もしくは一旦チュニスの中心部に出てから近郊電車やバスなどを利用することになる。

列車で[編集]

チュニス中心部のやや端の方にあるチュニス・マリン駅からカルタゴ行きの近郊電車が出ている。周辺に重要な見どころが集中するカルタージュ・ハンニバル駅までの所要時間はチュニス・マリン駅から約30分で料金は2等がD0.65。チュニス・マリン駅へはチュニス駅前のバルセロナ広場から出ているトラムを利用する。なお、チュニスの中心からチュニス・マリン駅まで歩いて行くことも可能。ブルギバ通りを時計塔の方向に向かって歩き、時計塔を過ぎてからさらに500mほどまっすぐ歩いたところに駅がある。中心部からは歩いて15分ほど。

車で[編集]

バスで[編集]

船で[編集]

動く[編集]

列車で[編集]

カルタゴの見どころは東西4km程のところに点在しており、それぞれ最寄り駅が異なっている。周辺に最も観光スポットが多いのはカルタージュ・ハンニバル駅で、ここを基点にすると効率的に観光スポットを見てまわることができる。それぞれの駅と最寄りの主な見どころは以下の通り(一部隣接する駅同士で見どころを重複して取上げてある。なお、それぞれの駅間は短いところで500m前後、長くても1kmといったところ)。なお、電車に関して1日乗車券のようなものはなく、移動の都度切符を買う必要がある。

  • カルタージュ・サランボ駅:トフェ
  • カルタージュ・ビュルサ駅:カルタゴ軍港、海洋博物館、パレオ・クレティアン博物館
  • カルタージュ・デルメッシュ駅:カルタゴ軍港、海洋博物館、パレオ・クレティアン博物館
  • カルタージュ・ハンニバル駅:ビュルサの丘、カルタゴ博物館、アントニヌスの共同浴場、カルティエ・マゴン、ローマ人の住居、フェニキア人の住居跡
  • カルタージュ・プレシデンシャル駅:バジリカ

バスで[編集]

タクシーで[編集]

街中の移動にはタクシーが安くて最も便利である。台数もそこそこ走っており、よほど辺鄙なところでもないかぎりすぐに流しのタクシーを捕まえることができる。1~2km程度のちょっとした移動ならD3前後で済む。ただし英語を解さないドライバーも結構いるので、入場券やガイドブックを見せるなどしてうまく目的地を伝えないと、全く違うところに連れて行かれてしまうこともあるので注意。黄色い車体が目印。

足で[編集]

観る[編集]

タニトの印

トフェにある、タニト神のマーク入りの墓標
チュニジアを旅していると、画像に写っている墓標に刻まれたような、どこか日本の特別用途食品マークに似たような形をしたマークをたまに見かけることがある。これは古代フェニキア人が崇拝していた女神、「タニト」を表すマークである。

タニト神は天と豊穣の神とされており、文献によれば、古代フェニキアでは、このタニト神に対して生きた幼児の首を切り、火中に投じるという形での生贄をささげる風習があったという。タニト神を表すのになぜこのような人のような形をしたマークを用いたのかはっきりとは分かっていないらしいが、そのようなエピソードを聞いた後でこのマークを眺めると、何となくマークそのものが生贄である幼児を象徴するものにも思えてくる(実際、そのような見方をする説もあるようだ)。

ちなみにこのマーク、注意して探してみると、例えばタバコのパッケージとか、カルタゴに縁の名前を店名にあしらったレストランの看板などなど、結構いろいろなところに登場しているのに気づく。

  • 観光施設への共通入場券 — 観光スポットのうち、ビュルサの丘(カルタゴ博物館、フェニキア人の住居を含む)、トフェ、ローマ人の住居、アントニヌスの共同浴場、円形劇場、パレオ・クレティアン博物館、ローマ劇場及びカルティエ・マゴンの8箇所については共通券が発売されている。共通券の有効期限は1日で価格はD8。なお、写真撮影料として別途D1がかかるが、1箇所いずれかの施設で払えば後で更に徴収されることはない(一度撮影料を支払うと、支払い済みの券片が入場券にホッチキスで止められる)。共通券は各施設の入場ゲートで買うことができるが、カルティエ・マゴンのようにあまり人気のない施設だと入場券売り場の窓口が閉まっていることがあるので、最初はビュルサの丘やアントニヌスの共同浴場など、比較的ポピュラーな施設から観光を始めるとよい。


ビュルサの丘 (Byrsa hill)  
街を見下ろすような小高い丘で、周辺にはカルタゴ博物館やサン・ルイ教会がある。博物館の敷地内となっている、風光明媚な丘の上が公園になっており、公園内には発掘された遺跡がある。また、遺跡から発掘された円柱やモザイクなどの出土品が敷地内のあちこちに無造作に転がっている。なお、公園の入場券は博物館と共通。
 所在  カルタージュ・ハンニバル駅から徒歩10分前後。
ビュルサの丘


カルタゴ博物館 (Carthage National Museum)  
ビュルサの丘にある博物館。チュニスのバルドー博物館に比べると規模はかなり小さいが、カルタゴ周辺から発掘されたモザイク画や交易品、民間信仰の神像など貴重な文物を展示している。また、館内にはフェニキア時代のカルタゴを描いた想像図がある。
 所在  ビュルサの丘  電話  (+216-71) 730-036  WEB  
 開場時間  8:30~17:30  料金  共通券を使用。
カルタゴ博物館


フェニキア人の住居跡  
カルタゴ博物館の敷地の奥にある、古代フェニキア人の住居跡。丘を掘り下げたような格好で当時の遺構が発掘されており、丘の上から住居跡の壁面や支柱などを眺めることができる。
 所在  ビュルサの丘
フェニキア人の住居跡


アントニヌスの共同浴場 (Antonin Baths)  
カルタゴ観光の白眉ともいうべき観光スポット。あたかも当時の「浴場」の中を歩き回るような感覚で実際に遺跡の中を歩き回ることができる。実際に歩いてみれば、古代にとてつもなく巨大な建造物が建てられていたことを実感できるはずである(「共同浴場」といっても銭湯のようなイメージではない。浴場自体が言ってみれば一大娯楽施設のようなものであり、おそらく現代風に言えば大規模なラドン・センターとかクアハウスに類するようなものだったのだろう)。4ヘクタールの敷地内の所々に住居跡などの遺跡もある。
 所在  カルタージュ・ハンニバル駅から海側へ歩いて5分ほど。  電話    WEB  
 開場時間  8:30~17:00  料金  共通券を使用。
アントニヌスの共同浴場


トフェ (Tophet、トペテ)  
フェニキア人が信奉していたタニト神の聖域とされている場所で、域内には古代フェニキア人の墓地が多数残っている。地上の墓所と地下墳墓のような2つの区域から成り、それぞれの区域にいろいろな形をした墓石が多数建てられている。静寂な空間にタニト神を現す人型の印の付いた墓やその他いろいろな形をした墓が並んでいる様子は、どことなく日本各地にあるような、五百羅漢に雰囲気が似ていると言えば言えなくもない。位置がややわかりづらいので、途中人に道を聞くとよい。近所まで来たと思ったら、付近の人に「トフェ?」と言えば通じる。
 所在  カルタージュ・サランボ駅から海側に歩いて10分ほど、ホテル・レジデンス・カルタージュの近く。  電話    WEB  
 開場時間  8:30~18:00  料金  共通券を使用。
トフェ


ローマ人の住居 (Roman villas)  
広大な敷地内に住居跡が点在しており、中にはほぼ元の形にまで復元されたものもある。住居地区の敷地は意外と奥行きが深く、小高い丘のようになっている。
 所在  カルタージュ・ハンニバル駅から歩いて500mほど。  電話    WEB  
 開場時間  8:30~17:00  料金  共通券を使用。
ローマ人の住居


ローマ劇場 (Roman theater)  
当時の円形劇場の一部を保存したまま、コンクリートの部分を継ぎ足して元の円形劇場の形に復元してある。現在でも現役の野外劇場として、コンサートなどに使用されている。スタンド席に腰掛けて、往時の気分にひたることはできるが、いかんせんそのほとんどがコンクリート造りということもあり、史跡としてはやや見劣りがする。
 所在  カルタージュ・ハンニバル駅から歩いて500mほど、「ローマ人の住居」の隣。  電話    WEB  
 開場時間  ?  料金  共通券を使用。
ローマ劇場


カルタゴ港跡 (The Punic ports)  
かつての軍港と隣接する商業港跡(どのような形をしていたかは冒頭のイラスト参照。円形をした部分が軍港で、その左横についているのが商業港)。かなり埋まってしまって港としての実用性は低下しているが、一部が現在でも小型漁船の船着場やマリーナのような形で使われている。
 所在  カルタージュ・ビュルサ駅下車、海の方に向かって10分ほど歩いたところ。
カルタゴ港跡


海洋博物館 (Oceanographic Museum)  
軍港跡の脇に建つ小さな博物館。海洋生物の剥製や骨格標本、海鳥の剥製、航海具などを展示しているほか、ちょっとした水族館も併設している。とりあえず「海」をテーマにまとめているようだが、展示内容はやや雑多な感じがする。入り口脇にクジラの骨格標本が展示されている。
 所在  28 rue 2 Mars, Carthage、軍港跡の脇  電話  (+216-71) 730-420  WEB  
 開場時間  10:00~13:00、15:00~18:00、月休み(冬季と夏季、ラマダンなど時期によって若干開館時間が異なる。)  料金  D2
海洋博物館

遊ぶ[編集]

買う[編集]

食べる[編集]

チュニスから比較的近く、かつ周りが高級住宅地ということもあってか、カルタゴ周辺はレストランなどの施設があまり整っていない。それぞれの駅の周辺にサンドウィッチやピザなどの軽食類を扱う店が数店あるほかは、リゾートホテル内のレストランか、テニスクラブに併設されたレストラン、その他数件ある高級レストランくらいしか目ぼしい店が見当たらない(しかもレストランによっては、オフシーズンの時期には店を開けていないものもある)。

安食堂[編集]

中級[編集]

高級[編集]

飲む[編集]

泊まる[編集]

チュニスに近く、ほとんどの観光客がチュニスに宿を取ってエクスカーションでカルタゴを訪れるため、宿泊施設についてもそれほど充実しておらず、リゾートホテルが数軒営業しているほかは、目ぼしい施設がない。

安宿[編集]

中級[編集]

高級[編集]

気を付ける[編集]

  • アントニヌスの共同浴場 (Antonin Baths)の近くにある大統領官邸とその周辺にある軍事施設は撮影禁止区域となっている。気づかずにカメラを向けると見張りの兵士に制止されるので注意。

出かける[編集]


この記事「カルタゴ (チュニジア)」は、この土地を旅したり、あるいは調べたりする際の参考になる可能性はあるものの、まだ書きかけです。加筆や訂正などをして下さるみなさんを求めています。

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