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イポー

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イポー駅

イポー (ipoh) はマレーシアペラ州の州都。1877年にイポーとその周辺のキンタ渓谷で産出される錫の採掘ラッシュが始まって以降街が発達し、20世紀初頭には国内最大の錫鉱山開発地区となった。その後鉱山が開発されつくしたり、またマレーシアの産業構造の転換などに伴って錫産業そのものは廃れていったが、それでもなお現在でも街の規模としては国内第三の大きさを誇る。ペナンなどと同様、華人が多く住むことでも広く知られており、中華料理を中心とした美食の街でもある。


分かる[編集]

概要[編集]

名前の由来

街の名前の由来にもなったイポーの木

「イポー」という街の名前は、かつてこのあたり一帯にたくさん生えていた木の名前("Ipoh"、あるいは"Epu"、"Upas")に由来する。この木の樹液には毒が含まれており、原住民が狩をする際にこの木から取れる樹液を吹き矢の矢じりに付けて用いていた。「イポー」という言葉を街の名前として紹介した最も古い文献は、1878年に J.F. Mcnair によって書かれた「ペラ地方とマラヤ連邦 ("Perak and The Malays")」であるとされる。かつてはごく普通に生えていたこの木も、現在ではほとんどその姿を消しており、わずかにイポー駅前の広場(画像参照)など数箇所でのみ見ることができる。

街のほぼ真ん中を南北に流れるキンタ川を挟んで西側に旧市街、東側に新市街(とは言っても開発が始まったのは1908年。)がそれぞれ広がる。住民の7割が中華系というだけあって、中心部にはクアラルンプールの中華街をそのまま大きくしたような街並みが広がっている。現在街の中心は新市街、さらに郊外へと移っているが、旧市街もイポー駅を中心に、市庁舎などかつての植民地時代のコロニアルな建築物や、家々が共同でアーケード(亭仔脚)を設ける福建スタイル様式の商店などが建ち並んで落ち着いた雰囲気を醸し出しており、観光的には面白い。活気があるのは新市街の方で、同じスタイルだが比較的新しい感じの建物が目立つ。

人口ではマレーシア第3位であり、国内有数の大都市であるが、人や車で常にごった返しているクアラルンプールに比べれば街全体にのんびりとした雰囲気が漂っており、どことなく時間もゆったりと流れているような印象を受ける。近代建築や街歩き好きの人にはたまらないが、一般的な観光を求めている人には物足りないかもしれない。でも、うまいものでも食べながら数日のんびり過ごすにはとてもいい所である。


気候[編集]

イポーの平均気温と降水量
 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年 間
平均気温 (℃)27.828.428.728.828.828.528.128.227.927.827.627.528.1
降水量 (mm)132.3149.8169.9259.1210.9151.8156.6157.8216.0297.2275.4251.12,427.9
データ出典

着く[編集]

飛行機で[編集]

クアラルンプールにあるクアラルンプール国際空港 (KLIA) を利用する。空港から直行バスを使うか(下記参照)、一旦クアラルンプール市内のバスターミナルに行き、そこから長距離バスを利用するのが一般的。また、少々値段は張るが、空港タクシー (Airport Limo) を利用してクアラルンプール国際空港からイポーまで直接行く方法もある。

なお、イポーにも空港があるが、国内線も含め、あまり路線が充実していないため、使い勝手が悪い。

列車で[編集]

イポー駅のホーム

マレー鉄道が通じている。列車の種類にはETSとKTM Intercityの2種類がある。

2008年12月に開通したETSは最新式の電車を使った路線でクアラルンプールからは2時間から2時間半所要。一部列車はスレンバンまで運行される。 料金は列車の速さによって異なり、ノンストップのPlatinumはRM45、途中数駅に停まるGoldはRM35、各駅停車に当たるSilverはRM25。運行本数は1日8往復(2012年7月現在)。 詳しくはETSのウェブサイトを参照。[1]

KTM Intercityは旧来のディーゼル機関車が牽引する客車列車。クアラルンプールからの所要時間は約3時間。 1日4往復あるが、うち2往復は深夜到着。料金は1等RM40、2等RM22、3等RM12(2012年7月現在、3等はKLSentral21時20分発のSENANDUNG LANGKAWIにのみ連結)。 詳しくはマレー鉄道のウェブサイトを参照。[2]


車で[編集]

バスで[編集]

国内の主要都市と高速バスで結ばれている。かつてバスターミナルは街の中心近くにあったが、現在では郊外のMedan Gopengに移転している。バスターミナルからイポー駅や新市街まではタクシーでRM15前後。またはバス94番を利用、料金はRM2。依然街の中心部にバスターミナルがあるような地図を掲載している旅行ガイドもあるが、実際はバスターミナルから街の中心まではとても歩いて行ける距離ではないので、タクシーやバスを利用したほうがよい。

クアラルンプールのプドゥラヤバスステーションからは約3時間。数社の路線が競合しているため、朝から晩までバスが頻発している。料金は大体どこも似たような感じで、RM18前後。イポーまでの間に、途中1回のごく短いトイレ休憩がある。

また、クアラルンプール国際空港とエアアジアが発着するLCCTからも直行バスが運行されている。所要時間は約3時間。料金はRM42とクアラルンプール市内を経由するよりかなり高い。 詳しくはStarshuttle[3]、またはYoYo[4]参照のこと。 ウェブサイトで予約できるが、LCCTの税関を通った後にあるカウンターでチケットを購入することもできる。 2012年7月現在、羽田発のエアアジア便でLCCTに到着した場合、8時30分と8時40分の便が利用可能。

船で[編集]

動く[編集]

タクシーで[編集]

交通手段としてはタクシーが一番便利。流しのタクシーを拾うこともできるが、街中のタクシースタンドで拾うほうが拾いやすい。メーターが付いておらず、値段は交渉制。街中は比較的歩いてまわることができるので、タクシーにお世話になるのは郊外の観光スポットへ出かける場合や、やはり郊外にある長距離バスターミナルなど、遠隔地に行く場合や、大きな荷物を抱えて移動する場合などに限られる。

バスで[編集]

鉄道駅より南に歩いて数分のところにあるJalan Tun Abdul Razak沿いにあるMedan Kiddが市内バスのターミナル。(Oldtown、Newtownを経由するのでわざわざ行く必要はない。)Sam Poh Tong、Kek Lok Tong、Medan Gopengにある長距離バスターミナルまではPerak Transitの94番。Perak TongへはReliance busの114番。北東郊外のJusco Kinta Cityまでは番号なしのバス。運行間隔は15~30分。路線図などは一切ない。また、Lumutまでは84番のバス、Taiping行きは本数が多い。

足で[編集]

街の中心部が1.5km四方くらいにすっぽりと収まってしまうくらいの大きさなので、郊外の洞窟寺院など一部の観光スポットを除けば足だけでも十分歩いてまわることができる。

観る[編集]

イポーは街の規模自体は大きいが、クアラルンプールのように街中に見どころが数多くあるわけではない。


イポーの街並み  
イポーは中華系の住民が多い街で、台湾やシンガポールなどに見られるような福建系の伝統的な建物が数多く建ち並び、街全体がさながら華人の歴史を物語る博物館のようである。新市街、旧市街のどこでもそのように伝統的な街並みを見ることができるので、ゆっくり時間をかけて散策してみるとよい。また、イポー駅周辺には、駅舎を含めイギリス統治自体のコロニアルな白亜の建物が多く建ち並んでおり、そちらの散策も興味深い。
イポーの街並み


ペラ・ダルル・リズアン博物館 (Perak Darul Rizuan Museum)  
かつて錫鉱山で使われていた用具や炭焼きの道具類、ジオラマやペラ州の自然を紹介したパネルなどを展示しているミニ博物館。展示物はそれほど多くなく、ゆっくり観て回っても1時間もあれば十分。博物館横の敷地には鉱山で使われた軽便鉄道やトロッコ、かつての軍事車両などの屋外展示もある。展示物のほとんどがマレーシア語の解説のみだが、一部には英語の解説が付いている。なお、館内の2階部分は土足禁止で、見学の際は1階の階段横の靴置き場に靴を置いて行く必要がある。
 所在  イポー駅を背にして、駅前の広い道を左側(市の北)に歩いて約10分(小・中学校の隣)。  電話  +60-5-253-1437  WEB  
 開場時間  9:00~17:00。  料金  無料。
ペラ・ダルル・リズアン博物館


ペラトン (Perak Tong、霹靂洞)  
市の北にある、石灰岩の洞窟の中に作られた中国寺院。中に大仏が安置されている。洞窟には階段が造られており、階段を昇って行くと視界が開けた場所に出てそこから市の郊外の景色を見下ろすことができる。ただ、汗だくになって昇るほど価値のある風景では正直ないので、寺院の方に時間を費やした方が賢明かもしれない。あまり交通の便がよくないところにあるので、市内から時間貸しでタクシーを雇うとよい。タクシー料金は寺院拝観と往復の時間を含めて1時間でRM25ほどである。
 所在  イポー市郊外。
ペラトン

遊ぶ[編集]

買う[編集]

食べる[編集]

イポーは美食の街としても知られており、街中に安くておいしい食堂がたくさんある。グルメ情報についてはイポー在住の人がやっているブログ「Motormouth From Ipoh – Malaysian Food & Travel Blog」が非常に詳しい。[5]

おすすめ[編集]

クレイポット・チキンライス (Clay Pot Chicken Rice)  
土鍋を使ったチキン風味の炊き込みご飯。頼んでしばらくすると、火から降ろされたばかりでジュージュー音を立てたアツアツのものが出てくる。食べ方は韓国の石焼ビビンパプと同じで、鍋肌にご飯を押し付けるようにしてよくかき混ぜてから食べる。シンプルな料理だが、生姜の風味がきいた独特のタレがチキンと合っており、思わず食がはかどる。そしてメインのご飯を食べ終わったら、今度はスプーンを使ってそぎ落とした「おこげ」へ。メインとおこげで2度楽しめてしかも値段はRM5前後と、とてもリーズナブル。イポーでのおすすめの一品(もちろん他の地方でも楽しめる)。
クレイポット・チキンライス


クイティアオ (Kway Teow)  
米から作った太めの麺と、モヤシやエビ、貝類や卵などの具とで作る麺料理。スープ麺と焼きそば風の炒麺があるが、イポーでは炒めたものの方がポピュラー。麺はあまりコシがなく、どことなく「もんじゃ焼」に食感が似ている。量はそれほど多くないので、他の料理と一緒に頼むとよい。
クイティアオ


ハッカ・ミー (客家麺、Hakka Mee)  
中華風の焼そばで、マレーシアの華人の定番メニューの一つ。中にさつま揚げやエビ、モヤシなどが入っており、これに好みでチリソースを付けて食べる。ポピュラーなメニューだけに、街の食堂で麺類を扱っているところなら大抵のところで楽しめ、値段もとても安い。
ハッカ・ミー


カレー麺 (咖哩麺、Curry noodle)  
ココナッツ・ミルクの入ったカレー味のスープに、日本のラーメンをやや太くしたような麺が入っている。外見はかつてよく見かけたような、日本のインスタントカレーラーメンとあまり変わらないが、こちらの方が後で辛さがじわじわと効いてくる感じ。一杯の量はそれほど多くなく、朝食にこれを食べる人もいる。好みでライムを絞って食べる。
カレー麺

安食堂[編集]

南香ホワイトコーヒー (White Coffee, 南香茶餐室)  
キンタ川に架かる橋のうちでスルタン・イスカンダル通り (Jl. Sultan Iskandar) につづく橋の近く、旧市街側にある有名店。いつも地元の人で賑わっている。一見普通の店のようだが、せまい店内がさらにいくつかの屋台に分かれており、フードコート形式になっている。米の麺で作る焼うどんのような料理クィティアオ (Kway Teow) や、店の名前にもなっているホワイトコーヒーなどが人気のメニュー。
 所在  Jl. Bijih Timah  電話    WEB  
 営業時間  6:30頃~19:00頃(屋台によって異なる)。  予算  RM5~10。
南香ホワイトコーヒー


海上天小食中心 (Sky Way Eatry)  
エクセルシオール・ホテルの真ん前にあるフードコート。中華、インド料理、西洋料理などの屋台が集まっている。店によっては朝だけ、あるいは昼と夕方だけの営業のところがあり、全ての店が開いていることはあまりない。ちょっとお腹がすいたときなどに便利。
 所在  エクセルシオール・ホテル向かい。

中級[編集]

高級[編集]

飲む[編集]

おすすめ[編集]

ホワイトコーヒー (白珈琲)  
少し苦めのコーヒーに練乳と砂糖を加えて泡立てたコーヒーで、イポー名物の一つ。ホットとアイスがある。もともとはこれを店の名前にもしている「南香白珈琲」あたりから始まったメニューらしいが、この飲み物を置いている店は他にもたくさんある。暑い気候にこの苦くて甘ったるいような、濃厚な味がよく合う。店によって、スプーンのかわりになぜか小さなレンゲがついてくるのも特徴といえば特徴。
 所在  街中の茶室で。
ホワイトコーヒー

泊まる[編集]

安宿[編集]

中級[編集]

ホテル・グランドビュー (Hotel Grand View、悦景酒店)  
新市街の西側、キンタ川の近くにあるホテル。旧市街及び新市街のどちらからも近く、便利なロケーションにある。部屋はやや狭いが、設備の割には料金が手頃。
 所在  36, Jalan Horley  電話  +60-5-243-1488
 FAX  +60-5-243-1811
 WEB  
 時間  チェックイン 随時 チェックアウト 12:00   料金  シングルRM69~。
ホテル・グランドビュー


ホテル・イースタン (Hotel Eastern)  
街の中央にあり、旧市街、新市街いずれに行くにも便のいいところにある。地元の人の話しでは、日本人旅行客がよく利用するホテルとのこと。
 所在  118 Jl. Sultan Idris Shah  電話  +60-5-254-3936
 FAX  +60-5-255-1468
 WEB  
 時間    料金  
ホテル・イースタン

高級[編集]

ホテル・エクセルシオール (Hotel Excelsior)  
街の中心部にある。背が高く、街の中心ならどこからでも容易に見つけることができるランドマーク的な存在のホテル。周りにはレストランや食堂街などが多数ある。
 所在  43, Jalan Sultan Abdul Jalil, 30300 Ipoh  電話  +60-5-253 6666
 FAX  +60-5-253 6912
 WEB  [6]
 e-mail  [7]
 時間  チェックアウト 12:00   料金  RM280~。
ホテル・エクセルシオール

出かける[編集]

クアラルンプール
クアラルンプール — イポーから首都のクアラルンプールまでは直行バスで2~2.5時間、列車で3時間程度。
ジョージタウン
ジョージタウンペナン州の州都でペナン島最大の町。早くからリゾート地として開けた所で、植民地時代の面影を色濃く留めた街並みが世界遺産に登録されている。また、イポー同様、華人の多い町としても知られる。イポーからは直行バスで2時間程度。
キャメロン高原
キャメロン高原 — 英国統治時代に避暑地として開発された所で、リゾート地として人気がある。良質の紅茶 "Boh Tea" を産出することでも有名。イポーからキャメロン高原へのバスが頻発しており、2.5時間ほどで高原の街、タナ・ラタ (Tanah Rata) に着く。




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